JPS602951B2 - ダイカストマシンの射出方法 - Google Patents

ダイカストマシンの射出方法

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JPS602951B2
JPS602951B2 JP686282A JP686282A JPS602951B2 JP S602951 B2 JPS602951 B2 JP S602951B2 JP 686282 A JP686282 A JP 686282A JP 686282 A JP686282 A JP 686282A JP S602951 B2 JPS602951 B2 JP S602951B2
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JP
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injection
speed
molten metal
valve
gate
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JP686282A
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JPS58125356A (ja
Inventor
孝彦 竹嶋
豊明 上野
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS602951B2 publication Critical patent/JPS602951B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/32Controlling equipment

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はダィカストマシンの射出方法に係り、さらに詳
しくは、ダィカスト製品の高品質化を図ることができる
ようにしたダィカストマシンの射出方法に関するもので
ある。
一般に、ダィカストマシンは、その一部が第1図に示す
ように構成されている。
第1図において、41は固定盤で、固定盤41には固定
金型42が取付けられている。
43が可動盤で、可動盤43には可動金型44が取付け
られている。
固定金型42と可動金型44との型合わせ面には金型キ
ャピティ45が形成されている。固定金型42を通って
湯道46が形成されており、この湯道46の先端部で金
型キャビティ45との連絡部には小さく絞られたゲート
47が形成されており、このゲート47を介して傷道4
6と金型キャビティ45とが連絡されている。
固定盤41側には射出スリーブ48が取付けられており
、射出スリーブ48内には供給口49を介して溶湯50
が供給される。
射出スリーブ48内にはプランジャチップ51が摺動自
在に鉄合されており、このチップ51はプランジヤロツ
ド52を介して射出シリンダ53のピストンロッド54
に連結されている。55はピストンロッド54やプラン
ジヤロツド52と一体に設けられたストラィカ、56は
ストライカ55に取付けられた磁気スケール、57は固
定部分に取付けられた磁気ヘッドであり、磁気スケール
56が稼動する場合の磁気ヘッド57からの出力信号に
よって、射出ストロークを検知することができるように
なっている。
以上のような構造を有するダィカストマシンで射出成形
を行うには、まず、可動盤43を固定盤41側に移動さ
せて、固定金型42を可動金型44と合わせて型緒を行
い、この状態で射出スリーブ48内に供V給された落陽
50を射出シリング53を作動させて、プランジャチッ
プ51を前進させることにより行う。
この射出時においては、従釆は、第2図に示すように、
射出初期においては所定のストロークだけ低速射出を行
い、次に、高速射出を行って溶湯50を傷道46、ゲー
ト47を介して金型キャビティ45内に射出している。
ところで、このようなダイカストマシンにおいて、ダィ
