JPH08159072A - ライナリング及び該ライナリングを備えたポンプ - Google Patents
ライナリング及び該ライナリングを備えたポンプInfo
- Publication number
- JPH08159072A JPH08159072A JP32175094A JP32175094A JPH08159072A JP H08159072 A JPH08159072 A JP H08159072A JP 32175094 A JP32175094 A JP 32175094A JP 32175094 A JP32175094 A JP 32175094A JP H08159072 A JPH08159072 A JP H08159072A
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- Japan
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- reinforcing plate
- liner ring
- sliding member
- pump
- hole
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 経年変化等によりゴム材からなる摺動部材が
劣化しても実用に耐え、寸法管理の容易なライナリング
を提供する。 【構成】 板金材の中央部に穴を設けた補強板56と、
補強板56の内径側にモールド成形された弾性材製の摺
動部材57からなるポンプ用のライナリング55におい
て、補強板56の外径側ツバ部に切欠き56bを設け、
この切欠き56bに係合する突起46aを仕切板46に
設け、補強板56と仕切板46とを廻り止めした。
劣化しても実用に耐え、寸法管理の容易なライナリング
を提供する。 【構成】 板金材の中央部に穴を設けた補強板56と、
補強板56の内径側にモールド成形された弾性材製の摺
動部材57からなるポンプ用のライナリング55におい
て、補強板56の外径側ツバ部に切欠き56bを設け、
この切欠き56bに係合する突起46aを仕切板46に
設け、補強板56と仕切板46とを廻り止めした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポンプ用のライナリン
グ及び該ライナリングを備えたポンプに係り、特に板金
製の補強板の内径側にゴム等からなる摺動部材をモール
ドしてなり、廻り止めに好適な構造のライナリング及び
該ライナリングを備えたポンプに関するものである。
グ及び該ライナリングを備えたポンプに係り、特に板金
製の補強板の内径側にゴム等からなる摺動部材をモール
ドしてなり、廻り止めに好適な構造のライナリング及び
該ライナリングを備えたポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレス加工によりカップ形状に成形され
た板金材の中央部に打抜穴を設けた補強板と、該補強板
の内径側にモールド成形されたゴム等の摺動部材とから
なるポンプ用のライナリングは、従来から知られてい
る。
た板金材の中央部に打抜穴を設けた補強板と、該補強板
の内径側にモールド成形されたゴム等の摺動部材とから
なるポンプ用のライナリングは、従来から知られてい
る。
【0003】この種のライナリングは、摺動部をなすゴ
ム材の外径部をライナリングを固定すべき相手部材であ
るハウジングに圧入固定することによって、すなわち、
取付時のゴムの変形に伴う応力によって面圧が維持さ
れ、廻り止めされている。また、取扱液の圧力差によっ
てライナリング自体を吐出圧側から吸込圧側へ変形させ
て面圧を維持し、廻り止めされている。一方、補強板
は、ゴム材の変形を所定の値に抑えると共に、その外径
側ツバ部において、ハウジングに軸方向に当接する。こ
れによって、ライナリングはハウジングに対して軸方向
に位置決めされている。補強板にゴム材をモールド成形
する際には、接着材が用いられ、この接着材によって、
補強板とゴム材は固定され、且つ廻り止めされる。
ム材の外径部をライナリングを固定すべき相手部材であ
るハウジングに圧入固定することによって、すなわち、
取付時のゴムの変形に伴う応力によって面圧が維持さ
れ、廻り止めされている。また、取扱液の圧力差によっ
てライナリング自体を吐出圧側から吸込圧側へ変形させ
て面圧を維持し、廻り止めされている。一方、補強板
は、ゴム材の変形を所定の値に抑えると共に、その外径
側ツバ部において、ハウジングに軸方向に当接する。こ
れによって、ライナリングはハウジングに対して軸方向
