JPH0656140A - 中空成形品の成形方法及びその成形装置 - Google Patents

中空成形品の成形方法及びその成形装置

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JPH0656140A
JPH0656140A JP22363192A JP22363192A JPH0656140A JP H0656140 A JPH0656140 A JP H0656140A JP 22363192 A JP22363192 A JP 22363192A JP 22363192 A JP22363192 A JP 22363192A JP H0656140 A JPH0656140 A JP H0656140A
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JP
Japan
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mold
molding
undercut
locking
recessed
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Pending
Application number
JP22363192A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kosaka
博之 高阪
Hiroo Inui
博雄 乾
Masato Katano
正人 片野
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KATANO KASEI SEISAKUSHO YUGEN
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
KATANO KASEI SEISAKUSHO YUGEN
Kyoraku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンダカット部の肉厚が他の部分より特に薄
くなることがなく、しかも上記アンダカット部を有する
係止部の成形を容易に行うことができるようにする。 【構成】 側壁の外面に、陥没部あるいは膨出部からな
る係止部本体の側縁にアンダカット状の凹入部を有する
係止部を設けた中空成形品の成形方法において、可塑化
状態のパリスンを金型内に配置し、予備的ブローにて上
記係止部本体を成形し、ついで、パリスンが未だ可塑化
状態にあるときに、上記係止部本体の側縁より、凹入部
の深さ方向にスライド型を突出させて、このスライド型
の突出部にてアンダカット状の凹入部を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側壁の外面に、アンダ
カット状に形成された凹入部を有する係止部を設けた中
空成形品の成形方法及びその成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図1(a)は係止部aが中空成形品bの
側壁に対して陥没成形されたものを示し、図1(b)は
係止部a′が中空成形品b′の側壁に対して膨出成形さ
れたものを示し、それぞれの係止部a,a′の両側部
(あるいは片側部)には側壁の厚さ方向に対してアンダ
カット状に成形される凹入部c,c′が成形されてい
る。
【0003】従来の上記係止部a,a′を設けた中空成
形品の成形方法で、例えば係止部a′が膨出成形される
中空成形品bの成形方法としては、図2(a),(b)
に示すように、中空成形品の本体を成形する分割金型d
に対してアンダカット状の凹入部を成形するスライド型
凹入部金型eを用い、これを成形位置に前進セットして
パリスンfをブロー成形し、その後、この凹入部金型e
を後退させて分割金型dを型開きするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の成形方法に
あっては係止部の成形型の内面(キャビティ)がすでに
パリスンfのブロー成形方向にアンダカット状になって
いるので、この部分のブロー比は他の部分より大きくな
り、従ってアンダカットによる突出部gは図2(b)に
示すように肉厚が薄くなってしまい、強度的に問題があ
った。
【0005】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、アンダカット部の肉厚が他の部分より特に薄くな
ることがなく、しかも上記アンダカット部を有する係止
部の成形を容易に行うことができる中空成形品の成形方
法とその成形装置を提供することを目的とすものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る中空成形品の成形方法は、側壁の外面
に、陥没部あるいは膨出部からなる係止部本体の側縁に
アンダカット状の凹入部を有する係止部を設けた中空成
形品の成形方法において、可塑化状態のパリスンを金型
内に配置し、予備的ブローにて上記係止部本体を成形
し、ついで、パリスンが未だ可塑化状態にあるときに、
上記係止部本体の側縁より、凹入部の深さ方向にスライ
ド型を突出させてこのスライド型の突出部にてアンダカ
ット状の凹入部を成形するようになっている。また、側
縁の外面に、陥没状に成形された係止部本体の側縁にア
ンダカット状の凹入部を有する係止部を設けた中空成形
