JP2000080910A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

Info

Publication number
JP2000080910A
JP2000080910A JP10250986A JP25098698A JP2000080910A JP 2000080910 A JP2000080910 A JP 2000080910A JP 10250986 A JP10250986 A JP 10250986A JP 25098698 A JP25098698 A JP 25098698A JP 2000080910 A JP2000080910 A JP 2000080910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil hole
crankshaft
oil
crankpin
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10250986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3470609B2 (ja
Inventor
Masafumi Yamaguchi
雅史 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP25098698A priority Critical patent/JP3470609B2/ja
Priority to US09/386,275 priority patent/US6176214B1/en
Priority to DE19942102A priority patent/DE19942102B4/de
Publication of JP2000080910A publication Critical patent/JP2000080910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3470609B2 publication Critical patent/JP3470609B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/08Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant jetting means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/06Lubricating systems characterised by the provision therein of crankshafts or connecting rods with lubricant passageways, e.g. bores
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/08Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant jetting means
    • F01M2001/083Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant jetting means for lubricating cylinders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインギヤラリから、メインジャーナル、ク
ランクシャフト、クランクピンを経て、ピンジャーナル
のスプラッシュ油穴まで至る油穴が一本の油路として形
成されるように、各油穴の配置を設定することにより、
シリンダライナ内周面の潤滑性の向上と、ピストンスラ
ップの低減を図ること。 【解決手段】 スプラッシュ油穴15位置とクランクピ
ン5側の油穴13位置とが一致したときに、メインジャ
ーナル1側の油穴11位置とクランクシャフト4側の油
穴12位置とが一致し、かつ、前記スプラッシュ油穴1
5がシリンダライナ16内周面に指向する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の潤滑装
置に関し、特に、シリンダライナ内周面の潤滑性の向上
を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関において、潤滑油は、オ
イルポンプによってオイルパンからストレーナを介して
吸い上げられ、調圧装置によって調圧されて、メインギ
ヤラリに送られる。このメインギヤラリからは、各潤滑
部への油穴、例えば、動弁系への油穴やクランクシャフ
トへの油穴が分岐して形成される。
【0003】ここで、クランクシャフトの潤滑部への潤
滑油は、メインギャラリから先ずメインジャーナルに送
られ、クランクシャフト及びクランクピン内を通ってピ
ンジャーナルまで至る油穴を通ってピンジャーナルに送
られる。そして、潤滑油は、メインジャーナルとクラン
クシャフトとのクリアランス、ピンジャーナルとクラン