に位置決めされている。補強板にゴム材をモールド成形
する際には、接着材が用いられ、この接着材によって、
補強板とゴム材は固定され、且つ廻り止めされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のライナリングの
問題点は、下記の通りである。 ゴム材が経年変化あるいは取扱液の性質によって劣
化した場合、ゴム材とハウジングとの間で面圧が維持で
きなくなり、羽根車に接触して共廻りする可能性があ
る。 上記を考慮した場合、ゴム材とハウジング部の取
付時の締代は、大きめにとる必要があるが、ゴム材の変
形量が増加するため、摺動部内径寸法に影響がおよぶ。
従って、ゴム材の内・外径寸法の設定に相当の考慮を加
える必要があると共に、羽根車とライナリングの摺動隙
間を所定の値に管理することが困難である。
問題点は、下記の通りである。 ゴム材が経年変化あるいは取扱液の性質によって劣
化した場合、ゴム材とハウジングとの間で面圧が維持で
きなくなり、羽根車に接触して共廻りする可能性があ
る。 上記を考慮した場合、ゴム材とハウジング部の取
付時の締代は、大きめにとる必要があるが、ゴム材の変
形量が増加するため、摺動部内径寸法に影響がおよぶ。
従って、ゴム材の内・外径寸法の設定に相当の考慮を加
える必要があると共に、羽根車とライナリングの摺動隙
間を所定の値に管理することが困難である。
【0005】本発明は、前述の問題点に鑑み、経年変化
等によりゴム材からなる摺動部材が劣化しても実用に耐
え、寸法管理の容易なライナリングを提供することを目
的としている。また本発明は、上記ライナリングを具備
したポンプを提供することを目的とする。
等によりゴム材からなる摺動部材が劣化しても実用に耐
え、寸法管理の容易なライナリングを提供することを目
的としている。また本発明は、上記ライナリングを具備
したポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明のライナリングの1態様は、板金材の中央部
に穴を設けた補強板と、該補強板の内径側にモールド成
形された弾性材製の摺動部材からなるポンプ用のライナ
リングにおいて、前記補強板の外径側ツバ部に切欠き又
は突起を設け、該切欠き又は突起に係合する突起又は切
欠きをライナリングを固定すべき相手部材に設け、前記
補強板と前記相手部材とを廻り止めしたことを特徴とす
るものである。
め、本発明のライナリングの1態様は、板金材の中央部
に穴を設けた補強板と、該補強板の内径側にモールド成
形された弾性材製の摺動部材からなるポンプ用のライナ
リングにおいて、前記補強板の外径側ツバ部に切欠き又
は突起を設け、該切欠き又は突起に係合する突起又は切
欠きをライナリングを固定すべき相手部材に設け、前記
補強板と前記相手部材とを廻り止めしたことを特徴とす
るものである。
【0007】本発明のライナリングの他の態様は、板金
材の中央部に穴を設けた補強板と、該補強板の内径側に
モールド成形された弾性材製の摺動部材からなるポンプ
用のライナリングにおいて、前記補強板に前記摺動部材
がモールドされる位置に穴を設け、モールド工程によっ
て前記摺動部材が前記穴にてつながるようにし、前記補
強板と前記摺動部材とを廻り止めしたことを特徴とする
ものである。
材の中央部に穴を設けた補強板と、該補強板の内径側に
モールド成形された弾性材製の摺動部材からなるポンプ
用のライナリングにおいて、前記補強板に前記摺動部材
がモールドされる位置に穴を設け、モールド工程によっ
て前記摺動部材が前記穴にてつながるようにし、前記補
強板と前記摺動部材とを廻り止めしたことを特徴とする
ものである。
【0008】本発明のポンプは、ポンプケーシングと、
該ポンプケーシング内に設けられ羽根車を収容する内ケ
ーシングと、該内ケーシング内に設けられた仕切板と、
該仕切板の内径側に固定される請求項1又は2記載のラ
イナリングとを備えたことを特徴とするものである。
該ポンプケーシング内に設けられ羽根車を収容する内ケ
ーシングと、該内ケーシング内に設けられた仕切板と、
該仕切板の内径側に固定される請求項1又は2記載のラ
イナリングとを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明は、補強板のツバ部に切欠き又は突起を
設け、この切欠き又は突起に対応する突起又は切欠きを
相手部材に設けることにより、確実にライナリングと相
手部材が廻り止めされる。このため、ゴム等の弾性材か
らなる摺動部材の外径部には廻り止めを維持する程の大
きな締代を見込む必要がない。従って、摺動部材の内外
