JPH0598636A - 筒状外殻基礎及びその造成方法 - Google Patents

筒状外殻基礎及びその造成方法

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JPH0598636A
JPH0598636A JP3287337A JP28733791A JPH0598636A JP H0598636 A JPH0598636 A JP H0598636A JP 3287337 A JP3287337 A JP 3287337A JP 28733791 A JP28733791 A JP 28733791A JP H0598636 A JPH0598636 A JP H0598636A
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outer shell
foundation
tubular outer
solidified
tubular
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Mitsuhiro Kunito
光弘 國藤
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Ask Kenkyusho KK
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D27/00Foundations as substructures
    • E02D27/30Foundations made with permanent use of sheet pile bulkheads, walls of planks, or sheet piling boxes

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Paleontology (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外殻を成す筒状体内部の土砂層を積極的に利
用して、筒状体内部に於ける土砂層の圧密沈下を防止
し、ネガティブフリクション現象による筒状体への荷重
負担を軽減し、上部に構築される構造物の基礎荷重の一
部を土砂層に負担させる筒状外殻基礎及びその造成方法
を提供すること。 【構成】 内部の土砂を掘削排出しないで形成される場
所打ちコンクリート製の筒状外殻部1と、前記内部の土
砂中に固結材を混合して固化させた内部固化土砂層3と
よりなる筒状外殻基礎であり、内部固化土砂層3上面に
被覆床版4が設けられている。造成方法は、基礎設置箇
所の土砂中に予め固結材を混合して固化土砂層を形成
し、その後筒状外殻部1のための環状掘削を行うもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状外殻基礎及びその
造成方法、特に内部の土砂を排出しないで基礎の主体と
なる現場打ちコンクリート製筒状外殻部が形成される形
式の筒状外殻基礎及びその造成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来筒状をなす基礎として、井筒基礎が
著名である。井筒基礎は上下が解放されている筒状構造
物を設置箇所に垂直に据え、該筒状構造物で包囲された
箇所の土砂を掘削しながら該筒状構造物を地中に沈下さ
せ、最後に底スラブのコンクリートを打設して完成させ
るものである。しかしながら、近年構築された基礎上に
載置される上部構造物の大規模化に伴い基礎自体も大型
化し、井筒基礎に於いても井筒の直径が大きくなり、施
工時、内部の掘削土砂量もそれに応じて大量となり、掘
削や土砂の排出について工事量が著しく増加し、それに
伴う工事費用の増加も著しい。一方、最近の掘削技術の
進歩により、地盤に深い溝を容易に掘削できるようにな
り、又場所打ちコンクリート地下連続壁の手法で筒状体
を構成する事ができるようになったので、前記事態に対
処して、従来の井筒基礎工事に於けるような筒状構造物
内部の土砂を掘削排出することなしに工事を進行する事
のできる新形式の筒状基礎、例えば特開平2−1860
09号公報に記載されているような基礎が開発されてい
る。
【0003】このような新形式の筒状基礎に於いては、
前記したように外殻となる筒状体の内部の土砂は掘削排
出されずに残留することになるが、この土砂を何等処理
しない状態で完成された筒状基礎上に上部構造物を構築
