JPH0222263Y2 - - Google Patents

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JPH0222263Y2
JPH0222263Y2 JP1250082U JP1250082U JPH0222263Y2 JP H0222263 Y2 JPH0222263 Y2 JP H0222263Y2 JP 1250082 U JP1250082 U JP 1250082U JP 1250082 U JP1250082 U JP 1250082U JP H0222263 Y2 JPH0222263 Y2 JP H0222263Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は射出装置におけるシリンダの作動装置
に係り、さらに詳しくは、例えば、ダイカストマ
シンにおける射出シリンダなどのスタート時にお
けるサージ圧の発生を防止し得るようにした射出
装置におけるシリンダの作動装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来より、ダイカストマシンで射出成形を行う
場合は、例えば、特公昭55−37338号公報でも公
知なような第3図に示す射出回路を用いて行つて
いた。
第3図において、41aは射出シリンダ、42
aは油圧ポンプ、53はアキユムレータ、54は
射出シリンダ41aの前後進用の切替弁、55は
チエツクタイプのシヤツトオフ弁56と絞り弁5
7を一体に組込んで低速射出用の弁、58は低速
射出用の切替弁、55aはチエツクタイプのシヤ
ツトオフ弁56aと絞り弁57aを一体に組込ん
だ高速射出用の弁、58aは高速射出用の切替
弁、59はランアランド用の切替弁、60はアキ
ユムレータ53の圧力設定用のリリーフ弁、61
はチエツク弁であり、絞り弁57,57aは、そ
れぞれ、予め必要量の開度に開いてロツクしてお
き、サイクル毎の開閉は、シヤツトオフ弁56,
56aでそれぞれ行つていた。
第3図に示す油圧回路図においては、低速射出
用の切替弁58を切替えてシヤツトオフ弁56を
開き、予め所定の開度に開いている絞り弁57の
開度に応じた低速度で射出シリンダ41aのピス
トンロツドを前進させる。また、射出途中におい
て、高速射出用の切替弁58aを切替えてシヤツ
トオフ弁56aを開き、予め所定の開度に開いて
いる絞り弁57aの開度に応じた高速度で射出シ
リンダ41aのピストンロツドを前進させる。
[考案が解決しようとする課題] このようにして、ダイカストマシンで射出成形
を行う場合は、一般に、第4図に示すように、射
出初期では所定のストロークだけ低速射出を行
い、続いて射出途中から高速射出に切替えて射出
を行つている。
しかし、射出開始時、すなわち、射出シリンダ
41aのスタート時には、絞り弁57が所定の低
速射出速度に対応した開度に予め設定されて開い
ているので、シヤツトオフ弁56を開くと、作動
油が急激に供給され、その結果、第4図にPで示
すようにサージ圧が立つ。
ところで、シヤツトオフ弁56は、チエツクタ
イプのものやスプールタイプのものなどの何れの
型式でも、流量制御が目的でなく、確実に切替わ
ることが要求されるため、切替わり時にシヨツク
の発生を防ぎ得ないのが現状である。
そして、絞り弁57は毎サイクル開度変更はで
きないので、必然的に、絞り弁57を所定の開度
に開いたままシヤツトオフ弁56を開く必要があ
る。その結果、前記したように、射出スタート時
にシヨツクが発生し、サージ圧が立つ。このよう
に、このサージ圧は、所定の低速速度を得ること
ができる程度に弁を一度に開いたとき、スタート
時に必然的に生じるもので、このサージ圧が立つ
とプランジヤチツプが急激に前進するため、射出
スリーブ内の溶湯が波立つ。そして、溶湯の波立
ちが生じると、空気との接触面積が増大し溶湯が
多少混ぜられた状態になり、溶湯の冷却が生じ、
金型キヤビテイ内の湯まわりが悪くなるばかりで
なく、空気を巻き込み、この巻き込まれた空気が
成形品に巣を作る結果となる。
本考案は以上のような従来の欠点を除去するた
めになされたもので、シリンダのスタート時にお
けるサージ圧の発生を防止することができるよう
にした射出装置におけるシリンダの作動装置を提
供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案においては上記の目的を達成するため
に、射出装置におけるシリンダの作動油供給回路