品の成形装置において、中空成形品を成形する分割金型
の型内に、係止部の陥没部を成形する中型を突設し、こ
の中型に隣接させて、中型の側縁より突出動作する突出
部と、この突出部の突出方向と平行に摺動自在に設けた
スライダとを一体構成としたスライド型を設け、このス
ライド型のスライダにシリンダ等の摺動用のアクチュエ
ータを連結した構成となっている。
【0007】
【作 用】中空成形品の成形方法にあっては、係止部
本体が先に成形されてから、この係止部本体の側縁より
突出する突出部にて係止部のアンダカット状の凹入部が
成形される。また中空成形品の成形装置にあっては、中
型によって陥没状の係止部本体が成形され、ついでスラ
イダをシリンダにて摺動することにより、このスライダ
と一体構成となっている突出部が係止部本体の側縁より
突出されて陥没状の係止部の側縁部に凹入部が成形され
る。
【0008】
【実 施 例】本発明の実施例を図3から図10に基づ
いて説明する。図3は係止部1が側壁2に対して陥没成
形された中空成形品である自動車用リザーブタンクまた
はウォッシャタンクなどに使用される掛け止め式のタン
ク3を示すもので、これの係止部1は下方を開放した陥
没形状となっており、その左右及び上縁にアンダカット
状の凹入部4a,4b,4cが構成されている。そして
上記左右の凹入部4a,4bは上部が狭くなるテーパ状
になっており、この係止部1にブラケット5が係合する
ことにより、このブラケット5にタンク3が係止される
ようになっている。すなわち、まず係合部1の凹入部4
a,4bにブラケット5の両側縁が係合し、ついで係合
部1の凹入部4cにブラケット5の上縁が係合する、こ
のとき、タンクの位置決め凹部3aがブラケット5の位
置決め凸部5aに係合して抜け止めが完了する。また、
凹入部4a,4cとの間は凹入部4b,4cとの間は凹
入部の形成されない陥没状隅部1aが設けてあり、略矩
形のブラケット5の上縁角部が陥没部9aと干渉しない
ように構成されている。なお、陥没部9aに中心部は、
ブラケット5の挿入時、接触抵抗を軽減してスムーズに
係合できるようにするため、ブラケット5と接触しない
よう凹設されており、陥没部9aの周囲9a′のみがブ
ラケット5と接触するようになっている。
【0009】図4、図5、図6は上記係止部1を成形す
るための金型装置及びその作用を示すもので、6,7は
タンク本体を成形するための分割金型であり、これの一
方の分割金型6側に係止用の成形型8が設けてある。こ
の係止部用の成形型8は係止部1の陥没部9aを成形す
る中型9と、この中型9の左右の両側と上側に中型9の
突出部の側方へスライド可能にした左右のスライド型1
0a,10b及び上側のスライド型10cが設けてあ
る。そしてこの各スライド型10a,10b,10cは
中型9の側縁より突出動作する突出部12と、この突出
部12の突出方向と平行に摺動自在にして分割金型中に
設けたスライダ12aとを鈎状に一体にした構成となっ
ている。そして上記各スライド型10a,10b,10
cの各スライダ12aにシリンダ11が連結されてい
て、このシリンダ11にてスライド駆動するようになっ
ている。上記突出部12が係止部1の凹入部4a,4
b,4cの形状になっている。また中型9は分割金型6
に固着されている。さらに図6において6aはスライド
自在の突出部12相互の間に形成された係合部1の陥没
状隅部1aを成形するための突出キャビティである。
【0010】上記金型装置を用いての成形方法を以下に
説明する。開状態の両分割金型6,7間にパリスンを配
置して型締めする。このとき係止部用の成形型8の各ス
ライド型10a,10b,10cは中型9内に後退させ
ておく。この状態でパリスン内に圧力流体を導入してパ
リスンの予備的ブローを行なう。これにより図4に示す
ようになり、まず係止部1の陥没部9aが成形される。
ついで、上記パリスンが未だ可塑化状態にあるうちに、
各スライド型10a,10b,10cを前進させてそれ
ぞれの突出部12を中型9の突出部の側方より突出動さ
せると共に、最終的ブローを行なう。これにより、陥没
部の縁部にアンダカット状の凹入部4a,4b,4cが
成形される。成形後は、各スライド型10a,10b,
10cを後退させてから両分割金型6,7を開動して成
形品を取出す。このとき、係止部1はスライド型10
a,10bが後退しているのでスムーズに離型する。
【0011】上記実施例は一方を開放した陥没部9aの
3方の側縁部に凹入部4a,4b,4cを有する係止部
1を成形する例を示したが、図9(a),(b)に示す
ように、側方に開放部を有しない陥没状にした係止部1
の2方向の側縁あるいは1方向の側縁に凹入部4a,4
bを同様の成形方法で成形することができる。また図1
0(a),(b)に示すように、中空成形品の側壁2よ
り膨出させて側部に凹入部4a′,4b′を設けた係止
部1′を設ける場合にも本発明方法を適用することがで
きる。
【0012】図7、図8は上記図10(a)で示す膨出
型の係止部1′で、かつ膨出部13の両側にアンダカッ
ト状の凹入部4a′,4b′を有する係止部1′を成形
する成形型8′の構成及び作用を示すもので、一方の分
割金型6′に上記膨出部13を成形する膨出部用型14
が設けてあり、これの両側に凹入部用の突出部12′を
有するスライド型15a,15bが出没可能に設けてあ
り、これにシリンダ16,16が連結してある。この成