径寸法の設定に考慮を払う必要がなく、羽根車とライナ
リングの摺動隙間を正確に管理することができる。
設け、この切欠き又は突起に対応する突起又は切欠きを
相手部材に設けることにより、確実にライナリングと相
手部材が廻り止めされる。このため、ゴム等の弾性材か
らなる摺動部材の外径部には廻り止めを維持する程の大
きな締代を見込む必要がない。従って、摺動部材の内外
径寸法の設定に考慮を払う必要がなく、羽根車とライナ
リングの摺動隙間を正確に管理することができる。
【0010】また、経年変化等によるゴム材からなる摺
動部材の劣化に対しても強い構造である。更に、本発明
は、補強板に摺動部材がモールドされる位置に穴を設
け、モールド工程によって摺動部材が前記穴にてつなが
るようにしている。これによって、摺動部材と補強板は
強固に固定される。
動部材の劣化に対しても強い構造である。更に、本発明
は、補強板に摺動部材がモールドされる位置に穴を設
け、モールド工程によって摺動部材が前記穴にてつなが
るようにしている。これによって、摺動部材と補強板は
強固に固定される。
【0011】従って、特に、ゴム材からなる摺動部材が
劣化して、摺動部材の外径部とハウジング等の相手部材
の内径部との面圧が下がった場合でも、補強板と相手部
材が廻り止めされていると共に、補強板と摺動部材が強
固に固定されているため、摺動部材と相手部材の廻り止
めが確実に行われる。
劣化して、摺動部材の外径部とハウジング等の相手部材
の内径部との面圧が下がった場合でも、補強板と相手部
材が廻り止めされていると共に、補強板と摺動部材が強
固に固定されているため、摺動部材と相手部材の廻り止
めが確実に行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るライナリング及び該ライ
ナリングを備えたポンプの実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明に係るポンプの1例である全周流
型ポンプを示す縦断面図であり、図2は図1のII−II線
断面図である。本実施例に示す全周流型モータポンプ
は、ポンプケーシング1と、このポンプケーシング1内
に収容されたキャンドモータ6と、このキャンドモータ
6の主軸7に固定された羽根車8,9とから構成されて
いる。ポンプケーシング1はポンプケーシング外筒2
と、このポンプケーシング外筒2の両端にフランジ5
1,52によってそれぞれ接続された吸込ケーシング3
と、吐出ケーシング4とからなっている。ポンプケーシ
ング外筒2、吸込ケーシング3および吐出ケーシング4
はステンレススチール等からなる板金によって形成され
ている。
ナリングを備えたポンプの実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明に係るポンプの1例である全周流
型ポンプを示す縦断面図であり、図2は図1のII−II線
断面図である。本実施例に示す全周流型モータポンプ
は、ポンプケーシング1と、このポンプケーシング1内
に収容されたキャンドモータ6と、このキャンドモータ
6の主軸7に固定された羽根車8,9とから構成されて
いる。ポンプケーシング1はポンプケーシング外筒2
と、このポンプケーシング外筒2の両端にフランジ5
1,52によってそれぞれ接続された吸込ケーシング3
と、吐出ケーシング4とからなっている。ポンプケーシ
ング外筒2、吸込ケーシング3および吐出ケーシング4
はステンレススチール等からなる板金によって形成され
ている。
【0013】前記羽根車8,9は、第1内ケーシング1
0に収容されている。そして、第1内ケーシング10内
には、それぞれライナリング55,55を保持した仕切
板46,46と、第1段目の羽根車8から吐出された流
体を第2段目の羽根車9に導く戻り羽根47と、第2段
目の羽根車9から吐出された流体を半径方向から軸方向
に導く案内装置48とが配設されている。
0に収容されている。そして、第1内ケーシング10内
には、それぞれライナリング55,55を保持した仕切
板46,46と、第1段目の羽根車8から吐出された流
体を第2段目の羽根車9に導く戻り羽根47と、第2段
目の羽根車9から吐出された流体を半径方向から軸方向
に導く案内装置48とが配設されている。
【0014】前記第1内ケーシング10の吸込側には、
Oリング49を介して第2内ケーシング11が接続され
ている。そして、第2内ケーシング11と吸込ケーシン
グ3の先端部に固定された吸込ノズル3aとの間には弾
性シール12が介装されている。
Oリング49を介して第2内ケーシング11が接続され
ている。そして、第2内ケーシング11と吸込ケーシン