中にスタート用の回路開閉機構部44と、この回
路開閉機構部44が切替わつた直後に少量の作動
油を通し、所定時間たつた後は所定の流量の作動
油を通しうるようにした可変絞り機構部45を設
けた構造を採用した。
そして、回路開閉指令装置47と、可変絞り開
度設定器49と、可変絞り開度変更用のモータ6
に信号を送る可変絞り開度変更信号発信装置50
と、回路開閉指令装置47の作動とともに計時を
始めて計時終了時に可変絞り開度変更信号発信装
置50に弁開信号を送るタイマ48を設け、 前記回路開閉機構部44が切替わつた直後は可
変絞り機構部45の開度を小さくして少量の作動
油を通すようにし、回路開閉機構部44が切替わ
つて前記タイマ48のタイムアウト後は可変絞り
機構部45の開度を大きくして所定の流量の作動
油を通しうるように構成した。
そして、このシヨツクの発生を防止する装置内
に使用する可変絞り機構部45としては、高度な
機能を有するものが要求されるので、切替速度の
調整にし易さ、安定性、確実性、迅速な流量変更
性、弁スプール保持力における効率性や経済性な
どの点も考慮して、本考案におけるような構造を
有する流量調整弁45を採用した。
[作用] 本考案の装置を作動させるときには、スタート
前に、スタート時にサージ圧が立たない程度に可
変絞り機構部45の開度を少量に設定しておく。
この状態で、スタート指令に基づき回路開閉機構
部44を切替えてシリンダ41を始動させる。こ
のとき、油圧回路に流れる作動油の量は少量なの
でサージ圧は立たない。
スタートして所定の時間が経過したら、可変絞
り機構部45の開度をも少し大きくして、所定の
速度でシリンダ41が作動するようにする。
なお、本考案においては、可変絞り機構部45
として、実用新案登録請求の範囲に記載したよう
な構造のものを用いているので、一連の作動や制
御が円滑で確実容易に行われる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づいて、本考案を
詳細に説明する。
第1図は本考案の1実施例を説明するもので、
射出用のシリンダ41とアキユムレータなどの油
圧供給源42との間を連結する圧油供給回路43
の途中に回路開閉機構部を構成している電磁式の
切替弁44を設け、切替弁44とシリンダ41と
の間に可変絞り機構部を構成している流量調整弁
45が設けられている。流量調整弁45として
は、例えば、モータ駆動で自動的に開度が調整さ
れる流量調整弁を用いる。
以上のような構造のもとにシリンダ42のスタ
ートが開始されると、油圧供給源42の作動油は
切替えられた切替弁44を介してシリンダ側に流
入する。この切替え直後においては、流量調整弁
45をサージ圧が立たない程度に絞り込んでお
き、少量の作動油しかシリンダ41側に供給され
ないようにしておく。したがつて流量調整弁45
の直前までは切替弁44の切替えによる急激な圧
力の上昇が生じるが、この圧力は、所定の小さい
開度に絞められた流量調整弁45の存在により、
シリンダ41側には伝わらない。したがつて、前
述したようなサージ圧は立たず、射出スリーブ内
の溶湯を波立たせることはない。
切替弁44が切替わつて射出スタートが開始さ
れた直後においては、このように極めて少量の作
動油しか供給しないが、サージ圧が立ちえない所
定時間tだけ経過した後は、流量調整弁45を
徐々に開き、低速射出が行える流量の作動油を供
給するようにすれば、低速射出はスムーズに行え
る。
この流量調整弁45を開く時間tは、タイマな
どを利用して、射出シリンダ等の大きさに応じて
設定すればよい。上記時間tは、サージ圧が立つ
てなくなるまでの時間が数10maecなので、多少
余裕をもつて、これよりも長く設定しておく。
このようにすれば、射出ストロークに対する射
出圧力は第5図に示したようになり、射出開始直
後に、サージ圧が立つことはない。
第1図において、46は射出スタート時に押す
スタートスイツチ、47はスタートスイツチ46
からの指令を受けて切替弁44のソレノイドSに
切替指令を出す回路開閉指令装置、48はスター
トスイツチ46からの指令を受けて計時を始めて
タイムアウトで可変絞り開度変更信号発生装置5
0に弁開き信号を送るタイマ、49はスタート時
の開度と低速用の開度と高速用の開度をそれぞれ
設定しておく可変絞り開度設定器、50は流量調
整弁駆動用のモータ6に信号を送る可変絞り開度
変更信号発信装置、51は設定指示盤である。可
変絞り開度変更信号発信装置50では、最初、ス
タートスイツチ46からの指令によりスタート時
