JPH0672572A - プリンタの搬送装置 - Google Patents

プリンタの搬送装置

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JPH0672572A
JPH0672572A JP4230116A JP23011692A JPH0672572A JP H0672572 A JPH0672572 A JP H0672572A JP 4230116 A JP4230116 A JP 4230116A JP 23011692 A JP23011692 A JP 23011692A JP H0672572 A JPH0672572 A JP H0672572A
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達人 橘
Akihisa Kusano
昭久 草野
Kaoru Sato
馨 佐藤
Yuzo Kiyono
友蔵 清野
Izumi Narita
泉 成田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート送給手段を記録動作禁止中はその作業
の妨げにならない位置にシフト可能なプリンタの搬送装
置を提供する。 【構成】 シート面高さ検出手段(9)と、その検出手
段に基づきリフタ(8)を介して送給高さを補正する手
段(36)と、記録動作に応じて送給動作を制御し、記
録禁止状態ではシート送給手段(5)をシート上面から
引上げるように制御可能な送出制御手段(37)とを具
備したプリンタの搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタの搬送装置に
関し、詳しくは、プリンタや複写機などのように外部ホ
スト装置からの画像記録信号や指令に基づいて給送部か
ら送給される記録シート上に記録画像が形成され、さら
に搬送系により外部に記録シートが排出されるプリンタ
の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプリンタの搬送装置で
は、シート積載板上に積載された記録シート上面に所定
の圧力で押しつけて摩擦力により最上位のシートのみを
送り出すシート送給手段と、積載された記録シートの上
面の高さを検知するためのシート面検出センサと、前記
シート積載板をリフトアップするためのリフタと、装置
の必要に応じて記録シートを送給するようにシート送給
手段を制御する送給制御手段、および、記録シートの消
費に従って低下するシート上面の高さが一定の範囲内に
保たれるようにシート面検出センサによる情報に基づい
てリフタを制御するシート高さ補正手段等を有し、送給
制御手段により普段はシート上面から送給手段を離して
おき、シート送給時にのみ送給手段をシート上面に押し
つけるように制御される。
【0003】また、従来のプリンタのうちには、機内の
排出搬送路以外の搬送路または待機部に、記録中の記録
シートの他に少なくとも1枚以上の記録シートが搬送ま
たは保持させるようにしたものもあり、このようなプリ
ンタの搬送系では、シート送給中または、記録動作中に
異常が発生した場合など記録を中断する必要があるとき
には、無条件に、当該記録シートのみを機外に自動的に
排出するか、あるいは機内の全記録シートを自動的に機
外に排出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
ではシート送給手段をシート上面から離している通常の
状態と送給手段をシート材上面に押しつける送給時とで
シート上面の高さが変わるため、シート高さ補正手段に
よる補正動作は、シート面検出センサからの情報がシー
ト送給時のシート高さの情報として得ることができるシ
ート送給時にのみしか行えない。すなわち、シート面検
出センサからの情報に基づくシート高さのチェック、お
よびシート上面の高さの補正動作を、シート送給手段が
シート上面に押しつけられている時間内に行わなければ
ならないが、シート送給手段はシート送給時のみのごく
限られた短い時間だけシート上面を押しつけているため
に、シート上面高さのチェック、補正動作をその限られ
た短時間内に行わなければならなくなる。
【0005】しかしながら、シート面検出センサの情報
にはチャタリングが多く入り込む上に、特に送給動作中
はシート搬送動作のためにこの影響がより大きくなるの
で、短時間にシート上面高さのチェックを正確に行うこ
とは困難であり、また、補正動作を短時間に行うには高
速に動作するリフタ機構が必要になる。
【0006】一方、このような困難を避けるためにシー
ト上面高さのチェック、補正動作を一度の送給時に行わ
ず数回に分けて行おうとすると、前記補正手段による制
御内容が複雑になってしまう。
【0007】また、搬送系の途中に記録中以外のシート
を待機、保持させるようにした従来例では、記録を中断
する必要等が生じた場合の動作が条件に関わらず一定で
あるため以下のような問題が生じる。
【0008】無条件に機内のシート全部を排出する場
合、問題のシートのみを自動排出することにより記録の
継続が可能なような場合でも再利用可能な他の機内シー
トが全て排出されるため、このような排出シートが無駄
になり、さらに外部ホスト装置に同じ記録データの供給
を何度も繰返えさせるなど制御上の負担が大きくなる。
【0009】また、無条件に問題のシートのみを排出す
る場合、1枚の排出により他の機内シートにも影響がで
るような場合でも他の機内シートが残されるため、他の
機内シートの排出を外部ホスト装置からの制御で行うこ
とになり制御上の負担が大きくなる。或いは、外部ホス
ト装置からは1枚の排出による他の記録シートへの影響
がわからないような場合には、外部ホスト装置によりそ
の影響を無視したまま記録が継続されてしまう(例え
ば、1枚排出することにより機内に存在する他の記録シ
ートのページ順が変わってしまうようなことがある)。
【0010】本発明の第1の目的は、プリンタの記録動
作が禁止されている間はシート送給手段を引上げること
によりシート送給手段によって記録動作禁止中の作業が
妨げられず、しかも通常の記録動作中はシート送給手段
による正常な送出動作を可能とするプリンタの搬送装置
を提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、プリンタが
機能的に動作可能であるか否かの診断に基づいて、自動
排出の必要があると判断したときに、搬送にかかわる条
件に従って自動排出することが可能なプリンタの搬送装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる第1の目的を達成
するために、本発明の第1の形態は、リフタにより上下
自在に保持される積載板上に積載された記録用シート上
面に圧接しつつ、その摩擦力により前記記録用シートを
画像形成部に1枚ずつ送給可能なシート送給手段を有す
るプリンタの搬送装置において、前記記録用シート上面
の送給高さを検出するシート面高さ検出手段と、該シー
ト面高さ検出手段からの検出信号に基づいて前記リフタ
を介して前記送給高さを補正するシート面補正手段と、
前記プリンタの記録動作に応じて前記シート送給手段に
よる送給動作を制御すると共に、前記プリンタの記録動
作が禁止される状態では前記シート送給手段を前記記録
用シート上面から引上げるように制御可能な送出制御手
段とを具備したことを特徴とするものである。
【0013】また、第2の目的を達成するために、本発
明の第2の形態は、記録中のシート以外に少なくとも1
枚以上の記録用シートを保持可能な待機部ないし搬送路
を機外排出用搬送路以外に有し、前記記録中のシートを
含め前記記録用シートの機外への自動排出が可能なプリ
ンタの搬送装置において、搬送にかかわる条件を記憶す
る記憶手段と、プリンタの少なくとも搬送機能を含む機
能状態を診断する診断手段と、該診断手段からの情報に
基づいて前記自動排出の必要性を判断する自動排出必要
判断手段と、該自動排出必要判断手段により必要性あり
と判断されたときに、前記記憶手段に格納されている搬
送にかかわる条件に基づいて前記自動排出の実施を制御
する自動排出制御手段とを具備したことを特徴とするも
のである。
【0014】
【作用】本発明の第1の形態によれば、送給動作中であ
るなしに関わらず、記録動作を行っている間はシート送
