JPH0661926B2 - 印刷用スクリーンの製造方法 - Google Patents
印刷用スクリーンの製造方法Info
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- JPH0661926B2 JPH0661926B2 JP2032667A JP3266790A JPH0661926B2 JP H0661926 B2 JPH0661926 B2 JP H0661926B2 JP 2032667 A JP2032667 A JP 2032667A JP 3266790 A JP3266790 A JP 3266790A JP H0661926 B2 JPH0661926 B2 JP H0661926B2
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Description
製造方法に関するものである。
なる薄い紗織物およびステンレス鋼線からなる網等が知
られている。
際の摩擦により静電気が発生し、印刷インキの通過性が
悪くなって精密な線の印刷が困難になり、かつスクリー
ンに対して印刷インキが付着し易く、印刷終了後の洗浄
が困難であり、またスキー走行に対する摩擦抵抗が大き
く、耐久性に乏しい等の問題があった。さらに、上記の
合成繊維製スクリーンは、その耐熱性、耐湿性、耐候性
および耐薬品性が低いという問題があった。
ため、目の細かさに限界があって比較的目の粗いものと
なり、また剛性が大きく、伸びが少ないため、印刷用ス
クリーンとして使用した場合に製版が困難であり、かつ
高価であった。
1本のフィラメントからなる糸を経糸および緯糸に使用
した印刷用スクリーン基材に後加工を施すことにより、
帯電を防止し、印刷インキの通過性を良好に保ち、精密
印刷を可能にし、スキージ走行の際の摩擦抵抗を小さく
し、印刷終了後の洗浄を容易にし、かつ耐熱性、耐湿性
および耐薬品性を向上するものである。
び緯糸に使用して製織された印刷用スクリーン基材を加
熱して水分率0.1%以下に乾燥し、次いで、上記スクリ
ーン基材をアルゴンガスの存在下で長さ方向に走行させ
ながら、スパッタリング加工を上記スクリーン基材の表
面側および裏面側から順に施して上記スクリーン基材を
構成する合成繊維のモノフィラメント糸に導電性および
耐食性の良好なステンレス鋼等の合金を厚さ100〜10000
Åの薄膜状に付着させることを特徴とする。なお、上記
金属の薄膜は、単層または複数層のいずれでもよい。
エステル、ナイロン、芳香族ポリエステルおよび芳香族
ナイロン等の合成繊維のモノフィラメント糸からなる紗
等の薄い織物である。なお、使用する合成繊維モノフィ
ラメメント糸の繊度および織物密度は、従来と同様であ
り、繊度は直径で20〜50μmが、また織物密度は8
0〜600メッシュがそれぞれ好ましい。
加熱され、水分率が0.1%以下になるように乾燥され、
しかるのちスパッタリング加工が行われる。上記のスク
リーン基材にスパッリング加工を施すには、例えば特開
昭60-110972号公報に記載された縦型低温ハイレートス
パッタリング装置(徳田製作所製、型番CAF−36P
V)等を使用することができる。この装置は、密閉可能
なケーシング内にスパッタリング加工用の金属からなる
円筒形のターゲット(陰極)および棒状の陽極をそれぞ
れ垂直に設け、上記の陰極からみて陽極の後方にロール
状に巻かれた長尺のスクリーン基材の送り出し軸および
巻き取り軸をそれぞれ垂直に設け、先ず上記のケーシン
グ内を減圧し、次いでこのケーシング内にアルゴンガス
を導入してケーシング内を10-4〜10-5Torr程度の低圧ア
ルゴンガス雰囲気にし、上記の陽極と陰極との間に500
〜1000Vの直流電圧を加えると共に、送り出し軸上の長
尺スクリーンを、表面が陽極を向くように一定速度で送
り出して巻取軸に巻取り、アルゴンガスから解離ささせ
た陽イオンを加速して陰極のターゲットに衝突させ、こ
の陰極から陰極表面の金属、例えばチタンを叩き出し、
この金属を飛散させて上記のスクリーンに付着させるよ
うにしたものである。
性および耐食性の良好な合金が使用される。これらのタ
ーゲット材料は、単層に付着され、その厚みが100〜100
00Åとなるように上記ケーシング内のガス圧力、両電極
間の電圧、電流、スパッタリング時間(スクリーン基材
の送り速度)等が調節される。そして、上記印刷用スク
リーンの表面のスパッタリング加工が終了したのち、裏
面に対して同様に加工する。
の経糸および緯糸がスパッタリング加工のターゲット金
属の被膜で覆われた印刷用スクリーンが得られる。この
印刷用スクリーンは、その経糸および緯糸が合成繊維の
モノフィラメント糸であるため、多数本の繊維からなる
マルチフィラメント糸や紡績糸に比して表面が平滑であ
り、かつスパッタリング加工を行う際、上記のマルチフ
ィラメント糸や紡績糸を使用した場合のような繊維の陰
ができず、しかも表裏両面からスパッタリン加工を行う
ため金属膜による被覆が完全になり、表面が平滑にな
る。また、上記の経糸および緯糸の交差部が上記の金属
膜で被覆されることにより、交差部の凹凸が平滑化され
る。更に、パッタリング加工の際の雰囲気ガスとしてア
ルゴンガスのみを使用するので、導電性の良好な金属膜
が形成され、窒素ガスや酸素ガスを加えたときのように
導電性に乏しい窒化金属や酸化金属の被膜が形成される
ことはない。
柔軟性を保持し、しかも静電気を帯びることがなく、耐
熱性、耐湿性、耐候性および耐薬品性等に優れ、スキー
ジ走行の際の摩擦抵抗や印刷インキの通過抵抗が小さ
く、目詰まりが起き難く、付着した印刷インキが洗浄に
より落ち易い。
分率が0.1%よりも多くなると、スパッタリング加工時
に密閉ケーシング内の減圧が困難になり、スパッタリン
グ加工が不可能になる。また、スパッタリング加工で合
成繊維モノフィラメント糸に付着した合金被膜の厚さが
100Å未満では目的とする帯電防止性、耐熱性、耐湿
性、耐候性、耐薬品性、耐摩擦性が得られず、スパッタ
リング加工の目的が達成されない。これと反対に10000
Åを超えると、目が詰まって印刷の目的に使用すること
ができなくなる。
および緯糸に使用して平織物(印刷用スクリーン基材)
を製織した。この平織物は、オープニング(径糸間およ
び緯糸間の間隙の大きさ)が53μm(120メッシュ相
当)、厚さが50μm、オープニングエリアが41%、透過
体積が20cm3/m2であった。この印刷用スクリーンを乾燥
炉に導入し乾熱120℃で2時間乾燥し、上記印刷用スク
リーン基材の水分率を0.1%以下に調整した。
ハイレートスパッタリング装置を使用してスパッタリン
グ加工を行った。すなわち、ターゲット金属にステンレ
