JPH1015653A - 射出成形法および装置 - Google Patents

射出成形法および装置

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JPH1015653A
JPH1015653A JP17510996A JP17510996A JPH1015653A JP H1015653 A JPH1015653 A JP H1015653A JP 17510996 A JP17510996 A JP 17510996A JP 17510996 A JP17510996 A JP 17510996A JP H1015653 A JPH1015653 A JP H1015653A
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JP
Japan
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pressure
injection
clamping force
cylinder
mold clamping
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JP17510996A
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Inventor
Kiyoshi Fujino
清 藤野
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Mold Kk U
U MOLD KK
Original Assignee
Mold Kk U
U MOLD KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緻密な組織の射出成形品を得るために射出プ
ランジャ圧力は維持しながら型締力は従来の3/4以下
にしてコストの安い設備を作る。 【解決手段】 型締シリンダ内の油圧の増圧変動を検出
し,射出プランジャによる金型キャビティ内への充填速
度または充填圧力を制御して,キャビティ内の成形材料
の凝固収縮速度に応じて成形材料を補給しながら過剰な
圧力がかからないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軽金属のダイカスト
成形や樹脂の射出成形を行う射出成形方法および装置に
関するもので,特に,型締力を小さくする技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】軽金属をダイカスト法で鋳造する場合,
従来は,通常,バリ吹きを防止するために, 型締力>キャビティ投影面積×射出プランジャ最大圧力 のダイカストマシンを使用して鋳造を行っていた。この
ために,製品が大きくなると,キャビティ投影面積が大
きくなるので,ひけ巣のない緻密な鋳造品を作るための
大きな射出プランジャ圧力を必要とする製品を鋳造する
ためには,大きい型締力のダイカストマシンを必要とし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】大きい製品を作るため
に大きいキャビティ面積は必要であるが,射出プランジ
ャ圧力の最高圧力がキャビティ面積全面にかかることは
必ずしも必要ではない。しかし,密度が高く強度の強い
鋳造品を鋳造するためには,溶湯がキャビティ内で凝固
収縮する時にできる空隙に溶湯を圧力をかけて補充注入
する必要があり,そのために大きい射出プランジャ圧力
を必要とする。溶湯がキャビティ内で凝固収縮する時に
できる空隙にメタルを充分に補充しながら且つ射出プラ
ンジャの最大圧力がキャビティ面積全面にかからないよ
うにできれば,型締力を小さくできる。このことは,ダ
イカストだけでなく,射出スクリュや射出プランジャを
用いる射出成形機においても同じである。
【0004】
【課題を解決するための手段】射出プランジャや射出ス
クリュ等を前進させて成形材料をキャビティ内に充満さ
せるとき,成形材料の凝固層比率が小さいと,圧力伝達
の抵抗は小さく,パスカルの原理が働く。このとき,射
出プランジャ圧力が高いと, 型開力=キャビティ投影面積×射出プランジャ圧力 が型締力より大きくなり,型締シリンダのラムを押戻
し,型締シリンダ内の油圧を増圧し,また,タイバも所
期の寸法よりも長く伸ばされ,型が開き,バリを吹く。
この変化を早期に検出し,その変化量が0に近くなるま
で射出プランジャ圧力を下げるように制御すれば,型開
力はほぼ型締力と同じになり,型が開くことはなく,も
