JPH0650401Y2 - 塵芥収集車の投入案内板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は塵芥収集車に設けた投入案内板に関する。

（従来の技術） 従来、塵芥投入箱の投入口に設けた投入案内板は、たと
えば実開昭62−168003号公報記載のように、投入口下縁
材で軸支され、テールゲート内側の格納位置と略水平に
後方に突出する作業位置とに回動自在に設けられている
が、前記作業位置において、投入案内板の下面は軸支部
から離れた位置で下方から突出した軸受に支持され、投
入口下縁材上面とは接触せず隙間があり、さらに裏側に
箱形の補強部材がある分、作業位置において投入案内板
上面が投入口下縁材上面より高い位置にある。

（本考案が解決しようとする課題） よって、塵芥投入時、塵芥の入った容器等を投入案内板
の上に載せるが箱形に高くなった分労力を必要とし、作
業がやりにくく、また作業位置で投入案内板下面と投入
口下縁材上面との隙間から汚水が流出することがある。

（課題を解決するための手段） 前記課題を解決するための本考案では、塵芥収容箱の後
方開口部に塵芥投入箱を連設し、この塵芥投入箱に回転
板と押込板とを装備した塵芥収集車において、前記塵芥
投入箱に形成された投入口に開閉自在なテールゲートを
設け、該テールゲートの内側の格納位置と後方に傾倒し
た作業位置でとに回動可能な投入案内板を塵芥投入箱に
軸支し、該投入案内板が作業位置にあるとき、案内板上
面のうち投入口下縁材上面と接する部分を平板状とし、
該投入口下縁材上面と略同じ高さにしたことを特徴とす
るものである。

また、前記投入案内板の軸支側端部を作業位置で投入口
下縁材とラップさせたものである。

（作用） 塵芥投入箱の後方にあるテールゲートを開け、塵芥投入
箱の内部に格納されている投入案内板を後方に傾倒した
作動位置にした後、塵芥のはいった容器等を一旦投入案
内板の上に載せる等して塵芥を塵芥投入箱の貯留室の中
に投入する。このとき投入案内板の高さが投入案内板を
付けていないものと略同一のため投入作業を容易に行う
ことができる。

（実施例） 実施例について図面を参照して説明する。

第１図において３は塵芥収集車１の車枠２上に搭載され
る塵芥収容箱であって、その後部上端にはヒンジピン４
を介して塵芥投入箱が揺動可能に連結されるとともに、
塵芥収容箱３に形成された後方開口部６は前記塵芥投入
箱５に連通している。塵芥投入箱５後部には投入口７が
形成され、該投入口７には上下にスライドするテールゲ
ート８が開閉自在に設けられている。

投入口７の底部には断面略半円形状の貯留室９が形成さ
れている。塵芥投入箱５内には貯留室９内に投入された
塵芥を掻上げるための回転板10とこの回転板10にて供給
された塵芥を収容箱３内に押込むための押込板11とが装
備されている。

また、前記投入口下縁材12上面には第２図に示すよう
に、塵芥を投入する際容器を載せることができる等塵芥
投入作業を容易にするため投入案内板13が設けられてい
る。該投入案内板13は平板状の案内板14と、作業位置で
投入口下縁材より外側の案内板14の裏側に固着した補強
部材15と、案内板14の左右両側に固着され一端が夫々前
方の軸支側に突出し軸受18を有する側板16と、該側板16
を塵芥投入箱５に軸支する支持軸17とで構成され、投入
案内板13は投入口７の横幅は一杯に亘って設けられてい
る。

案内板14の軸支側寄りには補強部材15は装着されず、案
内板14のみで投入案内板13の軸支側端部13aを形成し、
案内板下面14bが投入案内板13の下面となっている。ま
た、投入案内板13の上面には補強部材等は装着されず、
平坦な案内板上面14aが投入案内板13の上面となる。