クピンとのクリアランスからオイルパンにリリーフされ
る。又、ピンジャーナルに送られた潤滑油は、一端部が
ピンジャーナルのクランクピンを軸受する円形孔内周面
に開口し、他端部がコネクティングロッドの基部に潤滑
油噴孔として開口するスプラッシュ油穴を通過し、ピス
トン潤滑等を行った後にオイルパンにリリーフされる。
【0004】ところで、従来、前記コネクティングロッ
ドのスプラッシュ油穴の位置とクランクシャフト内を通
ってピンジャーナルまで至る油穴の位置が一致するとき
に、前記スプラッシュ油穴から吐出される潤滑油がシリ
ンダブロックのシリンダライナ内周面に向けて供給され
るように、各油穴の配置を設定したものがある(特開平
9−280027号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にあっては、スプラッシュ油穴がシリンダライナ
内周面に指向したときに、該スプラッシュ油穴位置とピ
ンジャーナル油穴位置が一致する点のみを念頭におい
て、各油穴位置を検討した技術であるため、メインギャ
ラリと連通するメインジャーナル側の油穴の位置と、ク
ランクシャフトに形成される油穴の位置との関係は定め
られておらず、スプラッシュ油穴位置とピンジャーナル
油穴位置が一致したときに、メインギャラリと連通する
メインジャーナル側の油穴の位置と、クランクシャフト
に形成される油穴の位置とが一致するようにはなってい
ない。
【0006】このため、スプラッシュ油穴位置とピンジ
ャーナル油穴位置が一致したときに、メインジャーナル
側の油穴から供給される潤滑油は、クランクシャフトと
メインジャーナルとの間のグルーブ部を介して、クラン
クシャフトに形成される油穴に導入される。このような
潤滑油の経路では、クランクシャフトとメインジャーナ
ルとの間のグルーブ部において潤滑油の圧力低下が大き
いため、クランクシャフトの油穴から、クランクピンの
油穴を経てスプラッシュ油穴から吐出される潤滑油量が
十分に確保できず、特に、冷機始動時にシリンダライナ
内周面の潤滑が不十分となり、ピストンスラップを抑止
する効果が十分に得られない。
【0007】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、メインギヤラリから、メインジャーナル、ク
ランクシャフト、クランクピンを経て、ピンジャーナル
のスプラッシュ油穴まで至る油穴が一本の油路として形
成されるように、各油穴の配置を設定することにより、
シリンダライナ内周面の潤滑性の向上と、これによるピ
ストンスラップの低減を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、クランクシャフトには、シリンダブロックに
設けられたメインギャラリと連通するメインジャーナル
側の油穴と連通可能な油穴が形成され、クランクシャフ
トに設けられてその中心を回転中心として回転するクラ
ンクピンには、前記クランクシャフト側の油穴と連通す
る油穴が形成される一方、コネクティングロッド基部の
ピンジャーナルには、前記クランクピン側の油穴と連通
可能な油穴であって、一端部が前記クランクピンを軸受
する円形孔内周面に開口し、他端部がコネクティングロ
ッドの基部に潤滑油噴孔として開口するスプラッシュ油
穴が形成されてなる内燃機関の潤滑装置であって、前記
スプラッシュ油穴位置とクランクピン側の油穴位置とが
一致したときに、前記メインジャーナル側の油穴位置と
クランクシャフト側の油穴位置とが一致し、かつ、前記
スプラッシュ油穴がシリンダライナ内周面に指向する構
成としたことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、クランクシャフト
側の油穴を、クランクピン側の油穴と互いに直線状をな
して連通する第1の油穴と、一端部が前記第1の油穴と
連通し、他端部が該クランクシャフト外周面に開口して
前記メインジャーナル側の油穴と連通する第2の油穴と
から構成したことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、クランクシャフト
中心とクランクピン中心とを結ぶ線のクランクピン側へ
の延長線からクランクピン中心とクランクピン側の油穴
のクランクピン外周面への開口部とを結ぶ線にクランク
シャフト回転方向に向かって両線がなす角度をα、コネ
クティングロッドの中心線からクランクピン中心とスプ
ラッシュ油穴のピンジャーナル内周面への開口部とを結
ぶ線にクランクシャフト回転方向と反対方向に向かって
両線がなす角度をβ、クランクシャフト中心とクランク
ピン中心とを結ぶ線からクランクシャフト中心とクラン
クシャフト側の油穴のクランクシャフト外周面への開口
部とを結ぶ線にクランクシャフト回転方向に向かって両
線がなす角度をγ、クランクシャフト中心とクランクピ
ン中心間距離をr、コネクティングロッドの両端の回転
中心間距離をl、メインジャーナル中心を通るシリンダ
ボア中心線からメインジャーナル中心とメインジャーナ
ル側の油穴のメインジャーナル内周面への開口部とを結
ぶ線にクランクシャフト回転方向に向かって両線がなす
