JPH0650283A - 全周流型ポンプ - Google Patents

全周流型ポンプ

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Publication number
JPH0650283A
JPH0650283A JP5110084A JP11008493A JPH0650283A JP H0650283 A JPH0650283 A JP H0650283A JP 5110084 A JP5110084 A JP 5110084A JP 11008493 A JP11008493 A JP 11008493A JP H0650283 A JPH0650283 A JP H0650283A
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JP
Japan
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casing
pump
motor
protrusion
outer cylinder
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Pending
Application number
JP5110084A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kobayashi
真 小林
Kunihiko Fujii
邦彦 藤井
Masakazu Yamamoto
雅和 山本
Yoshio Miyake
良男 三宅
Kikuichi Mori
喜久一 森
Seigo Katsuta
政吾 勝田
Hiromi Sakagami
浩美 坂頂
Kouji Isemoto
耕司 伊勢本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス製ケーシングであってもケーシング内
に配置されるモータを強固に支持できる全周流型ポンプ
を提供する。 【構成】 板金製のポンプケーシングとポンプケーシン
グ内に設けられたモータ22の外周部との間に環状の流
路を形成した全周流型ポンプにおいて、モータ22の外
周面に設けられたモータフレーム外胴24に外方に突出
した突起24aを設け、突起24aの外側面をポンプケ
ーシングの外筒9の内周面に嵌合することによりモータ
22をポンプケーシングに固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全周流型ポンプに係り、
特に板金製ポンプケーシングを備えた全周流型ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプケーシングとモータとの間に環状
の流路を備え吸込口と吐出口とが同一線上に配置される
全周流型インラインポンプが知られている。斯かるイン
ラインポンプのポンプケーシングは、吸込側ケーシング
と、吐出側ケーシングと、これら吸込側ケーシングと吐
出側ケーシング間に設けられた外筒とによって構成され
ている。そして、吸込側ケーシング及び吐出側ケーシン
グは鋳鉄等の鋳物製からなり、したがって、これらケー
シングは一般的に剛性に富んでいる。
【0003】一方、ポンプケーシング内にはキャンドモ
ータが配設されており、このキャンドモータは鋳物製の
剛性を有したケーシングに固定され支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した鋳物製のケー
シングを備えた全周流型インラインポンプにおいては、
ケーシング、特に吸込側ケーシング及び吐出側ケーシン
グが剛性を有しているため、キャンドモータをこれらケ
ーシングに固定して支持させることができた。しかしな
がら、ケーシングがプレス製になった場合には、ケーシ
ングが剛性に欠けるため、前記キャンドモータをケーシ
ングに固定支持させることができないという問題点があ
った。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、プレス製ケーシングであって
もケーシング内に配置されるモータを強固に支持できる
全周流型ポンプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の全周流型ポンプの第1の態様は、板金製
のポンプケーシングと該ポンプケーシング内に設けられ
たモータの外周部との間に環状の流路を形成した全周流
型ポンプにおいて、吸込ノズルを有した板金製の吸込側
ケーシングと、該吸込側ケーシングに接続され前記モー
タを収容する板金製の外筒と、前記モータを前記外筒に
固定する固定手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】また、本発明の全周流型ポンプの第2の態
様は、板金製のポンプケーシングと該ポンプケーシング
