JPH067032B2 - 自動製氷機の製氷運転制御方法 - Google Patents

自動製氷機の製氷運転制御方法

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JPH067032B2
JPH067032B2 JP63087774A JP8777488A JPH067032B2 JP H067032 B2 JPH067032 B2 JP H067032B2 JP 63087774 A JP63087774 A JP 63087774A JP 8777488 A JP8777488 A JP 8777488A JP H067032 B2 JPH067032 B2 JP H067032B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、除氷運転から製氷運転に切換わった際に、
タンクに新たに補給された常温の製氷水を短時間で氷結
温度にまで急速に低下させることができ、しかも製氷運
転の再開後直ちに該運転を終了して除氷運転に復帰する
ハンチング動作を有効に防止し得る自動製氷機の製氷運
転制御方法に関する。
従来技術 正六面体状の角氷や所要厚みの板氷その他の氷塊を連続
的に製造する自動製氷機が、各種の産業分野で用途に応
じて公的に使い分けられている。例えば、前記の角氷を
製造する製氷機として、 製氷室に下向きに多数画成した立方体状の製氷小室
を、その下方から水皿により開閉自在に閉成し、当該水
皿から製氷水を各種氷小室に噴射供給して、該小室中に
角氷を徐々に形成するようにした所謂クローズドセル方
式や、 下方に開放する多数の製氷小室に、製氷水を直接供給
し(水皿を介することなく)、角氷を該小室中に形成す
るようにした所謂オープンセル方式が知られている。
また、板氷を連続製造する製氷機としては、冷凍系に接
続する蒸発器を備えた製氷板を傾斜配置し、この製氷板
の表面または裏面に製氷水を流下供給して、当該製氷板
面上に板氷を形成する流下式が広く普及している。皿に
前記の製氷機により得られた板氷を破砕して、細粒状の
クラッシュアイスを得る製氷方式や、冷却筒の内壁面に
水を流下凍結させて氷層を形成し、この氷層を回転オー
ガの切削刃により掻き削ってフレーク状の氷を得るオー
ガ式も実施されている。
発明が解決しようとする課題 前述した例えばクローズドセル方式の製氷機では、除氷
運転に際して水皿と共に製氷水タンクを傾動させ、直前
のサイクルの製氷運転により冷却されて温度低下してい
る製氷水の殆どを放出し、製氷運転への復帰時には、該
タンク中の水は常温の外部水道水と新たに入換わってい
る。このため、除氷運転を経て製氷運転を再開した際
に、常温の製氷水を製氷室に何度も循環させて、氷結に
適する温度にまで冷却してやる必要がある。従って、製
氷時間がその分だけ余計に要する欠点が指摘される。
また、従来の各種製氷機により製造される氷は、前述し
た如く、立方体状の角氷や板氷、その他のフレーク状の
氷やクラッシュアイスがその全てである。これらの氷の
内で所要の定形を備え、そのまま飲料に浮かせたり、各
種食材の冷却用ベッドに使用し得るのは、僅かに前記の
角氷に過ぎない(板氷は、定形を備えて製造されるが、
通常そのままの寸法では使用し得ない)。しかるに最近
の喫茶店やレストランその他のサービス施設では、同業
他社に対し種々の面で優位に立って差別化を図り、顧客
を吸引するための懸命な努力が払われている。その一例
として、従来より広く流通している角氷の使用に替えて
球体状の氷を採用し、これにより顧客に目先の新しい変
化を提供しようとする傾向がみられる。
この球状氷は、広く飲食に供されることから、空気混入
による白濁がなく、清澄な透明氷塊で商品価値の高いも
のでなければならず、また大量に製造可能であることを
必要とするが、従来この種の要請を満たす自動製氷機は
存在しなかった。そこで、本願の発明者は、透明で清澄
な球状氷を大量に製造し得る製氷機を開発し、前記の要
請を充分に満足する機構を得るに至ったので、その基本
概念につき昭和63年1月29日付けで、発明「自動製
氷機」として特許出願を行なった。(特開平1-196478号
