JPH07224783A - ライナリング - Google Patents

ライナリング

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JPH07224783A
JPH07224783A JP4035994A JP4035994A JPH07224783A JP H07224783 A JPH07224783 A JP H07224783A JP 4035994 A JP4035994 A JP 4035994A JP 4035994 A JP4035994 A JP 4035994A JP H07224783 A JPH07224783 A JP H07224783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner ring
pressure side
outer peripheral
fluid
impeller
Prior art date
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Pending
Application number
JP4035994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Miyake
良男 三宅
Kouji Isemoto
耕司 伊勢本
Keita Uei
圭太 上井
Yoshiaki Miyazaki
義晶 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温の取扱液であっても高圧側から低圧側へ
漏れることなく、かつ、固定側のハウジングに対して回
転することがないライナリングを提供する。 【構成】 羽根車と摺動して高圧側から低圧側への流体
の漏れを抑えるライナリング45において、外周部をゴ
ム等の弾性体で構成し、外周部の高圧側の端部に流体の
圧力により変形可能な略三角形状の断面を有するツバ4
8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はライナリングに係り、特
に羽根車と摺動して高圧側から低圧側への流体の漏れを
抑えるライナリングに関する。
【0002】
【従来の技術】固定側のハウジングと羽根車との間に
は、羽根車で昇圧された流体が低圧側へ漏れることを防
止するためにライナリングが設置されている。このライ
ナリングの一種として、従来から芯金の回りにゴムをモ
ールドして成形されるポンプ羽根車用のライナリングが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらのライナリング
は、しばしば、その外周部において不具合を生ずる。一
般にゴムは高温になる程その硬度が下がる。従って、特
に、高温液で用いられる場合に上記不具合は発生し易く
なる。以下にその問題点を列挙する。 (1)ライナリングの外周部は、ある締め代を持った状
態でハウジングに圧入され、その径方向の面圧によっ
て、高圧側から低圧側への流体の漏れを防止している。
取扱液の温度が上昇すると、ゴムは硬度が下がるため、
変形し易くなる。この結果、上記面圧は低下するため流
体の漏れが生じる。 (2)また面圧が低下することによって、ライナリング
がハウジングに対して回転してしまう。この場合、ライ
ナリングの外周部が削られてしまい、更に面圧が低下
し、流体の漏れが増大する。
【0004】本発明は、上述の事情に鑑みなされたもの
で、高温の取扱液であっても高圧側から低圧側へ漏れる
ことなく、かつ、固定側のハウジングに対して回転する
ことがないライナリングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明のライナリングは、羽根車と摺動して高圧
側から低圧側への流体の漏れを抑えるライナリングにお
いて、外周部をゴム等の弾性体で構成し、該外周部の高
圧側の端部に流体の圧力により変形可能な略三角形状の
断面を有するツバを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、ライナ
リング外周部の高圧側の端部に略三角形状の断面を有す
るツバを設けたため、このツバが流体の圧力により変形
して固定側のハウジングに密着するので、高温の取扱液
であっても低圧側への漏れを防止できる。また、前記ツ
バは組立作業中のライナリングの脱落をも防止する。ま
た、本発明によれば、ライナリングに廻り止め用の突起
又は溝を設けたため、ライナリングのハウジングに対す
る回転を防止でき、回転によるライナリング外周部の損
傷を防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るライナリングの一実施例
を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るライ
ナリングを備えた全周流型ポンプを示す断面図である。
全周流型ポンプは、ポンプケーシング1と、このポンプ
ケーシング1内に収容されたキャンドモータ6と、この
キャンドモータ6の主軸7に固定された羽根車8,9と
から構成されている。ポンプケーシング1はポンプケー
シング外筒2と、このポンプケーシング外筒2の両端に
フランジ51,52によってそれぞれ接続された吸込ケ
ーシング3と、吐出ケーシング4とからなっている。ポ
ンプケーシング外筒2、吸込ケーシング3および吐出ケ
ーシング4はステンレススチール等からなる板金によっ