ス鋼を使用し、ケーシング内を真空度2×10-5Torr減圧
し、アルゴンガスを導入してガス圧力を5×10-4Torrに
設定し、上記のターゲット(陰極)および陽極間に500
Vの直流電圧を印加し、上記の印刷用スクリーン基材を
5m/分の速度で送りながらその表面を加工し、上記印
刷用スクリーン基材の経糸および緯糸を構成するポリエ
ステルモノフィラメント糸の表面にステンレス鋼からな
る厚さ1000Åの単層皮膜を形成し、その表面に対する加
工が終了したのち、反対の裏面に対して同様の加工を行
った。
して版離れが良好であり、かつ表面電気抵抗が4×103
Ω/cm2であり、帯電することがなく、耐熱性、耐湿
性、耐候性および耐薬品性に優れ、印刷インキの通過
性、版離れが良く、精密印刷が可能で、スキージ走行の
際の摩擦抵抗が少なく、耐久性が向上し、印刷用スクリ
ーンとして極めて優れていた。そして、得られた印刷用
スクリーンから縦20cm、横20cmの試験片を切取り、この
試験片を家庭用洗濯機を用いて3分間の洗濯を10回繰り
返す試験をしたところ、20回の洗濯で全く異常が無かっ
た。また、一般にポリエステルフィラメント製スクリー
ンは、高温水蒸気の存在により強度が低下し、例えば11
0℃、20時間の強度保持率が80%であるのに対し、上記
のスパッタリング加工を施したものは、強度低下が少な
く、40時間後の保持率が80%であった。また、濃度10
%、温度95℃のカセイソソーダ液に浸漬したとき、未加
工のポリエステルフィラメント製スクリーンの10時間後
の強度保持率74%に対し、スパッタリング加工したもの
の強度保持率は、20時間後で74%であった。
を構成する合成繊維モノフィラメント糸の表裏両面にス
パッタリング加工による金属の薄い膜が強固に付着し、
この膜では経糸および緯糸が完全に被覆されると共に、
その交差部の凹凸が上記の金属膜で平滑化された合成繊
維製の印刷用スクリーンが得られ、この印刷用スクリー
ンは、静電気を帯びることがなく、スキージ走行の際の
摩擦抵抗が少なくて耐久性が向上し、型離れおよび印刷
インキ通過性が良好であり、精密印刷が可能であって、
耐熱性、耐湿性および耐薬品性に優れ、印刷用スクリー
ンとして極めて優れている。
Claims (1)
- 【請求項1】合成繊維のモノフィラメント糸を経糸およ
び緯糸に使用して製織された印刷用スクリーン基材を加
熱して水分率0.1%以下に乾燥し、次いで上記スクリ
ーン基材をアルゴンガスの存在下で長さ方向に走行させ
ながら、スパッタリング加工を上記スクリーン基材の表
面側および裏面側から順に施して上記スクリーン基材を
構成する合成繊維のモノフィラメント糸に導電性および
耐食性の良好なステンレス鋼等の合金を厚さ100〜1
0000Åの薄膜状に付着させることを特徴とする印刷
用スクリーンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2032667A JPH0661926B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 印刷用スクリーンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2032667A JPH0661926B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 印刷用スクリーンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03236962A JPH03236962A (ja) | 1991-10-22 |
JPH0661926B2 true JPH0661926B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=12365221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2032667A Expired - Lifetime JPH0661926B2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 印刷用スクリーンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0661926B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5760363B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2015-08-12 | 凸版印刷株式会社 | スクリーン印刷装置およびその印刷方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6075669A (ja) * | 1983-10-03 | 1985-04-30 | 豊田合成株式会社 | 金属付着繊維物 |
JPS60134067A (ja) * | 1983-12-19 | 1985-07-17 | 豊田合成株式会社 | 繊維物 |
JPS60134068A (ja) * | 1983-12-19 | 1985-07-17 | 豊田合成株式会社 | 繊維物 |
JPS61282584A (ja) * | 1985-06-04 | 1986-12-12 | 豊田合成株式会社 | 網戸用網 |
JPS62102564A (ja) * | 1985-10-29 | 1987-05-13 | Toshiba Corp | 半導体装置 |
JPS62102564U (ja) * | 1985-12-17 | 1987-06-30 | ||
US4803110A (en) * | 1986-09-15 | 1989-02-07 | International Business Machines Corporation | Coated mask for photolithographic construction of electric circuits |
JPH01274814A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 浄化用フィルター |
-
1990
- 1990-02-14 JP JP2032667A patent/JPH0661926B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03236962A (ja) | 1991-10-22 |
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