JPH065930U - 射出成形用金型に於けるゲ−ト切断装置 - Google Patents

射出成形用金型に於けるゲ−ト切断装置

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JPH065930U
JPH065930U JP5187892U JP5187892U JPH065930U JP H065930 U JPH065930 U JP H065930U JP 5187892 U JP5187892 U JP 5187892U JP 5187892 U JP5187892 U JP 5187892U JP H065930 U JPH065930 U JP H065930U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、互いに対向する方向に摺動自在な
割型と、その割型を開閉し得るアンギュラピンとを具備
してなる射出成形用金型装置に関し、その目的とすると
ころは射出成形の一連の動作で自動的にゲ−トを切断
し、生産性を向上し、装置全体のコストダウンを計らん
とするものである。 【構成】 摺動開閉自在な割型と、その割型を開閉し得
る開閉手段とを具備してなる射出成形用金型装置に於
て、前記割型の分割面にランナ−孔とゲ−ト口を形成す
ると共に、上端面で該ランナ−及びゲ−トを支持し金型
が拡開した際、下端面が開放され成形品が落下し得る分
割面を構成するよう中間プレ−トを配置したことを特徴
とする射出成形用金型に於けるゲ−ト切断装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、互いに対向する方向に摺動開閉自在な割型と、その割型を開閉し得 るアンギュラピンとを具備してなる射出成形用金型装置に関するものであり、詳 細には成形品とランナ−とを自動的に分離切断する射出成形用金型に於けるゲ− ト切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を図13、図14に示し説明する。成形機の固定側101には固定 側型盤102,103が固定されている。又、その固定側型盤103には後述す る割型104,105を開閉させるためのアンギュラピン106,107が傾斜 角を有し固定されていて、更に、固定側型盤103にはランナ−孔103aとラ ンナ−孔103aの一部であるスプル−孔103bとが形成されている。
【0003】 一方、成形機の可動側108には可動側型盤109,110が固定されている 。そして、その可動側型盤110と割型104,105との間にはストリッパ− プレ−ト111が摺動自在に配置されている。又、可動側型盤110にはコアピ ン112が固定されている。
【0004】 更に、前記ストリッパ−プレ−ト111には割型104,105が開閉自在に 配置されており、その割型104,105には成形品の成形を行うキャビテイ1 13が形成されている。又、前記割型104,105には成形品の成形を行うキ ャビティ113と前記ランナ−孔103aと連通するランナ−孔114及び、そ のランナ−孔114とキャビティ113とを連通させるゲ−ト口115が形成さ れている。又、前記割型104,105の両端近傍には孔104a,105aが 形成されており、前記アンギュラピン106,107が各々嵌入している。
【0005】 次に作用について説明する。成形終了後、成形機の可動側が稼動すると、可動 側型盤109,110並びにストリッパ−プレ−ト111と割型104,105 が摺動する(固定側型盤103と割型104,105とが離型する)。この摺動 動作に伴いアンギュラピン106,107の傾斜に沿って割型104,105が 拡開する。この時、成形品とランナ−とが金型より露出する。
【0006】 更に摺動動作を進めると、ストリッパ−プレ−ト111の摺動が停止し、コア ピン112が可動側型盤109,110によって摺動するから、成形品がコアピ ン112より抜け出し、金型より成形品とランナ−とが離隔される。そして、そ の離隔された成形品とランナ−とを取り出しロボット(図示せず)により取り出 す。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来技術に於ては、成形品とランナ−とが連結された状態で 金型から取り出しロボットにより取り出し所定の位置に載置し、その後に成形品 とランナ−とを分離せねばならなかった。