給手段がシート上面に圧接されるが、記録動作時以外の
記録が禁止される状態ではシート送給手段をシート上面
から引上げるように制御されるもので、シート面高さの
検出とその補正動作を常時シート送給時の状態で正確に
行うことが可能となり、また、シート供給時や、ジャム
処理時など記録が禁止される状態のときはシート送給手
段を邪魔にならない位置に変えることができる。
【0015】また、本発明の第2の形態によれば、機内
の排出用搬送路以外の搬送路または待機部に、記録中の
記録シートの他に少なくとも1枚以上の記録シートを搬
送または保持できるページプリンタにおいて、自動排出
必要判断手段によって機内の記録シートを自動排出する
必要があると判断された場合には、自動排出の必要が生
じた条件や搬送状況等に基づいて、自動排出するように
制御されるもので、自動排出の必要が生じた場合、最適
に機内シートの自動排出を可能とし、シートの無駄を無
くし、不要な機内残留シートが生じないように制御する
ことができる。
【0016】
【実施例】以下に、添付図面に従って本発明に関わる実
施例を説明する。
【0017】(第1形態第1実施例)図2は、本発明の
第1の形態が適用される送給手段を有するレーザビーム
プリンタ1の構成を示す。すなわち、レーザビームプリ
ンタ1は、これに示すように、記録シートSを収納する
カセット2から記録シートSを本体画像形成部3に送給
するための給送装置4を具えている。この給送装置4
は、記録シートSをピックアップするための送給手段と
してのピックアップローラ5,ピックアップされた記録
シートを本体画像形成部2に送出するフィードローラ
6,カセット中板7を上昇させるためのリフタ8,シー
ト面高さを検知するためのシート面検出センサ9,カセ
ット2のシートの有り無しを検知するためのシート有無
検出センサ10,カセット2がセットされているか否か
を検知するカセット有無検知センサ11等から構成され
る。なお、この給送装置4に関しては後で詳述する。
【0018】また、フィードローラ6の下流には記録シ
ートSを同期搬送するレジストローラ対12が配設さ
れ、さらにレジストローラ対12の直前には搬送シート
を検知するレジ前センサ13が配設されている。また、
レジストローラ対12の下流には、レーザスキャナ部1
4からのレーザ光により画像を形成する画像形成部3が
配設されている。15は、画像形成部3の下流に配設さ
れた定着器(定着ローラ)であり、定着器14の下流に
はいくつかの搬送ローラのあとに排出トレイ16が配設
されている。ここで、ピックアップローラ5,フィード
ローラ6は後述する給送モータにより駆動されるもの
で、その他の搬送系、および、リフタ8は図示しないメ
インモータにより駆動される。
【0019】また、レーザビームプリンタ1全体の制御
を行う主制御部20には、インターフェース部21を介
して外部ホスト装置22が接続されている。
【0020】図3の(A)および(B)は、給送装置4
の詳細を示す。
【0021】カセット2から記録シートS本体に給送す
る場合、ピックアップローラ5をシート面上に所定の圧
力で押しつけ回転させることにより、フィードローラ6
まで記録シートS搬送する。なおこのピックアップロー
ラ5は、後述するピックアップカム機構により上下動が
可能なようになっている。また、ピックアップローラ5
とフィードローラ6とは後述する駆動モータにより回転
される。フィードローラ6はピックアップローラ5から
記録シートSを受けとって、本体画像形成部3に記録シ
ートSを送出する。そしてこのとき、積載された記録シ
ートSの高さがカセット2の前端部2Aより低いとピッ
クアップが不可能なので、シート面検出センサ9によっ
てシートの高さがチェックされ、リフタ8によりシート
面が上昇される。なお、このリフタ8はカセット2が給
送装置4から引き出された場合、上昇前のホームポジシ
ョンまで引き下げられるもので、一方のセンサ9はシー
ト面の高さに応じてアーム9A,9Bが回転し、丁度シ
ート面が送給可能な高さのときにアーム9Bの先につけ
られた遮光板9Dによってフォトインタラプタ9Cが遮
光状態となり、“オン”信号が出力される。
【0022】一方、送給不可能な高さのときには、フォ
トインタラプタ9Cが透過状態となり、“オフ”の信号
が出るようになっている。また、図示しないが、シート
有無検出センサ10、レジ前センサ13も同様の仕組み
で構成されている。なおカセット有無検知センサ11は
(B)に示すようにカセット2に取り付けられたコマ1
1Kと本体側の押しボタンスイッチ11A,11B,1
1Cとによって構成されており、これらの押しボタンス
イッチのオン・オフによりカセット2の装着の有り無し
を判断するとともに、3つのスイッチのオン・オフの組
み合せによってカセット2に収容されているシートSの
サイズを判断することができる。
【0023】図1は、本発明の第1形態による構成を示
すブロック図である。本発明の第1の形態によるレーザ
ビームプリンタ1はCPU,ROM,RAM,ゲート素
子等で構成されるプリンタ主制御部20によって制御さ
れるもので、プリンタ主制御部20は、図1に示すよう
に自己診断手段30,状態管理手段31,記録搬送制御
手段32とさらに、給送装置4を制御するための給送装
置制御手段33とを有している。
【0024】自己診断手段30は、各部からの情報に基
づいてレーザプリンタ1の機内各部の異常(故障、ジャ
ム等)を監視し、異常が発見された場合にはこれを状態
管理手段31に知らせるものである。また、状態管理手
段31は、レーザビームプリンタ1の状態(ウォーミン
グアップ、印字待機、印字、停止、故障、ジャム等)に
応じて以下に述べる各制御手段を総合的に管理する。
【0025】さらにまた、記録搬送制御手段32は前述
の外部ホスト装置22からインターフェース部21を介
して記録指示を受け取ると後述の給送搬送制御手段33
に送給指示を出して記録シートSを画像形成部3に送給
し、外部ホスト装置22から送られる画像情報により所
定の画像を記録シート上に記録し、排出トレイ16に排
出するまでの搬送を制御する。このとき、入力回路3
4,35を介して取り込む前記シート有無検出センサ1
0,カセット有無検知センサ11等からの情報や状態管
理手段31からの情報により記録可能かどうかの状態判
断をも行う。
【0026】なお、給送装置制御手段33は、記録シー
トSの高さを常に送給可能な状態に制御するためのシー
ト面高さ補正手段36と、カセット2の記録シートSを
画像形成部3に搬送するための送出制御手段37とで構
成され、さらに、送出制御手段37は、ピックアップロ
ーラ5の上下動を制御するピックアップローラ制御手段
38と、ピックアップローラ5や、フィードローラ6を
回転させて記録シートSを搬送する給送搬送制御手段3
9とで構成されている。
【0027】また、シート面高さ補正手段36には、シ
ート面検出センサ9からの信号が入力回路40を介して
取り込まれることにより、リフタ駆動手段41を介して
リフタ8が駆動されるようになっており、センサ9から
の信号が監視され、該センサ9からの信号が“オフ”に
なった場合(チャタリング防止のため数回読み込んでい
る)に補正の必要があると判断する。そして、補正の必
要があると判断した場合は、センサ9からの信号が“オ
ン”になるまでリフタ駆動手段41によりリフタ8を上
昇させる。
【0028】ピックアップカム機構42は、図示しない
がピックアップローラ5を上下動させるカムと該カムを
所定の停止位置で停止させたり停止を解除するためのソ
レノイドとから構成される。また、このカムにはピック
アップローラ5が上昇した状態とシート面上に下降した
状態との2つの停止位置があり、前記ソレノイドの動作
により停止が解除される。従って、ピックアップローラ
制御手段38は上述のソレノイドをオン・オフすること
によりピックアップローラ5を上昇位置から下降位置
へ、または、下降位置から上昇位置へと駆動することが
できる。また、ピックアップローラ5およびフィードロ
ーラ6は給送搬送制御手段39の制御によりドライバ4
3を介して駆動される駆動モータ44によって回転駆動
される。
【0029】図4はプリンタ主制御装置20のシート面
高さ補正手段36にかかわる制御動作の手順を示す。ま
ず、ステップS1において、電源立ち上げ後のイニシャ
ライズが終了するまで待機する。リフタ8の駆動手段4
