JPH0665912B2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JPH0665912B2
JPH0665912B2 JP59177566A JP17756684A JPH0665912B2 JP H0665912 B2 JPH0665912 B2 JP H0665912B2 JP 59177566 A JP59177566 A JP 59177566A JP 17756684 A JP17756684 A JP 17756684A JP H0665912 B2 JPH0665912 B2 JP H0665912B2
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pressure
front chamber
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/04Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a motor
    • F16K31/047Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a motor characterised by mechanical means between the motor and the valve, e.g. lost motion means reducing backlash, clutches, brakes or return means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/86493Multi-way valve unit
    • Y10T137/86718Dividing into parallel flow paths with recombining
    • Y10T137/86759Reciprocating
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  • Flow Control (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ダイカストマシンなどの射出シリンダ用油圧
回路内にあって射出シリンダへ供給する作動油の流量を
制御する流量制御弁に関する。
〔従来の技術〕
ダイカストマシンやプラスチック用射出成形機などの射
出成形装置は、溶湯または樹脂を金型キャビティ内へ射
出する射出シリンダを備えており、この射出シリンダの
油圧回路内には、作動湯の流量を調整して射出速度を制
御する流量制御弁が設けられている。
この種の流量制御弁として本出願人は、たとえば実開昭
58-102878号公報や特開昭58-125357号公報等に示された
構造によるものを先に提案している。これを第3図を用
いて簡単に説明すると、円筒状のバルブボデイ1に嵌着
されて一体化されたケーシング2には、駆動ロッド3が
図示しないキーで回動を規制されて摺動自在に軸支され
ており、この駆動ロッド3は図示しないねじ機構を介し
てモータに連結されている。そして、図示しない制御装
置からの指令でモータが正回転すると、この回動がねじ
機構で直線運動に変換されて駆動ロッド3が図中矢印A
で示す方向に後退し、またモータが逆回転すると、駆動
ロッド3が反矢印A方向に前進するように構成されてい
る。
前記バルブボデイ1には、円筒状のスリーブ4が一体的
に嵌着されており、このスリーブ4には、駆動ロッド3
の先端に固定されてこれと一体的に進退するスプール5
が摺動自在に嵌合されている。そして、スリーブ4に
は、バルブボデイ1の環状溝1aと連通する前後一対の
流出路4a,4bが、ほぼ環状に形成されて設けられて
おり、またバルブボデイ1の一部とスリーブ4との内孔
には、前室6と後室7とが、弁スプール5の両端側に形
成されている。さらに、弁スプール5には、前室6と後
室7とを連通させる複数個の連通孔8が、円周方向にお
ける等分位置を貫通して設けられており、これらの連通
孔8の中央部は弁スプール5の外周面に設けられた環状
の通路溝9によって連通されている。
そして、図示の状態からスプール5を図中矢印A方向へ
後退移動させると、前室6と流出路4aとが重なって連
通し始めると同時に通路溝9と流出路4bとが重なって
連通し始めるように構成されている。
10は所定圧力の圧油が蓄えられたアキュムレータであ
