JP3046200B2 - Dohc型内燃機関におけるカム軸用軸受け部の潤滑装置 - Google Patents

Dohc型内燃機関におけるカム軸用軸受け部の潤滑装置

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JP3046200B2
JP3046200B2 JP6069361A JP6936194A JP3046200B2 JP 3046200 B2 JP3046200 B2 JP 3046200B2 JP 6069361 A JP6069361 A JP 6069361A JP 6936194 A JP6936194 A JP 6936194A JP 3046200 B2 JP3046200 B2 JP 3046200B2
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bearing cap
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダヘッドの上面
に、吸気弁用のカム軸と、排気弁用のカム軸との両方を
軸支したDOHC型内燃機関において、前記両カム軸に
おける各軸受け部に対する潤滑装置に関するものであ
る。
【従来の技術】従来、DOHC型内燃機関において、吸
気弁用のカム軸と排気弁用のカム軸との両カム軸におけ
る各軸受け部に対する潤滑は、両カム軸の内部に、その
軸線方向に延びる潤滑油通路を形成して、この潤滑油通
路内に、潤滑油ポンプからの潤滑油を導入したのち、こ
の潤滑油通路内を通して、各軸受け部に分配するように
構成している(例えば、実公平2−69005号公報等
を参照)。
【発明が解決しようとする課題】そして、前記両カム軸
の内部に、潤滑油通路を形成するに際しては、当該カム
軸を鋳造にて製作するときにおいて同時に鋳抜きによっ
て形成する場合と、カム軸に対するドリル加工によって
形成する場合とがあるが、前者の場合には、鋳造のプロ
セスが複雑になるから、コストの大幅なアップを招来す
るのであり、また、後者の場合には、長いドリル工具に
よる孔あけ加工が困難であるから、これまたコストが大
幅にアップするのである。しかも、いずれの場合におい
ても、カム軸の内部に潤滑油通路を軸線方向に延びるよ
うに形成することにより、カム軸の強度が低下すること
になるから、この分だけカム軸を太くしなければならな
いのである。また、前記各軸受け部に潤滑油通路を、シ
リンダヘッド側に穿設することも提案されているが、こ
の場合においても、長いドリル工具を使用しなければな
らないから、コストの大幅なアップを招来するばかり
か、シリンダヘッドの内部に、前記潤滑油通路を形成す
るための肉盛り部を設けなければならないので、シリン
ダヘッドの構造が複雑化して、シリンダヘッドにおける
鋳造コストのアップも招来することになる。本発明は、
DOHC型内燃機関における両カム軸の各軸受け部に対
して、潤滑油を、両カム軸の内部、又はシリンダヘッド
に長い潤滑油通路を形成することなく、確実に供給でき
るようにした潤滑装置を提供することを技術的課題とす
るものである。
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「シリンダヘッドの上面に、吸気弁用
のカム軸を、シリンダヘッドに一体的に造形した複数個
の軸受け部とこの各軸受け部に対する軸受けキャップ体
とで軸支すると共に、排気弁用のカム軸を、シリンダヘ
ッドに一体的に造形した複数個の軸受け部とこの各軸受
け部に対する軸受けキャップ体とで軸支して成るDOH
C型内燃機関において、前記吸気弁用カム軸の各軸受け
キャップ体と、前記排気弁用カム軸の各軸受けキャップ
体との間に、これらを一体的に連結する第1連結部を各
々設けて、この各第1連結部に、吸気弁用カム軸の各軸
受けキャップ体の内面における潤滑油供給溝と、排気弁
用カム軸の各軸受けキャップ体の内面における潤滑油供
給溝とに連通する潤滑油分配通路を設け、前記シリンダ
ヘッドに、潤滑油ポンプからの前記各第1連結部のうち
一つの第1連結部における潤滑油分配通路への潤滑油供
給通路を穿設する一方、前記各第1連結部の間に、その
相互間を一体的に連結する第2連結部を各々設けて、こ
の各第2連結部に、前記各第1連結部における潤滑油分
配通路の相互間を連通するようにした潤滑油連通通路を
穿設する。」と言う構成にした。
【作 用】この構成において、潤滑油ポンプから潤滑
油供給通路を介して一つの第1連結部における潤滑油分
配通路に供給された潤滑油は、当該一つの第1連結部に
よって互いに連結する吸気弁用カム軸の軸受けキャップ
体及び排気弁用カム軸の軸受けキャップ体の内面におけ