し開いても,その隙間は小さく,バリを吹くには至らな
い。
【0005】キャビティ内に充填された成形材料は冷却
されるに従い凝固収縮し,隙間が発生する。この隙間に
成形材料を補充するために射出プランジャを前進させ
る。この前進速度が早いとキャビティ内の圧力が高くな
り,型開力>型締力となるので,型締シリンダ内の油圧
またはタイバ長さなどの変化を検出しながら,その情報
をフィードバックして,金型キャビティ内の圧力が過剰
に上昇することのないように,冷却による凝固収縮量に
応じて射出プランジャを制御して前進させると,型開力
=型締力を維持することができ,バリ吹きを防止しなが
ら成形材料の補充を行うことができる。
【0006】凝固が進むに従って圧力伝達抵抗が大きく
なり,隙間に成形材料を補充するためには射出プランジ
ャ圧力を大きくする必要があるが,末端の圧力は低くな
っているので,金型キャビティ内の圧力pacの総和の型
開力F0 が, F0 =∫pacdA≦FC と型締力FC を超えないよう射出プランジャの前進速度
または圧力を制御すれば型が開いてバリを吹くことはな
い。なお,pacはキャビティ内の圧力,Aはキャビティ
の投影面積である。
【0007】このように射出シリンダの圧力または速度
を制御すると,一般的には, F0 =∫pacdA≦(1/2)pap max×A にすることは容易であり,型締力を従来のものの3/4
以下とかなり小さくすることができ,型締装置を小さく
してコストを下げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の1実施例の
モデル例として竪型ダイカストマシンによる軽金属の鋳
造例を示す。図1は型締状態,図2は型開状態を示す。
図1,図2において,平行な4本のタイバ1に軸線方向
の一方から順に固定盤2,摺動可能な可動盤3,摺動可
能なストッパ取付盤4,および,マシン軸心部に型締シ
リンダ5を設けたシリンダプラテン6を取付け,型締シ
リンダ5内にストッパ取付盤4と一体のラム7を摺動自
在に設けた。可動盤3のストッパ取付盤4側で型締シリ
ンダ5の外周より外側にある同一円周上の位置に互いに
等間隔でマシン軸心と平行に互いに同一で一定の長さの
型締力伝達用柱8を4本固定して設け,型締力伝達用柱
8と同一軸線上にあるストッパ取付盤4とシリンダプラ
テン6の位置にそれぞれ型締力伝達用柱8が入り得る穴
4a,6aを設け,ストッパ取付盤4の可動盤3側の面
で型締力伝達用柱8が通る位置に,型締時には型締力伝
達用柱8の端面を後方より押さえ,型開時には型締力伝
達用柱8の通過を許し得るように,ストッパプレート9
を摺動自在に設け,型締力伝達用柱8よりも外側の位置
でストッパ取付盤4と可動盤3の間に可動盤移動用の一
定ストロークのアプローチシリンダ10を2個設けた。
【0009】ストッパプレート9はマシン軸心を中心に
して回動するリング状のプレートとし,リング状プレー
トに型締力伝達用柱8が通過し得る貫通穴を同一軸線上
に4個設けた。11はストッパプレートリングガイドで
ある。12は型締シリンダ5のヘッド側の油圧室,13
はロッド側の油圧室,14はアプローチシリンダ10の
ピストンロッド,15は可動金型,16は固定金型,1
7はキャビティ,18は固定金型16のゲートである。
【0010】19は鋳込スリーブ,20はプランジャチ
ップ,21はプランジャ,22は射出シリンダであり,
射出シリンダ22は下端部をピン23を介して射出シリ
ンダ22取付用の取付板24に揺動自在に取付けられて
いる。25は取付板24と固定盤2を連結したタイロッ
ド,26はビスケットシュートである。射出シリンダ2
2の揺動用のシリンダは図示を省略した。27は押出ピ
ン,28は押出板,29は押出シリンダ,30はアキュ
ラッドピンとも呼んでいるもので,マシンの軸心部にあ
って切断ピンも兼ねる加圧ピン,31は加圧シリンダで
ある。
【0011】型開状態でアプローチシリンダ10を作用
させて可動盤3を下降させ,可動金型15が固定金型1
6に軽く接した時点ないしはほぼ接した時点で図示して
いないシリンダを作動させてストッパプレート9を回動
させ,型締力伝達用柱8の上端面の上側にストッパプレ
ート9の穴のない部分を位置させる。この状態で,型締
シリンダ5の油圧室12に高圧油を供給すると,ラム7
に型締力が加わり,ストッパ取付盤4を押す。
【0012】ストッパ取付盤4には4個の穴のあいたリ
ング状のストッパプレート9があり,型締状態において
はこのストッパプレート9が型締力伝達用柱8の終端を
ふさぐ位置にあるので,荷重はストッパ取付盤4,スト
ッパプレート9,型締力伝達用柱8を順次経由して可動
