JP2662627B2 - シールド工法 - Google Patents

シールド工法

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JP2662627B2
JP2662627B2 JP1009172A JP917289A JP2662627B2 JP 2662627 B2 JP2662627 B2 JP 2662627B2 JP 1009172 A JP1009172 A JP 1009172A JP 917289 A JP917289 A JP 917289A JP 2662627 B2 JP2662627 B2 JP 2662627B2
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洋二 東
徹 後藤
明 吉川
英樹 萩原
雅好 岡崎
茂 後藤
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Shimizu Construction Co Ltd
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、シールド機によって地盤を掘削してトンネ
ルを形成するシールド工法に関するものである。
[従来の技術] 軟弱な地盤等に用いられて好適なシールド工法は、一
般に、外形円筒状のシールド機を用い、このシールド機
の前面に設けられたカッタで地盤を掘削しつつ、掘進さ
れたトンネルの周壁を、コンクリートあるいは鋼製のセ
グメントにより一次覆工し、さらに、組み上げられたセ
グメントの前端に反力を取ってシールド機内部にあるジ
ャッキを用いてシールド機全体を前進させるといった工
程を繰り返し行うものである。
[発明が解決しようとする課題] このようなシールド工法にあっては、前述のごとくセ
グメントにより一次覆工する際には、セグメントとトン
ネル周壁との間の隙間にモルタル等の裏込材を注入する
必要があり、また一次覆工の後には、セグメント表面に
コンクリートを打設する等の二次覆工を行って最終的な
覆工構造としている。すなわち、トンネルを覆工するに
あたっては、一次覆工→裏込材注入→二次覆工といった
工程を繰り返すわけで、工事期間が長期化し、また工事
費もかさむものとなっている。
また、シールド機の掘削によって生じる土砂や岩石の
くず、いわゆる「ズリ」は、廃棄処分しているが、掘削
の際にベントナイト等の作泥材を添加することが多く、
このようなズリは産業廃棄物として取り扱われることに
なって処分に多大な経費を要する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、工
事期間の短縮、および工事費の節減が可能なシールド工
法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するためになされたものであ
って、シールド機によって地盤を掘削してトンネルを掘
進する際に生じるズリを回収し、一方、掘進されたトン
ネルの周壁を所定の間隔をあけて型枠によって覆い、こ
の型枠と前記周壁との間に、前記回収したズリにセメン
ト等の硬化材を混入した混合物を覆工材として打設する
ことにより、前記周壁の内側に設けるべき覆工周壁の全
体を前記覆工材により形成することを特徴としている。
[作用] 本発明のシールド工法によれば、シールド機によって
掘進されたトンネルの周壁の内側に覆工周壁を施工する
に際し、シールド機の掘削によって生じるズリを回収
し、これにセメント等の硬化材を混入した混合物を覆工
材として用い、この覆工材をトンネル周壁に打設するだ
けでよいので、工事期間の短縮が図れる。また、覆工周
壁の全体をズリを流用した覆工材のみにより形成するの
で、高価なシールドセグメントを要さず、かつ、ズリを
流用することによってその廃棄処分量が減ることによ
り、工事費が節減できるとともに資源の再利用が図れ
る。
[実施例] 以下、第1図および第2図を参照して本発明の一実施
例を説明する。
第1図は、本実施例によってトンネルを形成している
状態を示している。図中符号1はシールド機であり、シ
ールド機1が地盤Gが掘削し、かつ前進してトンネルT
を形成している。
シールド機1は、外形円筒状のスキンプレート2と、
このスキンプレート2の前端であって切羽G1との対向部
に設けられたスポーク型もしくは面板型のカッター3
と、このカッター3およびその後方に設けられた隔壁4
に挟まれたチャンバ5と、スキンプレート2と一体とな
る支持体6に連結され、自身をトンネルT前方に推進さ
せるジャッキ7とから概略構成されている。
前記カッター3は切羽G1を掘削し、その際生じる土砂
や岩石のくずであるズリBは、前記チャンバ5内に収容
され、さらに、チャンバ5内の下部に貫入されたスクリ
ューコンベヤ8によって、後方に運搬される。そして、
スクリューコンベヤ8の後端部に設けられた開閉ゲート
8aからホッパ9により、ベルトコンベヤ10、11に振り分
けられる。
ベルトコンベヤ10に振り分けられたズリBは、シール
ド機1内に設けられた撹拌混合機であるソイルミキサー
12内に回収され、ベルトコンベヤ11に振り分けられたズ
リBは、トロッコ13に移し代えられ、このトロッコ13に
より図示せぬ立坑まで運搬された後、地上に排出される
ようになっている。
次いで、上記シールド機1および、ソイルミキサー12
を用いてンネルTを形成していく手順を説明する。
シールド機1によって地盤Gを掘削し、その際生じる
ズリBを、チャンバ5およびスクリューコンベヤ8によ