してしまうと、残留した土砂は漸次圧密沈下を生じ、ネ
ガティブフリクション現象により筒状体に荷重負担を強
いる悪影響を与える他、筒状体内部上側に空洞部を現出
させ、その結果基礎内部に流水を滞留させることにな
り、凍結時に於けるコンクリートの破壊や該部分に配筋
された鉄筋の腐食を招来させる欠点を生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題の一つは、外殻をなす筒状体内部の土砂層を積
極的に利用して前記欠点を改良しようとするもので、外
殻をなす筒状体内部に於ける土砂層の圧密沈下を防止し
て、ネガティブフリクション現象による筒状体への荷重
負担を軽減し、又筒状壁体内部上側に空洞部を生じさせ
ないようにして、外部からの流水が基礎内部に滞留する
ことによる悪影響を生じさせる事が無く、更に内部土砂
層を利用して上部に構築される構造物の基礎荷重の一部
を負担させるようにした筒状外殻基礎を提供する事にあ
る。又本発明が解決しようとする課題の他の一つは、こ
のように改良された新形式の筒状外殻基礎を安全に且つ
能率よく造成する事のできる造成方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の筒状外殻基礎は、内部の土砂を掘削排出し
ないで形成される場所打ちコンクリート製の筒状外殻部
と、前記内部の土砂中に固結材を混合して固化させた内
部固化土砂層とよりなるものとしたことを主な発明の構
成上の特徴とするものである。又本発明は、前記主な発
明の構成において、筒状外殻部の下部外側面に場所打ち
コンクリート製の外側拡底部を一体的に張り出したも
の、筒状外殻部の下部内側面に場所打ちコンクリート製
の内側拡底部を一体的に張り出したもの、筒状外殻部の
下部外側面及び下部内側面に場所打ちコンクリート製の
外側及び内側両拡底部を一体的に張り出したもの等の態
様を含むものである。更に本発明は、このような筒状外
殻基礎に於いて、筒状外殻部内の内部固化土砂層の上面
に、無筋又は鉄筋が配設された場所打ちコンクリート製
の被覆床版が設けられていることや、該被覆床版端部を
筒状外殻部上部に一体的に連結したこと、該被覆床版上
面及び筒状外殻部上面の一方又は双方に上部構造物への
連結用鉄筋を突設させたこと等をその態様に含むもので
ある。又前記課題を解決するための本発明の筒状外殻基
礎の造成方法は、基礎設置箇所の地中土砂中に、予め固
結材を混合して固化土砂層を形成し、その後前記固化土
砂層に接して環状溝の掘削を行い、前記環状溝にコンク
リートを打設して筒状外殻部を形成することを特徴とす
るものである。この場合、環状溝の掘削は、全周を縦方
向に分割した部分の範囲を掘削する部分掘削とし、コン
クリート打設は、部分掘削した溝部毎に行う部分打設と
し、前記部分掘削と前記部分打設とを繰り返すことによ
り筒状外殻部を形成する事をその態様に含むものであ
る。
【0006】
【作用】前記のように、本発明の筒状外殻基礎は、内部
の土砂を掘削排出しないで形成される場所打ちコンクリ
ート製の筒状外殻部と、前記内部の土砂中に固結剤を混
合して固化させた内部固化土砂層とよりなるものとした
ので、固化されている内部固化土砂層は、長年月を経て
も圧密沈下することが無く、内部固化土砂層自体の荷重
は筒状外殻基礎内部底面の支持地盤に直接伝達されるか
ら、筒状外殻部にネガティブフリクション現象による荷
重負担の増加を発生させる事はない。又内部固化土砂層
に於いて圧密沈下が発生しないから、筒状壁体内部上側
に空洞部が現出せず、基礎内部に流水を滞留させること
が無い。更に、内部固化土砂層は、固化の程度によりか
なりの強度を保有することになり、自体が上部構造物の
荷重を支持地盤に伝達する基礎構造物としての機能を保
有することになる。従って、内部固化土砂層上面に上部
構造物を載置する現場打ちコンクリート製の被覆床版を
設けて上部構造物の荷重を支持させることができる。当
然の事ながら、コンクリート打設の際、内部固化土砂層
は充分な支持力を有するから、特別な支保工を必要とせ
ず内部固化土砂層の表面に直接被覆床版を打設する事が
出来る。又筒状外殻基礎の造成方法に於て、基礎設置箇
所の地中土砂中に、予め固結材を混合して固化土砂層を
形成し、その後前記固化土砂層に接して環状溝の掘削を
行い、前記環状溝にコンクリートを打設して筒状外殻部
を形成するような工程で造成を行えば、環状溝の掘削時
に溝壁が崩壊して落下するようなことがなく、溝壁の保
