JPH06272708A - 内燃機関のピストン冷却装置 - Google Patents

内燃機関のピストン冷却装置

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JPH06272708A
JPH06272708A JP5595693A JP5595693A JPH06272708A JP H06272708 A JPH06272708 A JP H06272708A JP 5595693 A JP5595693 A JP 5595693A JP 5595693 A JP5595693 A JP 5595693A JP H06272708 A JPH06272708 A JP H06272708A
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JP
Japan
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metal
oil passage
bearing
piston
connecting rod
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JP5595693A
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Inventor
Shunichi Aoyama
俊一 青山
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/106Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
    • F16C33/1065Grooves on a bearing surface for distributing or collecting the liquid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C7/00Connecting-rods or like links pivoted at both ends; Construction of connecting-rod heads
    • F16C7/02Constructions of connecting-rods with constant length

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関のピストン冷却装置において、コン
ロッドの大端部の潤滑性を維持しつつ、コンロッドの強
度を高める。 【構成】 ロッド内油通路20をコンロッド1の中心線
1上に形成し、大端部2の内周面21にロッド内油通
路20の開口部から回転方向前方に延びる大端部内周溝
19を形成し、軸受メタル8に大端部内周溝19の回転
方向前端に面して開口するメタル油穴18を形成し、ク
ランクピン5にピストン上死点を含む所定の回転角度範
囲でメタル油穴18に連通するクランクピン軸受溝17
を形成し、クランクシャフト内油通路11をクランクピ
ン軸受溝17に連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のピストン冷
却装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に備えられるピストンは、その
頂部で燃焼室を画成し、燃焼室に発生する燃焼圧力をコ
ンロッドを介してクランクシャフトに伝え、機関部品の
なかでも最も過酷な条件にある。
【0003】従来の内燃機関のピストン冷却装置とし
て、クランクシャフト内部に設けられた油通路から、コ
ンロッドの内部に設けられたロッド内油通路を通して、
ピストンの背面に潤滑油を供給する構造が知られている
(実開昭59−184344号公報、参照)。
【0004】この種のピストン冷却装置として、例えば
図10に示すようなものがある(実開昭60−7901
3号公報、参照)。
【0005】これについて説明すると、ピストンが上死
点近傍にある回転角度範囲で、クランクシャフト内部に
設けられた油通路から、軸受メタル8,9に形成された
切欠き51、溝52、切欠き53を通して、コンロッド
1の内部に形成されたロッド内油通路20を通して、噴
口27からピストンの背面に潤滑油を供給する構成とな
っている。
【0006】これにより、ピストンが上死点側にある回
転範囲で噴口27からピストンの背面に潤滑油が噴射供