って、パイロットチェック弁11を備えた配管12によ
って前室6に接続されており、パイロットチェック弁1
1が開くことによりアキュムレータ10内の圧油が前室
6へ送入される。
一方、バルブボデイ1の環状溝1aに開口された排油孔
13には、配管14が接続されており、この配管14の
他端は、例えばダイカストマシン用射出シリンダ15の
ヘッドエンド側に接続されている。なお、16は射出シ
リンダ15のピストンロッドである。
以上のように構成された流量制御弁の動作をダイカスト
マシンの鋳込作業を例にとって説明する。
まず、溶湯の射出を開始しようとして制御装置によるパ
イロット圧でパイロットチェック弁11を開くと、アキ
ュムレータ10内の圧油が前室6へ導かれると同時に図
示しないモータが回転し、弁スプール5が矢印A方向に
後退するので、流出路4aが開き始めて前室6と流出路
4aとが連通し始め、前室6内の圧油は流出路4aを経
て環状溝1a内へ流入する。また、これと同時に通路溝
9と流出路4bとが連通し始めるので、前室6内の圧油
は連通孔8、通路溝9、流出路4bを経て、環状溝1a
内へ流入する。
このようにして環状溝1a内で合流した流出路4a,4
bからの圧油は、排油孔13から排出され、配管14を
経て射出シリンダ15へ圧送され、これによってピスト
ンロッド16が先端側に向って移動することにより溶湯
の射出が行われるようになっている。
そして、前室6と流出路4a,4bとが連通することに
よる弁スプール5の開度が大きい程、圧油の流量が大き
くなり、射出シリンダ15による射出速度が速くなるも
のであって、一般的に射出初期においては低速で射出を
行い、射出途中で高速射出に切替えるように構成されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述したような構造による従来の流量制御弁
による流量制御動作においては、モータトルクよりも負
荷トルクが大きくなって所定の流量が保てなくなった
り、停電等で電源が切れたりして流量が異常に増大した
場合における安全性について、以下のような問題を避け
られないものであった。
これを詳述すると、図中矢印A方向へ後退移動する弁ス
プール5には、その内孔各部の油圧の大小関係等によっ
て、図中符号F,F,Fで示したような3種の推
力が発生する。このうち、推力Fは前室6と後室7と
の受圧面積差によって生じるものであって、後室7は前
室6よりも駆動ロッド3の断面積分だけ受圧面積が小さ
いことから、前、後両室6,7での単位面積当たりの油
圧が等しい場合、弁スプール5には、図中矢印Aで示す
流路が開いていく方向、つまり弁開方向への推力F
作用する。
また、推力Fはパイロットチェック弁11が開いて前
室6内へ供給される圧油によって弁スプール5に作用す
る推力であって、推力Fと同じく弁スプール5の弁開
方向への力として作用する。
さらに、推力Fは、圧油が流出路4a,4bへ流入す
るときにおける流路の絞り作用によるものであって、推
力F,Fとは反対方向である弁スプール5の流路が
閉じていく方向、つまり弁閉方向への力として作用す
る。すなわち、この推力Fは、前室6の油圧が流出路
4a、4bを通って流量制御弁の外の圧力の低い個所に
向かって急激に流れ出ることにより、また、第3図にお
いて、弁が少し開いたときの前室6と右端部と流出路4
aの左端部との間や通路溝9の右端部と流出路4bの左
端部との間に流路隙間が形成されることにより、これら
流出路4a、4bの入口の直前位置である前室6の外周
付近の圧油の流速が前室6の中央部での圧油の流速より
速くなり、かつこれら流出路4a、4bの入口の直前位
置における圧力が前室6の中央部での圧力より小さくな
るように、圧油が流出路4a、4bへ流れ出る直前位置
での圧油の流れの特性が変化し、後室7内の圧力と相関
関係により、前室6等から流出路4a、4bに圧油が流
れ出る時の力が弁スプール5を弁閉方向に吸い寄せる力
として作用するものである。勿論、後室7内の圧力の作
用によって生じる弁閉方向の力は推力Fの発生に大き
く係わっている。この推力Fは、弁スプール5が閉じ
ているときは0であり、弁スプール5の弁開度にしたが
って、次第に大きくなる。ただし、弁スプール5の弁開
度がある程度以上大きくなると、圧油が流出路4a,4
bへ流れ込む直前位置での圧油の流速と、前室6の中央
部での圧油の流速はほぼ等しくなり、推力Fはそれ以
上大きくならず、逆に次第に小さくなる。
第4図は横軸に弁スプール開度をとり縦軸に推力F
,Fの大きさをとって示す関係線図であって、縦