の開度に応じた信号をモータ6に送り、タイマ4
8のタイムアウト時には低速開度に応じた信号を
モータ6に送り、図示していない高速切替指令装
置からの指令により高速用開度に応じた信号をモ
ータ6に送り、その都度、流量調整弁45の開度
を変更する。
ところで、第1図に示した実施例においては、
切替弁44と流量調整弁45とは別個のものとし
て例示されているが、これは、両者を一体構造に
した流量調整弁を用いることもできる。ただし、
通常は、シリンダ41へ作動油を供給しないとき
は、圧油供給回路43中で確実に作動油を遮断し
ておくために、可変絞り弁45の前に切替弁44
を設けておくのが普通である。
この流量調整弁45としては、例えば、第2図
に示すような切替弁を兼ねることもできる流量調
整弁45を用いる。なお、第2図に示した流量調
整弁45については、本願出願日に直前に出願さ
れ、実公昭61−40996号として公告され、登録さ
れている。
第2図に示す流量調整弁45は、大きく分けて
回転動作を軸線方向の動作に変えるスクリユ機構
17,17a,19を有する駆動部2と開閉弁を
兼ねた流量調整部3とから構成されている。
駆動部2は、ケーシング4の一部に取付けられ
ていてカツプリング5を介して歯車14等と連結
されているモータ6を有する。このモータ6は、
最適なものとしては、素早く正確に自動制御でき
て、制御されて変更された後記する弁スプール3
1の位置を正確に保てるパルスモータであること
が望ましい。パルスモータは、通常動かそうとし
ても動かず、この電力を切つて動かす信号が入つ
て、初めて、指令されたパルス数に相当する量だ
け回るものであり、回転指令がない時は現在位置
を保とうとする力が作用しており、回転指令があ
れば、高速で正確に回転量を制御する。勿論、そ
れにより、弁スプール31の開度を任意に調整し
うるだけでなく、開閉もその都度行える。
カツプリング5の被駆動側は、軸受13aで軸
支された軸13を介して歯車14に連結されてい
る。歯車14は歯車18と噛合しており、歯車1
8は、ケーシング4の中央部において、軸受15
や軸保持部材16などを介して前記軸13と平行
に回転自在に、かつ、軸線方向に動かないように
軸支された軸17に固定されており、モータ6の
回転がこれら歯車14,18を介して軸17に伝
えられる。なお、場合によつては、モータ6の回
転軸7と軸17とは、直結することもできるし、
歯車のみやベルト等で連結することもできる。
軸17の弁スプール31側の外周には、ボール
ねじ部17aを介してナツト19が螺合されてい
る。ナツト19はその一部にキー20を有し、キ
ー20はケーシング4側に形成されたキー溝21
中に摺動自在に嵌合されており、軸17が回動す
るとナツト19が軸線方向に自由に進退できる構
造となつている。軸17とナツト19との螺合
は、軸線方向にキー20で案内されるナツト19
を軸17の回転によつて軸線方向へ移動させるも
のであれば、普通のねじでも良いが、効率良く作
動させるには、伝動効率のよいボールねじを利用
するのが、より理想的である。なお、ボールねじ
を使用したものでは、ナツト19に軸線方向の力
が作用すれば、軸17を回そうとするが、この場
合は、軸17の回転をパルスモータ6で阻止した
状態にあるので、軸17は回らない。
ナツト19に取付けたキー20の一部には永久
磁石22が固定されており、この永久磁石22と
対向してケーシング4の一部には、例えばゼロク
ロスセンサと呼ばれる磁気作用による位置検出器
23が取付けられている。位置検出器23は永久
磁石22の移動に感応する近接スイツチから構成
されており、ナツト19や弁スプール31の軸線
方向の移動距離をここで正確に検知して、制御装
置にフイードバツクできるようになつている。
弁を閉じた時、弁スプール31の先端面の外周
付近をマニホールド29に設けた段部に当接させ
て機械的に止める方法を採用すると、弁スプール
の先端が段部にくい込んで、次に弁スプールを後
退させ始める時、大きな力が必要であるから、本
実施例にあたつては、弁を閉じた時でも、弁スプ
ール31の先端面をマニホールド29に当接させ
ないで、フリーにし、弁スプール31の外周面の
みで弁を閉じるようにしている。したがつて、弁
が充分に閉じている0位置を位置検出器23で電
気的に検出して、その信号によつてモータ6を止
めておくようにした。磁気作用による位置検出器
23では、0.01mmの精度で検知できる。
また、前記ナツト19は、適宜な弾発力を有す
るばね25で保持された受台24の上面にキー2