護手段を省略するか又は簡単な手段で済ますことがで
き、環状溝の掘削を能率よく行うことが可能であると共
に、拡底部を有する筒状外殻部のための環状溝を掘削す
る場合にあってもその施工が安全に遂行できる。
【0007】
【実施例】本発明の詳細な特徴について、添付図面に記
載された実施例により説明する。図1及び図2は、本発
明にかかる筒状外殻基礎の一実施例を示す。図中1は、
筒状外殻基礎の主体を成す筒状外殻部であって、現場打
ちコンクリートの打設によって全体として筒状に造成さ
れ、その横断面は、本実施例に於いては図2に示される
ように円形をなすものであるが、横断面正方形状に形成
される場合や、横断面長方形状に形成される場合もあ
る。横断面円形の場合、その直径は従来の井筒基礎より
も大径に形成されることも多く、10数mに及ぶ場合も
ある。筒状外殻部1の下端は支持地盤2上に達し、筒状
外殻部1に加えられる基礎荷重を支持地盤2に伝達す
る。図中3は、筒状外殻部1で包囲された内部固化土砂
層であって、本発明に於いては、筒状外殻部1を造成す
るために基礎設置位置に筒状の溝を掘削する場合に、内
部の土砂は、掘削排出せずにそのままの状態で残置され
ており、筒状溝を掘削して、筒状溝に現場打ちコンクリ
ートを打設することにより筒状外殻部1を造成した後
に、その残置された内部の土砂に固結材、例えばセメン
トミルクや薬液を混合し必要に応じて攪拌して固化させ
ることにより内部固化土砂層3を造成することができ
る。その場合、内部固化土砂層3は、筒状外殻部1の下
端と同じ深さを有するものとし、支持地盤2より大きな
支持強度を有するように固結材を配合することが望まし
い。内部固化土砂層3はそれ自体で充分な支持強度を有
するから、内部固化土砂層3の上部に載置された荷重
は、内部固化土砂層3自体によって直接支持地盤2に伝
達される。素より内部固化土砂層3は、充分に固化され
ているため、圧密沈下等の経年変化を生じることはな
い。
【0008】図中4は、被覆床版であって、筒状外殻部
1内の内部固化土砂層3上面に位置し、その詳細が図3
に示されるように、内部に水平鉄筋5等を配筋した現場
打ちコンクリートにより造成される。被覆床版4端部
は、通常筒状外殻部1上部に一体的に連続して形成さ
れ、水平鉄筋5の端部も筒状外殻部1のコンクリート内
部に曲折挿入させることにより、力学的な連結が保たれ
るようにされている。このようにすることによって筒状
外殻部1内の内部固化土砂層3は外部の土砂層等から被
覆され、流水等の侵入も阻止される。前記したように内
部固化土砂層3は、自体が支持強度を有するから、特別
な支保工を使用しないで直接内部固化土砂層3の上面に
被覆床版4のコンクリート打設を行っても支障を生じる
ことはない。尚、被覆床版4は、その使用状況により無
筋とする事もある。内部固化土砂層3が支持強度を保有
することを利用して、例えば橋脚等の上部構造物8の荷
重支持の一部を負担させる事ができる。その場合、被覆
床版4上面から連結用鉄筋6を立ち上げ、又筒状外殻部
1の上面からも連結用鉄筋7を立ち上げた状態で筒状外
殻部1上部及び被覆床版4のコンクリート打設を行い、
突出した連結用鉄筋6,7を上部構造物8に於けるフー
チング9のコンクリートに埋入させるようにすることが
最適である。尤も、連結用鉄筋6又は7の一方を省略す
る事も可能である。
【0009】前記実施例に記載した筒状外殻部1の下部
は、筒体の厚みが上部と同厚のものを示しているが、筒
状外殻部1の許容先端支持力の増加のために、各種の拡
底部を設ける事も可能である。図4には、筒状外殻部1
の下部外側面に、筒状外殻部1と同時に場所打ちコンク
リートを打設して形成される外側拡底部10が張り出し
た筒状外殻部4が示されている。又、図5には、筒状外
殻部1の下部内側面に、筒状外殻部1と同時に場所打ち
コンクリートを打設して形成される内側拡底部11が張
り出した筒状外殻部4が示されている。更に、図6に
は、筒状外殻部1の下部外側面及び下部内側面に、それ
ぞれ筒状外殻壁4と同時に場所打ちコンクリートを打設
して形成される外側拡底部10及び内側拡底部11が共
に張り出した筒状外殻部4が示されている。
【0010】次に、前記筒状外殻基礎の造成方法につい
て説明する。前記筒状外殻基礎の造成にあたり、先ず、
基礎設置位置の地表に予め円形又は方形等筒状外殻部1
の横断面形状に適合するガイドウォールを構築し、既存
の適宜の溝掘り機で所定深さの溝を掘削する作業を、前
