JPH033389Y2 - - Google Patents

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JPH033389Y2
JPH033389Y2 JP18838486U JP18838486U JPH033389Y2 JP H033389 Y2 JPH033389 Y2 JP H033389Y2 JP 18838486 U JP18838486 U JP 18838486U JP 18838486 U JP18838486 U JP 18838486U JP H033389 Y2 JPH033389 Y2 JP H033389Y2
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mold clamping
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ball screw
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、可動盤の移動機構としてボールネジ
機構を採用した射出成形機における型締装置であ
つて、特に充分なる圧締力を有利に得ることので
きる型締装置に関するものである。
(従来技術) 射出成形機の型締装置では、可動盤を移動せし
めて、固定盤との間において金型の型閉じを行な
い、更に該金型に作用せしめられる射出樹脂圧に
対抗するように、該金型を圧締する機能が要求さ
れる。このため、従来では、油圧シリンダによつ
て可動盤を直接移動させる直圧式の型締装置や、
可動盤をリンク機構を介して移動させるトグル式
の型締装置などが、一般に用いられていた。
一方、このような型締装置における可動盤の移
動機構として、工作機械などで用いられているボ
ールネジ機構を採用することが考えられ、本願出
願人も特願昭59−223625号としてその一つの機構
を提案している。
(問題点) ところで、射出成形機の型締装置では、通常、
射出樹脂圧に対抗して金型を圧締する機能に加
え、金型を高速で開閉する機能が要求されること
となるが、可動盤の移動機構としてボールネジ機
構が採用された型締装置において、これらの両機
能を有効に達成することは困難であつた。
すなわち、かかるボールネジ機構における金型
の開閉速度を高速とするためには、ボールネジの
リード角を大きくすることによつて可能である
が、この場合には射出樹脂圧に対抗し得る充分な
圧締力が得られず、逆にリード角を小さくして大
きな圧締力を得ようとすると、金型を高速で開閉
できないといつた問題を有していたのである。
それ故、このような可動盤の移動機構としてボ
ールネジ機構を採用する場合において、充分なる
圧締力と金型開閉速度とを得ようとすると、大き
な出力の駆動装置と大型のボールネジが必要とさ
れることとなり、それによつてボールネジ機構の
大型化、ひいては型締装置全体の大型化が惹起さ
れるといつた不具合があつたのである。
(解決手段) ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背
景として為されたものであつて、可動盤の移動機
構としてボールネジ機構を採用し、しかも金型の
高速開閉と、射出樹脂圧に対抗する充分大きな圧
締力とを共に有利に得ることのできる射出成形機
における型締装置を提供することを、その目的と
するものである。
そして、かかる目的を達成するために、本考案
の特徴とするところは、可動盤を移動せしめて固
定盤との間において金型の型閉じを行ない、更に
該金型に作用せしめられる射出樹脂圧に対抗する
ように、該金型を圧締する、射出成形機における
型締装置において、(a)型締シリンダの型締ラムを
前進・後退移動せしめて、該型締ラムに取り付け
られた前記可動盤の前記固定盤に対する型開閉作
動を行なわしめるボールネジ機構と、(b)前記可動
盤の型閉じ作動のために該ボールネジ機構により
行なわれる、前記型締めラムの前進移動に従つ
て、前記型締シリンダから排出される圧液を貯蔵
する蓄圧手段と、(c)該蓄圧手段に貯えられた圧液
を、前記型締シリンダの前記型締ラム後方の液室
に導入し、該型締ラムに圧締力を与える圧液導入
手段とを、含むように構成せしめたところにあ
る。
(作用・効果) このような本考案に従う構造とされた型締装置
にあつては、金型の型開き状態から型閉じ状態に
至る、ボールネジ機構による型締ラムの前進移動
に際して、型締シリンダ内において加圧された圧
液が、蓄圧手段に貯蔵せしめられるのであり、そ
してかかる金型の型閉じ後、該蓄圧手段にて貯蔵
