JP3184345B2 - 5−クロロオキシインドールの製造方法 - Google Patents

5−クロロオキシインドールの製造方法

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恒二 川村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はp−クロロ−ω−クロロ
アセトアニリドをFriedel-Crafts反応によって閉環して
5−クロロオキシインドールを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】5−クロロオキシインドールは心臓薬或
いはリウマチの進行を止める薬効のある薬剤の合成中間
体であり、その製造方法は例えばRobin D. Clarkらに
よる方法(Synthesis, 871, 1991)、Thomas A. Fogli
aらによる方法(J. Org. Chem.33(12), 4440, 1968)、
Bryan B. Molloyらによる方法(U.S. Patent 388223
6)およびA.E. Kellieらによる方法(J. Chem. Soc. 3
809, 1956)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら上記の
〜の方法は、原料或いは試薬が高価である点、また
は多段階を要する等の欠点がありいずれの方法も工業的
に満足し得るものではない。唯一、の方法が原料的に
は容易かつ安価に入手しうる化合物を用いる方法である
が文献記載の方法は低収率である欠点を有する。すなわ
ち、文献中において、p−クロロ−ω−クロロアセトア
ニリドを塩化アルミニウムと共に225℃で反応させた
場合には変化せず、塩化アルミニウムと共に250℃で
反応させた場合にわずかな収量でしか5−クロロオキシ
インドールが得られない旨の記載がなされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このの
方法について低収率であるという問題点を解決すべくFr
iedel-Crafts反応の反応条件について鋭意検討を重ねた
結果、p−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに対して
3倍モル以上の塩化アルミニウムを作用させれば目的物
が高収率で得られることを見出すと共にさらに種々の検
討を加えて本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明はp−クロロ−ω−クロロ
アセトアニリドを塩化アルミニウムを用いるFriedel-Cr
afts反応に付して閉環させて5−クロロオキシインドー
ルを製造するにあたり、p−クロロ−ω−クロロアセト
アニリドに対して3倍モル以上の塩化アルミニウムを用
いることを特徴とするものである。
【0006】すなわち、下記する比較例の記載から明ら
かな如く、p−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに対
して1.5倍モルの塩化アルミニウムの使用では反応が
進行せず、p−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに対
して3倍モルの塩化アルミニウムの使用によりはじめて
工業的に意味のある収量で目的物の5−クロロオキシイ
ンドールを得ることができたのである(実施例1)。
【0007】本発明で用いられるp−クロロ−ω−クロ
ロアセトアニリドは、p−クロロアニリンとクロルアセ
チルクロライドとの反応より容易に得られ、反応生成物
を特に精製して使用する必要はない。また塩化アルミニ
ウムの使用量はp−クロロ−ω−クロロアセトアニリド
に対して3倍モル以上、通常約3〜8倍モルである。好
ましくは約5〜6倍モル使用される。
【0008】反応温度は通常180〜250℃、好まし
くは220〜230℃である。反応時間は通常2〜5時
間程度である。反応後目的物は常法により、例えば水等
のプロトン性溶媒を加えた後、濾過、分液、抽出等の操
作等を施すことにより取り出すことができる。取り出し
た目的物は再結晶、各種クロマトグラフィー等の操作を
施すことによりさらに精製することもできる。
【0009】
【発明の効果】本発明方法によればp−クロロ−ω−ク
ロロアセトアニリドから5−クロロオキシインドールが
容易にしかも高収率で得られる。
【0010】
【実施例】次に実施例に基づき本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0011】実施例 1 1.4gのp−クロロアニリンを25mlのジクロロメタ
ンに溶解し1.2gのトリエチルアミンを加えた。この
混合液を0℃に冷やし、撹拌下1.4gのクロルアセチ
ルクロライドを滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹
拌した。その後減圧濃縮によりジクロロメタンを除去し
析出した固体に水酸化ナトリウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾
過した後減圧濃縮し粗p−クロロ−ω−クロロアセトア
ニリドを得た。得られた粗p−クロロ−ω−クロロアセ