り後方に搬送する。スクリューコンベヤ8の後端部に設
けられた開閉ゲート8aからズリBをホッパ9内に落とし
込み、ズリBの一部をベルトコンベヤ10によってソイル
ミキサー12内に送り込んで回収し、その他はベルトコン
ベヤ11、トロッコ13を経て地上に排出する。
ソイルミキサー12内にセメント等の硬化材を適量入れ
て、この硬化材とズリBとを撹拌・混合してこれらの混
合物である覆工材S1を作成する。
一方、シールド機1によって掘進されたトンネルTの
周壁T1を、所定の間隔をあけて、コンクリート等からな
る複数の型枠14…によって覆い、型枠14…と周壁T1との
間に、空間部15を形成する。この際、第2図に示すよう
に、型枠14の外面に、H型鋼等からなる周方向に沿った
補強材16を複数固定したり、あるいは、定着コーン17を
複数固定することが好ましい。また、型枠14と周壁T1
の間の前方開口部を、閉塞部材18によって塞ぐ。
前記型枠14…のうちの1つの型枠14に、前記空間部15
に通じる覆工材注入口19をあけ、この覆工材注入口19
と、ソイルミキサー12の排出口とをチューブ20によって
連結する。
ソイルミキサー12内で作成されたズリBと硬化材との
混合物からなる覆工材S1を、チューブ20を介して空間部
15に注入・打設し、養生させる。これによって、空間部
11は覆工材S1による最終的なトンネルTの覆工周壁Sが
形成される。
覆工材S1の養生後、シールド機1のジャッキ7を型枠
14…の前端部に反力を取って伸長し、シールド機1全体
をトンネルTの前方に推進させる。この際、覆工周壁S
内に埋設された前記補強材16あるいは定着コーン17によ
って、型枠14…のずれが防止される。また、ジャッキ7
の型枠14…に対する反力が有効に働き、このため、型枠
14の設置長さ、すなわち個数を低減させることができ
る。
上記〜の工程を繰り返してトンネルTを形成して
いく。
このようなシールド工法によれば、ズリに硬化材を混
合した混合物を覆工材S1として用いてその覆工材S1のみ
により覆工周壁Sの全体を一度に形成するようにしてい
るから、シールド機1によって掘進されたトンネルTの
周壁T1の覆工は1回で済むとともに、その覆工材S1は、
シールド機1の掘削によって生じるズリBを用いること
により高価なシールドセグメントを要せず、したがっ
て、工事期間の短縮および工事費の節減が図れる。
また、シールド機1の掘削によって生じるズリBの全
てを排出処分せず、その一部を覆工材S1として流用する
ため、処分量が減ってそれにかかる経費を節減でき、か
つ、資源の再利用となる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のシールド工法によれ
ば、シールド機によって掘進されたトンネルの周壁を覆
工するに際し、シールド機の掘削によって生じるズリに
セメント等の硬化材を混入した混合物を覆工材として用
い、この覆工材をトンネル周壁に打設することでその覆
工材のみにより覆工周壁の全体を形成するので、工事期
間の短縮が図れ、また、高価なシールドセグメントを要
さず、かつ、ズリを流用することによってその廃棄処分
量が減ることにより、工事費が節減できるとともに資源
の再利用が図れるといった種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によってトンネルを形成して
いる状態を示す側面図、第2図は第1図のII部拡大図で
ある。 1……シールド機、10……型枠、 G……地盤、S……覆工周壁、 S1……覆工材、T……トンネル、 T1……周壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 英樹 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 岡崎 雅好 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 後藤 茂 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−210392(JP,A) 特開 昭63−75297(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールド機によって地盤を掘削してトンネ
    ルを掘進する際に生じるズリを回収し、一方、掘進され
    たトンネルの周壁を所定の間隔をあけて型枠によって覆
    い、この型枠と前記周壁との間に、前記回収したズリに
    セメント等の硬化材を混入した混合物を覆工材として打
    設することにより、前記周壁の内側に設けるべき覆工周
    壁の全体を前記覆工材により形成することを特徴とする
    シールド工法。
JP1009172A 1989-01-18 1989-01-18 シールド工法 Expired - Lifetime JP2662627B2 (ja)

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JPH02190600A JPH02190600A (ja) 1990-07-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH0814235B2 (ja) * 1987-02-25 1996-02-14 西松建設株式会社 シ−ルド工法

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