給され、ピストンが上死点から下降する過程でピストン
の背面に付着した潤滑油はピストンの背面に押し付けら
れるため、潤滑油がピストン背面に付着している期間が
長くなり、ピストンの熱が十分に吸収される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内燃機関のピストン冷却装置にあっては、軸
受メタル8に形成される切欠き53が荷重負担の少ない
コンロッド1の中心線に対して回転方向前方に位置する
ように、ロッド内油通路20がコンロッド1の中心線に
対して傾斜して形成されており、コンロッド1の強度を
大きく低下させるという問題点が考えられる。
【0008】本発明は上記の問題点に着目し、コンロッ
ドの大端部の潤滑性を維持しつつ、コンロッドの強度を
高めることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
クランクシャフト内部に設けられたクランクシャフト内
油通路から、コンロッドの内部に設けられたロッド内油
通路を通して、ピストンの背面に潤滑油を供給する内燃
機関のピストン冷却装置において、ロッド内油通路を大
端部の中心と小端部の中心を結ぶコンロッドの中心線上
に形成し、大端部の内周面とクランクピンの間に軸受メ
タルを介装し、大端部の内周面にロッド内油通路の開口
部から回転方向前方に延びる大端部内周溝を形成し、軸
受メタルに大端部内周溝の回転方向前端に面して開口す
るメタル油穴を形成し、クランクピンにピストン上死点
を含む所定の回転角度範囲でメタル油穴に連通するクラ
ンクピン軸受溝を形成し、クランクシャフト内油通路を
クランクピン軸受溝に連通させる。
【0010】請求項2記載の発明は、クランクシャフト
内部に設けられたクランクシャフト内油通路から、コン
ロッドの内部に設けられたロッド内油通路を通して、ピ
ストンの背面に潤滑油を供給する内燃機関のピストン冷
却装置において、ロッド内油通路を大端部の中心と小端
部の中心を結ぶコンロッドの中心線上に形成し、大端部
の内周面とクランクピンの間に軸受メタルを介装し、軸
受メタルの外周面にロッド内油通路の開口部に連通する
メタル背面溝を少なくともロッド内油通路の開口部より
回転方向前方に位置して形成し、軸受メタルの軸受面に
コンロッドの中心線より回転方向前方に離れて開口する
メタル軸受溝を形成し、軸受メタルにメタル背面溝とメ
タル軸受溝を連通するメタル油穴を形成し、メタル軸受
溝がピストン上死点を含む所定の回転角度範囲でクラン
クシャフト内油通路に連通する構成とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明においては、ピストンが上
死点側にある回転範囲でメタル油穴とクランクピン軸受
溝が連通することにより、ロッド内油通路からピストン
の背面に潤滑油が噴射供給される。これにより、ピスト
ンが上死点から下降する過程でピストンの背面に付着し
た潤滑油はピストンの背面に押し付けられるため、潤滑
油がピストン背面に付着している期間が長くなり、ピス
トンの熱が十分に吸収される。
【0012】ロッド内油通路を大端部の中心と小端部の
中心を結ぶコンロッドの中心線上に形成したため、コン
ロッドの断面中心にロッド内油通路が開口することにな
り、ロッド内油通路によるコンロッドの強度低下を最小
限に抑えることができる。
【0013】クランクシャフトの内部油通路とロッド内
油通路を結ぶ潤滑油経路として、大端部の軸受部にロッ
ド内油通路の開口部から回転方向前方に延びる大端部内
周溝を形成したため、筒内圧が最も上昇するピストン上
死点後20〜30°のクランク角度範囲で、クランクピ
ン軸受溝は荷重負担の少ないコンロッドの中心線より回
転方向前方に離れる。このため、大端部の軸受部におい
て荷重負担の大きいコンロッドの中心線の近傍の軸受面
積がクランクピン軸受溝によって削減されることがな
く、面圧を小さく抑えられ、十分な潤滑性を維持するこ
とができる。
【0014】請求項2記載の発明においては、ピストン
が上死点側にある回転範囲でクランクシャフト内油通路
とメタル軸受溝が連通することにより、ロッド内油通路
からピストンの背面に潤滑油が噴射供給される。
【0015】軸受メタルの軸受面に開口するメタル軸受
溝は、コンロッドの中心線から回転方向前方に離れて形
成されているため、大端部の軸受部において荷重負担の
大きいコンロッド中心線より回転方向後方に位置する軸
受面積がメタル軸受溝によって削減されることがなく、
