JP2012171174A - 成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンダーカット部が設けられる成形品を変形や損傷等を与えることなく成形できる、耐久性の高い成形金型を提案する。
【解決手段】成形金型は、第一側壁103及び第二側壁104の外側面を成形するキャビティ11と、第二側壁104の内側面を成形するコア21と、コア21に対して密着配置されて第一側壁103の内側面を成形する共に、金型開動作の後に第一側壁103の内側面から離間する傾斜コア22と、傾斜コア22に対して密着配置されて第一側壁103の縁部を成形する共に、金型開動作に伴って第一側壁103の縁部から離間するスライドコア24と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、対向する一対の側壁部の内側にアンダーカット部が設けられる成形品を成形するための成形金型に関する。
自動車のドアサッシュの内側に取り付けられるサッシュカバーは、断面が一対の側壁部を有する略コ字状形状のプラスチック製の成形品(樹脂成形品)である。サッシュカバーには、側壁部の縁部の一部に内側に突出する折曲部が配され、この折曲部をドアサッシュに係合させることで、ドアサッシュ(ドアフレーム)に固定される。
折曲部が配される側壁部の内側面は、金型による成形後に型開閉(分離)方向に取り外すことができないアンダーカット部となる。このようなサッシュカバーを成形する成形金型として、特許文献1が開示されている。
特許文献1に記載の成形金型では、スライドコアにより折曲部を成形し、その後、サッシュカバーの外側へのスライドコアの移動により、折曲部が配される側壁部を強制的に弾性変形させて、コアからサッシュカバー(側壁部)を取り外すようにしている。
特開平6−39869号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、折曲部が配される側壁部(アンダーカット部)を強制的に弾性変形させているので、サッシュカバーに変形が残ったり、破損したりする。このため、サッシュカバーをドアサッシュ(ドアフレーム)に対して、隙間やガタつきなく取り付けることができなくなるという問題がある。
そこで、折曲部が配される側壁部(アンダーカット部)を、スライドコアや傾斜コアにより成形し、成形後にスライドコア等をサッシュカバーの内側に移動させて、アンダーカット部から離間させる方法も考えられる。
しかし、サッシュカバーの断面が略コ字状形状を有しており、折曲部が配される側壁部に対向する他方の側壁部までの距離(間隔)が狭いことから、スライドコア等の移動距離を確保できなかったり、スライドコア等の形状に制約が生じて機械的強度・耐久性を確保できなかったりする等の問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、対向する一対の側壁部の内側にアンダーカット部が設けられる成形品を変形や損傷等を与えることなく成形できると共に、耐久性の高い成形金型を提案することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明に係る成形金型は、内側面にアンダーカット部が形成される第一側壁及び前記第一側壁の内側面側に対向する第二側壁を有する成形品を成形するための成形金型であって、前記第一側壁及び前記第二側壁の外側面を成形するキャビティと、前記第二側壁の内側面を成形するコアと、前記コアに対して密着配置されて前記第一側壁の内側面を成形する共に、金型開閉方向から傾斜する方向に突出可能に設けられて前記金型開動作の後に前記成形品を押し出つつ前記第一側壁の内側面から離間する傾斜コアと、前記傾斜コアに対して密着配置されて前記第一側壁の縁部を成形すると共に、前記金型開閉方向に直交する方向にスライド可能に設けられて前記金型開動作に伴って前記第一側壁の縁部から離間するスライドコアと、を備えることを特徴とする。
前記スライドコア及び前記傾斜コアを複数対備えることを特徴とする。
前記成形品は、自動車のドアサッシュの室内側を覆うサッシュカバーであり、前記アンダーカット部は、前記第一側壁の縁部から内側に突出して前記ドアサッシュに係合する折曲部により形成されることを特徴とする。
本願発明によれば、変形や損傷等を与えることなく成形品を円滑に成形することができる。また、耐久性の高い成形金型を実現することができる。
