JPH054571Y2 - - Google Patents

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JPH054571Y2
JPH054571Y2 JP1987127821U JP12782187U JPH054571Y2 JP H054571 Y2 JPH054571 Y2 JP H054571Y2 JP 1987127821 U JP1987127821 U JP 1987127821U JP 12782187 U JP12782187 U JP 12782187U JP H054571 Y2 JPH054571 Y2 JP H054571Y2
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lubricating oil
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関のクランク軸において、そ
のジヤーナル部に対する潤滑油によつて、クラン
クピン部をも潤滑する装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、クランク軸におけるジヤーナル部とこれ
に被嵌した軸受メタルとの軸受摺動面には、潤滑
油源からの潤滑油を潤滑油供給通路を介して供給
することにより、当該ジヤーナル部を潤滑する一
方、クランク軸には、そのジヤーナル部の外周面
とクランクピン部の外周面とを連通する潤滑油通
路を穿設し、前記ジヤーナル部に対する潤滑油
を、この潤滑油路を介してクランクピン部に導く
ことにより、当該クランクピン部を潤滑するよう
にしていた。
しかし、このものは、ジヤーナル部と軸受メタ
ルとの摺動面に対する潤滑油の回りが悪いことに
加えて、クランクピン部への潤滑油の供給は、ク
ランク軸の回転に伴い、当該クランク軸に穿設し
た前記潤滑油路のジヤーナル部への開口部が、前
記潤滑油供給通路の軸受メタル内面への開口部に
一致したときにしか行われないから、クランクピ
ン部に対して十分な量の潤滑油を供給することが
できないのであつた。
そこで先行技術としての実開昭56−160314号公
報は、クランク軸のジヤーナル部に対する軸受メ
タルが嵌まる軸受孔の内周面に、円周方向に延び
る環状の外側溝を凹み形成して、この外側溝に、
潤滑油源からの潤滑油供給通路を連通する一方、
前記軸受メタルの内周面に、前記潤滑油供給通路
の内径より小さい幅寸法にした細幅環状の内周溝
を刻設し(この内周溝を、細幅に形成するのは、
軸受メタルにおける内周面の面積つまり軸受摺動
面の面積が内周溝によつて縮小することを出来る
だけ少なくするためである)て、この細幅内周溝
と、前記外側溝とを、前記潤滑油供給通路の外側
溝内への開口箇所において、潤滑油供給通路と略
同じ内径にした一つの大径通孔にて互いに連通
し、細幅内側溝内に潤滑油を導入することを提案
している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そして、この構成によると、クランク軸の回転
に伴い、ジヤーナル部からクランクピン部への潤
滑油路のうちジヤーナル部の外周面への開口部
が、軸受メタルにおける大径通孔に一致したと
き、潤滑油供給通路における高い圧力の潤滑油
を、前記大径通孔を介してクランクピン部への潤
滑油路に導入することができるので、クランクピ
ン部に潤滑油を高い圧力で供給することができる
と言う利点がある。
しかし、その反面、この先行技術ものは、軸受
メタル外側溝と、内周面における細幅内周溝とを
連通する大径通孔は、一個であり、換言すると、
外側溝内における潤滑油は、一個の大径通孔を介
して内周溝に導入されるのみで、潤滑油を、内周
溝における全周にわたつて充満・供給することが
できないから、ジヤーナル部と軸受メタルとの軸
受摺動面に対する潤滑油の均等な回りの達成が不
十分であると共に、クランクピン部への潤滑油量
が少なくなると言う問題があつた。
本考案は、前記先行技術における利点であると
ころの「クランクピン部に潤滑油を高い圧力で供
給できる」ことを維持した状態で、前記先行技術
の問題であるところの「ジヤーナル部と軸受メタ
ルとの軸受摺動面に対する潤滑油の均等な回りの
達成が不十分であること、及びクランクピン部へ
の潤滑油量が少なくなる」ことを防止できるよう
にすることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、クランク軸
のジヤーナル部に対する軸受メタルが嵌まる軸受
孔の内周面に、潤滑油源からの潤滑油供給通路が
開口する環状の外側溝を、前記軸受メタルの内周
面に、環状の細幅内周溝を各々設ける一方、前記
クランク軸に、そのジヤーナル部を横断して両端