された圧液を、圧液導入手段を通じて、型締シリ
ンダの型締ラム後方の液室に導入せしめて、該型
締ラムに対して前進方向の移動力を作用せしめる
ことにより、金型に対して、かかる圧液の流体圧
に基づく圧締力が作用せしめられることとなるの
である。
すなわち、かかる金型装置にあつては、ボール
ネジ機構によつて可動盤の移動機構が構成されて
いる一方、金型の型締め時における圧締力は、該
ボールネジ機構によつて直接的に得られるもので
はなく、型閉じ作動時において蓄圧手段に貯蔵さ
れた圧液によつて及ぼされるのである。
従つて、本考案に係る型締装置においては、大
きな圧締力が要求される場合にも、ボールネジ機
構を構成する駆動手段やボールネジに対して、大
きな出力や大型のものが必要とされることもな
く、コンパクトなボールネジ機構によつて充分な
る圧締力を有利に得ることができるのである。
また、かかる型締装置にあつては、ボールネジ
機構に対して大きな締付力が要求されるものでは
ないところから、該ボールネジ機構のリード角を
大きくすることによつて、可動盤の移動速度の向
上が容易に達成され得、金型の開閉作動の高速化
が可能となるのである。
さらに、本考案に従う構造とされた型締装置に
おいては、蓄圧手段に貯えられ、型締ラムに圧締
力を及ぼす圧液として、ボールネジ機構による型
締ラムの前進移動に際して型締シリンダ内で加圧
された流体が用いられることから、その液圧回路
にポンプやモータ等の液圧発生源が必要とされる
ことがなく、それ故流体回路の構成がシンプル
で、製作コスト上も極めて有利であるといつた利
点をも有しているのである。
加えて、かかる型締装置にあつては、金型の型
締め時における圧締力が、型締シリンダの型締ラ
ム後方の液室に導入せしめられた圧液によつて得
られるものであるところから、その圧締力を圧力
ゲージ等によつて容易に確認することができると
いつた効果をも有しているのである。
(実施例) 以下、本考案を更に具体的に明らかにするため
に、本考案の一実施例について、図面を参照しつ
つ、詳細に説明することとする。
先ず、第1図には、本考案に従う構造とされた
型締装置が型開きの状態において示されている。
この図において、10は、互いに平行に配された
タイバーであり、その前端部(図中、右側端部)
において、固定金型12が取り付けられた固定盤
14が一体的に支持されていると共に、中間部に
おいて、可動金型16が取り付けられた可動盤1
8が前後方向に摺動可能に支持されている。ま
た、このタイバー10の後端部には、型締シリン
ダ20が、その前端部外周面に形成されたフラン
ジ部22において支持されている。
この型締シリンダ20は、図示されているよう
に、内側壁23と外側壁25とを有する二重筒壁
構造をもつて形成されている。そして、その内側
壁23の内部には、型締ラム24が軸心方向に摺
動可能に嵌合されており、その型締ラム24の型
締シリンダ20から突出した前端部に対して、前
記可動盤18が取り付けられている。
また、この型締ラム24の内部には、後端面に
開口する所定深さのネジ収容穴26が穿設されて
いると共に、その後端面において、ボールネジナ
ツト28が固設されている。そして、図示されて
いるように、型締シリンダ20の後壁29におい
て、ベアリング30を介して、軸心方向に移動不
能に且つ軸心回りに回転可能に支持されたボール
ネジ32が、該ボールネジナツト28に螺合さ
れ、更にその前側部分がネジ収容穴26内に位置
せしめられている。
さらに、かかるボールネジ32の型締シリンダ
20から突出した後端部には、プーリ34が取り
付けられており、このプーリ34に対してサーボ
モータ36の回転駆動力がタイミングベルト38
を介して伝達せしめられることにより、該ボール
ネジ32が回転作動せしめられるようになつてい
る。
すなわち、本実施例にあつては、これらボール
ネジナツト28とボールネジ32およびサーボモ
ータ36によつて、型締ラム24を型締シリンダ
20に対して軸心方向に相対移動せしめて、可動
盤18の固定盤14に対する接近・離間方向への
移動による型開閉作動を行なうボールネジ機構が
構成されているのである。
また、前記型締ラム24は、その外周部におい
て段付面40を備えた、前方が小径の段付形状と
されており、それによつて該型締ラム24の小径
部外周面と型締シリンダ20の内側壁23内周面
との間において、型締ラム24が型閉じ方向に移
動せしめられた際に容積が減少する円環形状の第
一流体室42が、外部に対して流体密に形成され
ている。また一方、かかる型締ラム24の後端面
と型締シリンダ20の後壁部29との間には、型
