JP3030601B2 - ポンプ組立体 - Google Patents

ポンプ組立体

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JP3030601B2
JP3030601B2 JP6271674A JP27167494A JP3030601B2 JP 3030601 B2 JP3030601 B2 JP 3030601B2 JP 6271674 A JP6271674 A JP 6271674A JP 27167494 A JP27167494 A JP 27167494A JP 3030601 B2 JP3030601 B2 JP 3030601B2
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ固定子の外周に
設けられたモータフレームと、このモータフレームの外
周に設けられモータフレームとの間に環状空間を形成す
る外筒とを備えたポンプ組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は先に特願平第5−1100
84号において、全周流型ポンプを提案している。この
全周流型ポンプにおいては、モータ固定子組立体は、モ
ータ固定子を収容するモータフレームと、このモータフ
レームと接合された円筒状の外筒とから構成されてい
る。
【0003】前記モータ固定子組立体は、その外周に突
起を有した円筒状のモータフレームと円筒状の外筒とを
別々に製作しておき、これらを前記突起部において溶接
して、両者の間にポンプ取扱液を導く、環状空間を形成
している。その後、モータ固定子が上記モータフレーム
組立体のモータフレーム部内周に圧入固定され、且つ、
モータフレームの両開放端には側板が溶接固定される。
このように、特願平5−110084号に提案されるモ
ータ固定子組立体では、モータフレームと外筒があらか
じめ接合されており、しかる後に、モータ固定子が取付
けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】次に、上述した全周流
型ポンプにおけるモータ固定子組立体の問題点を列記す
る。 モータフレーム内に固定子を圧入した後に、側板を溶
接する都合上、外筒の軸方向端部がモータフレームの端
部を覆いかくす構造を採用できない。つまり、設計上の
制約となる。例えば、外筒の両端部に板金をプレス成形
して製作されるカップ形状のポンプケーシング等のポン
プ部品を取付けて、全周流型ポンプを構成する際には、
上記ポンプ部品の深さが深くなり、製造しにくいものに
なってしまう。また、両吸込型ポンプ(詳細後述)を構
成する場合に外筒に吸込窓を設けることが実質上不可能
となり、ポンプが極めて複雑な構造になってしまう。
【0005】電源接続用のケーブルハウジングをモー
タフレーム側周部に設ける場合に、ケーブルハウジング
をモータフレームの半径方向に延設することが困難であ
る。つまり大きくすると、外筒の取付けが不可能になっ
てしまう。したがって、ケーブルハウジングは外筒の内
周側に設ける必要があり、リード線を収納するスペース
の確保に限界がある。その結果、外筒外周部にリード線
接続用のターミナルボックスが別途に必要となる。
【0006】外筒とモータフレーム突起部の嵌合寸法
精度を確保する必要と、モータフレーム内周部と固定子
外周部の嵌合寸法精度を確保する必要がある。いずれ
も、寸法管理が繁雑で手間がかかる。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、生産性が良好で、多様なポンプ型式に対応可能なポ
ンプ組立体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の1態様は、モータ固定子を収容するモー
タフレーム外胴と、該モータフレーム外胴外周面との間
に環状空間を形成する外筒と、前記環状空間に取扱液を
導くポンプ部とを備えたポンプ組立体において、底部に
リード線通過用の穴を備えたターミナルケースを設け、
該ターミナルケースを外筒に設けた穴に外筒の外側から
挿入すると共に、該ターミナルケースと外筒を溶接固定
