JPH063131Y2 - 動弁装置のカム軸潤滑構造 - Google Patents

動弁装置のカム軸潤滑構造

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JPH063131Y2
JPH063131Y2 JP1610887U JP1610887U JPH063131Y2 JP H063131 Y2 JPH063131 Y2 JP H063131Y2 JP 1610887 U JP1610887 U JP 1610887U JP 1610887 U JP1610887 U JP 1610887U JP H063131 Y2 JPH063131 Y2 JP H063131Y2
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豊 肥沼
信昭 古田
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は内燃機関における動弁装置、特にカム軸が弁の
リフト作用でカムホルダの軸受面に押し付けられる動弁
装置のカム軸潤滑構造に関する。
(従来の技術) 内燃機関のシリンダヘッドに螺着したカムホルダとシリ
ンダヘッド間に回転自在に支承されるカム軸に潤滑油を
給油する場合、従来は特開昭60-35106号開示の如くシリ
ンダヘッドの軸受面に給油口を開口するのが一般的であ
ったが、OHC型で特にカム軸が弁のリフト作用により
カムホルダの軸受面に押し付けられる動弁装置の場合に
は、下側から給油しているとカム軸が上側のカムホルダ
の軸受面に押し付けられて摺接する部分への潤滑油の給
油が不充分になる。
このため、本出願人は特願昭60-234700号(特公平2-222
08号公報参照)として、カムホルダの軸受面にカム軸が
弁のリフト作用により該軸受面に押し付けられて摺接す
る前の位置に開口する給油口を形成したものを提案して
いる。
また実開昭61-160210号にて、カムホルダの上部に連結
ビームを設けて該連結ビーム内をカム面への潤滑油通路
にする構造も公知である。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、前記特願昭60-234700号においては、特にV
型内燃機関のVバンク片側のみの動弁装置のカムホルダ
内に、シリンダヘッドからの潤滑油が導かれる油通路と
前記給油口に連通する油通路とを前記軸受面の一側方と
他側方にそれぞれ形成し、更にカムホルダの一側面から
両油通路を連通する油穴を機械加工してその開口端に盲
栓を圧入している。
このように両油通路及びこれを連通する油穴の機械加工
を必要とし、且つ油穴開放端への盲栓並びにその圧入工
程も必要としていた。
そこで本考案の目的は、カムホルダの上部に設けられる
連結ビームに着目し、その下面とカムホルダ上面との合
わせ面を利用して両油通路及びその連通油路を鋳抜きに
より形成することができ、機械加工と盲栓を廃止して加
工の容易化、工程の簡素化によりコストダウンが図れる
ようにした動弁装置のカム軸潤滑構造を提供するにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題点を解決して目的を達成すべく本考案は、内
燃機関のシリンダヘッド(11)に複数のカムホルダ(51)を
着脱可能に装着し、これらカムホルダ(51)上を連結ビー
ム(61)で連結し、 該シリンダヘッド(11)に凹設した第一の軸受面(16)及び
該カムホルダ(51)に凹設した第二の軸受面(52)間に回転
自在に支承され、吸・排気弁(21,31)のリフト作用時カ
ムホルダ(51)側に反力を受けるカム軸(41)を備え、 該カム軸(41)外周面のカムホルダ(51)に対する進入側で
且つ第一・第二の軸受面(16,52)間に、給油口(55)を形
成した動弁装置において、 該カムホルダ(51)には、一端がシリンダヘッド(11)側の
油通路(17)に臨む第一の油通路(53)と、一端が該給油口
(55)に臨む第二の油通路(54)とを形成し、 これら第一・第二の油通路(53,54)の他端をカムホルダ
(51)の上面まで延設し、 また、前記連結ビーム(61)の下面とカムホルダ(51)の上
面との少なくとも一方を凹設することで、これら連結ビ
ーム(61)とカムホルダ(51)との合せ面に油溝(56)を形成
したことにより、 潤滑油をシリンダヘッド内油通路(17)から第一の油通路
(53)、油溝(56)、第二の油通路(54)および給油口(55)を
介してカム軸(41)を支える第一・第二の軸受面(16,52)
へ補給するようにしたことを特徴とする。
(作用) 連結ビーム(61)下面とカムホルダ(51)上面との合わせ面
に油溝(56)を形成して両油通路(53),(54)を連通する構
造なので、カムホルダ(51)の鋳造時に両油通路(53),(5
4)及び油溝(56)を鋳抜きで得ることができる。
従って機械加工と盲栓が不要となり、加工の容易化と工
