JPH0732884Y2 - V型エンジンの潤滑油通路 - Google Patents

V型エンジンの潤滑油通路

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JPH0732884Y2
JPH0732884Y2 JP10203288U JP10203288U JPH0732884Y2 JP H0732884 Y2 JPH0732884 Y2 JP H0732884Y2 JP 10203288 U JP10203288 U JP 10203288U JP 10203288 U JP10203288 U JP 10203288U JP H0732884 Y2 JPH0732884 Y2 JP H0732884Y2
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JP
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oil
lubricating oil
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type engine
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JP10203288U
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通宏 山根
恵一 村田
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はV型エンジンの潤滑油通路に関する。
〈従来の技術〉 V型エンジンの潤滑油通路として、従来第5図に示すも
のが知られている(日産自動車株式会社サービス周報第
549号昭和61年2月発行参照)。
この図に基づいて潤滑油(以下オイルと称する)の経路
を説明すると、先ず、クランクシャフト1によって同軸
駆動されているオイルポンプ2でオイルパン3から吸い
上げられたオイルは、オイルフィルタ4を通ってオイル
主通路5に圧送され、クランクシャフト1,ピストン6,シ
リンダ7の各部を潤滑する。また、オイル主通路5を通
りシリンダブロック8のオイル分岐通路9からシリンダ
ヘッド10内のオイル通路11を通りカムシャフト12のベア
リングへ送られる。送られたオイルは、そこから各ロッ
カシャフトへ廻りロッカアーム,ディストリビュータ及
びハイドロリックバルブリフタ13等を潤滑する。潤滑を
終えたオイルはロッカカバー14内からシリンダヘッド10
及びシリンダブロック8のオイル戻り通路15を介してオ
イルパン3に戻る。
〈考案が解決しようとする課題〉 このような従来のV型エンジンの潤滑油通路において
は、第6図に示すように、燃焼室16が設けられているの
で、オイル主通路5はシリンダブロック8のトップデッ
キ17近傍のバンク間に、クランクシャフト1の前後方向
からドリル加工により穿設される。
ここで、一端が該オイル主通路5に連通し、且つシリン
ダブロック8に設けられるオイル分岐通路9は、他端が
各バンク頂壁18に開口され、更にシリンダヘッド10内の
オイル通路11に連通している。そして、シリンダヘッド
10を小型化するために、前記各バンク頂壁18の開口部19
は出来るだけ気筒中心寄りに、即ち寸法Lを小さくする
ように配置される。一方、オイル主通路5はバンク中央
で、然もクランクシャフトやコンロッド(図示せず)の
回転範囲Rと干渉しないように、高さ方向の位置Hが決
定される。このため、開口19とオイル主通路5とを直線
的に接続する前記分岐通路9は、気筒中心軸21に対して
角度θを有して斜めに穿孔される。
このため、シリンダブロック8の加工行程において、前
記分岐通路9を穿孔する際に該シリンダブロック8を角
度θだけ傾斜させて加工する専用加工行程の必要があ
り、コストアップを引き起こす惧れがあった。一方、前
記角度θを0と選定すると、開口19が気筒中心から遠く
なり、即ち前記Lが大きくなって、シリンダブロック8,
シリンダヘッド10共大型化する不具合があった。
上記不具合を解消するために、前記オイル主通路5の内
径を大きくしてオイル分岐通路との連通部22を燃焼室16
側に移動させることも考えられるが、内径が大きくなる
と、エンジン始動時等において、該オイル主通路5内が
完全にオイルで満たされるのに時間がかかり、オイルポ
ンプ2から十分な油圧が作用しても、十分にオイルが供
給されるのに時間がかかるので、オイル供給先である接
触面及び揺動面の潤滑性を損なうこととなる。
更に、オイル主通路5の内径及び位置を変えずに、各バ
ンク頂壁18に開口される開口部19の位置をずらすことに
より、気筒中心軸21に対して平行に穿孔することも考え
られるが、該オイル分岐通路9を形成するためにシリン
ダブロック8に駄肉を設ける必要が生じ、重量増加とな
ると共に、シリンダヘッド10も大型化する。
本考案は、このような従来の事情に鑑み、シリンダブロ
ックに駄肉を設けることなく、気筒中心軸に対して平行
なオイル分岐通路を形成可能であり、更にオイル主通路
容積の増加も最小となるV型エンジンの潤滑油通路を提
供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本考案は、シリンダブロックの略左右に並列
するバンク間に設けられた潤滑油主通路と、一端が該潤
滑油主通路に連通し且つ他端が各バンク頂壁に夫々開口
してなる2方向の分岐通路とを備えてなるV型エンジン
において、前記潤滑油主通路の分岐通路連通部に、略左
右方向の通路巾を拡張して通路断面積を拡大した拡大部
を設ける構成としたものである。
〈作用〉 上記構成においては、潤滑油主通路の分岐通路連通部に
通路断面積の拡大部を設けたので、該分岐通路を気筒中
心軸と平行に穿孔しても、潤滑油主通路と連通する。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を図に基づいて説明する。