記ガイドウォールに沿って繰り返して、環状の溝を掘削
し、次いで筒状外殻部1に拡底部10,11等を設ける
場合には、既存の適宜の拡底用掘削機を前記溝内に挿入
して、溝底部に所定の拡底溝を掘削する。尚、掘削中の
溝内にベントナイト溶液を入れて溝壁を保護する等の処
置を講ずることは従来の溝掘りの場合と同様である。以
上の掘削作業が終了した後、適宜配筋して掘削溝内にコ
ンクリートを打設すれば、筒状外殻部1は完成する。
又、環状溝の掘削は、初めから全周の掘削を行わずに、
全周を縦方向に分割した部分的な範囲の掘削を行い、部
分掘削を完了した部分的な溝部にコンクリート打設を行
い、部分掘削と部分コンクリート打設を繰り返すことに
よって全周の筒状外殻部1を完成させる場合もある。
【0011】筒状外殻部1が完成した後に、筒状外殻部
1内の土砂に固結材を混合し必要に応じて土砂との攪拌
を行って固化させ、内部固化土砂層3を形成する。内部
固化土砂層3の固化が完了した後、内部固化土砂層3の
上面に被覆床版4のために必要な配筋、上部構造物8と
の連結用鉄筋6の配筋等を行ってコンクリートを打設し
被覆床版4を完成させる。以上のような工程により、本
発明にかかる筒状外殻基礎を完成することができるが、
本発明に於いては更に能率的且つ安全な筒状外殻基礎の
造成方法を提供するものである。
【0012】即ち、図7に示すように、筒状外殻部1の
ための環状溝12を掘削機によって掘削する以前に、基
礎設置箇所の地中土砂中に、予め固結材を混合して固化
させることにより固化土砂層14を形成してしまう工程
にその特徴が存在する。その場合固結材の混合は、内部
固化土砂層4の範囲よりやや広い範囲の周囲についての
土砂に対して行うものである。次いで筒状外殻部1のた
めの環状溝12を掘削するが、筒状外殻部1の周囲の幅
は、固化土砂層14の範囲内に納まるため、掘削は固化
土砂層14に接して溝壁が形成されるように、固化土砂
層14内を環状に行われることになる。このような掘削
を行うと、掘削しようとする環状溝の溝壁は、既に充分
に固化し補強されているから、従来の溝掘削の場合のよ
うな溝壁保護の特別な手段を施すことなしに溝の掘削が
可能である。したがって、溝壁保護の為の工程を省略し
た能率的な施工を行うことができる上に、溝壁は内外と
も固化されているので従来の溝壁保護手段に比較して力
学的強度が優れており、拡底掘削の場合等を含めて予期
しない溝壁の崩壊が防止できるのでより安全な施工が可
能である。
【0013】尚、環状溝の掘削は、初めから全周の掘削
を行わずに、全周を縦方向に分割した部分的な範囲の掘
削を行い、部分掘削を完了した部分的な溝部にコンクリ
ート打設を行い、部分掘削と部分コンクリート打設を繰
り返すことによって全周の筒状外殻部1を完成させる場
合もある。環状溝12の掘削作業が終了した後、適宜配
筋をして溝内にコンクリートを打設すれば、筒状外殻部
1が完成する。既に筒状外殻部1内の土砂は固結材によ
り固化されて内部固化土砂層3が形成されているので、
その上面に被覆床版4のために必要な配筋、上部構造物
8との連結用鉄筋6等の配筋等を行ってコンクリートを
打設し被覆床版4を完成させる。本発明に於ける新規な
筒状外殻基礎の造成方法についての実施例は、以上の通
りである。
【0014】
【発明の効果】本発明の効果を要約すれば、次の通りで
ある。 A.本発明の筒状外殻基礎は、内部の土砂を掘削排出し
ないで形成される場所打ちコンクリート製の筒状外殻部
と、前記内部の土砂中に固結剤を混合して固化させた内
部固化土砂層とよりなるものとしたので、固化されてい
る内部固化土砂層は、長年月を経ても圧密沈下すること
が無く、内部固化土砂層自体の荷重は筒状外殻基礎内部
底面の支持地盤に直接伝達されるから、筒状外殻部にネ
ガティブフリクション現象による荷重負担の増加を発生
させる事はない。 B.内部固化土砂層に於いて圧密沈下が発生しないか
ら、筒状壁体内部上側に空洞部が現出せず、基礎内部に
流水を滞留させることが無い。 C.内部固化土砂層は、固化の程度によりかなりの強度
を保有することになり、自体が上部構造物の荷重を支持
地盤に伝達する基礎構造物としての機能を保有すること
になる。従って、内部固化土砂層上面に上部構造物を載
置するための場所打ちコンクリートによる被覆床版を設
けて上部構造物の荷重を支持させることができる。当然
の事ながら、被覆床版打設の際、内部固化土砂層は充分
な支持力を有するから、特別な支保工を必要とせず内部
固化土砂層の表面に直接コンクリートを打設する事が出