公報参照) 先の出願に係る製氷機は、下方に開放する第1製氷小
室を多数画成し、背面に蒸発器を備えた第1製氷室と、
上方に開放する第2製氷小室を多数画成した第2製氷
室とを基本的に備え、製氷運転に際し第1および第2の
製氷小室が対応的に閉成して、その内部に球体状等の氷
形成用空間を画成するよう構成されている。しかし、こ
の球状氷等の製氷機においても、前述の如く、除氷運転
を経て製氷運転を再開した際に、常温の製氷水を製氷室
に循環させて再び氷結に適する温度にまで冷却してやる
必要があり、製氷時間がその分だけ余計に掛かるという
欠点は解決されていない。
発明の目的 この発明は、前述した欠点に鑑み、これを好適に解決す
るべく提案されたものであって、除氷運転を経て製氷運
転を再開した際に、常温の製氷水を氷結に適する温度に
まで急速に冷却し得るようにして、製氷時間を短縮可能
とし、しかも製氷運転の再開後に直ちに該運転から除氷
運転に復帰するハンチングの発生を有効に防止し得る製
氷運転制御方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するた
め、本発明に係る製氷運転制御方法は、タンク中の製氷
水を冷却保持した製氷室に噴射供給し、該製氷室で氷結
するに到らなかった製氷水は再循環に供する製氷水循環
系と、前記製氷室での製氷完了を検知して製氷制御回路
に指令を送る製氷完了検知手段とを備え、除氷運転によ
る前記製氷室からの氷塊除去が終了し、次の製氷運転が
再開されるまでの間、無負荷状態にある前記製氷室の過
冷却を行なうようにした自動製氷機において、 前記製氷運転が再開された後の所定時間内は、前記製氷
完了検知手段からの製氷完了信号が製氷制御回路に指令
されるのを遮断すると共に、前記製氷水循環系の強制運
転を行ない、 前記所定時間の経過後は前記遮断を解除して、前記製氷
完了検知手段からの製氷完了信号により製氷制御回路へ
の指令を行なうようにしたことを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係る自動製氷機の製氷運転制御方法につ
き、これを好適に実施し得る装置との関係において、添
付図面を参照しながら以下説明する。なお、この発明に
係る自動製氷機によれば、第5図(a)に示す球状氷1以
外に、第5図(b)に示す如きダイヤカット状の多面体氷
2も製造可能であるが、実施例としては、多数の球状氷
を連続製造する場合について説明する。
(製氷機構について) 第1図は、球状氷を自動的に製造する製氷機の主要製氷
機構を、製氷状態で概略的に示すものであって、傾斜配
置した第1製氷室11と、この第1製氷室11を下方か
ら開閉自在に閉成可能な第2製氷室12とから製氷室1
0が基本的に構成されている。第1製氷室11は、熱良
導金属を材質とする矩形状の構造体であって、製氷機の
筐体(図示せず)内部上方に、所要の角度傾斜させて固
定され、下向きに開放する第1製氷小室13が、その下
面部に所要の整列パターンで多数凹設されている。夫々
の第1製氷小室13は半球状凹部として形成され、その
直径は一例として3cmで、従って凹部の深さは1.5cmに
設定されている。
前記第1製氷室11の上面(つまり各第1製氷小室13
の頂部)に、第2図に示す冷凍系(後述)の一部を構成
する管体からなる蒸発器14が密着固定され、当該冷凍
系を運転することにより、この蒸発器14に冷媒が循環
されて、第1製氷室11が氷点下にまで冷却される。ま
た除氷運転時には、第4図に示す制御回路中のホットガ
ス弁HVの開放により、該蒸発器14にホットガスを供
給して、第1製氷室11を加温し得るようになってい
る。
この第1製氷室11における所要の第1製氷小室13の
頂部に、製氷検知サーモTh1が配設されている。この
製氷検知サーモTh1は、第4図に示す制御回路に介装
されて、製氷運転中はその接点c−aを閉成(接点c−
bは開放)すると共に、該製氷運転が終了すると、前記
接点c−aを開放(接点c−bは閉成)し得るよう設定
されている。また、別の第1製氷小室13の頂部に、除
氷検知サーモTh2が配設され、この除氷検知サーモT
2は、第1製氷小室13が冷却状態にある場合にのみ
接点を開放し、該製氷小室13から氷が離間して温度上