内に設けられたモータの外周部との間に環状の流路を形
成した全周流型ポンプにおいて、前記モータの外周面に
設けられたモータフレーム外胴に外方に突出した突起を
設け、該突起の外側面をポンプケーシングの外筒の内周
面に嵌合することにより前記モータを前記ポンプケーシ
ングに固定したことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の全周流型ポンプの第3の態
様は、板金製のポンプケーシングと該ポンプケーシング
内に設けられたモータの外周部との間に環状の流路を形
成した全周流型ポンプにおいて、前記ポンプケーシング
の外筒に内方に突出した突起を設け、該突起の内側面を
前記モータの外周面に設けられたモータフレーム外胴に
嵌合することにより前記モータを前記ポンプケーシング
に固定したことを特徴とするものである。
【0009】さらに、本発明の全周流型ポンプの第4の
態様は、吸込側ケーシングと吐出側ケーシングとこれら
吸込側ケーシングと吐出側ケーシングとを接続する円筒
状の外筒からなるポンプケーシングと、該ポンプケーシ
ング内に設けられたモータとを備えた全周流型ポンプに
おいて、前記吸込側ケーシング及び吐出側ケーシングの
少なくとも一方には開口部側の端部外周部に外方に延設
された鍔部を設け、該鍔部を相手側部品とともに挟持し
て前記吸込側ケーシング又は吐出側ケーシングを固定す
るためのフランジを設け、前記モータの外周面に設けら
れたモータフレーム外胴に外方に突出した突起又はポン
プケーシング外筒から内方に突出した突起を設け、前記
吸込側ケーシング及び吐出側ケーシングの少なくとも一
方には前記突起に係合する係合部材を設けたことを特徴
とするものである。
【0010】また、本発明の全周流型ポンプの第5の態
様は、吸込側ケーシングと円筒状の外筒とを備えたポン
プケーシングと、該ポンプケーシング内に設けられたモ
ータとを備えた全周流型ポンプにおいて、前記外筒の外
周部に、内圧による外筒の変形を防止するための補強バ
ンドを取付けたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】前述した構成からなる本発明の第1の態様によ
れば、モータは固定手段によってポンプケーシングの外
筒に固定される。また、本発明の第2の態様によれば、
モータフレーム外胴に外方に突出した突起を設け、この
突起の外側面をケーシングの外筒の内周面に嵌合すると
ともに、この嵌合部で両者を接合することによりモータ
をケーシングに固定することができる。したがって、モ
ータは突起によって剛性が強化されたモータフレーム外
胴を介して円筒状の外筒に固定されるため、モータはポ
ンプケーシングに強固に支持される。
【0012】また、本発明の第3の態様によればポンプ
ケーシングの外筒に内方に突出した突起を設け、この突
起の内側面をモータのモータフレーム外胴の外周面に嵌
合するとともに、この嵌合部で両者を接合することによ
りモータをケーシングに固定することができる。したが
って、モータは突起によって剛性が強化された円筒状の
ポンプケーシング外筒に固定されるため、モータはポン
プケーシングに強固に支持される。
【0013】さらに本発明の第4の態様によれば、吸込
側ケーシング又は吐出側ケーシングに設けられた係合部
材を、モータフレーム外胴に設けられた突起又はポンプ
ケーシング外筒に設けられた突起に係合させることによ
り、捩り外力等の外力に対して吸込側ケーシング又は吐
出側ケーシングの回転を防止することができる。
【0014】また、本発明の第5の態様によれば、ポン
プケーシングの外筒に補強バンドを取付けたため、内圧
による外筒の変形を抑えることができ、モータフレーム
外胴に形成されたリブとポンプケーシングの外筒との接
合部の荷重を低減でき、外筒の板厚を小さくできる。ま
た、補強バンドは平帯材を円筒状に成形することにより
形成したため、板材の歩留まりを向上できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る全周流型ポンプの第1実
施例を図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発
明の全周流型インラインポンプを示す断面図である。本
実施例に示すインラインポンプは、吸込側ケーシング1
と、吐出側ケーシング5と、この吸込側ケーシング1と
吐出側ケーシング5間を接続する外筒9とを備えてい
る。吸込側ケーシング1及び吐出側ケーシング5は、ス
テンレススチール等の鋼板をプレスにより深絞りして形
成されている。
【0016】吸込側ケーシング1、外筒9及び吐出側ケ
ーシング5は、それぞれ開口部側の端部外周部に、それ
ぞれ外方に延設された鍔部1a,9a,9b,5aを備
えている。そして、吸込側ケーシング1と外筒9とは、
相隣接する鍔部1a,9aが鋳鉄等の鋳物製のフランジ
