JPH06564Y2 - 油冷式エンジンのカム軸潤滑構造 - Google Patents

油冷式エンジンのカム軸潤滑構造

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JPH06564Y2
JPH06564Y2 JP8837587U JP8837587U JPH06564Y2 JP H06564 Y2 JPH06564 Y2 JP H06564Y2 JP 8837587 U JP8837587 U JP 8837587U JP 8837587 U JP8837587 U JP 8837587U JP H06564 Y2 JPH06564 Y2 JP H06564Y2
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JP
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oil
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cooled engine
passage
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高橋  健
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、油冷式エンジンのカム軸潤滑構造に関する。
[従来技術] 第6図は、従来の油冷式エンジンのシリンダヘッド部を
示したものである。このエンジンでは、シリンダヘッド
1の燃焼室2の上方に凹部3と、該凹部3の側壁に主オ
イル通路4とを備えている。凹部3と主オイル通路4と
は噴射口5によって連通されており、図示せぬオイルポ
ンプによって主オイル通路4に圧送された潤滑油を噴射
口5から凹部3へ噴射してシリンダヘツド1を積極的に
冷却するようにしている。
一方、エンジンにおけるカム軸の潤滑は、一般にロッカ
アームを介して行っていた。すなわち、ロッカシャフト
7を中空に形成して潤滑通路7aを構成するとともに、
ロッカアーム6に孔6aを形成し、さらに該孔6aと潤
滑通路7aとを連通させ、該潤滑通路7aへ圧送された
潤滑油を孔6aを介してカム軸8に噴射するようにして
いた。
ところが、上記のような潤滑構造では、ロッカアーム6
に孔6aを加工したり、ロッカシャフト7を中空に加工
したりすることは、極めて煩雑であり、また構造が複雑
であるためコストの増加を招来していた。
[考案の目的] 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、構造が簡単で、しかも加工が容易な油冷式エンジン
のカム軸潤滑構造を提供することにある。
[考案の構成] 本考案に係る油冷式エンジンのカム軸潤滑構造では、シ
リンダヘッドにおける燃焼室の上方に凹部を設けるとと
もに、該凹部の側壁に主オイル通路を形成し、該主オイ
ル通路に圧送された潤滑油を前記凹部に噴射することに
よって前記シリンダヘッドを冷却するようにした油冷式
エンジンにおいて、前記主オイル通路をカム軸と平行に
配設するとともに、前記シリンダヘッドのカムに近接し
た位置に該シリンダヘッドの上方から前記主オイル通路
に達する副オイル通路を設け、該副オイル通路の上端を
閉塞し、さらに前記副オイル通路の上端部周面に孔を設
け、前記主オイル通路に圧送された潤滑油を前記孔を介
して前記カム軸に噴射させるようにしている。
[実施例] 以下、本考案の具体的な構成を、実施例を示す図面に基
づいて詳細に説明する。
第1図および第2図は、本考案に係るカム軸潤滑構造を
適用した油冷式エンジンのシリンダヘッド部を概念的に
示したものである。ここで例示するシリンダヘッド10
は、S・O・H・C式4バルブ単気筒エンジンのもの
で、第1図に示すように、その中央部上方にカム軸11
が配設されている。カム軸11は、第2図の上面図に示
すように、インレットバルブガイド12,12とエキゾ
ーストバルブガイド13,13との間に設けられた軸受
け部14,15,16に回動可能に支承されており、そ
のカム11a,11bには、第1図に示すようにロッカ
アーム17,18の一端が当接されている。ロッカアー
ム17,18は、カム軸11の両側方に、該カム軸11
と平行に配設されたロッカシャフト19,20に軸着さ
れ、該ロッカシャフト19,20を中心に揺動が可能で