第1図に示す略左右に並列する左右バンク31,32を有す
るV型エンジンのシリンダブロック30において、第2図
に示すようなオイル主通路33が前記左右バンク31,32間
のシリンダブロック30のトップデッキ34近傍に、図示し
ないカムシャフト方向に、即ちシリンダブロック30の長
手方向に沿って、中子を用いて該シリンダブロック鋳造
時に一体に形成されている。尚、前記オイル主通路33の
両端の開口部35,36には盲栓(図示せず)が施される。
ここで、前記オイル主通路33は第3図に示すように一様
の円形断面形状を有している小断面積部37を構成すると
共に、第4図に示すように、後述する種々の分岐通路が
連通される所定部位のみ、前記左右方向に凸部38,39を
有して通路巾が拡張されることによって通路断面積が拡
大された拡大部40〜45が設けられている(第2図参
照)。尚、該拡大部40〜45と前記小断面積部37は流路抵
抗低減のため、滑らかに接続されている。
オイル主通路33の前記拡大部40〜45には、一端が該オイ
ル主通路33に連通し、他端が前記バンク31,32の夫々の
頂壁46,47に開口され、図示しない各バンク31,32のシリ
ンダヘッドに設けられるオイル通路に連通する。ハイド
ロリックバルブリフター用通路48,49、カムシャフト用
通路50,51、可変バルブタイミングコントロール用通路5
2〜54、カムシャフト駆動用チェーン,チェーンテンシ
ョナー及びアイドラ用通路55が、前記バンク31,32の夫
々の頂壁46,47からドリル加工によって夫々設けられて
いる。
また、前記オイル主通路33の一端においては、延長接続
路57が設けられ、同様に盲栓(図示せず)が施され、該
接続路57には前記分岐通路と同様に右バンク32のチェー
ン等への給油通路56が設けられている。
一方、オイル主通路33の前記小断面積部37には、一端が
該オイル主通路33に連通し、他端が図示しないクランク
シャフト軸受け部に開口されるクランクシャフト軸受け
部潤滑用通路58〜62がシリンダブロック30の下方からド
リル加工によって夫々設けられている。
かかる構成のオイル通路において、図示しないオイルポ
ンプからのオイルは、図示しないオイルフィルタを経由
してオイル主通路33に供給され、各部を潤滑した後、図
示しないロッカカバー内からシリンダヘッド及びシリン
ダブロック30のオイル戻り通路を介してオイルパンに戻
る。
ここで、前記種々の分岐通路48〜55は、オイル主通路33
に設けた拡大部40〜45と連通されるので、この連通部
(例えば第4図における63及び64)が気筒中心軸65,66
に近づくこととなり、前記分岐通路48〜55を各バンク3
1,32の気筒壁67,68に沿って、且つ十分該気筒壁67,68の
内側に穿孔することが可能となり、もって気筒中心軸6
5,66と平行に、且つ前記気筒壁67,68の外側に突出する
駄肉を設けることなく穿孔されることとなる。
また、延長接続路57から分岐される右バンク32のチェー
ン等への給油通路56についても、連通部69が気筒中心軸
66に近づくこととなり、もって気筒中心軸66と平行に穿
孔されることとなる。
従って、シリンダブロック30の加工行程において、前記
分岐通路9を穿孔する際には、加工方向が各バンクの頂
壁46,47から気筒中心軸65,66と平行になるので、他の加
工と同様に加工を実施することが可能となる。
また、オイル主通路33を所定位置のみ拡大しているの
で、該主通路33の内径も所定位置のみが大きくなり、通
路容積の増加も最小限に抑制される。もって、エンジン
始動時等において、所定の時間で十分にオイルが供給さ
れるので、接触面及び揺動面の潤滑性を保ことができ
る。
更に、オイル主通路33の穿孔位置も燃焼室側に移動する
ことも無いので、オイルがオイル主通路33を通る過程で
の放熱不良による該オイルの劣化をも、防止することが
できる。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、潤滑油主通路の
所定位置が拡大され、該所定位置に分岐通路を連通させ
る構成としたので、駄肉を設けることなく、気筒中心軸
に対して平行な潤滑油分岐通路が形成可能となり、もっ
てコスト低減が図れ、更に通路容積の増加も最小とする
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すV型エンジンのシリン
ダブロック平面図、第2図は本考案に係るオイル主通路
形状を示す断面図、第3図は第1図におけるA-A断面
図、第4図は第1図におけるB-B断面図、第5図は従来
のV型エンジンの潤滑油通路を示す概念図、第6図は従
来例を示すV型エンジンのシリンダブロック断面図であ
る。 30……シリンダブロック、33……オイル主通路、34……
トップデッキ、37……小断面積部、38,39……凸部、40
〜45……拡大部、46,47……バンクの頂壁、48〜56……
分岐通路、58〜62……クランクシャフト軸受け部潤滑用
通路、63,64……連通部、65,66……気筒中心軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックの略左右に並列するバン
    ク間に設けられた潤滑油主通路と、一端が該潤滑油主通
    路に連通し且つ他端が各バンク頂壁に夫々開口してなる
    2方向の分岐通路とを備えてなるV型エンジンにおい
    て、前記潤滑油主通路の分岐通路連通部に、略左右方向
    の通路巾を拡張して通路断面積を拡大した拡大部を設け
    たことを特徴とするV型エンジンの潤滑油通路。
JP10203288U 1988-08-02 1988-08-02 V型エンジンの潤滑油通路 Expired - Lifetime JPH0732884Y2 (ja)

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