軸は0から上が弁開方向推力、0から下が弁閉方向推力
を示している。そして、第5図はこの第4図に示した3
つの推力F,F,Fの合成推力Fを縦軸にとり、
弁スプール開度を横軸にとって示す関係線図であって、
弁スプール5にはその弁開度が0から11へと大きくな
るにしたがって図に示すように変化する合成推力Fが作
用することになる。なお、ここで、弁スプール開度と
は、弁開度とも言い、流出路4a部における弁スプール
5の開き度合、すなわち、弁開時における流出路4aの
前端面と弁スプール5の前端面との間の開き度合ないし
は前室6と流出路4a間の連通開度を言う。図5、図6
では、例えば、実験に用いた流量制御弁の最大の弁スプ
ール開度を11とし、これを11等分にして示した。こ
の場合、圧油の流量と射出速度とは弁スプール開度に比
例するから、これら流量または射出速度を横軸にとって
も推力Fの曲線は同じである。
この第5図から明らかなように、推力F,F,F
が合成された結果、弁スプール5には射出動作中を通じ
て常時弁開方向の推力が作用しているので、何らかの原
因で弁スプール5の位置制御能力が失われた場合には、
弁スプール5に弁開方向への推力が作用し続け、圧油の
流量が異常に増大することになってきわめて危険であ
る。
そこで、これを回避するためには、弁スプール5に弁閉
方向の推力を作用させて弁開方向への移動を規制するこ
とが必要となっている。
〔課題を解決するための手段〕
このような要請に応えるために本発明に係る流量制御弁
は、原動側からの駆動による弁スプールの位置制御能力
が失われた場合にこれを働かせて弁スプールに弁本体の
後室側から前室側に向う弁閉方向への推力を付与させる
ように構成したものである。
そして、本発明においては、前室と前部環状流路の先端
部との間の連通開度と、通路溝の後端部と後部環状流路
の先端部との間の連通開度を小さくして、弁スプールの
直前の外周付近の圧力と、通路溝の後端部の外周付近の
圧力が小さくなり、パルスモータの駆動による弁スプー
ルの位置制御能力が失われた場合に、前室の圧力と後室
や通路溝の圧力との相対関係により弁スプールに弁スプ
ールを閉ざす大きさの推力を作用させ得るような範囲内
で、各連通路の径を大きくした。
〔作用〕
本発明によれば、何らかの原因で弁スプールの位置制御
能力が失われた場合にあっても、弁スプールに弁開方向
の推力が作用し続け圧油の流量が異常に増大して排出さ
れることを防止でき、安全性を向上させ得るものであ
る。
〔実施例〕
第1図は本発明に係る流量制御弁をダイカストマシンに
適用した一実施例を示すものである。
同図において、全体を符号23で示す流量制御弁は、ダ
イカストマシンの射出シリンダ21と、その作動油を蓄
えるアキュムレータ22との間に配置されている。この
流量制御弁23の筐体は、有底円筒状を呈するケーシン
グ24と、その開口端側に接合されたモータ台25と、
底部側に接合された弁本体としてのバルブボデイ26と
で同芯一体状に形成されている。ここで、モータ台25
には、図示しない制御装置からの回転指令によって指令
パルス数に相当する量だけ回転するパルスモータ27が
装着されており、そのモータ軸28は、モータ台25の
中空部内へ突設されている。
全体を符号29で示すものは、モータ軸28の回転を軸
方向での直線運動に変換させるねじ機構としてのボール
ねじであって、モータ台25に軸支されたねじ軸30を
備えており、このねじ軸30とモータ軸28とは、カッ
プリング31によって連結されている。ボールねじ29
は、ケーシング24の内孔内に臨むねじ軸30のねじ部
にボール32を介して螺合された有底円筒状のナット3
3を備えており、ねじ軸30が正方向と逆方向とにそれ
ぞれ回転されることにより、ナット33がバルブボデイ
26方向へ前進したり、モータ27方向へ後退したりす
るように構成されている。
なお、図中34はナット33の周面に装着された永久磁
石、35は永久磁石34の移動に感応する近接スイッチ
を備えナット33および後述する弁スプール38の軸線
方向への移動距離を正確に検出して制御位置へフィード
バックする位置検出器、36はケーシング24側に固定
されてナット33のキー溝と嵌合しナット33の回動を
規制するキーである。
前記バルブボデイ26には、円筒状のスリーブ37が一
体的に嵌着されており、このスリーブ37内には、前記
ナット33に固定されてこれと一体的に進退動作する弁
スプール38が摺動自在に嵌合されている。この弁スプ
ール38は、ナット33に固定されてケーシング24に
摺動自在に軸支された駆動ロッド39と、円柱状に形成
