JPH0663282A

JPH0663282A - 全自動洗濯機

Info

Publication number: JPH0663282A
Application number: JP4225426A
Authority: JP
Inventors: Tomohito Maeda; 智史前田; Kazutoshi Adachi; 一利足立; Masaki Nakaya; 正樹中家; Shinichi Kumagai; 眞一熊谷
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-08-25
Filing date: 1992-08-25
Publication date: 1994-03-08

Abstract

(57)【要約】【目的】バランスコントロール水流を発生させる機能
を有する全自動洗濯機において、洗濯終了時、衣類の偏
りを防止し、脱水時、洗濯機本体の騒音、振動を抑制す
ること。【構成】洗濯行程およびすすぎ行程の終了時直前に設
けた衣類の偏りを防止するバランスコントロール水流
を、布量に応じて複数段階に時限を変更する構成とした
ことにより、個別切り換えスイッチ１９で使用者が少布
量であるにもかかわらず高水位を選定しても、高水位で
布量を判定して弱水流に変更すると同時に、高水位での
布量の判定を記憶しておいて、洗濯終了時直前にバラン
スコントロール水流を布量に応じて複数段階の水流に換
える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はバランスコントロール水
流を発生させる機能を有する全自動洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、全自動洗濯機は大容量化の傾向に
あり、洗濯または攪拌終了時には洗濯槽の中での洗濯物
の偏在により、次の脱水工程で振動、騒音が発生するこ
とになる。その対策として、特開平３−１２８０９４号
公報に示すように、水位に対応させてバランスコントロ
ール水流を発生させる攪拌翼の小刻みの反転時限を変化
させる構成のものがある。

【０００３】従来、全自動洗濯機には、水位、水流、洗
濯時間、すすぎ回数、脱水時間を各々多段階に切り換え
可能な個別切り換えスイッチと、あらかじめプログラム
が設定されている複数の自動コース切り換えスイッチが
設けられている。また負荷量検知装置は、パルセータを
交互に正反転制御し、モータオフ時の惰性回転数を測定
して負荷量を判定する方式であり、進相コンデンサのモ
ータオフ時のパルス数をカウントする装置も基本的には
同じである。そして、この負荷量検知装置は、前記自動
コースの中のセンサーコースとして設けられており、検
知した布量に応じて、水位、水流、洗濯時間等を決定し
て運転を行っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構成で
は、使用者が個別切り換えスイッチで水位、水流、洗濯
時間等を好みに応じて選定する場合、使用者の好みで少
容量、たとえば布量１ｋｇ前後を、本来５ｋｇを洗う高
水位、標準水流で洗おうとしたとき、負荷量検知装置で
布量を検知し布量に応じて水飛びを無くするため洗濯水
流を変更していたが、洗濯終了時直前に布の偏りを平均
的にするために、パルセータの反転時限を短くしたバラ
ンスコントロール水流は、衣類の種類、衣類の量に関係
なくパルセータの反転時限は一定であった。そのため
に、少布量の場合、布が水の中で浮いた状態になってい
る。さらに、バランスコントロール水流が強いため、布
の偏りを補正しきれない場合が多く、脱水時において洗
濯機本体の騒音、振動が大きくなる原因の１つになって
いた。

【０００５】本発明は、上記課題を解決するもので、洗
濯終了時、衣類の偏りを防止し、脱水時、洗濯機本体の
騒音、振動を抑制することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗濯行程およびすすぎ行程の終了時直前に
設けた衣類の偏りを防止するバランスコントロール水流
を、布量に応じて複数段階に時限を変更する構成とし
た。

【０００７】

【作用】上記構成において、少布量を高水位、標準水流
で洗濯しようとしたときでも、洗濯終了時に衣類の種
類、衣類の量に応じたバランスコントロール水流を行う
ため、脱水前の布の偏りを防止し、脱水時における洗濯
機本体からの騒音、振動を低く抑制することとなる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図７
を参照しながら説明する。