形型8′を用いての成形も上記陥没型の係止部1の成形
と同様で、両分割金型6′,7間にパリスンを配置して
型締め後、予備的ブローして膨出部13を成形し、その
後、パリスンが未だ可塑化状態にあるうちに、各スライ
ド型15a,15bを前進させてそれぞれの突出部1
2′を膨出部13の側方より内側へ突出動させると共
に、最終的ブローを行う。これにより、図10(a)に
示すように、膨出部13の縁部にアンダカット状の凹入
部4a′,4b′が成形される。なお、スライド型の駆
動手段として油圧シリンダ、空圧シリンダのほか、ばね
機構等公知の手段が使用できる、また、本発明では、タ
ンクのほか、ダクト、パネル、ケースなど中空成形品の
用途は特に限定されない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、係止部1,1′を構成
する陥没部9aあるいは膨出部13からなる係止部本体
がまず成形され、その後この係止部本体の側縁よりスラ
イド型10a,10b,10c,15a,15bを突出
動して、これらの突出部12,12′には係止部1,
1′のアンダカット状の凹入部4a,4b,4c,4
a′,4b′を成形されることにより、アンダカット部
の肉厚が他の部分より特に薄くなることがなくなり、し
かも、各スライド型10a,10b,10c,15a,
15bは凹入部の深さ方向にスライドすることにより、
上記アンダカット部を有する係止部の成形を容易に行な
うことができる。
【0014】また上記中空成形品を成形する成形装置に
あっては係止部の陥没部9aを成形する中型9に隣接し
て、中型9の側縁より突出動作する突出部12と、この
突出部12′の突出方向と平行に摺動自在に設けたスラ
イダ12aとを一体構成としてスライド型10a,10
b,10cを設けた構成となっていることにより、陥没
部9aが小さく、及び浅い場合でもアンダカット状の凹
入部4a,4b,4cを容易に、かつ正確に成形するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は陥没型の係止部を示す斜視図である。
(b)は膨出型の係止部を示す斜視図である。
【図2】(a),(b)は従来の成形方法を示す作用説
明図である。
【図3】陥没型の係止部を有する中空成形品及びこれを
係止するブラケットを示す分解斜視図である。
【図4】陥没型の係止部を成形するための成形装置を示
す断面図である。
【図5】図4で示す装置での作用を示す断面図である。
【図6】図4のA−A線に沿い、かつパリスンを除いた
状態での分割金型の正面図である。
【図7】膨出型の係止部を成形するための成形装置を示
す断面図である。
【図8】図7で示す装置での作用を示す断面図である。
【図9】(a),(b)は陥没型の係合部の他例を示す
斜視図である。
【図10】(a)、(b)は膨出型の係合部の他例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1,1′は係止部、2…側壁、3…タンク、4a,4
b,4c…凹入部、5…ブラケット、6,6′,7…分
割金型、8,8′…成形型、9…中型、9a…陥没部、
10a,10b,10c,15a,15b…スライド
型、11,16…シリンダ、12,12′…突出部、1
2a,12a′…スライダ、13…膨出部、14…膨出
部用型。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁の外面に、陥没部あるいは膨出部か
    らなる係止部本体の側縁にアンダカット状の凹入部を有
    する係止部を設けた中空成形品の成形方法において、可
    塑化状態のパリスンを金型内に配置し、予備的ブローに
    て上記係止部本体を成形し、ついで、パリスンが未だ可
    塑化状態にあるときに、上記係止部本体の側縁より、凹
    入部の深さ方向にスライド型を突出させてこのスライド
    型の突出部にてアンダカット状の凹入部を成形すること
    を特徴とする中空成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 側縁の外面に、陥没状に成形された係止
    部本体の側縁にアンダカット状の凹入部を有する係止部
    を設けた中空成形品の成形装置において、中空成形品を
    成形する分割金型の型内に、係止部の陥没部を成形する
    中型を突設し、この中型に隣接させて、中型の側縁より
    突出動作する突出部と、この突出部の突出方向と平行に
    摺動自在に設けたスライダとを一体構成としたスライド
    型を設け、このスライド型のスライダにシリンダ等の摺
    動用のアクチュエータを連結したことを特徴とする中空
    成形品の成形装置。
JP22363192A 1992-07-31 1992-07-31 中空成形品の成形方法及びその成形装置 Pending JPH0656140A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005231438A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Chiyoda Seisakusho:Kk 車両用樹脂成形品の取付構造

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