サッシュカバーの概略構成を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 本発明に係る成形金型の概略構成を示す断面図である。 本発明に係る成形金型の可動金型の概略構成を示す平面図である。 図4のVI部の拡大図である(図5のVI−VI線に沿う断面図)。 図4のVII部の拡大図である(図5のVII−VII線に沿う断面図)。 スライドコア及び傾斜コアの作用を示す図である。 直上コアの作用を示す図である。 傾斜コアのみを設けた場合を示す仮想図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、サッシュカバー100の概略構成を示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。
図1に示すように、サッシュカバー100は、不図示のドアサッシュ(ドアフレーム)の室内側に配置、固定される樹脂成形品である。
図2,図3に示すように、サッシュカバー100は、断面が略コ状形状若しくは略U字形状に成形されたカバー本体101を有している。カバー本体101は、主壁102、第一側壁103及び第二側壁104が一体に成形されて構成される。
第一側壁103及び第二側壁104は、主壁102の両縁から内面側に傾斜して形成される。第一側壁103と第二側壁104との間隔(主壁102の幅)は、例えば10mmである。第一側壁103と第二側壁104との間隔は、主壁102から遠のくに従って広がるように形成される。
図2に示すように、第一側壁103の縁部103cの一部には、内側に向かって折り曲げられた形状の折曲部105が、サッシュカバー100の長手方向に沿って、一体に成形されて構成される。
第一側壁103の縁部103cの他の部分は、図3に示すように、折曲部105が存在しない形状に成形される。第二側壁104も、折曲部105が存在しない形状に成形される。
次に、サッシュカバー100を成形するためのサッシュカバー成形用金型について説明する。
図4は、本発明に係る成形金型1の概略構成を示す断面図である。図5は、本発明に係る成形金型1の可動金型10の概略構成を示す平面図である。図6は、図4のVI部の拡大図である(図5のVI−VI線に沿う断面図)。図7は、図4のVII部の拡大図である(図5のVII−VII線に沿う断面図)。
サッシュカバー用成形金型1は、キャビティ11と呼ばれる窪み部が形成された固定金型10と、コア21と呼ばれる突出部が形成されて固定金型10に対して対向配置された可動金型20から主に構成されている。
キャビティ11は、断面が台形形状の窪み部であり、カバー本体101の外側面(外側面103a、104a)を成形する。コア21は、断面が台形形状の突出部であり、カバー本体101の内側面(内側面103b、104b)を成形する(図2参照)。
固定金型10の四隅には不図示のガイドピンが突設され、これらガイドピンが可動金型20の四隅に形成されたガイド孔28にスライド可能に挿入される。これにより、可動金型20は、固定金型10に対し、接離する方向(開閉方向)に移動可能となっている。
そして、固定金型10が可動金型20に対して接するとき(閉状態)、キャビティ11とコア21により、サッシュカバー100を成形するための成形用空間部2が形成される。
固定金型10の中央部には、不図示の射出成形機との位置決めをするためのロケートリング12が設けられる。そして、ロケートリング12の中心には、射出成形機の射出ノズルから射出された溶融プラスチック材料を案内するスプール13aが形成されたスプールブッシュ13が、固定金型10を貫通して設けられる。
スプールブッシュ13の先端は、固定金型10及び可動金型20の表面(型分割面)に形成されたランナー4まで延びている。ランナー4は、成形用空間部2に連通されており、スプールブッシュ13を介して供給された溶融プラスチック材料を成形用空間部2に案内する。
可動金型20の裏面には、スペーサ31を介してボルト32により取付板30が固定される。取付板30には、スペーサ31と平行に、エジェクタガイド33及びサポート34が立設される。
取付板30と可動金型20の間には、押出板40が取付板30に重畳するように配置される。押出板40には、開閉方向に複数の貫通孔が形成され、そのうちの一つの貫通孔にはエジェクタブッシュガイド43を介してエジェクタガイド33が嵌め合わされる。また、他の貫通孔には、サポート34が嵌め合わされる。
これにより、押出板40は、可動金型20及び取付板30に対し、開閉方向に移動可能となっている。
押出板40は、ほぼ同一の平面形状の第一押出板41及び第二押出板42から構成され、不図示のボルトにより両者が固定される。
押出板40(第一押出板41)の表面の中央部には、エジェクタピン44が可動金型20を貫通して可動金型20の表面まで立設される。
また、第一押出板41と第二押出板42の間には、スライドブロック45及び固定ブロック46が配置される内部空間が形成される。
