JPH0572420U - 射出成形用成形型 - Google Patents

射出成形用成形型

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JPH0572420U
JPH0572420U JP1202592U JP1202592U JPH0572420U JP H0572420 U JPH0572420 U JP H0572420U JP 1202592 U JP1202592 U JP 1202592U JP 1202592 U JP1202592 U JP 1202592U JP H0572420 U JPH0572420 U JP H0572420U
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JP
Japan
Prior art keywords
molding
mold
core
die
bumper
Prior art date
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Pending
Application number
JP1202592U
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English (en)
Inventor
徳明 棟方
成昭 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーティングラインが転写されない成形品を
容易に脱型する。 【構成】 固定側スライドコア3および挿入コア4の第
1の成形面3aおよび4aは、バンパー1の第1および
第2のアンダカット部1aおよび1dを成形する。固定
側スライドコア3の第1の成形面3aおよび右端面3
b、固定型の第2の成形面2a、挿入コア4の第1の成
形面4aおよ右端面4bは、単一の薄膜11によって被
覆されており、第1の成形面3aおよび4a以外の領域
において接着されている。脱型時においては、挿入コア
4を左方に移動せしめ、次いで固定側スライドコア3を
左斜め上方に移動せしめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は射出成形用成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用の樹脂バンパーの成形には、従来より射出成形法や反応射出成 形法が用いられている。これらの方法では分割可能な成形型を組み合わせて、型 内に加熱したポリプロピレン等の熱可塑性樹脂やポリウレタン等の反応硬化性樹 脂を注型して、冷却又は反応により硬化させた後成形型を分割して製品取り出し を行なっている。
【0003】 通常、自動車用バンパーは美観の点から長手方向両端部に折り返し部分を設け 、内部が見えないような構造としているが、この折り返し部は、成形型が相互に 入り組んだ状態となり、成形後にこのままでは型を開くことができない、いわゆ るアンダカット部となっている。 このため従来から、このアンダカット部では、図6に示すようにバンパー外面 を成形する下型52を分割して、アンダカット部に抜き型51を設ける成形型の アンダカット処理が行なわれている。成形品(バンパー)54成形完了後型を開 く際、まず抜き型51を図の矢印A方向に抜き、バンパー54のアンダカット部 58が抜き型51と干渉しないようにしてから、次いで上型53を矢印B方向に 開くことによって成形品54を上型53に付着させて取り出すことを可能にして いるのである。
【0004】 しかし、図6のように成形型を分割した場合、型51と52との合わせ面がバ ンパー54の外側面に来ることになるため、製品のバンパー54外側面に型の分 割線(パーティングライン)が転写されて残ることがあり、外観品質上好ましく ない。このため、型の分割線を製品の外観に現われない部分に移して外観品質の 向上と型開きの容易さとを同時に達成する成形型の分割方法が検討されている。
【0005】 この種の分割型の例としては実開昭63−132721号公報に記載されたバ ンパー成形型がある。 図7は同公報に記載のバンパー成形型を示しており、バンパー外面を成形する 下型42は折り返し部48まで一体に作られており、上型43との分割面は製品 外観に影響を与えない折り返し部外面に位置するようにされている。また上型4 3はバンパー内面を成形する可動コア型44を備え、可動コア型44のバンパー 折り返し部内面を成形する成形部45は油圧シリンダ46により可動コア型44 の内側方向に移動可能となっている。また成形部45のバンパー折り返し部内面 端部を成形する部分には製品の係止用凹凸部47が設けられている。
【0006】 下型42と可動コア型44、成形部45と上型43とは図7に斜線で示す状態 に組合わされ、成形部45は油圧シリンダ46のロッド46aにより定位置に固 定される。この状態で樹脂の注型を行ない、型内で硬化させ、製品のバンパー4 0を得る。製品40を取り出す際には、まず油圧シリンダ46を作動させ、折り 返し部分の成形部45を可動コア型44の内部方向に移動させる。このとき、製 品40の折り返し端には成形部45の係止用凹凸部に対応した凹凸が形成されて いるため、製品40の折り返し部は成形部45の移動と共に可動コア型44内に 引き込まれ、最終的には図に鎖線で示したように湾曲する。