1であるメインモータはスタンバイ状態において駆動可
能になるので、リフタ8はそのスタンバイ状態、およ
び、メインモータ駆動中の記録状態で上昇可能となる。
ここでスタンバイ状態とは定着器15が待機温度に制御
され、外部ホスト装置22からの記録指示により直ちに
記録を開始することができる状態をいう。状態管理手段
31では、イニシャライズ終了後ウォーミングアップを
行ってレーザビームプリンタ1をスタンバイ状態にまで
立ち上げ、外部ホスト装置22から記録指示がでるまで
待機する。従って、ステップS1でイニシャライズが終
了したことを確認するとステップS2に進んで状態管理
手段31からの情報によってスタンバイ状態か否かを判
断し、さらに、スタンバイ状態との判断ならばステップ
S3でその情報に従って記録可能な状態か否かを判断し
て記録可能状態でない判断の場合はステップS7に進み
リフタ8の駆動を禁止する。また、ステップS2でスタ
ンバイ状態であるか、ステップS3で記録可能状態であ
るとの判断ならばステップS4に進む。
【0030】ステップS4ではカセット有無検知センサ
11からの信号によりその有無を判断し、否定の判断な
らばステップS7に進みリフタ8の駆動を禁止する。ま
た、肯定の判断ならばステップS5に進む。ステップS
5ではシート面検出センサ9の信号をもとに所定のシー
ト面高さが保たれているか否かを判断し、所定のシート
面高さでなければステップS6に進んでリフタ8を駆動
し、所定のシート面高さになるまでリフタ8の上昇を続
けてゆき、ステップS5で所定のシート面高さになった
との判断でステップS7に進みリフタ8を停止する。な
お、以上の制御は電源OFFまで繰り返されるものであ
る。
【0031】以上説明したように、ステップS2のスタ
ンバイ状態、もしくはステップS3の記録可能状態が、
またステップS4でカセットの挿入が確認されたなら
ば、まずステップS6で最初にシート面高さが送給可能
な高さになるまでリフタ8を駆動し(初期上昇)、その
後、記録を行ってゆくとともにシート面高さが低くなっ
てゆくとシート面高さの補正が行われる(補正上昇)。
また、初期上昇、補正上昇の間にジャムや故障等の発生
によりスタンバイ状態、プリント状態でなくなった場
合、または、カセットが引き抜かれた場合にはステップ
S7に進んでリフタ8の駆動を停止する。さらにまた、
ステップS5でシート面高さが不十分と判断されたなら
ばステップS6でリフタ8の駆動を開始し、ステップS
5でシート面高さが所定の高さになったかどうかをチェ
ックしつつ補正動作を続ける。また、ステップS4でカ
セット無しであればステップS7に進んでリフタ8を停
止する。また、ステップS5でシート面高さが所定の高
さになったと判断された場合もまたステップS7でリフ
タ8を停止し補正動作を終了する。
【0032】ここで、本例のような構成の給送装置4で
はカセット中板7上に積載された各記録シートS間に
は、記録シートSの波打ちやしわ等による隙間が存在し
ている。そこで送給のためにピックアップローラ5を所
定の圧力でシートSに押しつけた場合、シート面高さが
低くなる。図5の(A)はこのような状態を示す。本図
に示すようにピックアップローラ5をシート面に押しつ
けた場合の(A)と上昇させた場合の(B)とでは後者
の方が紙面高さがhだけ高くなる。前述のようにシート
面高さ補正手段36はシート面検出センサ9からの信号
によってシート面高さの監視と補正動作を制御している
が、従来のようにピックアップローラ5を送給時にのみ
下降させるようにした場合、図5の(A)に示すように
送給時にはシート面が低くなるためにシート面検出信号
が“オフ”の状態となり、それ以外の時にはシート面検
出信号が“オン”になるため、送給タイミングに無関係
にシート面高さの監視と補正を行うと正確な制御ができ
ない。すなわち、シート面高さ補正手段36により正確
にシート面の補正動作を行わせるためには送給時にあっ
て、しかもピックアップローラ5がシート面上に押しつ
けられている時間内にシート面チェックや補正動作を行
わせる必要があるにかかわらず、1回のピックアップ時
間が短いためにシートチェックと、補正動作を複数回の
送給機会に分けたり、補正動作を送給動作に先立って開
始し補正動作の最終段階のみピックアップ動作中にはい
るようにするなど非常に制御が複雑になってしまう。逆
に、ピックアップローラ5を常に下降させた状態にして
おくと、記録シートを供給するためにカセット2を抜き
差ししたり、送給中にジャムが起こった場合の処理の際
にピックアップローラ5が動作の妨げとなる。
【0033】そこで、本実施例ではピックアップローラ
制御手段38が状態管理手段31からレーザビームプリ
ンタ1の状態に関する情報を受け取り、記録動作中は送
給中であるなしに関わらず常にピックアップローラ4を
下降させておき、その他の状態(ジャム、故障などの発
生時など)ではピックアップローラ5を上昇させるとい
う制御を行う。
【0034】図6は本実施例のピックアップローラ制御
手段38による制御動作の手順を示す。ピックアップロ
ーラ制御手段38は、状態管理手段31からの装置の状
態に関する情報を受け取りその状態に基づいてピックア
ップローラ5の上下動を制御する。すなわち、まずS1
1では電源立ち上げ後のイニシャライズが終了するのを
待つ。そしてイニシャライズが終了したらS12で記録
可能状態になったか否かを判断し、記録可能状態ならば
S13に進みピックアップローラ5をシート面上に降ろ
し、記録可能状態でなければS14に進みピックアップ
ローラ5を上昇させるという制御動作を電源が“オフ”
となるまで繰り返す。
【0035】ここで、外部ホスト装置22からの指示に
より記録搬送制御手段32が記録にかかわる動作を開始
すると、状態管理手段31はピックアップローラ制御手
段38に記録可能となったことを知らせ、また、記録が
終了した場合、或いはジャムや故障の発生(自己診断手
段30による検知)により記録が中断した場合などには
記録可能状態でなくなったことをピックアップローラ制
御手段38に知らせる。よって、ピックアップローラ制
御手段38ではステップS12における判断により記録
中はステップS13に示すように、ピックアップローラ
5をシート面上に降ろし、記録終了、或いは、ジャムや
故障の発生により記録が禁止状態の場合にはステップS
14に示すようにピックアップローラ5を上昇させる。
【0036】以上の制御により、記録可能状態中は常に
図5の(A)に示す状態でシート面高さのチェックおよ
び補正を行うことができ、ジャムが発生した場合などに
はピックアップローラ5を(B)に示す位置に引上げて
邪魔にならないようにすることができる。
【0037】(第1形態第2実施例)第1形態の第1実
施例では記録可能状態のみにピックアップローラ5をシ
ート面上に降ろすようにしたが、本実施例ではスタンバ
イ状態の時も同様にピックアップローラ5をシート面上
に降ろすようにするもので、シート面高さ補正手段36
はスタンバイ状態、または、記録可能状態で最初にカセ
ット有りを確認したときに初期上昇を行い、このとき
も、シート面検出センサ9からの信号をもとにリフタ8
を制御するが、スタンバイ状態でピックアップローラ5
が上昇位置にあれば図5の(B)に示す状態になり、送
給時の状態での最適のシート面高さに調整することがで
きない。そこで、初期上昇を行うスタンバイ時にもピッ
クアップローラ5を下降した位置に設定しておくことに
より、送給時のシート面高さを最適の状態に調整可能と
なる。
【0038】図7は本実施例によるピックアップローラ
制御手段38の動作手順を示す。まず、実施例1の場合
と同様にステップS21で電源立ち上げ後のイニシャラ
イズが終了するのを待ち、ステップS22でスタンバイ
状態であるか否かを判断する。スタンバイ状態でない場
合にはステップS23に進み、記録可能状態か否かを判
断する。ここで、記録可能状態でない場合には、ステッ
プS25に進みピックアップローラ5を上昇させる。一
方、ステップS22でスタンバイ状態との判断の場合お
よび、ステップS23で記録可能状態との判断の場合に
はそれぞれステップS24に進んでピックアップローラ
5をシート面上に降ろし、以上の動作を電源“オフ”ま
で続ける。
【0039】以上のような制御によってスタンバイ中や
記録中にシート面高さ補正制御を正確に行うことができ
