JPH0671000B2 - 半導体装置の配線形成法 - Google Patents

半導体装置の配線形成法

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JPH0671000B2
JPH0671000B2 JP5517385A JP5517385A JPH0671000B2 JP H0671000 B2 JPH0671000 B2 JP H0671000B2 JP 5517385 A JP5517385 A JP 5517385A JP 5517385 A JP5517385 A JP 5517385A JP H0671000 B2 JPH0671000 B2 JP H0671000B2
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metal oxide
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正彦 堀田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、半導体装置の配線形成法に関し、特にモリ
ブデン(Mo)、タングステン(W)等の高融点金属を用
いた多層配線形成法に関するものである。
〔発明の概要〕 この発明は、Mo、W等の高融点金属からなる配線層を形
成した後、その表面の金属酸化膜をエツチ除去してから
該配線層をおおうように非酸化性雰囲気中で絶縁膜を成
長させることにより配線層と絶縁膜との密着性を改善す
ると共に配線層に対する確実な電気的接続を可能にした
ものである。
〔従来の技術〕
従来、Mo、W等の高融点金属を用いてLSI等の微細配線
を形成することは知られている。
このような微細配線の形成法としては、高融点金属を被
着した後、ホトレジスト層をマスクとしてプラズマエツ
チ等のドライエツチによりパターニングを行ない、しか
る後酸素プラズマ中でホトレジスト膜をアツシング(灰
化)して除去し、さらにパターニングされた金属層上に
SiO2等の層間絶縁膜を常圧CVD(ケミカル・ペーパー・
デポジション)法により被着する方法が提案されてい
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記した従来法によると、次の(イ)及び(ロ)のような問題
点があつた。
(イ)金属層と絶縁膜との密着性が悪く、絶縁膜上に他の
配線用金属を蒸着又はスパツタ等により被着して熱処理
すると、絶縁膜がその下の金属層海面からはがれる事態
が生じた。
(ロ)絶縁膜にコンタクト孔を設けた後、他の配線用金属
を被着して上下の金属層を電気的に接続させたが、接続
不良のものが多かつた。
これらの問題点が生ずる原因を究明したところ、ホトレ
ジスト層をアツシングする際及び常圧CVD装置による膜
成長前の予備加熱(約350〜500℃)の際に高融点金属層
の表面に金属酸化膜が形成されることがわかつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上記した問題点を解決するためになされた
ものであつて、高融点金属層の表面から金属酸化膜を除
去すると共に非酸化性雰囲気中で絶縁膜を気相成長させ
ることを特徴とするものである。
すなわち、この発明による半導体装置の配線形成法は、
次の(a)〜(c)のような工程を含むものである。
(a)半導体基板の表面をおおうSiO2等の第1の絶縁膜の
上にMo、W等の高融点金属からなる配線層を形成する。
(b)配線層の表面の金属酸化膜をエツチ除去する。
(c)金属酸化膜を除去した後、配線層及び第1の絶縁膜
をおおうように非酸化性雰囲気(例えば減圧下、Arガス
等)中でSiO2、Si3N4等の第2の絶縁膜を気相成長させ
る。この場合、減圧CVD法、プラズマCVD法等を用いるこ
とができる。
〔作用〕
上記したこの発明の方法によれば、金属酸化膜を除去す
ると共に、非酸化性雰囲気中で第2の絶縁膜を気相成長
させるので、配線層と第2の絶縁膜との間に金属酸化膜
が介在することがなくなり、配線層-絶縁膜間で良好な
密着性が得られる。このため、第2の絶縁膜の上に他の
配線用金属層を被着して熱処理しても、第2の絶縁膜が
その下の金属槽からはがれるといつた事態は未然に防止
できる。
また、第2の絶縁膜にコンタクト孔を設けた後、他の配
線用金属層を被着して上下の金属層を電気的に接続する
ような場合にも、上下の金属層間には良好なオーミツク
接触が確実に得られる。
〔実施例〕
第1図乃至第4図は、この発明の一実施例による多層配
線形成法工程を示すもので、各々の図番に対応する各工
程(1)〜(d)を順次に説明する。
(1)例えばシリコンからなる半導体基板10の表面にSiO2
等からなる第1の絶縁膜12を形成した後、この絶縁膜12
の上に真空蒸着法、スパツタ法等によりMo、W等の高融
点金属を被着し、所定の配線パターンにしたがつてパタ
ーニングを行なうことにより第1の配線層14を形成す
る。この場合、パターニングでは、ホトレジスト層16を
マスクとしてプラズマエツチ等のドライエツチを実施
し、しかる後酸素プラズマ中でホトレジスト層16をアツ
シングして除去する。このアツシングの際に配線層14の
表面には、金属酸化膜18が形成される。
(2)次に、適当なエツチ液を用いて配線層14の表面の金
属酸化膜18をエツチ除去する。これは、次のCVD処理の
直前に行なうとよい。
(3)配線層14及び絶縁膜12をおおうように第2の絶縁膜2
0を減圧(例えば、0.1〜10Torr)下で気相成長させる。
すなわち、一例として減圧CVD法によりSiO2、Si3N4等を
堆積することにより絶縁膜20を形成する。従来は、常圧
CVD法により絶縁膜20を形成したが、その予備加熱の段
階で配線層14の表面に金属酸化膜が生じたことは前述し
た通りである。しかるに、上記のように、減圧CVD法に
よつて絶縁膜20を形成した場合には、CVD膜成長前に酸
化性雰囲気中で予備加熱をしないので、金属酸化膜が生
成されることがなく、絶縁膜20は配線層14と密に結合す
るようになる。
(4)絶縁膜20に配線層14の一部を露出させるようにコン
タクト孔を設けた後、基板上面にAl等の配線用金属を真
空蒸着法、スパツタ法等により被着して適宜パターニン
グすることにより第2の配線層22を形成する。上記のよ
うに、配線層14の表面には金属酸化膜が存在しないの
で、配線層22は配線層14と確実に且つ良好にオーミツク
接触する。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、Mo、W等の酸化しや
すい高融点金属からなる配線層を形成した後、配線層表
面の金属酸化膜をエツチ除去してからその上に絶縁膜を
非酸化性雰囲気中で気相成長させるようにしたので、配
線層と絶縁膜との間に金属酸化膜が介在することがなく
なり、両者の密着性が大幅に改善されると共に配線層に
対する確実な電気的接続が可能となる効果が得られるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、この発明の一実施例による多層配
線形成工程を示す基板断面図である。 10……半導体基板、12……第1の絶縁膜、14……第1の
配線層、20……第2の絶縁膜、22……第2の配線層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)半導体基板の表面をおおう第1の絶縁
    膜の上に高融点金属からなる配線層を形成する工程と、 (b)前記配線層の表面をエツチして金属酸化膜を除去す
    る工程と、 (c)前記金属酸化膜を除去した後、前記配線層及び前記
    第1の絶縁膜をおおうように非酸化性雰囲気中で第2の
    絶縁膜を気相成長させる工程と を含む半導体装置の配線形成法。
JP5517385A 1985-03-19 1985-03-19 半導体装置の配線形成法 Expired - Lifetime JPH0671000B2 (ja)

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