角度をτ、としたとき、
【0011】
【数2】
【0012】かかる本発明の作用について説明する。請
求項1に係る発明において、クランクシャフトの油穴へ
の潤滑油供給は、メインギヤラリからメインジャーナル
の油穴を介して行われる。そして、クランクシャフト側
の油穴とクランクピン側の油穴とが連通されており、こ
れにより、クランクシャフトからクランクピンへの潤滑
油供給が行われる。
【0013】一方、クランクピン側の油穴から吐出され
た潤滑油は、この油穴とピンジャーナルのスプラッシュ
油穴とが一致したときに、該スプラッシュ油穴から噴出
されるが、油穴とピンジャーナルのスプラッシュ油穴と
が一致したときに、スプラッシュ油穴がシリンダブロッ
クのシリンダライナ内周面に指向するように、スプラッ
シュ油穴位置を定めることにより、スプラッシュ油穴か
ら噴出された潤滑油がシリンダライナ内周面に向けて噴
出される。
【0014】ここで、スプラッシュ油穴位置とクランク
ピン側の油穴位置とが一致したときに、メインジャーナ
ル側の油穴位置とクランクシャフト側の油穴位置とが一
致し、かつ、前記スプラッシュ油穴がシリンダライナ内
周面に指向する構成とすることにより、スプラッシュ油
穴位置とクランクピン側の油穴位置とが一致する時期
と、メインジャーナル側の油穴位置とクランクシャフト
側の油穴位置とが一致する時期とが一致し、これによ
り、メインギヤラリとスプラッシュ油穴とが直通した状
態となるため、スプラッシュ油穴にメインギヤラリの高
油圧が直接作用し、冷機・低回転時のスプラッシュ油穴
からの吐出潤滑油量が大幅に増量される。
【0015】請求項2に係る発明において、クランクシ
ャフトの第2の油穴への潤滑油供給は、メインギヤラリ
からメインジャーナルの油穴、メインメタルの給油穴を
介して行われる。そして、クランクシャフト側の第2の
油穴と該クランクシャフト及びクランクピンを貫通する
油穴とが連通されており、これにより、第2の油穴から
クランクピンへの潤滑油供給が行われる。
【0016】そして、スプラッシュ油穴位置とクランク
ピン側の油穴位置とが一致する時期と、メインジャーナ
ル側の油穴位置とクランクシャフト側の第2の油穴位置
とが一致する時期とが一致し、これにより、メインギヤ
ラリとスプラッシュ油穴とが直通した状態となる。請求
項3に係る発明において、各油穴位置を前記γとα,
β,τ,l及びrの関係を定めた前記の式に基づいて決
定することによって、スプラッシュ油穴位置とクランク
ピン側の油穴位置とが一致する時期と、メインジャーナ
ル側の油穴位置とクランクシャフト側の油穴位置とが一
致する時期とが一致し、これにより、メインギヤラリと
スプラッシュ油穴とが直通した状態となる。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、メインギ
ャラリからメインジャーナル、クランクシャフト、クラ
ンクピンを通って、ピンジャーナルのスプラッシュ油穴
まで至る油穴が一本の油路として形成されるため、例え
ば、冷機・低回転時のスプラッシュ油穴からの吐出潤滑
油量が大幅に増量され、冷機始動時のピストンスラップ
抑止効果の大幅な改善が得られる。
【0018】請求項2に係る発明によれば、油穴形態が
簡単で、油穴の成形性にも優れるという利点を奏しつ
つ、冷機始動時のピストンスラップ抑止効果の大幅な改
善が得られる。請求項3に係る発明によれば、各油穴位
置を数式化して設定することにより、各油穴位置の最適
化を簡単に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、本発明の内燃機関の潤滑装
置の一実施形態の要部を示す断面図であり、ピストンが
上死点位置と下死点位置との間にあるときの断面図であ
る。この図において、メインジャーナル1の円形孔2に
はメインメタル3を介してクランクシャフト4が回転自
在に嵌装されている。このクランクシャフト4には、そ
の中心を回転中心として回転するクランクピン5が連結
されている。
【0020】コネクティングロッド6の基底部はクラン
クピン5をピンメタル7を介して軸受する円形孔8が形
成されたピンジャーナル9で構成されている。従って、
クランクシャフト4の回転運動はクランクピン5を介し
てコネクティングロッド6の直線往復運動に変換される
ようになっている。ここで、メインジャーナル1には、
シリンダブロックのメインギャラリ10と連通する油穴
11が形成されている。
【0021】又、クランクシャフト4には、前記メイン
ジャーナル1側の油穴11と前記メインメタル3に形成
された給油穴3aを介して連通可能な油穴12であっ
て、外周面の相反する2位置に開放する油穴12が、該
クランクシャフト1の中心軸近傍を通るように貫通形成
されている。更に、クランクピン5には、外周面の相反
する2位置に開放する油穴13が、該クランクピン5の
中心軸近傍を通るように貫通形成されている。
【0022】そして、これら油穴12,13は、クラン
クシャフト4及びクランクピン5に形成された油穴14
を介して連通される。この場合、油穴14は、クランク
シャフト4側の油穴12の該クランクシャフト4の中心