グ3の先端部に固定された吸込ノズル3aとの間には弾
性シール12が介装されている。
【0015】前記ライナリング55は、図3に示される
ようにプレス加工によりカップ形状に成形された板金材
からなり、中央部に穴を有した補強板56と、補強板5
6の内径側にモールド成形されたゴム等の弾性材製の摺
動部材57とから構成されている。補強板56は外径側
にツバ部56aを有しており、このツバ部56aに切欠
き56b,56bが形成されている。
ようにプレス加工によりカップ形状に成形された板金材
からなり、中央部に穴を有した補強板56と、補強板5
6の内径側にモールド成形されたゴム等の弾性材製の摺
動部材57とから構成されている。補強板56は外径側
にツバ部56aを有しており、このツバ部56aに切欠
き56b,56bが形成されている。
【0016】また、補強板56は、中間部に複数の貫通
孔56cが形成されており、モールド工程において補強
板56の両面の摺動部材57が孔56cを介して互いに
つながっている。これによって、補強板56と摺動部材
57とが廻り止めされている。一方、ライナリング55
を保持する仕切板46は、図4に示すように内径側に突
起46a,46aを有しており、これら突起46a,4
6aは補強板56の切欠き56b,56bに係合される
ようになっている。これによって、補強板56と仕切板
46とが廻り止めされている。
孔56cが形成されており、モールド工程において補強
板56の両面の摺動部材57が孔56cを介して互いに
つながっている。これによって、補強板56と摺動部材
57とが廻り止めされている。一方、ライナリング55
を保持する仕切板46は、図4に示すように内径側に突
起46a,46aを有しており、これら突起46a,4
6aは補強板56の切欠き56b,56bに係合される
ようになっている。これによって、補強板56と仕切板
46とが廻り止めされている。
【0017】一方、キャンドモータ6は、図1に示すよ
うに固定子13と、この固定子13の外周部に嵌着され
るモータフレーム外胴14と、モータフレーム外胴14
の両開放端に溶接固定されるモータフレーム側板15,
16と、固定子13の内周部に嵌着され上記モータフレ
ーム側板15,16に溶接固定されるキャン17とを備
えている。また固定子13内に回転可能に収容されてい
る回転子18は主軸7に焼き嵌め固定されている。モー
タフレーム外胴14と外筒2との間には環状流路40が
形成されている。モータフレーム外胴14にはターミナ
ルケース20が溶接によって固定されており、モータフ
レーム外胴14内のコイルからリード線を外部に引出す
とともにこのターミナルケース20内で電源ケーブルと
接続するようになっている。
うに固定子13と、この固定子13の外周部に嵌着され
るモータフレーム外胴14と、モータフレーム外胴14
の両開放端に溶接固定されるモータフレーム側板15,
16と、固定子13の内周部に嵌着され上記モータフレ
ーム側板15,16に溶接固定されるキャン17とを備
えている。また固定子13内に回転可能に収容されてい
る回転子18は主軸7に焼き嵌め固定されている。モー
タフレーム外胴14と外筒2との間には環状流路40が
形成されている。モータフレーム外胴14にはターミナ
ルケース20が溶接によって固定されており、モータフ
レーム外胴14内のコイルからリード線を外部に引出す
とともにこのターミナルケース20内で電源ケーブルと
接続するようになっている。
【0018】ターミナルケース20は、図1及び図2
(図1のII−II線断面図)に示されるように開放端20
aと底部20bとを有するカップ形状をなしている。タ
ーミナルケース20の底部20bには、リード線通過用
の穴20cが形成されており、穴20cの周囲とモータ
フレーム外胴14とは密封溶接されている。ターミナル
ケース20は、キャンドモータ6の軸方向に長く、モー
タの円周方向に短い長円形状の断面を有し、前記リード
線通過用の穴20cは長円の中心位置から偏心してい
る。そのため、モータフレーム外胴14と外筒2との間
の環状流路40の流路面積を大幅に減少させたり、ある
いはターミナルケース20に流体が衝突して損失が生ず
ることを回避できる。
(図1のII−II線断面図)に示されるように開放端20
aと底部20bとを有するカップ形状をなしている。タ
ーミナルケース20の底部20bには、リード線通過用
の穴20cが形成されており、穴20cの周囲とモータ
フレーム外胴14とは密封溶接されている。ターミナル
ケース20は、キャンドモータ6の軸方向に長く、モー
タの円周方向に短い長円形状の断面を有し、前記リード