20A,20Bにより挟持されるとともにボルト37に
より締め付けられることにより、一体に接続されてい
る。また、吐出側ケーシング5と外筒9とは、同様に相
隣接する鍔部5a,9bが鋳鉄等の鋳物製のフランジ2
1A,21Bにより挟持されるとともにボルト37によ
り締め付けられることにより、一体に接続されている。
なお、フランジ20B,21Bは二つ割のフランジによ
り構成されている。そして、これら吸込側ケーシング
1、吐出側ケーシング5及び外筒9とで板金製のポンプ
ケーシングが構成され、このポンプケーシング内にはキ
ャンドモータ22が配設されている。
【0017】吸込側ケーシング1は切頭円錐台上の本体
部2と、この本体部2より吸込側に延設された円筒上の
吸込ノズル3とを備えている。また、吐出側ケーシング
5も、吸込側ケーシング1と同様に、切頭円錐台状の本
体部6と、この本体部6より吸込側に延設された円筒状
の吐出ノズル7とを備えている。そして吐出側ケーシン
グ5と、吸込側ケーシング1とは全く同一寸法及び同一
形状に形成されている。
【0018】一方、吸込側ケーシング1の内側には板金
製の内ケーシング10が設けられており、この内ケーシ
ング10は容器状の本体部11と、この本体部11より
吸込側に延設された円筒状の吸込側部12とから構成さ
れている。そして、内ケーシング10の本体部11の内
側にはガイドベーンまたはボリュートを構成する案内装
置13が設置されている。案内装置13はインロー嵌合
部を有し、このインロー嵌合部がキャンドモータ22の
モータフレーム23と嵌合されている。このキャンドモ
ータ22のモータフレーム23は高い剛性を有してお
り、このモータフレーム外胴23に案内装置13が支持
されるため、結果として、内ケーシング10は高い剛性
を有したキャンドモータ22のモータフレーム外胴23
に支持されることになる。内ケーシング10の吸込側部
12の一端は、吸込ノズル3の近傍まで延びている。そ
して、内ケーシング10の吸込側部12の端部と吸込側
ケーシング1の吸込ノズル3との間隙にはシール部材1
4が介装されており、このシール部材14によって吸込
側(低圧側)と吐出側(高圧側)とがシールされてい
る。
【0019】内ケーシング10の内側には羽根車15が
収容されており、この羽根車15はキャンドモータ22
の主軸16に固定され支持されている。また、内ケーシ
ング10の吸込側部12の内側には旋回防止板18が固
定されている。内ケーシング10の本体部11と吸込側
部12との隣接部にはライナーリング19が配設されて
おり、このライナーリング19と羽根車15の端縁部1
5aとの間にはわずかなクリアランスが形成されてい
る。
【0020】また、吸込ノズル3及び吐出ノズル7に
は、それぞれ中間リング46を介して吸込フランジ47
及び吐出フランジ48がそれぞれ固定されている。すな
わち、中間リング46はケーシング本体と同材質のステ
ンレススチール等からなり、開口部46aと凹部46b
と雄ネジ部46cとを有し、その前端面が相手側フラン
ジ(図示せず)とのシール面46sになっている。そし
て、中間リング46の開口部46aに吸込ノズル3(又
は吐出ノズル7)の小径部3b(又は7b)が溶接によ
り接合され、中間リング46の凹部46bがインロー嵌
合部を構成し、この凹部46bに吸込ノズル3(又は吐
出ノズル7)の大径部3a(又は7a)が嵌合されると
ともに溶接により接合されている。一方、吸込フランジ
47及び吐出フランジ48は、ケーシング本体とは異な
った材料、例えば、鋳鉄(FC)等からなり、その内端
部にそれぞれ雌ネジ部47a,48aを有し、この雌ネ
ジ部47a,48aによって中間リング46に螺合され
固定されている。
【0021】前記キャンドモータ22のモータフレーム
23は略円筒状のフレーム外胴24と、このフレーム外
胴24の両側開口部に設けられたフレーム側板25,2
6とから構成されている。フレーム外胴24は図2及び
図3に示されるように、その外周面に軸方向に沿って放
射状に複数の突起24aが形成されている。この複数の
突起24aは、プレス成形によってモータフレーム外胴
24に一体に形成され、そして、これら突起24aの外
側面がポンプケーシングの外筒9の内周面に嵌合される
とともに、この嵌合部で両者はスポット溶接等で接合さ
れ一体化されている。
【0022】また、突起24の一つには、リード線取出
口24bが形成されており、このリード線取出口24b
よりモータのリード線が取り出され、このリード線は外
筒9に形成された開口9cを通って、前記フランジ21
Bに一体に形成されたターミナルボックス38に取り出
されるようになっている。
【0023】前記キャンドモータ22のモータフレーム
23内には、ステータ27及びロータ28が配設されて
いる。ロータ28は主軸16によって支持されており、
また、ステータ27の内側には円筒状のキャン29が嵌
着されている。前記フレーム側板25には、ラジアル軸
