JPH0654116U - 車両用灯具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブ４とコネクタ６との間で露出した端子
４３をシールして腐食から守る車両用灯具を提供するこ
とにある。 【構成】 バルブ４とコネクタ６との間で露出した端子
４３を、前記コネクタ６を前記端子４３に嵌合する際の
そのコネクタ６の押圧力により、シールするシール部材
５、５１、５３を具備する。その結果、バルブ４とコネ
クタ６との間で露出した端子４３をシール部材５、５
１、５３でシールすることができる。しかも、コネクタ
６を端子４３に嵌合する際のそのコネクタ６の押圧力に
より、シール部材５、５１、５３のシール作用を働かせ
るので、上述のシールが確実である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、リフレクタ可動タイプの車両用灯具に係り、特にバルブとコネクタ との間で露出したバルブの端子をシールすることができる車両用灯具におけるシ ール構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

以下、従来のリフレクタ可動タイプの車両用灯具を、図６及び図７を参照して 説明する。 図において、１は例えば合成樹脂製のハウジングである。このハウジング１の 前面および後部に開口部１０および１１をそれぞれ設ける。その前面開口部１０ に接着凹部１２を設ける。 図において、２はレンズである。このレンズ２は、皿形形状をなし、開口部の 全周に接着脚２０を一体に設ける。このレンズ２の接着脚２０をハウジング１の 接着凹部１２にホットメルト等２１により接着シールして、灯室１４を画成する 。 図において、３はリフレクタである。このリフレクタ３を前記灯室１４内にピ ボット軸受等（図示せず）で回動傾動可能に配設する。このリフレクタ３の前面 および後部に開口部３０および３１をそれそれ設ける。その後部開口部３１に取 付スプリング３３の一端を装着する。 図において、４はバルブである。このバルブ４は、フィラメント（図示せず） を封入したガラス管球４０と、そのガラス管球４０の後部に一体に設けた円筒形 状の口金４１と、その口金４１の後端から後方に突設した端子４３とからなる。 かくしてなるバルブ４のガラス管球４０をハウジング１の後部開口部１１及びリ フレクタ３の後部開口部３１からリフレクタ３の前面反射面側に挿入し、そのバ ルブ４をリフレクタ３に取付スプリング３３やバルブ４とリフレクタ３との係合 手段等により着脱可能に取り付ける。なお、図中４２はシェードである。 図において、７は所謂ゴムカバーの防水カバーである。この防水カバー７は、 内周面に環状の凹凸を設けたボス部７０と、そのボス部７０の外周から後方にか つ外方に一体に延設した蛇腹状の弾性部７１と、その弾性部７１の外周から外方 に一体に延設した板状の当接部７２と、その当接部７２の外周から前方にほぼ直 角に一体に延設したシール部７４とからなる。当接部７２の前面に同じくシール 部としての２個の三角ビード７５を一体に突設する。 図において、８は樹脂製の装着キャップである。この装着キャップ８は、薄形 の中空状の円筒形をなし、中央部に透孔８０を設ける。 かくして、前記装着キャップ８を前記ハウジング１の後部開口部１１の縁に、 そのハウジング１と装着キャップ８との係合手段等により着脱可能に取り付ける と共に、前記防水カバー７の当接部７２及び三角ビード７５及びシール部７４を 前記装着キャップ８の開口部８０の縁及び前記ハウジング１の後部開口部１１の 縁に圧接等する。それから、前記防水カバー７のボス部７０をバルブ４の口金４ １に外嵌して、水がハウジング１の後部開口部１１から灯室１４内に侵入するの を防ぐようにシールする。一方、前記バルブ４の端子４３が前記防水カバー７の ボス部７０から外に露出する。 図において、６は電源側のコネクタである。このコネクタ６を前記防水カバー ７のボス部７０から外に露出するバルブ４の端子４３に着脱可能に嵌合して、バ ルブ４を電源側と接続する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述の従来の車両用灯具は、コネクタ６を防水カバー７のボス部７ ０から外に露出するバルブ４の端子４３にただ単に嵌合するものであるから、コ ネクタ６の端子４３への嵌合位置のばら付きにより、バルブ４の口金４１の後部 端面とコネクタ６の嵌合側の端面との間に隙間Ｓが生じる場合がある。このため に、バルブ４の端子４３のうち、バルブ４の口金４１の後部端面とコネクタ６の 嵌合側の端面との間の部分が外部に露出することとなる。この露出した端子４３ が水滴付着や乾燥を繰り返して腐食する虞がある等の問題がある。