ある。また、ロッカアーム17,18の他端は、それぞ
れインレットバルブ21、エキゾーストバルブ22に当
接されている。バルブ21,22は、それぞれのガイド
12,13に進退可能に配設されており、通常状態にお
いては、バルブスプリング23,24によって最上位に
占位されている。そして、カム軸11の回動によってロ
ッカアーム17,18が揺動されると各バルブ21,2
2がバルブスプリング23,24に抗して燃焼室25内
に突出され、該燃焼室25と、インレットポート26お
よびエキゾーストポート27とが連通される。
一方、シリンダヘッド10は、燃焼室25の上方に凹部
28を有している。凹部28は、第2図に示すように、
カム軸11に沿って形成されており、その一端部は図示
せぬオイルパンに通じる孔29と連通されている。ま
た、凹部28の開口30は、第1図に示すように、シリ
ンダヘッド10の上方に向けて形成されており、蓋体3
1によって覆われている。蓋体31は、断面が略U字状
を成しており、カム軸11の回動域を確保するようにシ
リンダヘッド10に固定されている。
他方、シリンダヘッド10は、第2図に示すように、オ
イル通路32を有している。オイル通路32は、主オイ
ル通路33と、該主オイル通路33から分岐された3つ
の副オイル通路34,35,36とで構成されており、
凹部28の側壁のインレットバルブガイド12,12側
に配設されている。主オイル通路33は、カム軸11に
沿って形成されており、一端が閉塞され、かつ他端がシ
リンダヘッド10の側面に開口している。さらに、図に
は示していないが、主オイル通路33の他端は、オイル
クーラーおよびオイルポンプを介してオイルパンへ接続
されている。一方、副オイル通路34,35,36は、
2種類の通路に分けられる。一方の副オイル通路34,
35は、主オイル通路33の両端部から分岐されてお
り、それぞれ先端が、カム軸11の軸受け部14,15
に形成された油溝14a,15aに開口し、該油溝14
a,15aと主オイル通路33とを連通させている。他
方の副オイル通路36は、主オイル通路33の中央部か
ら分岐されており、第1図に示すように、パイプ37に
よって構成されている。パイプ37は、第4図に示すよ
うな円筒形を成しており、一端面に噴射口38を備え、
かつ他端には盲栓39を備えている。また、パイプ37
には、周面に大径部40と、一対の孔41,41とが形
成されている。大径部40は、パイプ37の中央部に設
けられており、孔41,41はパイプ37の一端側に設
けられている。さらに、パイプ37は、他端部の周面に
小孔42,42を有しており、該小孔42,42はパイ
プ37の内部と外部とを連通させている。このパイプ3
7は、第1図に示すように、シリンダヘッド10の上面
からドリル等によって1行程で形成された凹部28に開
口する穴43に嵌着されており、一対の孔41,41が
主オイル通路33に開口するとともに、大径部40がシ
リンダヘッド10の上面に当接し、さらに小孔42,4
2がカム軸11のカム11a,11bに対向している。
上記のように構成されたオイル通路32は、第3図の概
念図で示すように、パイプ37をその軸方向に所定角度
回動させることによって孔41の主オイル通路33に対
する開口面積を変化させることができるとともに、小孔
42,42の向きを変えることができる。
なお、図中符号44は、カムチェーン室であり、図示せ
ぬオイルパンに連通されている。また符号45は、点火
栓取付穴である。
エンジンが始動すると、図示せぬオイルポンプによっ
て、オイルパンから吸引された潤滑油は、オイルクーラ
ーを介して冷却され、主オイル通路33へ圧送される。
圧送された潤滑油は、順次分岐され各副オイル通路3
4,35,36へ案内される。副オイル通路34,35
へ案内された潤滑油は、軸受け部14,15の油溝14
a,15aへ圧送され、カム軸11の潤滑を図るととも
に、軸受け部14,15から漏洩し、さらに蓋体31の
上面に案内されて一時滞留し、カム軸11のカム11
a,11bの潤滑を図る。そして、蓋体31の上面から
溢れた潤滑油は、シリンダヘッド10の上面に沿ってカ
ムチェーン室44に案内され、そこから図示せぬオイル
パンへ返却される。
一方、副オイル通路36へ案内された潤滑油は、そこで
さらに分岐され、一方の潤滑油は噴射口38から凹部2
8へ噴射される。噴射された潤滑油は、燃焼室25上方