昇を来すと、該接点を閉成するよう設定されている。
第1製氷室11の直下には、製氷運転に際して、第1製
氷小室13を斜め下方から閉成し、かつ除氷運転に際し
て、第1製氷室11から大きく開放する第2製氷室12
が配設されている。この第2製氷室12も熱良導体金属
を材質とし、その上面に第2製氷小室15(各第1製氷
小室13と対応する半球状凹部からなる)が、上向きに
所要の整列パターンで多数凹設されている。第2製氷小
室15の直径も、一例として3cmで、凹部の深さ1.5cm
に設定されている。従って、第1製氷室11を下方から
第2製氷室12により閉成すると、両製氷小室13,1
5の内部に直径3cmの球状空間が画成される。
第1製氷室11に対し第2製氷室12を、前述の如く大
きく開放可能とするために、この第2製氷室12の一端
部は、製氷機の筐体上部に枢軸16を介して傾動自在に
枢支したブラケツト45に取付けられている。従って、
第2製氷室12を、この枢軸16を中心に時計方向に大
きく回動させると、その最大角度位置において、第3図
(a)に示す如く、第2製氷小室15を下方に指向させて
翻転した状態で、前記第1製氷小室13を開放する。ま
た、第2製氷室12を枢軸16を中心に反時計方向に回
動させれば、第1製氷小室13は再び閉成される。
なお、第2製氷室12の開閉手段として、第1図に示す
アクチュエータモータAMが好適に使用される。このモ
ータAMの回転軸に、カムレバー17およびレバー片3
7が共通固定され、該カムレバー17の先端17aと第
2製氷室12の前方端部との間に、コイルスプリング1
8が弾力的に係着されている。またカムレバー17の基
部に形成したカム面17bは、第1製氷室11を閉成し
ている第2製氷室12の側部上面と係合可能に寸法設定
されている。カムレバー17の長さは、その先端17a
が、第3図(a)に示す如く、第2製氷室12に係合し、
これを大きく翻転させて第2製氷小室15を下方に指向
させ得る寸法に設定してある。更に、第1製氷室11に
は、第4図の回路図に示す切換スイッチS2が配設さ
れ、除氷運転に伴うモータAMの回転により前記レバー
片37が回動すると、当該スイッチS2を接点a−b側
から接点a−c側に切換えるようになっている。
なお、第2製氷室12の所要部位に温度検知サーモTh
3が配設され、該第2製氷室12の温度を監視し得るよ
うになっている。この温度検知サーモTh3は、第2製
氷室12の温度が所定値以下の場合に接点a−c間が閉
成し、所定値以上の場合に接点a−b間が閉成するよう
設定してある。また第2製氷小室15の底部周辺に、除
氷促進用の電熱ヒータHが埋設され、製氷運転が完了し
て後述するモータAMの作動により第2製氷室12が第
1製氷室11に対し最大限に離間されると、該ヒータH
への通電がなされる。各第2製氷小室15の底部に所要
径の通孔12aが穿設され、これを介して後述する分配
管24から製氷水の供給および未氷結水の排出がなされ
る。
第2製氷室12の裏面に、圧力室23を備える分配管2
4が僅かな間隙を保持して近接配置され、該分配管24
に前記第2製氷小室15の夫々と対応可能な噴水孔25
が穿設されている。そして、第1図に示す如く、第2製
氷室12を第1製氷室11に対し閉成した際に、この噴
水孔25の夫々が、第2製氷小室15に穿設した前記通
孔12aに対応的に臨むように構成してある。
第2製氷室12の裏面には、その各周囲下端縁から下方
に延出する側板49が固定され、矩形状の堰を形成して
いる。この側板49からなる矩形状の堰は、第3図の除
氷状態図に示す如く、第2製氷室12を大きく翻転させ
て、その裏面を斜め上方に指向させた際に、給水管27
から供給される水を所要量溜め、余剰の水はオーバーフ
ローさせて、球状氷1の第2製氷小室15からの剥離を
促進する機能を果す。
図に示す如く、第1製氷室11および第2製氷室12の
直下に製氷水タンク19が設置され、該タンクの本体か
ら斜め上方に水案内板48が延出している。この水案内
板48は、その最下端縁が下方に屈曲されてタンク19
の上方に臨み、該屈曲端縁を介して未氷結水は該タンク
19に案内され、除氷時の氷塊はこの水案内板48上を