具体的には、第一押出板41の裏面側に、スライドブロック45及び固定ブロック46を収容する内部空間とこの空間に繋がる貫通孔が形成される。そして、押出板40の内部空間に収容されたスライドブロック45及び固定ブロック46に対して、可動金型20に向けて立設する傾斜コア22や連結ロッド47の一端がボルト49等により固定される。
スライドブロック45は、押出板40の内部空間において、サッシュカバー用成形金型1の開閉方向に直交する方向にスライド移動可能である。スライドブロック45には、開閉方向に対して、例えば5°〜10°程度傾斜した傾斜コア22がボルトにより連結される。
傾斜コア22の先端側は、可動金型20に形成された傾斜貫通孔26に挿入されて、その先端部22aが可動金型20の表面に露出する。
固定ブロック46は、押出板40の内部空間において固定され、開閉方向に平行な連結ロッド47が連結される。
連結ロッド47の先端側は、可動金型20に形成された貫通孔27に挿入される。さらに、連結ロッド47の先端には、直上コア23が連結されて、この直上コア23が可動金型20の表面に露出する。
取付板30には複数の貫通孔が形成され、この貫通孔35の内部にノックアウトピン48が配置される。ノックアウトピン48は、押出板40(第二押出板42)の裏面にボルトにより固定される。そして、ノックアウトピン48は、不図示の押出ロッドにより押圧される。
不図示の押出ロッドにより、ノックアウトピン48を押圧することで、押出板40が可動金型20に向けて移動可能である。押出板40の移動に伴って、傾斜コア22及び連結ロッド47も可動金型20に向けて移動し、傾斜コア22の先端(先端部22a)及び直上コア23が可動金型20の表面から突出する。
この際、スライドブロック45が押出板40の内部空間をスライド移動することで、スライドブロック45に連結された傾斜コア22が可動金型20に形成された傾斜貫通孔26を摺動可能となっている。
可動金型20の表面には、カバー本体101の内側面(内側面103b、104b)を成形するコア21が突出して形成される。
図6に示すように、コア21の複数箇所には、上述した傾斜コア22の先端部22aが埋め込まれるように密着配置される。
傾斜コア22が配置された場所では、傾斜コア22の先端部22aが、カバー本体101の第一側壁103の内側面103bを成形する。
また、傾斜コア22のうち先端部22aの首もとには、切込部22bが形成される。この切込部22bは、第一側壁103の縁部103cから内側に向かって突出する折曲部105を成形する。
図6に示すように、可動金型20の表面には、コア21の側部に複数のスライドコア24が配置される。スライドコア24は、傾斜コア22が配置された場所にのみ配置される。つまり、傾斜コア22とスライドコア24は対となって配置される。
スライドコア24には、先端部24aが設けられる。スライドコア24の先端部24aは、閉状態において傾斜コア22の切込部22bに密着配置される。スライドコア24の先端部24aは、第一側壁103の縁部103c及び折曲部105の側面(縁部103cに連続する面)を形成する。
スライドコア24の中央部には、開閉方向に対して、例えば5°〜10°程度傾斜した傾斜貫通孔24bが形成される。この貫通孔には、固定金型10の表面に傾斜固定されたアンギュラピン14が挿通される。
これにより、可動金型20を開閉方向に移動させて、固定金型10と可動金型20が接した状態(閉状態)から離間した状態(開状態)にすると、スライドコア24がコア21から離間するようになっている。
そして、可動金型20の表面のうち、スライドコア24の後端側には、スライドコア24の開状態における移動を規制するストッパ25も設けられる。
図6に示すように、コア21及び傾斜コア22の先端部22aにより第一側壁103の内側面103が成形される。また、傾斜コア22の切込部22b及びスライドコア24の先端部24aにより折曲部105が成形される。
そして、折曲部105の存在により、第一側壁103の内側面の一部がアンダーカット部106となる。アンダーカット部106は、傾斜コア22の先端部22aにより成形される。
図7に示すように、コア21の他の複数箇所には、上述した直上コア23の先端部23aが埋め込まれるように密着配置される。直上コア23が配置された場所では、直上コア23の先端部23aにより、カバー本体101の第一側壁103の内側面103bを成形する。
直上コア23(先端部23a)は、サッシュカバー100(カバー本体101)のうち折曲部105が存在しない部分を成形する。
次に、サッシュカバー用成形金型1の作用(動作)について説明する。
図8は、スライドコア24及び傾斜コア22の作用を示す図である。図9は、直上コア24の作用を示す図である。