る。
【0040】(第1形態第3実施例)第1形態の第1実
施例、第2実施例では記録可能状態、およびスタンバイ
状態で常にピックアップローラ5をシート面上に降ろし
ておくように制御したが、本実施例ではシート無し或い
はカセット無しの場合にはたとえスタンバイ状態や記録
可能状態であったとしてもピックアップローラ5を上昇
させるように制御する。すなわち、オペレータが、スタ
ンバイ中や記録準備中にカセット2を抜き差しする場合
も考えられ、その場合にはピックアップローラ5を下降
させていると邪魔になる。また一方で、カセット有りで
もシート無しになった場合シートの補給のためにカセッ
ト2を抜き差しすることが予想され、逆にシート無しの
場合には図5に示すようなシート面高さの違いがないた
めにピックアップローラ5を下降位置に設定する必要は
ない。そこで、記録可能状態やスタンバイ状態でもカセ
ット無し、シート無しになった場合には直ちにピックア
ップローラ5を上昇させておくことにより、プリンタを
より使いやすくすることができる。
【0041】図8は第1形態の第3実施例の構成を示
す。本例の構成は図1とほとんど同じであるがシート有
無検出センサ10、カセット有無検知センサ11から入
力回路34、35を介してピックアップローラ制御手段
38に信号が取り込まれるようにするもので、これらの
信号をもとにピックアップローラ制御手段38ではピッ
クアップローラ5の制御を行う。
【0042】図9は本実施例によるピックアップローラ
制御手段37の動作手順を示す。ステップS31〜S3
3までは実施例2のステップS21〜S23までと同様
であるがステップS32でスタンバイ状態であった場
合、またはステップS33で記録可能状態であった場合
には、ステップS34でカセット有無検知センサ11か
らの信号を監視してカセット有り無しを判断し、カセッ
ト無しの場合には、ステップS37へ進んでピックアッ
プローラ5を上昇させる。また、ステップS34でカセ
ット有りであった場合はステップS35に進んでさらに
シート有無検出センサ10からの信号を監視し、シート
有り無しを判断する。そして、シート無しの場合には、
ステップS37に進んでピックアップローラ5を上昇さ
せるようにする。すなわち、カセット無し、または、シ
ート無しになった場合にはスタンバイ状態、および、記
録可能状態であってもピックアップローラ5を上昇させ
るもので、ステップS35でシート有りであった場合に
は、ステップS36に進みピックアップローラ5をシー
ト面上に降ろす。
【0043】以上のような構成、および、制御によりシ
ート切れ等でカセット2を着脱する場合にはピックアッ
プローラ5を上昇させて邪魔にならないようにすること
ができる。
【0044】ついで、図10〜図19に従い、本発明の
第2の形態による各実施例について説明する。
【0045】図11は第2形態によるレーザビームプリ
ンタ1の構成の一例を示す。本例のレーザビームプリン
タ1は上段カセット2Uと下段カセット2Dとを具えて
いる。また、5Uおよび6Uは上段カセット2U用のピ
ックアップローラおよびフィードローラ、5Dおよび6
Dは下段カセット2D用のピックアップローラおよびフ
ィードローラである。51は定着器15の直後に配設し
た定着検出センサ、52はセンサ51の下流に設けた搬
送ローラ53は両面フラッパである。両面フラッパ53
は後述する両面搬送機構と排出口への搬送路とに記録シ
ートをふり分けるフラッパであり、記録シートは両面フ
ラッパ・ソレノイド53Aの駆動により両面搬送機構側
に、またその“オフ”により排出口側に送られる。両面
フラッパ53の排出口側搬送路の下流には搬送ローラ5
4が設けられていて、該ローラ54の下流にはFU(フ
ェイスアップ)フラッパ55が配設されている。FUフ
ラッパ55はFD(フェイスダウン)排出口56とFU
排出口57との2つの排出口への搬送路に記録シートを
ふり分けるフラッパであり、記録シートはFUフラッパ
・ソレノイド58の駆動によりFU側に、またその“オ
フ”によりFD側に排出される。なおフラッパ55のF
D側の下流にはFD排出口56があり、このFD排紙口
56には排出ローラ59と排出口センサ60とが配設さ
れ、FDトレイ16に記録シートを排出させるようにな
っている。
【0046】両面搬送機構は両面プリントのために片面
記録済みの記録シートを反転させ、再度レジストローラ
対12にまで給送するための機構で、両面ローラ61お
よび62,両面検出センサ63,反転ローラ64,再給
ローラ65,再給検出センサ66などで構成される。す
なわち、前記両面フラッパ53の両面搬送機構側の下流
には両面ローラ61,62が配設されており、該両面ロ
ーラ61と62との間にシートが送られてきたか否かを
検知する両面検出センサ63が配設されている。さらに
また、両面ローラ62の下流側に反転ローラ64が配設
されており、両面フラッパ53から送られてきた記録シ
ートは両面ローラ61,62によって反転ローラ64に
まで搬送される。反転ローラ64は両面検出センサ63
でのシート後端検知(一度紙有りを検知してから紙無し
になったとき)から所定のタイミングで1回転正転(図
中の矢印aの方向)し、続けて3回転反転(図中の矢印
bの方向)する。かくして送り込まれたシートは向きを
変えて搬送され、図の分岐点70で再給口への搬送路7
1に分岐される。また反転ローラ64の下流側の搬送路
71には再給ローラ65,再給検出センサ66が配設さ
れており、さらに、その下流に前記レジストローラ対1
2が配設されている。そこで、記録シートは、反転ロー
ラ64により分岐点70を経て再給ローラ65に導か
れ、再給ローラ65によって記録シート先端が再給検出
センサ66から所定の距離だけ進んだ所まで送られる。
【0047】一方、レーザビームプリンタ1は図12に
示すように、主制御部80を有しており、該主制御部8
0にはインターフェース部21を介して外部ホスト装置
22が接続されている。この主制御部80は装置全体を
制御するマイクロプロセッサ、制御プログラムを格納し
たROM、データ等を記憶するRAM、および、ゲート
素子等により構成されるものである。また、主制御部8
0の入出力ポートには、前記のレジストローラ対12よ
り下流側の各搬送機構を駆動するメインモータ81のメ
インモータ駆動回路82,画像形成部3を制御するため
の画像形成部制御回路83,レーザスキャナ部14を制
御するレーザ制御回路84、および、定着器ローラ15
に内蔵された不図示のハロゲンヒータを所定温度に制御
する定着器制御回路85がそれぞれ接続されており、入
力ポートには、前記レジ前、定着検出、排出口、両面、
再給の各センサ13,51,60,63,66がそれぞ
れ入力回路86,87,88,89,90を介して、ま
た、上下段カセット2U,2Dに収納されている記録シ
ートのサイズを検知する上下段カセットサイズ検知セン
サ91,92が入力回路93,94を介して接続され、
さらに、出力ポートには、前記ピックアップローラ5
U,5Dを上下動させるカム機構(図示しない)の駆動
をオン・オフするピックアップソレノイド95がドライ
バ96を介して、またピックアップローラ5U,5Dお
よび、フィードローラ6U,6Dを駆動する送給モータ
97が送給モータ駆動回路98を介して、さらにまた、
レジストローラ対12への駆動をオン・オフするレジス
トローラソレノイド99がドライバ100を介して、両
面フラッパ53を駆動する両面フラッパソレノイド53
Aがドライバ101を介して、FUフラッパ55を駆動
するFUフラッパソレノイド58がドライバ102を介
して両面ローラ61,62を駆動する両面ローラクラッ
チ103がドライバ104を介して、反転ローラ64を
駆動する反転モータ105が反転モータ駆動回路106
を介してそれぞれ接続されている。
【0048】また、前記インターフェース部21は、主
制御部80が外部ホスト装置22に対してプリント可能
状態である旨を報知するRDY信号、外部ホスト装置2
2が主制御部80にプリント開始を指示するPRNT信
号、主制御部80が外部ホスト装置22に対して画像出
力の垂直方向(副走査方向)の同期信号VSYNCの出
力を要求するVSREQ信号、画像出力の垂直方向(副
走査方向)の同期信号VSYNC、主制御部43が外部
機器3へ出力する画像出力の水平方向(主走査方向)の
同期信号BD、および、外部ホスト装置22が、VSY