【0007】 これにより製品40のアンダカット部48の逃げが完了し、上型43を製品と 干渉することなく矢印Aの方向に開くことが可能となる。この方法によれば、成 形型の分割線を製品40の外観に影響を与えない位置に設け、しかも型開きを簡 単に行なうことができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
実開昭63−132721号公報に記載のバンパー成形型では、型開きの際製 品40は可動コア型44に付着した状態で取り出されるが、可動コア型44から の脱型のためには、図7の上型43と可動コア型44とを油圧シリンダ49によ り離間させ、製品40折り返し部に形成された凹凸部を、成形部45の凹凸部4 7から外す必要がある。この作業は人手によって行なうしかなく成形工程上のネ ックとなっていた。特に射出成形法でバンパーを製作する場合、成形に要するサ イクルタイムが比較的短いため成形後の製品の脱型に要する時間が工程に与える 影響は大きく、成形後の製品脱型を人手を介さずに短時間で行なえる成形型の開 発が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本考案によれば、アンダカット部を有する成形品を 成形する射出成形用成形型であって、アンダカット部の外面全部を成形する第1 の成形面を有する第1の型と、第1の型によって成形される外面以外の成形品外 面を成形する第2の成形面を有する第2の型と、成形品の内面を成形する第3の 成形面を有する第3の型とを備え、第1の型は成形品のアンダカット部から離脱 するように移動可能であり、第1の成形面および第2の成形面を単一の薄膜で被 覆しアンダカット部以外の第1の成形面、および第2の成形面に薄膜を接着せし めるようにしている。
【0010】
【作用】
型を開くときには、第1の型は成形品のアンダカット部から離脱される。この ため、第2の型および第3の型を容易に開いて、成形品を容易に脱型することが できる。 また、第1の成形面および第2の成形面は単一の薄膜で被覆されているために 、成形品の外面にパーティングラインが転写されることはない。
【0011】
【実施例】
図2には本考案の射出成形用成形型の一実施例であるバンパー成形型によって 成形されるバンパー1の斜視図を示す。 図2を参照すると、バンパー1の長手方向両端部および軸方向両端部には折り 返し部1aおよび1bが夫々形成されている。折り返し部1aは、この折り返し 部1aの存在のために成形型を分割しないと型を開くことができず、このため第 1のアンダカット部と称する。バンパー1側面には開口1cが形成され、開口1 cの周りにはバンパー1内側に向かって突出する折り返し部1dが形成されてい る。この折り返し部1dは第2のアンダカット部と称される。
【0012】 図1には図2に示すバンパー1を成形するための成形金型を示す。図1は図2 の一点鎖線に沿う断面図である。図1を参照すると、バンパー1の外面は、固定 型(第2の型)2、固定側スライドコア(第1の型)3、および挿入コア(第1 の型)4によって形成される。固定側スライドコア3は、第1のアンダカット部 1aの外面全部を形成する第1の成形面3aを有する。開口1cを形成する挿入 コア4は油圧シリンダ5によって固定型2内を図中左右方向に変位可能であり、 図1では右方向に突出してその右端面4bが傾斜コア6に係合している状態を示 している。挿入コア4の右端部には、第2のアンダカット部1dの外面全部を形 成する第1の成形面4aが形成されている。固定型2は、固定側スライドコア3 および挿入コア4によって成形されるバンパー1の外面以外の外面を成形する第 2の成形面2aを有する。
【0013】 固定側スライドコア3は、固定型2上端に固定され左斜め上方に向かって延び るガイド棒7に沿って移動可能であり、圧縮コイルばね8によって左斜め上方に 向かって付勢されている。固定側スライドコア3は押さえ盤9によって下方に押 圧されて固定型2上端に係合している。 バンパー1の内面は、傾斜コア6および可動型10によって形成される。傾斜 コア6および可動型10は、バンパー1の内面を成形する第3の成形面6a,1 0aを有する。傾斜コア6は、右斜め下方に向かって延びる可動型10の傾斜面 10bに沿って摺動可能である。
【0014】 傾斜コア6左側面に係合する固定側スライドコア3の右端面3b、固定側スラ イドコア3の第1の成形面3a、固定型2の第2の成形面2a、傾斜コア6の左 側面に係合する挿入コア4の右端面4b、および挿入コア4の第1の成形面4a は、単一の薄膜11によって、薄膜11にしわ等を生じないように被覆されてい る。この薄膜11は、例えば、テフロンシートあるいは金属箔である。
【0015】 薄膜11は、固定側スライドコア3の右端面3b、固定型2の第2の成形面2 a、および挿入コア4の右端面4bに対して全面にわたって接着されており(図 中黒点で示す)、一方、固定側スライドコア3の第1の成形面3a、および挿入 コア4の第1の成形面4aに対しては接着されていない。なお、薄膜11は、固 定側スライドコア3の右端面3b、固定型2の第2の成形面2a、および挿入コ ア4の右端面4bに対して必ずしも全面にわたって接着される必要はなく、部分 的に接着されてもよい。
【0016】 成形金型内に樹脂が注入されて成形金型内にバンパー1が成形された後、型が 開かれる。 まず、挿入コア4が油圧シリンダ5によって図1において左方に移動せしめら れ、図3に示されるように、挿入コア4の第1の成形面4aがバンパー1の第2 のアンダカット部1dから分離される。前述のように、薄膜11は、挿入コア4 の第1の成形面4aに接着されていないために、挿入コア4の左方向への移動に よって薄膜11は挿入コア4の第1の成形面4aから剥離する。このため、薄膜 11を損傷することなく挿入コア4を左方向に移動することができる。