まず、サッシュカバー100を成形する際には、可動金型20を固定金型10に接合させて閉状態にした後に、射出成形機の射出ノズルから溶融されたプラスチック材を射出する(図6,図7参照)。
射出された溶融プラスチック材料は、スプール13a及びランナー4を流動し、固定金型10のキャビティ11と可動金型20のコア21の間の成形用空間部2内に供給される。
そして、成形用空間部2内に供給された溶融プラスチック材料は、固定金型10及び可動金型20が冷却されることにより、樹脂成形品としてのサッシュカバー100となる。
次に、サッシュカバー100が成形された後、可動金型20を移動させて、固定金型10から離間(分離)させる。成形されたサッシュカバー100は、可動金型20と共に固定金型10から離間する。
図8(a)に示すように、可動金型20の移動に伴って、スライドコア24が可動金型20の表面に沿って平行移動し始める。固定金型10に対して傾斜して固定されたアンギュラピン14が、スライドコア24に対して離間する方向に相対移動するので、スライドコア24の傾斜貫通孔24bとの作用により、スライドコア24が固定金型10の表面(開閉方向に直交する方向)に沿って平行移動する。
これにより、サッシュカバー100の第一側壁103の縁部103c及び折曲部105の側面から、スライドコア24の先端部24aが離間する。
そして、可動金型20を固定金型10から更に離間させると、アンギュラピン14がスライドコア24の傾斜貫通孔24bから抜け出て、スライドコア24の後端が可動金型20の表面に配置されたストッパ25に当接して停止する。
次に、取付板30の裏面側から、不図示の押出ロッドによりノックアウトピン48を押圧する。これにより、押出板40が可動金型20に向けて移動し始める。
図8(b),図9に示すように、押出板40の移動に伴って、押出板40に連結された傾斜コア22及び連結ロッド47も可動金型20に向けて移動し始める。
そして、傾斜コア22及び連結ロッド47に連結された直上コア23が、可動金型20の表面(コア21)から突出する。これにより、傾斜コア22及び直上コア23は、コア21からサッシュカバー100を固定金型10に向けて押し出す。
サッシュカバー100は、傾斜コア22の先端部22a及び直上コア23の先端部23aに接触した状態でコア21から離間する。
また、図8(b)に示すように、傾斜コア22(先端部22a及び切込部22b)は、サッシュカバー100に対して、開閉方向に直交する方向に沿って平行移動する。傾斜コア22が可動金型20に対して開閉方向に対して傾斜して挿通されているからである。
これにより、傾斜コア22の先端部22a及び切込部22bは、サッシュカバー100の第一側壁103の内側面103b及び折曲部105から離間して、第二側壁104に向けて平行移動する。つまり、傾斜コア22は、第一側壁103の内側面103bに形成されるアンダーカット部106から離間する。
傾斜コア22が第一側壁103の内側面103b(アンダーカット部106)から離間する距離は、例えば、5mmである。
最後に、不図示の射出成形品取出ロボット等により、傾斜コア22の先端部22a及び直上コア23の先端部23aに載置されているサッシュカバー100を把持する。そして、サッシュカバー100を、固定金型10と可動金型20の間の空間に移動させて、傾斜コア22及び直上コア23から分離する。
この際、傾斜コア22(先端部22a)がアンダーカット部106から離間して、第二側壁104側に移動しているので、サッシュカバー100の折曲部105が傾斜コア22の先端部22aに接触することなく、傾斜コア22から分離する。
その後に、射出成形品取出ロボット等により、サッシュカバー100をサッシュカバー用成形金型1の外部に取り出す。
このように、サッシュカバー用成形金型1を用いることにより、サッシュカバー100を、変形や損傷等を与えることなく、良好かつ円滑に成形することができる。つまり、第一側壁103や折曲部105を変形させることなく、可動金型20(コア21)から分離できる。
また、サッシュカバー用成形金型1は、傾斜コア22及びスライドコア24を組み合わせて用いているので、傾斜コア22が充分な強度と高い耐久性を有するものとなっている。つまり、傾斜コア22の基端側22cの厚みt1を厚く(太く)形成することが可能である。具体的には、基端側22cの厚みt1を先端部22aよりも厚く(太く)形成することが可能である(図6、図8参照)。
なお、厚みt1は、開閉方向に直交する方向の厚みである。より正確には、第一側壁103から第二側壁104への方向の厚みである。
図10は、傾斜コア27のみを設けた場合を示す仮想図である。