カスト製造の高品質化を図るためには、{11 金型キ
ャビテイ内のガスをうまく排出すること、■ 射出スリ
ーブ内でガスが溶湯に巻き込まれないようにすること、
‘3’溶湯の先端がゲートを通過する際に、溶湯が金型
キャビティ内に飛散しないようにすること、‘41 上
記の各点を考慮しながら、射出スタートから落陽の充填
完了までの時間を最小限におさえ、溶湯を冷さない状態
で供給すること、などが必要な条件となる。
これははいずれも落陽内にガスを巻き込み、製品に巣を
作らないようにするため、及び、射出成形サイクルを短
かくするのに必要な条件である。ところで、第2図に示
したような低速射出と高速射出を組合せた射出成形をす
る場合においては、通常は低速射出から高速射出への切
替点であるX点としては、溶陽48がプランジャチップ
51に押されてゲート47を通過する時点か、あるいは
、それ以前が選ばれる。
通常、このゲート透過時の溶湯の通過速度は30〜50
の/sであるため、溶湯がゲート47から金型キャビテ
ィ45内に飛散してしまい、キャビティ45内のガスを
積極的に巻き込む結果となってしまう。また、高速射出
開始の点をX点に選ぶと上述したようにガスが積極的に
巻き込まれる他、キャビティ内がほとんどガスだけの状
態で溶湯の供弦舎が開始されるため、キャビティ内のガ
スの容積が極めて大きく、ガスをキヤビティ内からうま
く、かつ早く排出することができない。
このような欠点を改良するための方法として、金型キャ
ビティ内に、低速射出状態で、溶湯をあ3る程度、たと
えばキャビティの容積の30〜85%程度まで充填した
後、高速射出を行い、溶湯の飛散を防止する方法が考え
られる。この方法は、キャビティ内に低速射出により溶
湯をある程度供給した後、高速射出を行なうた4め、高
速射出開始時に、ガスが残っている金型キャビティ内の
容積がすでに小さくなっており、ガス抜きをうまく行う
ことができる。
しかし、溶湯が飛散しないようにするためには、溶湯の
ゲート通過速度をある程度以下に抑える必要がある。
このゲート通過速度は本発明者等の実験によれば、2の
/sec以下である。しかし、射出スリーブ48の断面
積とゲート47の部分の面積との比率はゲート47の面
積を1とすると、射出スリーブ48側の断面積は通常2
0〜35となり、場合によっては、10〜40にもなり
、ゲート通過速度を前述したように2仇/sec以下に
抑えようとすると、射出シリング53による低速射出速
度は、通常の場合でも2/35〜2/20m/sec=
0.06〜0.1の/secとなり、射出は著しく遅く
なり、溶湯が冷えてしまうおそれがある。本発明は、以
上のような事情に鑑み、なされたもので、ガスの巻き込
みが生じず、綾湯の冷却も防止することができ、高品質
のダィカスト製品を得ることができるダィカストマシン
の射出方法を提供することを目的としている。
本発明においては上記の目的を達成するために、低速射
出城で、港湯がゲートを通過し始める前に、溶湯がゲー
ト部から金型キャピティ内に飛散しない速度以下に射出
速度をいったんおとして射出を行う方法を採用した。
以下、図面とともに本発明を詳細に説明する。
第3図は本発明を説明する線図で、本発明においては、
従来法における低速射出領域を1一mのニつの領域に分
けて行っている。領域1は射出スリーブ内の溶湯の先端
がゲート47にさしかかる直前までの射出領域で、この
領域での射出速度の設定範囲は0.1〜0.35机/s
ecが目安となる。
この速度は、射出スリーブ内で港湯が波立たない速度で
ある。もっとも、この速度は金型によって異なり、ガス
抜きのよい金型の場合には、ある程度速くすることがで
きる。ただし、射出スタート時にショックが生じないよ
うにしておく。領域0‘ま溶湯の先端がゲート47にさ
しかかる直前から、金型キャビティ45の底部に少し溶
湯が潜まり、ゲート47部の上が溶湯で少しおおわれる
までの区間である。
この領域0‘こおける溶湯50のゲート通過速度設定の
目安は、2肌/sec以下である。この速度で溶湯ゲー
ト47を通過しても、溶湯が金型キャビティ内で飛散す