されてスリーブ37に摺動自在に軸支されたスプール本
体40とで同芯状に一体形成されており、バルブボデイ
26とケーシング24とで両端を閉塞されたスリーブ3
7の内孔内には、このスプール本体40によって前室4
1と後室42とが隔成されている。
43は前室41と後室42とを連通させるようにスプー
ル本体40の軸方向に貫通された複数の連通路であっ
て、各連通路43の中央部は、スプール本体40の周面
へ開口する環状の通路溝44によって連通されている。
一方、前記バルブボデイ26の内周面には全周にわたる
ように環状に形成された環状溝45が設けられており、
前記スリーブ37には、弁スプール38を図示の位置か
らモータ27方向へ後退させることにより前室41と環
状溝45とを連通させる環状流路46と、通路溝44と
環状溝45とを連通させる環状流路47とが前後に設け
られている。そして、前室41と環状溝45とが連通し
たり通路溝44と環状溝45とが連通したりすることを
弁が開くと称し、連通面積が大きくなることを弁開度が
大きくなると称する。また、弁スプール38がモータ2
7方向へ後退する方向を弁開方向と称し、反モータ27
方向へ前進する方向を弁閉方向と称する。
また、前室41とアキュムレータ22とはパイロットチ
ェック弁48を備えた配管49によって接続されてお
り、またバルブボデイ26の環状溝45からバルブボデ
イ26の外部へ開口する流出路50に接続された配管5
1は、前記射出シリンダ21のヘッドエンド側に接続さ
れている。さらに、52は射出シリンダ21のピストン
ロッドである。
このように構成されていることにより、パイロットチェ
ック弁48を開くと、アキュムレータ22内の圧油が前
室6へ導かれると同時にモータ27が回転し、弁スプー
ル38が弁開方向へ後退するので、前室41と環状流路
46とが対応し始め、また通路溝44と環状流路46と
が対応し始める。したがって、前室41内の圧油は環状
流路46を通って環状溝45へ流入すると同時に、連通
路43と通路溝44とを通って環状溝45へ流入する。
なお、通路溝44と後室42との間の連通路43には流
れが発生しない。また、環状溝45内で合流した圧油
は、流出路50から排出され、配管51を介して射出シ
リンダ21へ圧送され、ピストンロッド52の先端側へ
の移動によって溶湯の射出が行われるようになってい
る。
このように動作する本装置では、モータ27側からの駆
動による弁スプール38の位置制御能力が失われた場合
に、後室42側から前室41側へ向う方向、すなわち弁
閉方向の推力が弁スプール38に自動的に付与されるよ
うに構成したところを特徴としている。
そのための手段のいくつかを順を追って説明する。
今、アキュムレータ22から前室41への供給圧をP
とし、弁が開いたときの通路溝44および後室42の圧
力をそれぞれP、Pとすると、弁開時に前室41の
油圧が流量制御弁の外の圧力の低い個所に向かって急激
に流れ出る時に、前室41の油圧は、環状流路46へ直
接流出するものと、絞り作用を有する連通路43と通路
溝44を通って環状流路47へ流出するものとがあり、
弁スプール38の直前の前室41内の圧力Pはかなり
低下するが、連通路43によって絞り作用を持たして連
通した通路溝44の圧力Pや後室42の圧力Pは圧
力P程には低下しないし、P<P、P<P
なる。
なお、弁スプール38と環状流路46,47部間の少し
開いている流路絞り作用により、前室41の圧油が環状
流路46,47へ流れ込む直前での流れの特性は、この
流れ込む直前位置での圧油の流速が、前室41の中央部
での圧油の流速より著しく速くなり、かつこの直前位置
での圧力が前室41の中央部での圧力より著しく小さく
なるように変わる。したがって、弁スプール38の前端
面全体に作用する前室41内での全圧力Pはかなり小
さいものになっている。
一方、通路溝44や後室42内での圧力P,Pは、
連通路43が開口している位置、すなわち前室41の外
周位置から幾分中央へ寄った位置における前室41の圧
力と同じであるので、弁スプール38の面に作用する前
室41内の全圧力Pと比較して大きくなっている。
このように、推力Fは、弁開時における前室41の圧
力と通路溝44や後室42内の圧力との相対関係によ
り、弁スプール38を弁閉方向に吸い寄せる力として作
用する。この推力Fは、弁スプール38が閉じている
ときは0であり、弁スプール38の弁開度(=弁スプー
ル開度)にしたがって、次第に大きくなる。ただし、弁
スプール38の弁開度がある程度以上大きくなると、圧