軸近傍点から分岐して、クランクピン5側の油穴13の
該クランクピン5の中心軸近傍点に至る。
【0023】一方、ピンジャーナル9には、前記クラン
クピン5側の油穴13と連通可能な油穴15であって、
一端部がクランクピン5を軸受するピンメタル7に形成
された給油孔7aと連通し、他端部がコネクティングロ
ッド6の基部の上部面にシリンダブロックのシリンダラ
イナ16内周面に向けての潤滑油噴孔15aとして開口
するスプラッシュ油穴15が形成されている。
【0024】尚、図において、17はピストンである。
かかる構成において、クランクシャフト4の油穴12へ
の潤滑油供給は、メインギヤラリ10からメインジャー
ナル1の油穴11、メインメタル3の給油穴3aを介し
て行われる。そして、クランクシャフト4側の油穴12
とクランクピン5側の油穴13とが連通されており、こ
れにより、クランクシャフト4からクランクピン5への
潤滑油供給が行われる。
【0025】一方、クランクピン5側の油穴13から吐
出された潤滑油は、この油穴13とピンジャーナル9の
スプラッシュ油穴15とが一致したときに、該スプラッ
シュ油穴15から噴出されるが、油穴13スプラッシュ
油穴15とが一致したときに、スプラッシュ油穴15が
シリンダブロックのシリンダライナ16内周面に指向す
るように、スプラッシュ油穴15位置を定めることによ
り、スプラッシュ油穴15から噴出された潤滑油がシリ
ンダライナ16内周面に向けて噴出される。
【0026】この場合、シリンダライナ16に潤滑油が
供給されることによって、該シリンダライナ16とピス
トン17との間に油膜が形成されて、スラップ音の低減
効果を奏する。ここで、本発明においては、クランクピ
ン5側の油穴13とピンジャーナル9のスプラッシュ油
穴15とが一致したときに、該スプラッシュ油穴15か
らシリンダブロックのシリンダライナ16に向けて噴出
される潤滑油の噴出量を十分に確保するべく、メインギ
ャラリ10からメインジャーナル1、クランクシャフト
4、クランクピン5を通って、ピンジャーナル9のスプ
ラッシュ油穴15まで至る油穴が一本の油路として形成
されるように、各油穴の形成位置を設定する。
【0027】即ち、スプラッシュ油穴15位置とクラン
クピン5側の油穴13位置とが一致したときに、メイン
ジャーナル1側の油穴11位置とクランクシャフト4側
の油穴12位置とが一致し、かつ、前記スプラッシュ油
穴15がシリンダライナ16内周面に指向する構成とす
る。尚、かかる油穴設定に際しては、油穴径同士のオー
バラップ角度を公差として容認しても差し支えない。
【0028】かかる構成を実現するための各油穴の位置
の設定は次のように行う。即ち、クランクシャフト中心
Aとクランクピン中心Bとを結ぶ線Cのクランクピン5
側への延長線C1からクランクピン中心Bとクランクピ
ン5側の油穴13のクランクピン5外周面への開口部と
を結ぶ線Dにクランクシャフト回転方向Eに向かって両
線C1,Dがなす角度をα、コネクティングロッド6の
中心線Fからクランクピン中心Bとスプラッシュ油穴1
5のピンジャーナル9内周面への開口部とを結ぶ線Gに
クランクシャフト回転方向Eと反対方向に向かって両線
F,Gがなす角度をβ、クランクシャフト中心Aとクラ
ンクピン中心Bとを結ぶ線Cからクランクシャフト中心
Aとクランクシャフト4側の油穴12のクランクシャフ
ト4外周面への開口部とを結ぶ線Hにクランクシャフト
回転方向Eに向かって両線C,Hがなす角度をγ、クラ
ンクシャフト中心Aとクランクピン中心B間距離をr、
コネクティングロッド6の両端の回転中心間距離をl、
メインジャーナル1中心(即ち、クランクシャフト中
心)Aを通るシリンダボア中心線Iからメインジャーナ
ル1中心(即ち、クランクシャフト中心)Aとメインジ
ャーナル1側の油穴11のメインジャーナル1内周面へ
の開口部とを結ぶ線Jにクランクシャフト回転方向Eに
向かって両線I,Jがなす角度をτ、としたとき、
【0029】
【数3】
【0030】各油穴位置を上記の式に基づいて決定する
ことによって、スプラッシュ油穴15位置とクランクピ
ン5側の油穴13位置とが一致する時期と、メインジャ
ーナル1側の油穴11位置とクランクシャフト4側の油
穴12位置とが一致する時期とが一致し、これにより、
メインギヤラリ10とスプラッシュ油穴15とが直通し
た状態となるため、スプラッシュ油穴15にメインギヤ
ラリ10の高油圧(例えば、約5kgf/cm2 )が直
接作用し、冷機・低回転時のスプラッシュ油穴15から
の吐出潤滑油量が大幅に増量され、冷機始動時のピスト
ンスラップ抑止効果の大幅な改善が得られる。
【0031】この場合、各油穴位置を数式化して設定す
ることにより、各油穴位置の最適化を簡単に行うことが
できる。尚、かかる実施形態においては、クランクシャ
フト4側の油穴12とクランクピン5側の油穴13とを
互いに平行に配し、両油穴12,13の中間部を両油穴
と直交する油穴14で連通した構成のH形油穴構造のも
のに本願発明を適用した例について説明したが、クラン
クシャフト側の油穴を、クランクピン側の油穴と互いに
直線状をなして連通する第1の油穴と、一端部が前記第