受30が設けられ、ラジアル軸受30は主軸16に嵌合
された軸スリーブ31を回転支承するようになってい
る。
【0024】前記フレーム側板26には、軸受ハウジン
グ32が着脱可能に設けられており、この軸受ハウジン
グ32とフレーム側板26間には弾性材からなるOリン
グ40が介装されている。この軸受ハウジング32とフ
レーム側板26との固定はすきまばめのインローと弾性
材からなるOリング40によってなされている。軸受ハ
ウジング32は押え板41によってフレーム側板26か
らの軸方向の抜け止めがなされている。又、軸受ハウジ
ング32とフレーム側板26の軸方向の間隙には弾性部
材42が介装されている。軸受ハウジング32はラジア
ル軸受33と固定側スラストメタル34とをそれぞれ保
持しており、ラジアル軸受33は主軸16に嵌合された
軸スリーブ35を回転支承するようになっている。
【0025】一方、主軸16の吐出側端部には、前記軸
受ハウジング32を挟むように二つのスラストディスク
36,37が固定されており、スラストディスク36は
固定側スラスト摺動部材を構成する前記ラジアル軸受3
3の端面と対向する回転側スラストメタル38を備え、
スラストディスク37は前記固定側スラストメタル34
と対向する回転側スラストメタル39を備えている。
【0026】前記インラインポンプの作用を簡単に説明
すると、吸込ノズル3より吸い込まれた流体は、内ケー
シング10の吸込側部12を通って羽根車15内に導か
れる。回転する羽根車15から吐出された流体は、案内
装置13を経て半径方向から軸方向に流れ方向が転換さ
れた後、外筒9とキャンドモータ22のモータフレーム
外胴24との間に形成された環状の流路45に流入し、
この流路45を通って吐出側ケーシング5内に流入す
る。その後、流体は吐出側ケーシング5に一体に形成さ
れた吐出ノズル7より排出される。
【0027】本実施例によれば、キャンドモータ22を
ポンプケーシングに固定支持するために、何ら特別な部
品を必要としないため、部品点数の削減を図ることがで
きる。また、モータフレーム外胴23に形成された突起
24aの外側面とポンプケーシングの外筒9とを嵌合
し、かつこの嵌合部の少なくとも1箇所をスポット溶接
等により接合できるため、溶接作業が容易である。さら
に、モータフレーム外胴24に突起24aを形成するこ
とにより、モータフレーム外胴24自体の剛性が向上す
る。
【0028】次に、本発明の第2実施例を図4及び図5
を参照して説明する。本実施例においては、モータフレ
ーム外胴24に形成された突起24aは、軸方向に沿っ
て断続的に設けられている。断続的な2個の突起24
a,24a間の平坦部24cは、完全な円形を保ち、ス
テータ27と接触するようになっている。また、2ヵ所
に分かれた突起24a,24aは同一寸法形状になって
いる。そして、突起24aは、図5に示されるように円
周上に3ヵ所設けられ、突起24aの最大外径寸法とケ
ーシングの外筒9の内径寸法は、圧入嵌合以上となるよ
うに設定されている。ここで突起24aを4個以上とす
ると、突起外周径と外筒内径の精度確保が困難で、生産
性が大きく低減する。無理に溶接すると精度の狂った分
だけ内部応力が残り、耐久性が悪くなる。また、突起2
4aの一つには、リード線取出口24bが形成されてお
り、このリード線取出口24bよりモータのリード線が
取り出されるようになっている。その他の構成は図2及
び3に示す実施例と同様である。
【0029】本実施例によれば、断続的に形成された突
起24a, 24a間の平坦部24cが、ステータコア圧
入時に、モータフレーム外胴24の剛性を確保し、その
結果、ステータコアの締付力を確保する。また、モータ
出力(Mkw)が変化し、ステータコアの積厚(L)が変
化しても、モータフレーム外胴24の成形時に、突起金
型を軸方向に移動することにより、ステータコアの積厚
に関係なく、共通の突起金型を使用することができる。
【0030】また、本実施例によれば、モータフレーム
外胴24もポンプケーシングの外筒9もプレス成形品で
あるため、モータフレーム外胴24をポンプケーシング
の外筒9に圧入する際、各々の寸法に追随し、複数の突
起24aは、いずれも外筒9の内面に接触し、溶接強度
を確実に管理することができる。
【0031】次に、本発明の第3の実施例を図6乃至図
8を参照して説明する。図6において、図1の構成要素
と同一の作用及び機能を有する構成要素は同一符号を付
して説明を省略する。本実施例においては、ポンプケー
シングの外筒9の内周面に内方に突出する複数の突起9
dが形成されている。この複数の突起9dは、図7及び
図8に示されるようにプレス成形によってポンプケーシ
ングの外筒9に一体に形成され、そして、これら突起9
dの内側面がモータフレーム外胴24の外周面に嵌合さ
れるとともに、この嵌合部で両者はスポット溶接等で接
合され一体化されている。