締ラム24が型閉じ方向に移動せしめられた際に
容積が増加する第二流体室44が、外部に対して
流体密に形成されている。そして、それら第一お
よび第二流体室42,44内には、所定の作動流
体が充填せしめられている。なお、本実施例にお
いては、図示されているように、型締ラム24の
後端部に固定されたボールネジナツト28に対し
て、軸方向に貫通する貫通孔45が設けられてお
り、それによつてかかる第二流体室44は、ネジ
収容穴26内をも含んで構成されている。
一方、前記型締シリンダ20の内側壁23と外
側壁25との間に形成された筒状空間は、外側壁
25の上部に設けられた開口48を通じて外部空
間に連通せしめられた第三流体室46とされてい
る。そして、この第三流体室46には、前記第一
および第二の流体室42,44に充填されたもの
と同一の作動流体が自由液面をもつて収容されて
おり、後述するように、それら第一および第二の
流体室42,44に対して作動流体をそれぞれ供
給し或いは回収するタンクとして構成されている
のである。
そして、型締シリンダ20の内側壁23の後端
部には、連通路50が充分なる通路断面積をもつ
て設けられており、該連通路50を通じて、内側
壁23内に形成された第二流体室44が、内側壁
23と外側壁25との間に形成された第三流体室
46に連通されるようになつている。
また、かかる連通路50内には、その連通状態
を連通/遮断制御するポペツト弁52が配設され
ている。このポペツト弁52は、その駆動ロツド
54が型締シリンダ20の外側壁25を貫通して
配されており、該駆動ロツド54の軸方向中央部
に形成されたピストン部56が、型締シリンダ2
0の外側に形成されたシリンダ58内において摺
動するようになつている。そして、かかるポペツ
ト弁52は、通常、シリンダ58内に配設された
スプリング60にてピストン部56に及ぼされる
付勢力によつて、連通路50を連通状態に制御す
る位置に保持されている一方、シリンダ58内に
圧液が導かれ、ピストン部56に対して流体圧が
作用せしめられた際には、ピストン部56がスプ
リング60による付勢力に抗して、連通路50を
遮断状態に制御する位置に移動されるようになつ
ている。
なお、本実施例におけるポペツト弁52は、図
示されている如く、凹所53内に液密に嵌入、収
容された状態で配設されていると共に、該凹所5
3内を連通路50内に連通せしめる流通孔55を
備えており、上述の如き移動の際には、かかる流
通孔55を通じて、凹所53内の圧抜きが行なわ
れるようになつている。また、かかるポペツト弁
52にあつては、該ポペツト弁52が作動せしめ
られた際の、連通側移動端位置及び遮断側移動端
位置を検出し、確認するためのリミツトスイツチ
62及び64を備えている。
そして、このような型締装置において、前記第
一流体室42は、流体通路66によつて前記第二
流体室44に連通せしめられている。この流体通
路66は、その通路上において、第二流体室44
に向かう方向を順方向とするチエツク弁68と、
該チエツク弁68よりも第二流体室44側に位置
させられた、励磁されていない状態下では第二流
体室44に向かう方向を順方向とするチエツク弁
として機能する方向切換弁70とを備えている。
そして、これらチエツク弁68と方向切換弁70
との間の流体通路66に対して、蓄圧手段として
のアキユムレータ72と、該アキユムレータ72
内に貯えられる圧液の圧力を設定するためのプレ
ツシヤスイツチ73が接続されている。
すなわち、後述するように、方向切換弁70が
励磁されていない状態下において、第一流体室4
2から排出される圧液が、流体通路66を通じて
アキユムレータ72に貯蔵される一方、その後、
方向切換弁70が励磁された状態下において、該
アキユムレータ72に貯蔵された圧液が、流体通
路66を通じて第二流体室44内に導入せしめら
れるようになつているのである。なお、本実施例
においては、該流体通路66上に、アキユムレー
タ72に貯蔵される圧液の液圧を測定するための
圧力ゲージ74が設けられていると共に、アキユ
ムレータ72内の圧液を第三流体室46に直接排
出するための止め弁67を備えた圧抜用通路69
が、チエツク弁68と方向切換弁70との間に接
続されている。
また、かかる流体通路66には、チエツク弁6
8よりも第一流体室42側において、励磁されて
いない状態下では通路を遮断し得る方向切換弁7
6を備えた流体通路78が接続されている。この
流体通路78は、前記第三流体室46に連通され
ている一方、方向切換弁76は、前記流体通路6
6上に設けられたプレツシヤスイツチ73により
作動が制御されるようになつており、それによつ