そして、その分離方法としては、ニッ パ−などで人手により分離する方法や、専用の分離装置(ゲ−トカット装置)に 装着し分離切断する方法がとられていたが、前者の方法においては人件費がかゝ るばかりでなく生産性も悪く、又、後者においても設備がコストアップになると いう問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記問題点を解決することを目的とし、摺動開閉自在な割型と、その 割型を開閉し得る開閉手段とを具備してなる射出成形用金型装置に於て、前記割 型の分割面にランナ−孔とゲ−ト口を形成すると共に、上端面で該ランナ−及び ゲ−トを支持し金型が拡開した際、下端面が開放され成形品が落下し得る分割面 を構成するよう中間プレ−トを配置したことをその要旨とする。
【0009】
【実施例】
成形機の固定側1には固定側型盤2,3が固定されている。又、その固定側型 盤3には後述する割型4,5を開閉させるための開閉手段であるアンギュラピン 6,7が傾斜角を有し固定されている。更に、固定側型盤3にはランナ−孔3a とそのランナ−孔3aの一部であるスプル−孔3bとが形成されている。
【0010】 一方、成形機の可動側8には可動側型盤9,10が固定されている。そして、 その可動側型盤10と割型4,5との間にはストリッパ−プレ−ト11と、図3 に示すような成形品(筆記具などの軸体)12を成形するためのキャビティ13 が形成された中間プレ−ト14が摺動自在に配置されている。又、可動側型盤1 0には成形品12を保持するコアピン15が固定されている。
【0011】 更に、前記中間プレ−ト14には割型4,5が開閉自在に配置されており、そ の割型4,5には前記ランナ−孔3aと連通するランナ−孔16及びそのランナ −孔16とキャビティ13とを連通させるゲ−ト口17が形成されている。又、 前記割型4,5の両端近傍には孔4a,5aが形成されており、前記アンギュラ ピン6,7が各々嵌入している。なお、18は割型4,5の分割面であり、19 は成形品12を落下させるための分割面(ストリッパ−プレ−ト11と中間プレ −ト14との分割面)である。
【0012】 次に動作について説明する。図1、図2の状態に於て射出成形を行う。そして 、成形終了後、成形機の可動側が稼動すると可動側型盤9,10とストリッパ− プレ−ト11、中間プレ−ト14並びに割型4,5が摺動する(固定側型盤3と 割型4,5とが離型する)。この摺動動作に伴いアンギュラピン6,7の傾斜に 沿って割型4,5が分割面18から左右に拡開する。この割型4,5の拡開動作 により形成された成形品12とランナ−20、スプル−21並びにゲ−ト22と 割型より露出する。なおこの時、成形品12はコアピン15、並びに中間プレ− ト14のキャビテイ13に保持された状態になっている(図4、図5参照)。
【0013】 次いで、可動側型盤9,10並びにストリッパ−プレ−ト11の摺動動作を更 に進めると、中間プレ−ト14の摺動が停止し、成形品12はキャビティ13か らコアピン15の保持力により引き抜かれる(つまり、分割面19を境にストリ ッパ−プレ−ト11と中間プレ−ト14とが分離する)。この時、コアピン15 による成形品12の保持力が強いため、成形品12とゲ−ト22とがむりやり切 断される(図6参照)。こゝで成形品12とランナ−20との分離が完了する。
【0014】 次いで、更に可動側型盤9,10を摺動させるとストリッパ−プレ−ト11の 摺動が停止し、そのストリッパ−プレ−ト11の停止により成形品12がコアピ ン15より抜け出し、射出成形作業が終了する(図8、図9参照)。
【0015】 図9乃至図12に本考案における第2実施例を示し以下説明する。前記実施例 と同様な構成はその説明を省略する。
【0016】 成形機の可動側8には可動側型盤9が固定されており、その可動側型盤9には エジェクタプレ−ト23,24が摺動自在に配置されている。又、そのエジェク タプレ−ト24には成形品25を突き出すためのエジェクタピン26が配置され ている。更に、前記固定側型盤9にはスペ−サ−ブロック27を介してプレ−ト 28が固定されている。なお、前記スペ−サ−ブロック27はエジェクタプレ− ト23,24が可動側型盤9とプレ−ト28との間を移動できるように配置した ものである。又、前記プレ−ト28にも図10に示すような成形品25を成形す るためのキャビティ29が形成されている。一方、固定側に固定させている割型 4,5には中間プレ−ト30が配置されている。
