JPS61282584A - 網戸用網 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は合成繊維で形成された網に関するものである
。

（従来の技術） 従来、網戸や蝿帳等に用いられる網は、合成繊維やステ
ンレス鋼製の線材を平織あるいは綾織等で織って形成さ
れている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記の合成繊維を用いて形成した網戸では、安価である
が見た目に高級感がな゛いという問題点があった。また
、入射する光の熱および光によって絹糸が劣化したり綱
が歪んだりして、耐老化性および耐久性に乏しいという
問題点もあった。更に、室外から入射する光に対しての
遮光および遮熱効果が乏しく、外から室内が見えたり、
室内の温度−が上２がったりするという実用上の問題点
もあった。

また、ステンレス鋼の線材で形成された網では、高級感
、耐久性等に優れるがコストが非常に高くなるという問
題点があった。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決するために、合成繊維で織ら
れた又は編まれた網の一面又は両面に対して、スパッタ
リングにより金属が付着されている構成を採用している
。

（作用） 繊維に付着された金属が高級感をもたらすばかりでなく
、入射する光を散乱させて遮光および遮熱効果をもたら
すとともに、網の耐久性を向上させる。

（実施例） 以下、本発明を網戸に具体化した一実施例を第１〜６図
に従って説明する。

第１図に示すように、この網戸１は長四角形状をなす金
属枠２と、その内面に取着された網３とからなっている
。

第２図に示すように、この網３は絹糸の繊維としてポリ
エステルのモノフィラメント糸４を用い、平織に形成さ
れており、置網３を通して反対側が透視できる程度の目
の粗さ、すなわち、０．５〜５鶴の微小間隔に形成され
ている。

また、第３図に示すように、この網３のモノフィラメン
ト糸４の両面には、スパッタリングにより耐食性に優れ
た金属（本実施例では、ステンレス鋼）が付着されてお
り、金属被膜５が３００１〜１００ＯＡの厚さで形成さ
れている。

次に、本実施例の網３に金属をスパッタリングするため
の装置および方法を第４〜６図に従って説明する。

この方法に用いるスパッタリング装置は低温ハイレート
スパッタリング装置であっていい、同装置本体２１は基
台２２とその基台２２上にバッキング（図示しない）を
挟んで気密状態に載置される円筒形状のケーシング２３
とより構成されている。同ケーシング２３は図示しない
ワイヤ、滑車および駆動装置とにより昇降移動して前記
基台２２に対して開閉するようになっている（第６図に
おいて、二点鎖線で示す）。同ケーシング２３の略中央
部には有底円筒状のターゲット２４が着脱可能に吊下支
持されている。

第４図に示すように、前記ターゲット２４としての陰極
の周囲には８本の上下方向に延びる線状部を有する籠型
の陽極２５が、その線状部がターゲット２４を中心とす
る同一円周上に位置するように配設されている。ターゲ
ット２４としての陰極と陽極２５との間には５０Ｖ〜１
ｏｏｏｖの直流電圧が印加されるようになっている。前
記ターゲット２４の周囲には、長尺に形成された網３を
案内する６本のガイドローラ２６がターゲット２４を中
心とする同一円周上に等間隔で配設されている。前記ガ
イドローラ２６は基台２２上に配設され、平面略６角形
状をなす上部支持フレーム２７および下部支持フレーム
２８間に回転自在に支持されている。前記上部支持フレ
ーム２７を支持する支柱２７ａは前記ガイドローラ２６
の内側に配設されるとともに各ガイドローラ２６の直径
よりも幅広に形成されている。

前記ガイドローラ２６が配設された円周の外側には前記
長尺網３を送り出す送出ローラ２９と、スパッタリング
処理後の長尺網３を巻取る巻取ローラ３０とが垂直状態
で回転自在に配設されている。両ローラ２９．３０は夫
々基台２２上に配設され図示しない外部駆動機構により
駆動される駆動軸３１に着脱可能に取着されている。

送出ローラ２９から送り出される長尺Ｍ４３は一方の補
助ガイドローラ３２に案内され、スパッタリング処理後
の長尺網３は他方の補助ガイドローラ３３を経て巻取ロ
ーラ３０に巻取られるようになっている。

更に、前記基台２２には内面を真空にするためのメカニ
カルブースタ３７、ロータリポンプ３８、拡散ポンプ３
９、諸バルブ４０等より構成された減圧装置３４と、ス
パッタリング装置内部にアルゴンガスを導入するための
ガス供給装置３５が取付られている。

さ−て、この装置を用いてスパッタリングする際には、
まず、ケーシング２３を上方に吊下する。

この状態で送出ローラ２９を駆動軸３Ｉおよび被動軸３
６から取り外し、長尺網３を送出ローラ２９に巻付ける
。次に、長尺Ｗ１３が巻付けられた送出ローラ２９を前
記駆動軸３１および被動軸３６間に取付け、その一端側
から送り出しながら補助ガイドローラ３２、ガイドロー
ラ２６、補助ガイトローラ３３を経て巻取ローラ３０ま
で導き、長尺網３の一端を巻取ローラ３０の表面に止着
する。