程の簡素化が図れ、コストダウンに寄与するものとな
る。
(実施例) 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
第1図は要部を破断して示すV型内燃機関の概略正面図
で、V型をなす一体のシリンダブロック(10)の左右上面
にはシリンダヘッド(11),(11)がそれぞれ螺着して結合
され、左右それぞれのシリンダヘッド(11)には燃焼室(1
2)、吸気ポート(13)、排気ポート(14)及びこれらの上方
の動弁室(15)が形成される。各ポート(13),(14)を開閉
する吸気弁(21)及び排気弁(31)はそれぞれの弁ばね(2
2),(32)により閉じ方向に付勢されてその上部が動弁室
(15)に臨んでおり、吸気ポート(13)及び吸気弁(21)はシ
リンダブロック(10)上方のVバンク(V)側に寄せて配置
されている。
吸気弁(21)の上方には1本のカム軸(41)が配設され、第
2図及び第3図の如くカム軸(41)は吸気用と排気用の各
カム(42)を備え、このカム軸(41)はシリンダヘッド(11)
とその上面に左右のボルト(58),(59)で結合されるカム
ホルダ(51)とにより回転自在に支承される。このカム軸
(41)の直下には吸気カムフォロワ(23)と排気カムフォロ
ワ(33)が近接して配設され、両カムフォロワ(23),(33)
はその各中間部上面のスリッパ面が各カム(42)にそれぞ
れ摺接する。
吸気カムフォロワ(23)は下端が吸気弁(21)の弁頭に連接
されて上端がシリンダヘッド(11)に装着した油圧タペッ
ト(24)に揺動自在に支承され、また排気カムフォロワ(3
3)は下端がシリンダヘッド(11)に装着した別の油圧タペ
ット(34)に揺動自在に支承されて上端がプッシュロッド
(35)に係合されている。プッシュロッド(35)にはシリン
ダヘッド(11)に中間部で揺動自在に軸支したベルクラン
ク型のロッカアーム(36)の上端が係合され、ロッカアー
ム(36)の下端が排気弁(31)の弁頭に連接される。
ここで、左右のシリンダヘッド(11),(11)上の各カム軸
(41),(41)は共通のクランク軸(1)からタイミングベルト
装置(2)を介して何れも第1図で矢印(R)の如く時計方向
に回転する。
そしてカム軸(41)は第4図及び第5図の如くシリンダヘ
ッド(11)のの軸受面(16){第一の軸受面(16)}とカムホ
ルダ(51)の軸受面(52){第二の軸受面(52)}とで各ジャ
ーナル部(43)を軸承され、ジャーナル部(43)は吸気弁(2
1)及び排気弁(31)の両弁ばね(22),(32)によるリフト作
用で上方のカムホルダ(51)の軸受面(52)に押し付けられ
ている。また各カムホルダ(51)は上面に配置した連結ビ
ーム(61)によって連結され、連結ビーム(61)はカムホル
ダ(51)をシリンダヘッド(11)に螺着するボルト(58),(5
9)によりカムホルダ(51)上面に固着されている。
この連結ビーム(61)は第2図及び第3図のようにカム軸
(41)の直上に位置する油通路(62)を備え、油通路(62)は
両端がシリンダヘッド(11)に設けた不図示の油通路に接
続されて下面には各カム(42)のそれぞれへの給油口(63)
が設けられる。これにより各カム(42)面への潤滑油の供
給が行われ、斯かる連結ビーム(61)は例えば図示の如く
3分割で構成されている。
以上において、第4図及び第5図の如く左右の各シリン
ダヘッド(11)のVバンク(V)寄りには油通路(17)がそれ
ぞれ形成され、この油通路(17)はVバンク(V)側のボル
ト(59)が螺合するシリンダヘッド(11)に形成したねじ穴
(18)上部の環状油路(19)に連なり、右側のカムホルダ(5
1)下面には第5図のようにこの環状油路(19)に連なって
カム軸(41)の上側軸受面(52)に左側から開口する溝状の
給油口(55)が形成されている。
そして左側のカムホルダ(51)内には第4図のように環状
油路(19)に連なって上面に開口し、且つボルト(59)径よ
り大径でその通し穴を兼ねる第一の油通路(53)を形成す
るとともに、カム軸(41)に対する上側軸受面(52)とその
左側のボルト(58)との間にも上下面に開口する第二の油
通路(54)を形成する。またカムホルダ(51)下面には左側
の第二の油通路(54)に連なって軸受面(52)に左側から開
口する溝状の給油口(55)を形成し、更にカムホルダ(51)
上面には左右の第一・第二の油通路(53),(54)を連通す
る油溝(56)を形成する。
このように上記給油口(55)は、第4図,第5図ともに軸
受面(16,52)間で且つカム軸(41)の図左方に形成されて
いる。即ち、矢印(R)方向に回転するカム軸(41)を基準
にした場合、カム軸(41)外周面のカムホルダ(51)に対す
る進入側に給油口(55)が形成されている。カム軸(41)が
矢印(R)方向に回転するために給油口(55)からの潤滑油
はカム軸(41)の外周面に導かれて上側軸受面(52)に引き