ることがない。すなわち、実験結果によれば、溶湯50
のゲート47を通過する速度が2の/secを越えると
、第4図aに示すように、溶湯50は飛散して、ガスを
巻き込むことになり、上記速度が2肌/sec以下の場
合は、第4図bに示すように、落陽50 夕は飛散せず
、ガスの巻込みも行われない。
一般のゲート比、すなわち射出スリーブ48の断面積/
ゲート47の断面積は、通常20〜35、場合によって
は10〜40であるため、このときにおける射出速度は
2/40〜2/1の/secZ=0.05〜0.2m/
secとなる。
この領域U‘こおける射出時間は極めて短いため、溶湯
が冷却することがない。領域mは、金型キヤビテイ45
の一部に溶湯を充填する射出領域である。
Z領域ローこおける射出によって
、金型キャピテイ4耳qのゲート47の上には、すでに
、溶湯が充填されて、ある程度かぶさっているため、射
出速度を上げても落陽が飛び散ることがない。しかし、
この領域mにおける射出速度を従来の高速射出並2み、
すなわち1〜3w/secに上げると、溶湯が急速に充
填され過ぎ、キャビティ内のガスの排出時間がなくなっ
て、キヤビティ内のガスが金型合わせ面に設けられてい
るェャベントあるいは金型ガス抜き弁を介して金型外に
良好に排出されなく2なつてしまう。また、急激にこの
状態で射出速度を上げると、金型キャビティ内の湯流れ
のパターンも変化するため、適正な湯流れパターンにな
るように速度を設定しなければならない。本発明者等の
実験によれば。このときの領域皿こおける遠3度調整の
目安としては0.2〜1.0の/secが適当である。
勿論、射出製品によって異なる金型キャピティの形状等
によっては、ガス抜きが良く行われれば、領域0からい
きなり高速射出城に移行させて、領域mをなくすること
もできる。また、金型によっては、このような射出パタ
ーンによって射出しなくて、従来の射出パターンで射出
を行うこともありうるので、各領域1、ロ、mにおける
射出速度の下限は、すべてか、あるいは複数を、0.0
8h/secにしうるようにしておくか、あるいは、そ
れ以下の速度に設定しうるようにしておくと良いし、ま
た、そのように調整しうる流量調整弁をダィカストマシ
ンの射出装置に備えておくと良い。
第3図に示すような射出パターンを採用する場合に使用
される流量調整弁としては、例えば、第5図に示すよう
な切替弁を兼ねた流量調整弁を用いる。
第5図に示す流量調整弁1は、大きく分けて一端部に位
置する駆動部2と開閉弁を兼ねた流量調整部3とから構
成されている。
駆動部2はケーシング4の一部に設けられたカップリン
グ5を介して歯車14等と連結されているモータ6を有
する。
このモータ6は、最適なものとしては、す早く正確に自
動制御できて、制御されて変更された後記する弁スプー
ル31の位置を正確に保てるパルスモータであることが
望ましい。パルスモタは、通常動かそうとしても動かず
、この電力を切って動かす信号が入って、初めて、指令
されたパルス数に相当する量だけ回わるものであり回転
指令がない時は現在位置を保とうとする力が作用してお
り、回転指令があれば、高速で正確に回転量を制御する
。勿論、それにより、弁スプール31の関度を任意に調
整しうるだけでなく、開閉もその都度行える。カップリ
ング5としては、極せて小型で、伝達トルクに対してィ
ナーシヤをものすごく小さくでき、設置場所もあまりと
まらず、弁装置において、開閉制御や流量制御を早く確
実に行いうるものを用いる。
カップリング5において、9はモータの回転軸7に取付
けた筒体、1川ま被駆動側の受座、11はその両端部を
それぞれ筒体9と受座10に差込んだ複数本のピンであ
る。受座10の外周面には、第5図に示すように目盛が
示されており、ケーシング4の1部に設けた透明なカバ
ー4aを通してこの目盛を読み、パルスモータ6の回転
量を知ることができる。
カップリング5の被駆動側である受座10は、タカップ
リング5自体を小型化するために、被駆動軸13と一体
化されており、ケーシング4内で軸受13aで藤支され