【0032】また、本実施例においては、モータフレー
ム外胴24に1箇所の突起24aが形成されており、こ
の突起24aにリード線取出口24bが形成され、この
リード線取出口24bよりモータのリード線が取り出さ
れ、このリード線は外筒9に形成された開口9cを通っ
て、外筒9に固定されたターミナルボックス38に取り
出されるようになっている。
【0033】なお、本実施例においては、内ケーシング
10は吸込側の仕切板11aと案内装置12aとにより
構成されている。また、負荷側のフレーム側板25に
は、反負荷側と同様に軸受ハウジング52が着脱可能に
設けられており、軸受ハウジング52とフレーム側板2
5間には弾性材からなるOリング53が介装されてい
る。
【0034】図1乃至図5に示す実施例においては、モ
ータのステータと、モータフレーム外胴24に外筒9と
嵌合するために設けられた突起24aとの間には、空気
層ができる可能性がある。空気は金属よりも熱伝導性が
悪いため、突起の分だけモータの冷却効果が悪くなる恐
れがある。本実施例によればリード線取出用の突起の箇
所を除いてステータとモータフレームが全面的に当接す
るため、モータの冷却効果が良好となる。従ってモータ
を小型にできる。
【0035】次に、本発明の第4実施例を図9及び図1
0を参照して説明する。本実施例においては、全ての突
起はポンプケーシングの外筒9に設けられている。即
ち、リード線取出部の突起9dも外筒9に設けられてい
る。そして、モータフレーム外胴24のリード線取り出
し口24bに対応した突起9dの箇所にリード線取出用
の開口9cが設けられている。本実施例によれば、ステ
ータとモータフレームが全面的に当接するため、モータ
の冷却効果がさらに良好となる。
【0036】次に、吸込側ケーシング及び吐出側ケーシ
ングを廻り止めするための廻り止め機構及び補強バンド
を備えた実施例を図11乃至図13を参照して説明す
る。図11に示す全周流型インラインポンプは図1に示
す全周流型インラインポンプと略同一の構造であり、同
一の作用及び機能を有する構成要素は図1の構成要素と
同一符号を付して説明を省略する。なお、図12は図1
1の要部を示す上面図である。
【0037】吸込側ケーシング1及び吐出側ケーシング
5の開口側端部には、図11及び図12に示されるよう
に先端部にU字状の切欠き43aを有した係合部材43
が溶接によって固着されている。そして、係合部材43
の切欠き43aはモータフレーム外胴24に形成された
突起24aに係合されている。これによって、吸込側ケ
ーシング1及び吐出側ケーシング5は、フランジ20,
21に対して廻り止めがなされる。なお、図12は外筒
9を除去して吸込側ケーシング1、係合部材43及び突
起24aを見た上面図である。本実施例によれば、ケー
シング1,5の鍔部1a,5aに廻り止め用の切欠き等
を形成する必要がないため、鍔部1a,5aの大きさを
小さくすることができる。なお、本実施例の内ケーシン
グ10は本体部11aと、吸込側部12aとに分割され
ており、接続部にシール部材44が介装されている。な
お、外筒9に突起を設け、この突起に係合部材43を係
合させてもよい。
【0038】また本実施例においては、リブ24a,2
4aの間において、ポンプケーシングの外筒9の外周部
に、内圧による外筒の変形を防止するための補強バンド
55が溶接等によって接合されている。補強バンド55
は図13に示されるように平帯材を円筒状に成形するこ
とにより形成されている。モータフレーム23とポンプ
ケーシングの外筒9とは逆方向に荷重を受けるため、即
ち、モータフレーム23は外圧を、外筒9は内圧を受け
るため、リブ24aと外筒9との接合部は引張荷重を受
ける。このとき、補強バンド51がない場合には、隣接
するリブ24a,24a間の間隔が長いと、外筒9の変
形が大きくなり、接合部に加わる引張荷重が大きくなる
ため、この接合部にはより高い強度が必要となる。しか
しながら、本実施例においては、補強バンド55が外筒
9の内圧による変形を防止するため、接合部に高い強度
を持たせる必要がなく、ひいては外筒9の板厚を小さく
することができる。
【0039】図1乃至図13に示す実施例においては、
全周流型インラインポンプに本発明を適用したが、ポン
プ型式はこれに限らず、例えば両吸込全周流型ポンプに
も適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の態様
によれば、モータを固定手段によってポンプケーシング
の外筒に強固に固定できる。また、本発明の第2の態様
によればモータフレーム外胴に外方に突出した突起を設
け、この突起の外側面をポンプケーシングの外筒の内周
面に嵌合するとともに、この嵌合部で両者を接合するこ
とによりモータをポンプケーシングに固定することがで
きる。したがって、モータは突起によって剛性が強化さ
れたモータフレーム外胴を介してポンプケーシングの外