油が環状流路46,47へ流れ込む直前位置での圧油の
流速と、前室41の中央部での圧油の流速はほぼ等しく
なり、推力Fはそれ以上大きくならず、逆に次第に小
さくなる。
このように弁スプール38に弁閉方向への推力Fが発
生することは、前述した従来技術における第3図、第4
図においても説明した通りであるが、この場合にこの弁
スプール38での連通路43の径dを大きくすればする
程、この弁閉方向への推力Fが大きくなるものであ
る。
本発明においては、前室41と前部環状流路46の先端
部との間の連通開度と、通路溝44の後端部と後部環状
流路47の先端部との間の連通開度を小さくして、弁ス
プール38の直前の外周付近の圧力と、通路溝44の後
端部に外周付近の圧力が小さくなり、かつ、環状流路4
6、47内で弁スプール38の外周の一部に相対的な負
圧が生じ、パルスモータ27の駆動による弁スプール3
8の位置制御能力が失われた場合に、前室41の圧力と
後室42や通路溝44の圧力との相対関係により弁スプ
ール38に弁スプール38を閉ざす大きさの推力F
作用させ得るような範囲内で、複数個の各連通路43の
径dを大きくした。ただし、複数個の連通路43の径d
ないしは断面積は、弁スプール38の外径寸法との関係
で無限に大きくすることはできないし、弁スプール38
の強度保持上からも自ずと限界がある。
なお、第1図に示すように、弁閉状態での弁スプール3
8と弁本体37との間の重なり寸法を、前部環状流路4
6側をl、後部環状流路47側をlとしたとき、l
>lにして、後部環状流路47側よりも前部環状流
路46側が先に開くようにすれば、推力Fが比較的に
狭い弁スプール開度範囲で大きくなりすぎることもな
く、弁スプール開度の比較的に広い範囲内で丁度良い大
きさの推力Fを得ることができるようになる。この場
合、lとlとを同じにしてl部に対応する弁スプ
ール38の先端部分を切欠き形成したりすることによ
り、環状流路46が先に開くようにしてもよい。
また、この切欠きを、l対応部とl対応部との両方
に設け、l対応部の切欠きをl対応部との両方に設
け、l対応部の切欠きをl対応部の切欠きよりも大
きくすれば、l対応部における絞り作用が大きくな
り、環状流路46が先に開くようになるので、弁閉方向
への推力Fが大きくなる。なお、lとlに差を持
たせる場合には、たとえば0.5〜4mm程度とするとよ
い。
以上は、第3図、第4図における推力Fを弁閉方向へ
大きくするための手段を例示したが、第3図における弁
開方向への推力Fを弁閉方向の推力とすることによっ
ても、同様の流量制御を行なえる。このための手段とし
ては、駆動ロッド39側でのみ軸支していた弁スプール
38を、バルブボデイ26の前室41側の側板でも軸支
させるようにし、この軸支部の軸径を駆動ロッド39の
径よりも大きくするとよい。このようにすることによっ
て、前室41側での受圧面積が、後室42側の受圧面積
よりも小さくなり、その結果推力Fは弁閉方向への力
として作用する。
第2図は上述した弁閉方向への推力を付与する手段を設
けた場合における弁スプール38に作用する推力Fと弁
スプール開度との関係を、第5図に対応して示す関係線
図であって、横軸には弁スプール開度に対応する射出速
度を併記している。なお、ここで、弁スプール開度と
は、環状流路46部における弁スプール38の開き度
合、すなわち、弁開時における環状流路46の前端面と
弁スプール38の前端面との間の軸線方向の開き度合な
いしは前室41と環状流路46間の連通開度を言う。本
実施例で用いた流量制御弁23では、例えば、弁スプー
ル38の直径が90mm、環状流路46の前端面と弁スプ
ール38の前端面との間の軸線方向の最大開き寸法が1
1mmだったので、図2では、最大弁スプール開度を11
とし、これを11等分して開き度合いを示した。したが
って、弁スプール開度の1目盛は、1mmの開き寸法に相
当する。
なお、第2図に示すように、推力Fの最大値が弁閉方向
の推力として充分な値となるようにするためには、弁閉
方向の推力Fが、第4図に示した曲線よりもさらに大
きくなるようにしておく必要がある。
第2図から明らかなように、合成推力Fは弁スプール開
度が2程度までは弁開方向であるが、それ以上弁スプー
ル38の弁開度が大きくなると、弁閉方向になる。この
場合、一般にダイカストマシンの射出速度は、低速域が
0.3m/s、高速域が2.5m/s、最高速度が4m/s程度で使用さ
れるので、弁スプール開度が2となる前に、弁スプール
38の位置制御能力が失われたときには、射出速度が0.
