JP4099922B2 - 型締装置および離型方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、型締装置および離型方法に係り、特に大型型締装置に用いられる油圧駆動方式と小型型締装置に用いられる電動駆動方式とを組合わせた、いわゆるハイブリッド型締装置における型締装置および離型方法に関する。
ここでいう離型とは、金型キャビティ内に溶融樹脂を充填し、冷却固化後、固定型と可動型を引き離す動作のことであり、型締力の1/15程度の力を要す。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機やダイカスト成形機等の型締装置は直圧式型締装置、トグル式型締装置等の油圧駆動方式が主流であったが、近年、省エネ化やクリーン化の要求に応えて、サーボモータの回転運動をボールねじナットにより直線運動に変換して型開閉駆動を行なう電動駆動方式の型締装置が小型成形機を中心に普及してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、電動駆動方式を用いた小型の型締装置では所望の省エネ化やクリーン化の要求に応えられるものの、そのままサイジングアップして大型の型締装置に適用しようとしても、サーボモータおよびボールねじの大型化に限界があるので、型締装置の大型化が制限されるという問題がある。そこで、型開閉駆動手段に電動駆動方式を用いると共に型締力発生手段に油圧方式を併用したハイブリッド型締装置が考案されるようになった。
【0004】
例えば特開平6−246806号公報には、金型の開閉を交流サーボモータにより可動プラテンを雄ねじの螺進運動により行なわせ、型閉後に行なう型締を液圧で行なわせるようにしたハイブリッド型締装置の例が開示されている。この液圧による型締装置は、可動プラテンの背面部に液が封入された密封袋を閉鎖室に配設した液圧作動盤を配置し、可動プラテンとともに液圧作動盤の移動をロックした後、前記雄ねじ部材を電動モータで更に移動させることにより密封袋を加圧し、ピストンにより可動プラテンを介して成形金型に型締力を作用させるようにしたものである。型開は前記雄ねじ部材を逆転操作し、可動プラテンを引き込み移動するようにして行なっている。
【0005】
上記のような従来のハイブリッド型締装置では、密封袋を閉鎖室内で雄ねじにより加圧する構成を採用しつつ、加圧作用をボールねじ機構により交流サーボモータで雄ねじ部材を螺進させて加圧保持するとともに、離型・型開も同様に雄ねじ部材の螺進させて行なう構成を採用しているため、型開閉・型締力・離型操作を行なう作業時間は駆動源である電動モータを常に負荷状態にする必要があり、十分な省エネ性を発揮できない上に、電動駆動と油圧方式の併用に伴なって型締装置の構造が複雑になり故障頻度が増大するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に着目し、十分な省エネ性を実現しつつ小型で大きな型締力を発揮させることができる型締装置および離型方法を提供することを目的とする。また、特に離型力を油圧機構によって行なわせ、電動ボールねじ機構の消費エネルギを低減しつつ、電動と油圧を好適に組み合わせて型締離型工程における省エネ化を実現して、全消費エネルギにおいても大幅な省エネ化を達成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る型締装置は、タイロッドにより連繋され金型が取付けられる固定プラテンと可動プラテンによる型開閉を電動ボールねじ機構により行わせるとともに、少なくとも一方のプラテンに油圧により膨張収縮をなす袋体または油圧により前後進するシリンダ機構に油圧を導入してピストンを押圧して型締をなす加圧機構を設けてなる型締装置であって、前記電動ボールねじ機構のねじ部材を軸方向移動可能に支持させ、前記ボールねじ部材に軸方向力を付与して離型力を発生させる離型シリンダ機構を設け、前記ボールねじ部材にブレーキ手段が付帯して離型操作時に回転拘束可能としてなることを特徴としている。この構成において、前記離型シリンダ機構には型締油圧回路の圧油を供給可能に接続する構成とし、また、前記離型シリンダ機構への油圧経路には前記ボールねじ部材の原点復帰位置となる前記離型シリンダ機構のピストンロッドの後退限位置にて前記ピストンロッドを移動拘束できる油圧封じ込め手段を設けて、前記ボールねじ部材の軸方向移動拘束可能に構成するのが望ましい。
【0008】
また、本発明に係る型締装置の離型方法は、タイロッドにより連繋され金型が取付けられる固定プラテンと可動プラテンを電動ボールねじ機構により型開閉により行わせるとともに、少なくとも一方のプラテンに膨張収縮可能な袋体または油圧により前後進するシリンダ機構に油圧を導入してピストンを押圧して型締をなす型締装置の離型方法であって、予め前記電動ボールねじ機構のねじ部材を軸方向移動可能にプラテンに支持しつつ、ねじ部材を回転拘束し、前記ボールねじ部材を油圧力により軸方向移動させて離型力を発生させるように構成している。この場合において、離型開始に際してねじ部材の回転拘束をなすブレーキ手段を作動させ、型締油圧源からボールねじ部材を軸方向移動させる離型シリンダ機構に圧油を供給して離型操作を行なわせ、次いで前記ブレーキ手段を開放して電動操作により型開操作をなすようにすればよく、また、型開完了後に前記離型シリンダ機構のピストンロッドを原点位置である後退限位置に復帰移動させて後、離型シリンダ機構に圧油を封じ込めて前記ピストンロッドを可動防止するようにすればよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る型締装置および離型方法の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は実施形態に係る型締装置の模式的に示した縦断面図、図2は固定プラテンの背面図、図3〜4は型開閉装置の部分断面図を外観図である。