し、且つ、前記ターミナルケースのモータフレーム外胴
側の開口部周辺をモータフレーム外胴と溶接固定するこ
とを特徴とするものである。
【0009】また本発明の他の態様は、モータ固定子を
収容するモータフレーム外胴と、該モータフレーム外胴
外周面との間に環状空間を形成する外筒と、前記環状空
間に取扱液を導くポンプ部とを備えたポンプ組立体にお
いて、前記外筒を軸方向に分割された少なくとも2個以
上のリング状部材にて構成し、前記リング状部材の端部
に切欠きを設け、前記モータフレーム外胴の外側に設け
られた突起物に前記リング状部材の切欠きを対応させ、
前記突起物と前記リング状部材を溶接すると共に、前記
リング状部材相互を円周方向に溶接固定することを特徴
とするものである。
【0010】さらに本発明の他の態様は、モータ固定子
を収容するモータフレーム外胴と、該モータフレーム外
胴外周面との間に環状空間を形成する外筒と、前記環状
空間に取扱液を導くポンプ部とを備えたポンプ組立体に
おいて、前記外筒外周部に吸込又は吐出ノズルを設け、
該ノズルの軸方向位置と対応する位置に、前記モータフ
レーム外胴と外筒を支持するステーを設けたことを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】本発明は、底部にリード線通過用の穴を備えた
ターミナルケースを設け、該ターミナルケースを外筒に
設けた穴に外筒外側から挿入すると共に、該ターミナル
ケースと外筒を溶接固定し、且つ、上記ターミナルケー
スのモータフレーム外胴側の開口部周辺をモータフレー
ム外胴と溶接固定するようにしたため、モータフレーム
外胴の端部を覆いかくすように外筒を軸方向に延長する
ことができる。
【0012】この結果、インライン型の全周流型ポンプ
においては、ポンプ吸込ケーシングおよび吐出ケーシン
グの軸方向の深さを浅くしてプレス成形等の容易な形状
にすることができる。また、両吸込型ポンプにおいて
は、外筒を軸方向に延長してそこに吸込窓を設けること
で、極めて好適な構造とすることができる。
【0013】更に本発明によれば、ターミナルケースを
半径方向に延設しても外筒の取付けが可能なため、リー
ド線接続用の空間を十分に確保できる。更に本発明で
は、モータフレーム外胴にターミナルケースと対応する
着座部位を、一体に設けるか、又は別部品を溶接するこ
とによって設けているので、ターミナルケースの底部を
曲面に成形する必要がない。従ってターミナルケースの
成形が容易であると共に、ターミナルケースをモータフ
レーム外胴に溶接する際、3次元溶接(曲面溶接)を行
う必要がなく、溶接が容易である。
【0014】また本発明は、外筒を軸方向に分割された
少なくとも2個以上のリング状部材にて構成し、上記リ
ング状部材の端部に切欠きを設け、モータフレーム外胴
の外側に設けられた突起物に上記リング状部材の切欠き
を対応させ、上記突起物と上記リング状部材を溶接する
と共に、上記リング状部材相互を円周方向に溶接固定し
ている。したがって、モータフレーム外胴の端部を覆い
かくすように外筒を軸方向に延長することができる。
【0015】この結果、インライン型の全周流型ポンプ
においては、ポンプ吸込ケーシングおよびポンプ吐出ケ
ーシングの軸方向の深さを浅くしてプレス成形等の容易
な形状にすることができる。また、両吸込型ポンプにお
いては、外筒を軸方向に延長して、そこに吸込窓を設け
ることで、極めて好適な構造とすることができる。
【0016】更に本発明によれば、突起物の1つをター
ミナルケースとし、このターミナルケースを半径方向に
延長しても外筒の取付けが可能なため、リード線接続用
の空間を十分に確保できる。
【0017】更に本発明は、リング状部材相互の接合部
に対応する位置にモータフレーム外胴と外筒を支持する
ステーを設けたため、リング状部材相互の接合を行う溶
接と同時に、外筒とステーの溶接を行うことができ、生
産性が良い。
【0018】更に本発明は、外筒外周部に吸込又は吐出
ノズルを設け、該ノズルの軸方向位置と対応する位置
に、モータフレーム外胴と外筒を支持するステーを設け
ることを提案している。外筒外周部に吸込又は吐出ノズ
ルを設けたポンプ、特に両吸込型ポンプにおいて該ノズ
