JPH0960725A - 内燃機関のピストン - Google Patents

内燃機関のピストン

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Publication number
JPH0960725A
JPH0960725A JP21760095A JP21760095A JPH0960725A JP H0960725 A JPH0960725 A JP H0960725A JP 21760095 A JP21760095 A JP 21760095A JP 21760095 A JP21760095 A JP 21760095A JP H0960725 A JPH0960725 A JP H0960725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
oil
internal combustion
combustion engine
maximum diameter
Prior art date
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Pending
Application number
JP21760095A
Other languages
English (en)
Inventor
Zenichiro Kato
善一郎 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH0960725A publication Critical patent/JPH0960725A/ja
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンとボア壁面との間の潤滑を確実に改
善することの可能な内燃機関のピストンを提供する。 【解決手段】 コネクティングロッド13のスモールエ
ンド131に設けられた噴出孔134から噴射されたオ
イルは、ピストン11の内側にピストン外側に向かって
ピストンの最大直径断面A−A’より下方に傾斜して設
置されるリブ111によって受け止められ、連通孔11
3を介してピストン11表面に供給される。これにより
リブ111上に溜まるオイルの温度を下げて潤滑効率を
維持することが可能であるだけでなく、オイルをピスト
ンの最大直径断面A−A’より下方のピストン表面に供
給することによりピストン、シリンダボア間の潤滑性を
改善することも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のピストン
に係わり、特に潤滑性能を改善することの可能な内燃機
関のピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のピストンはシリンダ内に形成
されたボア内を上下運動するが、クリアランスは極めて
小さいためにボア壁面との間の潤滑性を向上することが
重要となる。このために、ピストン頂部裏面にオイル溜
めを設置するとともに、オイル溜めとピストン頂部表面
に嵌め込まれるオイルリングとを連通する連通孔を設け
た内燃機関のピストンが提案されている(例えばトヨタ
技報公開集〔発行番号1145 昭和61年8月28日
発行〕参照)。
【0003】上記提案にかかる内燃機関のピストンによ
ればオイル溜めに溜められたオイルが連通孔を介してピ
ストン表面に供給され、ボア壁面との間の潤滑性の改善
を図ろうとしている。しかしながら上記提案にかかる内
燃機関のピストンにあっては、オイル溜めがピストン頂
部近傍に設置されているためオイルが高温に維持され潤
滑効果が低下することは避けることができない。
【0004】上記課題を解決するために、ピストンヘッ
ドとスカートとをピストンボスから延びる連結体によっ
て結合した分割式ピストンが提案されている(実開昭6
2−98746公報参照)。上記提案にかかるピストン
によれば連結体上面に貯溜されたオイルが連結体に設け
られた連通孔を介してピストン表面に供給され、ボア壁
面との間の潤滑性を改善しようとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらピストン
は温度分布を考慮してピストンボス近傍で最大直径とな
る樽状に形成される。従って上記提案にかかるピストン
にあってはオイルが最大直径部に直接供給されるためか
えって油膜を破壊するおそれが生じる。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、ピストンとボア壁面との間の潤滑を確実に改善す
ることの可能な内燃機関のピストンを提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内燃機関の
ピストンは、ピストンスカート部裏面の少なくともピス
トンのスラスト側に設けられたオイル溜めと、オイル溜
めに溜まったオイルをピストン最大径部より下方のピス
トン表面に導くための少なくとも1つの連通孔と、を具
備する。
【0008】本発明に係る内燃機関のピストンにあって
は、ピストンスカート部裏面に設けられたオイル溜めに
オイルが溜められ、このオイルが連通孔によりピストン
最大径部より下方のピストン表面に導かれる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる内燃機関の
ピストンの部分断面図であって、ピストン11はピスト
ンピン12によってコネクティングロッド13のスモー
ルエンド131に係合される。一方コネクティングロッ
ド13のビッグエンド132はクランクピン14に係合
される。
【0010】内燃機関底部に設置されるオイルパン(図
示せず。)に溜められたオイルは、オイルポンプ(図示
せず。)で加圧されてクランクシャフト(図示せず。)
を介してクランクピン14に設けられたクランクピンオ