0の下面を接触させておくことによつて、水平中
心を保ちうるようになつている。
また、ナツト19には、ナツト19の外径より
も大きい円筒部27が一体に取付けられており、
円筒部27の先端部には弁軸28が一体に設けら
れている。弁軸28は軸17と中心軸を一致させ
た。26は空間部である。
軸17とナツト19が収容されたケーシング4
の根本部は、バルブボデイを形成するマニホール
ド29に図示していないボルトによつて取付けら
れている。このマニホールド29の軸線方向の一
端側に入口29bを有し、軸線方向の他端側を密
封し、軸線方向と直角な方向の出口を一部を構成
する流通穴33,34と連通している弁室である
ボア30中には、弁スプール31が軸線方向に摺
動自在に、きわめて嵌合精度良く、嵌合されてお
り、弁スプール31は前記弁軸28に固定されて
いる。そして、弁スプール31には、弁スプール
31の外周近くで軸線方向に貫通した多数の流通
穴31aが設けられており、図示していない油圧
ポンプやアキユムレータと連通されていて第2図
において左側に示されている第1室30aと、反
対側にあるケーシング4側の第2室30bが連通
されている。このようにしたのは、弁スプール3
1を介して弁軸28やナツト19に作用する作動
油による軸線方向の押圧力を比較的に小さくし、
また、弁スプール31自体の重量を小さくして、
パルスモータ6による軸17の回転を容易に行え
るようにするためである。なお、弁スプール31
に流通穴31aが設けてあると、弁スプール31
を開く時だけでなく、閉じる時も比較的に小さい
力で閉じることができる。
弁スプール31の中央部外周面には、流通穴3
1aに連通した状態で、環状の溝32が形成され
ている。
また、マニホールド29側には、絞り部29a
を設けることにより、射出シリンダ41側である
マニホールド29に設けた出口29cに連通し、
出口の一部を構成している作動油用の環状の流通
穴33および34が、軸線方向と直角な状態で形
成されており、弁スプール31の移動に応じて前
記溝32および弁スプール32の先端との流通状
態が変化し、開閉状態および流量を変えることが
できるようになつている。
弁スプール31の途中に第1室30aと通じた
溝32を設け、マニホールド29に環状の流通穴
33,34を設けたのは、弁スプール31の少し
の開度でより多くの油を通しうるようにしたため
である。すなわち、第2図に示した状態で、第1
室30aから弁スプール31の先端部を通つて流
通穴33に油が流れるだけでなく、同時に、溝3
2から切欠部32aを通つて流通穴34へも第1
室30aの油が流れるようにしたためである。勿
論、溝32は2個以上設けて、それに対応する流
通穴34も2個所以上に設けることができる。こ
のようにすると、弁スプールの直径を小さくする
ことができ、弁装置全体も小さくできる。なお、
弁スプール31が最大限に開いた時の流通穴3
3,34部の開き度をそれぞれb,cとすると、
b=cとして、両方のすき間から流れる油の量が
同じになるようにしても良いし、またc>bと
し、開度が少なくて低速射出を行う時は、流通穴
33部は遮断し、溝32から流通穴34部へのみ
油を流し、開度を大きくして高速射出を行う時
は、流通穴33,34の両方から油を流すように
しても良い。
弁軸28の回りのケーシング4とボア30側の
室30bとの間には、ドレン排出機構を持たせた
軸封部材37が設けられている。
次に、以上のように構成された流量調整弁45
の動作を説明する。
まず、この流量調整弁45が適用されるダイカ
ストマシンなどが非作動状態にある場合には、弁
スプール31は第2図において左方向に前進させ
られており、マニホールド29の流通穴33,3
4は第1室30aおよび弁スプール31の溝32
との流通は遮断されている。
そして、射出開始時における極めて小さい弁開
度とその弁開度保持時間t、および、低速射出域
と高速射出域の射出ストロークに応じて、それぞ
れ所望の射出速度を設定しておく。高速射出域が
始まる位置や上記の設定値は、ダイヤル表示式の
設定指示盤51に、例えば数値で設定しておける
ようにしておく。そして、射出シリンダ41のピ
ストンロツドの前進中に、タイマ48や射出シリ
ンダ41部に設けた磁気ヘツドから時間や移動距
離に比例して出力されるパルスに応じて、各領域
ごとに、設定しておいた弁開度に応じたパルスを
モータ6に送り、モータ6の回転角度を素早く、
正確に、かつ、容易に変更しうるようにしてお
く。
この状態でスタートスイツチ46が押され、可