NC信号およびBD信号に同期させてドットイメージを
シリアル送出する画像信号VDOを伝達するようになっ
ており、かつ、ハンドシェイク形式のシリアル通信線I
/Fを有しており、該シリアル通信線I/Fにより外部
ホスト装置22は主制御部80に対して各種命令(給紙
口の指定等)を伝えると共に主制御部80からは外部ホ
スト装置に対してはレーザビームプリンタ1の状態に関
する各種情報(故障情報等)を伝えることができる。
【0049】なお、図中の110は、商用AC電圧を所
定のDC電圧に変換する低圧電源ユニットを示す。
【0050】以上の構成により、レーザビームプリンタ
1では外部ホスト装置22から記録指示(PRNT信
号)を受け取ると、前記シリアル通信I/Fによってあ
らかじめ外部ホスト装置22から指示されている送給口
(上段カセット、下段カセット、両面再給口等)から記
録シートを送給し、所定の電子写真プロセスに従って記
録シート上に画像形成後、同様にしてあらかじめ指示さ
れている行き先(FD排出口、FU排出口、両面搬送機
構等)に記録シートを搬送する。
【0051】すなわち、外部ホスト装置22は、両面記
録を行う際まず前記シリアル通信I/Fによって送給口
を上段カセット2Uか下段カセット2Dのいずれかに指
定し、さらに行き先を両面再給口に指定してPRNT信
号を送出する。これによりレーザビームプリンタ1は上
下段のうち指定された方のカセットから記録シートを送
給し画像形成部3に記録シートを搬送する。さらに、外
部ホスト装置22から所定のタイミングでVDO信号を
レーザビームプリンタ1に送信することにより記録シー
トの片面に所定のイメージを記録することができる。か
くしてレーザビームプリンタ1では画像形成の終了した
記録シートを定着ローラ15で定着後両面フラッパ53
を駆動して記録シートを両面搬送機構に送る。両面搬送
機構に送られた記録シートは両面ローラ61,62によ
って反転ローラ64まで送られここで反転ローラ64に
よって反転された後、分岐点70を経て再給ローラ65
にまで送られ、さらに、ここで再給ローラ65によって
再給センサ66から一定の位置まで搬送されて再給待機
状態になる(以下でこの位置を両面再給口という)。ま
た、再給待機状態になる少し前の所定のタイミングで後
述する再給可能フラグがセットされ、シリアル通信I/
Fによって外部ホスト装置22にこの状態が伝えられる
ので、外部ホスト装置22では、該フラグにより両面搬
送機構に送られた記録シートが再給可能になったことが
確認される。また外部ホスト装置がシリアル通信I/F
によって送給口を両面再給口に、行き先をFUまたはF
D排出口に指定した後PRNT信号を出力して、レーザ
ビームプリンタ1に対して2面目の記録を指示すると、
レーザビームプリンタ1ではレジストローラ対12の位
置まで記録シート先端を搬送した後、1面目と同様のシ
ーケンスにより2面目に対し記録がなされた後指定され
た排出口から記録シートが排出される。
【0052】以上は、1枚の記録シートに対し両面記録
する場合の動作であるが、本発明第2形態によるレーザ
ビームプリンタ1では両面搬送機構に2枚までの記録シ
ートを待機させることができる。すなわち、両面搬送機
構に記録シートが1枚ある状態でいずれかのカセットか
ら両面搬送機構行き指定の記録シートをさらにもう1枚
送給して記録したり、両面搬送機構に記録シートが2枚
ある状態で同様にカセットからFUまたはFD排出口行
きの記録シートを送給し記録することが可能である。通
常、両面記録で連続プリントを行う場合、前記のように
1枚ずつ両面を記録していたのでは処理能力が低下する
ため、外部ホスト装置22は最初の2枚をいずれかのカ
セットから連続で両面搬送機構行きに送給した後、両面
再給口から排出口行きで1枚送給し、このあとカセット
から両面搬送機構行きで1枚送給という制御を繰り返
す、いわゆるカセット送給と両面再給の交互送給制御を
行う。すなわち、記録するページの順でいえば、1、
3、2、5、4、7、6、9、8、…という順に記録が
行われる。このような制御によってカセットから送給さ
れ片面記録の終わった記録シートが両面再給可能な状態
になるまでの時間に別の両面再給待機中の記録シートを
記録することができ、時間のロスを少なくすることがで
きる。
【0053】さてここで、上述のような交互送給制御に
よって両面連続プリントが行われている最中に機器内で
何らかのエラーが生じた場合、本実施例のレーザビーム
プリンタ1では記録中のシートの送給モードによって機
内の記録シートを自動排出する仕方を変えることができ
る。
【0054】図10は本発明の第2形態による自動排紙
制御に関係する機能の構成を示すものである。本例のレ
ーザビームプリンタ1はその主制御部80に搬送制御手
段201,自己診断手段202,外部機器通信手段20
3,自動排出必要判断手段204,搬送情報記憶手段2
05等を有し、さらに搬送制御手段201は、搬送動作
制御手段206,自動排出制御手段207とを有し、さ
らにシート搬送情報記憶手段205は送給口記憶手段2
08,行き先記憶手段209,機内シートカウンタ21
0,再給可能フラグ211,自動排出中フラグ212等
で構成されている。
【0055】外部機器通信手段203はインターフェー
ス部21の各信号、シリアル通信を通して、レーザビー
ムプリンタ1と外部ホスト装置22との間の情報のやり
とりを行う。
【0056】搬送制御手段201は記録シートの送給、
搬送、両面反転搬送、排出の各搬送動作を制御する。該
搬送制御手段201の搬送動作制御手段206はホスト
装置22から外部機器通信手段203を介して得られた
記録指示信号、自動排出制御手段207からの自動排出
指示、および搬送情報記憶手段205に記憶された各種
搬送情報などに従って、記録シートの送給から排出まで
のシート搬送を制御する。一方、自動排出制御手段20
7は自動排出必要判断手段204から自動排出が必要と
の情報を受けた場合、状況に応じて搬送動作制御手段2
06に対し自動排出の指示を与え機内の記録シートを自
動排出する。なお、自己診断手段202はレーザビーム
プリンタ1内の各部の動作を監視し、故障等の発生を検
知するものである。
【0057】自動排出必要判断手段204は自動排出の
必要があるか否かを判断する機能を持ち、自己診断手段
202によって機内の異常が確認されたとき後述するシ
ート搬送情報記憶手段205の機内シートカウンタ21
0からの計数により機内に搬送中、または、待機中の記
録シートが存在するか否かを調べ、機内に記録シートが
存在する状態で発生した異常がシート搬送継続可能なも
のであれば自動排出の必要があると判断し搬送制御手段
201にその旨の情報を供給する。
【0058】シート搬送情報記憶手段205はシート搬
送に関する各種の情報を記憶する機能を有する。その内
の送給口記憶手段208は外部機器通信手段203を介
して外部ホスト装置22から指示された送給口の情報を
記憶する。行き先記憶手段209は同様にして外部ホス
ト装置22から指示された行き先の情報を記憶する。機
内シートカウンタ210は搬送制御手段201が記録シ
ート送出部からシートが1枚送出される毎に1カウント
アップ、機外に記録シートが排出される毎に1カウント
ダウンされ、機内に存在する記録シートの枚数が記憶さ
れている。
【0059】再給可能フラグ211は、両面搬送機構に
送られた記録シートが両面再給可能な状態になったこと
を示すフラグで、前述のように記録シートが再給待機状
態になる少し前の所定のタイミングでセットされる。
【0060】また、自動排出中フラグ212は自動排出
動作中である場合にセットされ、自動排出する必要があ
る記録シートの全てが排出完了するとリセットされて、
レーザビームプリンタ1が自動排出中であることを示
す。
【0061】図13は、搬送動作制御手段206による
制御動作の手順を示す。まず、ステップS101(以下
ではステップを単にS〜で表すこととする)で先行して
搬送されている記録シートとのシート間隔が十分に保た
れるまで待機する。シート間隔が十分にとれたと判断さ
れたならば、S102に進み、ここで自動給送指示が出
ているか否かを判断する。なお、自動給送指示は後述す
るように自動排出制御手段207から出されるもので、
S102で自動給送指示が出ている場合は、直ちにS1