イル流路141に供給される。オイル孔141から送り
出されたオイルは、クランクピン14の周囲に設けられ
たクランクピンオイル溝142、コネクティングロッド
13およびスモールエンド131に設けられたコネクテ
ィングロッドオイル流路133を介して噴出孔134か
らピストン11の裏面に噴射され、ピストン11を冷却
する。
【0011】ピストン11を冷却したオイルは、ピスト
ン11の内部に設けられたリブ111で受け止められオ
イル溜まり112を形成する。なおピストン11はピス
トンピン12のほぼ中心を通る断面A−A’で最大直径
となる樽状に形成されるが、リブ111はピストン11
の外側に向かって断面A−A’より下方に傾斜して設け
る。
【0012】さらにリブ111の上面と滑らかに接続す
る連通孔113をピストン11のスカート112部に設
ける。従ってオイル溜まり112に溜まったオイルは、
連通孔113を介して断面A−A’より下方のピストン
11の表面に供給される。またオイル溜まり112はピ
ストン頂部より比較的に離れた部位に設けられるため、
このオイル溜まり112に溜まるオイルは比較的高温と
ならない。従って、このオイル溜まり112に溜まる比
較的高温とならないオイルにより、ピストン11とシリ
ンダボア(図示せず。)との間の潤滑が良好となる。ま
た、ピストン11の往復運動によりこのオイル溜まり1
12に溜まるオイルがピストン11の頂部方向にはね上
げられ、ピストン11の頂部が良好に冷却される。
【0013】さらに、本発明のオイル溜まり112およ
び連通孔113を、シリンダ軸線が水平面に対し垂直な
方向とならないスラントしたスラントエンジンに設ける
ことにより、スラントエンジンの低温時のオイル供給不
良が改善され、ピストンとシリンダボアとの間に生じる
スカッフィングが防止される。なお上記の実施の形態に
おいては、ピストン11のピストンピン12に対して直
角方向に180度対向する面であるスラスト側および反
スラスト側の表面に連通孔113を設置しているが、ス
ラスト側のみに連通孔を設けることとしてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る内燃機関のピストンによれ
ば、ピストンスカート部裏面に設けられたオイル溜めに
オイルを溜めることによりオイルの温度を下げ冷却効
果、潤滑効果を維持することが可能となるだけでなく、
このオイルを連通孔を介してピストン最大径部より下方
のピストン表面に導くことによりピストンとシリンダボ
アとの間の潤滑性を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関のピストンの部分断面図である。
【符号の説明】
11…ピストン 111…リブ 112…オイル溜まり 113…連通孔 12…ピストンピン 13…コネクティングロッド 131…スモールエンド 132…ビッグエンド 133…コネクティングロッドオイル流路 134…噴出孔 14…クランクシャフト 141…クランクピンオイル流路 142…クランクピンオイル溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 3/22 F02F 3/22 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンスカート部裏面の、少なくとも
    ピストンのスラスト側に設けられたオイル溜めと、 前記オイル溜めに溜まったオイルをピストン最大径部よ
    り下方のピストン表面に導くための少なくとも1つの連
    通孔と、を具備する内燃機関のピストン。
JP21760095A 1995-08-25 1995-08-25 内燃機関のピストン Pending JPH0960725A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004048939B4 (de) * 2003-10-09 2006-05-18 General Motors Corp., Detroit Pleuelstange mit Schmiermittelrohr
DE102011012686A1 (de) * 2011-03-01 2012-09-06 Mahle International Gmbh Kolben für einen Verbrennungsmotor
DE102011012685A1 (de) * 2011-03-01 2012-09-06 Mahle International Gmbh Kolben für einen Verbrennungsmotor
KR101219340B1 (ko) * 2006-12-13 2013-01-08 현대자동차주식회사 자동차용 피스톤 윤활 장치
WO2015062718A1 (de) * 2013-10-30 2015-05-07 Mahle International Gmbh Kolben für einen verbrennungsmotor und verfahren zu seiner herstellung

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US8689743B2 (en) 2011-03-01 2014-04-08 Mahle International Gmbh Piston for an internal combustion engine
WO2015062718A1 (de) * 2013-10-30 2015-05-07 Mahle International Gmbh Kolben für einen verbrennungsmotor und verfahren zu seiner herstellung

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