筒に接合されるため、モータはポンプケーシングに強固
に支持される。
【0041】また、本発明によれば、モータフレーム外
胴にプレス成形によって突起を一体に設けることができ
るため、製作が容易であり、又、この突起によってモー
タをポンプケーシングの外筒に接合でき、モータを固定
するために特別の部品を必要としないため、部品点数の
削減を図ることができるとともに溶接作業が極めて容易
である。
【0042】さらに、本発明によれば、断続的に形成さ
れた突起が、ステータコア圧入時に、モータフレーム外
胴の剛性を確保し、その結果、ステータコアの締付力を
確保する。また、モータ出力(Mkw)が変化し、ステー
タコアの積厚(L)が変化しても、モータフレーム外胴
の成形時に、突起金型を軸方向に移動することにより、
ステータコアの積厚に関係なく、共通の突起金型を使用
することができる。
【0043】さらにまた、本発明によれば、モータフレ
ーム外胴もポンプケーシングの外筒もプレス成形品であ
るため、モータフレーム外胴をポンプケーシングの外筒
に圧入する際、各々の寸法に追随し、複数の突起は、い
ずれも外筒の内面に接触し、溶接強度を確実に管理する
ことができる。
【0044】また、本発明の第3の態様によれば、ポン
プケーシングの外筒に内方に突出した突起を設け、この
突起の内側面をモータのモータフレーム外胴の外周面に
嵌合するとともに、この嵌合部で両者を接合することに
よりモータをケーシングに固定することができる。従っ
て、モータは突起によって剛性が強化された円筒状のポ
ンプケーシング外筒に固定されるため、モータはポンプ
ケーシングに強固に支持される。しかも、モータのステ
ータとモータフレームが全面的に当接するため、モータ
の冷却効果が良好となる。
【0045】また、本発明の第4の態様によれば、吸込
側ケーシング又は吐出側ケーシングに設けられた係合部
材をモータフレーム外胴に設けられた突起又はポンプケ
ーシング外筒に設けられた突起に係合させることによ
り、捩り外力等の外力に対して吸込側ケーシング又は吐
出側ケーシングの回転を防止することができる。
【0046】さらに、本発明の第5の態様によれば、ポ
ンプケーシングの外筒に補強バンドを取付けたため、内
圧による外筒の変形を抑えることができ、モータフレー
ム外胴に形成されたリブとポンプケーシングの外筒との
接合部の荷重を低減でき、外筒の板厚を小さくできる。
また、補強バンドは平帯材を円筒状に成形することで、
板材の歩留まりを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る全周流型ポンプの第1実施例を示
す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるモータフレームと
外筒とを示す断面図である。
【図3】図2のIII-III線断面図である。
【図4】本発明の第2実施例におけるモータフレームと
外筒とを示す断面図である。
【図5】図4のV-V線断面図である。
【図6】本発明に係る全周流型ポンプの第3実施例を示
す断面図である。
【図7】本発明の第3実施例におけるモータフレームと
外筒とを示す断面図である。
【図8】図7のVIII-VIII線断面図である。
【図9】本発明に係る全周流型ポンプの第4実施例を示
す断面図である。
【図10】本発明の第4実施例におけるモータフレーム
と外筒とを示す断面図である。
【図11】本発明に係る全周流型ポンプにおけるケーシ
ングの廻り止め機構を示す断面図である。
【図12】図11の要部拡大平面図である。
【図13】ケーシング外筒に設けられる補強バンドの斜
視図である。
【符号の説明】
1 吸込側ケーシング 3 吸込ノズル 5 吐出側ケーシング 7 吐出ノズル 9 外筒 10 内ケーシング 13 案内装置 14 シール部材 15 羽根車 16 主軸 22 キャンドモータ 23 モータフレーム外胴 24a 突起 27 スタータ 28 ロータ 30,33 ラジアル軸受 32 軸受ハウジング 43 係合部材 46 中間リング 47 吸込フランジ 48 吐出フランジ 50 補強バンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04D 29/44 D 7314−3H (72)発明者 三宅 良男 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 森 喜久一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 勝田 政吾 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 坂頂 浩美 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 伊勢本 耕司 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板金製のポンプケーシングと該ポンプケ