【０００９】図１は制御装置のブロック図である。図に
示すように、１５は交流電源、１６はモータ５の進相コ
ンデンサーである。制御装置１４はマイクロコンピュー
タよりなる信号制御手段１７と、操作パネル１８内に納
められ、水位、水流、洗濯時間、すすぎ回数、脱水時間
を多段階に選定し、個別コースとして運転する個別切り
換えスイッチ１９、あらかじめプログラムが設定されて
いる自動コース切り換えスイッチ２０、表示装置２１よ
りなる操作表示手段２２と、信号表示手段１７からの信
号により、モータ５、排水電磁弁６、給水弁１２等を制
御するパワースイッチング手段２３と、布量検知手段２
４と、水位検知手段２５と、記憶手段２６と、スタート
／一時停止スイッチ２７より構成されている。

【００１０】布量検知手段２４はモータ５の進相コンデ
ンサー１６の端子電圧パルス数をカウントするもので、
洗濯攪拌中のモータ通電停止時の惰性回転を検知する方
式である。

【００１１】図２は全自動洗濯機の縦断面図である。図
に示すように、洗濯兼脱水槽１は、中央底部にパルセー
タ２が回転自在に配してある。洗濯兼脱水槽１を内包す
る水槽３の外底部には基板４が固着され、駆動用モータ
５、排水電磁弁６、洗濯脱水切り換え機構部７等が配設
され、基板４の外縁部は防振装置８、吊り棒９を介して
外枠１０の上部角隅より垂下支持されている。外枠１０
の上部には上部カバー１１が固着され、給水弁１２、電
源スイッチ１３、制御装置１４等が配設されている。制
御装置１４は前記モータ５、排水電磁弁６、給水弁１２
等を制御する。

【００１２】図３は進相コンデンサ１６の減衰特性を示
し、モータ５を回転させて通電停止すると進相コンデン
サー１６の端子電圧は、Ａは布量が多いときで減衰パル
ス数が少なく減衰時間ｔα１も短くなる。Ｂは布量が
少ない場合で減衰パルス数が多く減衰時間ｔα２は長
い。モータ５の回転が止まるとコンデンサーパルスはな
くなるので、惰性回転数検知と基本的に同じである。

【００１３】図４は布量検知を行う場合のモータ５の通
電制御を示す波形図。自動コース切り換えスイッチ２０
によりセンサーコースを選定したときは極少量水位まで
給水し、図６に示すように個別切り換えスイッチ１９の
水位スイッチ１９ａで高水位、水流スイッチ１９ｂで標
準水流を選定したときは高水位まで給水して図４に示す
攪拌制御を行い、モータ５のオフ時の進相コンデンサー
１６の端子電圧パルス数をカウント蓄積し、パルス数の
総和により布量を判定する。

【００１４】図５は布量検知パルス数と布量の相関およ
び判定レベルしきい値の関係を示す特性図を示すもの
で、たとえば５ｋｇの多量の布量を洗濯兼脱水槽１内に
いれて電圧パルス数を判定した場合の度数分布、中量、
少量、極少量入れた場合の度数分布を示す。Ｎ₁、
Ｎ₂、Ｎ₃は、センサーコースの場合、水位を高、中、
低、少量水位に判定するしきい値である。個別切り換え
スイッチ１９による個別コースの場合、Ｎ_2-Aをしきい
値として、少量以下、中量以上に分け、少量以下の場
合、弱水流に変更し、中量以上の場合は、標準水流のま
まとする。同時に洗濯終了時に行うバランスコントロー
ル水流も衣類の種類、衣類の量に応じて少量以下、中量
以上というように、しきい値をもうけてバランスコント
ロール水流を変更するものである。布量パルス数に応じ
て布量判定するしきい値はあらかじめ設定されたもの
で、信号制御手段１７内のマイクロコンピュータの記憶
手段２６内のメモリーに記憶されている。

