JP3678569B2 - 電気機器収納用箱体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器収納用箱体における電気機器を載置固定するためのパネルの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気機器収納用箱体における電気機器を載置固定するためのパネルの固定構造は、図16に示すようなものである。即ち、電気機器収納用箱体51は、開口部を設けた箱体本体52と、箱体本体52の開口部を施蓋する扉体(図示せず)と、箱体本体52の内部の背板53に設けたボルト固定具54と、ボルト固定具54にボルト57を介して取り付けられる電気機器を載置固定する四角形状のパネル55とを具備している。パネル55の全周の端部を略直角に折曲形成すると共に、四隅近傍にボルト挿通孔56を設け、ボルト固定具54にボルト57の頭部57aを固定し、この状態でボルト57の軸部57bにナット58とパネル55のボルト挿通孔56を挿通し、ナット59で締め付け固定する。この電気機器収納用箱体51の接地端子(図示せず)は、箱体本体52の内部にパネル55とは別に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の従来の電気機器収納用箱体51は部品点数が多くなり、部品管理が煩雑になると共に、生産に時間がかかるという欠点があった。また、パネル53を固定するボルト57に荷重が集中するため、それに耐え得る径のボルトを使用しなければならず、重量が増すと共に製造コストが高くなってしまうという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来の電気機器収納用箱体の問題点に鑑み、本発明の目的は、部品点数を削減すると共に、生産性が向上し、而も製造コストを低減する電気機器収納用箱体を提供するもので、少なくとも開口部を設けた箱体本体と、該箱体本体の前記開口部を施蓋する扉体と、前記箱体本体の内部の背板に設けたパネル固定具と、該パネル固定具に取り付けられる電気機器を載置固定する四角形状のパネルとを具備する電気機器収納用箱体において、前記パネル固定具は雛壇状に折曲形成し、前記箱体本体の内部の背板の四隅近傍に一端を固定して他端を箱体本体の四隅方向に放射状に取り付け、前記パネルは全周の端部を略直角に折曲形成すると共に、四隅に切欠を形成し、該切欠近傍に第1のボルト挿通孔を設け、該第1のボルト挿通孔に対向する前記パネル固定具に第2のボルト挿通孔を設けると共に前記パネルと前記パネル固定具を夫々当接させ、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔とを一致させた状態でボルトで締め付け固定することである。
【0005】
また、前記電気機器収納用箱体において、前記パネル固定具に接地端子を連設することである。
【0006】
また、前記電気機器収納用箱体において、前記パネル固定具と接地端子を一体に形成することである。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1の記載の構成の電気機器収納用箱体によれば、パネルは切欠でパネル固定具に支持されると共に、締め付け固定されるので、少ない部品点数で確実に固定される。
【0008】
また、請求項2の記載の構成の電気機器収納用箱体によれば、パネルは切欠でパネル固定具に支持されると共に、締め付け固定され、更に接地端子具備するので、少ない部品点数で確実に固定され、接地もできる。
【0009】
また、請求項3の記載の構成の電気機器収納用箱体によれば、パネルは切欠でパネル固定具に支持されると共に、締め付け固定され、更に接地端子具備するので、少ない部品点数で確実に固定され、接地もできる。
【0010】
【実施例】
図1〜図5は本発明に係る電気機器収納用箱体の第1実施例である。以下これらの図面に基づき本発明を説明する。
【0011】
電気機器収納用箱体1は、開口部を設けた箱体本体2と、箱体本体2の開口部を施蓋する扉体3と、箱体本体2の内部の背板4に設けたパネル固定具5,5,5,5と、パネル固定具5,5,5,5に取り付けられる電気機器を載置固定する四角形状のパネル6とを具備する。
【0012】