1の油穴と連通し、他端部が該クランクシャフト外周面
に開口して前記メインジャーナル側の油穴と連通する第
2の油穴とから構成してなる斜め油穴構造としたものに
おいて、本発明を適用しても良い。
【0032】尚、かかる斜め油穴構造は、油穴形態が簡
単で、油穴の成形性にも優れるという利点がある。この
斜め油穴構造の具体例を図2に基づいて説明すると、ク
ランクシャフト4とクランクピン5とに直線状に延びる
油穴18が、該クランクシャフト4の中心軸近傍とクラ
ンクピン5の中心軸近傍を通るように貫通形成されてお
り、この油穴18によって、前記クランクピン5側の油
穴とクランクシャフト4側の第1の油穴とが構成され
る。
【0033】又、クランクシャフト4には、一端部が前
記油穴18のクランクシャフト4外周面開口部に連通
し、他端部が該油穴18に対して斜めに延びて、クラン
クシャフト4外周面に開口してメインジャーナル1側の
油穴11と連通する第2の油穴19が形成される。かか
る構成においては、クランクシャフト4の第2の油穴1
9への潤滑油供給は、メインギヤラリ10からメインジ
ャーナル1の油穴11、図示しない、メインメタルの給
油穴を介して行われる。
【0034】そして、クランクシャフト4側の第2の油
穴19と該クランクシャフト4及びクランクピン5を貫
通する油穴18とが連通されており、これにより、第2
の油穴19からクランクピン5への潤滑油供給が行われ
る。そして、この斜め油穴構造においても、油穴18か
ら吐出された潤滑油は、この油穴18とピンジャーナル
9のスプラッシュ油穴15とが一致したときに、該スプ
ラッシュ油穴15から噴出されるが、油穴18とスプラ
ッシュ油穴15とが一致したときに、スプラッシュ油穴
15がシリンダライナ内周面に指向するように、スプラ
ッシュ油穴15位置を定めることにより、スプラッシュ
油穴15から噴出された潤滑油がシリンダライナ内周面
に向けて噴出される。
【0035】この実施形態においても、各油穴位置を上
述したγとα,β,τ,l及びr(図3〜図5参照)の
関係を定めた前記の式に基づいて決定することによっ
て、スプラッシュ油穴15位置と油穴18位置とが一致
する時期と、メインジャーナル1側の油穴11位置とク
ランクシャフト4側の第2の油穴19位置とが一致する
時期とが一致し、これにより、メインギヤラリ10とス
プラッシュ油穴15とが直通した状態となり、上述の先
の実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関の潤滑装置の一実施形
態を説明する断面図で、ピストンが上死点位置と下死点
位置との間にあるときの断面図
【図2】 他の実施形態の概略断面図
【図3】 同上の他の実施形態におけるクランクシャフ
トとクランクピンを示す概略図
【図4】 同上の他の実施形態におけるコネクティング
ロッドを示す概略図
【図5】 同上の他の実施形態におけるシリンダブロッ
クを示す概略図
【符号の説明】
1 メインジャーナル 4 クランクシャフト 5 クランクピン 6 コネクティングロッド 9 ピンジャーナル 10 メインギャラリ 11 油穴 12 油穴 13 油穴 14 油穴 15 スプラッシュ油穴 15a 潤滑油噴孔 17 ピストン 18 油穴(クランクピン側の油穴とクランクシャフト
側の第1の油穴) 19 第2の油穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシャフトには、シリンダブロック
    に設けられたメインギャラリと連通するメインジャーナ
    ル側の油穴と連通可能な油穴が形成され、 クランクシャフトに設けられてその中心を回転中心とし
    て回転するクランクピンには、前記クランクシャフト側
    の油穴と連通する油穴が形成される一方、 コネクティングロッド基部のピンジャーナルには、前記
    クランクピン側の油穴と連通可能な油穴であって、一端
    部が前記クランクピンを軸受する円形孔内周面に開口
    し、他端部がコネクティングロッドの基部に潤滑油噴孔
    として開口するスプラッシュ油穴が形成されてなる内燃
    機関の潤滑装置であって、 前記スプラッシュ油穴位置とクランクピン側の油穴位置
    とが一致したときに、前記メインジャーナル側の油穴位
    置とクランクシャフト側の油穴位置とが一致し、かつ、
    前記スプラッシュ油穴がシリンダライナ内周面に指向す
    る構成としたことを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  2. 【請求項2】クランクシャフト側の油穴を、クランクピ
    ン側の油穴と互いに直線状をなして連通する第1の油穴
    と、一端部が前記第1の油穴と連通し、他端部が該クラ
    ンクシャフト外周面に開口して前記メインジャーナル側
    の油穴と連通する第2の油穴とから構成したことを特徴
    とする請求項1記載の内燃機関の潤滑装置。
  3. 【請求項3】クランクシャフト中心とクランクピン中心
    とを結ぶ線のクランクピン側への延長線からクランクピ