たこの軸13の先端部には、歯車14が固定されている
歯車14は歯車18と噛合しており、歯車18は、ケー
シング4の中ひ央部において、スラストベアリング15
やポールベアリング15aやテーパローラベアリング1
5bなどの軸受や鞠保持部材16などを介して前記鞠1
3と平行に回転自在に、かつ、鞠線方向に動かないよう
に軸支された軸17に固定されており、モータ6の回転
がこれら歯車14,18を介して軸17に伝えられる。
なお、場合によっては、モータ6の回転軸7と軸17と
は、直結することもできるし、歯車のみやベルト等で連
結することもできる。軸17のスプール31側の外周に
は、ボールねじ部17aを介してナット19が螺合され
ている。
ナット19はその一部にキー20を有し、キー20はケ
ーシング4側に形成されたキー溝21中に沼動自在に鉄
合されており、軸17が回転するとナット19が鞠線方
向に進退できる構造となっている。軸17とナット19
との螺合は、藤線方向にキー20で案内されるナット1
9を軸17の回転によって軸線方向へ移動させるもので
あれば、普通のねじでも良いが、効率良く作動させるに
は、伝動効率のよいポールねじを利用するのが、より理
想的である。なお、ボールねじを使用したものでは、ナ
ット19に軸方向の力が作用すれば、軸17を回そうと
するが、この場合は、軸17の回転をパルスモータ6で
阻止した状態にあるので、鼠17は回らない。ナット1
9に取付けたキー20の一部には永久磁石22が固定さ
れており、この永久磁石22と対向してケーシング4の
一部には例えばゼロクロスセンサと呼ばれる磁気作用に
よる位置検出器23が取付けられている。
位置検出器23は永久磁石22の移動に感応する近接ス
イッチから構成されており、ナット19や弁スプール3
1の軸線方向の移動距離をここで正確に検知して、制御
装置にフィードバックできるようになっている。弁を閉
じる時、弁スプール31の先端面の外周付近をマニホー
ルド29に設けた段部に当援させて機械的に止める方法
を採用すると、弁スプールの先端が段部に〈し、込んで
、次に弁スプールを後退させ始める時、大きな力が必要
であるから、本実施例にあたっては、弁を閉じた時でも
、弁スプール31の先端面をマニホールドに当援させな
いで、フリーにし、弁スプール31の外周面のみで弁を
閉じるようにしている。したがって、弁が充分に閉じて
いる0位薄を位置検出器23で電気的4に検出して、そ
の信号によってモータ6を止めておくようにした。磁気
作用による位置検出器23では、0.01側の精度で検
知できる。また、前記ナット19は、ケーシング4に対
して昇降自在に取付けられている受台24の上面にキー
20の下面を溝動自在に接触させておくことによって、
水平中心を保ちうるようになっている。
受台24は、あらかじめその弾発力を計算されて配置さ
れているスプリング25を介して、ケーシング4に取付
けたカバー4bで支持されており、軸17全体をバラン
スよく支持することができる構成とされている。このよ
うな構成を採用したのは、ボールベアリング15aに機
方向の荷重を作用させずに、装置を円滑に作動させるた
めに軸17を水平状態で真中に保っておくためでもある
が、軸17を中心に合わせてセットするのが困難で手数
がかかるのを解消するためでもある。
そして、軸17の回りに付けているものなど荷重を軸1
7にかけずに、これら全体の荷重を受台24によって受
け、スプリング25で押上げておくことによって自重に
よる荷重を消し、たわみをなくし、ナット19の移動な
どによる重心の変化を吸収しようとしたためである。勿
論、スリング25の強さは調整できるようにしておくこ
ともできる。また、ナット19には、ナット19の外径
よりも大きい円筒部27が一体に取付けられており、円
筒部27の先端部には弁軸28が一体に設けられている
弁鞠28は軸17と中心軸を一致させた。26は空間部
である。
この空間部26を囲む円筒部27には、円周方向に向け
て、所定のピッチで複数個の貫通した穴27aが千鳥状