て形成されている。
【0008】前記第1段目羽根車8は戻り羽根10aを
有した第1内ケーシング10に収容され、第2段目羽根
車9は案内装置11aを有した第2内ケーシング11に
収容されている。また第1内ケーシング10と吸込ケー
シング3との間には弾性シール12が介装されている。
第1、第2内ケーシング10,11の内端にはライナー
リング45が設けられている。
【0009】図2は、図1のA部詳細を示す断面図であ
る。図2に示されるように、ライナリング45は金属等
からなる芯金46にゴムモールド47を形成したものか
らなっている。そして、ライナリング45の外周部に
は、高圧側に略三角形状の断面を有するツバ48が形成
されている。一方、第2内ケーシング11の内周端には
前記ツバ48を収容するように面取り部11bが形成さ
れている。
【0010】図3は、図2の III−III 線断面図であ
る。図3に示すように、ライナリング45の外周部に
は、低圧側に突起49が形成されている。そして、第2
内ケーシング11には、突起49に係合する溝11cが
形成されている。第1内ケーシング10の内端に設置さ
れたライナリング45も図2及び図3に示す構造と全く
同様であるため、その説明を省略する。
【0011】一方、キャンドモータ6は、図1に示され
るように固定子13と、この固定子13の外周部に嵌着
されるモータフレーム外胴14と、モータフレーム外胴
14の両開放端に溶接固定されるモータフレーム側板1
5,16と、固定子13の内周部に嵌着され上記モータ
フレーム側板15,16に溶接固定されるキャン17と
を備えている。また固定子13内に回転可能に収容され
ている回転子18は主軸7に焼き嵌め固定されている。
モータフレーム外胴14には、ケーブルハウジング20
が溶接によって固定されており、モータフレーム外胴1
4内のコイルからリード線を外部に引出すとともにこの
ケーブルハウジング20内で電源ケーブルと接続するよ
うになっている。
【0012】ケーブルハウジング20は、開放端20a
と底部20bとを有するカップ形状をなし、開放端20
aをモータフレーム外胴14に密封溶接し、底部20b
にリード線通過用の穴20cが形成されている。
【0013】前記外筒2には穴2aが形成されており、
この穴2aに前記ケーブルハウジング20が挿入され、
外筒2とケーブルハウジング20とは密封溶接されてい
る。またケーブルハウジング20の底部20bに形成さ
れたリード線通過用の穴20cにはケーブル53を保持
するためのケーブルコネクタ41が挿入され、更にケー
ブルコネクタ41とケーブルハウジング20とは溶接に
より固定されている。
【0014】次に反スラスト荷重側の軸受周辺部につい
て説明する。軸受ブラケット21には、ラジアル軸受2
2と、固定側スラスト軸受23が設けられている。ラジ
アル軸受22の端面は、固定側スラスト摺動部材として
の機能も付与されている。ラジアル軸受22と固定側ス
ラスト軸受23を挟んで両側には、回転側スラスト摺動
部材である回転側スラスト軸受24とスラストカラー2
5が設けられている。回転側スラスト軸受24は、スラ
ストディスク26に固定され、このスラストディスク2
6は砂よけ27を介して主軸17の端部に設けられたネ
ジ及びナット28によって固定されている。
【0015】前記軸受ブラケット21はモータフレーム
側板16に設けられたインローに弾性材からなるOリン
グ29を介して挿入されている。また軸受ブラケット2
1は弾性材からなるガスケット30を介してモータフレ
ーム側板16に当接している。なお、図中31はラジア
ル軸受22と摺動部を形成するスリーブである。
【0016】次に、スラスト荷重側の軸受周辺部につい
て説明する。軸受ブラケット32には、ラジアル軸受3
3が設けられている。図中34はラジアル軸受32と摺
動部を形成するスリーブであり、スリーブ34は座金3
5に当接し、この座金35は羽根車9、スリーブ42及
び羽根車8を介して主軸7の端部に設けられたネジおよ
びナット36によって固定されている。軸受ブラケット
32は、モータフレーム側板15に設けられたインロー
に弾性材からなるOリング37を介して挿入されてい
る。そして、軸受ブラケット32はモータフレーム側板
15に当接している。
【0017】次に、前述のように構成された全周流型ポ
ンプ及びライナリングの作用を説明する。吸込ケーシン
グ3の吸込口より吸込まれた流体は、第1段目羽根車8
により吸い込まれて昇圧され、昇圧された流体は戻り羽
根車10aによって案内されて第2段目羽根車9により
吸い込まれてさらに昇圧される。第2段目羽根車9より
吐出された流体は案内羽根11aにより遠心方向から軸
方向にその流れ方向を変更した後に環状流路40に流入
する。そして、流体は環状流路40から吐出ケーシング
4に流入して吐出ケーシング4の吐出口から吐出され
る。
【0018】しかして、第1段目羽根車8と第1内ケー
シング10との間及び第2段目羽根車9と第2内ケーシ
ング11との間には、羽根車で昇圧された流体が低圧側
へ漏れることを防止するためのライナリング45が設け
られている。これらライナリング45は高圧側に三角形
状の断面を有するツバ48を有しているため、このツバ
48が流体の圧力によって変形してケーシングに密着
し、羽根車から吐出された流体の低圧側への漏れを防止
できる。
【0019】また、ライナリング45はケーシングの溝
11cに係合する廻り止め用の突起49を具備している
ため、ライナリング45のケーシングに対する回転を防
