JPH0669334U - エンジンの補機取付装置 - Google Patents
エンジンの補機取付装置Info
- Publication number
- JPH0669334U JPH0669334U JP1189593U JP1189593U JPH0669334U JP H0669334 U JPH0669334 U JP H0669334U JP 1189593 U JP1189593 U JP 1189593U JP 1189593 U JP1189593 U JP 1189593U JP H0669334 U JPH0669334 U JP H0669334U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンにおける補機を揺動可能に取付ける
取付装置をコンパクトに構成する。 【構成】 シリンダブロックに設けられたフランジ部1
とオイルポンプ等のケーシング2を接合する適当な締結
部を挟持するようにオルタネータ3などの補機に設けた
一対の取付片4a、4bを配置し、これら一方の取付片
4aとケーシング2とフランジ部1と他方の取付片4b
を貫通する取付ボルト6をフランジ部1に形成したねじ
穴7に螺合して一方の取付片4aとケーシング2をフラ
ンジ部1に締結固定し、他方の取付片4bを貫通させた
スリーブ10を取付ボルト6に螺合したナット12にて
フランジ部1に締結固定した。
取付装置をコンパクトに構成する。 【構成】 シリンダブロックに設けられたフランジ部1
とオイルポンプ等のケーシング2を接合する適当な締結
部を挟持するようにオルタネータ3などの補機に設けた
一対の取付片4a、4bを配置し、これら一方の取付片
4aとケーシング2とフランジ部1と他方の取付片4b
を貫通する取付ボルト6をフランジ部1に形成したねじ
穴7に螺合して一方の取付片4aとケーシング2をフラ
ンジ部1に締結固定し、他方の取付片4bを貫通させた
スリーブ10を取付ボルト6に螺合したナット12にて
フランジ部1に締結固定した。
Description
【0001】
本考案はエンジンの補機取付装置に関し、特に補機を揺動可能に取付ける補機 取付装置に関するものである。
【0002】
従来、例えばVリブドベルトにて駆動されるオルタネータをシリンダブロック に取付ける場合、実開昭62−78343号公報や実開昭61−95941号公 報等に開示されているように、オルタネータに突設した幅広の取付片とシリンダ ブロックに取付けたU字状の取付ブラケットを取付ボルトにて枢支したり、オル タネータに突設した一対の取付片の間にシリンダブロックから突設した取付ブロ ックを配置して取付ボルトにて枢支する構成のものが知られている。
【0003】 ところが、このような構成では取付ブラケットや取付ブロック等が別に必要な ためコスト面及びスペースの有効利用の面で不利であるという問題がある。
【0004】 そこで、図4に示すように、シリンダブロックに設けられたフランジ部21と オイルポンプのケーシング22を接合する適当な締結部を挟持するようにオルタ ネータ23に設けた一対の取付片24a、24bを配置し、一方の取付片24a とケーシング22を、これらを貫通させた第1の取付ボルト25をフランジ部2 1に形成したねじ穴26に螺合して締結固定し、他方の取付片24bを貫通させ たスリーブ27を、これを貫通させた第2の取付ボルト28をねじ穴26に螺合 して締結固定することによって、シリンダブロックのフランジ部21とオイルポ ンプのケーシング22の締結部を利用してオルタネータ23を取付けるようにし た取付装置が知られている。
【0005】
しかしながら、図4に示すような構成では、フランジ部21のねじ穴26に対 して両側から第1の取付ボルト25と第2の取付ボルト28を螺合しており、そ れぞれ所定の締結力を得かつボルト端が互いに干渉しないようにするために、ね じ穴26の長さ、従ってフランジ部21の厚さを厚くする必要がある。例えば、 第1と第2の取付ボルト25と28が所定の締結力を発生するにはそれぞれ少な くとも6ピッチ分のねじ長さが必要であり、ボルト端間にも少なくとも3ピッチ 分のねじ長さを確保する必要があるため、合計15ピッチ分のねじ長さが必要と なる。そのためフランジ部21の厚さが厚くなり、一対の取付片24a、24b 間の間隔を大きく取る必要があって、その分オルタネータ23をコンパクトに構 成することができず、コスト面、重量面及びスペース面で不利であるという問題 があった。
【0006】 本考案は、このような従来の問題点に鑑み、補機を揺動可能に取付ける取付装 置をコンパクトに構成することを目的とする。
【0007】
本考案は、シリンダブロックに設けられたフランジ部とオイルポンプ等のケー シングを接合する適当な締結部を挟持するように補機に設けた一対の取付片を配 置し、これら一方の取付片とケーシングとフランジ部と他方の取付片を貫通する 取付ボルトをフランジ部に形成したねじ穴に螺合して一方の取付片とケーシング をフランジ部に締結固定し、他方の取付片を貫通させたスリーブを取付ボルトに 螺合したナットにてフランジ部に締結固定したことを特徴とする。