に形成されている。中空状の円筒部27を設け、この部
分に複数個の千鳥状の穴27aを形成したのは、弁軸2
8を介して伝わってくる力が穴27aに沿って逃げ、分
散され、一部だけに力が集中しないようにするためであ
る。円筒部27は薄くして応力を高くしておくだけでも
よいが、このような穴27aがあると、さらによいクッ
ション効果を示す。そして、ボールねじ部17aへの衝
撃をさげる。軸17とナット19が収容されたケーシン
グ4の根本部は、バルブボディを形成するマニホールド
29に図示していないボルトによって取付けられている
このマニホールド29のボア30中には升マプール31
が軸線方向に摺動自在に、きわめて競合精度良く、競合
されており、弁スブール31は前記弁軸28に固定され
ている。そして、弁スプール31には、軸線方向に貫通
した多数の流通穴31aが設けられており、図示してい
ない油圧ポンプやアキュムレータと蓮通されていて第5
図において左側に示されている第1室30aと、反対側
にあるケーシング4側の第2室30bが運速されている
。このようにしたのは、弁スプール31を介して弁28
やナット19に作用する作動油による鞠線方向の押圧力
を比較的に小さくし、また、弁スプール31自体の重量
を小さくして、パルスモータ6による鞠17の回転を容
易にJ行えるようにするためである。なお、弁スブール
31に流通穴31aが設けてあると、弁スプール31を
開く時だけでなく、閉じる時も比較的に小さい力で閉じ
ることができる。弁スプール31の中央部外周面には、
流通穴3 1laに蓮通した状態で、環状の溝32が形
成されている。
また、マニホールド29側には、絞り部29aを設ける
ことにより、2次側、すなわち、射出シリンダ側に蓮適
する作動油の流通穴33および324が形成されており
、弁スプール31の移動に応じて前記溝32および弁ス
プール31の先端との流通状態が変化し、開閉状態およ
び流量を変えることができるようになっている。
弁スプール31の途中に第1室30aと通じた溝32を
設け、マニホールド29に流通穴33,34を設けたの
は、弁スプール31の少しの関度でより多くの油を通し
うるようにしたためである。
すなわち、第1図に示した状態で、第1室30aから弁
スプール31の先端部を通って流通穴33に油が流れる
だけでなく、同時に、溝32から切欠部32aを通って
流通穴34へも第1室31aの油が流れるようにしたた
めである。勿論、溝32は2個以上設けて、それに対応
する流通穴34も2箇所以上に設けることができる。こ
のようにすると、弁スブールの直径を小さくすることが
でき、弁装置全体も小さくできる。なお、弁スプール3
1が最大大限に開いた時の流通穴33,34部の開き度
をそれぞれb,cとすると、b=cとして、両方のすき
間から流れる油の量が同じになるようにしても良いし、
またc>bとし、関度が少なくて低速射出を行う時は、
流通穴33部は遮断し、溝32から流通穴34部へのみ
油を流し、関度を大きくして高速射出を行う時は、流通
穴33,34の両方から油を流すようにしても良い。弁
軸26の回りのケーシング4とボア30側の室30bと
の間には、ドレン排出機能を持たせた鞠封部村37が設
けられている。
次に、以上のように構成された流量調整弁の動作を説明
する。
まず、この流量調整弁が適用されるダイカストマシンな
どが非作動状態にある場合には、弁スプール31は第5
図において左方向に前進させられており、マニホールド
29の流通穴33,34は第1室30aおよび弁スブー
ル31の溝32の流通は遮断されている。そして、第3
図に示すような低速射出城の領域1,0,mおよび高速
射出城の射出ストロークに応じて、それぞれ射出速度を
設定しておく。
これらの各領域が始まる位置と、その各領域におけるそ
れぞれの射出速度は、図示していないダイヤル表示式の
設定指示盤に、例えば数値で設定しておけるようにして
おく。そして、射出シリンダ53のピストンロッド54
の前進中に、磁気ヘッド57からその移動距離に比例し
て出力されるパルフに応じて、各領域ごとに、設定して
