JPH0662518B2 - 光学活性化合物の配置の反転方法 - Google Patents

光学活性化合物の配置の反転方法

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JPH0662518B2
JPH0662518B2 JP58141244A JP14124483A JPH0662518B2 JP H0662518 B2 JPH0662518 B2 JP H0662518B2 JP 58141244 A JP58141244 A JP 58141244A JP 14124483 A JP14124483 A JP 14124483A JP H0662518 B2 JPH0662518 B2 JP H0662518B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式I (式中Aは2−シクロペンチル−フェニル基でありそし
てRは第3ブチル基である)を有する化合物中の光学活
性炭素原子(*)での配置を反転させるにあたり、式Iの
化合物をホルミル化することにより一方で炭素原子(*)
での配置を保持しつつ式II (式中AおよびRは前記定義のとおりである)を有する
光学活性化合物に変換し、これを酸ハロゲン化物で処理
することにより式III (式中AおよびRは前記定義のとおりでありそしてX
は強酸の陰イオンまたはハロゲン陰イオンを表わす)を
有する光学活性な環状化合物に変換しそしてこのオキサ
ゾリニウム誘導体(III)を酸またはアルカリ加水分解す
ることにより場合によりN−ホルミル化合物の段階を経
て出発物質Iと同じ構造を有するがしかし炭素原子(*)
で反対の配置を有する式IV (式中AおよびRは前記定義のとおりである)を有する
光学活性化合物に変換し、そして所望の場合は式Iの遊
離化合物を塩にまたは得られた塩を遊離の化合物に変換
することを特徴とする方法に関する。
本発明による配置反転は基 中に存在する偏光中心を含有しそしてそれゆえSまたは
R配置で存在しうる第2アルコール基に関する。
従つて本発明方法によれば、式Iの(2S)−3−アミノ−
2−プロパノールが相当する(2R)−3−アミノ−2−プ
ロパノールにまたは式Iの(2R)−3−アミノ−2−プロ
パノールが相当する(2S)−3−アミノ−2−プロパノー
ルに変換される。式Iの化合物中に何らそれ以上の偏光
中心が存在しない場合、この配置反転により旋光方向の
反転が惹起される。
ヨーロッパ特許公開7605明細書の記載から光学活性化合
物の配置反転は知られている。この方法では光学活性化
合物はその相当する式V のN−アシル誘導体に変換される。この方法ではR′は
単環系または多環系の炭素環または複素環残基または場
合により置換されていてもよい脂肪族、環状脂肪族また
は芳香脂肪族炭化水素残基である。
N−アシル誘導体(V)を環化して式VI を有する相当するオキサゾリニウム塩となし、これを次
に加水分解して同じ構造を有するがしかし出発物質と反
対の配置を有する光学活性化合物を得る。
この方法を1−アリールオキシ−3−第3ブチルアミノ
−2−プロパノールの変換に適用する試みにおいて、か
かる1−アリールオキシ−3−第3ブチルアミノ−2−
プロパノール(R=第3ブチル)は例えば酢酸、無水酢
酸、酢酸エチルまたはアセチルクロライドのような既知
のアシル化剤と数日間反応させても5%より少ない収量
でしか式V(R′=CH3)の化合物に変換できないこと
が見出された。それゆえ配置の反転に必要な環状中間生
成物(VI)(R′=CH3)も満足できる収量では調製でき
ず、従つて用いられうる配置反転法がこの方法では得ら
れなかつた。
今や驚くべきことに、かかる式Iの1−アリールオキシ
−3−第3ブチルアミノ−2−プロパノールは既知方法
でホルミル化剤を用いて相当する式IIのN−ホルミル化
合物に良好な収率で変換でき、次にこれを融成物中また
は適当な溶媒中で強酸または酸ハロゲン化物を用い−20
℃〜+150℃好ましくは0℃〜50℃で相当する式IIIの
オキサゾリニウム塩に環化できることが見出された。
これら塩は酸性または塩基性媒体中で場合により反転さ
れたN−ホルミル化合物の段階を経由して式Iの出発物
質と同じ構造を有するがしかし反対の配置を有する光学
活性な式(IV)の1−アリールオキシ−3−第3ブチルア
ミノ−2−プロパノールに加水分解される。
この新規な方法のもう一つの利点は中間体の調製に蟻酸
またはその誘導体が試薬として使用されることにある。
何故ならば蟻酸およびその誘導体は容易に入手できそし
て(量的基準で)同族のカルボン酸およびそれらの相当
する誘導体より一般に安価であるからである。
ホルミル化剤としては例えば蟻酸またはその誘導体(例
えば蟻酸と無水酢酸から得られる混合無水物、蟻酸フエ
ニル、蟻酸メチル、蟻酸エチルおよび蟻酸ブチル)が適
当である。純粋な蟻酸エステルの代りにこれを共沸エス
テル化によりその場で調製しそしてそれ以上精製するこ
となく式Iのアミノ−2−プロパノールのホルミル化に
使用することもできる。
環化試薬としては酸ハロゲン化物なかんずくクロライド
またはブロマイド例えばチオニルクロライド、チオニル