線通過用の穴20cは長円の中心位置から偏心してい
る。そのため、モータフレーム外胴14と外筒2との間
の環状流路40の流路面積を大幅に減少させたり、ある
いはターミナルケース20に流体が衝突して損失が生ず
ることを回避できる。
【0019】前記外筒2には穴2aが形成されており、
この穴2aに前記ターミナルケース20が挿入され、外
筒2とターミナルケース20とは密封溶接されている。
またターミナルケース20の開放端20aには、上部カ
バー41が固定されている。なお、モータフレーム外胴
14に、ターミナルケース20と対応するように平担な
上面を有する着座部位14aを溶接により設けている。
この着座部位14aはモータフレーム外胴14に成形に
より一体に形成してもよい。キャンドモータ6と外筒2
とは、上記ターミナルケース20およびステー43によ
って一体に固定されている。
この穴2aに前記ターミナルケース20が挿入され、外
筒2とターミナルケース20とは密封溶接されている。
またターミナルケース20の開放端20aには、上部カ
バー41が固定されている。なお、モータフレーム外胴
14に、ターミナルケース20と対応するように平担な
上面を有する着座部位14aを溶接により設けている。
この着座部位14aはモータフレーム外胴14に成形に
より一体に形成してもよい。キャンドモータ6と外筒2
とは、上記ターミナルケース20およびステー43によ
って一体に固定されている。
【0020】次に反スラスト荷重側の軸受周辺部につい
て説明する。軸受ブラケット21には、ラジアル軸受2
2と、固定側スラスト軸受23が設けられている。ラジ
アル軸受22の端面は、固定側スラスト摺動部材として
の機能も付与されている。ラジアル軸受22と固定側ス
ラスト軸受23を挟んで両側には、回転側スラスト摺動
部材である回転側スラスト軸受24とスラストカラー2
5が設けられている。回転側スラスト軸受24は、スラ
ストディスク26に固定され、このスラストディスク2
6は砂よけ27を介して主軸7の端部に設けられたネジ
およびナット28によって固定されている。
て説明する。軸受ブラケット21には、ラジアル軸受2
2と、固定側スラスト軸受23が設けられている。ラジ
アル軸受22の端面は、固定側スラスト摺動部材として
の機能も付与されている。ラジアル軸受22と固定側ス
ラスト軸受23を挟んで両側には、回転側スラスト摺動
部材である回転側スラスト軸受24とスラストカラー2
5が設けられている。回転側スラスト軸受24は、スラ
ストディスク26に固定され、このスラストディスク2
6は砂よけ27を介して主軸7の端部に設けられたネジ
およびナット28によって固定されている。
【0021】前記軸受ブラケット21はモータフレーム
側板16に設けられたインローに弾性材からなるOリン
グ29を介して挿入されている。また軸受ブラケット2
1は弾性材からなるガスケット30を介してモータフレ
ーム側板16に当接している。なお、図中31はラジア
ル軸受22と摺動部を形成するスリーブである。
側板16に設けられたインローに弾性材からなるOリン
グ29を介して挿入されている。また軸受ブラケット2
1は弾性材からなるガスケット30を介してモータフレ
ーム側板16に当接している。なお、図中31はラジア
ル軸受22と摺動部を形成するスリーブである。
【0022】次に、スラスト荷重側の軸受周辺部につい
て説明する。軸受ブラケット32には、ラジアル軸受3
3が設けられている。図中34はラジアル軸受32と摺
動部を形成するスリーブであり、スリーブ34は座金3
5に当接し、この座金35は羽根車9、スリーブ42及
び羽根車8を介して主軸7の端部に設けられたネジおよ
びナット36によって固定されている。軸受ブラケット
32は、モータフレーム側板15に設けられたインロー
に弾性材からなるOリング37を介して挿入されてい
る。そして、軸受ブラケット32はモータフレーム側板
15に当接している。
て説明する。軸受ブラケット32には、ラジアル軸受3
3が設けられている。図中34はラジアル軸受32と摺
動部を形成するスリーブであり、スリーブ34は座金3
5に当接し、この座金35は羽根車9、スリーブ42及
び羽根車8を介して主軸7の端部に設けられたネジおよ
びナット36によって固定されている。軸受ブラケット
32は、モータフレーム側板15に設けられたインロー
に弾性材からなるOリング37を介して挿入されてい
る。そして、軸受ブラケット32はモータフレーム側板
15に当接している。
【0023】本発明は、補強板56のツバ部56aに切
欠き56bを設け、切欠き56bに対応する突起46a