    ーシング内に設けられたモータの外周部との間に環状の
    流路を形成した全周流型ポンプにおいて、吸込ノズルを
    有した板金製の吸込側ケーシングと、該吸込側ケーシン
    グに接続され前記モータを収容する板金製の外筒と、前
    記モータを前記外筒に固定する固定手段とを備えたこと
    を特徴とする全周流型ポンプ。
  2. 【請求項2】 板金製のポンプケーシングと該ポンプケ
    ーシング内に設けられたモータの外周部との間に環状の
    流路を形成した全周流型ポンプにおいて、前記モータの
    外周面に設けられたモータフレーム外胴に外方に突出し
    た突起を設け、該突起の外側面をポンプケーシングの外
    筒の内周面に嵌合することにより前記モータを前記ポン
    プケーシングに固定したことを特徴とする全周流型ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 板金製のポンプケーシングと該ポンプケ
    ーシング内に設けられたモータの外周部との間に環状の
    流路を形成した全周流型ポンプにおいて、前記ポンプケ
    ーシングの外筒に内方に突出した突起を設け、該突起の
    内側面を前記モータの外周面に設けられたモータフレー
    ム外胴に嵌合することにより前記モータを前記ポンプケ
    ーシングに固定したことを特徴とする全周流型ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記ポンプケーシングの外筒とモータの
    モータフレーム外胴の嵌合部で少なくとも1ヵ所は接合
    されていることを特徴とする請求項2又は3記載の全周
    流型ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記突起に前記モータのリード線を取り
    出すためのリード線取出口を設けたことを特徴とする請
    求項2又は3記載の全周流型ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記突起は軸方向に断続的に設けられて
    いることを特徴とする請求項2又は3記載の全周流型ポ
    ンプ。
  7. 【請求項7】 前記突起は円周上に3個設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の全周流型ポン
    プ。
  8. 【請求項8】 ステータコアの少なくとも一部は、全周
    に亘って前記突起が存在しないモータフレーム外胴の部
    分によって支持されていることを特徴とする請求項2記
    載の全周流型ポンプ。
  9. 【請求項9】 吸込側ケーシングと吐出側ケーシングと
    これら吸込側ケーシングと吐出側ケーシングとを接続す
    る円筒状の外筒からなるポンプケーシングと、該ポンプ
    ケーシング内に設けられたモータとを備えた全周流型ポ
    ンプにおいて、前記吸込側ケーシング及び吐出側ケーシ
    ングの少なくとも一方には開口部側の端部外周部に外方
    に延設された鍔部を設け、該鍔部を相手側部品とともに
    挟持して前記吸込側ケーシング又は吐出側ケーシングを
    固定するためのフランジを設け、前記モータの外周面に
    設けられたモータフレーム外胴に外方に突出した突起又
    はポンプケーシング外筒から内方に突出した突起を設
    け、前記吸込側ケーシング及び吐出側ケーシングの少な
    くとも一方には前記突起に係合する係合部材を設けたこ
    とを特徴とする全周流型ポンプ。
  10. 【請求項10】 吸込側ケーシングと円筒状の外筒とを
    備えたポンプケーシングと、該ポンプケーシング内に設
    けられたモータとを備えた全周流型ポンプにおいて、前
    記外筒の外周部に、内圧による外筒の変形を防止するた
    めの補強バンドを取付けたことを特徴とする全周流型ポ
    ンプ。
  11. 【請求項11】 前記補強バンドは平帯材を円筒状に成
    形することにより形成したことを特徴とする請求項10
    記載の全周流型ポンプ。
JP5110084A 1992-04-14 1993-04-13 全周流型ポンプ Pending JPH0650283A (ja)

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JP17168692 1992-06-05
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JP17169292 1992-06-05
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