変絞り開度変更信号発信装置50を介して低速射
出開始の指令が出されると、初期の弁開度に応じ
た指令が、所定の時間に応じた分だけ、パルスモ
ータ6に加わり、パルスモータ6が所定角度回転
され、軸13,歯車14,18を介して軸17に
回転が伝達される。軸17の回転はナツト19と
の間に設けられたボールねじ装置を介してナツト
19に伝達され、ナツト19は後退する。ナツト
19の後退は弁軸28を介して弁スプール31側
に伝達され、例えば、まず溝32が流通穴34と
わずかに連通する絞り状態となる。そうすると、
弁スプール31の先端側のボア30側に導かれて
いる1次側の作動油は溝32を介して流通穴34
に流れ込み、射出シリンダ41に供給され、低速
射出が開始される。
所定時間tが経過すれば、低速射出速度に応じ
た指令が、所定の射出ストロークに応じた分だ
け、パルスモータ6に加わり、弁スプール31は
所定開度まで開き、所望の低速射出が行われる。
このようにして、低速射出が行われ、所定スト
ロークだけ前進し、やがて高速射出指令がくる
と、その指令に応じて、パルスモータ6によつて
軸17が回転され、ナツト19にさらに後退す
る。ボールねじを介したナツト19の後退はきわ
めて円滑で高速度であるため、弁スプール31も
高速度で後退する。
弁スプール31が所定の位置まで後退すると、
溝32と流通穴34との連通面積はさらに増大す
るとともに、弁スプール31の先端側のボア30
と流通穴33の連通面積は一挙に拡大するため、
流通穴33,34を介して大量の作動油が射出シ
リンダ41に送られ、ほぼ瞬間的に高速射出に移
る。なお、低速射出から高速射出に移行すると
き、弁スプール31が高速射出速度に対応した所
定の弁開度位置に近づく最終段階では、弁開度が
比較的に大きくなつていて、第1室30aから流
通穴33,34に流入する作動油の量が比較的に
多くなつており、作動油が流通穴33,34の中
に吸込まれようとする力が比較的に大きくなつて
いるので、弁スプール31には弁閉方向の力が作
用し、言わば、ブレーキが掛かるような力が滑ら
かに作用するので、この最終段階では弁スプール
31は滑らかに停止しようとする。また、この最
終段階でのパルスモータ6の回転速度を滑らかに
落とす制御も容易に行うことができる。したがつ
て、この流量調整弁45を用いれば、第5図に示
すように、高速射出速度への移行時にもサージ圧
が極力発生しないようにすることができる。高速
射出が終れば、再びパルスモータ6を作動させて
弁スプール31を閉じる。
以上の説明から明らかなように、この流量調整
弁45は、パルスモータ6に所望のパルスを入力
するなどして、モータ6の回転量を制御すること
により、流量調整弁45の開閉動作と開度調整を
正確に、すばやく、かつ、自動的に行うことがで
きる。
そして、弁を所望の開度で開いたら、油圧回路
中の圧力変動や他のバルブの切替えによつて生じ
た油圧シヨツクなどによる外乱が、弁スプール3
1に作用して、弁スプール31を軸線方向に動か
そうとしても、弁スプール31には、ナツト19
やスクリユ機構17を介してモータ6が連結され
ているので、弁スプール31は外乱の影響を全然
受けず、弁スプール31はモータ6の作動による
以外は軸線方向に全然動かない。したがつて、流
量が非常によく安定し、射出速度も一定に保てる
ので、本装置を用いて金属溶湯の射出を行えば、
良好な状態で射出することができ、良品質の射出
製品を確実容易に得ることができるようになる。
また、1個の流量調整弁45で、実質的に無段
階の速度を調整することができるので、1サイク
ル中の速度段階が多い程、在来機に比べて構造が
簡単になる。
また、流量の調整はモータ6の回転を弁スプー
ル31のストローク変化に変えた構造を採用して
いるため、弁スプール31の移動を自動的に極め
て高速度でかつ正確に行なうことができ、弁開き
初期や低速射出域での変更は勿論のこと、低速射
出から高速射出への切替えも応答性良く正確に、
高速度で行なうことができ、高速射出の制御を確
実に行なうことができる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、射出装置におけるシリンダの作動油供給回路
中に、スタート用の回路開閉機構部と、この回路
開閉機構部が切替わつた直後は少量の作動油を通
し、この回路開閉機構部が切替わつて所定時間た
つた後は所定の流量の作動油を通しうる可変絞り
機構部を設けた構造を採用しているため、シリン
ダのスタート時におけるサージ圧の発生を防止す
ることができる。そして、これをダイカストマシ