【０００４】 本考案の目的は、バルブとコネクタとの間において露出するバルブの端子をシ ールする車両用灯具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、バルブとコネクタとの間で露出した端子を、前記コネクタを前記端 子に嵌合する際のそのコネクタの押圧力により、シールするシール部材を具備す ることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案は、上記の構成により、バルブとコネクタとの間で露出した端子をシー ル部材でシールすることができる。しかも、コネクタを端子に嵌合する際のその コネクタの押圧力により、シール部材のシール作用を働かせるので、上述のシー ルが確実である。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る車両用灯具の実施例のうちの３例を図１乃至図５を参照し て説明する。 図１は本考案に係る車両用灯具の第１の実施例を示した断面図、図２は要部の 一部断面図、図３（Ａ）及び（Ｂ）はシール部材の斜視図である。図中、図６及 び図７と同符号は同一のものを示す。 図において、５は弾性部材からなるシール部材である。このシール部材５は、 例えば独立気泡性ＥＰＤＭ等からなり、図３（Ａ）に示すように、円筒形状をな すもの、又は図３（Ｂ）に示すように、円盤形状のものに端子４３が挿通する切 欠５０を設けたもの等である。このシール部材５は、防水カバー７のボス部７０ と弾性部７１との付け根部分に一体に成形したり、又は別個に成形して上述の箇 所に接着したりする。

【０００８】 この実施例における本考案の自動車用灯具は、以上の如き構成よりなるので、 防水カバー７のボス部７０から外部に露出するバルブ４の端子４３にコネクタ６ を嵌合すると共に、そのコネクタ６の嵌合側端面をシール部材５に強く当接させ る。すると、シール部材５が撓んで弾性変形（圧縮）し、そのシール部材５の復 元力でシール部材５がコネクタ６の嵌合側端面に水密に圧接する。この結果、コ ネクタ６の端子４３への嵌合位置のばら付きにより生じる場合があるバルブ４と コネクタ６との間の隙間において露出した端子４３をシール部材５でシールする ことができるので、上述の端子４３を腐食から守ることができる。 しかも、コネクタ６を端子４３に嵌合する際のそのコネクタ６の押圧力により 、シール部材５のシール作用を働かせるので、上述のシールが確実である。

【０００９】 図４は本考案に係る車両用灯具の第２の実施例を示した要部の一部断面図であ る。図中、図１乃至図３及び図６及び図７と同符号は同一のものを示す。 この実施例のものは、弾性部材からなる防水カバー７のボス部７０から蛇腹形 状のシール部材５１を一体に設けたものであって、端子４３にコネクタ６を嵌合 すると共に、そのコネクタ６の嵌合側端面をシール部材５１に強く当接させて、 バルブ４とコネクタ６との間で露出した端子４３をシール部材５１でシールする 。この実施例のものは、上述の第１の実施例のものと同様の作用効果を達成する ことができる。

【００１０】 図５は本考案に係る車両用灯具の第２の実施例を示した要部の一部断面図であ る。図中、図１乃至図４及び図６及び図７と同符号は同一のものを示す。 この実施例のものは、コネクタ６に外嵌した弾性部材からなるゴムブーツ５２ の嵌合側端面から蛇腹形状のシール部材５３を一体に突設したもので、端子４３ にコネクタ６を嵌合すると共に、そのコネクタ６のゴムブーツ５２のシール部材 ５３を防水カバー７のボス部７０に強く当接させて、バルブ４とコネクタ６との 間で露出した端子４３をシール部材５３でシールする。この実施例のものは、上 述の第１の実施例のもの及び第２の実施例のものと同様の作用効果を達成するこ とができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上から明らかなように、本考案の車両用灯具は、バルブとコネクタとの間で 露出した端子を、前記コネクタを前記端子に嵌合する際のそのコネクタの押圧力 により、シールするシール部材を具備するものであるから、バルブとコネクタと の間で露出した端子をシール部材でシールすることができる。しかも、コネクタ を端子に嵌合する際のそのコネクタの押圧力により、シール部材のシール作用を 働かせるので、上述のシールが確実である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る車両用灯具の第１の実施例を示し
た断面図である。

【図２】要部の一部断面図である。

【図３】（Ａ）円筒形状のシール部材の斜視図、（Ｂ）
は円盤形状のもので切欠を設けたシール部材の斜視図で
ある。

【図４】本考案に係る車両用灯具の第２の実施例を示し
た要部の一部断面図である。

【図５】本考案に係る車両用灯具の第２の実施例を示し
た要部の一部断面図である。

【図６】従来の車両用灯具を示した断面図である。

【図７】従来の車両用灯具のバルブ及びコネクタ及び防
水カバーの一部断面図である。

【符号の説明】

１…ハウジング、１４…灯室、２…レンズ、３…リフレ
クタ、４…バルブ、５及び５１及び５３…シール部材、
６…コネクタ、７…防水カバー、８…装着キャップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 後部に開口部を設けたハウジングと、そ
   のハウジングの前方に配設したレンズと、そのハウジン
   グおよびレンズにより画成された灯室と、その灯室内に
   回動可能に配設したリフレクタと、そのリフレクタに取
   り付けたバルブと、そのバルブ及び前記ハウジングの後
   部開口部に装着し、水が灯具内に侵入するのを防ぐ防水
   カバーと、その防水カバーから外部に突出した前記バル
   ブの端子に接続したコネクタとを備えた車両用灯具にお
   いて、 前記バルブと前記コネクタとの間で露出した端子を、前
   記コネクタを前記端子に嵌合する際のそのコネクタの押
   圧力により、シールするシール部材を具備することを特
   徴とする車両用灯具。