【0008】
本考案によれば、フランジ部に形成したねじ穴に螺合させた1本の取付ボルト にて一方の取付片とオイルポンプ等のケーシングをシリンダブロックのフランジ 部に締結固定し、この取付ボルトに螺合したナットにて他方の取付片を貫通した スリーブをフランジ部に締結固定しているため、フランジ部のねじ穴の長さは締 結固定に必要なねじピッチ数分だけ確保すればよく、フランジ部のねじ穴に両側 から別々に取付ボルトを螺合して締結する場合に比してボルト端同士の干渉を避 けるために必要な長さが不要となり、その分ねじ穴の長さ、即ちフランジ部の厚 さを薄くでき、それに伴って補機の一対の取付片の間隔を小さくでき、コンパク トに構成することができる。
【0009】
以下、本考案をオルタネータの取付装置に適用した一実施例について図1〜図 3を参照して説明する。
【0010】 図1において、1はシリンダブロックにオイルポンプのケーシング2を接合す るために設けられたフランジ部であり、このフランジ部1の一側面に適宜シール 手段を介してオイルポンプのケーシング2が重合され、複数の締結部で締結固定 して接合される。3はクランクシャフトと連動して回動するVリブドベルトが巻 き掛けられる駆動プーリ13にて駆動されるオルタネータであり、その下部にク ランク軸心方向に適当間隔を設けて対向する一対の取付片4a、4bが突設され 、上部には固定片5が突設されている。一対の取付片4a、4bはフランジ部1 とケーシング2を締結する適当な締結部を挟持するように配置され、これら一方 の取付片4aとケーシング2とフランジ部1と他方の取付片4bを貫通する取付 ボルト6がフランジ部1に形成されたねじ穴7に螺合されている。
【0011】 図2に詳細に示すように、一方の取付片4a及びケーシング2には取付ボルト 6を挿通するボルト穴8が形成されており、一方の取付片4aの外面に配置した 座金9及びこれらボルト穴8に取付ボルト6を挿通させてフランジ部1のねじ穴 7に螺合することによって一方の取付片4a及びケーシング2がフランジ部1に 締結固定されている。また、他方の取付片4bにはその厚さよりも若干長いスリ ーブ10が貫通配置され、取付ボルト6はこのスリーブ10を貫通して突出して おり、その突出部に座金11を介してナット12が螺合され、このナット12に てスリーブ10がフランジ部1に締結固定されている。スリーブ10は取付片4 a、4b間の寸法とフランジ部1及びケーシング2の厚さの寸法誤差を他方の取 付片4bとフランジ部1の間の隙間によって吸収するために設けられている。
【0012】 このような取付ボルト6による締結構造において、フランジ部1の厚さTは、 フランジ部1とケーシング2を接合する締結力を得るのに必要な取付ボルト6と ねじ穴7の螺合ねじピッチ数に対応する厚さをtとして2t以上に設定すればよ い。その理由は、取付ボルト6による締結固定状態においてねじ穴7と取付ボル ト6の螺合部で取付ボルト6には反対方向に軸力が作用するため、軸力が相殺さ れて緩みが生じないようにするには両側に締結力を得るのに必要なねじピッチ数 を確保しておく必要があるからである。例えば、6ねじピッチで必要な締結力を 確保できるとすると、フランジ部1の厚さTは12ねじピッチ分以上の厚さに設 定すればよい。
【0013】 図3において、オルタネータ3の駆動プーリ13とウォータポンププーリ14 にはクランクプーリ15にて回動駆動されるVリブドベルト16が巻き掛けられ ている。また、シリンダブロックに枢支ボルト17にて一端が枢支されたアジャ ストバー18がオルタネータ3の上部の固定片5に当接されている。そして、ア ジャストバー18に形成された長穴18aを貫通させた固定ボルト19にてアジ ャストバー18の任意の位置と固定片5を固定することによりVリブドベルト1 6に所定のテンションを付与するように構成されている。
【0014】 以上の構成において、オルタネータ3の組付時にはフランジ部1とケーシング 2の適当な締結部の両側にオルタネータ3の下部の一対の取付片4a、4bを配 置し、取付ボルト6をボルト穴8を通してねじ穴7に螺合するとともに他方の取 付片4bに嵌合させたスリーブ10を貫通させ、その取付ボルト6の突出部にナ ット12を螺合し、またシリンダブロックに取付けられたアジャストバー18と オルタネータ3の上部の固定片5を固定ボルト19にて仮固定することによって オルタネータ3の仮組付けを行う。次に、アジャストバー18を取付けている枢 支ボルト17を締め付け、オルタネータ3を取付ボルト6の軸心回りに回動させ てVリブドベルト16にテンションを付与した後固定ボルト19及び取付ボルト 6を締め付け、ナット12を締め付けることによってオルタネータ3の組付けが 完了する。