る潤滑油供給溝に各々分配されると同時に、第2連結部
内における潤滑油連通通路内を通って他の第1連結部に
おける潤滑油分配通路に供給されたのち、この他の第1
連結部にて互いに連結する吸気弁用カム軸の軸受けキャ
ップ体及び排気弁用カム軸の軸受けキャップ体の内面に
おける潤滑油供給溝に各々分配されることになるから、
吸気弁用カム軸に対する各軸受け部と、排気弁用カム軸
に対する各軸受け部とに潤滑油を確実に供給できるので
ある。
【発明の効果】このように本発明によると、吸気弁用カ
ム軸に対する各軸受け部と、排気弁用カム軸に対する各
軸受け部とに潤滑油を確実に供給することができ、従来
のように、両カム軸の各々にその軸線方向に延びる潤滑
油通路を形成したり、シリンダヘッドに長い潤滑油通路
を形成することを必要としないから、両カム軸の製造コ
ストの低減と、小径化とを達成できると共に、シリンダ
ヘッドの構造の簡単化を達成できる効果を有する。
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面について説明
する。図において符号1は、複数個の気筒1a,1b,
1cを備えたシリンダブロックを、符号2は、前記シリ
ンダブロック1の上面にガスケット11を挟んで締結さ
れた鋳造製のシリンダヘッドを各々示し、前記シリンダ
ヘッド2の上面には、前記各気筒1a,1b,1cにお
ける吸気弁用のカム軸3が、シリンダヘッド2の上面の
うち各気筒1a,1b,1cの箇所に一体的に造形した
複数個の軸受け部4と、当該各軸受け部4の各々に対し
て一対のボルト6にて締結される軸受けキャップ体5と
によって軸支されている。更に、前記シリンダヘッド2
の上面には、前記各気筒1a,1b,1cにおける排気
弁用のカム軸7が、シリンダヘッド2の上面のうち各気
筒1a,1b,1cの箇所に一体的に造形した複数個の
軸受け部8と、当該各軸受け部8の各々に対して一対の
ボルト10にて締結される軸受けキャップ体9とによっ
て軸支されている。また、前記シリンダヘッド2の上面
には、前記各気筒1a,1b,1cの箇所に、点火栓装
着用のパイプ12が立設されている。一方、前記吸気弁
用カム軸3に対する各軸受けキャップ体5の軸受け孔5
aの内面、及び前記排気弁用カム軸7に対する各軸受け
キャップ体9の軸受け孔9aの内面には、各々潤滑油供
給溝13,14が略半円周にわたって延びるように刻設
されている。そして、前記吸気弁用カム軸3に対する各
軸受けキャップ体5と、前記排気弁用カム軸7に対する
各軸受けキャップ体9とを、前記点火栓装着用パイプ1
2の外周を巡るようにリング状にした第1連結部15に
て一体的に連結し、この各第1連結部15の下面に、前
記吸気弁用カム軸3に対する各軸受けキャップ体5にお
ける潤滑油供給溝13と、前記排気弁用カム軸7に対す
る各軸受けキャップ体9における潤滑油供給溝14とに
連通する潤滑油分配通路16を刻設する。更に、前記シ
リンダヘッド2には、シリンダブロック1側における潤
滑油ポンプ(図示せず)からの潤滑油供給通路17を、
当該潤滑油供給通路17が前記各第1連結部15のうち
一つの第1連結部15における潤滑油分配通路16に対
して連通するように穿設する。一方、前記各第1連結部
15の相互間を、第2連結部18にて一体的に連結し
て、この各第2連結部18内に、前記各第1連結部15
における潤滑油分配通路16の相互間を連通するように
した潤滑油連通通路19を穿設する。なお、前記各第2
連結部18は、へ字状の屈曲した形態に構成することに
よって、その内部における潤滑油連通通路19を、当該
第2連結部18の両端における第1連結部15の下面か
らのドリル加工による穿設にて形成するようにして、前
記潤滑油連通通路19を形成することに要する手数の低
減を図るように構成されている。また、前記吸気弁用カ
ム軸3に対する各軸受けキャップ体5の相互間は、鋳造
に際しての湯道を兼ねたステー部材20を介して一体的
に連結され、また、前記排気弁用カム軸7に対する各軸
受けキャップ体9の相互間は、鋳造に際しての湯道を兼
ねたステー部材21を介して一体的に連結され、これに
よって、前記各軸受けキャップ体5,7を同時に鋳造す
ることの容易性を確保すると共に、軸受け部の強度アッ
プを図るように構成されている。この場合において、前
記ステー部材20,21を、図5に示すように、各軸受
けキャップ体5,9の外側面に設けることにより、この
両ステー部材20,21は、両カム軸3,7の真上の箇
所から外れることになるから、両カム軸3,7上の各カ
ム(図示せず)と、当該カムが接当するバルブリフタ
(図示せず)とのクリアランス調整等のような両カム軸
3,7に対するメンテナンスに際して、前記両ステー部