05の送給動作に移行する。S102で自動給送指示が
出ていない場合、ステップS103に進み自動排出中フ
ラグ212をチェックする。そして自動排出中フラグ2
12がセットされていればS102に戻る。すなわち、
S103では自動排出の処理が終了するまでは新たな記
録シートを送給しないための処理を行うものである。S
103で自動排出中フラグ212がセットされていなけ
ればS104に進む。そしてS104で、外部ホスト装
置22からPRNT信号が出力されるのを待つ。PRN
T信号が出力されたならばS105で送給口記憶手段2
08に設定され、送給しようとしている記録シートの指
定送給口が両面再給口でなければ機内シートカウンタ2
10を1歩進し、S106の送給動作に移行する。
【0062】S106では送給口記憶手段208に設定
されている送給口から記録シートを送給し、レジストロ
ーラ対12まで記録シートを搬送する。記録シートがレ
ジストローラ対12まで搬送されるとS107で自動排
出中フラグ212を調べ、自動排出中フラグがセットさ
れていればS110へ、リセットならばS108に進
む。なお後述するように自動排出制御手段207は自動
排出制御状態に入ったときに自動排出中フラグ212を
セットするため、前記S107のフラグの状態判断によ
り外部ホスト装置22からの記録指示による送給中に自
動排出状態になったとき送給中の記録シートがレジスト
ローラ対12以降に自動的に搬送が継続されて排出が行
われる。S107で自動排出中フラグ212がリセット
であれば、S108でVSREQ信号を出力し、S10
9で装置22からVSYNC信号が出力されるのを待
つ。またS107で自動排出中フラグ212がセットさ
れているか、S109でVSYNC信号が出力されたな
らばS110でレジストローラ対12を駆動して記録シ
ートを画像形成部3から定着ローラ15まで搬送し、ま
た、画像形成部3を記録シートが通過中は画像形成中で
あることを示す記録中フラグ(不図示)をセットする。
S111では行き先記憶手段209に指定された行き先
に記録シートを搬送する。すなわち、行き先指定記憶手
段209に記憶されている行き先がFD排出口であれば
そのまま搬送ローラ52,54および排出ローラ59を
駆動し、FD排出口56に記録シートを排出する。ま
た、行き先指定がFU排出口57の場合には、FUフラ
ッパ55を駆動することにより搬送路をFU排出口57
側に切り換え、記録シートをFU排出口57から排出す
る。さらにまた、行き先指定が両面再給口の場合には、
両面フラッパ33を駆動することにより搬送路を両面搬
送機構側に切り換え、前述のように両面反転搬送を行い
記録シートを両面再給待機状態まで搬送する。その後、
S112で、行き先記憶手段209に指定された当該シ
ートに関する行き先がFD排出口56、または、FU排
出口57である場合には排出完了後機内シートカウンタ
210の計数値を1減らす。
【0063】図14は自動排出制御手段207による制
御動作の手順を示す。まず、S201で自動排出必要判
断手段204から自動排出が必要との判断が得られるま
では待機し自動排出が必要と判断した場合は、S202
に進み自動排出中フラグ212をセットした後、S20
3で送給口記憶手段208に格納されている記録中の記
録シートに関する指定送給口が両面再給口か否かを判断
する。ここで指定送給口が両面再給口であった場合には
S204以下の全機内シート排出制御に進み、それ以外
の送給口であった場合にはS211の記録中記録シート
排出制御に進む。このような制御を行うのは以下のよう
な理由による。
【0064】両面記録において1面目の記録中に何らか
の記録ミスが生じた場合、記録中の記録シートのみ自動
排出した後にカセット等から記録シートを再給し再度1
面目の印字を行っても、他の1面目の記録が完了した記
録シート(両面搬送機構に待機中の記録紙等)とのペー
ジ順は狂わないため、1面目の記録が完了している機内
の他のシートは再利用可能である。しかし、2面目の記
録中に何らかの記録ミスが生じた場合には、記録中の記
録シートのみを自動排出した後でカセット等から記録シ
ートを再給して再度1面目の記録を行うと、他の1面目
の記録が完了している記録シートとの間でページ順が狂
ってしまうため、1面目の記録が完了している機内の他
のシートは再利用ができない。このため、前者の場合に
は、記録中の記録シートのみを自動排出し、後者の場合
には全機内のシートを自動排出するという制御を行う必
要がある。そこでまず、S203で記録中の記録シート
の指定送給口が両面再給口だった場合、S204に進
み、そのときの機内シートカウンタ210の計数値を外
部機器通信手段203を介して外部ホスト装置22に知
らせるようにする。これは、その後の制御で全機内シー
トを排出するため、外部ホスト装置22に再度記録し直
さなければならない枚数として、その時点での全機内シ
ートの枚数を知らせておいてから、S205からS20
9にかけて前述のように全機内シートを自動排出するた
めである。それにはまず、S205で送給後の記録シー
トに関する行き先記憶手段209の情報をFD排出口5
6に変更する。これによって、それまでに送給された記
録シートは全てFD排出口56に排出される。次に、S
206で前記再給可能フラグ211がセットされている
か否かを判断し、該フラグがセットされていればS20
7に進んで送給する記録シートに関する送給口記憶手段
208の情報を両面再給口に設定した後、S208で搬
送動作制御手段206に対して自動給送指示を出す。ま
た、S206で再給可能フラグ211がリセットならば
S209に進み機内シートカウンタ210がゼロか否か
を判断し、ゼロでなければS206に、ゼロであればS
210に進む。すなわち、記録中の機内シートに関して
はFD排出を指定しそのまま搬送を継続、両面搬送機構
に搬送中、または、待機中の機内シートに関しては、再
給可能状態になり次第直ちに給送してFDに排出すると
いうことを機内シート枚数がゼロになるまで繰り返すこ
とにより、全機内シートを機外に排出する。
【0065】また、S203で記録中の記録シートの指
定送給口が両面再給口以外であった場合には、S211
に進み、再度記録し直さなければならない枚数を1枚と
して外部機器通信手段203を介して外部ホスト装置2
2に知らせる。これは、記録中の記録シートのみを自動
排出するためである。続いて、S212で送給後の記録
シートに関する行き先記憶手段209の情報をFD排出
口56に変更する。これにより、搬送動作制御手段20
6は記録中、または、送給中の記録シートをFD排出口
56に排出する。かくして所定の自動排出制御が終わっ
た後、S210に進み、自動排出中フラグ212をリセ
ットする。
【0066】図15は自動排出必要判断手段204によ
る制御動作の手順を示す。S301で自己診断手段20
2が何らかの異常を検知していないか否かを判断し、異
常が検知されているとの判断であればS302に進む。
S302で記録中であることを示す記録中フラグをチェ
ックし、記録中であればS303で搬送継続可能か否か
を判断する。すなわち、発生した異常がレーザビームプ
リンタ1の搬送機構に関連する異常(モータ故障等)の
場合には搬送継続は不可能と判断する。S303で搬送
継続が可能と判断されればS304で搬送制御手段20
1に対して自動排出要求を出す。
【0067】以上のような制御により、ページ順が違っ
てしまうことを防ぎつつ、再利用できるシートを利用し
て記録シートの無駄を防ぐと同時に外部ホスト装置22
への負担を少なくすることができる。
【0068】(第2形態第2実施例)上述の本発明第2
形態による第1実施例では機内に異常が発生した場合、
記録中の記録シートの送給口の次第によって自動排出の
仕方を変更するようにしたが、自動排出が必要になった
ときの条件によって自動排出の仕方を変えることも可能
である。
【0069】これまで図10〜図12に示した構成によ
るレーザビームプリンタ1においては、外部ホスト装置
22からの記録のキャンセルを受け付ける機能を有して
いる。すなわち、外部ホスト装置22がレーザビームプ
リンタ1に対しPRNT信号によって記録指示を出力し
た後でも、送給の完了前(すなわち、VSREQ信号が
出力される前)にPRNT信号を立下がらせた場合、レ
ーザビームプリンタ1では記録がキャンセルされたもの