おいた射出速度に応じたパルスをモータ6に送り、モー
タ6の回転角度を素早く、正確に、かつ、容易に変更し
うるようにしておく。この状態で低速射出開始の指令が
出て、低速射出速度が指令されると、その低速射出速度
に応じた指令が、所定の射出ストロークに応じた分だけ
パルスモータ6に加わり、パルスモータ6が所定角度回
転され、鞠13,歯車14,歯車18を介して軸17に
回転が伝達される。
軸17の回転はナット19との間に設けられたポールね
じ装置を介してナット19に伝達され、ナット19は後
退する。ナット19の後退は弁軸28を介して弁スタブ
ール31側に伝達され、例えば、まず溝32が流通穴3
4と蓮通する状態となる。そうすると、弁スプール31
の先端側のポア30側に導かれている1次側の作動油は
溝32を介して流通穴34に流れ込み、そして、第3図
に示すような低速射0出域の領域1、図示していない射
出シリンダに供給され、低速射出が開始される。 そし
て、第3図に示すような低速射出城の領域1,ロ,mに
対てそれぞれ設定しておいた射出ストロークと射出速度
に応じてモータ6が所定の角度だけ正転および逆転を行
い、弁スブール31の開度が変わり、所定の射出速度パ
ターンに別して低速射出が行われる。このようにして、
低速射出が行われ、所定ストロークだけ前進し、やがて
、図示していない射出速度変更位置設定器による設定値
および磁気スケール56と磁気ヘッド57の作用に応じ
た高速射出指令がくると、その指令に応じて、パルスモ
ータ6によって17が回転され、ナット19はさらに後
退する。
ボールねじを介したナット19の後退はきわめて円滑で
高速度であるため、弁スプール31も高速度で後退する
。弁スプール31が所定の位置まで後退すると、溝32
と流通穴34との蓮通面積はさらに増大するとともに、
弁スプール31の先端側のボア30と流通穴33の運通
面積は一挙に拡大するため、流通穴33,34を介して
大量の作動油が射出シリングに送られ、ほぼ瞬間的に高
速射出に移る。
高速射出が終れば、再びパルスモ−夕6を動させて弁ス
プール31を閉じる。以上の説明から明らかなように、
この流量調整弁は、パルスモータに所望のパルスを入力
するなどして、モータの回転量を制御することにより、
流量調整弁の開閉動作と開度調整を正確に、すばやく、
かつ、自動的に行うことができる。
そして、弁を所望の開度で開いたら、油圧回路中の圧力
変動や他のバルブの切替えによって生じた油圧ショック
などによる外乱が、弁スプールに作用して、弁スプール
を髄線方向に動かそうとしも、弁スプールには、ナット
やスクリュ鞠を介してモータが連結されているので、弁
スプールは外乱の影響を全然受けず、弁スブールはモー
タの作動による以外は軸線方向に全然動かない。
したがって、流量が非常によく安定し、射出速度も一定
に保てるので、本装置を用いて金属熔湯の射出を行えば
、良効な状態で射出することができ、良品質の射出製品
を確実容易に得ることができるようになる。また、1個
の流量調整弁により、低速射出用の流量調整弁と開閉弁
および高速射出用の流量調整弁とを開閉弁の四つの弁を
兼ねることができ、従来のようにそれぞれの弁を複数個
設ける必要が全くなく、射出装置等の全体の構造が極め
て簡単となり、小型化され、油圧用の配管も短かくでき
、経済的にも極めて有利である。
また、流量の調整はモータの回転を弁スプールのストロ
ーク変化に変えた構造を採用しているため、弁スプール
の移動を自動的に極めて高速度でかつ正確に行なうこと
ができ、低速射出城での変更は勿論のこと、低速射出か
ら高速射出への切替えも応答性良く正確に、高速度で行
なうことができ、高速射出の制御を確実に行なうことが
できる。
弁スプールはモータの回転によって進退されるナットと
一体の構造とされており、弁スプールには常に一定方向
への油圧が作用しているため、ナットとこれが螺合する
ねじ軸との間のがたがなくなり、正確な流量の制御を行
なうこができる。
なお、前記実施例においては、低速射出城を1,0,m
の3つの領域にしたが、領域皿こおける射出速度が1.