トアニリドに4.5gの塩化アルミニウムを加えよく混
合した。この混合物を230℃で4時間加熱した。放冷
後、水、メタノールを加えた。減圧濃縮によりメタノー
ルを除去した後酢酸エチルで抽出した。油層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し濾過した後減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し0.58g
の5−クロロオキシインドールを得た。p−クロロアニ
リンを基準とした収率は32%であった。
【0012】実施例 2 1.4gのp−クロロアニリンを25mlのジクロロメタ
ンに溶解し1.2gのトリエチルアミンを加えた。この
混合液を0℃に冷やし、撹拌下1.4gのクロルアセチ
ルクロライドを滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹
拌した。その後減圧濃縮によりジクロロメタンを除去し
析出した固体に水酸化ナトリウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾
過した後減圧濃縮し粗p−クロロ−ω−クロロアセトア
ニリドを得た。得られた粗p−クロロ−ω−クロロアセ
トアニリドに7.5gの塩化アルミニウムを加えよく混
合した。この混合物を230℃で4時間加熱した。放冷
後、水、メタノールを加えた。減圧濃縮によりメタノー
ルを除去した後酢酸エチルで抽出した。油層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し濾過した後減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し1.3gの
5−クロロオキシインドールを得た。p−クロロアニリ
ンを基準とした収率は71%であった。
【0013】実施例 3 30gのp−クロロアニリンを300mlのジクロロメタ
ンに溶解し26gのトリエチルアミンを加えた。この混
合液を0℃に冷やし、撹拌下29gのクロルアセチルク
ロライドを滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹拌し
た。その後減圧濃縮によりジクロロメタンを除去し析出
した固体に水酸化ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで
抽出した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾過し
た後減圧濃縮し、粗p−クロロ−ω−クロロアセトアニ
リドを得た。得られた粗p−クロロ−ω−クロロアセト
アニリドに157gの塩化アルミニウムを加えよく混合
した。この混合物を230℃で4時間加熱した。その後
冷却せずに液状の混合物を氷水に加え1時間放置した後
固体を濾別した。この固体に500mlの酢酸エチルを加
え熱時濾過をした。濾液を減圧濃縮し酢酸エチルより2
度再結晶することにより24gの5−クロロオキシイン
ドールを得た。p−クロロアニリンを基準とした収率は
61%であった。
【0014】実施例 4 100gのp−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに3
30gの塩化アルミニウムを加えよく混合した後、23
0℃に加熱し4時間反応した。放冷後、水、メタノール
を加え、減圧濃縮でメタノールを除去した。これに酢酸
エチルを加え抽出した後、この酢酸エチル層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し濾過した後、減圧濃縮した。残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、66
gの5−クロロオキシインドールを得た。p−クロロ−
ω−クロロアセトアニリドを基準とした収率は80%で
あった。
【0015】比較例 1 1.4gのp−クロロアニリンを25mlのジクロロメタ
ンに溶解し1.2gのトリエチルアミンを加えた。この
混合液を0℃に冷やし、撹拌下1.4gのクロルアセチ
ルクロライドを滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹
拌した。その後減圧濃縮によりジクロロメタンを除去し
析出した固体に水酸化ナトリウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾
過した後減圧濃縮し粗p−クロロ−ω−クロロアセトア
ニリドを得た。得られた粗p−クロロ−ω−クロロアセ
トアニリドに2.3gの塩化アルミニウムを加えよく混
合した。この混合物を230℃で4時間加熱した。しか
し反応は進行せず目的物を得ることはできなかった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p−クロロ−ω−クロロアセトアニリド
    を塩化アルミニウムの存在下に閉環反応に付して5−ク
    ロロオキシインドールを製造するにあたり、p−クロロ
    −ω−クロロアセトアニリドに対して3倍モル以上の塩
    化アルミニウムを用いることを特徴とする5−クロロオ
    キシインドールの製造方法。
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