【0017】 次に作用について説明する。割型4,5が拡開する動作は前記第1実施例と同 様である。可動側型盤9を作動させると、エジェクタプレ−ト23,24とプレ −ト28(スペ−サ−ブロック27)が摺動する。この摺動動作に伴い成形品2 5が可動側に引っ張られ、ゲ−ト22が切断させる(図11参照)。次いで、エ ジェクタプレ−ト23,24を作動させ、成形品25をキャビティ29より突き 出す(図12参照)。
【0018】 なお、本実施例に於ては割型の開閉手段をアンギュラピンとしたが、アンギュ ラカム、スプリング等を使用してもよい。又、割型を2部品より構成したが一方 を固定し、他方のみを移動させるような割型であってもよい。
【0019】
【考案の効果】
本考案によると、摺動開閉自在な割型と、その割型を開閉し得る開閉手段とを 具備してなる射出成形用金型装置に於て、前記割型の分割面にランナ−孔とゲ− ト口を形成すると共に、上端面で該ランナ−及びゲ−トを支持し金型が拡開した 際、下端面が開放され成形品が落下し得る分割面を構成するよう中間プレ−トを 配置したので、射出成形の一連の動作で自動的にゲ−トを切断することができ、 生産性がよく、又、新たな設備投資も必要としないから安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例射出成形時正断面図であ
る。
【図2】図1のA−A側断面図である。
【図3】図1のキャビテイ正断面図である。
【図4】図1の割型拡開時正断面図である。
【図5】図4のA−A側断面図である。
【図6】図5の中間プレ−ト、可動側型盤、移動時の正
断面図である。
【図7】図6の可動側型盤移動時の正断面図である。
【図8】自動切断されたランナ−と成形品正面図であ
る。
【図9】本考案の第2実施例射出成形時正断面図であ
る。
【図10】図9の成形品の正断面図及び側面図である。
【図11】図9のプレ−ト移動時の正断面図である。
【図12】図11のプレ−トが更に移動した時の正断面
図である。
【図13】従来装置の射出成形時正断面図である。
【図14】図13のA−A側断面図である。
【符号の説明】 1 成形機固定側 2 固定側型盤 3 固定側型盤 3a ランナ−孔 3b スプル− 4 割型 5 割型 6 アンギュラピン 7 アンギュラピン 8 可動側 9 可動側型盤 10 可動側型盤 11 ストリッパ−プレ−ト 12 成形品 13 キャビテイ 14 中間プレ−ト 15 コアピン 16 ランナ−孔 17 ゲ−ト口 18 割型4,5の分割面 19 成形品を落下させるための分割面 23 エジェクタプレ−ト 24 エジェクタプレ−ト 25 成形品 26 エジェクタピン 27 スペ−サ−ブロック 28 プレ−ト 29 キャビテイ 30 中間プレ−ト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動開閉自在な割型と、その割型を開閉
    し得る開閉手段とを具備してなる射出成形用金型装置に
    於て、前記割型の分割面にランナ−孔とゲ−ト口を形成
    すると共に、上端面で該ランナ−及びゲ−トを支持し金
    型が拡開した際、下端面が開放され成形品が落下し得る
    分割面を構成するよう中間プレ−トを配置したことを特
    徴とする射出成形用金型に於けるゲ−ト切断装置。
JP1992051878U 1992-06-30 1992-06-30 射出成形用金型に於けるゲ−ト切断装置 Expired - Lifetime JP2591027Y2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5775813U (ja) * 1980-10-24 1982-05-11
US7811654B2 (en) 2004-12-27 2010-10-12 Mitsubishi Electric Corporation Gate-processed moldings
CN105835317A (zh) * 2016-07-04 2016-08-10 浙江台州美多模具有限公司 大斜顶抽芯机构
KR20200007229A (ko) * 2018-07-12 2020-01-22 서진희 필기구 금형 장치용 코어핀 유닛
JP2021107114A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 住友重機械工業株式会社 金型装置

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