0の/sec近くのように比較的に大きい場合は、領域
mを高速射出域の一つと考えるともできるし、あるいは
、中速射出城と考えることもできる。以上の説明から明
らかなように、本発明によれば、低速射出と高速射出を
行なってダィカスト製品を成形する射出成形法において
、低速城で溶湯がゲートを通過し始める直前に、総湯が
ゲート部からキヤビテイ内に飛散しない速度以下に射出
速度を一旦おとして射出を行う方法を採用しているため
、以下に記載するような効果が得られる。‘1} 最初
の低速射出はスリーブ内で溶湯が波立たない程度の少し
早い速度で行われるため、スリーブ内でのガスの巻き込
みが生じることがないし、溶湯温度の低下も少ない。な
お、所要時間はそれ程多くはかからない。‘21 溶湯
の先端がゲートを通過する際の溶湯の通過速度が溶湯が
飛散しない程度に設定されているため、ガスを巻き込む
ことがない。
‘3’高速射出はキャビティ内にある程度溶湯が充填さ
れた後に行われるため、ゲート部分には溶湯がすでにか
ぶさっており、溶湯が飛散することがない。
‘41 金型キャビティ中には高速射出前にある程度溶
湯が充填されているそめ、金型キャビテイ内のガスの容
積が少なく、ガスの排出を良く行うことができる。
‘51 途中で一旦速度をおとす領域が生じるのは極め
てわずかな時間であるため、射出スタートから溶湯の充
填完了までの時間を最少に近づけることができる。
‘61 溶湯の先端がゲートを通過した後、高速射出に
移行する前に射出速度をある程度あげる湯合は、この作
用によってキャビティ内のガスを金型外にある程度良好
に排出することができ、その後の高速射出時におけるガ
ス排出も良好に行えるようになる。
‘7} このようにして、巣のない極めて高品質のダィ
カスト製品を確実容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法が適用されるダィカストマシンの
概略構成図、第2図は従釆の射出方法を説明する射出ス
トロークと射出速度との関係を示す線図、第3図は本発
明の方法を説明する射出ストロークと射出速度との関係
を示す線図、第4図a.bはそれぞれ従釆の射出方法と
本発明の方法によるキャピティ内への溶湯の流入状態を
示す縦断面図、第5図は本発明の方法を実施する装置に
用いる流量調整弁の1実施例を示す縦断面図である。 1・・・流量調整弁、2・・・駆動部、3・・・流量調
整部、4…ケーシング、6…モータ、17…軸、19・
・・ナット、23・・・位置検出器、28・・・弁軸、
29…マニーホルド、30…ボア、31…弁スプール、
31a,33,34・・・流通穴、42・・・固定金型
、44・・・可動金型、45・・・金型キャビティ、4
7…ゲート、48…射出スリーブ、53…射出シリンダ
。 券2図 多3図 券4図 図 い ※

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低速射出域で、溶湯がゲートを通過し始める前に、
    溶湯ゲート部から金型キヤビテイ内に飛散しない速度以
    下に射出速度を一度おとして射出するようにしたダイカ
    ストマシンの射出方法。 2 低速射出域で、溶湯がゲートを通過し始める前に、
    溶湯がゲート部から金型キヤビテイ内に飛散しない速度
    以下に射出速度を設定し、ゲートの上が溶湯でおおわれ
    た後に、射出速度を初期の低速速度よりも早い速度に上
    げ、その後、さらに高速射出速度にして射出するように
    したダイカストマシンの射出方法。
JP686282A 1982-01-21 1982-01-21 ダイカストマシンの射出方法 Expired JPS602951B2 (ja)

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