【0010】
まず、図1に示すように、実施形態に係る型締装置10は、マシンベース12の一端部上に基部をキー止めされて立設された固定プラテン14を備え、この固定プラテン14に対向して配置され、前記マシンベース12上にガイドシュー16によって摺動移動可能とされた可動プラテン18を備えている。固定プラテン14と可動プラテン18には、それぞれ固定金型20と可動金型22が取り付けられ、固定プラテン14に対して可動プラテン18を接離移動させることによって型開閉をなすものとしている。そして、固定プラテン14のセンターには射出装置進入用空間24が配設されており、金型20、22によって形成されるキャビティ内に溶融樹脂を供給可能としている。また、可動プラテン18側のセンターには製品押出し装置26が設けられ、開いた金型から成形品を押出し離脱させるようにしている。
【0011】
前記固定プラテン14の4隅にはロッド孔が穿設されていて、これらのロッド孔のそれぞれにはタイロッド28の一端が固定装着されている。同様に、可動プラテン18の4隅にもロッド孔が穿設され、これに前記タイロッド28を貫通させている。このため、可動プラテン18はマシンベース12上をタイロッド28をガイドとして固定プラテン14に向けて摺動移動することができる。
【0012】
このような基本要素からなる型締装置による成形作業では、可動プラテン18の移動により金型20,22の型合わせをなし、可動プラテン18が動かないようにタイロッド28にロックし、次いで射出時に型開が生じないように大きな力で金型20,22を圧接する型締をなす。そして、射出成形の後に型締力の15分の1程度の力で金型20,22を離型した後、型開を行ない、成形品を取り出す。これらの一連の作業のため、上記装置には、可動プラテン18を型開位置と型閉位置との間で移動させるための型開閉装置100、可動プラテン18を型閉位置にてタイロッド28に固定するための割ナットを利用したロック装置200、金型20,22の型閉位置にて型締力を発生させるための加圧機構300、加圧のために圧油を供給する油圧回路400とその制御手段500が装備されている。そして、本実施形態の型締装置では、型開閉装置100を電動駆動により行なわせ、型締を油圧によって行なわせるハイブリッド構造としている。
【0013】
以下の説明では、成形作業の手順にしたがって、最初に型開閉装置100の説明をなし、プラテンロック装置200、加圧機構300を順に説明し、最後に油圧回路400を説明する。
まず、型開閉装置100は電動駆動型ボールねじ機構によって実現しており、これは次のように構成されている。前記固定プラテン14に回転自在にボールねじ部材102が取付支持されており、これがタイロッド28と平行に配置されて可動プラテン18側に伸びている。該ボールねじ部材102の先端に対向する前記可動プラテン18には、ボールねじ部材102が出入り可能な貫通孔104が穿設されている。該貫通孔104の開口部に形成された段付き部分には、前記ボールねじ部材102のねじ部106に螺合するボールナット108がボルト止めされている。これによりボールねじ部材102を固定プラテン14の定位置で回転駆動することにより、ボールナット108とともに可動プラテン18が固定プラテン14に対して接近離反移動することができる。
【0014】
このようなボールねじ機構は、図2に固定プラテン14の背面図に示したように、プラテン14の対角線上の2個所に配置され、同期をとって回転駆動させるようにしている。このため、ボールねじ部材102にプーリ110を取り付けておき、固定プラテン14に別途に取り付けられた型開閉駆動用のサーボモータ112からベルト114を引き回してプーリ110に巻き付けて回転させるようにしている。
【0015】
こうすることにより、サーボモータ112を作動してボールねじ部材102を回動させると、ボールナット108のねじ作用により可動プラテン18はガイドシュー16と一体となって固定プラテン14に対し遠近方向に進退し、可動プラテン18に取付けられた可動金型22を固定金型20に対して開閉させることができる。
【0016】
ところで、この型締装置10では、後述する加圧機構300によって型締が行われて射出成形がなされるが、この成形完了後においては金型20,22が密着状態にあるため、上記型開閉手段100に離型させるための構成を持たせている。離型作業は型締力の15分の1程度の離型力を必要とし、この離型力を発生させるため、前記ボールねじ部材102を軸方向に移動させる離型シリンダ機構116を設け、油圧力によりそのピストンロッド117を伸長作動させることにより、ボールねじ部材102を軸方向移動させて離型力を発生させるようにしている。
【0017】
離型シリンダ機構116は、図4に外観を示しているように、前記ボールねじ部材102の回転機構伝達部の側部位置に併設配置されて、加圧プレート304に固定保持されている。一方、離型シリンダ機構116のピストンロッド117は、その伸縮方向をボールねじ部材102と平行に設定し、当該ボールねじ部材102をスライダブロック126を介して連結されている。スライダブロック126は固定プラテン14の外面を摺動可能となっており、図3に示しているように、ボールねじ部材102を複列円錐コロ軸受128にて回転支持しつつ軸方向には固定状態となるように貫通させている。
【0018】
また、ボールねじ部材102の回転制動をなす電磁ブレーキ手段130が設けられている。この電磁ブレーキ手段130は、固定ユニット132とクラッチユニット134とから構成される。固定ユニット132はボールねじ部材102を遊嵌貫通させてスライダブロック126と一体的に挙動するように取り付け支持されている。また、クラッチユニット134はボールねじ部材102にキー136を介して回り止め構造となって取り付けられている。したがって、クラッチユニット134が電磁入力に伴って固定ユニット132に吸着接合することにより、ボールねじ部材102の回転に制動が加えられる。ボールねじ部材102を単純に軸方向に移動させると、ボールナット108の作用により回転してしまうため、電磁ブレーキ手段130によって回転を阻止し、円滑に軸力をボールナット108を通じて可動プラテン18に離型力としての軸力を伝達するように構成されている。
【0019】
一方、ボールねじ部材102の軸端部には、図3に示しているように、スプライン溝138が形成されており、前述したサーボモータ112からの回転をボールねじ部材102に伝達するために、プーリ110のボス孔とスプライン嵌合している。このため、ボールねじ部材102が上述した離型シリンダ116の作用により、軸方向移動しても、回転駆動系への影響がないようにしている。
このようなことから、実施形態では、離型作用をボールねじ部材102を油圧力で強制的に可動プラテン18側に押出すことで実行させることができる。
【0020】
次に、型閉の後、型閉位置を保持するべく可動プラテン18をタイロッド28に固定保持するプラテンロック装置200を説明する。この装置は、図1に示しているように、可動プラテン18の背面部におけるタイロッド28の貫通箇所に設けられている。前記タイロッド28の中間部外周面には複数個のリング溝202が等間隔に刻設されており、他方、可動プラテン18の背面部に割ナット204を前記タイロッド28の半径方向に沿って移動するよう規制されて可動プラテン18に取り付けている。割ナット204には前記リング溝202に係合可能な噛合歯が形成されており、一対の割ナット204がタイロッド28を挟み込むように移動されることにより、タイロッド28のリング溝202に噛み合い、これによって可動プラテン18をタイロッド28に位置決め固定するものとしている。一対の割ナット204は図示しないナットシリンダの駆動によりタイロッド28の半径方向に開閉移動可能とされ、可動プラテン18および可動金型22を開閉移動する時には一対の割ナット204を互いに分離するように開いてタイロッド28との係合を外して保持すると共に、型締力を負荷する時には一対の割ナット204を閉じ込み移動させて噛合歯をタイロッド28のリング溝202に噛合させることにより、可動プラテン18とタイロッド28とを係合位置に保持するようにしている。
【0021】
ところで、上記プラテンロック装置200において、タイロッド28におけるリング溝202と割ナット204における噛合歯とのピッチは同一となっているが、可動金型22が固定金型20に接触した状態において、リング溝202の位置が割ナット204の噛合歯に噛合する適正な位置に一致していなければ、可動プラテン18とタイロッド28とを係合状態に保持することができない。このため、金型を交換した際には、成形に先立って金型厚さ(ダイハイト)に応じて噛合い位置に調整する、いわゆるダイハイト調整が必要となる。
【0022】
この実施形態では、一対の割ナット204のユニットをタイロッド28の軸方向に沿って移動できるように可動プラテン18に取り付けておき、可動プラテン18と割ナットユニットとの間に介在され、楔作用により厚さを変更できるようにしたダイハイト調整機構206を設けている。すなわち、互いに斜面接合する固定ウェッジ208と可動ウェッジ210を可動プラテン18と割ナットユニットとの間に介在させ、両ウェッジ208,210の合計厚さにより可動プラテン18に対して割ナットユニットの位置が変更できるようにしている。固定ウェッジ208を割ナットユニット側に取り付け、一方、可動ウェッジ210をタイロッド28の半径方向に沿って可動にし、固定ウェッジ208に対してアリ溝結合などにより両ウェッジ208,210を連結した状態で、当該可動ウェッジ210を可動プラテン18と固定ウェッジ208との隙間に出入操作できるように取り付けている。このようにすることで固定ウェッジ208と可動ウェッジ210の接合厚さを可変とし、割ナットユニットをタイロッド28の軸方向に移動調整できるようにしている。したがって、単に可動ウェッジ210をタイロッド28の半径方向に移動操作することによって割ナットユニットと可動プラテン18との間の距離を可変としているのである。これによりウェッジ210の単純な出入操作により噛合い位置調整ができ、ダイハイト変更に簡単に追従させることができる。
【0023】
次に、上記プラテンロック装置200を作動させて型閉が完了した後に型締作業に入る。この型締装置10に型締力を発生させる加圧機構300の構成を以下に説明する。図1に示されているように、前記固定プラテン14はマシンベース12に直接固定されるプラテン本体302と、固定金型20が取り付けられる加圧プレート304とから構成され、加圧プレート304が型締ストロークの範囲でプラテン本体302から離反できるように設定されている。加圧プレート304は、その4隅に穿設されたタイロッド穴に前記タイロッド28を貫通させると共に、加圧プレート304における可動プラテン18との対面部中央に固定金型20を取り付けるようにしている。さらに、図5、図6に詳細を示しているように、加圧プレート304の金型取付面側から穿設された段付き貫通孔306が円周方向に沿って複数設けられ、この貫通孔306に連結ボルト308を挿通してプラテン本体302に螺着結合している。段付き貫通孔306の段部と連結ボルト308の頭部との間には皿ばね310が収納されており、該皿ばね310の作用によって通常は前記加圧プレート304をプラテン本体302に接合状態に保持し、型締作用力を発生させた場合に皿ばね310が撓んで加圧プレート304を型締ストローク分だけ型締方向に移動させることができる。
【0024】
前記加圧プレート304に型締作用を行なわせるため、プラテン本体302に円環溝状のシリンダ部312が形成され、加圧プレート304の対面部に開口させている。実際には、図5〜6に示しているように、射出装置進入用空間24(図1参照)を取り囲むように環状に形成されたシリンダブロック314をプラテン本体302に結合一体化し、このシリンダブロック314にシリンダ部312を形成している。シリンダ部312には、その開口部分から出入可能にピストン316を摺動可能に装着し、このピストン316の押圧作用により加圧プレート304に型締作用を行なわせるようにしている。当該ピストン316は油圧により押出し移動可能とされ、このためシリンダ部312の底部とピストン316で囲まれる油圧室となる空間内には作動油の給排により膨張収縮する袋体(以下ブラダという)318を収容して前記ピストン316を押出し可能としている。このブラダ318は耐油性のゴム材料、例えばOリング材料として用いられるニトリルゴムなどの伸縮性材料から形成し、油圧室となる空間内に隙間なく収納され、後述する油圧回路400により加圧・制御させた作動油を当該ブラダ318の内部に給排させて膨張収縮をなすことで前記ピストン316を出入させるように構成されている。
【0025】
ところで、上述型締装置の如く、金型20,22を水平方向に型締をなすようにブラダ318を用い、このブラダ318により密閉された空間内部に作動油を給排させて加圧力を発生させる場合には、ブラダ318内に作動油を封入する際には完全に空気を抜き去らなければ型締力が適確に作用せず、固定された閉鎖空間の体積に合わせて作動液が封入されるブラダ318を形成することは極めて困難であるとともに、ブラダを変形させるために袋破損による作動液が漏出してしまう可能性があり、型締力を大きくすることができない。
【0026】
そこで、本実施形態では、ブラダ318に当該ブラダ318の内部形状と同等な形状を有する入子320を内蔵させ、前記ブラダ318の開口縁部を前記入子320とシリンダ部312側との間で圧着して固定し、前記入子320に形成した油圧通路322を通じてブラダ318に圧油を供給可能としている。
このように入子320を内蔵するブラダ318はシリンダ部312内に取り付けられる。ブラダ318内に油圧通路322を通じて圧油を供給することにより、ブラダ318がシリンダ部312内で膨張し、ピストン316を押出すことができる。前述した油圧通路322を通じて圧油が供給されるが、図6に示すようにブラダ318のピストン当接部に対面している入子320の表面に環状油路352を形成し、複数の油圧通路322の連通を図っておく。そして、シリンダブロック314に形成した供給油路354を通じて圧油を導入する。供給油路354は後述する油圧回路400に接続される。また、図5に示しているように、少なくとも、シリンダブロック314の上部側には、近傍油圧通路338に連通する空気抜き通路356を設け、初期の油圧導入に際しての空気抜きをここで行なうようにし、初期圧油導入後は空気抜き通路356に施栓するようにしている。
【0027】
なお、上記ブラダ318は射出装置進入用空間24の存在により円環状とされている例を示したが、円盤ブラダとして射出装置進入用空間24の周囲に複数配置するように構成してもよい。もちろん射出装置進入用空間24などの障害構造物がない場合には、大型円盤構造として固定プラテンの中央前面に配置することも可能である。
【0028】
次に、上述加圧機構300に圧油を供給するための油圧回路400を図7を参照して説明する。図示のように、この油圧回路400は正逆回転駆動可能なモータ402によって作動するトルク一定制御が可能な可変ピストンポンプ手段によって圧油をブラダ318に供給するようにしている。実施形態では可変ピストンポンプ手段として斜板ポンプ404により構成しているが、斜軸ポンプを利用することもできる。前記斜板ポンプ404の圧油供給油路406が加圧機構300の供給油路354に接続され、途中に介装した第1ソレノイドバルブ408の開閉作用により圧油の供給路を開閉できるようにしている。前記第1ソレノイドバルブ408の出口側にはタンク410への第2ソレノイドバルブ412を介装した戻り油路414が接続され、第2ソレノイドバルブ412を開閉させることによりブラダ318とタンク410との流路を遮断開放させることができるようにしている。第1ソレノイドバルブ408は常閉バルブ構造とされ、第2ソレノイドバルブ412は常開バルブ構造とされている。また、第2ソレノイドバルブ412に並列にリリーフバルブ416が設けられ、射出圧によりブラダ318の内圧が異常に昇圧した状態となったときにブラダ318の圧力をタンク410側に開放できるようにしている。
【0029】
前記斜板ポンプ404はトルク一定制御のために、ポンプ出口圧が昇圧したときに斜板角を自動的に変更してトルクを調整できるように斜板角調整バルブ418を内蔵している。図7の斜板ポンプ404部分において、420は斜板角調整バルブ418と並列配置されたリリーフバルブ、422は斜板角をメカニカルに検出して斜板角調整バルブ418の作動バランスを調整するバランス調整バルブである。
【0030】
このような構成の油圧回路400は制御手段500(図1参照)により、前記ブラダ318へ圧油を供給して型締力を発生するが、この昇圧のための制御フローを図8に示す。図示のように、型締開始条件が整ったときに、最初に第1、第2ソレノイドバルブ408(SOLD1)、412(SOLD2)をONにする(ステップ1100)。これによって圧油供給油路406はブラダ318に連通される。モータ402を正転してポンプ吐出状態となすことにより(ステップ1102)、圧油がブラダ318に充填され、加圧プレート304が押圧されて型締を開始する。圧力センサ424(PP1)が第1ソレノイドバルブ408の出口に配置され、ブラダ318の圧力を監視するようにしている(ステップ1104)。このセンサ424によりブラダ圧が設定型締圧に達したことを受けて(ステップ1106)、第1ソレノイドバルブ408をOFFとして油路を遮断し、ブラダ318側の圧力経路を遮断するとともに、モータ402を停止し斜板ポンプ404による供給を停止する(ステップ1108)。これによって型締が完了し、この後に射出成形がなされる。ブラダ318側の圧力経路を遮断した後、今度はモータ402を逆転操作することによって、第1ソレノイドバルブ408より上流(ポンプ側)の油路からの吸込動作を行なわせる(ステップ1110)。そして、第1ソレノイドバルブ408の入口側にはポンプ出口圧を検出する圧力センサ426により、ポンプ出口圧が監視され(ステップ1111)、この圧力がゼロとなったことを検知した後(ステップ1112)、モータ402を停止させるようにしている(ステップ1114)。
【0031】
また、成形作業の終了後は、ブラダ318の降圧処理を行なうが、この降圧のための制御フローを図9に示す。成形作業の終了直後は、第1ソレノイドバルブ408が閉止され、ブラダ318側の圧力経路を遮断された状態にあるが、この状態から降圧作業に入る。まず、最初に第1ソレノイドバルブ408の前後で圧力が異なるため、急激に開放してタンク410に圧油を戻すとキャビテーションによる振動や油温上昇による不具合を発生する。そこで、最初にモータ402を正転してブラダ318の圧力まで上昇させるようにしている(ステップ1200)。第1ソレノイドバルブ408の前後圧力を圧力センサ424(PP1)、426(PP2)で監視し、両圧力が等しくなったことを確認して(ステップ1202)、第1、第2ソレノイドバルブ408をONにする(ステップ1204)。これによって圧油供給油路406はブラダ318側と連通状態とされる。その後、モータ402を逆転駆動しポンプ吸込状態となすようにしている(ステップ1206)。これにより、ブラダ318に供給された作動油が斜板ポンプ404を通じてタンク410に戻され、急激な圧力変動によるキャビテーションの発生を抑制し、油温の上昇をモータ402の回生抵抗により吸収することができる。ブラダ318側の圧力がタンク410に開放しても支障のない圧力まで低下したことを、例えば設定圧1MPaよりも低下したか否かでチェックし(ステップ1208)、モータ402を停止させると同時に(ステップ1210)、第2ソレノイドバルブ412をOFF状態に切り替えるとともに(ステップ1212)、第1ソレノイドバルブ408をOFFとして(ステップ1214)、ブラダ318をタンク410に連通させ、残りの作動油をタンク410に戻す。
【0032】
本実施形態では、上記油圧回路400にて、型締による成形処理を完了してブラダ318を降圧した後に、同じ油圧源を利用して、金型20,22を離型する作業を前記斜板ポンプ404を利用して行なわせるようにしている。離型作業は型締力の15分の1程度の離型力を必要とするが、この離型力を前述した型開閉装置100によって行なわせる。このため、前記ボールねじ部材102を軸方向に移動させる油圧による離型シリンダ機構116が設けられている。図7に示すように、油圧回路400のポンプ出口の圧油供給油路406から分岐してポンプ圧を導入する第1分岐油路428と、タンク410側に通じる戻り油路414から分岐された第2分岐油路430を設け、これらを4ポート3位置切換バルブからなる方向制御バルブ432を介して離型シリンダ機構116のヘッド側油圧室118に通じる前進用油圧通路434とロッド側油圧室120に通じる後退用油圧通路436に接続している。したがって、前記方向制御バルブ432の切換操作により、離型シリンダ機構116へ斜板ポンプ404の吐出圧を利用して離型を行なわせ、引き続き可動プラテン18を固定プラテン14から離反させる型開操作に連続して移行できるようにしている。
【0033】
このボールねじ機構による型開閉装置100と斜板ポンプ404を利用した離型作業の制御フローを図10に示す。制御手段500は、射出成形が終了しブラダ318の降圧処理を完了させ(ステップ1400)、プラテンロック装置200を作動して割ナット204を開放させ、タイロッド28と可動プラテン18のロックが解かれたことを受けて(ステップ1402)、型開閉装置100のボールねじ部材102に付帯した電磁ブレーキ130をONさせる(ステップ1404)。これによりボールねじ部材102の回転が拘束され、軸方向移動のみが可能となる。そこで、離型シリンダ機構116への油圧通路に介在している方向制御バルブ432(SOLR1)を作動させ(bソレノイドON)、斜板ポンプ404から吐出作動油を第1分岐油路428を経て、前進用油圧通路434に導き、ヘッド側油圧室118に導入可能に回路を開かせるのである(ステップ1406)。その後、モータ402を正転駆動してポンプ404から作動油を吐出供給する(ステップ1408)。これによって離型シリンダ機構116がボールねじ部材102を押出し、ボールナット108を係合部材として可動プラテン18を離型方向に押圧して離型作業を実施できる。一対の離型シリンダ機構116のピストンロッド117の前進限位置と後退限位置とにはそれぞれ位置検出センサ122,124が設けられており(図7参照)、離型動作によって押出されたピストンロッド117の前進限位置センサ122(LSD1F、LSD2F)がONされたことに基づき(ステップ1410)、制御手段500は斜板ポンプ404を定圧に保持し(ステップ1412)、ボールねじ部材102を通じてピストンロッド117が戻されることを防止する。この圧力保持は作動油のリーク分を補填する程度でよく、ポンプモータ402は少し回転する程度である。その後に継続して型開動作に入る。このため、電磁ブレーキ130を解除して回転拘束を解き(ステップ1414)、型開閉用のサーボモータ112(MOTD)を型開方向(逆転方向)に回転させる(ステップ1416)。可動プラテン18の可動領域に設けた位置センサにより可動プラテン18が型開位置に到達したか否かが検出され(ステップ1418)、最終的に型開閉用のサーボモータ112(MOTD)とポンプモータ402(MOTP)の停止を行ない、離型シリンダ機構116への油圧通路に介在している方向制御バルブ432(SOLR1)をOFFにして作業を完了する(ステップ1420)。
【0034】
上述した離型制御動作により、離型シリンダ機構116のピストンロッド117は前進限位置にあるが、これは次の型閉のために後退させておく必要がある。この原点復帰のための制御フローを図11に示す。これは型開閉用のサーボモータ112(図1参照)を利用して前進限位置にある離型シリンダ機構の116のピストンロッド117を後退移動させるようにしており、当該型開閉用のサーボモータ112(MOTD)を可動プラテン18を移動させない程度の低速・低トルクで軽く型開方向に回す(ステップ1500)。離型シリンダ機構116のヘッド側油圧室118はタンク410に接続状態にあるため、軽い力でピストンロッド117を後退させることができる。このような移動によりピストンロッド117が後退限位置に達したことを後退限位置検出センサ124(LSD1B、LSD2B)が検知すると(ステップ1502)、前記当該型開閉用のサーボモータ112(MOTD)を停止させ(ステップ1504)、方向制御バルブ432(SOLR1)を作動して(aソレノイドON)、ポンプ圧がロッド側油圧室120に導かれるように切り替える(ステップ1506)。そして、斜板ポンプ404を正転駆動して圧油をロッド側油圧室120に送給し(ステップ1508)、昇圧させる。後退用油圧通路436にはロッド側油圧室120を検出し、設定圧に到達した場合にON動作する圧力スイッチ452(PS1)が設けられている。ロッド側油圧室120が設定圧まで昇圧した後(ステップ1510)、方向制御バルブ432(SOLR1)をOFF状態にし(ステップ1512)、斜板ポンプ404を停止する(ステップ1514)。後退用油圧通路436には、前記方向制御バルブ432より下流側に位置してパイロットチェックバルブ454が設けられており、ロッド側油圧室120に圧力が封じ込められ、型開閉に際してボールねじ部材102の軸方向移動を強固に拘束し、可動プラテン18の型締め移動を円滑に行なわせることができる。
【0035】
このように構成された型締装置10の作用は次のようになる。
まず、型開状態から型開閉装置100を作動させる。駆動用のサーボモータ112を駆動させてボールねじ部材102を回転させることにより、可動プラテン18側に取り付けてあるボールナット108が螺進し、可動プラテン18を固定プラテン14側に移動させる。可動金型22が固定金型20に接触した時点でサーボモータ112の作動を停止させることにより型閉状態となる。次いで、プラテンロック装置200を作動させる。これは型開閉の際に開放されている一対の割ナット204をナットシリンダの駆動によりタイロッド28の半径方向に閉じ移動させ、割ナット204の内周に形成された噛合歯をタイロッド28の外周面に形成したリング溝202に噛合させることにより、可動プラテン18とタイロッド28とを係合状態に保持する。
【0036】
このような型閉状態が完了した後に油圧回路400と制御手段500を用いて、加圧機構300を作動させるのである。最初に斜板ポンプ404と第1、第2ソレノイドバルブ408、412をONして連通状態とし、ブラダ318に作動油を供給可能に油圧経路を連通させる。モータ402を正転してポンプ吐出状態にし、作動油をブラダ318に供給する。当初内部に装填されている入子320と密着状態にあるブラダ318の内部に油圧通路322を通じて作動油が充填されると、ブラダ318のピストン当接部326以外の部分は周囲の壁面に移動規制されているので、ブラダ318はピストン316側に膨張してピストン316を押出し、加圧プレート304が押圧されて型締を開始する。圧力センサ424によりブラダ圧が設定型締圧に達したことを受けて、ブラダ318側の圧力経路を遮断するとともに、モータ402を停止し斜板ポンプ404による供給を停止する。これによって型締が完了し、この後に射出成形がなされる。
【0037】
一方、型開動作を行なう際に際して、先ず最初に、ブラダ318の降圧処理を行なう。これはブラダ318の内部に封入された作動油の圧力を漸次低下させて型締力を低減させる。ブラダ318側の圧力経路を遮断し封じ込めた状態から、封じ込め圧に達するまでモータ402を正転して斜板ポンプ404から第1ソレノイドバルブ408までの管路圧を昇圧し、その後に第1ソレノイドバルブ408を開く。そして今度はモータ402を逆転駆動し、ブラダ318に充填されている作動油を斜板ポンプ404を通じてタンク410に戻し、これによって封入された作動油の圧力を漸次低下させて急激な圧力変動によるキャビテーションの発生を抑制し、油温の上昇をモータ402の回生抵抗により吸収させているのである。ブラダ318側の圧力がタンク410に開放しても支障のない圧力まで低下したならば、モータ402を停止させ、今度は第1、第2ソレノイドバルブ408、412を切り替え操作して、ブラダ318をタンク410に連通させ、残りの作動油をタンク410に戻す。すると、加圧プレート304は皿ばね310の復元力によりプラテン本体302側に引き戻され、加圧プレート304およびピストン316の位置関係は自動的に型締力作用前の位置関係に戻される。
【0038】
続いて、型締状態から開放された金型20,22は結合状態にあり、これを離型させるにも型締力の15分の1程度の比較的な大きな力が必要である。この離型力は前述した型開閉装置100のボールねじ部材102を用いて行なう。割ナット204を開放して可動プラテン18とタイロッド28の結合を解いた後、ボールねじ部材102を軸方向に移動させるように取り付けられた離型シリンダ機構116に斜板ポンプ404から吐出される作動油を導入させ、電磁ブレーキ手段130を作動させてボールねじ部材102の回転を阻止した状態で油圧力で強制的に可動プラテン18側に押出す。これにより離型が行なわれる。サーボモータ112の逆転駆動により可動プラテン18が型開限度位置まで移動させ、その後に、ボールねじ部材102を原位置に復帰させるのである。
【0039】
このように実施形態に係る型締装置では、特に、電動ボールねじ機構のねじ部材102を軸方向移動可能に支持させ、前記ボールねじ部材102に軸方向力を付与して離型力を発生させる離型シリンダ機構116を設け、前記ボールねじ部材116に電磁ブレーキ手段130を付帯させて離型操作時に回転拘束して離型処理を行なわせているので、効率的に電動操作と油圧操作を併用することができ、省エネ構造の型締装置とすることができる。また、離型シリンダ機構116には型締油圧回路400の圧油を供給し、特に可変ピストンポンプを用いてトルク制御を行なって供給するようにしているので、装置の小型化を実施しつつ、型締にも離型にも併用できる利点が得られる。また、離型シリンダ機構116への油圧経路には油圧封じ込め手段としてのパイロットチェックバルブ454を設けて前記ボールねじ部材102を原点復帰位置にて保持でき、型開閉操作時に可動プラテン18が振動するようなこともない。したがって、射出成形機やダイカスト成形機等の型締装置として好適な、省エネ性と制御精度に優れクリーンなハイブリッド型締装置が得られる。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、タイロッドにより連繋され金型が取付けられる固定プラテンと可動プラテンによる型開閉を電動ボールねじ機構により行わせるとともに、少なくとも一方のプラテンに油圧により膨張収縮をなす袋体に油圧を導入してピストンを押圧して型締をなす加圧機構を設けてなる型締装置であって、前記電動ボールねじ機構のねじ部材を軸方向移動可能に支持させ、前記ボールねじ部材に軸方向力を付与して離型力を発生させる離型シリンダ機構を設け、前記ボールねじ部材にブレーキ手段が付帯して離型操作時に回転拘束可能としてなるので、離型力を型開閉のための電動ボールねじ機構によって行なわせ、電動ボールねじ機構の消費エネルギを低減しつつ、電動と油圧を好適に組み合わせて型締工程における省エネ化を実現して、全消費エネルギにおいても大幅な省エネ化を達成することできる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る型締装置の概要構造を示す縦断面図である。
【図2】型締装置の固定プラテン側背面図である。
【図3】型開閉装置の部分断面図である。
【図4】型開閉装置の部分外観図である。
【図5】型締装置の上位部分における加圧機構部分の断面図である。
【図6】型締装置の下位部分における加圧機構部分の断面図である。
【図7】油圧回路図である。
【図8】加圧機構による昇圧制御のフローチャートである。
【図9】加圧機構による降圧制御のフローチャートである。
【図10】離型制御のフローチャートである。
【図11】離型シリンダの原点復帰制御のフローチャートである。
【符号の説明】
10………型締装置、12………マシンベース、14………固定プラテン、
16………ガイドシュー、18………可動プラテン、20………固定金型、
22………可動金型、24………射出装置進入用空間、
26………押出し装置、28………タイロッド、100………型開閉装置、
102………ボールねじ部材、104………貫通孔、106………ねじ部、
108………ボールナット、110………プーリ、
112………サーボモータ、114………ベルト、
116………離型シリンダ機構、117………ピストンロッド、
118………ヘッド側油圧室、120………ロッド側油圧室、
122………前進限位置検出センサ、124………後退限位置検出センサ、
126………スライダブロック、128………複列円錐コロ軸受、
130………電磁ブレーキ手段、132………固定ユニット、
134………クラッチユニット、136………キー、
138………スプライン溝、200………プラテンロック装置、
202………リング溝、204………割ナット、
206………ダイハイト調整機構、208………固定ウェッジ、
210………可動ウェッジ、300………加圧機構、
302………プラテン本体、304………加圧プレート、
306………段付き貫通孔、308………連結ボルト、310………皿ばね、
312………シリンダ部、314………シリンダブロック、
316………ピストン、318………袋体(ブラダ)、320………入子、
322………油圧通路、324………締付ボルト、338………油圧通路、
352………環状油路、354………供給油路、356………空気抜き通路、
400………油圧回路、402………モータ、404………斜板ポンプ、
406………圧油供給油路、408………第1ソレノイドバルブ、
410………タンク、412………第2ソレノイドバルブ、
414………戻り油路、416………リリーフバルブ、
418………斜板角調整バルブ、420………リリーフバルブ、
422………バランス調整バルブ、424………ブラダ圧監視用圧力センサ、
426………ポンプ出口圧監視用圧力センサ、428………第1分岐油路、
430………第2分岐油路、432………方向制御バルブ、
434………前進用油圧通路、436………後退用油圧通路、
438………シーケンス制御バルブ、440………バイパス油路、
452………圧力スイッチ(PS1)、
454………パイロットチェックバルブ、500………制御手段

Claims (6)

  1. タイロッドにより連繋され金型が取付けられる固定プラテンと可動プラテンによる型開閉を電動ボールねじ機構により行わせるとともに、少なくとも一方のプラテンに油圧により膨張収縮をなす袋体または油圧により前後進するシリンダ機構に油圧を導入してピストンを押圧して型締をなす加圧機構を設けてなる型締装置であって、
    前記電動ボールねじ機構のねじ部材を軸方向移動可能に支持させ、前記ボールねじ部材に軸方向力を付与して離型力を発生させる離型シリンダ機構を設け、前記ボールねじ部材にブレーキ手段が付帯して離型操作時に回転拘束可能としてなることを特徴とする型締装置。
  2. 前記離型シリンダ機構には型締油圧回路の圧油を供給可能に接続してなることを特徴とする請求項1に記載の型締装置。
  3. 前記離型シリンダ機構への油圧経路には前記ボールねじ部材の原点復帰位置となる前記離型シリンダ機構のピストンロッドの後退限位置にて前記ピストンロッドを移動拘束できる油圧封じ込め手段を設けて、前記ボールねじ部材の軸方向移動拘束可能としてなることを特徴とする請求項1に記載の型締装置。
  4. タイロッドにより連繋され金型が取付けられる固定プラテンと可動プラテンを電動ボールねじ機構により型開閉により行わせるとともに、少なくとも一方のプラテンに膨張収縮可能な袋体または油圧により前後進するシリンダ機構に油圧を導入してピストンを押圧して型締をなす型締装置の離型方法であって、
    予め前記電動ボールねじ機構のねじ部材を軸方向移動可能にプラテンに支持しつつ、ねじ部材を回転拘束し、前記ボールねじ部材を油圧力により軸方向移動させて離型力を発生させることを特徴とする型締装置の離型方法。
  5. 離型開始に際してねじ部材の回転拘束をなすブレーキ手段を作動させ、型締油圧源からボールねじ部材を軸方向移動させる離型シリンダ機構に圧油を供給して離型操作を行なわせ、次いで前記ブレーキ手段を開放して電動操作により型開操作をなすようにしたことを特徴とする請求項4に記載の型締装置の離型方法。
  6. 型開完了後に前記離型シリンダ機構のピストンロッドを原点位置である後退限位置に復帰移動させて後、離型シリンダ機構に圧油を封じ込めて前記ピストンロッドを可動防止するようにしたことを特徴とする請求項5記載の型締装置の離型方法。
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