止できる。なお、ライナリング45に溝を設け、ケーシ
ングにこの溝に係合する突起を設けても良い。
【0020】図4は、図1に示す全周流型ポンプの組立
工程を示す説明図であり、吐出ケーシング4及び外筒2
内にキャンドモータ6を挿入した後、第2段目羽根車9
及び第2内ケーシング11を組付けた状態を示してい
る。この状態のときに、ライナリング45はツバ48を
有しているため、組立作業中のライナリング45の脱落
を防止することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ライナリング外周部の高圧側の端部に略三角形状の断面
を有するツバを設けたため、このツバが流体の圧力によ
り変形して固定側のハウジングに密着するので、高温の
取扱液であっても低圧側への漏れを防止できる。また、
前記ツバは組立作業中のライナリングの脱落をも防止す
る。また、本発明によれば、ライナリングに廻り止め用
の突起又は溝を設けたため、ライナリングのハウジング
に対する回転を防止でき、回転によるライナリング外周
部の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るライナリングを具備した全周流型
ポンプを示す断面図である。
【図2】図1のA部詳細を示す断面図である。
【図3】図2の III−III 線断面図である。
【図4】図1に示す全周流型ポンプの組立工程を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ポンプケーシング 2 外筒 3 吸込ケーシング 4 吐出ケーシング 6 キャンドモータ 7 主軸 8,9 羽根車 13 固定子 14 モータフレーム外胴 15,16 モータフレーム側板 17 キャン 18 回転子 20 ケーブルハウジング 21,32 軸受ブラケット 22,33 ラジアル軸受 23 固定側スラスト軸受 24 回転側スラスト軸受 45 ライナリング 46 芯金 47 ゴムモールド 48 ツバ 49 突起
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 義晶 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根車と摺動して高圧側から低圧側への
    流体の漏れを抑えるライナリングにおいて、外周部をゴ
    ム等の弾性体で構成し、該外周部の高圧側の端部に流体
    の圧力により変形可能な略三角形状の断面を有するツバ
    を設けたことを特徴とするポンプ羽根車用のライナリン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記ライナリングは外周部に廻り止め用
    の突起又は溝を有することを特徴とする請求項1記載の
    ライナリング。
JP4035994A 1994-02-15 1994-02-15 ライナリング Pending JPH07224783A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4035994A JPH07224783A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 ライナリング

Applications Claiming Priority (1)

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JP4035994A JPH07224783A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 ライナリング

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JPH07224783A true JPH07224783A (ja) 1995-08-22

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JP4035994A Pending JPH07224783A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 ライナリング

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JP (1) JPH07224783A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207402A (ja) * 2003-12-22 2005-08-04 Ebara Corp 流体機械のシール機構又は遠心ポンプ
GB2414768A (en) * 2004-06-02 2005-12-07 Weir Pumps Ltd Centrifugal pump with deformable seal
CN111033054A (zh) * 2017-09-26 2020-04-17 赛莱默欧洲有限公司 具有耐磨环的泵

Cited By (4)

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US11236750B2 (en) 2017-09-26 2022-02-01 Xylem Europe Gmbh Pump with a wear ring

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