盤3に伝えられ,可動盤3に取付けられた可動金型15
を加圧する。固定盤2には固定金型16が取付けられて
おり,可動金型15が固定金型16と接触加圧して型締
を完了する。
【0013】次に,図示していない傾転装置と射出シリ
ンダ22により鋳込スリーブ19に給湯された溶湯は,
鋳込スリーブ19を垂直に立て固定金型16の下面にド
ッキングした後,プランジャ21の先端につけられたプ
ランジャチップ20によって金型15,16のキャビテ
ィ17内に充填される。充填が終れば,プランジャチッ
プ20による加圧を続けるとともに,加圧シリンダ31
を作用させて加圧ピン30を前進させる。この時,キャ
ビティ17内の溶湯の冷却収縮の進行度合に応じて加圧
ピン30を前進させて押湯動作を行い,巣のない緻密な
鋳込製品を得る。加圧ピン30の先端部はゲート18部
まで前進させ,後の型開時に鋳込製品よりビスケット部
33を分離させ易くしておく。
【0014】冷却が完了すると,油圧室12の油の圧力
を落し,油圧室13に高圧油を供給すると,型締力はな
くなる。そこで,図示していないシリンダを作動させ,
リング状のストッパプレート9を旋回させ,ストッパプ
レート9に設けられた穴の位置を型締力伝達用柱8の位
置に合せると,型締力伝達用柱8は後退できる。しかる
後,アプローチシリンダ10のロッド側に圧力油を供給
し,ピストンロッド14を引上げると可動盤3が上昇
し,これに取付けた可動金型15も上昇して型開が行わ
れる。このとき,加圧ピン30は後退させておく。型開
が完了すると,押出ピン27によって鋳込製品32を可
動金型15から分離し,製品取出を行う。なお,ビスケ
ット部33は鋳込スリーブ19を下降させて固定金型1
6から離し,傾転させた後,取出す。
【0015】型締シリンダ5作動用の油圧回路におい
て,34はPポートを油圧ポンプ等の油圧源に連結し,
Tポートをタンク35に連結し,A,Bポートを型締シ
リンダ5の油圧室12,13と連結した型締型開用の切
替弁,34aは切替弁34用のソレノイド,36は切替
弁34のAポートと油圧室12間の管路内に設けた逆止
弁,37は型締シリンダ5の圧力検知装置である。射出
シリンダ22作動用の油圧回路において,38はPポー
トを油圧源に連結し,Tポートをタンク35に連結し,
A,Bポートを射出シリンダ22の油圧室に連結した射
出用の切替弁,38a,38bはそれぞれ切替弁38用
のソレノイド,39はリリーフ等の圧力制御弁,40は
流量制御弁である。
【0016】41は規定型締圧力を設定し,圧力検知装
置37によって検出した型締シリンダ5の検出圧力と規
定型締圧力との差を演算し,その演算値に基づいた出力
信号を射出シリンダ22の圧力制御弁39と流量制御弁
40に出力する制御装置である。圧力制御弁39では制
御装置41からの出力信号に基づいて射出シリンダ22
の圧力を下げるように制御する。また,この出力信号に
基づいて,流量制御弁40では射出プランジャ21やプ
ランジャチップ20の速度を下げるようにすることもで
きる。
【0017】射出プランジャ21で成形材料である溶湯
を金型キャビティ17内に射出充填して鋳込製品32を
成形するときに,型締シリンダ5に作用する圧力を検出
し,その検出圧力が規定型締圧力よりも増圧されると
き,その圧力差をフィードバックして射出シリンダ22
の圧力を下げるように制御してキャビティ17内の溶湯
の凝固収縮速度に応じて射出プランジャを前進させて溶
湯を加圧し,キャビティ投影面積×射出プランジャ最大
圧力として計算される型締力の3/4以下の小さい型締
力でもバリが吹かないようにダイカストを行う。そし
て,射出充填されたキャビティ17内の溶湯の凝固収縮
速度を経験や実験結果から予想し,射出プランジャ21
の加圧速度あるいは加圧圧力をプログラム設定して,キ
ャビティ投影面積×射出プランジャ最大圧力として計算
される型締力の3/4以下の小さい型締力でもバリが吹
かないように射出成形する。
【0018】今,ここで,射出シリンダ22の径をD
S ,射出シリンダ22の油圧の圧力をpos,プランジャ
チップ20の径をdp ,キャビティ17の投影面積を
A,型締シリンダ5の径をDC ,型締シリンダ5の油圧
室12の圧力をpocとすると, 射出力FS =(π/4)DS 2os プランジャチップ20面溶湯圧力papは,
【0019】
【数1】 pap=FS /{(π/4)dp 2}=(DS 2/dp 2)pos
【0020】型締力FC =(π/4)DC 2oc そして,キャビティ17内の各部の溶湯の圧力をpac
すると, 型開力FO =∫pacdA となる。