て前記アキユムレータ72内に貯蔵される圧液の
圧力が設定値を越えた場合に、該方向切換弁76
が励磁されることにより、第一流体室42から排
出される圧液がこの流体通路78を通じて第三流
体室46に導かれるようになつている。
なお、かかる流体通路78には、方向切換弁7
6の作動不良に対する安全弁としてのリリーフ弁
82を備えたバイパス通路80が、方向切換弁7
6を回避して設けられている。
さらに、かかる流体通路66には、方向切換弁
70よりも第二流体室44側において、該第二流
体室44を第三流体室46に連通せしめる流体通
路84が接続されている。この流体通路84の通
路上には、励磁されていない状態下では第二流体
室44に向かう方向を順方向とするチエツク弁と
して機能する方向切換弁86が設けられており、
そして該方向切換弁86が励磁せしめられた際に
は、第二流体室44の圧液が第三流体室46に導
かれることによつて、かかる第二流体室44内の
圧抜きが行なわれるようになつている。
一方、前記ポペツト弁52を駆動せしめるため
のシリンダ58には、励磁されていない状態下で
は該シリンダ58に向かう方向とは反対の方向を
順方向とするチエツク弁として機能する方向切換
弁88を通路上に備えた流体導入通路90が接続
されており、該流体導入通路90によつて、前記
流体通路66に対して、その通路上に設けられた
チエツク弁68と方向切換弁70との間において
接続されている。そして、かかる方向切換弁88
が励磁された状態下において、前記アキユムレー
タ72に貯蔵された圧液が、この流体導入通路9
0を通じてシリンダ58に導かれることによつ
て、ポペツト弁52が作動せしめられ、以て前記
連通路50が遮断せしめられるようになつてい
る。
また、かかるシリンダ58には、励磁されてい
ない状態下では該シリンダ58に向かう方向を順
方向とするチエツク弁として機能する方向切換弁
92を備えた流体排出通路94が接続されてお
り、該流体排出通路94によつて、前記流体通路
84を介して、第三流体室46に接続されてい
る。そして、かかる方向切換弁92が励磁された
状態下において、シリンダ58内に導入された圧
液が、この流体排出通路94を通じて第三流体室
46に導かれることによつて、かかるシリンダ5
8内の圧抜きが行なわれ、以て連通路50が連通
状態に維持されるようになつている。
以下、上述の如き構造の型締装置における型開
閉作動を更に具体的に明らかにするために、説明
を加えることとする。
先ず、このような型締装置において、第1図に
示されている型開きの状態から金型の型閉じを行
なうに際しては、全ての方向切換弁が励磁されて
いない状態で、サーボモータ36を正転駆動させ
る。このようにすれば、ボールネジ32が正転し
て、ボールネジナツト28、即ち型締ラム24が
前方(図中右方)に向かつて移動させられること
となる。
そして、この型締ラム24の前方への移動に従
つて、第二流体室44の容積が次第に増大する
が、連通路50内に配されたポペツト弁52が連
通状態に保持されていることから、該連通路50
を通じて、容積増大分の作動流体が第三流体室4
6から速やかに流入させられるために、かかる第
二流体室44内が負圧となつて型締ラム24の移
動が妨げられることはない。
一方、この型締ラム24の前方への移動に従つ
て、第一流体室42の容積が次第に減少し、それ
によつて内部に充填された作動流体が加圧せしめ
られることとなる。そして、この加圧された圧液
は、流体通路66上のチエツク弁68を通じてア
キユムレータ72に導かれ、該アキユムレータ7
2内に貯蔵される。なお、前述の如く、かかるア
キユムレータ72に貯蔵される圧液の圧力上限値
が、プレツシヤスイツチ73にて設定されてお
り、その圧力が設定値を越えた場合には、該プレ
ツシヤスイツチ73により流体通路78上に設け
られた方向切換弁76が励磁せしめられ、第二流
体室44からの排出液が、該方向切換弁76を通
じて第三流体室46へ導かれることによつて、ア
キユムレータ72内に貯蔵された流体の圧力が設
定値に維持されるようになつている。
そして、上述のような型締ラム24の前方への
移動によつて、第2図に示されるように、可動金
型16が固定金型12に当接し、その型閉じが完
了したら、先ず、流体導入通路90上に設けられ
た方向切換弁88を励磁せしめて、アキユムレー
タ72に貯蔵された圧液をシリンダ58内に導
き、ポペツト弁52を作動せしめることにより、
連通路50を遮断せしめる。かかる連通路50が
遮断されたことを、リミツトスイツチ64にて確
認の後、流体通路66上の方向切換弁70と流体