滑落して貯氷庫に回収される(第3図(c)参照)。な
お、製氷水タンク19から導出した給水管21は、給水
ポンプ22を介して前記圧力室23に連通され、また給
水弁WVの開放により、給水管27を介して該タンク1
9への給水がなされる。
(冷凍系について) 第2図は、製氷機冷凍系の概略構成を示し、圧縮機CM
で圧縮された気化冷媒は、吐出管34を経て凝縮器28
で凝縮液化し、ドライヤ29で脱湿された後キャピラリ
ーチユーブ30で減圧され、蒸発器14中で一挙に膨張
して蒸発することにより、第1製氷室11と熱交換を行
なって各第1製氷小室13を氷点下にまで冷却させる。
この蒸発器14で蒸発した気化冷媒と未蒸発の液化冷媒
とは、気相混相状態でアキュムレータ31に流入し、こ
こで気液分離がなされる。そして気相冷媒は、吸入管3
2を経て圧縮機CMに帰還し、液相冷媒は当該アキュム
レータ31内に貯留される。
更に、圧縮機CMの吐出管34からホットガス管33が
分岐され、このホットガス管33はホットガス弁HVを
経て蒸発器14の入口側に連通されている。該ホットガ
ス弁HVは、除氷運転時にのみ開放して、圧縮機CMか
ら吐出される高温冷媒(ホットガス)を、前記ホットガ
ス管33を介して蒸発器14にバイパスさせ、各第1製
氷小室13を加温して小室内部に生成される球状氷の周
面を融解させ各氷塊を自重落下させる。また蒸発器14
から流出した高温冷媒は、アキュムレータ31に流入
し、このアキュムレータ31中に滞留している液相冷媒
を加熱して蒸発させ、気相冷媒として吸入管32から圧
縮機CMに再び帰還させる。なお、図中の符号FMは、
凝縮器28用のファンモータを示す。
(電気制御回路について) この実施例に示す装置を作動させる制御回路の一例を、
第4図に示す。図において、電源供給ラインRと接続点
Dとの間に、ヒューズFと貯氷検知スイッチS1とが直
列に設けられ、この接続点Dと電源供給ラインTとの間
に、圧縮機CM並びにリレーXの常閉接点X−1bを介
するファンモータFMが夫々並列接続されている。また
除氷運転時に、第2製氷室12の傾動に伴い切換えられ
るスイッチS2の端子aが接続点Dに接続され、このス
イッチS2の切換接点bは、電源供給ラインTとの間に
以下の素子を並列接続している。
タイマT 製氷検知サーモTh1の接点c,接点a,リレーXの
常閉接点X−2b,ポンプモータPMの直列系。なお、
スイッチS2の切換接点bとポンプモータPMとの間
に、タイマTの常閉接点Tbが介装されている。
リレーXの常開接点X−1a,製氷検知サーモTh1
の接点b,タイマTの常開接点Ta,リレーXの直列
系。
リレーXの常開接点X−2aとホットガス弁HVとの
直列系。なお前記常開接点X−2aとモータAMの傾動
駆動用端子mとの間に、除氷検知サーモTh2が介装さ
れ、該モータAMの端子kはラインTに接続されてい
る。
更に、スイッチS2の切換接点cは、前記温度検知サー
モTh3の接点a−b側を介してモータAMの復帰駆動
用端子nに接続され、またスイッチS2の切換接点cと
ラインTとの間に、給水弁WVおよびヒータHが並列接
続されている。なお前記タイマTは、製氷運転の開始と
共に所要設定時限の積算を開始し、その所要設定時限が
タイムアップすると、その常閉接点Tbを開放すると共
に常開接点Taを閉成する動作を行なう。
(実施例の作用について) 次に、実施例に係る製氷運転制御方法の作用につき説明
する。先ず、自動製氷機の電源を投入する。このとき貯
氷庫内には氷塊が貯留されていないので、貯氷検知スイ
ッチS1は閉成され、また切換スイッチS2は接点a−b
側に接続されている。第1製氷室11は室温程度に保持
されているため、製氷検知サーモTh1は接点c−a側
に接続されている。除氷検知サーモTh2は、製氷運転
の初期はその接点を閉成し、製氷運転の進行中にはその
接点を開放している(第1製氷室11が所定の温度値以
上で接点が閉成する)。更に温度検知サーモTh3は、
第2製氷室12が所定の温度値以上になっているので、
製氷運転の初期は接点a−b間を閉成している。
従って電源投入と同時に、圧縮機CM、ファンモータF
M、ポンプモータPMへの通電が開始されて製氷運転に
入り、第1製氷室11に設けた蒸発器14での冷媒循環