【0021】図3は溶湯をキャビティ17内に鋳込んだ
後の溶湯の凝固過程における溶湯の最高圧力の変化状態
を示し,図4は溶湯の凝固過程におけるキャビティ17
内の圧力分布の例を示す。aは溶湯が液体の状態,bは
溶湯が半凝固状態,cは凝固状態の場合を示す。溶湯を
キャビティ17内に充填したときは,溶湯はまだ図3,
図4におけるaの状態で,凝固が始まっておらず,パス
カルの原理が働く状態で,金型キャビティ17内の圧力
ac=プランジャチップ20面溶湯圧力papであり,こ
の値が大きいと,
【0022】
【数2】 F0 =∫pacdA=papA>FC =(π/4)DC 2oc
【0023】となって,可動金型15を開く力が大き
く,可動盤3を押上げる。その結果,型締シリンダ5の
ラム7が上昇する。型締シリンダ5の油圧室12の油圧
の油はチェック弁36によって閉じられているので,圧
縮され,圧力が上昇し,バランスする。そのときの型締
力をFC ’,油圧をpoc’とすると,
【0024】
【数3】 F0 =∫pacdA=FC ’=(π/4)DC 2oc
【0025】ここで,Δpac=poc’−pocを検出し,
この値が0になるように流量調整弁40あるいは圧力調
整弁35を調整してposを制御し,FO =FC として,
型が開いてバリを吹くことを防止する。そして,型締シ
リンダ5の検出圧力と規定型締圧力の差をフィードバッ
クして射出シリンダ22の圧力を下げるように制御して
キャビティ17内の溶湯の凝固収縮速度に応じて射出プ
ランジャ21を前進させて溶湯を加圧し,キャビティ1
7の投影面積A×射出プランジャ21の最大圧力pap
maxとして計算される型締力の3/4以下ないしは1/
2以下の小さい型締力でもバリが吹かないようにするこ
とができる。この場合,型締シリンダ5の油量が多い
と,油圧の圧力変動による油体積の変化が大きく,可動
盤3の変化が大きくなり,金型の合せ面の隙間が大きく
なり,バリが吹き,実用化できないが,図1,図2に示
すようなストロークの短い油量の少ない型締シリンダ5
を用いると,可動盤3の小さい変位で型締シリンダ5の
油圧室12の油圧の変動を検知できる。
【0026】キャビティ17内の溶湯の凝固が進行する
と収縮による隙間ができるので,プランジャチップ20
を前進させて隙間に溶湯を補充する。また,キャビティ
17内の溶湯はできるだけ末端から凝固するよう金型を
設計し,鋳込スリーブ19からの溶湯の補充ができやす
いようにする。凝固比率が小さいときは圧力は伝達しや
すく,溶湯も補充しやすいが,凝固比率が高くなるに従
って圧力伝達抵抗は大きくなり,溶湯は図3に示すaの
状態からb,cの状態に移行するので,図4において, F0 =∫pacdA=FC を保ちながらプランジャ21の圧力を上げて溶湯の補充
を充分に行って,密度の高い緻密な鋳造品を作る。さら
に,ビスケット部33が冷却凝固し,プランジャチップ
20の前進が停止した後,加圧ピン30を前進させ,更
に高圧で溶湯を補充することもできる。
【0027】キャビティ17内の溶湯の凝固が完了する
と,プランジャチップ20と鋳込スリーブ19を後退さ
せ,傾転させ,図2に示すようにする。加圧ピン30を
更に前進させて,ゲート18部でビスケット部33を切
断して突落す。次に,型締シリンダ5の油圧室13に油
を送り,ラム7を引上げ,ストッパプレート9である穴
のあいたストッパリングを旋回させ,穴と型締力伝達用
柱8の位置を合せた後,アプローチシリンダ10によっ
て可動盤3を引上げ,型開を行う。そして,押出ピン2
7を突出して鋳込製品32を上金型である可動金型15
から離し,製品取出を行う。
【0028】次に,溶湯の圧力によって型締シリンダ5
の油圧室12の油圧が増圧したときの変位量について検
量する。型締シリンダ5は型締力を出すためだけに用い
られるので,ストロークは短く,油圧室12の油も少な
い。型締状態の体積V=(π/4)DC 2×Sとする。油
の圧縮率β,溶湯による増圧量をΔpocとすると,型締
シリンダ5のラム7の変位量ΔSは次に示すようにな
る。
【0029】
【数4】 ΔS=(ΔV/V)×S={(V×β×Δpoc)/V}×S =S×β×Δpoc
【0030】すなわち,油圧室12の油量が少なくなる
ように型締装置を設計すれば,Δpocが少し大きくても
ΔSは小さく,バリを吹くことはなく,容易に制御でき
る。例えば,一例として油圧作動油に水グリコールを用
いると,圧縮率βは概略4.0×10-5cm2 /kgで
あり,油圧室12の長さを60mm,検出のための圧力