面圧を小さく抑えられ、十分な潤滑性を維持することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0017】図1に示すように、コンロッド1はピスト
ンに連結されるピストンピン4を支承する小端部3と、
クランクシャフトのクランクピン5を支承する大端部2
とを有し、ピストンの往復運動をクランクシャフトの連
続回転運動に変換する。クランクピン5はコンロッド大
端部2に対して図中矢印で示す方向に回転する。
【0018】コンロッド大端部2は半割り形に分割され
たキャップ6が2本のボルト7を介して締結される。コ
ンロッド大端部2の内周には半割り形に分割された上下
の各軸受メタル8,9が介装される。
【0019】図4に示すように、4気筒機関に備えられ
るクランクシャフト10は、4つのクランクピン5と、
機関本体の軸受部13に支承される5つのジャーナル部
12を有する。
【0020】クランクシャフト10の内部には各ジャー
ナル部12と各クランクピン5を結ぶ4つの油通路11
が形成される。オイルポンプ15から吐出される潤滑油
は、図4に矢印で示すように、メーンオイルギャラリ1
6を経て各ジャーナル部12に供給され、各ジャーナル
部12から各油通路11を通して各クランクピン5に供
給されるようになっている。
【0021】クランクシャフト内油通路11を通って供
給される潤滑油は、クランクピン5に形成されたクラン
クピン軸受溝17と、上の軸受メタル8に開口したメタ
ル油穴18と、コンロッド大端部2の内周面21に形成
された大端部内周溝19と、コンロッド1の桿部22を
貫通したロッド内油通路20と、ブッシュ23に形成さ
れたブッシュ油穴24と、同じくブッシュ23の軸受面
の全周に渡って形成された溝25と、ブッシュ23に形
成されたブッシュ油穴26を通って、コンロッド小端部
3の上端部に開口した噴口27からピストンの背面に噴
射される。
【0022】ロッド内油通路20と噴口27はコンロッ
ド1の中心線O1を中心として形成される。中心線O
1は、大端部2の中心(クランクピン5の中心)と小端
部3の中心(ピストンピン4の中心)とを結ぶ直線であ
る。図2に示すように、コンロッド1は中心線O1につ
いて対称的に形成され、中心線O1は桿部22およびロ
ッド内油通路20の断面中心となっている。
【0023】コンロッド大端部2の内周面21に形成さ
れた大端部内周溝19は、図3にも示すように、ロッド
内油通路11の開口部から回転方向前方に延びる。
【0024】軸受メタル8に形成されたメタル油穴18
は、大端部内周溝19の回転方向前端に面して開口す
る。
【0025】クランクピン5に形成されたクランクピン
軸受溝17は、図5に示すように、ピストン上死点を含
む所定のクランク回転角度範囲でメタル油穴18に連通
する構成とする。すなわち、クランクピン軸受溝17と
メタル油穴18は、ピストンが上昇する途中で開通し、
ピストンが上死点を過ぎて下降し始めるとこの連通が遮
断されるようになっている。
【0026】次に、作用について説明する。
【0027】図5に示すようにピストンが上死点付近に
ある回転範囲で、クランクピン軸受溝17とメタル油穴
18が連通することにより、噴口27からピストンの背
面に潤滑油が噴射供給される。これにより、ピストンが
上死点から下降する過程でピストンの背面に付着した潤
滑油はピストンの背面に押し付けられるため、潤滑油が
ピストン背面に付着している期間が長くなり、ピストン
の熱が十分に吸収される。これに対して、ピストンが下
死点から上昇する過程で、ピストン背面に噴射供給され
る潤滑油は、その慣性力によりピストン背面からすぐに
離れ、ピストンの熱を十分に吸収することができないの
である。したがって、ピストンが上死点付近にある回転
範囲で潤滑油がピストンの背面に噴射供給される構成に
より、ピストンを有効に冷却することができる。
【0028】ロッド内油通路20をコンロッド中心線O
1上に形成し、コンロッド1の断面中心にロッド内油通
路20を開口させる構造により、ロッド内油通路20が
コンロッド中心線O1より離れた部位に形成される従来
装置に比べて、断面二次係数を大きくし、ロッド内油通
路20によるコンロッド1の強度低下を最小限に抑える
ことができる。この結果、ロッド内油通路20の開口面
積を十分に確保しつつ、桿部22の断面積を小さく抑え
ることが可能となり、コンロッド1の軽量化がはかれ
る。
【0029】筒内圧が最も上昇するのは、ピストン上死
点後20〜30°のクランク角度範囲であり、コンロッ