を仕切板46に設けることにより、確実にライナリング
55と仕切板46が廻り止めされる。この際、ゴム材か
らなる摺動部材57の外径部には廻り止めを維持する程
の大きな締代を見込む必要がない。従って、摺動部材5
7の内・外径寸法の設定に考慮を払う必要がなく、羽根
車8,9とライナリング55の摺動隙間を正確に管理す
ることができる。
欠き56bを設け、切欠き56bに対応する突起46a
を仕切板46に設けることにより、確実にライナリング
55と仕切板46が廻り止めされる。この際、ゴム材か
らなる摺動部材57の外径部には廻り止めを維持する程
の大きな締代を見込む必要がない。従って、摺動部材5
7の内・外径寸法の設定に考慮を払う必要がなく、羽根
車8,9とライナリング55の摺動隙間を正確に管理す
ることができる。
【0024】また、経年変化等によるゴム材からなる摺
動部材57の劣化に対しても強い構造である。更に、補
強板56に摺動部材57がモールドされる位置に穴56
cを設け、モールド工程によって摺動部材57が穴56
cにてつながるようにしている。これによって、摺動部
材57と補強板56は強固に固定される。
動部材57の劣化に対しても強い構造である。更に、補
強板56に摺動部材57がモールドされる位置に穴56
cを設け、モールド工程によって摺動部材57が穴56
cにてつながるようにしている。これによって、摺動部
材57と補強板56は強固に固定される。
【0025】従って、特に、ゴム材からなる摺動部材5
7が劣化して、摺動部材57の外径部と仕切板46の内
径部との面圧が下がった場合でも、補強板56と仕切板
46が廻り止めされていると共に、補強板56とゴム材
からなる摺動部材57が強固に固定されているため、摺
動部材57と仕切板46の廻り止めが確実に行われる。
なお、実施例においては、補強板56に切欠き56bを
設け、仕切板46に突起46aを設けたが、補強板に突
起を設け、仕切板に切欠きを設けても同様に廻り止めを
行うことができる。
7が劣化して、摺動部材57の外径部と仕切板46の内
径部との面圧が下がった場合でも、補強板56と仕切板
46が廻り止めされていると共に、補強板56とゴム材
からなる摺動部材57が強固に固定されているため、摺
動部材57と仕切板46の廻り止めが確実に行われる。
なお、実施例においては、補強板56に切欠き56bを
設け、仕切板46に突起46aを設けたが、補強板に突
起を設け、仕切板に切欠きを設けても同様に廻り止めを
行うことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、補強板のツバ部に切欠き又は
突起を設け、この切欠き又は突起に対応する突起又は切
欠きを相手部材に設けることにより、確実にライナリン
グと相手部材が廻り止めされる。このため、ゴム等の弾
性材からなる摺動部材の外径部には廻り止めを維持する
程の大きな締代を見込む必要がない。従って、摺動部材
の内外径寸法の設定に考慮を払う必要がなく、羽根車と
ライナリングの摺動隙間を正確に管理することができ
る。
突起を設け、この切欠き又は突起に対応する突起又は切
欠きを相手部材に設けることにより、確実にライナリン
グと相手部材が廻り止めされる。このため、ゴム等の弾
性材からなる摺動部材の外径部には廻り止めを維持する
程の大きな締代を見込む必要がない。従って、摺動部材
の内外径寸法の設定に考慮を払う必要がなく、羽根車と
ライナリングの摺動隙間を正確に管理することができ
る。
【0027】また、経年変化等によるゴム材からなる摺
動部材の劣化に対しても強い構造である。更に、本発明
は、補強板に摺動部材がモールドされる位置に穴を設
け、モールド工程によって摺動部材が前記穴にてつなが
るようにしている。これによって、摺動部材と補強板は
強固に固定される。
動部材の劣化に対しても強い構造である。更に、本発明
は、補強板に摺動部材がモールドされる位置に穴を設
け、モールド工程によって摺動部材が前記穴にてつなが
るようにしている。これによって、摺動部材と補強板は
強固に固定される。
【0028】従って、特に、ゴム材からなる摺動部材が
劣化して、摺動部材の外径部とハウジング等の相手部材
の内径部との面圧が下がった場合でも、補強板と相手部
材が廻り止めされていると共に、補強板と摺動部材が強
固に固定されているため、摺動部材と相手部材の廻り止
めが確実に行われる。
劣化して、摺動部材の外径部とハウジング等の相手部材
の内径部との面圧が下がった場合でも、補強板と相手部
材が廻り止めされていると共に、補強板と摺動部材が強
固に固定されているため、摺動部材と相手部材の廻り止
