JPH10109331A - シートインサート成形用成形型およびシートインサート成形方法 - Google Patents
シートインサート成形用成形型およびシートインサート成形方法Info
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- JPH10109331A JPH10109331A JP8264779A JP26477996A JPH10109331A JP H10109331 A JPH10109331 A JP H10109331A JP 8264779 A JP8264779 A JP 8264779A JP 26477996 A JP26477996 A JP 26477996A JP H10109331 A JPH10109331 A JP H10109331A
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/1418—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面を加飾シートで一体化して意匠を施した
シートインサート成形品において、成形品外縁部分の不
要な加飾シートのトリミングを高価な装置や人手にたよ
ることなく良好に行うことができるようにして、品質の
より一層の向上、コストのより一層の低減をはかる。 【解決手段】 成形品本体3の表面に加飾シート4を一
体化して意匠を施したシートインサート成形品2のシー
ト側表面形状のキャビティ面11aを有する表面用成形
型11と、シートインサート成形品2のシート反対側裏
面形状のキャビティ面21aを有する裏面用成形型21
をそなえ、表面用成形型11および裏面用成形型21に
は、各々、シートインサート成形品2の成形品外縁部に
沿って加飾シート4を切断する表面用成形型入れ子12
および裏面用成形型入れ子22を両成形型11,21に
対し相対的に加飾シート4の切断方向にスライド可能に
設けたシートインサート成形用成形型1の構成とした。
シートインサート成形品において、成形品外縁部分の不
要な加飾シートのトリミングを高価な装置や人手にたよ
ることなく良好に行うことができるようにして、品質の
より一層の向上、コストのより一層の低減をはかる。 【解決手段】 成形品本体3の表面に加飾シート4を一
体化して意匠を施したシートインサート成形品2のシー
ト側表面形状のキャビティ面11aを有する表面用成形
型11と、シートインサート成形品2のシート反対側裏
面形状のキャビティ面21aを有する裏面用成形型21
をそなえ、表面用成形型11および裏面用成形型21に
は、各々、シートインサート成形品2の成形品外縁部に
沿って加飾シート4を切断する表面用成形型入れ子12
および裏面用成形型入れ子22を両成形型11,21に
対し相対的に加飾シート4の切断方向にスライド可能に
設けたシートインサート成形用成形型1の構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に加飾シート
を一体化してそなえ、加飾シートによって表面の装飾を
施すようにした樹脂成形品を加飾シートのインサート成
形によって得るのに好適なシートインサート成形用成形
型およびシートインサート成形方法に関するものであ
る。
を一体化してそなえ、加飾シートによって表面の装飾を
施すようにした樹脂成形品を加飾シートのインサート成
形によって得るのに好適なシートインサート成形用成形
型およびシートインサート成形方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に加飾シートを一体化したイ
ンサート成形による表面加飾樹脂成形品の成形方法とし
ては、例えば、特開昭60−212314号公報や、特
開平6−106562号公報に記載されたものが知られ
ている。
ンサート成形による表面加飾樹脂成形品の成形方法とし
ては、例えば、特開昭60−212314号公報や、特
開平6−106562号公報に記載されたものが知られ
ている。
【0003】このうち、前者の成形方法は、雄型および
雌型の一部分に刃形部を設け、成形型の型閉めと同時
に、成形しようとするインサート成形品の外縁形状に合
わせて刃形部により加飾シートをトリミングするもので
ある。
雌型の一部分に刃形部を設け、成形型の型閉めと同時
に、成形しようとするインサート成形品の外縁形状に合
わせて刃形部により加飾シートをトリミングするもので
ある。
【0004】また、後者の成形方法は、切断刃をそなえ
た予備成形型を用いて加飾シートの予備成形とトリミン
グとを同時に行うようにしたものである。
た予備成形型を用いて加飾シートの予備成形とトリミン
グとを同時に行うようにしたものである。
【0005】さらに、別の成形方法として、特開昭57
−102328号公報に記載された成形方法は、凸部を
有するコアと凹部を有するキャビティからなる成形型と
予めプレス成形されたシート状部品を用意し、このシー
ト状部品を成形型内に設置したあと型閉め時にシート状
部品の不要部分を切断し、型閉め完了後に流動状態の樹
脂を射出して一体成形する方法である。
−102328号公報に記載された成形方法は、凸部を
有するコアと凹部を有するキャビティからなる成形型と
予めプレス成形されたシート状部品を用意し、このシー
ト状部品を成形型内に設置したあと型閉め時にシート状
部品の不要部分を切断し、型閉め完了後に流動状態の樹
脂を射出して一体成形する方法である。
【0006】さらにまた、特開平6−238710号公
報に記載された成形方法は、レーザー光線を利用した切
断装置によって加飾シートを所望の形状にトリミングす
るようにしたものである。
報に記載された成形方法は、レーザー光線を利用した切
断装置によって加飾シートを所望の形状にトリミングす
るようにしたものである。
【0007】このほか、特別なトリミング装置を使用せ
ず、樹脂成形後に人手によって余分な加飾シートをトリ
ミングする方法もある。
ず、樹脂成形後に人手によって余分な加飾シートをトリ
ミングする方法もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の成形方法では次に示すような問題点があった。
従来の成形方法では次に示すような問題点があった。
【0009】まず、雄型および雌型の一部分に刃形部を
設け、成形型の型閉めと同時に、成形しようとするイン
サート成形品の外縁形状に合わせて刃形部により加飾シ
ートをトリミングする成形方法では、型閉め時にこれと
同時にトリミングを行うために成形品キャビティ内で加
飾シートが遊んでしまい、成形品キャビティ内に射出し
た樹脂が加飾シートの表面に回り込んだり、加飾シート
にしわが発生したりするために不良品となって成形品の
歩留り低下を招いたりすることがあるという問題点があ
った。
設け、成形型の型閉めと同時に、成形しようとするイン
サート成形品の外縁形状に合わせて刃形部により加飾シ
ートをトリミングする成形方法では、型閉め時にこれと
同時にトリミングを行うために成形品キャビティ内で加
飾シートが遊んでしまい、成形品キャビティ内に射出し
た樹脂が加飾シートの表面に回り込んだり、加飾シート
にしわが発生したりするために不良品となって成形品の
歩留り低下を招いたりすることがあるという問題点があ
った。
【0010】また、切断刃をそなえた予備成形型を用い
て加飾シートの予備成形とトリミングとを同時に行うよ
うにした方法や、予めプレス成形したシート状部品を成
形型内に設置したあと型閉め時にシート状部品の不要部
分を切断し、型閉め完了後に流動状態の樹脂を射出する
方法においても、同様の不具合を発生することがあり、
不良品となって成形品の歩留りを低下させることがある
という問題点があった。
て加飾シートの予備成形とトリミングとを同時に行うよ
うにした方法や、予めプレス成形したシート状部品を成
形型内に設置したあと型閉め時にシート状部品の不要部
分を切断し、型閉め完了後に流動状態の樹脂を射出する
方法においても、同様の不具合を発生することがあり、
不良品となって成形品の歩留りを低下させることがある
という問題点があった。
【0011】さらに、レーザー光線を利用した切断装置
によって加飾シートを所望の形状にトリミングする成形
方法では、切断装置が高価なものにつき、また、人手に
よって余分な加飾シートをトリミングする方法では、人
件費が高価なものにつき、いずれも成形品のコストアッ
プを招くことになるという問題点があった。
によって加飾シートを所望の形状にトリミングする成形
方法では、切断装置が高価なものにつき、また、人手に
よって余分な加飾シートをトリミングする方法では、人
件費が高価なものにつき、いずれも成形品のコストアッ
プを招くことになるという問題点があった。
【0012】したがって、品質の優れたシートインサー
ト成形品を歩留り良く低コストで成形できるようにする
ことが課題としてあった。
ト成形品を歩留り良く低コストで成形できるようにする
ことが課題としてあった。
【0013】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたものであって、成形型内にインサー
トした加飾シートに遊びやしわなどの不具合が発生しな
いようにして流動状樹脂の射出後には加飾シートのトリ
ミング(切断)を容易にそして正確に行うことが可能で
あるシートインサート成形用成形型を提供することによ
り、簡便な手法で加飾シートの不要部分をきれいにトリ
ミングすることができ、品質の優れたシートインサート
成形品を歩留り良く低コストで成形できるようにするこ
とを目的としている。
するためになされたものであって、成形型内にインサー
トした加飾シートに遊びやしわなどの不具合が発生しな
いようにして流動状樹脂の射出後には加飾シートのトリ
ミング(切断)を容易にそして正確に行うことが可能で
あるシートインサート成形用成形型を提供することによ
り、簡便な手法で加飾シートの不要部分をきれいにトリ
ミングすることができ、品質の優れたシートインサート
成形品を歩留り良く低コストで成形できるようにするこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるシートイ
ンサート成形用成形型は、請求項1に記載しているよう
に、表面に加飾シートを一体化したシートインサート成
形品のシート側表面形状のキャビティ面を有する表面用
成形型と、シートインサート成形品のシート反対側裏面
形状のキャビティ面を有する裏面用成形型をそなえ、表
面用成形型および裏面用成形型には、各々、シートイン
サート成形品の成形品外縁部に沿って加飾シートを切断
する表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子を両
成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向にスライド
可能に設けた構成としたことを特徴としている。
ンサート成形用成形型は、請求項1に記載しているよう
に、表面に加飾シートを一体化したシートインサート成
形品のシート側表面形状のキャビティ面を有する表面用
成形型と、シートインサート成形品のシート反対側裏面
形状のキャビティ面を有する裏面用成形型をそなえ、表
面用成形型および裏面用成形型には、各々、シートイン
サート成形品の成形品外縁部に沿って加飾シートを切断
する表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子を両
成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向にスライド
可能に設けた構成としたことを特徴としている。