ド1がシリンダ中心線に対して所定角度だけ傾斜した状
態でコンロッド1がクランクシャフト10に伝える荷重
が最も大きくなるため、軸受メタル8においてコンロッ
ド中心線O1の近傍からそれより回転方向後方に位置す
る部位で荷重負担が大きくなる。
【0030】筒内圧が最も上昇するピストン上死点後2
0〜30°のクランク角度範囲で、クランクピン軸受溝
17は荷重負担の少ないコンロッド中心線O1より回転
方向前方に離れているため、大端部2の軸受部において
荷重負担の大きいコンロッド中心線O1の近傍の軸受面
積が削減されることがなく、面圧を小さく抑えられ、十
分な潤滑性を維持することができる。このようにして、
荷重負担の大きい部位で軸受面積を大きく確保すること
により、軸受メタル8とクランクピン5の間に形成され
る潤滑油膜による緩衝効果を高められる。
【0031】また、筒内圧が最も上昇するピストン上死
点後20〜30°のクランク角度範囲で、クランクピン
軸受溝17とメタル油穴18の連通が断たれることによ
り、クランクシャフト内油通路11から導かれる潤滑油
の全量が各軸受メタル8,9とクランクピン5の間に供
給され、この部分の潤滑性を高められる。
【0032】次に、図6に示した他の実施例は、クラン
クシャフト内油通路11とロッド内油通路20を結ぶ潤
滑油経路として、各軸受メタル8,9の軸受面35に開
口するメタル軸受溝31と、軸受メタル8に形成された
メタル油穴32と、軸受メタル8の外周面36に開口す
るメタル背面溝33が形成される。なお、図1との対応
部分には同一符号を付して示すことにする。
【0033】軸受メタル8の外周面36に形成されたメ
タル背面溝33は、図7にも示すように、その全周に亙
って形成され、その中央部にロッド内油通路20が開口
している。下方の軸受メタル9にメタル背面溝は形成さ
れていない。
【0034】図8にも示すように、各軸受メタル8,9
の軸受面35に開口するメタル軸受溝31は、メタル油
穴32の開口部から回転方向前方に延びる。
【0035】メタル軸受溝31は、図9に示すように、
ピストン上死点を含む所定のクランク回転角度範囲でク
ランクシャフト内油通路11に連通する構成とする。す
なわち、メタル軸受溝31とメタル油穴32は、ピスト
ンが上昇する途中で開通し、ピストンが上死点を過ぎて
下降し始めるとこの連通が遮断されるようになってい
る。
【0036】次に、作用について説明する。
【0037】ピストンが上死点付近にある回転範囲で、
メタル軸受溝31とクランクシャフト内油通路11が連
通することにより、図9に示すクランク角度範囲で、噴
口27からピストンの背面に潤滑油が噴射供給される。
これにより、ピストンが上死点から下降する過程でピス
トンの背面に付着した潤滑油はピストンの背面に押し付
けられるため、潤滑油がピストン背面に付着している期
間が長くなり、ピストンの熱が十分に吸収される。
【0038】各軸受メタル8,9の軸受面35に開口す
るメタル軸受溝31は、メタル油穴32の開口部から回
転方向前方に延びているため、大端部2の軸受部21に
おいて荷重負担の大きいコンロッド中心線O1の近傍か
らそれより回転方向後方に位置する部位で軸受面積がメ
タル軸受溝31により削減されることがなく、面圧を小
さく抑えられ、十分な潤滑性を維持することができる。
このようにして、荷重負担の大きい部位で軸受面積を大
きく確保することにより、軸受メタル8とクランクピン
5の間に形成される潤滑油膜による緩衝効果を高められ
る。
【0039】なお、この実施例では軸受メタル9とし
て、軸受メタル8とは異なり背面溝のないものを用いた
が、これに代えて軸受メタル8と同一のメタルを下側に
使って、部品を共用しても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、クランクシャフト内部に設けられたクランクシャフ
ト内油通路から、コンロッドの内部に設けられたロッド
内油通路を通して、ピストンの背面に潤滑油を供給する
内燃機関のピストン冷却装置において、ロッド内油通路
を大端部の中心と小端部の中心を結ぶコンロッドの中心
線上に形成し、大端部の内周面とクランクピンの間に軸
受メタルを介装し、大端部の内周面にロッド内油通路の
開口部から回転方向前方に延びる大端部内周溝を形成
し、軸受メタルに大端部内周溝の回転方向前端に面して
開口するメタル油穴を形成し、クランクピンにピストン
上死点を含む所定の回転角度範囲でメタル油穴に連通す