が当該ジヤーナル部の外周面に開口する第1潤滑
油路と、該第1潤滑油路とクランク軸におけるク
ランクピン部の外周面とを連通する第2潤滑油路
とを穿設し、更に、前記外側溝と細幅内周溝と
を、前記潤滑油供給通路が外側溝内に開口する部
位において潤滑油供給通路と略同じ内径にした大
径通孔にて連通するように構成した潤滑装置にお
いて、前記軸受メタルには、前記細幅内周溝の幅
寸法と等しいか又は小さい内径にし、且つ、外側
溝と細幅内周溝とを連通するようにした複数の小
径通孔を、前記第1潤滑油路における両開口部の
うちいずれか一方の開口部が前記大径通孔に一致
するとき当該各小径通孔のいずれもが前記第1潤
滑油路における他方の開口部に一致しない部位に
穿設すると言う構成にした。
〔考案の作用・効果〕
このように構成すると、外側溝と、細幅内周溝
とは、潤滑油供給通路が外側溝に開口する部位に
おける大径通孔にて連通すると共に、この大径通
孔以外の複数箇所においても、小径通孔にて連通
し、細幅内周溝内には、その円周方向の複数箇所
における小径通孔からも潤滑油が導入されること
により、当該細幅内周溝内の全周にわたつて潤滑
油を充満・供給することが確実にでき、換言する
と、軸受メタルの内周面に設けた細幅内周溝内の
全周に対して、十分な量の潤滑油を常時供給・確
保することができるから、軸受摺動面に対する潤
滑油の均等な回りと、クランクピン部への潤滑油
量の増大とを確実に達成できるのである。
しかし、この場合において、軸受メタルに、そ
の外側溝と細幅内周溝とを連通する複数個の小径
通孔を穿設する場合であつても、クランク軸の回
転に伴い、ジヤーナル部を横断する第1潤滑油路
における両開口部のうちいずれか一方の開口部が
前記大径通孔に一致するとき、前記各小径通孔の
うちいずれか一つの小径通孔が、前記第1潤滑油
路における他方の開口部に一致するときには、潤
滑油供給通路から大径通孔を介して第1潤滑油路
内に流入した潤滑油の一部が、当該第1潤滑油路
の他方の開口部からこれに一致する小径通孔を介
して外側溝に抜けることにより、第1潤滑油路内
における圧力が低下するから、クランクピン部に
対して潤滑油を高い圧力で供給することができな
いことになる。
これに対して、本考案は、軸受メタルに複数の
小径通孔を穿設する際して、前記のように、第1
潤滑油路における両開口部のうちいずれか一方の
開口部が前記大径通孔に一致するとき各小径通孔
のいずれもが前記第1潤滑油路における他方の開
口部に一致しないように構成したのである。
このように構成すると、クランク軸の回転に伴
い、ジヤーナル部を横断する第1潤滑油路におけ
る両開口部のうちいずれか一方の開口部が前記大
径通孔に一致したときにおいて、潤滑油供給通路
から大径通孔を介して第1潤滑油路内に流入した
潤滑油の一部が、当該第1潤滑油路の他方の開口
部から外周溝に逃げることを防止できるから、第
1潤滑油路内における潤滑油を高い圧力に維持す
ることができて、クランクピン部への潤滑油の供
給圧力が高くすることができる。
従つて、本考案によると、軸受摺動面に対する
潤滑油の均等な回りを確実に達成できると共に、
クランクピン部に対して潤滑油を高く圧力で十分
な量で供給することを確実に達成できる効果を有
する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面について説明する
と、図において符号1は、複数の気筒2を備えた
シリンダブロツク、符号3は、ジヤーナル部4と
クランクピン部5とを備えたクランク軸を各々示
し、前記シリンダブロツク1におけるクランクケ
ース6内には、各気筒2間の部位に半円形状軸受
孔8を備えた軸受部7が各々一体的に造形されて
いる。
符号9は、半円形状軸受孔10を備えた軸受キ
ヤツプ体を示し、該軸受キヤツプ体9は、前記各
軸受部7に対して各々二本のボルト11にて締結
されている。
前記各軸受部7における半円形状軸受孔8及び
各軸受キヤツプ体9における半円形状軸受孔10
の内面には、環状の外側溝12が刻設され、且
つ、これら半円形状軸受孔8,10内には、軸受
メタル13が嵌挿されている。また、前記外側溝
12内には、シリンダブロツク1内に形成された
潤滑油メイン通路14から分岐した内径Dの潤滑
油供給通路15が開口している。なお、外側溝1
2の幅寸法S1は、前記潤滑油供給通路15の内
径Dと等しいかやゝ小さい寸法に構成されてい
る。
前記軸受メタル13の内周面には、幅寸法S2
を、前記潤滑油供給通路15の内径Dよりも小さ
くした環状の細幅内周溝16が刻設され、この細
幅内周溝16と、前記外側溝12とは、前記潤滑
油供給通路15が外側溝12内に開口する部分に
おいて、前記潤滑油供給通路15の内径Dと略等
しい内径の大径通孔17にて互いに連通してい
る。
また、前記クランク軸3には、そのジヤーナル