【0015】そして、本発明に係わるシートインサート
成形用成形型の実施態様においては、請求項2に記載し
ているように、表面用成形型入れ子および裏面用成形型
入れ子には型閉め状態で成形品外縁部の加飾シートを両
入れ子の間で押圧するシート押圧用合わせ面をそなえて
いると共に、型閉め後に表面用成形型入れ子および裏面
用成形型入れ子を両成形型に対し相対的に加飾シートの
切断方向にスライドさせて成形品外縁部の加飾シートを
切断する入れ子駆動機構をそなえた構成のものとするこ
とができる。
成形用成形型の実施態様においては、請求項2に記載し
ているように、表面用成形型入れ子および裏面用成形型
入れ子には型閉め状態で成形品外縁部の加飾シートを両
入れ子の間で押圧するシート押圧用合わせ面をそなえて
いると共に、型閉め後に表面用成形型入れ子および裏面
用成形型入れ子を両成形型に対し相対的に加飾シートの
切断方向にスライドさせて成形品外縁部の加飾シートを
切断する入れ子駆動機構をそなえた構成のものとするこ
とができる。
【0016】同じく、本発明に係わるシートインサート
成形用成形型の実施態様においては、請求項3に記載し
ているように、表面用成形型とこの表面用成形型に設け
た表面用成形型入れ子との間、および裏面用成形型とこ
の裏面用成形型に設けた裏面用成形型入れ子との間のう
ちのいずれか一方または両方に加飾シートの切断方向に
伸縮する弾性体を設け、型閉め状態で弾性体の反発力に
より前記入れ子を介して加飾シートを押圧する加飾シー
ト押圧機構をそなえた構成のものとすることができる。
成形用成形型の実施態様においては、請求項3に記載し
ているように、表面用成形型とこの表面用成形型に設け
た表面用成形型入れ子との間、および裏面用成形型とこ
の裏面用成形型に設けた裏面用成形型入れ子との間のう
ちのいずれか一方または両方に加飾シートの切断方向に
伸縮する弾性体を設け、型閉め状態で弾性体の反発力に
より前記入れ子を介して加飾シートを押圧する加飾シー
ト押圧機構をそなえた構成のものとすることができる。
【0017】同じく、本発明に係わるシートインサート
成形用成形型の実施態様においては、請求項4に記載し
ているように、型閉め状態で表面用成形型と裏面用成形
型とをロックし、型開きに際して所定の型開き力までは
型閉め状態を維持し且つ所定の型開き力を超えた時点で
表面用成形型と裏面用成形型とをアンロックする成形型
のロック・アンロック機構をそなえた構成のものとする
ことができる。
成形用成形型の実施態様においては、請求項4に記載し
ているように、型閉め状態で表面用成形型と裏面用成形
型とをロックし、型開きに際して所定の型開き力までは
型閉め状態を維持し且つ所定の型開き力を超えた時点で
表面用成形型と裏面用成形型とをアンロックする成形型
のロック・アンロック機構をそなえた構成のものとする
ことができる。
【0018】本発明に係わるシートインサート成形方法
は、請求項5に記載しているように、表面に加飾シート
を一体化したシートインサート成形品を成形するに際
し、シートインサート成形品のシート側表面形状のキャ
ビティ面を有する表面用成形型とシート反対側裏面形状
のキャビティ面を有する裏面用成形型との間に加飾シー
トをインサートしたのち型閉めし、両キャビティ面で形
成された成形品キャビティ内で且つ加飾シートと裏面用
成形型のキャビティ面との間に流動状態の樹脂を射出成
形して成形品キャビティ内を樹脂で満たすと共に加飾シ
ートを表面用成形型のキャビティ面に当接させ、流動状
態の樹脂の固化途中ないしは固化完了後で且つ型開き前
に、インサート成形品の成形品外縁部に沿って表面用成
形型および裏面用成形型に各々設けた表面用成形型入れ
子および裏面用成形型入れ子を両成形型に対し相対的に
加飾シートの切断方向にスライドさせてインサート成形
品の成形品外縁部に沿って加飾シートを切断し、その後
型開きを行うようにしたことを特徴としている。
は、請求項5に記載しているように、表面に加飾シート
を一体化したシートインサート成形品を成形するに際
し、シートインサート成形品のシート側表面形状のキャ
ビティ面を有する表面用成形型とシート反対側裏面形状
のキャビティ面を有する裏面用成形型との間に加飾シー
トをインサートしたのち型閉めし、両キャビティ面で形
成された成形品キャビティ内で且つ加飾シートと裏面用
成形型のキャビティ面との間に流動状態の樹脂を射出成
形して成形品キャビティ内を樹脂で満たすと共に加飾シ
ートを表面用成形型のキャビティ面に当接させ、流動状
態の樹脂の固化途中ないしは固化完了後で且つ型開き前
に、インサート成形品の成形品外縁部に沿って表面用成
形型および裏面用成形型に各々設けた表面用成形型入れ
子および裏面用成形型入れ子を両成形型に対し相対的に
加飾シートの切断方向にスライドさせてインサート成形
品の成形品外縁部に沿って加飾シートを切断し、その後
型開きを行うようにしたことを特徴としている。
【0019】そして、本発明に係わるシートインサート
成形方法の実施態様においては、請求項6に記載してい
るように、表面用成形型と裏面用成形型との間に加飾シ
ートをインサートしたのち型閉めした状態において、表
面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子にそなえた
シート押圧用合わせ面で加飾シートを押圧して、両キャ
ビティ面で形成された成形品キャビティ内で且つ加飾シ
ートと裏面用成形型のキャビティ面との間に流動状態の
樹脂を満たすと共に加飾シートを表面用成形型のキャビ
ティ面に当接させるようになすことができる。
成形方法の実施態様においては、請求項6に記載してい
るように、表面用成形型と裏面用成形型との間に加飾シ
ートをインサートしたのち型閉めした状態において、表
面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子にそなえた
シート押圧用合わせ面で加飾シートを押圧して、両キャ
ビティ面で形成された成形品キャビティ内で且つ加飾シ
ートと裏面用成形型のキャビティ面との間に流動状態の
樹脂を満たすと共に加飾シートを表面用成形型のキャビ
ティ面に当接させるようになすことができる。
【0020】図1ないし図6は、本発明に係わるシート
インサート成形方法の基本概念を示す説明図であって、
この成形方法で用いるシートインサート成形用成形型1
は、図6に示すシートインサート成形品2を成形するた
めに使用される。
インサート成形方法の基本概念を示す説明図であって、
この成形方法で用いるシートインサート成形用成形型1
は、図6に示すシートインサート成形品2を成形するた
めに使用される。
【0021】このシートインサート成形品2は、樹脂か
らなる成形品本体3の表面側に加飾シート4を一体化し
て設けることによって、この加飾シート4により成形品
本体3の表面に意匠を施したものである。
らなる成形品本体3の表面側に加飾シート4を一体化し
て設けることによって、この加飾シート4により成形品
本体3の表面に意匠を施したものである。
【0022】そして、この基本概念図で示すシートイン
サート成形用成形型1は、シートインサート成形品2の
シート側表面形状のキャビティ面11aを有する表面用
成形型11と、シートインサート成形品2のシート反対
側裏面形状のキャビティ面21aを有する裏面用成形型
21をそなえている。
サート成形用成形型1は、シートインサート成形品2の
シート側表面形状のキャビティ面11aを有する表面用
成形型11と、シートインサート成形品2のシート反対
側裏面形状のキャビティ面21aを有する裏面用成形型
21をそなえている。
【0023】また、表面用成形型11および裏面用成形
型21には、各々、型閉め状態で加飾シート4を押圧す
る型合わせ面11b,21bをそなえている。
型21には、各々、型閉め状態で加飾シート4を押圧す
る型合わせ面11b,21bをそなえている。
【0024】そしてまた、表面用成形型11および裏面
用成形型21には、各々、シートインサート成形品2の
成形品外縁部に沿って加飾シート4を切断するために成
形品外縁部形状をなすものとしている表面用成形型入れ
子12および裏面用成形型入れ子22を両成形型11,
21に対し相対的に加飾シート4の切断方向にスライド
可能に設けてある。
用成形型21には、各々、シートインサート成形品2の
成形品外縁部に沿って加飾シート4を切断するために成
形品外縁部形状をなすものとしている表面用成形型入れ
子12および裏面用成形型入れ子22を両成形型11,
21に対し相対的に加飾シート4の切断方向にスライド
可能に設けてある。
【0025】さらに、表面用成形型入れ子12および裏
面用成形型入れ子22には、型閉め状態で成形品外縁部
の加飾シート4を両入れ子12,22の間で押圧するシ
ート押圧用合わせ面12a,22aをそなえている。
面用成形型入れ子22には、型閉め状態で成形品外縁部
の加飾シート4を両入れ子12,22の間で押圧するシ
ート押圧用合わせ面12a,22aをそなえている。
【0026】さらにまた、表面用成形型入れ子12のキ
ャビティ側角部には入れ子側刃部12cが形成してある
と共に、裏面用成形型21のキャビティ端部には型側刃
部21cが形成してある。
ャビティ側角部には入れ子側刃部12cが形成してある
と共に、裏面用成形型21のキャビティ端部には型側刃
部21cが形成してある。
【0027】さらにまた、裏面用成形型21には、型閉
め状態で形成される成形品キャビテ6内に流動状態の樹
脂を送給するための樹脂射出孔23をそなえている。
め状態で形成される成形品キャビテ6内に流動状態の樹
脂を送給するための樹脂射出孔23をそなえている。
【0028】次に、このような図1ないし図6に基本概
念を示す構成を有するシートインサート成形用成形型1
を用いてシートインサート成形品(図6に示すように、
成形品本体3の表面を加飾シート4により意匠付けした
成形品)2を成形する要領について、図1ないし図6に
より順次説明する。
念を示す構成を有するシートインサート成形用成形型1
を用いてシートインサート成形品(図6に示すように、
成形品本体3の表面を加飾シート4により意匠付けした
成形品)2を成形する要領について、図1ないし図6に
より順次説明する。
【0029】図1は型開き状態を示すものであって、型
開き状態にある表面用成形型(例えば、可動型)11と
裏面用成形型(例えば、固定型)21との間に加飾シー
ト4をインサートした状態を示している。
開き状態にある表面用成形型(例えば、可動型)11と
裏面用成形型(例えば、固定型)21との間に加飾シー
ト4をインサートした状態を示している。
【0030】次に、図2に示すように、表面用成形型1
1と裏面用成形型21とを各々の合わせ面11b,21
bで加飾シート4を間にして当接させた型閉めした状態
とする。
1と裏面用成形型21とを各々の合わせ面11b,21
bで加飾シート4を間にして当接させた型閉めした状態
とする。
【0031】この型閉め状態では、表面用成形型11の
シート側表面形状のキャビティ面11aと、裏面用成形
型21のシート反対側裏面形状のキャビティ面21aと
によってシートインサート成形品2の形状に対応した形
状の成形品キャビティ6が形成されていると共に、表面
用成形型11および裏面用成形型21に各々設けた型合
わせ面11b,21bが加飾シート4を押圧しそしてま
た表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ子2
2に各々設けたシート押圧用合わせ面12a,22aが
加飾シート4を押圧した状態となっていて、各合わせ面
12a,22aと11b,21bとは同一面に位置する
ものとなっている。
シート側表面形状のキャビティ面11aと、裏面用成形