るクランクピン軸受溝を形成し、クランクシャフト内油
通路をクランクピン軸受溝に連通させたため、コンロッ
ドの断面中心にロッド内油通路が開口することになり、
ロッド内油通路によるコンロッドの強度低下を最小限に
抑えることができ、大端部の軸受部において荷重負担の
大きいコンロッドの中心線の近傍の軸受面積がクランク
ピン軸受溝によって削減されることがなく、面圧を小さ
く抑えられ、十分な潤滑性を維持することができる。
【0041】請求項2記載の発明は、クランクシャフト
内油通路とロッド内油通路を連通する潤滑油経路とし
て、軸受メタルの外周面にロッド内油通路の開口部に連
通するメタル背面溝を少なくともロッド内油通路の開口
部より回転方向前方に位置して形成し、軸受メタルの軸
受面にコンロッドの中心線より回転方向前方に離れて開
口するメタル軸受溝を形成し、軸受メタルにメタル背面
溝とメタル軸受溝を連通するメタル油穴を形成し、メタ
ル軸受溝がピストン上死点を含む所定の回転角度範囲で
クランクシャフト内油通路に連通する構成としたため、
大端部の軸受部において荷重負担の大きいコンロッド中
心線の近傍より回転方向後方に位置する軸受面積がメタ
ル軸受溝によって削減されることがなく、面圧を小さく
抑えられ、十分な潤滑性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すコンロッドの正面図。
【図2】同じく図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】同じくコンロッド大端部を下から見た平面図。
【図4】同じく潤滑経路を示す構成図。
【図5】同じく潤滑油の噴射タイミングを示す線図。
【図6】他の実施例を示すコンロッドおよびクランクピ
ン等の断面図。
【図7】同じく軸受メタルの側面図。
【図8】同じく軸受メタルの斜視図。
【図9】同じく潤滑油の噴射タイミングを示す線図。
【図10】従来例を示すコンロッドの正面図。
【符号の説明】
1 コンロッド 4 ピストンピン 5 クランクピン 8 軸受メタル 9 軸受メタル 10 クランクシャフト 11 クランクシャフト内油通路 17 クランクピン軸受溝 18 メタル油穴 19 大端部内周溝 20 ロッド内油通路 27 噴口 31 メタル軸受溝 32 メタル油穴 33 メタル背面溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト内部に設けられたクラ
    ンクシャフト内油通路から、コンロッドの内部に設けら
    れたロッド内油通路を通して、ピストンの背面に潤滑油
    を供給する内燃機関のピストン冷却装置において、ロッ
    ド内油通路を大端部の中心と小端部の中心を結ぶコンロ
    ッドの中心線上に形成し、大端部の内周面とクランクピ
    ンの間に軸受メタルを介装し、大端部の内周面にロッド
    内油通路の開口部から回転方向前方に延びる大端部内周
    溝を形成し、軸受メタルに大端部内周溝の回転方向前端
    に面して開口するメタル油穴を形成し、クランクピンに
    ピストン上死点を含む所定の回転角度範囲でメタル油穴
    に連通するクランクピン軸受溝を形成し、クランクシャ
    フト内油通路をクランクピン軸受溝に連通させたことを
    特徴とする内燃機関のピストン冷却装置。
  2. 【請求項2】 クランクシャフト内部に設けられたクラ
    ンクシャフト内油通路から、コンロッドの内部に設けら
    れたロッド内油通路を通して、ピストンの背面に潤滑油
    を供給する内燃機関のピストン冷却装置において、ロッ
    ド内油通路を大端部の中心と小端部の中心を結ぶコンロ
    ッドの中心線上に形成し、大端部の内周面とクランクピ
    ンの間に軸受メタルを介装し、軸受メタルの外周面にロ
    ッド内油通路の開口部に連通するメタル背面溝を少なく
    ともロッド内油通路の開口部より回転方向前方に位置し
    て形成し、軸受メタルの軸受面にコンロッドの中心線よ
    り回転方向前方に離れて開口するメタル軸受溝を形成
    し、軸受メタルにメタル背面溝とメタル軸受溝を連通す
    るメタル油穴を形成し、メタル軸受溝がピストン上死点
    を含む所定の回転角度範囲でクランクシャフト内油通路
    に連通する構成としたことを特徴とする内燃機関のピス
    トン冷却装置。
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