ブロマイド、スルフリルクロライド、クロルスルホン
酸、三塩化燐、五塩化燐、オキシ塩化燐またはメタンス
ルホニルクロライドがあげられる。さらに例えば低級ア
ルコキシスルホニルハロゲン化物または燐酸低級アルキ
ルエステルハロゲン化物のような前記ハロゲン化物に相
当する混合エステルも使用されうる。環化は融成物中で
または適当な不活性溶媒(例えばメチレンクロライドま
たはトルエン)中で実施される。
酸を使用する場合には50℃〜150℃の温度範囲が好
ましく、一方酸クロライドを使用する場合には−20℃
〜80℃で操作するのが好ましい。
加水分解は酸性または塩基性媒体中で実施される。適当
な酸試薬は水性鉱酸例えば水性塩酸、硫酸または燐酸の
ような水性酸である。酸加水分解は0℃〜+120℃、
合目的々には+10℃〜+50℃で実施される。塩基性媒体
としては水性アルカリ例えば水酸化ナトリウムまたは水
酸化カリウム、またはカルシウムまたはマグネシウムの
水酸化物のようなアルカリまたはアルカリ土類の水溶液
が適当であり、その場合前述の試薬は高められた温度例
えば50℃〜150℃で使用されるのが好ましい。加水
分解は均質相においてもまた多相系においても実施され
うる。
本発明による方法はまた式IIの中間生成物を単離するこ
となく実施し、これを次に同じ反応混合物中でさらに操
作して式IIIの化合物となしそしてこの得られた式IIIの
化合物をそれ以上精製することなく加水分解にかけるこ
ともできる。
本発明はさらに式III(式中A、RおよびX は前記した
意味を有する)を有する光学活性化合物または遊離塩基
の形態をしたかかる化合物にも関する。
AおよびRは前記定義のとおりでありそしてX が硫
酸、燐酸または強有機スルホン酸例えばp−トルエンス
ルホン酸またはベンゼンスルホン酸の陰イオンであるか
またはクロライドまたはブロマイドを表わす式IIIの化
合物が好ましい。
式IVの化合物はその薬理学的性質ゆえに医薬として使用
されうる。
本発明を下記の例により説明するが、本発明はこれら代
表としてあげられた化合物に限定されるものではない。
例において、光学的収量とは、生成した光学活性化合物
の比旋光度の理論値に対する実測値の百分率をいい、収
量とは生成物の重量値をいう。
例 1 (+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−
第3ブチルアミノ−2−プロパノールの反転 a)(+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−
3−N−第3ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロパ
ノール 蟻酸メチルエステル60g中の1−(2−シクロペンチ
ル−フエノキシ)−3−第3ブチルアミノ−2−プロパ
ノール〔〔α▲〕20 D▼+10.0゜(5%、イソプロ
パノール中)、81%が(+)配置でありそして19%が
(-)配置である〕29.1gの溶液を48時間還流加熱
させる。真空下にこの溶液を蒸発させて粗製の(+)−1
−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−N−第3
ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロパノールを得
る。このものはn−ヘキサンから再結晶しうる(〔α
▲〕20 D▼+11.0゜)。
b)1−第3ブチル−4−(2−シクロペンチル−フエ
ノキシメチル)−オキサゾリニウムクロライド 粗製の(+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)
−3−N−第3ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロ
パノールをトルエン50ml中に溶解させる。この溶液中
に氷冷下に温度が20℃を越えないようにしてチオニル
クロライド7.5mlを滴下する。さらに15分間撹拌し
そしてこの溶液を真空下に蒸発させると粗製1−第3ブ
チル−3−(2−シクロペンチル−フエノキシメチル)
−オキサゾリニウムクロライドが得られる。
粗製のオキサゾリニウム塩はトルエンから再結晶できる
(〔α▲〕20 D▼+8.2゜)。
c)(-)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−
3−第3ブチルアミノ−2−プロパノール 粗製1−第3ブチル−4−(2−シクロペンチルフエノ
キシメチル)−オキサゾリニウムクロライドをイソプロ
パノール60ml中に溶解させ、4N苛性ソーダ400ml
を加えそして強力に撹拌しながら還流下に3時間煮沸さ
せる。室温に冷却した後有機相を分離する。
このものは1−(2−シクロペンチルフエノキシ)−3
−第3ブチルアミノ−2−プロパノール〔67%が(-)
配置でありそして33%が(+)配置である、〔α▲〕20 D
▼=−5.5゜(5%、イソプロパノール中)、塩基含量
は塩酸滴定により測定〕27.0gを含有する。これは
光学的収量55%に相当する。このイソプロパノール溶
液を過しそして液にD−(-)−マンデル酸12.2