型21のシート反対側裏面形状のキャビティ面21aと
によってシートインサート成形品2の形状に対応した形
状の成形品キャビティ6が形成されていると共に、表面
用成形型11および裏面用成形型21に各々設けた型合
わせ面11b,21bが加飾シート4を押圧しそしてま
た表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ子2
2に各々設けたシート押圧用合わせ面12a,22aが
加飾シート4を押圧した状態となっていて、各合わせ面
12a,22aと11b,21bとは同一面に位置する
ものとなっている。
【0032】また、加飾シート4は、シート反対側裏面
形状のキャビティ面21aによって変形したものとなっ
ている。
形状のキャビティ面21aによって変形したものとなっ
ている。
【0033】次いで、図2に示した型閉め状態におい
て、裏面用成形型21に設けた樹脂射出孔23を通して
流動状態(粒子状態や溶融状態)の樹脂を加飾シート4
と裏面用成形型21のキャビティ面21aとの間に射出
し、図3に示すように、成形品キャビティ6の中に樹脂
を満たすと共に加飾シート4を表面用成形型11のキャ
ビティ面11aに当接させた状態とする。
て、裏面用成形型21に設けた樹脂射出孔23を通して
流動状態(粒子状態や溶融状態)の樹脂を加飾シート4
と裏面用成形型21のキャビティ面21aとの間に射出
し、図3に示すように、成形品キャビティ6の中に樹脂
を満たすと共に加飾シート4を表面用成形型11のキャ
ビティ面11aに当接させた状態とする。
【0034】この間、加飾シート4の成形品外縁部分は
継続して合わせ面12a,22aおよび11b,21b
の間で押圧されているので、射出された樹脂が加飾シー
ト4の表面側に回ることは全くないものとなっている。
継続して合わせ面12a,22aおよび11b,21b
の間で押圧されているので、射出された樹脂が加飾シー
ト4の表面側に回ることは全くないものとなっている。
【0035】なお、図示例の場合には、図1に示す型開
き状態において、加飾シート4はストレート面の形状を
有するものとなっているが、図2に示す型閉め状態の形
状を考慮して予備成形した加飾シート4を用いるように
なすこともできる。したがって、ストレート面の形状を
有する加飾シート4の場合には、型閉め時にシート反対
側裏面形状のキャビティ面21aによって曲げ成形さ
れ、そしてさらに樹脂の充填によってシート側表面形状
のキャビティ面11aに沿って変形することとなる。
き状態において、加飾シート4はストレート面の形状を
有するものとなっているが、図2に示す型閉め状態の形
状を考慮して予備成形した加飾シート4を用いるように
なすこともできる。したがって、ストレート面の形状を
有する加飾シート4の場合には、型閉め時にシート反対
側裏面形状のキャビティ面21aによって曲げ成形さ
れ、そしてさらに樹脂の充填によってシート側表面形状
のキャビティ面11aに沿って変形することとなる。
【0036】続いて、流動状樹脂の固化途中ないしは固
化完了後で且つ型開き前に、図4に示すように、図示し
ない入れ子駆動機構を作動させることによって、加飾シ
ート4を押圧したままの状態にある表面用成形型入れ子
12および裏面用成形型入れ子22を一緒に図4の右方
向に例えば2〜50mmの範囲内のスライド量として移
動させ、表面用成形型入れ子12のキャビティ側角部に
形成した入れ子側刃部12cと裏面用成形型21のキャ
ビティ端部に形成した型側刃部21cとの間で加飾シー
ト4をインサート成形品2の成形品外縁部に沿って切断
する。
化完了後で且つ型開き前に、図4に示すように、図示し
ない入れ子駆動機構を作動させることによって、加飾シ
ート4を押圧したままの状態にある表面用成形型入れ子
12および裏面用成形型入れ子22を一緒に図4の右方
向に例えば2〜50mmの範囲内のスライド量として移
動させ、表面用成形型入れ子12のキャビティ側角部に
形成した入れ子側刃部12cと裏面用成形型21のキャ
ビティ端部に形成した型側刃部21cとの間で加飾シー
ト4をインサート成形品2の成形品外縁部に沿って切断
する。
【0037】このとき、入れ子駆動機構としては、スプ
リングやソレノイド,空圧機構,油圧機構等を用いるこ
とができる。そして、スライド量が小さすぎる場合には
加飾シート4の切断が不完全になる傾向となり、また、
スライド量が大きすぎる場合には型全体が大きくなると
共にスプリングを使用する場合にばね定数の変化が大き
くなる傾向となるので、2〜50mm程度のスライド量
とするのが良い。
リングやソレノイド,空圧機構,油圧機構等を用いるこ
とができる。そして、スライド量が小さすぎる場合には
加飾シート4の切断が不完全になる傾向となり、また、
スライド量が大きすぎる場合には型全体が大きくなると
共にスプリングを使用する場合にばね定数の変化が大き
くなる傾向となるので、2〜50mm程度のスライド量
とするのが良い。
【0038】その後、図5に示すように、型開きを行っ
て表面用成形型11と裏面用成形型21とを離間させ、
続いて、図6に示すように、図示しないノックアウトピ
ン等の成形品突き出し機構などによってシートインサー
ト成形品2を取り出す。
て表面用成形型11と裏面用成形型21とを離間させ、
続いて、図6に示すように、図示しないノックアウトピ
ン等の成形品突き出し機構などによってシートインサー
ト成形品2を取り出す。
【0039】このようなシートインサート成形用成形型
1を用い、あらかじめ予備成形されあるいは予備成形さ
れていないストレート状の加飾シート4を表面用成形型
11と裏面用成形型21との間にインサートしたのち型
閉めを行うと、加飾シート4は表面用成形型11の型合
わせ面11bと裏面用成形型21の型合わせ面21bと
の間、および表面用成形型入れ子12のシート押圧用合
わせ面12aと裏面用成形型入れ子22のシート押圧用
合わせ面22aとの間で押圧されることとなる。
1を用い、あらかじめ予備成形されあるいは予備成形さ
れていないストレート状の加飾シート4を表面用成形型
11と裏面用成形型21との間にインサートしたのち型
閉めを行うと、加飾シート4は表面用成形型11の型合
わせ面11bと裏面用成形型21の型合わせ面21bと
の間、および表面用成形型入れ子12のシート押圧用合
わせ面12aと裏面用成形型入れ子22のシート押圧用
合わせ面22aとの間で押圧されることとなる。
【0040】したがって、この型閉め時には加飾シート
4が切断されておらずそしてまた合わせ面11b,21
bおよび12a,22aで挾持されていることから、成
形品キャビティ6内で加飾シート4に遊びやしわなどの
不具合を生じることなく流動状樹脂の射出を行うことが
できることとなる。
4が切断されておらずそしてまた合わせ面11b,21
bおよび12a,22aで挾持されていることから、成
形品キャビティ6内で加飾シート4に遊びやしわなどの
不具合を生じることなく流動状樹脂の射出を行うことが
できることとなる。
【0041】とくに、予備成形を行っていない加飾シー
トの場合に型閉め時にトリミングを行うと、射出時の樹
脂の流れによって加飾シートが容易に動くので、きれい
な品質の良いシートインサート成形品を得るのが困難と
なることがあるが、上述したごとく流動状樹脂の射出時
には加飾シート4の周縁端部が合わせ面11b,21b
および12a,22aの間でしっかりと固定されている
ため、射出時の樹脂の流れによっても加飾シート4はほ
とんど動かないものとなる。
トの場合に型閉め時にトリミングを行うと、射出時の樹
脂の流れによって加飾シートが容易に動くので、きれい
な品質の良いシートインサート成形品を得るのが困難と
なることがあるが、上述したごとく流動状樹脂の射出時
には加飾シート4の周縁端部が合わせ面11b,21b
および12a,22aの間でしっかりと固定されている
ため、射出時の樹脂の流れによっても加飾シート4はほ
とんど動かないものとなる。
【0042】それゆえ、加飾シート4の材質と射出成形
条件を適切に選択することにより、射出圧力で表面用成
形型11のキャビティ面11aに加飾シート4が押し付
けられて、形状精度や表面品質が良好なものとなる。
条件を適切に選択することにより、射出圧力で表面用成
形型11のキャビティ面11aに加飾シート4が押し付
けられて、形状精度や表面品質が良好なものとなる。
【0043】そして、樹脂の固化過程ないしは固化完了
後でかつまた型開きの前に成形型11,21に対して相
対的に加飾シート切断方向にスライド可能とした入れ子
12,22をスライドさせることによって、加飾シート
4はインサート成形品2の成形品外縁形状に沿って切断
されることとなり、特別なトリミング装置を用いなくと
も、また、人手にたよらなくとも、成形品周縁部がきれ
いにトリミングされた品質のよいインサート成形品2が
得られることとなる。
後でかつまた型開きの前に成形型11,21に対して相
対的に加飾シート切断方向にスライド可能とした入れ子
12,22をスライドさせることによって、加飾シート
4はインサート成形品2の成形品外縁形状に沿って切断
されることとなり、特別なトリミング装置を用いなくと
も、また、人手にたよらなくとも、成形品周縁部がきれ
いにトリミングされた品質のよいインサート成形品2が
得られることとなる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係わるシートインサート成形用
成形型では、表面に加飾シートを一体化したシートイン
サート成形品のシート側表面形状のキャビティ面を有す
る表面用成形型と、シートインサート成形品のシート反
対側裏面形状のキャビティ面を有する裏面用成形型をそ
なえ、表面用成形型および裏面用成形型には、各々、シ
ートインサート成形品の成形品外縁部に沿って加飾シー
トを切断する表面用成形型入れ子および裏面用成形型入
れ子を両成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向に
スライド可能に設けた構成としたから、両入れ子の成形
型に対する相対的なスライドによってシートインサート
成形品の外縁部に沿って加飾シートをトリミング(切
断)することが可能となり、加飾シートにずれや変形や
しわなどの不具合が生じていない品質のよいシートイン
サート成形品を得ることが可能であるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
成形型では、表面に加飾シートを一体化したシートイン
サート成形品のシート側表面形状のキャビティ面を有す
る表面用成形型と、シートインサート成形品のシート反
対側裏面形状のキャビティ面を有する裏面用成形型をそ
なえ、表面用成形型および裏面用成形型には、各々、シ
ートインサート成形品の成形品外縁部に沿って加飾シー
トを切断する表面用成形型入れ子および裏面用成形型入
れ子を両成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向に
スライド可能に設けた構成としたから、両入れ子の成形
型に対する相対的なスライドによってシートインサート
成形品の外縁部に沿って加飾シートをトリミング(切
断)することが可能となり、加飾シートにずれや変形や
しわなどの不具合が生じていない品質のよいシートイン
サート成形品を得ることが可能であるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
【0045】そして、請求項2に記載しているように、
表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子には型閉
め状態で成形品外縁部の加飾シートを両入れ子の間で押
圧するシート押圧用合わせ面をそなえていると共に、型