により該第1製氷室11の冷却がなされる。またタンク
19中の製氷水20は分配管24にポンプ圧送され、該
分配管24における各噴水孔25および第2製氷室12
に穿設した前記通孔12aを介して、各対応の第2製氷
小室15中に噴射される。なお、前記タイマTは、製氷
運転の開始と同時に、所要設定時限の積算を開始する。
噴射された製氷水は、第1製氷小室13の内面に接触し
て冷却され、下方の第2製氷小室15を潤した後、該製
氷小室15の底部に穿設した前記通孔12aを介して落
下し、前記水案内板48を経て製氷タンク19に戻さ
れ、再度の循環に供される。この製氷水の循環が反復さ
れる間に、タンク19に貯留される製氷水全体の温度は
次第に低下する。また第2製氷室12は、その一部にお
いて第1製氷室11に接触しており、かつ当該第2製氷
小室15に温度低下した未氷結水が接触循環するので、
第2製氷室12自体の温度も同様に次第に低下して氷結
点以下となる。このため、先ず第1製氷小室13の内壁
面で製氷水の一部が凍結して氷層が形成され、未氷結水
は戻り孔を兼ねる通孔12aを経て製氷水タンク19の
帰還するサイクルを重ねる間に、前記氷層の成長が更に
進行して、最終的に第1および第2製氷小室13,15
に画成される球状空間中に球状氷1が徐々に生成され
る。なお、第2製氷室12での氷生成に伴い、温度検知
サーモTh3の接点a−bはa−c側に切換わる。
この間に前記タイマTがタイムアップして、その常閉接
点Tbを開放すると共に常開接点Taを閉成する。そし
て、第1および第2製氷小室13,15での製氷が進行
し、第1製氷室11の温度が所要の温度域まで低下する
と、製氷検知サーモTh1がこれを検知して該接点c−
aを接点c−bに切換え、これによりポンプモータPM
への通電が停止される。また、閉成中の常開接点Taを
介してリレーXが励磁され、その常閉接点X−1bが開
放して、ファンモータFMへの通電が停止される。更に
常開接点X−1aの閉成により、リレーXは自己保持さ
れると共に、常開接点X−2aの閉成によりホットガス
弁HVが開放し、圧縮機CMからの高温冷媒を蒸発器1
4に循環供給させる(第6図のタイミングチャート図参
照)。これにより第1製氷室11が加温され、その第1
製氷小室13の内面と球状氷1との氷結面の融解を開始
して氷結力を低下させる。
また第1製氷室11が所定温度値に上昇すると、除氷検
知サーモTh2が接点を閉成し、モータAMの傾動駆動
用端子mへの通電がなされ、カムレバー17の回転によ
り基部カム面17bが第2製氷室12の側部上面を強制
的に下方に押圧する。既に述べた如く、第1製氷小室 13と球状氷との氷結は解除されているから、当該第2
製氷室12は、第1製氷室11から強制剥離されて時計
方向に傾動し始める。そして、第2製氷室12は、その
第2製氷小室15に球状氷1を氷結させたままの状態
で、第3図(a)に示す如く、最終的に略逆転状態にまで
翻転して、その裏面を斜め上方に指向させた姿勢をとる
に至る。このとき、第2製氷小室15から露出した球状
氷1の下半部は、製氷水タンク19の水案内板48の上
方に位置している。
第2製氷室12の翻転姿勢が最大に達したタイミングに
おいて、第3図(a)に示す如く、前記レバー片37が切
換スイッチS2を押圧付勢し、その接点a−bを接点a
−c側に切換える。これにより、モータAMの駆動が停
止されると共にリレーXが滅勢され、常開接点X−1a
が開放して該リレーXの自己保持を解除する。また常閉
接点X−1bが閉成復帰してファンモータFMの運転を
再開すると共に常開接点X−2aも開放してホットガス
弁HVを閉成し、蒸発器14への冷媒供給を再開して第
1製氷室11の冷却を開始する。
この時点で第2製氷室12は、未だ球状氷1が付着して
いるため、温度検知サーモTh3は接点a−c側に切換
わったままである。従ってスイツチS2の接点a−c側
への切換えにより、給水弁WVが開放して給水管27か
ら常温の水道水を第2製氷室12の裏面に供給すると共
に、電熱ヒータHへの通電もなされて第2製氷室12に
対する積極加熱がなされる。第2製氷室12の裏面に
は、前述した如く、側板49により矩形状の堰が形成さ