そして、ケーシング２３を基台２２上に載置する。

ケーシング２３は自重およびバッキングの作用により、
機密性が保持された状態で前記基台２２上に載置される
。

次に、前記減圧装置３４を作動させる。スパッタリング
装置本体２１内が一定の減圧状Ｂ（１０−４Ｔ　ｏ　ｒ
　ｒ台）になった状態で長尺網３内に存在する空気、水
分等の除去を行うため、巻取ローラ３０および送出ロー
ラ２９を駆動し、１０ｍ／ｍｉｎ程度の速度で巻取りお
よび巻戻しを行なってもよい。そして、スパッタリング
装置本体２１内が１Ｏ−５ＴＯｒｒ台の真空度になった
ら、ガス供給装置３５を作動させて、前記本体２１内に
アルゴンガスを送り込むとともに、前記ガス供給装置３
５の一部をさせて徐々に排出することにより装置本体２
１内を３〜５×１Ｏ−４ＴＯｒｒのアルゴンガス雰囲気
に保持する。ついで、ターゲット２４としての陰極と、
陽極２５との間に直流高電圧を印加するとともに送出ロ
ーラ２９および巻取ローラ３０を駆動する。ターゲット
２４および陽極２５間に直流高電圧を印加することによ
り、スパッタリング装置本体２１内のアルゴンガスが放
電エネルギーによりイオン化し、イオン化されたアルゴ
ンイオンがターゲット（陰極）３４側へ加速されてター
ゲット２４に衝突し、ターゲット２４−表面から叩き出
された金属はターゲット２４から放射状に飛散する。長
尺網３は補助ガイドローラ３２、ガイドローラ２６、補
助ガイドローラ３３を経てターゲット２４の周囲を囲む
略円周状の移動経路を通って巻取ローラ３０に巻取られ
るので、ターゲット２４から放射状に飛散するスパッタ
リング金属が長尺１ｉ１３に付着する範囲が広範囲に及
び、巻取ローラ３０の巻取速度を速めても長尺網３の表
面には所定の厚さの金属被膜５が確実に形成される。

また、同様にして前記長尺！ｉｉ３の裏面にも、スパッ
タリングを施して、厚さ３００人〜１０００＾の金属被
膜５を形成する。

次に、上記方法にてスパッタリングされた網３の作用効
果を説明する。

網３を構成するモノフィラメント糸４の両面がステンレ
ス鋼で被覆される。従って、両面が金属光沢に富んだ視
覚的に高級感のある網３が形成できる。

また、モノフィラメント糸４に付着されたステンレス鋼
により、絹糸のモノフィラメント糸４が入射する光およ
び光の熱から保護されるので、絹糸の耐老化性およびｆ
ｌｌｉｉ３の耐久性が向上する。更に、同！ｉＩ３は入
射する光を散乱させて遮光性および遮熱性を向上させる
ので、外から室内を見えにくくさせたり、室内の温度の
上昇を防止させたりすることができる。

また、前記ｍ３は高価な金属製の網に比べ、安価な合成
繊維の網の両面にスパッタリングによって、ステンレス
鋼が被覆されたことによりコストを大幅に低減すること
ができた。

なお、本考案は前記実施例に限定されるものでなく、下
記のように具体化してもよい。

（１）前記網３は網３の両面に金属被覆を施したが、ど
ちらか一方の一面のみでもよい。

（２）前記網３は本実施例のポリエステルの他、ポリ塩
化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の合成樹脂を用いて形成してもよい。但し
、絹糸はモノフィラメント糸にすることが望ましい。　
　　゛ （３）前記スパッタリング金属は本実施例のステンレス
鋼の他、チタン（Ｔｉ）、ニッケル（Ｎｉ）、クロム（
Ｃｒ）、等の金属および金属合金あるいは金属酸化物を
用いてもよい。

（４）前記網は本実施例の構成の他、スパッタリングー
された網の表面上に、更に、透明なトップコートを施し
てもよい。このようにすると、スパッタリングされた金
属面や繊維自体を保護することができるので、実用上、
好ましいものとなる。

（５）前記繊維の織り方は、本実施例の平織の他、綾織
、朱子織、絣織でもよく、更には、タック編、両面編、
浮き編等の編物を用いてもよい。

発明の効果 以上詳述したように、本発明は視覚的に金属調の高級感
をもたらすばかりでなく、遮光性および遮熱性に優れる
とともに金属製の網に比べ大幅なコストの低減をも図れ
るという効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第°１図は本発明を網戸に具体化した一実施例を示す斜
視図、第２図は同じく要部拡大正面、第３図は第２図の
要部側面拡大断面図、第４図は本実施例の網にスパッタ
リングを行うためのスパッタリング装置を示す平断面図
、第５図は第４図のＡ−Ａの断面図、第６図は一部破断
正面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、合成繊維（４）で織られた又は編まれた網（３）の
   一面又は両面に対して、スパッタリングにより金属（５
   ）が付着されていることを特徴とする網戸用網 ２、前記網（３）はポリエステル繊維よりなる平織また
   は綾織であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の網戸用網 ３、前記網（３）を構成する合成繊維（４）はモノフィ
   ラメント糸であることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項または第２項のいずれか１項に記載の網戸用網