通路78上の方向切換弁76を励磁せしめる。
それによつて、アキユムレータ72内に貯蔵さ
れた圧液が、方向切換弁70を通じて第二流体室
44に導かれ、型締ラム24に対して、該型締ラ
ムを前進せしめる方向に流体圧が及ぼされる。即
ち、アキユムレータ72に貯蔵された圧液の流体
圧が型締ラム24に及ぼされることによつて、金
型12,16が所定の圧締力をもつて型締めされ
ることとなるのである。
なお、かかる金型の圧締時においては、第一流
体室42内の作動流体が、方向切換弁76を通じ
て第三流体室46に導かれることによつて、その
液圧の上昇が回避されている一方、サーボモータ
36がニユートラル状態とされることによつて、
ボールネジ32の回転がフリー状態とされてお
り、それによつて上記型締め作動時における型締
ラム24の移動が妨げられないようになつてい
る。また、本実施例において用いられているポペ
ツト弁52にあつては、弁座との当接面がテーパ
状に面取りされており、上述の如き連通路50の
遮断状態において、第二流体室44に面する先端
面の面積が、凹所53内に面する後端面の面積よ
りも小さくなるようにされていると共に、それら
第二流体室44内の作動流体と凹所53内の作動
流体との液圧が、流通孔55によつて同一化され
るようになつていることから、それら両側端面に
作用せしめられる液圧差に基づいて、かかるポペ
ツト弁52の遮断位置への保持がより強固に為さ
れ得るようになつているのである。
そしてここにおいて、図から明らかなように、
型締ラム24の移動によつて作動流体を加圧する
第一流体室42の受圧面積(型締ラム24の段付
面40の面積)が充分小さくされていることか
ら、ボールネジ32(28)が小型のものであつ
ても、また該ボールネジ32に回転動力を入力す
るサーボモータ36が出力の小さなものであつて
も、アキユムレータ72にて貯蔵される圧液に対
して、充分なる大きさの圧力を設定することがで
きるようになつているのであり、更に型締ラム2
4に流体圧を及ぼす第二流体室44の受圧面積
(型締ラム24の後端面の面積)が、充分大きく
されていることから、アキユムレータ72に貯蔵
された圧液が型締ラム24に対して有効に作用さ
れ得、充分なる金型の圧締力が得られるようにな
つているのである。
また、かかる型締装置にあつては、上述の如く
金型を圧締した状態が良好に維持され得ると共
に、その圧締力は流体通路66上に設けられた圧
力ゲージ74にて容易に確認することができるの
であり、そしてこの圧締力が目的値に達した際
に、流体通路66上に設けられたプレツシヤスイ
ツチ98によつて射出開始信号が出力せしめら
れ、それによつて図示しない射出装置が駆動され
て、かかる型締力の保持状態下において、金型1
2,16の製品キヤビテイ内に所定の樹脂材料が
射出せしめられることとなる。
さらに、金型12,16の製品キヤビテイ内に
射出された樹脂が硬化させられた後において、金
型12,16の型開きを行なうに際しては、先
ず、流体通路84上に設けられた方向切換弁86
と、流体排出通路94上に設けられた方向切換弁
92とを励磁せしめる。それによつて、第二流体
室44が方向切換弁86を通じて第三流体室46
に連通されて、その圧抜きが行なわれる一方、シ
リンダ58内が方向切換弁92を通じて第三流体
室46に連通されて、その圧抜きが行なわれるこ
とにより、ポペツト弁52が連通路50を連通状
態に維持する位置に移動、保持されることとな
る。
そして、かかる状態下において、連通路50が
連通状態にあることを、リミツトスイツチ62に
て確認した後、サーボモータ36を逆転駆動させ
る。このようにすれば、ボールネジ32が逆転し
て、ボールネジナツト28、即ち型締ラム24が
後方(図中左方)に向かつて移動させられ、金型
の型開きが行なわれることとなる。また、この型
開き作動時においては、第二流体室44の容積が
次第に減少するが、連通路50内に配されたポペ
ツト弁52が連通状態に保持されていることか
ら、該連通路50を通じて、容積減少分の作動流
体が第三流体室46へ速やかに流出させられる。
更に、かかる作動時に容積が次第に増大する第一
流体室42には、方向切換弁76を通じて第三流
体室46から作動流体が供給されることとなる。
従つて、上述の如き構造とされた型締装置にあ
つては、ボールネジ機構を構成するサーボモータ
36やボールネジ32およびボールネジナツト2
8に対して、大きな出力や大型のものが必要とさ
れることがなく、且つ充分なる圧締力を得ること
ができることから、かかる装置のコンパクト化が
極めて有利に達成され得るのである。
また、かかる型締装置にあつては、ボールネジ