ンに用いれば、射出開始時にサージ圧の発生を防
止することができるので、射出スリーブ中の溶湯
の波立ちを防止でき、溶湯の冷却や空気の巻き込
みを生じることがなく、良品質の射出製品を得る
ことができるという優れた効果がある。
そして、本考案においては、可変絞り機構部
に、実用新案登録請求の範囲に記載したような構
造を有し、流量を微妙に調整できて作動を円滑
に、かつ、確実容易に行える流量調整弁を用いた
ので、射出装置におけるシリンダのスタート直後
のサージ圧の発生を確実容易に無くすことができ
る。また、射出途中でのその後の速度変更時の切
替も円滑で確実容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示す説明図、第2
図は本考案に用いた流量調整弁の1実施例を示す
縦断面図、第3図は本考案に類した従来の装置の
1例を示す油圧回路図、第4図は従来の射出方法
を説明する射出ストロークと射出圧力との関係の
1例を示す線図、第5図は本考案の作動によつて
得られる射出ストロークと射出圧力との関係の1
例を示す線図である。 6……パルスモータ、17……軸、19……ナ
ツト、23……位置検出器、28……弁軸、29
……マニホールド、29b……入口、29c……
出口、30……弁室、30a……第1室、30b
……第2室、31……弁スプール、31a……貫
通穴、33,34……流通穴、41……シリン
ダ、42……油圧供給源、43……圧油供給回
路、44……切替弁(回路開閉機構部)、45…
…流量調整弁(可変絞り機構部)、46……スタ
ートスイツチ、47……回路開閉指令装置、48
……タイマ、49……可変絞り開度設定器、50
……可変絞り開度変更信号発信装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シリンダ41の圧油供給回路43中に、スター
    ト用の回路開閉機構部44と流量調整用の可変絞
    り機構部45を設け、 回路開閉指令装置47と、可変絞り開度設定器
    49と、可変絞り開度変更用のモータ6に信号を
    送る可変絞り開度変更信号発信装置50と、回路
    開閉指令装置47の作動とともに計時を始めて計
    時終了時に可変絞り開度変更信号発信装置50に
    弁開信号を送るタイマ48を設け、 前記可変絞り機構部45として、弁室30の軸
    線方向の一端側に入口29bを設け、弁室30の
    軸線と直角な方向に出口の一部を構成する2個以
    上の環状の流通穴33,34を設け、これら流通
    穴33,34を1個の出口29cに合流させて設
    け、弁室30内に弁スプール31を軸線方向に摺
    動自在に設けて弁スプール31の外周面で流通穴
    33,34を開閉し得るように設け、弁スプール
    31によつて、弁室30を、入口29bがある第
    1室30aと入口29bがある側とは反対側の第
    2室30bとに分け、弁スプール31の第2室3
    0b側の軸心部に第2室30bの外まで伸びた弁
    軸28を設け、弁軸28の先端部を、回転動作を
    軸線方向の動作に変えるスクリユ機構17,17
    a,19を介してモータ6に連結し、弁スプール
    31の外周面に近い内部に軸線と平行な貫通穴3
    1aを設けて貫通穴31a部を除いては外部と遮
    断されている前記第2室30bに前記第1室30
    aを連通させ、かつ、弁スプール31の軸線方向
    の途中の外周面部に前記貫通穴31aの途中と連
    通した環状の溝32を設け、第1室30aと前記
    環状の流通穴33,34を直接および貫通穴31
    aと環状の溝32を介して間接に連通遮断する箇
    所を、弁スプール31の軸線方向の2箇所以上に
    設けた流量調整弁45を用い、 前記回路開閉機構部44が切替わつた直後は可
    変絞り機構部45の開度を小さくして少量の作動
    油を通すようにし、回路開閉機構部44が切替わ
    つて前記タイマ48のタイムアウト後は可変絞り
    機構部45の開度を大きくして所定の流量の作動
    油を通しうるように構成した射出装置におけるシ
    リンダ41の作動装置。
JP1250082U 1982-02-02 1982-02-02 シリンダの作動装置 Granted JPS58116151U (ja)

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