れているから、第3図(b)に示す如く、前記常温の外部
水道水はこの堰に所要量溜められて該第2製氷室12を
温度上昇させ、余剰の水はオーバーフローした後、水案
内板48を介してタンク19に案内回収される。これに
より第2製氷小室15と球状氷1との氷結が融解され、
第3図(c)に示すように、当該球状氷1は自重により落
下して水案内板48を滑落し、貯氷庫(図示せず)に案
内回収される。なおタンク19に導びかれた水は、その
水位を上昇させ、所定水位に達するとオーバーフロー管
50から外部に排出される。
球状氷1が全て第2製氷小室15から離脱すると、その
第2製氷室12の温度は、給水管27から依然として供
給される水道水の影響により次第に上昇する。そして、
各第2製氷小室15に穿設した前記通孔12aを閉塞し
ている氷が解けると、この通孔12aから水道水は落下
し、水案内板48を経て製氷水タンク19に案内される
(第3図(d)参照)。また、第2製氷室12の温度上昇
を温度検知サーモTh3が検知し、その接点a−c側か
ら接点a−b側に切換わる。これにより前記給水弁WV
の閉成とヒータHの通電停止を行なうと共に、モータA
Mにおける復帰駆動用端子nへの通電がなされる。従っ
て、該モータAMは逆回転してカムレバー17を駆動
し、該レバー17と第2製氷室12との間に係着したコ
イルスプリング18により、第2製氷室12を反時計方
向に回動付勢して傾動状態に復帰させ、再び第1製氷室
11を下方から閉成する。なお、前記モータAMの逆回
転によりレバー17も逆回転し、前記切換スイツチS2
を押圧してその接点をa−c側からa−b側に切換え、
製氷運転を再開する。
ところで第1製氷小室13には、第3図(b)に示す如
く、先の除氷運転中に切換スイツチS2の接点がa−c
側に切換わった時点から前述の如く接点a−b側に切換
わるまでの間氷塊が存在していない。しかも圧縮機CM
は運転されているので、この無負荷状態にある第1製氷
室11は、蒸発器14による冷却が継続されており、従
って当該第1製氷室11の温度は製氷完了温度以下にま
で低下している。このため、製氷検知サーモTh1の接
点も、c−a側からc−b側に既に切換わっている。こ
の状態で切換スイツチS2が、前述の如く接点a−b側
に切換わると、製氷検知サーモTh1は製氷完了を検知
しているので、本来は製氷運転を継続すべきところを再
び除氷運転に入り、以後第1製氷室11での冷却・加熱
が反復されるハンチング状態となる。
そこで、本実施例では、タイマTが製氷運転の開始と共
に所要設定時限の積算を開始し、その設定時限がタイム
アップしない限り、製氷検知サーモTh1からの信号を
受入れないようになっている(第6図のタイムチャート
図参照)。すなわち、切換スイツチS2が接点a−b側
に切換わった時点で、製氷検知サーモTh1は接点c−
b側に切換わってはいるが、タイマTの常開接点Taは
開放しているので、リレーXへの通電はなされない。従
って、リレーXの常閉接点X−1bは閉成状態を継続し
てファンモータFMが回転し、蒸発器14による第1製
氷室11の冷却が続行される。
また、タイマTの常閉接点Tbは閉成しているからポン
プモータPMへの通電がなされ、タンク19中の温度上
昇した製氷水を、分配管24における各噴水孔25およ
び前記通孔12aを介して、対応する各第2製氷小室1
5中に噴射供給する。このとき第1製氷室11は、製氷
完了温度以下にまで過冷却されているから、温度上昇し
ている製氷水は当該第1製氷室11と接触して急速冷却
されると共に、この熱交換により第1製氷室11の温度
上昇を来す。そして第1製氷室11の温度が、製氷完了
温度以上に達すると、製氷検知サーモTh1の接点がc
−b側からc−a側に切換わって、この系統からもポン
プモータPMへの通電がなされる。
その後暫くすると、タイマTの設定時限がタイムアップ
し、その常開接点Taが閉成すると共に、常閉接点Tb
が開放される。このため、ポンプモータPMへの通電は
製氷検知サーモTh1の接点がc−a側からのみとな
る。前述した製氷運転と除氷運転とが反復されて、貯氷
庫に所定量の球状氷が貯留されると、貯氷検知スイツチ
1が開放して製氷機の運転が停止される。