投入案内板13は、投入口７下方の塵芥投入箱５に支持軸
17にて軸支され、支持軸17を回動中心として投入口下縁
材12上側で回動自在であり、鎖線で示す格納位置Ａと実
線で示す作業位置Ｂとに回動可能であって、格納位置Ａ
では前記テールゲート８の内側となるよう配設されてい
る。

投入口下縁材12外側の下部後方には支持部材19が適数個
突出して固着され、各支持部材19の上面には緩衝材20が
固着されている。投入案内板13は作業位置Ｂでは後方略
水平に傾倒されて補強部材15下面を緩衝材20上面に当接
し、案内板上面14aを略水平に支持している。

前記のとおり軸支側端部13aには補強部材15が無いので
作業位置Ｂで投入口下縁材上面12aと対向するのは案内
板下面14bである。投入案内板13は緩衝材20を介して支
持部材19で支持されている。したがって作業位置Ｂにお
いて案内板上面14a,即ち投入案内板13上面と投入口下縁
材上面12aとの高さの差は案内板14の板厚分だけであ
り、略同じ高さに近い。

軸受18の外周下縁は投入口下縁材上面12aより上方にな
るので、支持軸17の中心も投入口下縁材上面12aよりも
上方となり、従って案内板14よりも上方となる。このた
め第２図で明らかなように、案内板14と支持軸17中心と
はオフセットされた状態となっている。

塵芥投入作業時、塵芥を投入案内板13上面に載せるた
め、その高さまで持ち上げる必要がある。投入案内板を
設けていない機種では、投入口下縁材上面の高さまで持
ち上げれば良い。本考案に係る投入案内板13上面と投入
口下縁材上面12aとは作業位置で略同じ高さなので、塵
芥を持ち上げる高さが、投入案内板13を設けていない機
種の場合と殆んど同じとなる。

また、投入案内板13の軸支側端部13aの下面である案内
板下面14bと投入口下縁材上面12aとが作業位置Ｂで対向
してラップしているが、第２図に示すように重なり部の
前後長さを極力長くしている。このため、前記ラップ部
は前後長さと横幅が長くなり、十分な面積を確保できる
ため、汚水が投入案内板13と投入口下縁材12の間の隙間
から流出して洩れるのを効果的に防ぐことができる。

（考案の効果） 投入口案内板が作業位置にあるとき、案内板上面のうち
投入口下縁材上面と接する部分を平板状とし投入口下縁
材上面と略同じ高さにしたことにより、塵芥投入時塵芥
を投入案内板上面まで持ち上げる高さが、従来の箱形の
投入案内板に比べ低くなった分投入作業が容易となり、
作業者の労力を軽減することができる。

また、作業位置で投入案内板軸支側前部を投入口下縁材
と十分な面積でラップさせたので、汚水の流出を効果的
に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は塵芥収集車後部の一部断面視側面図、第２図は
投入案内板附近の縦断面図である。 １……塵芥収集車、３……塵芥収容箱、５……塵芥投入
箱、６……後方開口部、７……投入口、８……テールゲ
ート、10……回転板、11……押込板、12……投入口下縁
材、12a……投入口下縁材上面、13……投入案内板、13a
……軸支側端部、Ａ……格納位置、Ｂ……作業位置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−168003（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−151703（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】塵芥収容箱の後方開口部に塵芥投入箱を連
   設し、この塵芥投入箱内に回転板と押込板とを装備した
   塵芥収集車において、前記塵芥投入箱に形成された投入
   口に開閉自在なテールゲートを設け、該テールゲートの
   内側の格納位置と後方に傾倒した作業位置とに回動可能
   な投入案内板を塵芥投入箱に軸支し、該投入案内板が作
   業位置にあるとき、案内板上面のうち投入口下縁材上面
   と接する部分を平板状とし、該投入口下縁材上面と略同
   じ高さにしたことを特徴とする塵芥収集車の投入案内
   板。
2. 【請求項２】前記投入案内板の軸支側端部を作業位置で
   投入口下縁材とラップさせた、請求項１記載の塵芥収集
   車の投入案内板。