込まれる。よって、カム軸(41)のジャーナル部(43)が押
し付けられる上側軸受面(52)との摺接部分への潤滑油の
供給が充分に行われ、カム軸(41)の円滑な作動が保証さ
れる。
特に実施例においては、V型内燃機関であり、そのVバ
ンク(V)片側で左側のカム軸(41)へ潤滑油を供給するに
は、カム軸(41)が矢印(R)の時計方向に回転するため、
カムホルダ(51)の軸受面(52)の上方から潤滑油をまわし
て給油口(55)に送る必要がある。
即ちカムホルダ(51)内であってその軸受面(52)の一側方
と他側方にそれぞれ形成されたシリンダヘッド(11)から
の潤滑油が導かれる第一の油通路(53)と給油口(55)に連
通する第二の油通路(54)とを連通させる必要があるが、
実施例のように各カムホルダ(51)を相互に連結する連結
ビーム(61)が螺着されるカムホルダ(51)の上面に油溝(5
6)を形成して第一・第二の油通路(53),(54)を連通させ
ておけば、カムホルダ(51)の鋳造時に第一・第二の油通
路(53),(54)及び油溝(56)を鋳抜きで得ることができ
る。
尚、油溝(56)は連結ビーム(61)の下面とカムホルダ(51)
の上面との合わせ面の何れか一方または両方に形成して
も良い。
(考案の効果) 以上のように本考案によればカム軸が最も強く押付けら
れる部分に、潤滑油を効果的に送り込むことができ、両
軸受面に対し共通の給油口から潤滑油を効率よく供給す
ることができ、且つ、連結ビーム下面とカムホルダ上面
との合わせ面を利用してカムホルダ内の軸受面左右に設
けられた両油通路を連通する油溝を形成したため、これ
ら両油通路及び油溝をカムホルダの鋳造時に鋳抜きによ
り得ることができ、これにより従来は必要としていた機
械加工と盲栓を廃止して加工の容易化、工程の簡素化を
達成することができ、コストダウンにも寄与するものと
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は要部を破断して示すV型内燃機関の概略正面
図、第2図は左側のカム軸への潤滑油供給構造を示す概
略平面図、第3図は第2図III−III線断面図、第4図は
左側のカム軸支承部分の縦断面図、第5図は右側のカム
軸支承部分の縦断面図である。 尚、図面中、(10)はシリンダブロック、(11)はシリンダ
ヘッド、(16)はシリンダヘッドの軸受面{第一の軸受
面},(17)はシリンダヘッド内油通路、(21)は吸気弁、
(31)は排気弁、(41)はカム軸、(42)はカム、(43)はジャ
ーナル部、(51)はカムホルダ、(52)はカムホルダの軸受
面{第二の軸受面}、(53)は第一の油通路、(54)は第二
の油通路、(55)は給油口、(56)は油溝、(61)は連結ビー
ム、(62)は油通路、(63)は給油口、(V)はVバンクであ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のシリンダヘッド(11)に複数のカ
    ムホルダ(51)を着脱可能に装着し、これらカムホルダ(5
    1)上を連結ビーム(61)で連結し、 該シリンダヘッド(11)に凹設した第一の軸受面(16)及び
    該カムホルダ(51)に凹設した第二の軸受面(52)間に回転
    自在に支承され、吸・排気弁(21,31)のリフト作用時カ
    ムホルダ(51)側に反力を受けるカム軸(41)を備え、 該カム軸(41)外周面のカムホルダ(51)に対する進入側で
    且つ第一・第二の軸受面(16,52)間に、給油口(55)を形
    成した動弁装置において、 該カムホルダ(51)には、一端がシリンダヘッド(11)側の
    油通路(17)に臨む第一の油通路(53)と、一端が該給油口
    (55)に臨む第二の油通路(54)とを形成し、 これら第一・第二の油通路(53,54)の他端をカムホルダ
    (51)の上面まで延設し、 また、前記連結ビーム(61)の下面とカムホルダ(51)の上
    面との少なくとも一方を凹設することで、これら連結ビ
    ーム(61)とカムホルダ(51)との合せ面に油溝(56)を形成
    したことにより、 潤滑油をシリンダヘッド内油通路(17)から第一の油通路
    (53)、油溝(56)、第二の油通路(54)および給油口(55)を
    介してカム軸(41)を支える第一・第二の軸受面(16,52)
    へ補給するようにしたことを特徴とする動弁装置のカム
    軸潤滑構造。
JP1610887U 1987-02-04 1987-02-04 動弁装置のカム軸潤滑構造 Expired - Lifetime JPH063131Y2 (ja)

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JPS63123712U JPS63123712U (ja) 1988-08-11
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