パネル固定具5,5,5,5を雛壇状に折曲形成し、箱体本体2の内部の背板4の四隅近傍に一端を固定して他端を箱体本体2の四隅方向に放射状に取り付け、パネル6は全周の端部を略直角に折曲形成すると共に、四隅に切欠7,7,7,7を形成し、切欠7,7,7,7の近傍に第1のボルト挿通孔8,8,8,8を設け、第1のボルト挿通孔8,8,8,8に対向するパネル固定具5,5,5,5に第2のボルト挿通孔9,9,9,9を設けると共にパネル6とパネル固定具5,5,5,5を夫々当接させ、第1のボルト挿通孔8,8,8,8と第2のボルト挿通孔9,9,9,9とを一致させた状態でボルト10,10,10,10で締め付け固定する。
【0013】
この構成の電気機器収納用箱体1によれば、パネル6は切欠7でパネル固定具5に支持されると共に、締め付け固定されるので、少ない部品点数で確実に固定される。
【0014】
図6〜図10は本発明に係る電気機器収納用箱体の第2実施例である。以下これらの図面に基づき本発明を説明する。
【0015】
電気機器収納用箱体11は、開口部を設けた箱体本体12と、箱体本体12の開口部を施蓋する扉体13と、箱体本体12の内部の背板14に設けた接地端子21が連設されたパネル固定具15,15,15,15と、パネル固定具15,15,15,15に取り付けられる電気機器を載置固定する四角形状のパネル16とを具備する。
【0016】
パネル固定具15,15,15,15を雛壇状に折曲形成し、箱体本体12の内部の背板14の四隅近傍に一端を固定して他端を箱体本体12の四隅方向に放射状に取り付け、パネル16は全周の端部を略直角に折曲形成すると共に、四隅に切欠17,17,17,17を形成し、切欠17,17,17,17の近傍に第1のボルト挿通孔18,18,18,18を設け、第1のボルト挿通孔18,18,18,18に対向するパネル固定具15,15,15,15に第2のボルト挿通孔19,19,19,19を設けると共にパネル16とパネル固定具15,15,15,15を夫々当接させ、第1のボルト挿通孔18,18,18,18と第2のボルト挿通孔19,19,19,19と接地端子21のボルト挿通孔22を一致させた状態でボルト20,20,20,20で締め付け固定する。
【0017】
この構成の電気機器収納用箱体11によれば、パネル16は切欠17でパネル固定具15に支持されると共に、締め付け固定され、更に接地端子21を具備するので、少ない部品点数で確実に固定され、接地もできる。
【0018】
図11〜図15は本発明に係る電気機器収納用箱体の第3実施例である。以下これらの図面に基づき本発明を説明する。
【0019】
電気機器収納用箱体31は、開口部を設けた箱体本体32と、箱体本体32の開口部を施蓋する扉体33と、箱体本体32の内部の背板34に設けた接地端子41が一体形成されたパネル固定具35,35,35,35と、パネル固定具35,35,35,35に取り付けられる電気機器を載置固定する四角形状のパネル36とを具備する。
【0020】
パネル固定具35,35,35,35を雛壇状に折曲形成し、箱体本体32の内部の背板34の四隅近傍に一端を固定して他端を箱体本体32の四隅方向に放射状に取り付け、パネル36は全周の端部を略直角に折曲形成すると共に、四隅に切欠37,37,37,37を形成し、切欠37,37,37,37の近傍に第1のボルト挿通孔38,38,38,38を設け、第1のボルト挿通孔38,38,38,38に対向するパネル固定具35,35,35,35に第2のボルト挿通孔39,39,39,39を設けると共にパネル36とパネル固定具35,35,35,35を夫々当接させ、第1のボルト挿通孔38,38,38,38と第2のボルト挿通孔39,39,39,39とを一致させた状態でボルト40,40,40,40で締め付け固定する。
【0021】
この構成の電気機器収納用箱体31によれば、パネル36は切欠37でパネル固定具35に支持されると共に、締め付け固定され、更に接地端子41を具備するので、少ない部品点数で確実に固定され、接地もできる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る請求項1に記載の電気機器収納用箱体は、少なくとも開口部を設けた箱体本体と、該箱体本体の前記開口部を施蓋する扉体と、前記箱体本体の内部の背板に設けたパネル固定具と、該パネル固定具に取り付けられる電気機器を載置固定する四角形状のパネルとを具備する電気機器収納用箱体において、前記パネル固定具は雛壇状に折曲形成し、前記箱体本体の内部の背板の四隅近傍に一端を固定して他端を箱体本体の四隅方向に放射状に取り付け、前記パネルは全周の端部を略直角に折曲形成すると共に、四隅に切欠を形成し、該切欠近傍に第1のボルト挿通孔を設け、該第1のボルト挿通孔に対向する前記パネル固定具に第2のボルト挿通孔を設けると共に前記パネルと前記パネル固定具を夫々当接させ、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔とを一致させた状態でボルトで締め付け固定することによって、部品点数を削減することができるため部品管理が楽になり、また生産性も向上する。