JPH0656080B2 - 場所打ちライニング工法 - Google Patents

場所打ちライニング工法

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JPH0656080B2
JPH0656080B2 JP63022097A JP2209788A JPH0656080B2 JP H0656080 B2 JPH0656080 B2 JP H0656080B2 JP 63022097 A JP63022097 A JP 63022097A JP 2209788 A JP2209788 A JP 2209788A JP H0656080 B2 JPH0656080 B2 JP H0656080B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はプレパックトコンクリートによる場所打ちライ
ニング工法に関するものである。
<従来の技術> 従来からシールドトンネル工法の一つに、場所打ちライ
ニング工法が存在する。
シールド工事において、その工事費中にセグメント費の
占める割合は、30%にも達することが多い。
そこでセグメントによる一次覆工を行わずに、一、二次
覆工を兼ねてコンクリート打設を現場で行い、最終覆工
とする工法が場所打ちライニング工法である。
本工法の概要は、先ずシールド機のテール内に環状に型
枠を組み立て、この型枠に推力を伝えるプッシュロッド
を組み込む。
そして、型枠と地山間に早強性のコンクリートを打設し
て養生し、所要の強度が出たときにプッシュロッドを反
力受けとして、シールドジャッキで圧押し、シールド機
を推進させることを繰り返すものである。
<本発明が解決しようとする問題点> 前記した従来の場所打ちライニング工法には、次のよう
な問題点が存在する。
<イ>場所打ちしたコンクリートは、硬化する間に地山
圧やシールドジャッキの反力の影響を受けやすく、コン
クリート構造物の変形等、施工精度が問題となる。
<ロ>型枠と地山との間に直接コンクリートを打設する
ため、十分にコンクリートを充填することが困難であ
る。
そのため、打設後に地山との間に空隙部(テールボイ
ド)が生じ、地盤沈下の原因にもなりかねない。
<ハ>狭い作業スペースにコンクリートポンプのような
大型の機械を設置する必要があるため、作業が行い難く
なる。
<ニ>流動性のコンクリートを打設するため、シールド
内にコンクリートが流入する等、作業性があまり良くな
い。
<本発明の目的> 本発明は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、作業性及び施工性に優れた場所打ちライニング
工法を提供することを目的とする。
<本発明の構成> 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説
明する。
<イ>型枠及び篭体(第1図) 型枠1は、通常のスチールセグメント等を用い、グラウ
トの注入孔11が開設してある。
篭体2は、金網あるいはエキスパンドメタル等の剛性を
有する部材で形成した、複数の孔を有する構造体であ
る。
この篭体2内に、砂利等の粗骨材21を詰め、さらに鉄
筋22を配筋する。
粗骨材21は所望のコンクリートの強度を得るため、所
定の径を有するものを適当な分量だけ詰め込む。
そして、この篭体2を型枠1の外周面に沿って取り付け
る。
取り付けは、ボルト及びナット等で行い、脱型時にはナ
ットをゆるめて型枠1を取り外す。
<ロ>型枠及び篭体の設置(第2、3図) 第2、3図に示すように、シールド機のテール3の内側
に、篭体2を取り付けた型枠1を環状に組み立てる。
組立時には、各篭体2の鉄筋22をラップさせながら行
う。
このとき、篭体2の外周面とテール3の内周面との間に
は、やや隙間ができるように予め篭体2の幅を設定して
おく。
<ハ>グラウト 本発明は、プレパックトコンクリートによる場所打ちラ
イニング工法である。
そのため、粗骨材を混入しないグラウト5を使用する。
このグラウト5は、早強性及び流動性に優れたものを使
用し、例えば、水セメント比が40%、セメント砂比が
1:1の早強セメントに、高性能減水剤、流動化剤等を
配合し、フロー値(Pフロート)を20秒前後とするも
の等が考えられる。
<ニ>グラウトの充填、推進(第3、4図) 充填する時には、篭体2の妻側からグラウト5が流出し
ないように、止水シート42を仮設し、次のライニング
を施工する時には取り外す。
そして、型枠1に開設した注入孔11から、篭体2内の
粗骨材21間と、地山までの全体にグラウト5を、隙間
なく十分に充填する。
このとき、本発明の篭体2は有孔体であるため、内部の
充填状況を確認しながら行うことができる。