差Δpocを5kg/cm2 とすると, ΔS=60×4.0×10-5×5 =0.012mm となり,これにタイバ1の伸び,各プラテンの変形,金
型の圧縮などの変形量を加えても,一般的な設計であれ
ば,合計変位量は0.1mm以下であり,この程度の型
開ではバリを吹くことはない。
【0031】なお,前記実施例ではダイカストマシンに
よる場合を示したが,これは,射出成形機による場合に
も用いることができる。また,前記実施例では型締シリ
ンダ5の圧力を検出して制御するようにしたが,これ
は,その代りに,タイバ1の変形量を検出し,変形量か
ら求められる型締力を用いて制御するようにすることも
できる。
【0032】
【発明の効果】本発明においては,特許請求の範囲に記
載したようにし,従来の3/4以下の小さい型締力の型
締装置で強力な成形材料の空隙補充ができるので,コス
トの安い設備で密度の高い緻密な組織の成形品を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための装置の1実施例
を示すもので,型締を行い,溶湯を金型キャビティに充
填した状態を示す鋳造機の縦断面図である。
【図2】本発明における型開を行い,製品を取出してい
る状態を示す鋳造機の縦断面図である。
【図3】溶湯の凝固過程における溶湯の最高圧力の変化
を示す線図である。
【図4】溶湯の凝固過程における型内の圧力分布の例を
示す線図である。
【符号の説明】
1 タイバ 2 固定盤 3 可動盤 4 ストッパ取付盤 5 型締シリンダ 6 シリンダプラテン 7 ラム 8 型締力伝達用柱 9 ストッパプレート 10 アプローチシリンダ 12,13 油圧室 15 可動金型 16 固定金型 17 キャビティ 18 ゲート 19 鋳込スリーブ 20 プランジャチップ 21 プランジャ 22 射出シリンダ 27 押出ピン 29 押出シリンダ 30 加圧ピン 31 加圧シリンダ 32 鋳造製品 33 ビスケット部 34,38 切替弁 37 圧力検出装置 39 圧力制御弁 40 流量制御弁 41 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出プランジャで成形材料を金型キャビ
    ティ内に射出充填して成形品を成形するときに,型締シ
    リンダに作用する圧力を検出し,その検出圧力が規定型
    締圧力よりも増圧されるとき,その圧力差をフィードバ
    ックして射出シリンダの圧力を下げるように制御してキ
    ャビティ内の成形材料の凝固収縮速度に応じて射出プラ
    ンジャを前進させて成形材料を加圧し,キャビティ投影
    面積×射出プランジャ最大圧力として計算される型締力
    の3/4以下の小さい型締力でもバリが吹かないように
    射出成形する射出成形法。
  2. 【請求項2】 射出プランジャで成形材料を金型キャビ
    ティ内に射出充填して成形品を成形するときに,タイバ
    の変形量を検出し,その変形量から求められる型締力が
    規定型締力よりも大きくなるとき,その型締力の差をフ
    ィードバックして射出シリンダの圧力を下げるように制
    御してキャビティ内の成形材料の凝固収縮速度に応じて
    射出プランジャを前進させて成形材料を加圧し,キャビ
    ティ投影面積×射出プランジャ最大圧力として計算され
    る型締力の3/4以下の小さい型締力でもバリが吹かな
    いように射出成形する射出成形法。
  3. 【請求項3】 射出充填されたキャビティ内の成形材料
    の凝固収縮速度を予想し射出プランジャの加圧速度ある
    いは加圧圧力をプログラム設定して射出成形するように
    した請求項1または請求項2記載の射出成形法。
  4. 【請求項4】 型締シリンダの圧力検出装置と,規定型
    締圧力を設定し,型締シリンダの検出圧力と規定型締圧
    力の差を演算し,その演算値に基づいた出力信号を射出
    シリンダの圧力制御装置に出力する制御装置と,前記出
    力信号に基づいて射出シリンダの圧力を下げるように制
    御する圧力制御装置を備えた射出成形装置。
  5. 【請求項5】 タイバ変形量検出装置からなる型締力検
    出装置と,規定型締力を設定し,検出した型締力と規定
    型締力の差を演算し,その演算値に基づいた出力信号を
    射出シリンダの圧力制御装置に出力する制御装置と,前
    記出力信号に基づいて射出シリンダの圧力を下げるよう
    に制御する圧力制御装置を備えた射出成形装置。
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