【0015】 又、Vリブドベルト16のテンションを調整する場合には、ナット12、取付 ボルト6及び固定ボルト19を一旦緩めた後、上記のように所定のテンションを 付与して固定ボルト19、取付ボルト6及びナット12を締め付ける。その際、 取付ボルト6を緩めるとフランジ部1とケーシング2間に介装されたシール手段 の機能が低下するが、テンション調整時にはオイルポンプが停止しているので支 障はない。
【0016】 そして本実施例によると、フランジ部1に形成したねじ穴7に螺合させた1本 の取付ボルト6にて一方の取付片4aとオイルポンプのケーシング2をシリンダ ブロックのフランジ部1に締結固定し、この取付ボルト6に螺合したナット12 にて他方の取付片4bを貫通させたスリーブ10をフランジ部1に締結固定して いるため、フランジ部1のねじ穴7の長さはフランジ部1とケーシング2の締結 力を得るのに必要なねじピッチ数の2倍以上確保すればよいため、ねじ穴7の長 さ、即ちフランジ部1の厚さを薄くでき、それに伴って補機の一対の取付片4a 、4bの間隔を小さくでき、オルタネータ3及びその取付装置をコンパクトに構 成することができ、コスト面、重量面及びスペースの有効利用面で大きな効果を 発揮する。
【0017】
本考案のエンジンの補機取付装置によれば、以上のようにフランジ部に形成し たねじ穴に螺合させた1本の取付ボルトにて一方の取付片とオイルポンプのケー シングをシリンダブロックのフランジ部に締結固定し、この取付ボルトに螺合し たナットにて他方の取付片を貫通したスリーブをフランジ部に締結固定している ため、フランジ部のねじ穴の長さは締結固定に必要なねじピッチ数分だけ確保す ればよく、フランジ部の厚さを薄くできて補機の一対の取付片の間隔を小さくで き、補機取付装置をコンパクト、軽量、低コストな構成とすることができる。
【図1】本考案のエンジンの補機取付装置の一実施例の
側面図である。
側面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】同実施例の全体斜視図である。
【図4】従来例のエンジンの補機取付装置の側面図であ
る。
る。
1 フランジ部 2 ケーシング 3 オルタネータ(補機) 4a 一方の取付片 4b 他方の取付片 6 取付ボルト 7 ねじ穴 10 スリーブ 12 ナット
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダブロックに設けられたフランジ
部とオイルポンプ等のケーシングを接合する適当な締結
部を挟持するように補機に設けた一対の取付片を配置
し、これら一方の取付片とケーシングとフランジ部と他
方の取付片を貫通する取付ボルトをフランジ部に形成し
たねじ穴に螺合して一方の取付片とケーシングをフラン
ジ部に締結固定し、他方の取付片を貫通させたスリーブ
を取付ボルトに螺合したナットにてフランジ部に締結固
定したことを特徴とするエンジンの補機取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011895U JP2568840Y2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | エンジンの補機取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011895U JP2568840Y2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | エンジンの補機取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669334U true JPH0669334U (ja) | 1994-09-30 |
JP2568840Y2 JP2568840Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=11790470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993011895U Expired - Lifetime JP2568840Y2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | エンジンの補機取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568840Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP1993011895U patent/JP2568840Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568840Y2 (ja) | 1998-04-15 |
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