    ン中心とクランクピン側の油穴のクランクピン外周面へ
    の開口部とを結ぶ線にクランクシャフト回転方向に向か
    って両線がなす角度をα、 コネクティングロッドの中心線からクランクピン中心と
    スプラッシュ油穴のピンジャーナル内周面への開口部と
    を結ぶ線にクランクシャフト回転方向と反対方向に向か
    って両線がなす角度をβ、 クランクシャフト中心とクランクピン中心とを結ぶ線か
    らクランクシャフト中心とクランクシャフト側の油穴の
    クランクシャフト外周面への開口部とを結ぶ線にクラン
    クシャフト回転方向に向かって両線がなす角度をγ、 クランクシャフト中心とクランクピン中心間距離をr、 コネクティングロッドの両端の回転中心間距離をl、 メインジャーナル中心を通るシリンダボア中心線からメ
    インジャーナル中心とメインジャーナル側の油穴のメイ
    ンジャーナル内周面への開口部とを結ぶ線にクランクシ
    ャフト回転方向に向かって両線がなす角度をτ、 としたとき、 【数1】
JP25098698A 1998-09-04 1998-09-04 内燃機関の潤滑装置 Expired - Fee Related JP3470609B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25098698A JP3470609B2 (ja) 1998-09-04 1998-09-04 内燃機関の潤滑装置
US09/386,275 US6176214B1 (en) 1998-09-04 1999-08-31 Lubricating structure for internal combustion engine
DE19942102A DE19942102B4 (de) 1998-09-04 1999-09-03 Schmierstruktur für einen Verbrennungsmotor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25098698A JP3470609B2 (ja) 1998-09-04 1998-09-04 内燃機関の潤滑装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000080910A true JP2000080910A (ja) 2000-03-21
JP3470609B2 JP3470609B2 (ja) 2003-11-25

Family

ID=17215979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25098698A Expired - Fee Related JP3470609B2 (ja) 1998-09-04 1998-09-04 内燃機関の潤滑装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6176214B1 (ja)
JP (1) JP3470609B2 (ja)
DE (1) DE19942102B4 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002082109A (ja) * 2000-09-11 2002-03-22 Topy Ind Ltd プローブ自動供給装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8876868B2 (en) * 2002-09-06 2014-11-04 Roger P. Jackson Helical guide and advancement flange with radially loaded lip
US7708762B2 (en) * 2005-04-08 2010-05-04 Warsaw Orthopedic, Inc. Systems, devices and methods for stabilization of the spinal column
DE102008059569A1 (de) 2008-11-28 2010-06-02 Schaeffler Kg Kurbelwellenanordnung mit druckgeschmierten Haupt- und Pleuellagern
CN101881201B (zh) * 2010-06-25 2012-07-04 常州常发动力机械有限公司 一种柴油发动机齿轮室喷油润滑装置
CN101968001A (zh) * 2010-10-19 2011-02-09 无锡开普动力有限公司 发动机的润滑装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8273C (ja) * 1917-05-22
DE394674C (de) * 1922-03-13 1924-04-30 Aeroplanes G Voisin Sa Des Schmiervorrichtung fuer Kurbelzapfen
US2449657A (en) * 1942-06-19 1948-09-21 Nash Kelvinator Corp Piston