【００１５】図６は操作表示手段２２を示すもので、前
記水位スイッチ１９ａ、水流スイッチ１９ｂ、洗濯時間
スイッチ１９ｃ、すすぎ回数スイッチ１９ｄ、脱水時間
スイッチ１９ｅよりなる個別切り換えスイッチ１９と自
動コース切り換えスイッチ２０、スタート／一時停止ス
イッチ２７を示す。また２１ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１
ｄ、２１ｅ、２１ｆは水位スイッチ１９ａ、水流１９ｂ
等の各々の表示部を示す表示装置２１である。

【００１６】図７は本発明の布量判定のフローチャート
を示す。電源スイッチ１３を入れるとプログラムがスタ
ートし、キー入力の後、自動コースが個別コースかどう
かを判定する。自動コースであればセンサーコースかど
うかを判定し、センサーコースであれば極小まで給水し
て攪拌パルス数カウントと布量判定まで行い以降布量に
応じた布量別コースを運転する。自動コースでないなら
ば高水位かどうか、また標準水流かどうかを判定し、高
水位で標準水流ならば高水位まで給水して攪拌し、進相
コンデンサー１６のパルス数をカウトンして布量判定
し、少布量以下でなければ標準水流のままで洗濯を始め
次工程へと進む。少布量と判定すれば弱水流で洗濯を始
め、洗濯終了時直前に、布量の偏りを平均的にするため
に、また確実性を増すために、パルセータの反転時限を
短くしたバランスコントロール水流を衣類の種類、衣類
の量に合せた適切な水流に換え、次工程へと進む。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、個別切り換えスイッチで、使用者が少布量であ
るにもかかわらず高水位を選定しても、高水位で布量を
判定して、標準水流のまま洗濯を始めることなく、弱水
流に変更すると同時に高水位での布量の判定を記憶して
おいて、洗濯終了時直前に、布の偏りを平均的にするた
めに、また確実性をもたせるために、パルセータの反転
時限を短くしたバランスコントロール水流を布量に応じ
て複数段階の水流に換え、布の偏りを防止し、脱水時に
おける本体からの騒音、振動を低く制御することができ
る。

【００１８】なお、本発明では、少布量の場合、使用者
が高水位と標準水流を選択した場合に、バランスコント
ロール水流を布量に応じた適切な水流に変更することと
したが、洗濯機のパルセータ形状および標準水流の強さ
によっては、中水位であっても少布量で洗濯終了時直前
に、バランスコントロール水流を行っても、布の偏りが
発生する場合があるので、使用者が中水位、標準水流を
選択した場合でも、布量に応じた適切なバランスコント
ロール水流に変更すれば同様の硬化を得られることはい
うまでもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全自動洗濯機の制御装置のブロック
図。

【図２】本発明の一実施例を示す全自動洗濯機の縦断面
図。

【図３】モータオフ時の進相コンデンサー電圧の減衰特
性図。

【図４】布量検知のモータの通電制御を示す波形図。

【図５】布量検知パルス数と布量の相関および判定レベ
ルしきい値の関係を示す特性図。

【図６】操作表示パネルの表示を示す図。

【図７】本発明の一実施例の全自動洗濯機の布量判定の
フローチャート。

【符号の説明】

１７信号制御手段１９個別切り換えスイッチ２０自動コース切り換えスイッチ２１表示装置２４布量検知手段２５水位検知手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者熊谷眞一大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】マイクロコンピュータよりなる信号制御装
置と、水位、水流、洗濯時間、すすぎ回数、脱水時間を
各々多段階に切り換え可能な個別切り換えスイッチと、
あらかじめプログラムが設定されている複数の自動コー
ス切り換えスイッチと、前記各スイッチの表示部と、水
位を検知する水位検知手段と、洗濯時のモータの回転数
によるパルス数により洗濯布量を検知する布量検知手段
とを有し、個別切り換えスイッチにて水位が高水位ある
いは中水位に設定されたとき、その水位まで給水した
後、前記布量検知手段を動作させて布量を検知し、布量
に応じて水量を複数段階に変更する全自動洗濯機におい
て、洗濯行程およびすすぎ行程の終了時直前に設けた衣
類の偏りを防止するバランスコントロール水流を、布量
に応じて複数段階に時限を変更する構成とした全自動洗
濯機。