【0017】 次いで押さえ盤9が図1において上方に移動せしめられる。これによって、図 4に示されるように、固定側スライドコア3がガイド棒7に沿って左斜め上方に 移動して固定側スライドコア3の第1の成形面3aがバンパー1の第1のアンダ カット部1aから分離されると共に傾斜コア6および可動型10も上方に移動す る。前述のように、薄膜11は、固定側スライドコア3の第1の成形面1aに接 着されていないために、固定側スライドコア3の左斜め上方への移動によって薄 膜11は固定側スライドコア3の第1の成形面3aから剥離する。このため、薄 膜11を損傷することなく固定側スライドコア3を左斜め上方に向かって移動す ることができる。
【0018】 固定側スライドコア3の第1の成形面3aがバンパー1の第1のアンダカット 部1aから分離されることによって、成形されたバンパー1は傾斜コア6および 可動型10と共に上方に移動する。これによって、バンパー1の外面は固定型2 の第2の成形面2aから分離される。 押さえ盤9は図4の位置からさらに上方に移動する。このときには、固定側ス ライドコア3は、ガイド棒7頂端に形成されたストッパ7aによって係止せしめ られさらに上方へは移動できない。従って、押さえ盤9の上方への移動によって 、押さえ盤9と固定側スライドコア3とは分離し、傾斜コア6および可動型10 は押さえ盤9の上方への移動に伴なってさらに上方に移動する。
【0019】 次いで、可動型10を定位置に固定したまま、傾斜コア6が可動型10の傾斜 面10bに沿って右斜め下方に向かって移動せしめられる。これによって傾斜コ ア6は右方向にも移動するために、図5に示されるように、傾斜コア6はバンパ ー1から分離される。これによって、バンパー1の脱型が完了する。 以上のように本実施例によれば、バンパー1の外面を成形する金型の成形面上 は単一の薄膜によって被覆されているために、バンパー1外面にパーティングラ インが転写されることはない。
【0020】 また、バンパー1成形後においては、固定側スライドコア3および挿入コア4 がアンダカット部から離脱するように移動せしめられるために、容易に型を開い てバンパー1を容易に脱型することができる。 また、本実施例の成形金型の構造は簡単である。 なお、本実施例では、固定側スライドコア3および挿入コア4の第1の成形面 3aおよび4aは、第1および第2のアンダカット部1aおよび1dだけの外面 を形成するようにしているが、固定側スライドコア3および挿入コア4を各アン ダカット部1aおよび1bから離脱可能である範囲において、第1の成形面3a および4aを増大させてもよい。
【0021】
【考案の効果】
アンダカット部の処理と製品の脱型とを人手を介することなく迅速に行なうこ とができるため、射出成形等のサイクルタイムを短縮して生産性向上が可能とな る。 また、成形品の外面にはパーティングラインが形成されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の射出成形用成形型の一実施例の断面図
である。
【図2】図1に示す成形型によって成形されるバンパー
の斜視図である。
【図3】挿入コアを抜いた状態を示す挿入コア部の拡大
断面図である。
【図4】固定側スライドコアをアンダカット部から離脱
せしめた状態を示す固定側スライドコア部の拡大断面図
である。
【図5】傾斜コア6をバンパーから離脱せしめた状態を
示す図である。
【図6】従来のバンパー成形型を示す断面図である。
【図7】従来のバンパー成形型を示す断面図である。
【符号の説明】
1…バンパー 1a…第1のアンダカット部 1d…第2のアンダカット部 2…固定型 2a…第2の成形面 3…固定側スライドコア 3a,4a…第1の成形面 4…挿入コア 6…傾斜コア 10…可動型 11…薄膜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンダカット部を有する成形品を成形す
    る射出成形用成形型であって、前記アンダカット部の外
    面全部を成形する第1の成形面を有する第1の型と、該
    第1の型によって成形される外面以外の成形品外面を成
    形する第2の成形面を有する第2の型と、前記成形品の
    内面を成形する第3の成形面を有する第3の型とを備
    え、前記第1の型は前記成形品のアンダカット部から離
    脱するように移動可能であり、前記第1の成形面および
    前記第2の成形面を単一の薄膜で被覆し前記アンダカッ
    ト部以外の第1の成形面、および第2の成形面に前記薄
    膜を接着せしめるようにした射出成形用成形型。
JP1202592U 1992-03-11 1992-03-11 射出成形用成形型 Pending JPH0572420U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012171174A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Faltec Co Ltd 成形金型
CN107283758A (zh) * 2017-07-07 2017-10-24 安徽宁国中鼎模具制造有限公司 一种汽车方向盘减震护套模具

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