そして、グラウト5の充填を終了した後、型枠1を取り
外す。
すると第4図に示すように、篭体2がコンクリート内に
残った状態で、1リングの施工が完成される。
その後は、シールド機を推進させながら、同様の作業を
繰り返して全施工を完了させる。
<ホ>止水部材等(第3図) 上記の施工方法において、シールド機のテール3内にグ
ラウト5が充填されると、テール3が拘束され、シール
ド機のスムーズな推進が妨げられる。
また、テール3とグラウト5間に空洞が生じると、外部
からシールド内に水が入り込むおそれがある。
それらを解決する方法として、第3図に示すように、テ
ール3の内側に、袋体4及び41を設置する。
そして、推進時に、水圧あるいは空気圧で、袋体4およ
び41を交互に膨らませて、シールド機のスムーズな推
進を促し、かつ外部からシールド内に地下水等の水が入
り込むのを防止する。
即ち、袋体4及び41はゴム、塩ビシート等で形成し、
グラウト5の注入時には袋体4を膨らませてシールド機
のテール3とセグメントとの空間を確保する。
その時袋体41はしぼませて、グラウト5を水の侵入に
対して抵抗させながら押し出せた、テールボイドの充填
に役立たせる。
また、シールド機が掘進するときには、袋体4をしぼま
せ、袋体41を膨らませて、既設のシールド覆工との間
に密着させて水の浸入を防止するものである。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるので、次のような効果
を期待することができる。
<イ>従来の場所打ちライニング工法は、予め粗骨材を
混合したコンクリートを、直接型枠と地山間に打設する
ものである。
そのため、コンクリートが硬化する間に、地山圧やシー
ルドジャッキの反力の影響を受けやすく、コンクリート
構造物の変形等、施工精度が問題となる。
それに対して本発明は、シールド機のテールと型枠との
間に、内部に鉄筋及び粗骨材を配した有孔篭を位置さ
せ、型枠と地山間に早強性のグラウトを充填するもので
ある。
そのため、この粗骨材を詰めた有孔篭が、地山圧やシー
ルドジャッキの反力を受け止めることができる。
従って、コンクリート構造物の変形等を防止し、良好な
施工を行うことができる。
<ロ>場所打ちライニング工法の場合、型枠と地山との
間に直接コンクリートを打設するため、十分にコンクリ
ートを充填することが困難である。
そのため、従来の方法では、打設後に地山との間に空隙
部(テールボイド)が生じ、地盤沈下の原因にもなりか
ねない。
しかし本発明は、粗骨材を混合せず、かつ流動化剤等を
配合した非常に流動性の優れたグラウトを充填する。
そのため、狭い場所にも充填が可能であり、型枠と地山
との間に、隙間なく十分にグラウトを充填することがで
きる。
従って、テールボイドの発生を防止し、地盤沈下の危険
性を回避することができる。
<ニ>従来は、狭い作業スペースにコンクリートポンプ
のような大型の機械を設置する必要があるため、作業が
行い難くなる。
しかし本発明はグラウトを使用するため、簡単な注入機
で済み、作業の簡素化及び迅速化を図ることができる。
<ホ>従来は、流動性のコンクリートを打設するため、
シールド内にコンクリートが流入する等、作業性があま
り良くない。
しかし本発明は、粗骨材と鉄筋を篭体で包囲することに
よって、準プレハブ化ができる。
そのため、作業性の向上を図ることができる。
<ヘ>本発明の篭体は有孔体であるため、内部のグラウ
トの充填状況を確認しながら行うことができる。
そのため、密実なコンクリート構造物を施工することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:篭体及び型枠の構造の説明図 第2図:型枠等を設置した状態の説明図 第3図:グラウトの注入状態を示す説明図 第4図:完成状態の説明図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールド機のテール内に型枠を組み立て、 テールと型枠との間には、内部に鉄筋及び粗骨材を配
    し、全面を有孔部材で形成した篭体を位置させ、 型枠と地山間に早強性のグラウトを充填しながらシール
    ド機を推進させる、 場所打ちライニング工法。
JP63022097A 1988-02-03 1988-02-03 場所打ちライニング工法 Expired - Fee Related JPH0656080B2 (ja)

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JPH01198995A JPH01198995A (ja) 1989-08-10
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