発明の効果 以上に説明した如く、本発明に係る自動製氷機の製氷運
転制御方法によれば、製氷運転の再開時に第1製氷室は
充分に過冷却されており、しかもポンプモータを強制的
に運転して、製氷水を第1製氷室を循環させるようにし
たので、過冷却されている第1製氷小室と接触した製氷
水は急速に冷却される。従って、製氷水は結氷に要する
温度にまで短時間で到達し、第1製氷小室での氷結の開
始が早期化され、単位時間当りの製氷能力が向上する。
また、製氷運転の再開後の所定時間内は、製氷完了検知
手段からの製氷完了信号を遮断する制御が行なわれるた
め、製氷運転の再開後直ちに除氷運転に切換わるハンチ
ングの発生を有効に防止することができる。
なお図示例では、球状氷を製造する場合を例示して説明
したが、本発明はこれに限定されるものでなく、前述し
たクローズドセル式の自動製氷機にも好適に応用し得る
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る自動製氷機の製氷運転制御方法を
実施例する製氷機構の概略構成を示す縦断面図、第2図
は自動製氷機における一般的な冷凍系の回路図、第3図
(a)〜(d)は実施例に係る装置において、第2製氷室が大
きく翻転して第1製氷室から分離し、次いで当該第2製
氷室から球状氷を貯氷庫に向けて放出する状態を経時的
に示す説明図、第4図は実施例に係る装置を運転制御す
る製氷制御回路の一例を示す回路図、第5図(a)は球状
氷を示す説明図、第5図(b)は多面状氷を示す説明図、
第6図は実施例に係る製氷装置を、第4図に示す製氷制
御回路により運転制御した際のタイミングチャート図で
ある。 11…第1製氷室、12…第2製氷室 13…第1製氷小室、14…蒸発器 15…第2製氷小室、19…製氷水タンク 21…給水管、22…給水ポンプ 23…圧力室、24…分配管 25…噴水孔、 Th1…製氷完了検知手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク(19)中の製氷水を冷却保持した製氷
    室(11,12)に噴射供給し、該製氷室(11,12)で氷結するに
    到らなかった製氷水は再循環に供する製氷水循環系(21,
    22,23,24)と、前記製氷室(11,12)での製氷完了を検知し
    て製氷制御回路に指令を送る製氷完了検知手段(Th1)と
    を備え、除氷運転による前記製氷室(11,12)からの氷塊
    除去が終了し、次の製氷運転が再開されるまでの間、無
    負荷状態にある前記製氷室(11,12)の過冷却を行なうよ
    うにした自動製氷機において、 前記製氷運転が再開された後の所定時間内は、前記製氷
    完了検知手段(Th1)からの製氷完了信号が製氷制御回路
    に指令されるのを遮断すると共に、前記製氷水循環系(2
    1,22,23,24)の強制運転を行ない、 前記所定時間の経過後は前記遮断を解除して、前記製氷
    完了検知手段(Th1)からの製氷完了信号により製氷制御
    回路への指令を行なうようにしたことを特徴とする自動
    製氷機の製氷運転制御方法。
  2. 【請求項2】上面に冷凍系と連通する蒸発器(14)を備
    え、下面に第1製氷小室(13)が多数凹設されて、製氷機
    本体の内部に傾斜配置される第1製氷室(11)と、製氷運
    転に際し前記第1製氷小室(13)の夫々を斜め下方から対
    応的に閉成する第2製氷小室(15)が多数凹設され、除氷
    運転に際し前記第1製氷室(11)から大きく溌ね上げられ
    て、該第2製氷小室(15)を下方に指向させるよう枢支さ
    れる第2製氷室(12)と、製氷水タンク(19)中の製氷水
    を、分配管(24)に穿設した噴水孔(25)を介して第1およ
    び第2製氷小室(13,15)に噴射供給し、未氷結水は該製
    氷水タンク(19)に帰還させて再循環に供する製氷水循環
    系(21,22,23,24)とを備える請求項1記載の自動製氷機
    の製氷運転制御方法。
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