とみなし、VSREQ信号を出力せずに自動的に送給中
の記録シートを機外に排出することが可能である。そこ
で、本実施例(第2実施例)においても、第1実施例と
同様、自己診断手段202によって異常の診断がなされ
た場合に、機内シートの自動排出必要性を判断する自動
排出必要判断手段204、および、自動排出を制御する
自動排出制御手段207を有している。
【0070】ただし、以下に述べる第2形態の第2実施
例のレーザビームプリンタ1では、異常が検知された場
合の機内シートの自動排出が第1実施例のように場合分
けされず、無条件で機内の全記録シートを自動的に機外
へ排出する。これは、自己診断手段202によって異常
が検知される場合の多くは、画像形成部3の故障、ある
いは定着ローラ5の故障等自動的に復帰することができ
ないか、または、自動的に復帰させてはいけない状態に
あり、このような状態ではできるだけ機内に記録シート
を残さないようにした方がよいからである。
【0071】一方、この第2形態の第2実施例によるレ
ーザビームプリンタでは前記のような記録キャンセル機
能を持っているために、記録キャンセルによる自動排出
の場合には送給口によって自動排出方法を変えるように
した。すなわち、両面再給口から送給された記録シート
に対して記録のキャンセル指示が出た場合には第2形態
の第1実施例で述べたようにページ順が変わってしまう
ため、全機内シートを自動排出し、それ以外の送給口か
ら送給がなされた記録シートに対して記録キャンセル指
示が出た場合には当該記録シートのみ排出するように制
御する。
【0072】図16は第2形態の第2実施例の搬送動作
制御手段206による制御動作の手順を示す。なお、S
401からS406までは第2形態の第1実施例のフロ
ー(図13)におけるS101からS106と同様であ
る。次にS407で記録キャンセルの有無を判断する。
すなわち、送給が完了した時点でVSREQ信号を出力
する前にPRNT信号の有無を調べ、なしであれば記録
がキャンセルされたとみなしてS414に進む。そし
て、S414で記録がキャンセルされたことを自動排出
制御手段207に知らせ、そのままS411以降の搬送
制御に進む。一方、記録がキャンセルされない場合のフ
ローはS408からS413まで、第2形態の第1実施
例のS107からS112までと同様である。
【0073】図17は第2形態の第2実施例の自動排出
制御手段207による制御動作の手順を示す。まず、S
501で自動排出必要判断手段204が自動排出を必要
と判断しているか否かを調べ、自動排出が必要との判断
であればS502に進み、自動排出中フラグ212をセ
ットした後、S503からS509までの全機内シート
排出制御に進む。S503からS509までの制御につ
いては第2形態の第1実施例の図14に示すS204か
らS208までのフローと同様である。一方、S501
で自動排出が必要との判断でなければS510に進み搬
送動作制御手段206から記録キャンセルの情報が入っ
ているか否かを調べ、記録キャンセルになっていなけれ
ばS501に戻る。また、記録キャンセルになっていれ
ばS511に進み自動排出中フラグ212をセットした
後、S512でキャンセルされた記録シートの送給口が
両面再給口であるか否かを調べる。キャンセルされた記
録シートが両面再給口からの送給であればS503以下
の全機内シート排出制御に進み、それ以外の送給口であ
ればS513に進み送給中の記録シートについての行き
先の情報をFD排出口56に変更しS507に進む。こ
のとき、第2形態の第1実施例の場合のように外部ホス
ト装置22に再度記録し直さなければならない枚数の情
報は出されない。これは、外部ホスト装置22側の判断
によってキャンセルが正常に実施された場合であって、
装置22自身が期待した記録済シートを排出したのでは
ないからである。最後に、S507で自動排出中フラグ
212をリセットし自動排出制御を終了する。
【0074】図18は第2形態の第2実施例の自動排出
必要判断手段204による制御動作の手順を示す。ま
ず、S601の異常検知待ちは図14のS301と同様
であるが、異常が検知されたならば、S602で機内シ
ートカウンタ210を調べ、機内シート枚数が0でな
く、さらにS603で搬送継続可能との判断であればS
604に進んで自動排出要求を出す。従って、記録中に
限らず(例えば、両面搬送機構に再送給待ちの記録シー
トが待機しレーザビームプリンタ1が送給指示待ちの状
態のように)機内に記録シートが存在する状態で異常が
発生した場合には全て自動排出要求が出るようになって
いる。
【0075】以上のように制御することにより、機内に
異常が生じた場合には、シート搬送が継続できるときに
はできるだけ機内にシートの残留を残さずに停止するこ
とができる。
【0076】また、記録キャンセルの場合でもページ順
が違ってしまうような場合には、全ての機内シートを排
出したあとであらためて外部ホスト装置22に再記録の
必要な枚数を知らせることで正しいページ順により記録
することが可能である。
【0077】(第2形態第3実施例)上述した本発明第
2形態の第1実施例および第2実施例では、自動排出さ
れる記録シートをすべてFD排出口56から排出するよ
うになっているが、そのとき指定されている排出口に応
じて指定排出口とは別の排出口から排出することも可能
であり、第2形態の第3実施例はこのように排出が制御
される。なお、機器の構成は第2形態の第1実施例,第
2実施例と同じである。
【0078】図19は第2形態の第3実施例の自動排出
制御手段207による制御動作の手順を示す。本例の場
合、全体の制御は図17に示すフローとほぼ同じである
が、S704,S705がS504,S513と異なっ
ている。すなわち、S604,S613で全機内シート
を自動排出するときの記録シートの排出先をS504,
S513のようにFD排出口に固定せず、そのとき指定
されている行き先によって排出先を変えるようにしてい
る。
【0079】まず、S701でそのとき自動排出しよう
としている記録シートについての行き先情報(行き先記
憶手段209に設定されている)を取り出し、S702
で該情報が両面搬送機構行きである場合にはS706
へ、それ以外の場合にはS703へ進む。続いて、S7
03では該情報がFD排出口56行きか否かを調べ、F
D排出口行きの場合にはS704でFU排出口57に、
そうでない場合にはS705でFD排出口56にそれぞ
れ行き先の指定を変更する。また、S702で両面搬送
機構行き指定であった場合、S706で1枚前に記録さ
れた記録シートについての行き先情報を取り出しS70
2に戻る。ここで再び両面搬送機構行きであった場合に
はさらにもう一度S706へ進む。前述のように、本実
施例のレーザビームプリンタでは両面搬送機構に同時に
は2枚以下の記録シートしか搬送することができない。
このため、外部ホスト装置22から3枚連続して両面搬
送機構行きの指定で記録指示が出された場合、外部機器
通信手段203では3枚目の記録シートの記録指示を受
け付けずに、前記シリアル通信I/Fによって装置22
に対しイリーガル指定の情報を知らせる。従って、行き
先記憶手段209から多くとも3枚前に記録された記録
シートについての行き先情報を取り出せば両面搬送機構
行き以外の行き先指定の情報が得られる。このようにし
て、外部ホスト装置22から連続で記録が行われている
状態で自動排出が発生しても、外部ホスト装置22によ
り指定されている排出口とは別の排出口に記録シートを
排出することができるため、できあがった文書のページ
順が変わったり、不必要な記録シートが間に入ったりす
ることを防ぐことができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の第1
の形態によれば、記録用シート上面の送給高さを検出す
るシート面高さ検出手段と、該シート面高さ検出手段か
らの検出信号に基づいて前記リフタを介して前記送給高
さを補正するシート面補正手段と、前記プリンタの記録
動作に応じて前記シート送給手段による送給動作を制御
すると共に、前記プリンタの記録動作が禁止される状態
では前記シート送給手段を前記記録用シート上面から引
上げるように制御可能な送出制御手段とを具備したの
で、記録禁止状態以外は常にシート送給手段を記録シー
ト上面に押しつけ、記録装置の状態に応じ記録禁止状態