スライドコア24を用いずに、傾斜コア72のみによりアンダーカット部106を形成する場合には、傾斜コア72の基端側72cの厚みt2を厚く(太く)形成することが困難である。具体的には、基端側72cの厚みt2を先端部72aよりも厚く(太く)形成することが困難である。したがって、傾斜コア72は、充分な強度を有さず、耐久性が低いものとなる。
傾斜コア72は、第一側壁103と第二側壁104の間に配置される。第一側壁103と第二側壁104の間隔は、例えば10mmである。また、傾斜コア72は、アンダーカット部106から先端部72aを抜き出すために、第一側壁103から離間して第二側壁104に向けて移動する。傾斜コア72(先端部72a)の移動距離は、例えば、5mmである。
このため、図10に示すように、傾斜コア72の基端側72cの厚みt2は、必然的に細く(薄く)なってしまう。
一方、サッシュカバー用成形金型1では、傾斜コア22先端部22aと基端側22cとの間に、切込部22bを設けている。この切込部22bの一部にスライドコア24の先端部24aが密着配置される。このように、切込部22bと先端部24aを組合せことにより、折曲部105を成形性・離型性を損なわずに良好に成形することが可能となっている。
しかも、傾斜コア22の基端側22cの厚みt2を厚く(太く)形成することが可能となっている。したがって、例えば、傾斜コア22とスライドブロック45とをボルト49により強固に連結することができる。
上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、樹脂成形品として、サッシュカバー100について説明したが、これに限らない。自動車用の樹脂成形品に限らず、家電機器用の樹脂成形品等であってよい。
また、樹脂成形品の断面が略コ字状形状の場合について説明したが、これに限らない。例えば、断面がU字上形状、V字状形状又は半円形状等であってもよい。
また、主壁102、第一側壁103及び第二側壁104は、板状部材には限らない。成形品が、アンダーカット部が形成される第一内側面とこれに対向する第二内側面を有していればよい。
アンダーカット部として、第一側壁103の内側面に折曲部105が成形される場合について説明したが、これに限らない。第二側壁104の内側面に折曲部105が成形される場合であってもよい。さらに、第一側壁103と第二側壁104の両者の内側面に折曲部105が成形される場合であってもよい。
また、アンダーカット部として、例えば、第一側壁103や第二側壁104の内側面に、窪み部等が形成される場合であってもよい。
第一側壁103(第二側壁104)の縁部の一部に折曲部105が成形される場合に限らず、第一側壁103(第二側壁104)の全ての縁部に折曲部105が成形される場合であってもよい。この場合には、コア21は、アンダーカット部が存在しない側壁の内側面のみを成形する。
1…サッシュカバー用成形金型(成形金型)、 10…固定金型、 11…キャビティ、 20…可動金型、 21…コア、 22…傾斜コア、 22a…先端部、 22b…切込部、 22c…基端側、 24…スライドコア、 24a…先端部、 100…サッシュカバー(成形品)、 103…第一側壁、 103a…外側面、 103b…内側面、 103c…縁部、 104…第二側壁、 104a…内側面、 104b…外側面、 105…折曲部、 106…アンダーカット部

Claims (3)

  1. 内側面にアンダーカット部が形成される第一側壁及び前記第一側壁の内側面側に対向する第二側壁を有する成形品を成形するための成形金型であって、
    前記第一側壁及び前記第二側壁の外側面を成形するキャビティと、
    前記第二側壁の内側面を成形するコアと、
    前記コアに対して密着配置されて前記第一側壁の内側面を成形する共に、金型開閉方向から傾斜する方向に突出可能に設けられて前記金型開動作の後に前記成形品を押し出つつ前記第一側壁の内側面から離間する傾斜コアと、
    前記傾斜コアに対して密着配置されて前記第一側壁の縁部を成形すると共に、前記金型開閉方向に直交する方向にスライド可能に設けられて前記金型開動作に伴って前記第一側壁の縁部から離間するスライドコアと、
    を備えることを特徴とする成形金型。
  2. 前記スライドコア及び前記傾斜コアを複数対備えることを特徴とする請求項1に記載の成形金型。
  3. 前記成形品は、自動車のドアサッシュの室内側を覆うサッシュカバーであり、
    前記アンダーカット部は、前記第一側壁の縁部から内側に突出して前記ドアサッシュに係合する折曲部により形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形金型。
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