閉め後に表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子
を両成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向にスラ
イドさせて成形品外縁部の加飾シートを切断する入れ子
駆動機構をそなえた構成とすることによって、加飾シー
トの押圧固定を良好になすことが可能であって射出成形
時に加飾シートの遊びをより一層確実に防止することが
可能であり、そしてまた、従来のようにレーザービーム
切断装置のごとき高価なトリミング手段を必要とするこ
となく品質の良いシートインサート成形品を安価に製造
することが可能であるという著大なる効果がもたらされ
る。
表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子には型閉
め状態で成形品外縁部の加飾シートを両入れ子の間で押
圧するシート押圧用合わせ面をそなえていると共に、型
閉め後に表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子
を両成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向にスラ
イドさせて成形品外縁部の加飾シートを切断する入れ子
駆動機構をそなえた構成とすることによって、加飾シー
トの押圧固定を良好になすことが可能であって射出成形
時に加飾シートの遊びをより一層確実に防止することが
可能であり、そしてまた、従来のようにレーザービーム
切断装置のごとき高価なトリミング手段を必要とするこ
となく品質の良いシートインサート成形品を安価に製造
することが可能であるという著大なる効果がもたらされ
る。
【0046】そしてまた、請求項3に記載しているよう
に、表面用成形型とこの表面用成形型に設けた表面用成
形型入れ子との間、および裏面用成形型とこの裏面用成
形型に設けた裏面用成形型入れ子との間のうちのいずれ
か一方または両方に加飾シートの切断方向に伸縮する弾
性体を設け、型閉め状態で弾性体の反発力により前記入
れ子を介して加飾シートを押圧する加飾シート押圧機構
をそなえた構成とすることによって、加飾シートの固定
をより一層確実なものにすることが可能であるという著
大なる効果がもたらされる。
に、表面用成形型とこの表面用成形型に設けた表面用成
形型入れ子との間、および裏面用成形型とこの裏面用成
形型に設けた裏面用成形型入れ子との間のうちのいずれ
か一方または両方に加飾シートの切断方向に伸縮する弾
性体を設け、型閉め状態で弾性体の反発力により前記入
れ子を介して加飾シートを押圧する加飾シート押圧機構
をそなえた構成とすることによって、加飾シートの固定
をより一層確実なものにすることが可能であるという著
大なる効果がもたらされる。
【0047】さらにまた、請求項4に記載しているよう
に、型閉め状態で表面用成形型と裏面用成形型とをロッ
クし、型開きに際して所定の型開き力までは型閉め状態
を維持し且つ所定の型開き力を超えた時点で表面用成形
型と裏面用成形型とをアンロックする成形型のロック・
アンロック機構をそなえた構成とすることによって、シ
ートインサート成形品の外縁部分の加飾シートに対する
トリミングを行うときにも表面用成形型と裏面用成形型
とをがロック状態となっているので、形状精度の良い品
質に優れたシートインサート成形品を得ることが可能で
あるという著大なる効果がもたらされる。
に、型閉め状態で表面用成形型と裏面用成形型とをロッ
クし、型開きに際して所定の型開き力までは型閉め状態
を維持し且つ所定の型開き力を超えた時点で表面用成形
型と裏面用成形型とをアンロックする成形型のロック・
アンロック機構をそなえた構成とすることによって、シ
ートインサート成形品の外縁部分の加飾シートに対する
トリミングを行うときにも表面用成形型と裏面用成形型
とをがロック状態となっているので、形状精度の良い品
質に優れたシートインサート成形品を得ることが可能で
あるという著大なる効果がもたらされる。
【0048】本発明に係わるシートインサート成形方法
では、表面に加飾シートを一体化したシートインサート
成形品を成形するに際し、シートインサート成形品のシ
ート側表面形状のキャビティ面を有する表面用成形型と
シート反対側裏面形状のキャビティ面を有する裏面用成
形型との間に加飾シートをインサートしたのち型閉め
し、両キャビティ面で形成された成形品キャビティ内で
且つ加飾シートと裏面用成形型のキャビティ面との間に
流動状態の樹脂を射出成形して成形品キャビティ内を樹
脂で満たすと共に加飾シートを表面用成形型のキャビテ
ィ面に当接させ、流動状態の樹脂の固化途中ないしは固
化完了後で且つ型開き前に、インサート成形品の成形品
外縁部に沿って表面用成形型および裏面用成形型に各々
設けた表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子を
両成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向にスライ
ドさせてインサート成形品の成形品外縁部に沿って加飾
シートを切断し、その後型開きを行うようにしたから、
シートインサート成形品の外縁部分に沿って不要な加飾
シートの切断を良好に行うことが可能となり、品質の良
いシートインサート成形品を低コストで成形することが
可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
では、表面に加飾シートを一体化したシートインサート
成形品を成形するに際し、シートインサート成形品のシ
ート側表面形状のキャビティ面を有する表面用成形型と
シート反対側裏面形状のキャビティ面を有する裏面用成
形型との間に加飾シートをインサートしたのち型閉め
し、両キャビティ面で形成された成形品キャビティ内で
且つ加飾シートと裏面用成形型のキャビティ面との間に
流動状態の樹脂を射出成形して成形品キャビティ内を樹
脂で満たすと共に加飾シートを表面用成形型のキャビテ
ィ面に当接させ、流動状態の樹脂の固化途中ないしは固
化完了後で且つ型開き前に、インサート成形品の成形品
外縁部に沿って表面用成形型および裏面用成形型に各々
設けた表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子を
両成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向にスライ
ドさせてインサート成形品の成形品外縁部に沿って加飾
シートを切断し、その後型開きを行うようにしたから、
シートインサート成形品の外縁部分に沿って不要な加飾
シートの切断を良好に行うことが可能となり、品質の良
いシートインサート成形品を低コストで成形することが
可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0049】そして、請求項6に記載しているように、
表面用成形型と裏面用成形型との間に加飾シートをイン
サートしたのち型閉めした状態において、表面用成形型
入れ子および裏面用成形型入れ子にそなえたシート押圧
用合わせ面で加飾シートを押圧して、両キャビティ面で
形成された成形品キャビティ内で且つ加飾シートと裏面
用成形型のキャビティ面との間に流動状態の樹脂を満た
すと共に加飾シートを表面用成形型のキャビティ面に当
接させるようになすことによって、加飾シートに位置ず
れやしわ,遊びなどが発生するのを防止することが可能
であり、また、射出した樹脂が加飾シートの表面側に回
るのを防止することが可能となって、品質の良いシート
インサート成形品を低コストで歩留り良く成形すること
が可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
表面用成形型と裏面用成形型との間に加飾シートをイン
サートしたのち型閉めした状態において、表面用成形型
入れ子および裏面用成形型入れ子にそなえたシート押圧
用合わせ面で加飾シートを押圧して、両キャビティ面で
形成された成形品キャビティ内で且つ加飾シートと裏面
用成形型のキャビティ面との間に流動状態の樹脂を満た
すと共に加飾シートを表面用成形型のキャビティ面に当
接させるようになすことによって、加飾シートに位置ず
れやしわ,遊びなどが発生するのを防止することが可能
であり、また、射出した樹脂が加飾シートの表面側に回
るのを防止することが可能となって、品質の良いシート
インサート成形品を低コストで歩留り良く成形すること
が可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0050】
【実施例】実施例1 図7ないし図12は、本発明に係わるシートインサート
成形方法の実施に使用するシートインサート成形用成形
型の第1実施例による基本構成を示す説明図であって、
シートインサート成形用成形型1は、図12に示すシー
トインサート成形品2を成形するために使用される。
成形方法の実施に使用するシートインサート成形用成形
型の第1実施例による基本構成を示す説明図であって、
シートインサート成形用成形型1は、図12に示すシー
トインサート成形品2を成形するために使用される。
【0051】このシートインサート成形品2は、樹脂か
らなる成形品本体3の表面側に加飾シート4を一体化し
て設けることによって、この加飾シート4により成形品
本体3の表面に意匠を施すようにしたものである。
らなる成形品本体3の表面側に加飾シート4を一体化し
て設けることによって、この加飾シート4により成形品
本体3の表面に意匠を施すようにしたものである。
【0052】そして、この基本構成図で示すシートイン
サート成形用成形型1は、シートインサート成形品2の
シート側表面形状のキャビティ面11aを有する表面用
成形型11と、シートインサート成形品2のシート反対
側裏面形状のキャビティ面21aを有する裏面用成形型
21をそなえている。
サート成形用成形型1は、シートインサート成形品2の
シート側表面形状のキャビティ面11aを有する表面用
成形型11と、シートインサート成形品2のシート反対
側裏面形状のキャビティ面21aを有する裏面用成形型
21をそなえている。
【0053】また、表面用成形型11および裏面用成形
型21には、各々、型閉め状態で加飾シート4を押圧す
る型合わせ面11b,21bをそなえている。
型21には、各々、型閉め状態で加飾シート4を押圧す
る型合わせ面11b,21bをそなえている。
【0054】そしてまた、表面用成形型11および裏面
用成形型21には、各々、シートインサート成形品2の
成形品外縁部に沿って加飾シート4を切断するために成
形品外縁部形状をなすものとしている表面用成形型入れ
子12および裏面用成形型入れ子22を両成形型11,
21に対し相対的に加飾シート4の切断方向にスライド
可能に設けてある。
用成形型21には、各々、シートインサート成形品2の
成形品外縁部に沿って加飾シート4を切断するために成
形品外縁部形状をなすものとしている表面用成形型入れ
子12および裏面用成形型入れ子22を両成形型11,
21に対し相対的に加飾シート4の切断方向にスライド
可能に設けてある。
【0055】さらに、表面用成形型入れ子12および裏
面用成形型入れ子22には、型閉め状態で成形品外縁部
の加飾シート4を両入れ子12,22の間で押圧するシ
ート押圧用合わせ面12a,22aをそなえている。
面用成形型入れ子22には、型閉め状態で成形品外縁部
の加飾シート4を両入れ子12,22の間で押圧するシ
ート押圧用合わせ面12a,22aをそなえている。
【0056】さらにまた、表面用成形型入れ子12のキ
ャビティ側角部には入れ子側刃部12cが形成してある
と共に、裏面用成形型21のキャビティ端部には型側刃
部21cが形成してある。
ャビティ側角部には入れ子側刃部12cが形成してある
と共に、裏面用成形型21のキャビティ端部には型側刃
部21cが形成してある。
【0057】さらにまた、裏面用成形型21には、型閉
め状態で形成される成形品キャビテ6内に流動状態の樹
脂を送給するための樹脂射出孔23をそなえている。
め状態で形成される成形品キャビテ6内に流動状態の樹
脂を送給するための樹脂射出孔23をそなえている。
【0058】そして、表面用成形型入れ子12は、表面
用成形型11に形成した入れ子および入れ子駆動部材収
容空間11dに収容され、この入れ子および入れ子駆動
部材収容空間11dに収容した入れ子駆動プレート14
および入れ子駆動剛性部材15によって図示左右方向に
スライド駆動されるものとなっている。
用成形型11に形成した入れ子および入れ子駆動部材収
容空間11dに収容され、この入れ子および入れ子駆動
部材収容空間11dに収容した入れ子駆動プレート14
および入れ子駆動剛性部材15によって図示左右方向に
スライド駆動されるものとなっている。
【0059】このとき、入れ子駆動プレート14および
入れ子駆動剛性部材15は入れ子駆動機構の一部をなす
ものであって、空圧,油圧,ソレノイド等の既知の駆動
手段により表面用成形型入れ子12を図示左右方向にス
ライドさせるものとなっている。
入れ子駆動剛性部材15は入れ子駆動機構の一部をなす
ものであって、空圧,油圧,ソレノイド等の既知の駆動
手段により表面用成形型入れ子12を図示左右方向にス
ライドさせるものとなっている。
【0060】また、裏面用成形型入れ子22は、裏面用
成形型21に形成した入れ子および弾性体収容空間21
dに収容され、この入れ子および弾性体収容空間21d
に収容した弾性体(コイルばね,ゴムなど)25によっ
て図示左右方向にスライド可能なものとなっており、フ
リー状態では裏面用成形型入れ子22の合わせ面22a
と裏面用成形型21の合わせ面21bとが同一面にある
ものとなるようにしている。
成形型21に形成した入れ子および弾性体収容空間21
dに収容され、この入れ子および弾性体収容空間21d
に収容した弾性体(コイルばね,ゴムなど)25によっ
て図示左右方向にスライド可能なものとなっており、フ
リー状態では裏面用成形型入れ子22の合わせ面22a
と裏面用成形型21の合わせ面21bとが同一面にある
ものとなるようにしている。
【0061】次に、このような図7ないし図12に基本
構成として示すシートインサート成形用成形型1を用い
てシートインサート成形品(図12に示すように、成形
品本体3の表面を加飾シート4により意匠付けした成形
品)2を成形する手順について、図7ないし図12によ
り順次説明する。
構成として示すシートインサート成形用成形型1を用い
てシートインサート成形品(図12に示すように、成形
品本体3の表面を加飾シート4により意匠付けした成形
品)2を成形する手順について、図7ないし図12によ
り順次説明する。
【0062】図7は型開き状態を示すものであって、型
開き状態にある表面用成形型(この実施例では可動型)
11と裏面用成形型(この実施例では固定型)21との
間に、図示しないシート搬送装置を用いて、加飾シート
4をインサートする。
開き状態にある表面用成形型(この実施例では可動型)
11と裏面用成形型(この実施例では固定型)21との
間に、図示しないシート搬送装置を用いて、加飾シート
4をインサートする。
【0063】次に、図8に示すように、表面用成形型1
1と裏面用成形型21とを各々の合わせ面11b,21
bで加飾シート4を間にして当接させた型閉めした状態
とする。
1と裏面用成形型21とを各々の合わせ面11b,21
bで加飾シート4を間にして当接させた型閉めした状態
とする。
【0064】この型閉め状態では、表面用成形型11の
シート側表面形状のキャビティ面11aと、裏面用成形
型21のシート反対側裏面形状のキャビティ面21aと
によってシートインサート成形品2の形状に対応した形
状の成形品キャビティ6が形成されていると共に、表面
用成形型11および裏面用成形型21に各々設けた型合
わせ面11b,21bが加飾シート4を押圧しそしてま
た表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ子2
2に各々設けたシート押圧用合わせ面12a,22aが
加飾シート4を押圧した状態となっていて、各合わせ面
12a,22aと11b,21bとは同一面に位置する
ものとなっている。
シート側表面形状のキャビティ面11aと、裏面用成形
型21のシート反対側裏面形状のキャビティ面21aと
によってシートインサート成形品2の形状に対応した形
状の成形品キャビティ6が形成されていると共に、表面
用成形型11および裏面用成形型21に各々設けた型合
わせ面11b,21bが加飾シート4を押圧しそしてま
た表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ子2
2に各々設けたシート押圧用合わせ面12a,22aが
加飾シート4を押圧した状態となっていて、各合わせ面
12a,22aと11b,21bとは同一面に位置する
ものとなっている。
【0065】また、加飾シート4は、シート反対側裏面
形状のキャビティ面21aによって変形したものとなっ
ている。
形状のキャビティ面21aによって変形したものとなっ
ている。
【0066】次いで、図8に示した型閉め状態におい
て、裏面用成形型21に設けた樹脂射出孔23を通して
流動状態(粒子状態や溶融状態)の樹脂を加飾シート4
と裏面用成形型21のキャビティ面21aとの間に射出
し、図9に示すように、成形品キャビティ6の中に樹脂
を満たすと共に加飾シート4を表面用成形型11のキャ
ビティ面11aに当接させた状態とする。
て、裏面用成形型21に設けた樹脂射出孔23を通して
流動状態(粒子状態や溶融状態)の樹脂を加飾シート4
と裏面用成形型21のキャビティ面21aとの間に射出
し、図9に示すように、成形品キャビティ6の中に樹脂
を満たすと共に加飾シート4を表面用成形型11のキャ
ビティ面11aに当接させた状態とする。
【0067】この間、加飾シート4の成形品外縁部分は
継続して合わせ面12a,22aおよび11b,21b
の間で押圧されているので、射出された樹脂が加飾シー
ト4の表面側に回ることはないものとなっている。
継続して合わせ面12a,22aおよび11b,21b
の間で押圧されているので、射出された樹脂が加飾シー
ト4の表面側に回ることはないものとなっている。
【0068】なお、図示例の場合には、図7に示す型開
き状態において、加飾シート4はストレート面の形状を
有するものとなっているが、図8に示す型閉め状態の形
状を考慮して予備成形した加飾シート4を用いるように
なすこともできる。したがって、この実施例に示すごと
くストレート面の形状を有する加飾シート4の場合に
は、型閉め時にシート反対側裏面形状のキャビティ面2
1aによって曲げ成形され、そしてさらに樹脂の充填に
よってシート側表面形状のキャビティ面11aに沿って
変形することとなる。
き状態において、加飾シート4はストレート面の形状を
有するものとなっているが、図8に示す型閉め状態の形
状を考慮して予備成形した加飾シート4を用いるように
なすこともできる。したがって、この実施例に示すごと
くストレート面の形状を有する加飾シート4の場合に
は、型閉め時にシート反対側裏面形状のキャビティ面2
1aによって曲げ成形され、そしてさらに樹脂の充填に
よってシート側表面形状のキャビティ面11aに沿って
変形することとなる。
【0069】続いて、流動状樹脂の固化途中ないしは固
化完了後で且つ型開き前に、図10に示すように、入れ
子駆動機構である入れ子駆動プレート14および入れ子
駆動剛性部材15を図示しない油圧機構等により図10
の右方向に弾性体25の反発力以上の力を加えて作動さ
せることによって、加飾シート4を押圧したままの状態
にある表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ
子22を一緒に図示右方向に例えば2〜50mmの範囲
内のスライド量として移動させ、表面用成形型入れ子1
2のキャビティ側角部に形成した入れ子側刃部12cと
裏面用成形型21のキャビティ端部に形成した型側刃部
21cとの間で加飾シート4をインサート成形品2の成
形品外縁部に沿って切断する。
化完了後で且つ型開き前に、図10に示すように、入れ
子駆動機構である入れ子駆動プレート14および入れ子
駆動剛性部材15を図示しない油圧機構等により図10
の右方向に弾性体25の反発力以上の力を加えて作動さ
せることによって、加飾シート4を押圧したままの状態
にある表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ
子22を一緒に図示右方向に例えば2〜50mmの範囲
内のスライド量として移動させ、表面用成形型入れ子1
2のキャビティ側角部に形成した入れ子側刃部12cと
裏面用成形型21のキャビティ端部に形成した型側刃部
21cとの間で加飾シート4をインサート成形品2の成
形品外縁部に沿って切断する。
【0070】このようにして、不要部分である加飾シー
ト4の外縁部分を切断した後、入れ子駆動プレート14
および入れ子駆動剛性部材15への駆動を停止すること
によって表面用成形型入れ子12を元の位置に戻すと共
に、弾性体25の反発力によって裏面用成形型入れ子2
2を元の位置に戻し、図11に示すように、型開きを行
って表面用成形型11と裏面用成形型21とを離間さ
せ、続いて、図12に示すように、図示しないノックア
ウトピン等の突き出し機構などによってシートインサー
ト成形品2を取り出す。
ト4の外縁部分を切断した後、入れ子駆動プレート14
および入れ子駆動剛性部材15への駆動を停止すること
によって表面用成形型入れ子12を元の位置に戻すと共
に、弾性体25の反発力によって裏面用成形型入れ子2
2を元の位置に戻し、図11に示すように、型開きを行
って表面用成形型11と裏面用成形型21とを離間さ
せ、続いて、図12に示すように、図示しないノックア
ウトピン等の突き出し機構などによってシートインサー
ト成形品2を取り出す。
【0071】この実施例1に示すように、シートインサ
ート成形用成形型1を用い、あらかじめ予備成形されて
いないストレート状の加飾シート(あるいは予備成形さ
れた加飾シート)4を表面用成形型11と裏面用成形型
21との間にインサートしたのち型閉めを行うと、加飾
シート4は表面用成形型11の型合わせ面11bと裏面
用成形型21の型合わせ面21bとの間、および表面用
成形型入れ子12のシート押圧用合わせ面12aと裏面
用成形型入れ子22のシート押圧用合わせ面22aとの
間で押圧されることとなるので、この型閉め時には加飾
シート4が切断されておらずそしてまた合わせ面11
b,21bおよび12a,22aで挾持されていること
から、成形品キャビティ6内で加飾シート4に遊びやし
わなどの不具合を生じることなく流動状樹脂の射出を行
うことができることとなる。
ート成形用成形型1を用い、あらかじめ予備成形されて
いないストレート状の加飾シート(あるいは予備成形さ
れた加飾シート)4を表面用成形型11と裏面用成形型
21との間にインサートしたのち型閉めを行うと、加飾
シート4は表面用成形型11の型合わせ面11bと裏面
用成形型21の型合わせ面21bとの間、および表面用
成形型入れ子12のシート押圧用合わせ面12aと裏面
用成形型入れ子22のシート押圧用合わせ面22aとの
間で押圧されることとなるので、この型閉め時には加飾
シート4が切断されておらずそしてまた合わせ面11
b,21bおよび12a,22aで挾持されていること
から、成形品キャビティ6内で加飾シート4に遊びやし
わなどの不具合を生じることなく流動状樹脂の射出を行
うことができることとなる。
【0072】そして、樹脂の冷却過程ないしは冷却完了
後でかつまた型開きの前に成形型11,21に対して相
対的に加飾シート切断方向にスライド可能とした入れ子
12,22をスライドさせることによって、加飾シート
4はインサート成形品2の成形品外縁形状に沿って切断
されることとなり、成形品周縁部がきれいにトリミング
された品質のよいシートインサート成形品2を得ること
が可能となる。
後でかつまた型開きの前に成形型11,21に対して相
対的に加飾シート切断方向にスライド可能とした入れ子
12,22をスライドさせることによって、加飾シート
4はインサート成形品2の成形品外縁形状に沿って切断
されることとなり、成形品周縁部がきれいにトリミング
された品質のよいシートインサート成形品2を得ること
が可能となる。
【0073】実施例2 図13ないし図18は、本発明に係わるシートインサー
ト成形方法の実施に使用するシートインサート成形用成
形型の第2実施例による基本構成を示す説明図であっ
て、シートインサート成形用成形型1は、図18に示す
シートインサート成形品2を成形するために使用され
る。
ト成形方法の実施に使用するシートインサート成形用成
形型の第2実施例による基本構成を示す説明図であっ
て、シートインサート成形用成形型1は、図18に示す
シートインサート成形品2を成形するために使用され
る。
【0074】このシートインサート成形品2は、樹脂か
らなる成形品本体3の表面側に加飾シート4を一体化し
て設けることによって、この加飾シート4により成形品
本体3の表面に意匠を施すようにしたものである。
らなる成形品本体3の表面側に加飾シート4を一体化し
て設けることによって、この加飾シート4により成形品
本体3の表面に意匠を施すようにしたものである。
【0075】そして、この基本構成図で示すシートイン
サート成形用成形型1は、シートインサート成形品2の
シート側表面形状のキャビティ面11aを有する表面用
成形型11と、シートインサート成形品2のシート反対
側裏面形状のキャビティ面21aを有する裏面用成形型
21をそなえている。
サート成形用成形型1は、シートインサート成形品2の
シート側表面形状のキャビティ面11aを有する表面用
成形型11と、シートインサート成形品2のシート反対
側裏面形状のキャビティ面21aを有する裏面用成形型
21をそなえている。
【0076】また、表面用成形型11および裏面用成形
型21には、各々、型閉め状態で加飾シート4を押圧す
る型合わせ面11b,21bをそなえている。
型21には、各々、型閉め状態で加飾シート4を押圧す
る型合わせ面11b,21bをそなえている。
【0077】そしてまた、表面用成形型11および裏面
用成形型21には、各々、シートインサート成形品2の
成形品外縁部に沿って加飾シート4を切断するために成
形品外縁部形状をなすものとしている表面用成形型入れ
子12および裏面用成形型入れ子22を両成形型11,
21に対し相対的に加飾シート4の切断方向にスライド
可能に設けてある。
用成形型21には、各々、シートインサート成形品2の
成形品外縁部に沿って加飾シート4を切断するために成
形品外縁部形状をなすものとしている表面用成形型入れ
子12および裏面用成形型入れ子22を両成形型11,
21に対し相対的に加飾シート4の切断方向にスライド
可能に設けてある。
【0078】さらに、表面用成形型入れ子12および裏
面用成形型入れ子22には、型閉め状態で成形品外縁部
の加飾シート4を両入れ子12,22の間で押圧するシ
ート押圧用合わせ面12a,22aをそなえている。
面用成形型入れ子22には、型閉め状態で成形品外縁部
の加飾シート4を両入れ子12,22の間で押圧するシ
ート押圧用合わせ面12a,22aをそなえている。
【0079】さらにまた、表面用成形型入れ子12のキ
ャビティ側角部には入れ子側刃部12cが形成してある
と共に、裏面用成形型21のキャビティ端部には型側刃
部21cが形成してある。
ャビティ側角部には入れ子側刃部12cが形成してある
と共に、裏面用成形型21のキャビティ端部には型側刃
部21cが形成してある。
【0080】さらにまた、裏面用成形型21には、型閉
め状態で形成される成形品キャビテ6内に流動状態の樹
脂を送給するための樹脂射出孔23をそなえている。
め状態で形成される成形品キャビテ6内に流動状態の樹
脂を送給するための樹脂射出孔23をそなえている。
【0081】そして、表面用成形型入れ子12は、表面
用成形型11に形成した入れ子および入れ子駆動部材収
容空間11dに収容され、この入れ子および入れ子駆動
部材収容空間11dに収容した入れ子駆動プレート14
および入れ子駆動剛性部材15によって図示左右方向に
スライド駆動されるものとなっており、弾性体(ゴムや
圧縮コイルばね)16によって図示右方向に常時押圧さ
れているものとなっている。
用成形型11に形成した入れ子および入れ子駆動部材収
容空間11dに収容され、この入れ子および入れ子駆動
部材収容空間11dに収容した入れ子駆動プレート14
および入れ子駆動剛性部材15によって図示左右方向に
スライド駆動されるものとなっており、弾性体(ゴムや
圧縮コイルばね)16によって図示右方向に常時押圧さ
れているものとなっている。
【0082】このとき、入れ子駆動プレート14および
入れ子駆動剛性部材15ならびに弾性体16は入れ子駆
動機構の一部をなすものである。
入れ子駆動剛性部材15ならびに弾性体16は入れ子駆
動機構の一部をなすものである。
【0083】また、裏面用成形型入れ子22は、裏面用
成形型21に形成した入れ子収容空間21dに収容さ
れ、裏面用成形型保持プレート24および剛性部材25
によって直結して保持されるものとなっている。
成形型21に形成した入れ子収容空間21dに収容さ
れ、裏面用成形型保持プレート24および剛性部材25
によって直結して保持されるものとなっている。
【0084】また、裏面用成形型21と裏面用成形型保
持プレート24との間には引張りばね26が設けてあ
る。
持プレート24との間には引張りばね26が設けてあ
る。
【0085】さらにまた、表面用成形型11および裏面
用成形型21には、型閉め状態で表面用成形型11およ
び裏面用成形型21とをロックし、所定の型開き力まで
は型閉め状態を維持し且つ所定の型開き力を超えた時点
で表面用成形型11と裏面用成形型21とをアンロック
する成形型のロック・アンロック機構17,27をそな
えている。
用成形型21には、型閉め状態で表面用成形型11およ
び裏面用成形型21とをロックし、所定の型開き力まで
は型閉め状態を維持し且つ所定の型開き力を超えた時点
で表面用成形型11と裏面用成形型21とをアンロック
する成形型のロック・アンロック機構17,27をそな
えている。
【0086】次に、このような図13ないし図18に基
本構成として示すシートインサート成形用成形型1を用
いてシートインサート成形品(図18に示すように、成
形品本体3の表面を加飾シート4により意匠付けした成
形品)2を成形する手順について、図13ないし図18
により順次説明する。
本構成として示すシートインサート成形用成形型1を用
いてシートインサート成形品(図18に示すように、成
形品本体3の表面を加飾シート4により意匠付けした成
形品)2を成形する手順について、図13ないし図18
により順次説明する。
【0087】図13は型開き状態を示すものであって、
型開き状態にある表面用成形型11と裏面用成形型21
との間に、図示しないシート搬送装置を用いて、加飾シ
ート4をインサートする。
型開き状態にある表面用成形型11と裏面用成形型21
との間に、図示しないシート搬送装置を用いて、加飾シ
ート4をインサートする。
【0088】次に、図14に示すように、表面用成形型
11と裏面用成形型21とを各々の合わせ面11b,2
1bで加飾シート4を間にして当接させると共にロック
・アンロック機構17,27がロックとなった型閉めし
た状態とする。
11と裏面用成形型21とを各々の合わせ面11b,2
1bで加飾シート4を間にして当接させると共にロック
・アンロック機構17,27がロックとなった型閉めし
た状態とする。
【0089】この型閉め状態では、表面用成形型11の
シート側表面形状のキャビティ面11aと、裏面用成形
型21のシート反対側裏面形状のキャビティ面21aと
によってシートインサート成形品2の形状に対応した形
状の成形品キャビティ6が形成されていると共に、表面
用成形型11および裏面用成形型21に各々設けた型合
わせ面11b,21bが加飾シート4を押圧しそしてま
た表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ子2
2に各々設けたシート押圧用合わせ面12a,22aが
加飾シート4を押圧した状態となっていて、各合わせ面
12a,22aと11b,21bとは同一面に位置する
ものとなっている。
シート側表面形状のキャビティ面11aと、裏面用成形
型21のシート反対側裏面形状のキャビティ面21aと
によってシートインサート成形品2の形状に対応した形
状の成形品キャビティ6が形成されていると共に、表面
用成形型11および裏面用成形型21に各々設けた型合
わせ面11b,21bが加飾シート4を押圧しそしてま
た表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ子2
2に各々設けたシート押圧用合わせ面12a,22aが
加飾シート4を押圧した状態となっていて、各合わせ面
12a,22aと11b,21bとは同一面に位置する
ものとなっている。
【0090】また、加飾シート4は、シート反対側裏面
形状のキャビティ面21aによって変形したものとなっ
ている。
形状のキャビティ面21aによって変形したものとなっ
ている。
【0091】次いで、図14に示した型閉めのロック状
態において、裏面用成形型21に設けた樹脂射出孔23
を通して流動状態(粒子状態や溶融状態)の樹脂を加飾
シート4と裏面用成形型21のキャビティ面21aとの
間に射出し、図15に示すように、成形品キャビティ6
の中に樹脂を満たすと共に加飾シート4を表面用成形型
11のキャビティ面11aに当接させた状態とする。
態において、裏面用成形型21に設けた樹脂射出孔23
を通して流動状態(粒子状態や溶融状態)の樹脂を加飾
シート4と裏面用成形型21のキャビティ面21aとの
間に射出し、図15に示すように、成形品キャビティ6
の中に樹脂を満たすと共に加飾シート4を表面用成形型
11のキャビティ面11aに当接させた状態とする。
【0092】この間、加飾シート4の成形品外縁部分は
継続して合わせ面12a,22aおよび11b,21b
の間で押圧されているので、射出された樹脂が加飾シー
ト4の表面側に回ることはないものとなっている。
継続して合わせ面12a,22aおよび11b,21b
の間で押圧されているので、射出された樹脂が加飾シー
ト4の表面側に回ることはないものとなっている。
【0093】なお、図示例の場合には、図13に示す型
開き状態において、加飾シート4はストレート面の形状
を有するものとなっているが、図14に示す型閉め状態
の形状を考慮して予備成形した加飾シート4を用いるよ
うになすこともできる。したがって、ストレート面の形
状を有する加飾シート4の場合には、型閉め時にシート
反対側裏面形状のキャビティ面21aによって曲げ成形
され、そしてさらに樹脂の充填によってシート側表面形
状のキャビティ面11aに沿って変形することとなる。
開き状態において、加飾シート4はストレート面の形状
を有するものとなっているが、図14に示す型閉め状態
の形状を考慮して予備成形した加飾シート4を用いるよ
うになすこともできる。したがって、ストレート面の形
状を有する加飾シート4の場合には、型閉め時にシート
反対側裏面形状のキャビティ面21aによって曲げ成形
され、そしてさらに樹脂の充填によってシート側表面形
状のキャビティ面11aに沿って変形することとなる。
【0094】続いて、図15に示した射出充填後、流動
状樹脂の固化途中ないしは固化完了後で且つ型開き前
に、表面用成形型11と裏面用成形型21とをロック・
アンロック機構17,27でロックしたまま一体で表面
用成形型12の方向に若干スライドさせて図16に示す
状態とする。
状樹脂の固化途中ないしは固化完了後で且つ型開き前
に、表面用成形型11と裏面用成形型21とをロック・
アンロック機構17,27でロックしたまま一体で表面
用成形型12の方向に若干スライドさせて図16に示す
状態とする。
【0095】このとき、裏面用成形型入れ子22は裏面
用成形型保持プレート24および剛性部材25によって
直結支持されているため移動しない。
用成形型保持プレート24および剛性部材25によって
直結支持されているため移動しない。
【0096】また、表面用成形型入れ子12は弾性体1
6の反発力によって表面用成形型11の動きとは連動し
ないため、表面用成形型入れ子12と裏面用成形型入れ
子22との合わせ面12a,22aは開かない。
6の反発力によって表面用成形型11の動きとは連動し
ないため、表面用成形型入れ子12と裏面用成形型入れ
子22との合わせ面12a,22aは開かない。
【0097】したがって、表面用成形型11と裏面用成
形型21との合わせ面11b,21bと、表面用成形型
入れ子12と裏面用成形型入れ子22との合わせ面12
a,22aとが相対的に面ずれ移動することとなり、加
飾シート4は表面用成形型入れ子12の入れ子側刃部1
2cと裏面用成形型21の型側刃部21cとで剪断力を
受けてインサート成形品2の成形品外縁部に沿って切断
される。
形型21との合わせ面11b,21bと、表面用成形型
入れ子12と裏面用成形型入れ子22との合わせ面12
a,22aとが相対的に面ずれ移動することとなり、加
飾シート4は表面用成形型入れ子12の入れ子側刃部1
2cと裏面用成形型21の型側刃部21cとで剪断力を
受けてインサート成形品2の成形品外縁部に沿って切断
される。
【0098】このようにして加飾シート4が切断された
後、表面用成形型11を図示左方向に若干移動させるこ
とにより所定の型開き力が加えられたときに、ロック・
アンロック機構17,27がアンロックとなり、表面用
成形型11と裏面用成形型21とが図17に示すよう離
れた状態となる。
後、表面用成形型11を図示左方向に若干移動させるこ
とにより所定の型開き力が加えられたときに、ロック・
アンロック機構17,27がアンロックとなり、表面用
成形型11と裏面用成形型21とが図17に示すよう離
れた状態となる。
【0099】そして、ロック・アンロック機構17,2
7がアンロック状態になると、引張スプリング26の引
張力によって裏面用成形型21は裏面用成形型保持プレ
ート24に接触する位置へと戻る。
7がアンロック状態になると、引張スプリング26の引
張力によって裏面用成形型21は裏面用成形型保持プレ
ート24に接触する位置へと戻る。
【0100】続いて、図18に示すように、図示しない
ノックアウトピン等の突き出し機構などによってシート
インサート成形品2を取り出す。
ノックアウトピン等の突き出し機構などによってシート
インサート成形品2を取り出す。
【0101】この実施例2に示すように、シートインサ
ート成形用成形型1を用い、あらかじめ予備成形されて
いないストレート状の加飾シート(あるいは予備成形さ
れた加飾シート)4を表面用成形型11と裏面用成形型
21との間にインサートしたのち型閉めを行うと、加飾
シート4は表面用成形型11の型合わせ面11bと裏面
用成形型21の型合わせ面21bとの間、および表面用
成形型入れ子12のシート押圧用合わせ面12aと裏面
用成形型入れ子22のシート押圧用合わせ面22aとの
間で押圧されることとなるので、この型閉め時には加飾
シート4が切断されておらずそしてまた合わせ面11
b,21bおよび12a,22aで挾持されていること
から、成形品キャビティ6内で加飾シート4に遊びやし
わなどの不具合を生じることなく流動状樹脂の射出を行
うことができることとなる。
ート成形用成形型1を用い、あらかじめ予備成形されて
いないストレート状の加飾シート(あるいは予備成形さ
れた加飾シート)4を表面用成形型11と裏面用成形型
21との間にインサートしたのち型閉めを行うと、加飾
シート4は表面用成形型11の型合わせ面11bと裏面
用成形型21の型合わせ面21bとの間、および表面用
成形型入れ子12のシート押圧用合わせ面12aと裏面
用成形型入れ子22のシート押圧用合わせ面22aとの
間で押圧されることとなるので、この型閉め時には加飾
シート4が切断されておらずそしてまた合わせ面11
b,21bおよび12a,22aで挾持されていること
から、成形品キャビティ6内で加飾シート4に遊びやし
わなどの不具合を生じることなく流動状樹脂の射出を行
うことができることとなる。
【0102】そして、樹脂の固化過程ないしは固化完了
後でかつまた型開きの前に表面用成形型11および裏面
用成形型21をロック状態で若干移動させることによっ
て、表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ子
22が移動しないことにより加飾シート4に対して剪断
力を与えることとなり、加飾シート4はインサート成形
品2の成形品外縁形状に沿って切断されることとなっ
て、成形品周縁部がきれいにトリミングされた品質のよ
いシートインサート成形品2を得ることが可能である。
後でかつまた型開きの前に表面用成形型11および裏面
用成形型21をロック状態で若干移動させることによっ
て、表面用成形型入れ子12および裏面用成形型入れ子
22が移動しないことにより加飾シート4に対して剪断
力を与えることとなり、加飾シート4はインサート成形
品2の成形品外縁形状に沿って切断されることとなっ
て、成形品周縁部がきれいにトリミングされた品質のよ
いシートインサート成形品2を得ることが可能である。
【図1】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の基本概念を示し、型開き状態で加飾シートがインサ
ートされたのちの様子を示す断面説明図である。
型の基本概念を示し、型開き状態で加飾シートがインサ
ートされたのちの様子を示す断面説明図である。
【図2】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の基本概念において、図1に続き、型閉めを行ったの
ちの様子を示す断面説明図である。
型の基本概念において、図1に続き、型閉めを行ったの
ちの様子を示す断面説明図である。
【図3】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の基本概念において、図2に続き、流動状態の樹脂を
成形品キャビティ内に射出充填したのちの様子を示す断
面説明図である。
型の基本概念において、図2に続き、流動状態の樹脂を
成形品キャビティ内に射出充填したのちの様子を示す断
面説明図である。
【図4】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の基本概念において、図3に続き、加飾シートの成形
品外縁部分を切断したのちの様子を示す断面説明図であ
る。
型の基本概念において、図3に続き、加飾シートの成形
品外縁部分を切断したのちの様子を示す断面説明図であ
る。
【図5】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の基本概念において、図4に続き、型開きを行ったの
ちの様子を示す断面説明図である。
型の基本概念において、図4に続き、型開きを行ったの
ちの様子を示す断面説明図である。
【図6】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の基本概念において、図5に続き、シートインサート
成形品の型離しを行ったのちの様子を示す断面説明図で
ある。
型の基本概念において、図5に続き、シートインサート
成形品の型離しを行ったのちの様子を示す断面説明図で
ある。
【図7】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の第1実施例を示し、型開き状態で加飾シートがイン
サートされたのちの様子を示す断面説明図である。
型の第1実施例を示し、型開き状態で加飾シートがイン
サートされたのちの様子を示す断面説明図である。
【図8】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の第1実施例において、図7に続き、型閉めを行った
のちの様子を示す断面説明図である。
型の第1実施例において、図7に続き、型閉めを行った
のちの様子を示す断面説明図である。
【図9】 本発明に係わるシートインサート成形用成形
型の第1実施例において、図8に続き、流動状態の樹脂
を成形品キャビティ内に射出充填したのちの様子を示す
断面説明図である。
型の第1実施例において、図8に続き、流動状態の樹脂
を成形品キャビティ内に射出充填したのちの様子を示す
断面説明図である。
【図10】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第1実施例において、図9に続き、加飾シートの
成形品外縁部分を切断したのちの様子を示す断面説明図
である。
形型の第1実施例において、図9に続き、加飾シートの
成形品外縁部分を切断したのちの様子を示す断面説明図
である。
【図11】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第1実施例において、図10に続き、型開きを行
ったのちの様子を示す断面説明図である。
形型の第1実施例において、図10に続き、型開きを行
ったのちの様子を示す断面説明図である。
【図12】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第1実施例において、図11に続き、シートイン
サート成形品の型離しを行ったのちの様子を示す断面説
明図である。
形型の第1実施例において、図11に続き、シートイン
サート成形品の型離しを行ったのちの様子を示す断面説
明図である。
【図13】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第2実施例を示し、型開き状態で加飾シートがイ
ンサートされたのちの様子を示す断面説明図である。
形型の第2実施例を示し、型開き状態で加飾シートがイ
ンサートされたのちの様子を示す断面説明図である。
【図14】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第2実施例において、図13に続き、型閉めを行
ったのちの様子を示す断面説明図である。
形型の第2実施例において、図13に続き、型閉めを行
ったのちの様子を示す断面説明図である。
【図15】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第2実施例において、図14に続き、流動状態の
樹脂を成形品キャビティ内に射出充填したのちの様子を
示す断面説明図である。
形型の第2実施例において、図14に続き、流動状態の