gを加えるとそこで(-)−1−(2−シクロペンチルフ
エノキシ)−3−第3ブチルアミノ−2−プロパノール
−D−(-)−マンデレートが沈殿し、これをイソプロパ
ノール50mlから再結晶することにより精製する。
収量22.0g〔〔α▲〕20 D▼=−52.4゜(1%、イ
ソプロパノール中〕、出発物質中に含有される(+)−塩
基の61.3%に相当し、およびけん化溶液中に含有される
(-)−塩基の74.1%に相当する。
例 2 (+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−
第3ブチルアミノ−2−プロパノールの反転 a)(+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−
3−N−第3ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロパ
ノール 1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−第3ブ
チルアミノ−2−プラパノール〔81%が(+)配置であり
そして19%が(-)配置である、〔α▲〕20 D▼=+10.0
゜(5%、イソプロパノール中)〕291.0gおよび蟻酸
ブチルエステル306gを6時間還流下に加熱する。反
応混合物を真空下に蒸発させると粗製の(+)−1−(2
−シクロペンチル−フエノキシ)−3−N−第3ブチル
アミノ−N−ホルミルアミノ−2−プロパノールが得ら
れる。
b)1−第3ブチル−4−(2−シクロペンチル−フエ
ノキシメチル)−オキサゾリニウムクロライド 粗製(+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−
3−N−第3ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロパ
ノールをトルエン240ml中に溶解させる。この溶液中
に冷却下にチオニルクロライドを温度が40℃を越えな
いようにして滴下する。さらにこの温度で2時間撹拌す
る。
c)(-)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−
3−第3ブチルアミノ−2−プロパノール 粗製1−第3ブチル−4−(2−シクロペンチルフエノ
キシメチル)−オキサゾリニウムクロライドのトルエン
溶液を、温度が60℃を越えないようにして水100ml
中に滴下することにより酸けん化する。これを60℃で
2時間撹拌しそして次に18%苛性ソーダ溶液800ml
を加える。トルエン相を分離し、水100mlで洗いそし
て過する。これは280.2gの(-)−1−(2−シクロペ
ンチル−フエノキシ)−3−第3ブチルアミノ−2−プ
ロパノールを含有する(塩酸で滴定)。〔α▲〕20 D
=−8.2゜(5%、イソプロパノール中)、76%が(-)
配置でありそして24%が(+)配置である。光学的収量
82%。
これ以上の精製は例1c)に記載されるようにしてD−
(-)−マンデル酸とのジアステレオマー塩を経由して遂
行される。
例 3 (+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−
第3ブチルアミノ−2−プロパノールの反転 a)(+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−
3−N−第3ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロパ
ノール 85%蟻酸110g、n−ブタノール148gおよびト
ルエン35gの混合物を水分離器上加熱する。2時間後
50mlの水(蟻酸11%含有)が分離され、留出物が透
明となる。この溶液に1−(2−シクロペンチル−フエ
ノキシ)−3−第3ブチルアミノ−2−プロパノール
〔81%が(+)配置でありそして19%が(-)配置であ
る、〔α▲〕20 D▼=+10.0゜(5%、イソプロパノー
ル中)〕291gを加えそして16時間還流加熱する。溶
媒(蟻酸ブチル、ブタノールおよびトルエン)をはじめ
常圧でそして次に真空下に除去する。粗製(+)−1−
(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−N−第3ブ
チル−N−ホルミルアミノ−2−プロパノールが得られ
る。
除去された溶媒混合物は蟻酸を補充したのちさらに同様
の反応に再使用されうる。
以後の処理は例2b)および2c)に記載のようにして遂行
される。トルエン溶液は(-)−1−(2−シクロペンチル
−フエノキシ)−3−第3ブチルアミノ−2−プロパノ
ール(塩酸で滴定)271.2gを含有する。〔α▲〕20 D
=−7.2゜(5%、イソプロパノール中)、73%が(-)
配置でありそして27%が(+)−配置である。光学的収
率72%。
例 4 (+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−
第3ブチルアミノ−2−プロパノールの反転 a)(+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−
3−N−第3ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロパ
ノール 1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−第3ブ
チルアミノ−2−プロパノール〔81%が(+)−配置であ
りそして19%が(-)−配置である、〔α▲〕20 D▼=1
0.0゜(5%、イソプロパノール中)〕145.5gをトルエ
ン172ml中に溶解させそして85%蟻酸54.1gを
室温で適下する。この混合物を水分離器で約7時間加熱
すると水31g(約60%の蟻酸含有)が分離してく
る。溶媒および過剰の蟻酸を真空下に留去すると粗製
(+)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3−
N−第3ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロパノー
ルが残留物として残る。
b)1−第3ブチル−4−(2−シクロペンチル−フエ
ノキシメチル)−オキサゾリニウムクロライド トルエン150ml中の粗製(+)−1−(2−シクロペン
チル−フエノキシ)−3−N−第3ブチル−N−ホルミ
ルアミノ−2−プロパノールの溶液中に冷却下にチオニ
ルクロライド37.5mlを温度が40℃を越えないよう
にして適下する。続いてこの温度で2時間撹拌する。
c)(-)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−
3−第3ブチルアミノ−2−プロパノール 粗製1−第3ブチル−3−(2−シクロペンチル−フエ
ノキシメチル)−オキサゾリニウムクロライドのトルエ
ン溶液を撹拌下に水50ml中に温度が60℃を越えない
ようにして適下する。60℃でさらに2時間撹拌しそし
てこの溶液に18%苛性ソーダ溶液375mlを加える。
有機相を分離し、水50mlで洗いそして過する。これ
は(-)−1−(2−シクロペンチル−フエノキシ)−3
−第3ブチル−アミノ−2−プロパノール(塩酸で滴
定)130.9gを含有する。〔α▲〕20 D▼=−5.7゜(5
%、イソプロパノール中)、68%が(-)−配置でありそ
して32%が(+)−配置である。光学的収率57%。
これ以上の精製は例1c)に記載されるようにしてD−
(-)−マンデル酸とのジアステレオマー塩を経て遂行さ
れる。
比較例 式Iの化合物をホルミル化する本発明の方法とこれをア
セチル化するヨーロッパ特許公開7605明細書記載の方法
について、光学活性化合物の配置の反転効果を比較する
と次のとおりである。
1. アセチル化による方法 a)(−)−1−(2−シクロペンチル−フェノキシ)−3−
N−第3ブチル−N−アセトアミノ−2−プラパノール
の製造 ジメチルホルムアミド168g中の(−)−1−(2−シクロ
ペンチル−フェノキシ)−3−第3ブチルアミノ−2−
プロパノール58.2g溶液に無水酢酸41gを10℃で滴下し
た。この溶液を20℃で24時間攪拌し、次いで水600ml中
に注ぎ、トルエン320mlで抽出した。このトルエン溶液
を炭酸水素ナトリウム溶液(5%)200mlで洗浄し、Na2SO
4で乾燥し、トルエンを真空中で留去した。
b)(−)−1−第3ブチル−4−(2−シクロペンチル−
フェノキシメチル)−2−メチルオキサゾリニウムクロ
ライドの製造 前記a)で得られた粗生成物をメチレンクロライド100ml
に溶解し、これをメチレンクロライド45ml中のチオニル
クロライド15ml溶液に5〜10℃で45分を要して滴下し
た。この溶液を20℃で2時間、次いで35℃で1時間攪拌
し、続いて蒸発乾固した。
c)(+)−1−(2−シクロペンチル−フェノキシ)−3
−N−第3ブチル−アミノ−2−プロパノールの製造 前記b)の粗生成物に水50ml、エタノール200mlおよび水
酸化ナトリウム(純品)32gを加え、この混合物を攪拌
し、1時間還流した。次いで、85〜90℃でエタノールを
留去し、水性の残留物をトルエン100mlで2回抽出し
た。このトルエン層を水100mlで2回洗浄し、真空中で
蒸発乾固し、油性の残留物21.0gを得た。
最終生成物の収量:45.0g 最終生成物の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−15.3゜(5
%、イソプロパノール中) 出発物質の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−15.5゜(5%、
イソプロパノール中) 2. 前記1の工程a)における反応時間24時間の替わりに
72時間反応させる以外は前記1と全く同様に反応を行っ
た。
最終生成物の収量:33.1g 最終生成物の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−14.3゜(5
%、イソプロパノール中) 出発物質の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−15.5゜(5%、
イソプロパノール中) 3. 前記1の工程a)における反応時間24時間および温度
20℃を4時間および85℃とする以外は前記1と全く同様
に反応を行った。
最終生成物の収量:52.0g 最終生成物の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−16.0゜(5
%、イソプロパノール中) 出発物質の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−15.5゜(5%、
イソプロパノール中) 4. ホルミル化 (−)−1−(2−シクロペンチル−フェノキシ)−3−N
−第3ブチル−N−ホルミルアミノ−2−プロパノール
の製造 a) ジメチルフホルムアミド168g中の(−)−1−(2−
シクロペンチル−フェノキシ)−3−第3ブチルアミノ
−2−プロパノール58.2g溶液に、ぎ酸メチル24gを10
℃で滴下した。この溶液を20℃で24時間攪拌し、次いで
水600ml中に注ぎ、トルエン320mlで抽出した。このトル
エン溶液を前記1の工程a)と同様に処理した。
b)およびc) 上記工程a)で得られた生成物を前記1の工程b)および工
程c)と全く同様に処理して所望の生成物を得た。
最終生成物の収量:42.0g(油性残留物) 最終生成物の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−3.6゜(5%、
イソプロパノール中) 出発物質の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−15.5゜(5%、イ
ソプロパノール中) 5. 前記1の工程a)における反応時間24時間の替わりに
72時間反応させる以外は前記1と全く同様に反応を行っ
た。
最終生成物の収量:43.0g 最終生成物の比旋光度〔α▲〕20 D▼=+12.6゜(5
%、イソプロパノール中) 出発物質の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−15.5゜(5%、
イソプロパノール中) 6. 前記1の工程a)における反応時間24時間および温度
20℃を4時間および85℃とする以外は前記1と全く同様
に反応を行った。
最終生成物の収量:49.5g 最終生成物の比旋光度〔α▲〕20 D▼=+11.6゜(5
%、イソプロパノール中) 出発物質の比旋光度〔α▲〕20 D▼=−15.5゜(5%、
イソプロパノール中) 上記の比較試験の結果をまとめると次のとおりである。
上記比較試験1〜3は、(−)−1−(2−シクロペンチ
ル−フェノキシ)−3−N−第3ブチルアミノ−2−プ
ロパノールの立体配置はアセチル化では反転しないこと
を示している。これに対して比較試験4〜6は、上記化
合物の立体配置がホルミル化によって反転することを示
している。
フロントページの続き (72)発明者 ハンス−エ−ベルハルト・エアレ ドイツ連邦共和国デ−−6000フランクフル ト・アム・マイン61ラウタ−バツヘルシユ トラ−セ38 (56)参考文献 欧州特許出願公開7605(EP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I (式中Aは2−シクロペンチル−フェニル基でありそし
    てRは第3ブチル基である)を有する化合物中の光学活
    性炭素原子(*)での配置を反転させるにあたり、式Iの
    化合物をホルミル化することにより炭素原子(*)での配
    置を保持しつつ式II (式中AおよびRは前記定義のとおりである)を有する
    光学活性化合物に変換し、これを酸ハロゲン化物で処理
    することにより式III (式中AおよびRは前記定義のとおりでありそしてX
    は強酸の陰イオンまたはハロゲン陰イオンを表わす)を
    有する光学活性環状化合物に変換しそしてこのオキサゾ
    リニウム誘導体(III)を酸またはアルカリ加水分解する
    ことにより、場合によりN−ホルミル化合物の段階を経
    て出発物質Iと同じ構造を有するがしかし炭素原子(*)
    で反対の配置を有する式IV (式中AおよびRは前記定義のとおりである)を有する
    光学活性化合物に変換することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】酸ハロゲン化物としてスルフリルクロライ
    ド、チオニルブロマイド、チオニルクロライド、三塩化
    燐、オキシ塩化燐、五塩化燐、トルエンスルホン酸クロ
    ライドまたはメタンスルホン酸クロライドを使用するこ
    とを特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】強酸を使用して+50℃〜150℃で環化させ
    ることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  4. 【請求項4】酸ハロゲン化物を使用して−20℃〜+80℃
    で環化させることを特徴とする前記特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
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