にのみ前記シート送給手段をシート上面から離すように
制御することが可能となり、記録シート上面の高さのチ
ェックと補正動作を、常時シート送給時の状態で正確に
行うことができ、また、記録シート補給時やジャム処理
時など記録禁止状態にはシート送給手段を処理動作の邪
魔にならないように退避させることができる。
【0081】また、本発明の第2の形態によれば、搬送
にかかわる条件を記憶する記憶手段と、プリンタの少な
くとも搬送機能を含む機能状態を診断する診断手段と、
該診断手段からの情報に基づいて前記自動排出の必要性
を判断する自動排出必要判断手段と、該自動排出必要判
断手段により必要性ありと判断されたときに、前記記憶
手段に格納されている搬送にかかわる条件に基づいて前
記自動排出の実施を制御する自動排出制御手段とを具備
したので、搬送中の記録シートに対し、合理的な排出を
行うことができて記録シートの無駄な使用が防止できる
ばかりでなく、外部ホスト装置に余分な操作を行わせず
に済み、それだけ負担を少なくすると共に、適切な自動
排出制御によって記録シートを無用に機内に残留させる
ようなことがなくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態による回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の第1形態によるレーザビームプリンタ
の構成を示す断面図である。
【図3】本発明第1形態のレーザビームプリンタにおけ
る給送機構を側面(A)および平面(B)によって示す
説明図である。
【図4】本発明第1形態のシート面高さ補正手段による
制御動作の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明第1形態のピックアップローラの位置に
よるシート面高さの違いを(A),(B)の2様で示す
説明図である。
【図6】本発明第1形態の第1実施例によるピックアッ
プローラ制御手段の制御動作の手順を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明第1形態第2実施例によるピックアップ
ローラ制御手段の制御動作の手順を示すフローチャート
である。
【図8】本発明第1形態第3実施例による回路構成を示
すブロック図である。
【図9】本発明第1形態第3実施例によるピックアップ
ローラ制御手段の制御動作の手順を示すフローチャート
である。
【図10】本発明の第2形態による回路構成を示すブロ
ック図である。
【図11】本発明の第2形態によるレーザビームプリン
タの構成を示す断面図である。
【図12】図10および図11に示すプリンタの電気的
構成を示すブロック図である。
【図13】本発明第2形態の第1実施例による搬送動作
制御手段の制御動作の手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】本発明第2形態の第1実施例による自動排出
制御手段の制御動作の手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】本発明第2形態の第1実施例による自動排出
必要判断手段の制御動作の手順を示すフローチャートで
ある。
【図16】本発明第2形態の第2実施例による搬送動作
制御手段の制御動作の手順を示すフローチャートであ
る。
【図17】本発明第2形態第2実施例による自動排出制
御手段の制御動作の手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明第2形態第2実施例による自動排出必
要判断手段の制御動作の手順を示すフローチャートであ
る。
【図19】本発明第2形態第3実施例による自動排出時
の排出口指定手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ 2,2U,2D カセット 3 画像形成部 4 給送装置 5,5U,5D ピックアップローラ(シート送給手
段) 6,6U,6D フィードローラ 8 リフタ 9 シート面検出センサ 10 シート有無検出センサ 11 カセット有無検知センサ 12 レジストローラ対 13 レジ前センサ 14 レーザスキャナ部 15 定着ローラ(定着器) 16 排出トレイ 20 プリンタ主制御装置 21 インターフェース部 22 外部ホスト装置 30 自己診断手段 31 状態管理手段 32 記録搬送制御手段 33 給送装置制御手段 36 シート面高さ補正手段 37 給送制御手段 38 ピックアップローラ制御手段 39 給送搬送制御手段 44 駆動モータ 53 両面フラッパ 55 フェイスアップ(FA)フラッパ 56 フェイスダウン(FD)排出口 57 FA排出口 60 排出口センサ 61,62 両面ローラ 63 両面検出センサ 65 再給ローラ 66 再給検出センサ 70 分岐点 80 主制御部 201 搬送制御手段 202 自己診断手段 203 外部機器通信手段 204 自動排出必要判断手段 205 搬送情報記憶手段 206 搬送動作制御手段 207 自動排出制御手段 208 送給口記憶手段 209 行き先記憶手段 210 機内シートカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 友蔵 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 成田 泉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフタにより上下自在に保持される積載
    板上に積載された記録用シート上面に圧接しつつ、その
    摩擦力により前記記録用シートを画像形成部に1枚ずつ
    送給可能なシート送給手段を有するプリンタの搬送装置
    において、 前記記録用シート上面の送給高さを検出するシート面高
    さ検出手段と、 該シート面高さ検出手段からの検出信号に基づいて前記
    リフタを介して前記送給高さを補正するシート面補正手
    段と、 前記プリンタの記録動作に応じて前記シート送給手段に
    よる送給動作を制御すると共に、前記プリンタの記録動
    作が禁止される状態では前記シート送給手段を前記記録
    用シート上面から引上げるように制御可能な送出制御手
    段とを具備したことを特徴とするプリンタの搬送装置。
  2. 【請求項2】 記録中のシート以外に少なくとも1枚以
    上の記録用シートを保持可能な待機部ないし搬送路を機
    外排出用搬送路以外に有し、前記記録中のシートを含め
    前記記録用シートの機外への自動排出が可能なプリンタ
    の搬送装置において、 搬送にかかわる条件を記憶する記憶手段と、 プリンタの少なくとも搬送機能を含む機能状態を診断す
    る診断手段と、 該診断手段からの情報に基づいて前記自動排出の必要性
    を判断する自動排出必要判断手段と、 該自動排出必要判断手段により必要性ありと判断された
    ときに、前記記憶手段に格納されている搬送にかかわる
    条件に基づいて前記自動排出の実施を制御する自動排出
    制御手段とを具備したことを特徴とするプリンタの搬送
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7389982B2 (en) 2003-07-22 2008-06-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device capable of feeding paper smoothly
JP2009214966A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Canon Inc シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2011053284A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Riso Kagaku Corp 搬送装置
JP2012051676A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置

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