樹脂を成形品キャビティ内に射出充填したのちの様子を
示す断面説明図である。
【図16】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第2実施例において、図15に続き、加飾シート
の成形品外縁部分を切断したのちの様子を示す断面説明
図である。
形型の第2実施例において、図15に続き、加飾シート
の成形品外縁部分を切断したのちの様子を示す断面説明
図である。
【図17】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第2実施例において、図16に続き、型開きを行
ったのちの様子を示す断面説明図である。
形型の第2実施例において、図16に続き、型開きを行
ったのちの様子を示す断面説明図である。
【図18】 本発明に係わるシートインサート成形用成
形型の第2実施例において、図17に続き、シートイン
サート成形品の型離しを行ったのちの様子を示す断面説
明図である。
形型の第2実施例において、図17に続き、シートイン
サート成形品の型離しを行ったのちの様子を示す断面説
明図である。
1 シートインサート成形用成形型 2 シートインサート成形品 4 加飾シート 6 成形品キャビティ 11 表面用成形型 11a 表面用成形型のシート側表面形状のキャビティ
面 11b 表面用成形型の型合わせ面 12 表面用成形型入れ子 12a 表面用成形型入れ子のシート押圧用合わせ面 12c 表面用成形型入れ子の入れ子側刃部 14,15,16 入れ子駆動機構 17,27 成形型のロック・アンロック機構 21 裏面用成形型 21a 裏面用成形型のシート反対側裏面形状のキャビ
ティ面 21b 裏面用成形型の型合わせ面 21c 裏面用成形型の型側刃部 22 裏面用成形型入れ子 22a 裏面用成形型入れ子のシート押圧用合わせ面 25 加飾シート押圧機構
面 11b 表面用成形型の型合わせ面 12 表面用成形型入れ子 12a 表面用成形型入れ子のシート押圧用合わせ面 12c 表面用成形型入れ子の入れ子側刃部 14,15,16 入れ子駆動機構 17,27 成形型のロック・アンロック機構 21 裏面用成形型 21a 裏面用成形型のシート反対側裏面形状のキャビ
ティ面 21b 裏面用成形型の型合わせ面 21c 裏面用成形型の型側刃部 22 裏面用成形型入れ子 22a 裏面用成形型入れ子のシート押圧用合わせ面 25 加飾シート押圧機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庄 司 佳 年 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内
Claims (6)
- 【請求項1】 表面に加飾シートを一体化したシートイ
ンサート成形品のシート側表面形状のキャビティ面を有
する表面用成形型と、シートインサート成形品のシート
反対側裏面形状のキャビティ面を有する裏面用成形型を
そなえ、表面用成形型および裏面用成形型には、各々、
シートインサート成形品の成形品外縁部に沿って加飾シ
ートを切断する表面用成形型入れ子および裏面用成形型
入れ子を両成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向
にスライド可能に設けたことを特徴とするシートインサ
ート成形用成形型。 - 【請求項2】 表面用成形型入れ子および裏面用成形型
入れ子には型閉め状態で成形品外縁部の加飾シートを両
入れ子の間で押圧するシート押圧用合わせ面をそなえて
いると共に、型閉め後に表面用成形型入れ子および裏面
用成形型入れ子を両成形型に対し相対的に加飾シートの
切断方向にスライドさせて成形品外縁部の加飾シートを
切断する入れ子駆動機構をそなえた請求項1に記載のシ
ートインサート成形用成形型。 - 【請求項3】 表面用成形型とこの表面用成形型に設け
た表面用成形型入れ子との間、および裏面用成形型とこ
の裏面用成形型に設けた裏面用成形型入れ子との間のう
ちのいずれか一方または両方に加飾シートの切断方向に
伸縮する弾性体を設け、型閉め状態で弾性体の反発力に
より前記入れ子を介して加飾シートを押圧する加飾シー
ト押圧機構をそなえた請求項1または2に記載のシート
インサート成形用成形型。 - 【請求項4】 型閉め状態で表面用成形型と裏面用成形
型とをロックし、型開きに際して所定の型開き力までは
型閉め状態を維持し且つ所定の型開き力を超えた時点で
表面用成形型と裏面用成形型とをアンロックする成形型
のロック・アンロック機構をそなえた請求項1ないし3
のいずれかに記載のシートインサート成形用成形型。 - 【請求項5】 表面に加飾シートを一体化したシートイ
ンサート成形品を成形するに際し、シートインサート成
形品のシート側表面形状のキャビティ面を有する表面用
成形型とシート反対側裏面形状のキャビティ面を有する
裏面用成形型との間に加飾シートをインサートしたのち
型閉めし、両キャビティ面で形成された成形品キャビテ
ィ内で且つ加飾シートと裏面用成形型のキャビティ面と
の間に流動状態の樹脂を射出成形して成形品キャビティ
内を樹脂で満たすと共に加飾シートを表面用成形型のキ
ャビティ面に当接させ、流動状態の樹脂の固化途中ない
しは固化完了後で且つ型開き前に、インサート成形品の
成形品外縁部に沿って表面用成形型および裏面用成形型
に各々設けた表面用成形型入れ子および裏面用成形型入
れ子を両成形型に対し相対的に加飾シートの切断方向に
スライドさせてインサート成形品の成形品外縁部に沿っ
て加飾シートを切断し、その後型開きを行うことを特徴
とするシートインサート成形方法。 - 【請求項6】 表面用成形型と裏面用成形型との間に加
飾シートをインサートしたのち型閉めした状態におい
て、表面用成形型入れ子および裏面用成形型入れ子にそ
なえたシート押圧用合わせ面で加飾シートを押圧して、
両キャビティ面で形成された成形品キャビティ内で且つ
加飾シートと裏面用成形型のキャビティ面との間に流動
状態の樹脂を満たすと共に加飾シートを表面用成形型の
キャビティ面に当接させる請求項5に記載のシートイン
サート成形用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264779A JPH10109331A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | シートインサート成形用成形型およびシートインサート成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264779A JPH10109331A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | シートインサート成形用成形型およびシートインサート成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10109331A true JPH10109331A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17408082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8264779A Pending JPH10109331A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | シートインサート成形用成形型およびシートインサート成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10109331A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000073038A1 (de) * | 1999-06-01 | 2000-12-07 | Packtech Limited | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von zumindest zweischichtigen formkörpern aus kunststoffen |
JP2004074612A (ja) * | 2002-08-20 | 2004-03-11 | Riken Technos Corp | 射出成形型装置 |
EP1629956A1 (de) * | 2004-08-24 | 2006-03-01 | Lisa Dräxlmaier GmbH | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Zierteilen |
JP2007144985A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-06-14 | Aska Company | 容器の蓋並びにその成形方法 |
JP2014184726A (ja) * | 2014-05-28 | 2014-10-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 加飾シート、射出成形同時加飾方法、及び加飾成形品 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP8264779A patent/JPH10109331A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000073038A1 (de) * | 1999-06-01 | 2000-12-07 | Packtech Limited | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von zumindest zweischichtigen formkörpern aus kunststoffen |
CH693562A5 (de) * | 1999-06-01 | 2003-10-15 | Packtech Ltd | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines zumindest zweischichtigen Formkörpers aus Kunststoff und nach dem Verfahren hergestellten Formkörper. |
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EP1629956A1 (de) * | 2004-08-24 | 2006-03-01 | Lisa Dräxlmaier GmbH | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Zierteilen |
US7682549B2 (en) | 2004-08-24 | 2010-03-23 | Lisa Dräxlmaier GmbH | Method and apparatus for producing decorative elements |
JP2007144985A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-06-14 | Aska Company | 容器の蓋並びにその成形方法 |
JP2014184726A (ja) * | 2014-05-28 | 2014-10-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 加飾シート、射出成形同時加飾方法、及び加飾成形品 |
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