材20,21が邪魔になることを回避できる利点があ
る。前記のように構成することにより、潤滑油ポンプか
らの潤滑油は、潤滑油供給通路17を介して一つの第1
連結部15における潤滑油分配通路16に供給されたの
ち、この潤滑油分配通路16から当該一つの第1連結部
15によって互いに連結する吸気弁用カム軸3の軸受け
キャップ体5及び排気弁用カム軸7の軸受けキャップ体
7の内面における潤滑油供給溝13,14に各々分配さ
れる。一方、前記一つの第1連結部15における潤滑油
分配通路16に供給された潤滑油は、第2連結部18内
における潤滑油連通通路19内を通って他の第1連結部
15における潤滑油分配通路16に供給されたのち、こ
の他の第1連結部16にて互いに連結する吸気弁用カム
軸3の軸受けキャップ体5及び排気弁用カム軸7の軸受
けキャップ体9の内面における潤滑油供給溝13,14
に各々分配されることになるから、吸気弁用カム軸3に
対する各軸受け部と、排気弁用カム軸7に対する各軸受
け部とに潤滑油を確実に供給できるのである。なお、前
記実施例のように、吸気弁用カム軸3の各軸受けキャッ
プ体5と、排気弁用カム軸7の軸受けキャップ体9との
相互間を連結する各第1連結部15を、リング状にし
て、その内部に、点火栓装着用パイプ12を挿入すると
言う構成にすることにより、前記各第1連結部15を、
各気筒1a,1b,1cにおける点火栓装着用パイプ1
2の外周の部分に配設することができるから、この各第
1連結部15を設けることによるスペースの増大を回避
することができる利点がある。また、吸気弁用カム軸3
及び排気弁用カム軸7の回転方向を、図3に矢印A,B
のように設定することにより、第1連結部15における
潤滑油分配通路16から両軸受けキャップ体5,9にお
ける潤滑油供給溝13,14内への潤滑油の導入を、前
記両カム軸3,7の回転によって促進することができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す平面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】図1のIII −III 視断面図である。
【図4】両カム軸に対する軸受けキャップ体を下から見
たときの斜視図である。
【図5】別の実施例において両カム軸に対する軸受けキ
ャップ体を下から見たときの斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダヘッド 3 吸気弁用カム軸 4 吸気弁用カム軸に対する軸受け部 5 吸気弁用カム軸に対する軸受けキャ
ップ体 7 排気弁用カム軸 8 排気弁用カム軸に対する軸受け部 9 排気弁用カム軸に対する軸受けキャ
ップ体 12 点火栓装着用パイプ 13,14 潤滑油供給溝 15 第1連結部 16 潤滑油分配通路 17 潤滑油供給通路 18 第2連結部 19 潤滑油連通通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 9/10 F01M 1/06 F01L 1/04 F01L 1/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドの上面に、吸気弁用のカム
    軸を、シリンダヘッドに一体的に造形した複数個の軸受
    け部とこの各軸受け部に対する軸受けキャップ体とで軸
    支すると共に、排気弁用のカム軸を、シリンダヘッドに
    一体的に造形した複数個の軸受け部とこの各軸受け部に
    対する軸受けキャップ体とで軸支して成るDOHC型内
    燃機関において、前記吸気弁用カム軸の各軸受けキャッ
    プ体と、前記排気弁用カム軸の各軸受けキャップ体との
    間に、これらを一体的に連結する第1連結部を各々設け
    て、この各第1連結部に、吸気弁用カム軸の各軸受けキ
    ャップ体の内面における潤滑油供給溝と、排気弁用カム
    軸の各軸受けキャップ体の内面における潤滑油供給溝と
    に連通する潤滑油分配通路を設け、前記シリンダヘッド
    に、潤滑油ポンプからの前記各第1連結部のうち一つの
    第1連結部における潤滑油分配通路への潤滑油供給通路
    を穿設する一方、前記各第1連結部の間に、その相互間
    を一体的に連結する第2連結部を各々設けて、この各第
    2連結部に、前記各第1連結部における潤滑油分配通路
    の相互間を連通するようにした潤滑油連通通路を穿設す
    ることを特徴とするDOHC型内燃機関におけるカム軸
    用軸受け部の潤滑装置。
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