部4の外周面と、クランクピン部5の外周面とを
連通するための潤滑油路18が穿設されている。
この潤滑油路18は、クランク軸3におけるジヤ
ーナル部4にこれを横断して両端18a′,18
a″が当該ジヤーナル部4の外周面に開口する第1
潤滑油路18aと、該第1潤滑油路18aとクラ
ンク軸3におけるクランクピン部5の外周面とを
連通する第2潤滑油路18bとによつて構成さ
れ、前記第1潤滑油路18aの両端におけジヤー
ナル部4の外周面に対する両開口部18a′,18
a″は、前記軸受メタル13の内周面における細幅
内周溝16に一致している。
そして、前記軸受メタル13には、その細幅内
周溝16の部分に当該細幅内周溝16の幅寸法S
2と等しいか又は小さい内径dにした複数個の小
径通孔19を、円周方向の適宜箇所に穿設して、
この各小径通孔19にて、外側溝12と細幅内周
溝16とを、前記大径通孔17以外の複数箇所に
おいて互いに連通するように構成する。
この場合において、前記各小径通孔19を穿設
する位置を、前記第1潤滑油路18aにおける両
開口部18a′,18a″のうちいずれか一方の開口
部18a′又は18a″が前記大径通孔17に一致す
るとき当該各小径通孔19のいずれもが前記第1
潤滑油路18aにおける他方の開口部18a″又は
18a′に一致しない部位に設定するように構成す
る。
この構成において、潤滑油供給通路15から供
給される潤滑油は、外側溝12内に流入と共に、
大径通孔17を介して細幅内周溝16内にも流入
する。更に、外側溝12に流入した潤滑油は、複
数の各小径通孔19からも、前記細幅内周溝16
内に流入するから、細幅内周溝16内には、その
全周にわたつて潤滑油を充満・供給することがで
きる。
この場合において、クランク軸3の回転に伴
い、第1潤滑油路18における両開口部18a′,
18a″のうちいずれか一方の開口部18a′又は1
8a″が前記大径通孔17に一致するとき各小径通
孔19のいずれもが前記第1潤滑油路18aにお
ける他方の開口部18a″又は18a′に一致しない
ように構成したことにより、第1潤滑油路18に
おける両開口部18a′,18a″のうちいずれか一
方の開口部18a′又は18a″が前記大径通孔17
に一致したときにおいて、潤滑油供給通路15か
ら大径通孔17を介して第1潤滑油路18a内に
流入した潤滑油の一部が、当該第1潤滑油路18
aの他方の開口部18a″又は18a′から外周溝1
2に逃げることを防止できるから、第1潤滑油路
18a内における潤滑油を高い圧力に維持するこ
とができて、クランクピン部5への潤滑油の供給
圧力が高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は本考案
の主要部を示す断面図、第2図は第1図の−
視断面図、第3図は全体の縦断正面図、第4図は
第3図の−視断面図である。 1……シリンダブロツク、2……気筒、3……
クランク軸、4……ジヤーナル部、5……クラン
クピン部、6……クランクケース、9……軸受キ
ヤツプ、8,10……軸受孔、12……外側溝、
13……軸受メタル、15……潤滑油供給通路、
16……細幅内周溝、17……大径通孔、18…
…潤滑油路、18a……第1潤滑油路、18a′,
18a″……第1潤滑油路の開口部、18b……第
2潤滑油路、19……小径通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸のジヤーナル部に対する軸受メタル
    が嵌まる軸受孔の内周面に、潤滑油源からの潤滑
    油供給通路が開口する環状の外側溝を、前記軸受
    メタルの内周面に、環状の細幅内周溝を各々設け
    る一方、前記クランク軸に、そのジヤーナル部を
    横断して両端が当該ジヤーナル部の外周面に開口
    する第1潤滑油路と、該第1潤滑油路とクランク
    軸におけるクランクピン部の外周面とを連通する
    第2潤滑油路とを穿設し、更に、前記外側溝と細
    幅内周溝とを、前記潤滑油供給通路が外側溝内に
    開口する部位において潤滑油供給通路と略同じ内
    径にした大径通孔にて連通するように構成した潤
    滑装置において、前記軸受メタルには、前記細幅
    内周溝の幅寸法と等しいか又は小さい内径にし、
    且つ、外側溝と細幅内周溝とを連通するようにし
    た複数の小径通孔を、前記第1潤滑油路における
    両開口部のうちいずれか一方の開口部が前記大径
    通孔に一致するとき当該各小径通孔のいずれもが
    前記第1潤滑油路における他方の開口部に一致し
    ない部位に穿設したことを特徴とする内燃機関用
    クランク軸の潤滑装置。
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