機構に対して大きな締付力が要求されることがな
いところから、ボールネジ32のリード角を大き
く設定することによつて、可動盤18の移動速度
の高速化が容易に達成され得、以て充分なる圧締
力と共に金型の開閉作動の高速化が実現され得る
こととなるのである。
さらに、かかる型締装置においては、蓄圧手段
としてのアキユムレータ72に貯えられる圧液と
して、ボールネジ機構による型締ラム24の前進
移動に従つて第一流体室42内において、その容
積の減少に伴つて加圧された作動流体が用いられ
ることから、その液圧回路にポンプ等を設ける必
要がないのであり、それ故回路構成がシンプルと
なると共に、製作コスト上も極めて有利となるの
である。
加えて、本実施例における型締装置にあつて
は、型締め時における圧締力が、第二流体室44
に導入せしめられた流体の圧力によつて得られる
ものであることから、該第二流体室44内の流体
圧力を圧力ゲージ74にて測定することにより、
その圧締力を容易に確認することができるのであ
る。
また、本実施例における型締装置にあつては、
ボールネジ32及びボールネジナツト28が、作
動流体中において配設されているところから、そ
れらの螺合部に潤滑油を供給する必要がないとい
つた利点をも有しているのである。
以上、本考案に従う構造とされた型締装置の一
実施例について詳述してきたが、これは文字通り
の例示であつて、本考案はかかる具体例に限定し
て解釈されるものではない。
例えば、前記実施例における型締装置にあつて
は、型締シリンダ20が二重筒構造とされ、その
内側壁23と外側壁25との間の円筒状空間に第
三流体室46が形成されていたが、かかる第三流
体室は、型締シリンダ20とは別体にて形成する
ようにしてもよい。
また、かかる第三流体室46を第二流体室44
に連通せしめる連通路50に設けられる弁手段
は、例示の如きポペツト弁に限られるものではな
い。
その他、一々列挙はしないが、本考案は当業者
の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、ま
たそのような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱し
ない限りにおいて、何れも本考案の範囲内に含ま
れるものであることは、言うまでもないところで
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である射出成形機の
型締装置の構成を示す説明図であり、第2図は第
1図に示される型締装置の第1図とは異なる作動
状態を示す説明図である。 12:固定金型、14:固定盤、16:可動金
型、18:可動盤、20:型締シリンダ、22:
フランジ部、24:型締ラム、28:ボールネジ
ナツト、32:ボールネジ、36:サーボモー
タ、42:第一流体室、44:第二流体室、4
6:第三流体室、50:連通路、52:ポペツト
弁、72:アキユムレータ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 可動盤を移動せしめて固定盤との間において金
    型の型閉じを行ない、更に該金型に作用せしめら
    れる射出樹脂圧に対抗するように、該金型を圧締
    する、射出成形機における型締装置であつて、 型締シリンダの型締ラムを前進・後退移動せし
    めて、該型締ラムに取り付けられた前記可動盤の
    前記固定盤に対する型開閉作動を行なわしめるボ
    ールネジ機構と、 前記可動盤の型閉じ作動のために該ボールネジ
    機構により行なわれる、前記型締めラムの前進移
    動に従つて、前記型締シリンダから排出される圧
    液を貯蔵する蓄圧手段と、 該蓄圧手段に貯えられた圧液を、前記型締シリ
    ンダの前記型締ラム後方の液室に導入し、該型締
    ラムに圧締力を与える圧液導入手段とを、 含むことを特徴とする射出成形機における型締装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004024417A1 (ja) * 2002-09-10 2004-03-25 Sodick Co., Ltd. 射出成形機の型締装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004024417A1 (ja) * 2002-09-10 2004-03-25 Sodick Co., Ltd. 射出成形機の型締装置

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