来る。又筒状外殻基礎の上部や被覆床版の上面に連結用
鉄筋を突設させることにより、上部構造物と基礎との連
結を確保することができる。
【0015】D.筒状外殻部の下端には、外側、内側及
び内外側に張り出す拡底部を設ける場合には、筒状外殻
部の許容先端支持力を増加させることができる。 E.筒状外殻基礎の造成方法に於て、基礎設置箇所の地
中土砂中に、予め固結材を混合して固化土砂層を形成
し、その後前記固化土砂層に接して環状溝の掘削を行
い、前記環状溝にコンクリートを打設して筒状外殻部を
形成するような工程で造成を行えば、環状溝の掘削時に
溝壁が崩壊して落下するようなことがなく、溝壁の保護
手段を省略するか又は簡単な手段で済ますことができ、
環状溝の掘削を能率よく行うことが可能であると共に、
従来の溝壁保護手段よりもその力学的強度が大きいので
不用意な溝壁の崩落を防止することができ、拡底部を有
する筒状外殻部のための環状溝を掘削する場合にもその
施工が安全に遂行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける筒状外殻基礎の実施例を示す縦
断面図である。
【図2】前記実施例にかかる筒状外殻部の横断面図であ
る。
【図3】前記実施例にかかる基礎上部の拡大縦断面図で
ある。
【図4】外側拡底部を設けた場合の筒状外殻部下部の縦
断面図である。
【図5】内側拡底部を設けた場合の筒状外殻部下部の縦
断面図である。
【図6】外側及び内側両拡底部を設けた場合の筒状外殻
部下部の縦断面図である。
【図7】本発明に於ける筒状外殻基礎の造成方法を説明
する縦断面図である。
【符号の説明】
1 筒状外殻部 2 支持地盤 3 内部固化土砂層 4 被覆床版 5 水平鉄筋 6 連結用鉄筋 7 連結用鉄筋 10 外側拡底部 11 内側拡底部 12 環状溝 13 固化土砂層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の土砂を掘削排出しないで形成され
    る場所打ちコンクリート製の筒状外殻部と、前記内部の
    土砂中に固結材を混合して固化させた内部固化土砂層と
    よりなることを特徴とする筒状外殻基礎。
  2. 【請求項2】 筒状外殻部の下部外側面に、場所打ちコ
    ンクリート製の外側拡底部を一体的に張り出したことを
    特徴とする請求項1記載の筒状外殻基礎。
  3. 【請求項3】 筒状外殻部の下部内側面に、場所打ちコ
    ンクリート製の内側拡底部を一体的に張り出したことを
    特徴とする請求項1記載の筒状外殻基礎。
  4. 【請求項4】 筒状外殻部の下部外側面及び下部内側面
    に、場所打ちコンクリート製の外側及び内側両拡底部を
    一体的に張り出したことを特徴とする請求項1記載の筒
    状外殻基礎。
  5. 【請求項5】 内部固化土砂層の上面に、無筋又は鉄筋
    が配設された場所打ちコンクリート製の被覆床版を形成
    したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記
    載の筒状外殻基礎。
  6. 【請求項6】 内部固化土砂層上面の被覆床版端部は、
    筒状外殻部上部に一体的に連結されていることを特徴と
    する請求項5記載の筒状外殻基礎。
  7. 【請求項7】 筒状外殻部上面及び被覆床版上面の一方
    又は双方には、上部構造物との連結用鉄筋が突設されて
    いることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の筒状
    外殻基礎。
  8. 【請求項8】 基礎設置箇所の地中土砂中に、予め固結
    材を混合して固化土砂層を形成し、その後前記固化土砂
    層に接して環状溝の掘削を行い、前記環状溝にコンクリ
    ートを打設して筒状外殻部を形成することを特徴とする
    請求項1記載の筒状外殻基礎の造成方法。
  9. 【請求項9】 環状溝の掘削は、全周を縦方向に分割し
    た部分の範囲を掘削する部分掘削とし、コンクリート打
    設は、部分掘削した溝部毎に行う部分打設とし、前記部
    分掘削と前記部分打設とを繰り返すことにより筒状外殻
    部を形成することを特徴とする請求項8記載の筒状外殻
    基礎の造成方法。
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