めが確実に行われる。
【図1】本発明に係るライナリング及び該ライナリング
を備えたポンプの一実施例を示す断面図である。
を備えたポンプの一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明のライナリングを示す図であり、図3
(a)は縦断面図、図3(b)は側面図である。
(a)は縦断面図、図3(b)は側面図である。
【図4】本発明のライナリングを固定する仕切板を示す
図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は断面図で
ある。
図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は断面図で
ある。
1 ポンプケーシング 2 外筒 3 吸込ケーシング 4 吐出ケーシング 6 キャンドモータ 7 主軸 8,9 羽根車 13 固定子 14 モータフレーム外胴 15,16 モータフレーム側板 17 キャン 18 回転子 20 ターミナルケース 21,32 軸受ブラケット 22,33 ラジアル軸受 23 固定側スラスト軸受 24 回転側スラスト軸受 43 ステー 46 仕切板 55 ライナリング 56 補強板 57 摺動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上井 圭太 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 宮崎 義晶 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 板金材の中央部に穴を設けた補強板と、
該補強板の内径側にモールド成形された弾性材製の摺動
部材からなるポンプ用のライナリングにおいて、前記補
強板の外径側ツバ部に切欠き又は突起を設け、該切欠き
又は突起に係合する突起又は切欠きをライナリングを固
定すべき相手部材に設け、前記補強板と前記相手部材と
を廻り止めしたことを特徴とするポンプ用のライナリン
グ。 - 【請求項2】 板金材の中央部に穴を設けた補強板と、
該補強板の内径側にモールド成形された弾性材製の摺動
部材からなるポンプ用のライナリングにおいて、前記補
強板に前記摺動部材がモールドされる位置に穴を設け、
モールド工程によって前記摺動部材が前記穴にてつなが
るようにし、前記補強板と前記摺動部材とを廻り止めし
たことを特徴とするポンプ用のライナリング。 - 【請求項3】 ポンプケーシングと、該ポンプケーシン
グ内に設けられ羽根車を収容する内ケーシングと、該内
ケーシング内に設けられた仕切板と、該仕切板の内径側
に固定される請求項1又は2記載のライナリングとを備
えたことを特徴とするポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32175094A JPH08159072A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | ライナリング及び該ライナリングを備えたポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32175094A JPH08159072A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | ライナリング及び該ライナリングを備えたポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08159072A true JPH08159072A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=18136035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32175094A Pending JPH08159072A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | ライナリング及び該ライナリングを備えたポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08159072A (ja) |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP32175094A patent/JPH08159072A/ja active Pending
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