7m/s以下であるから、推力Fが弁開方向であっても問題
がない。そして、弁スプール38がさらに開いて射出速
度がたとえば0.7m/s以上の状態で弁スプール38の位置
制御能力が失われたときには、推力Fが弁閉方向である
から、弁スプール38がその位置よりも開くことがな
く、圧油の流量が異常に増大することがない。
さらに、第1図に示すように、後室42内の弁スプール
38、ケーシング24間に圧縮コイルばね53を介装し
ておき、弁スプール開度が6程度以上になったときに、
この圧縮コイルばね53が圧縮され始めるように設定し
ておけば、第2図における推力Fは、弁スプール開度が
6以上になると図中点線下で示すように一定の推力値を
維持し、より安定した特性が得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る流量制御弁によれば、
原動側からの駆動による弁スプールの位置制御能力が失
われた場合にこれを働かせて弁スプールに弁本体の後室
側から前室側に向う弁閉方向への推力を付与するように
構成したので、簡単な構造にもかかわらず、たとえばモ
ータトルクよりも負荷トルクが大きくなったり、あるい
は停電等で電源が切れたりした場合にあっても、弁スプ
ールには合成推力として弁閉方向への推力が作用するこ
とから、射出シリンダへの圧油の流量が異常に増大する
といった問題を招くことがなく、安全性を著しく向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明に係る流量制御弁の実施例
を示し、第1図はその縦断面図、第2図は同じく弁スプ
ール開度と弁スプールに作用する合成推力との関係線
図、第3図ないし第5図は従来の流量制御弁を示し、第
3図はその要部の縦断面図、第4図は弁スプール開度と
弁スプールに作用する3種の推力との関係線図、第5図
は弁スプール開度と弁スプールに作用する合成推力との
関係線図,第6図は第1図のA−A線断面図である。 21……射出シリンダ、22……アキュムレータ、23
……流量制御弁、26……バルブボデイ、27……パル
スモータ、29……ボールねじ、37……スリーブ、3
8……弁スプール、39……駆動ロッド、40……スプ
ール本体、41……前室、42……後室、43……連通
路、44……通路溝、45……環状溝、46,47……
環状流路、50……流出路、53……圧縮コイルばね。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被制御流体の流出路(50)と連通する前
    後一対の環状流路(46、47)を内孔周面に備えた弁
    本体(37、26)と、弁本体(37、26)の内孔に
    進退自在に支持されて内孔内に前室(41)と後室(4
    2)とを画成し、前室(41)と後室(42)間を連通
    する複数の連通路(43)、および、各連通路(43)
    の中央部から周面へ開口する通路溝(44)を有する弁
    スプール(38)とを備え、弁スプール(38)に駆動
    ロッド(39)とボールねじ機構(29)を介してパル
    スモータ(27)を連結し、パルスモータ(27)の作
    用で弁スプール(38)を進退動作させることにより、
    前室(41)と前部環状流路(46)の先端部との間の
    連通開度と、通路溝(44)の後端部と後部環状流路
    (47)の先端部との間の連通開度とを変化させ、弁本
    体(37、26)の前室(41)へ供給されて流出路
    (50)から排出される被制御流体の流量を制御する流
    量制御弁(23)において、 前室(41)と前部環状流路(46)の先端部との間の
    連通開度と、通路溝(44)の後端部と後部環状流路
    (47)の先端部との間の連通開度を小さくして、弁ス
    プール(38)の直前の外周付近の圧力と、通路溝(4
    4)の後端部の外周付近の圧力が小さくなり、パルスモ
    ータ(27)の駆動による弁スプール(38)の位置制
    御能力が失われた場合に、前室(41)の圧力と後室
    (42)や通路溝(44)の圧力との相対関係により弁
    スプール(38)に弁スプール(38)を閉ざす大きさ
    の推力を作用させ得るような範囲内で、各連通路(4
    3)の径dを大きくした流量制御弁。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の流量制御弁に
    おいて、弁閉状態での弁スプール(38)と弁本体(3
    7)との間の重なり寸法を、前部環状流路(46)側を
    、後部環状流路(47)側をlとしたとき、l
    >lとした流量制御弁。
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