の熱を吸収し、その後孔29を介して図示せぬオイルパ
ンへ返却される。なお、この際に、凹部28は蓋体31
によって覆われているため、噴射口38から噴射した潤
滑油がパルブスプリング23,24に付着してメカニカ
ルロスを発生させるようなことはない。また、孔29へ
排出される潤滑油は、点火栓取付穴45を囲繞するよう
に通過するので、点火栓周囲の冷却も併せて行なうこと
ができる。
他方、副オイル通路36内で分岐された潤滑油のうちの
他方は、小孔42,42を介してカム11a,11bに
噴射される。噴射された潤滑油は、カム11a,11b
とロッカアーム17,18との当接面を潤滑した後、蓋
体31の上面からカムチェーン室44に案内され、そこ
から図示せぬオイルパンへ返却される。
なお、上記実施例では、パイプ37によって副オイル通
路36を構成しているが、本考案ではこれに限定されな
い。例えば、第5図に示すように、シリンダヘッド1
0′に直接主オイル通路33′に連通する副オイル通路
36′を形成してもよい。また、パイプ37は、凹部2
8へ潤滑油を噴射する通路と、カム軸11へ潤滑油を噴
射する通路とを兼用しているが、別々であってもよい。
また、上記実施例で、SOHC式4バルブ単気筒エンジ
ンの場合を示しているが、本考案に係る油冷式エンジン
のカム軸潤滑構造では、他の型式の油冷式エンジンであ
ってもよいことは、いうまでもない。
[考案の効果] 上記したように、本考案に係る油冷式エンジンのカム軸
潤滑構造によれば、シリンダヘッド冷却用の主オイル通
路に副オイル通路を連通させ、該副オイル通路を介して
カム軸を潤滑するようにしているので、構造が簡単で、
しかも加工が容易である。さらに、ロッカアームに孔加
工する必要がないので、ロッカアームの強度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る油冷式エンジンのカム軸潤滑構
造を概念的に示した要部断面図、第2図は、本考案に係
る油冷式エンジンのカム軸潤滑構造を適用したシリンダ
ヘッドの上面図、第3図は、本考案に係る油冷式エンジ
ンのカム軸潤滑構造のオイル通路を概念的に示した要部
斜視図、第4図は、第3図におけるIV−IV線断面図、第
5図は、本考案に係る油冷式エンジンのカム軸潤滑構造
の変形例を示した要部断面図、第6図は、従来の油冷式
エンジンのカム軸潤滑構造を概念的に示した要部断面図
である。 10,10′…シリンダヘッド、11,11′…カム
軸、11a,11b,11a′,11b′…カム、2
5,25′…燃焼室、28,28′…凹部、33,3
3′…主オイル通路、36,36′…副オイル通路、4
2,42′…孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドにおける燃焼室の上方に凹
    部を設けるとともに、該凹部の側壁に主オイル通路を形
    成し、該主オイル通路に圧送された潤滑油を前記凹部に
    噴射することによって前記シリンダヘッドを冷却するよ
    うにした油冷式エンジンにおいて、前記主オイル通路を
    カム軸と平行に配設するととにも、前記シリンダヘッド
    のカムに近接した位置に該シリンダヘッドの上方から前
    記主オイル通路に達する副オイル通路を設け、該副オイ
    ル通路の上端を閉塞し、さらに前記副オイル通路の上端
    部周面に孔を設け、前記主オイル通路に圧送された潤滑
    油を前記孔を介して前記カム軸に噴射させるようにした
    ことを特徴とする油冷式エンジンのカム軸潤滑構造。
JP8837587U 1987-06-08 1987-06-08 油冷式エンジンのカム軸潤滑構造 Expired - Lifetime JPH06564Y2 (ja)

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JP4529912B2 (ja) * 2006-01-17 2010-08-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の潤滑オイル供給装置
JP6394321B2 (ja) * 2014-11-25 2018-09-26 スズキ株式会社 内燃機関のオイル通路構造

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