そのため製造コストを低減することができる。パネルを固定するボルトに荷重が集中することなく、パネル固定具にも分散されるので、パネルの荷重に耐え得る径のボルトを使用しなくて済み、重量が増すこともなく、製造コストが高くなることもないという効果がある。
【0023】
また、請求項2に記載の電気機器収納用箱体は、前記パネル固定具に接地端子を連設することによって、簡単に接地端子を設けることができるという効果がある。
【0024】
また、請求項3に記載の電気機器収納用箱体は、前記パネル固定具と接地端子を一体に形成することによって、簡単に接地端子を設けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気機器収納用箱体の第1実施例の外断面図である。
【図2】本発明に係る電気機器収納用箱体の第1実施例の要部説明図である。
【図3】本発明に係る電気機器収納用箱体の第1実施例の要部説明図である。
【図4】本発明に係る電気機器収納用箱体の第1実施例のパネル固定具の要部説明図である。
【図5】本発明に係る電気機器収納用箱体の第1実施例のパネル固定具の要部説明図である。
【図6】本発明に係る電気機器収納用箱体の第2実施例の外断面図である。
【図7】本発明に係る電気機器収納用箱体の第2実施例の要部説明図である。
【図8】本発明に係る電気機器収納用箱体の第2実施例の要部説明図である。
【図9】本発明に係る電気機器収納用箱体の第2実施例のパネル固定具の要部説明図である。
【図10】本発明に係る電気機器収納用箱体の第2実施例のパネル固定具の要部説明図である。
【図11】本発明に係る電気機器収納用箱体の第3実施例の外断面図である。
【図12】本発明に係る電気機器収納用箱体の第3実施例の要部説明図である。
【図13】本発明に係る電気機器収納用箱体の第3実施例の要部説明図である。
【図14】本発明に係る電気機器収納用箱体の第3実施例のパネル固定具の要部説明図である。
【図15】本発明に係る電気機器収納用箱体の第3実施例のパネル固定具の要部説明図である。
【図16】従来の電気機器収納用箱体の要部説明図である。
【符号の説明】
1・・・電気機器収納用箱体、2・・・箱体本体、3・・・扉体、4・・・背板、5・・・パネル固定具、6・・・パネル、7・・・切欠、8・・・第1のボルト挿通孔、9・・・第2のボルト挿通孔、10・・・ボルト。

Claims (3)

  1. 少なくとも開口部を設けた箱体本体と、該箱体本体の前記開口部を施蓋する扉体と、前記箱体本体の内部の背板に設けたパネル固定具と、該パネル固定具に取り付けられる電気機器を載置固定する四角形状のパネルとを具備する電気機器収納用箱体において、前記パネル固定具は雛壇状に折曲形成し、前記箱体本体の内部の背板の四隅近傍に一端を固定して他端を箱体本体の四隅方向に放射状に取り付け、前記パネルは全周の端部を略直角に折曲形成すると共に、四隅に切欠を形成し、該切欠近傍に第1のボルト挿通孔を設け、該第1のボルト挿通孔に対向する前記パネル固定具に第2のボルト挿通孔を設けると共に前記パネルと前記パネル固定具を夫々当接させ、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔とを一致させた状態でボルトで締め付け固定することを特徴とする電気機器収納用箱体。
  2. 前記電気機器収納用箱体において、前記パネル固定具に接地端子を連設することを特徴とする請求項1に記載の電気機器収納用箱体。
  3. 前記電気機器収納用箱体において、前記パネル固定具と接地端子を一体に形成することを特徴とする請求項1に記載の電気機器収納用箱体。
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