GB1355820A (en) * 1971-12-30 1974-06-05 Ricardo & Co Engineers Piston cooling and or small-end bearing lubrication arrangement for ic engines
DE2214661A1 (de) * 1972-03-25 1973-10-04 Daimler Benz Ag Vorrichtung zum bespritzen eines in dem kurbelgehaeuse eines motors angeordneten bauteils mit spritzoel
US3785459A (en) * 1972-05-11 1974-01-15 Allis Chalmers Lubrication and cooling system for connecting rod and piston
DE2647441A1 (de) * 1976-10-21 1978-04-27 Kloeckner Humboldt Deutz Ag Anordnung zur schmierung eines kurbelzapfenlagers
US5039285A (en) * 1990-01-18 1991-08-13 Tecumseh Products Company Lubrication system of connecting rod, piston, and wrist pin for a compressor
JP2730276B2 (ja) * 1990-07-13 1998-03-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のピストン冷却構造
US5533472A (en) * 1995-07-31 1996-07-09 Chrysler Corporation Oil jet nozzle for an internal combustion with reciprocating pistons
JPH09280027A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Nippon Soken Inc 内燃機関の潤滑装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002082109A (ja) * 2000-09-11 2002-03-22 Topy Ind Ltd プローブ自動供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE19942102B4 (de) 2008-08-21
JP3470609B2 (ja) 2003-11-25
DE19942102A1 (de) 2000-03-09
US6176214B1 (en) 2001-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7243632B2 (en) Small four-stroke gasoline engine with oil mist lubrication
EP2146060B1 (en) Engine oil filter system
US5253547A (en) Balancer device for in-line engine
JP2000080910A (ja) 内燃機関の潤滑装置
US5174249A (en) Piston cooling device for internal combustion engine
JPH06272708A (ja) 内燃機関のピストン冷却装置
JP4537629B2 (ja) 内燃機関の潤滑油通路構造
JP3890857B2 (ja) ピストンの潤滑構造
JPH0735126A (ja) 2サイクルエンジンの潤滑構造
JP2002250211A (ja) スカート注油構造
JP2009209835A (ja) エンジンの給油装置
JPH1018829A (ja) 内燃機関の油通路構造
JPH0721851Y2 (ja) 4サイクルエンジンのケース構造
JPH06578Y2 (ja) シリンダヘツドの冷却装置
JP2001140615A (ja) クランク軸及び内燃機関
JPS6126566Y2 (ja)
JP2833680B2 (ja) エンジンの合成樹脂製ギヤの冷却構造
JP2006104954A (ja) 内燃機関の冷却装置
JPH06564Y2 (ja) 油冷式エンジンのカム軸潤滑構造
JPH09287429A (ja) 内燃機関の潤滑装置
JPH09280027A (ja) 内燃機関の潤滑装置
JPS6021452Y2 (ja) 内燃機関の吸排気カムタペツト用強制潤滑装置
JPS6045733B2 (ja) 2サイクル機関
JPH0392523A (ja) エンジンの潤滑装置
JPH0141847Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees