JPH066892U - ポールスタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １種類のポールスタンドにより、電気機器収
納ボックスが取り付けられるボックス取り付け板を水平
状態に、及び傾斜状態に変更可能に構成することによ
り、製作在庫の圧縮と金型の種類を減らしてコストダウ
ンを図ると共にシステム改造等が容易であるようにする
ことを目的とする。 【構成】 ヘッド部３の連結体２に回動軸穴６と角度固
定穴７と、ポール部５に連結体２の回動軸穴６に対向す
るナット部８を有した回動軸穴９と、水平に固定する水
平固定穴１１と、所定の傾斜角度θに固定するナット部
１０を有した傾斜角度固定穴１２を連結体２の角度固定
穴７に対向するように設け、回動軸穴６，９に挿通する
締め付け具１３を軸にヘッド部３を回動させ、ボックス
取り付け板１の角度をθ変更可能に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パネル面に操作スイッチや表示器具が取着された電気機器収納ボッ クスを上部に取り付けるためのポールスタンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、パネル面に操作スイッチや表示器具が取着された電気機器収納ボックス を取り付けるためのポールスタンドは、図６に示すように電気機器収納ボックス Ａが取り付けられるボックス取り付け板３１Ａが水平状態で、電気機器収納ボッ クスＡのパネル面（図示せず）が垂直になるように電気機器収納ボックスＡが取 り付けられるヘッド部３２Ａを有する水平タイプのポールスタンド３３Ａや、図 ７に示すようにパネル面が傾斜するように電気機器収納ボックスＡを取り付けて スイッチ操作をし易く、あるいは表示器具の表示を見易くするようにボックス取 り付け板３１Ｂに所要の傾斜角を付けたヘッド部３２Ｂを有する傾斜タイプのポ ールスタンド３３Ｂなどが製作されている。

【０００３】 尚、上記ポールスタンド３３Ａ，３３Ｂは、床面に固定される基台３４を有す るスタンド部３５と、スタンド部３５に起立されると共に前記ヘッド部３２Ａ， ３２Ｂと連結されるポール部３６とが共通部材として用いられる。また、ボック ス取り付け板３１Ａ，３１Ｂの中央部には電線挿通穴３７Ａ，３７Ｂが開けられ ており、電気機器収納ボックスＡの端子と接続される電線が、電気機器収納ボッ クスＡに開けられた電線穴ＡＨを介して電線挿通穴３７Ａ，３７Ｂに挿通され、 更にヘッド部３２Ａ，３２Ｂ、ポール部３６、スタンド部３５の中空部を通って 外部の制御盤等に結線される。尚、ボックス取り付け板３１Ａ，３１Ｂに電気機 器収納ボックスＡを取り付ける場合、図６に示すようにボルト３８及びナット３ ９を用いる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 従って従来は、パネル面が垂直（もしくは水平）になるように電気機器収納ボ ックスＡが取り付けられる水平タイプのポールスタンド３３Ａと、パネル面が所 要の傾斜角度になるように電気機器収納ボックスＡが取り付けられる傾斜タイプ のポールスタンド３３Ｂとの２種類のタイプを製作し、それぞれを在庫する必要 がある。そのため、ポールスタンド３３Ａ，３３Ｂそれぞれのヘッド部３２Ａ， ３２Ｂの金型が別々に必要であり、コストアップ要因になっている。

【０００５】 また、従来のポールスタンド３３Ａ，３３Ｂを設置した後は、電気機器収納ボ ックスＡの取り付け角度の変更が困難であり、システム改造等においてフレキシ ビリティに欠けるという問題がある。

【０００６】 そこで本考案では、同一のポールスタンドを水平タイプ及び傾斜タイプの両方 に可変することができるように構成することにより、複数種類の製作、在庫によ るコストアップ要因を無くすと共に、ポールスタンドを設置した後でも、容易に 電気機器収納ボックスの取り付け角度を変更できるようにして、システム改造等 を容易にすることを解決すべき技術的課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

電気機器収納ボックスが取り付けられるボックス取り付け板及びそのボックス 取り付け板を支持する連結体を有するヘッド部と、下端部が床面に固定される基 台を有するスタンド部と、そのスタンド部に起立されたポール部と、連結体の少 なくとも一辺に回動軸穴と角度固定穴と、ポール部に前記連結体の回動軸穴対向 する回動軸穴と、水平に固定する水平固定穴と、所要の傾斜角度に固定する傾斜 角度固定穴を連結体の角度固定穴に対向するように設け、回動軸穴に挿通する締 め付け具を軸にヘッド部を回動させ、取り付け板の角度を変更可能にしたもので ある。

【０００８】

【作用】

ヘッド部の取り付け板の角度を可変させる際、水平または傾斜角度を支持する 連結体の角度固定穴と、ポール部の水平固定穴または傾斜角度固定穴に挿通して ポール部とヘッド部の連結体とを締め付けている締め付け具を取り外し、同様に 連結体とポール部の回動軸穴に挿通してポール部とヘッド部の連結体とを締め付 けている締め付け具を緩め、その緩めた締め付け具を軸にヘッド部を回動させ、 取り付け板の角度を可変し、所要の傾斜角度または水平に支持する連結体の角度 固定穴と、ポール部の傾斜角度固定穴または水平固定穴に取り外した締め付け具 を締め付け、また連結体とポール部の回動軸穴に挿通している緩めた締め付け具 を締め付ける。

【０００９】

【実施例】

本考案に係るポールスタンドの一実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１は本考案に係るポールスタンドの説明図であり、電気機器収納ボックスが 取り付けられるボックス取り付け板１及びそのボックス取り付け板１を支持する 連結体２を有するヘッド部３と、下端部が床面に固定される基台を有するスタン ド部４と、そのスタンド部４に起立されたポール部５とを設け、連結体２に回動 軸穴６と角度固定穴７と、ポール部５に連結体２の回動軸穴６に対向するナット 部８を有した回動軸穴９と、水平に固定する水平固定穴１１と、所定の傾斜角度 θに固定するナット部１０を有した傾斜角度固定穴１２を連結体２の角度固定穴 ７に対向するように設け、回動軸穴６，９に挿通する締め付け具１３を軸にヘッ ド部３を回動させ、ボックス取り付け板１の角度θを可変可能にし、更に角度固 定穴７と水平固定穴１１または角度固定穴７と傾斜角度固定穴１２に締め付け具 １４を締め付け、ヘッド部３を固定している。

【００１１】 図２は図１におけるポールスタンドのボックス取り付け板の角度が水平状態の 説明図、図３は図１におけるポールスタンドのボックス取り付け板の角度がθ傾 斜した状態の説明図であり、ボックス取り付け板１の角度が水平状態のとき、ヘ ッド部３は水平載設部１５に加重がかかり、ヘッド部３の連結体２の回動軸穴６ とポール部５の回動軸穴９に締め付け具１３を締め付け、連結体２の角度固定穴 ７とポール部５の水平固定穴１１に締め付け具１４を締め付けている。

【００１２】 一方、ボックス取り付け板１の角度がθ可変した状態のとき、ヘッド部３は傾 斜角度θ載設部１６，１７に加重がかかり、回動軸穴６，９には水平状態と同様 に締め付け具１３を締め付け、連結体２の角度固定穴７とポール部５の傾斜角度 固定穴１２に締め付け具１４を締め付けている。

【００１３】 即ち、上記実施例のポールスタンドはヘッド部３のボックス取り付け板１の角 度を水平状態から傾斜角度θに傾斜させる際、連結体２の角度固定穴７とポール 部５の水平固定穴１１に挿通してポール部５とヘッド部３の連結体２とを締め付 けている締め付け具１４を取り外し、同様に連結体２及びポール部５の回動軸穴 ６，９に挿通してポール部５とヘッド部３の連結体２とを締め付けている締め付 け具１３を緩め、その緩めた締め付け具１３を軸にヘッド部３を回動させ、ボッ クス取り付け板１の角度をθ傾斜させ、角度固定穴７と水平固定穴１１から取り 外した締め付け具１４を角度固定穴７と傾斜角度固定穴１２に締め付け、また回 動軸穴６，９に挿通している緩めた締め付け具１３を締め付ける。

【００１４】 図４、図５は本考案に係るポールスタンドの変形実施例であり、ボックス取り 付け板１の傾斜角度はθだけではなく、連結体２の下端部及びポール部５の上端 部は半円状に形成され、図４は連結体２の回動軸穴６と角度固定穴７に対向する 回動軸穴９と水平固定穴１８と複数個の傾斜角度固定穴１９をポール部５に設け 、また、図５は連結体２の回動軸穴６と角度固定穴７に対向する回動軸穴９と傾 斜角度固定穴２０をポール部５に設け、傾斜角度固定穴２０は長穴に形成されて いる。

【００１５】 尚、上記変形実施例において、ボックス取り付け板１が水平状態のとき、連結 体２の角度固定穴７はポール部５の水平固定穴１８または傾斜角度固定穴２０の 端部に対向するように設けられているが、これは一実施例であり、連結体２の角 度固定穴７の位置はこれに限定されるものではなく、連結体２の中央の回動軸穴 ６の直下に設け、ボックス取り付け板１の傾斜方向が順方向だけでなく、また逆 方向にも変更可能にすることができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように、本考案に係るポールスタンドは電気機器収納ボックスが取り付 けられるボックス取り付け板及びそのボックス取り付け板を支持する連結体を有 するヘッド部と、下端部が床面に固定される基台を有するスタンド部と、そのス タンド部に起立されたポール部と、連結体の少なくとも一辺に回動軸穴と角度固 定穴と、ポール部に前記連結体の回動軸穴対向する回動軸穴と、水平に固定する 水平固定穴と、所要の傾斜角度に固定する傾斜角度固定穴を連結体の角度固定穴 に対向するように設け、回動軸穴に挿通する締め付け具を軸にヘッド部を回動さ せ、取り付け板の角度を変更可能にしたものであるため、ポールスタンドの複数 種類の製作、在庫によるコストアップ要因がなくなると共に、ポールスタンドを 設置した後でも電気機器収納ボックスの取り付け角度の変更が可能になり、シス テム改造等を容易にすることができるという優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るポールスタンドの説明図である。

【図２】図１におけるポールスタンドのボックス取り付
け板の角度が水平状態の説明図である。

【図３】図１におけるポールスタンドのボックス取り付
け板の角度がθ傾斜した状態の説明図である。

【図４】本考案に係るポールスタンドの変形実施例の説
明図である。

【図５】本考案に係るポールスタンドの変形実施例の説
明図である。

【図６】従来の水平タイプのポールスタンドの説明図で
ある。

【図７】従来の傾斜タイプのポールスタンドの説明図で
ある。

【符号の説明】

１・・・ボックス取り付け板、２・・・連結体、３・・
・ヘッド部、４・・・スタンド部、５・・・ポール部、
６，９・・・回動軸穴、８，１０・・・ナット部、７・
・・角度固定穴、１１，１８・・・水平固定穴、１２，
１９，２０・・・傾斜角度固定穴、１３，１４・・・締
め付け具、１５・・・水平載設部、１６，１７・・・傾
斜角度θ載設部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パネル面に操作スイッチや表示器具が取
   着された電気機器収納ボックスを取り付けるためのポー
   ルスタンドであって、前記電気機器収納ボックスが取り
   付けられるボックス取り付け板及びそのボックス取り付
   け板を支持する連結体を有するヘッド部と、下端部が床
   面に固定される基台を有するスタンド部と、該スタンド
   部に起立されたポール部とを設け、前記連結体の少なく
   とも一辺に回動軸穴と角度固定穴と、前記ポール部に前
   記連結体の回動軸穴に対向する回動軸穴と、水平に固定
   する水平固定穴と、所要の傾斜角度に固定する傾斜角度
   固定穴を前記連結体の角度固定穴に対向するように設け
   たことを特徴とするポールスタンド。