ルの軸方向位置と対応する位置にステーを設けること
で、吸込流れ又は吐出流れを整流することができ、同時
にモータフレーム外胴と、外筒を固定することができ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係るポンプ組立体の実施例を
図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るポンプ
組立体の1例である全周流型ポンプを示す縦断面図であ
り、図2は図1のII−II線断面図である。本実施例に示
す全周流型モータポンプは、ポンプケーシング1と、こ
のポンプケーシング1内に収容されたキャンドモータ6
と、このキャンドモータ6の主軸7に固定された羽根車
8,9とから構成されている。ポンプケーシング1はポ
ンプケーシング外筒2と、このポンプケーシング外筒2
の両端にフランジ51,52によってそれぞれ接続され
た吸込ケーシング3と、吐出ケーシング4とからなって
いる。ポンプケーシング外筒2、吸込ケーシング3およ
び吐出ケーシング4はステンレススチール等からなる板
金によって形成されている。
【0020】前記羽根車8,9は、第1内ケーシング1
0に収容されている。そして、第1内ケーシング10内
には、それぞれライナリング45,45を保持した保持
部材46,46と、第1段目の羽根車8から吐出された
流体を第2段目の羽根車9に導く戻り羽根47と、第2
段目の羽根車9から吐出された流体を半径方向から軸方
向に導く案内装置48とが配設されている。
【0021】前記第1内ケーシング10の吸込側には、
Oリング49を介して第2内ケーシング11が接続され
ている。そして、第2内ケーシング11と吸込ケーシン
グ3の先端部に固定された吸込ノズル3aとの間には弾
性シール12が介装されている。
【0022】一方、キャンドモータ6は、固定子13
と、この固定子13の外周部に嵌着されるモータフレー
ム外胴14と、モータフレーム外胴14の両開放端に溶
接固定されるモータフレーム側板15,16と、固定子
13の内周部に嵌着され上記モータフレーム側板15,
16に溶接固定されるキャン17とを備えている。また
固定子13内に回転可能に収容されている回転子18は
主軸7に焼き嵌め固定されている。モータフレーム外胴
14と外筒2との間には環状流路40が形成されてい
る。モータフレーム外胴14にはターミナルケース20
が溶接によって固定されており、モータフレーム外胴1
4内のコイルからリード線を外部に引出すとともにこの
ターミナルケース20内で電源ケーブルと接続するよう
になっている。
【0023】ターミナルケース20は、図1及び図2
(図1のII−II線断面図)に示されるように開放端20
aと底部20bとを有するカップ形状をなしている。タ
ーミナルケース20の底部20bには、リード線通過用
の穴20cが形成されており、穴20cの周囲とモータ
フレーム外胴14とは密封溶接されている。ターミナル
ケース20は、キャンドモータ6の軸方向に長く、モー
タの円周方向に短い長円形状の断面を有し、前記リード
線通過用の穴20cは長円の中心位置から偏心してい
る。そのため、モータフレーム外胴14と外筒2との間
の環状流路40の流路面積を大幅に減少させたり、ある
いはターミナルケース20に流体が衝突して損失が生ず
ることを回避できる。
【0024】前記外筒2には穴2aが形成されており、
この穴2aに前記ターミナルケース20が挿入され、外
筒2とターミナルケース20とは密封溶接されている。
またターミナルケース20の開放端20aには、上部カ
バー41が固定されている。なお、モータフレーム外胴
14に、ターミナルケース20と対応するように平担な
上面を有する着座部位14aを溶接により設けている。
この着座部位14aはモータフレーム外胴14に成形に
より一体に形成してもよい。
【0025】次に反スラスト荷重側の軸受周辺部につい
て説明する。軸受ブラケット21には、ラジアル軸受2
2と、固定側スラスト軸受23が設けられている。ラジ
アル軸受22の端面は、固定側スラスト摺動部材として
の機能も付与されている。ラジアル軸受22と固定側ス
ラスト軸受23を挟んで両側には、回転側スラスト摺動
部材である回転側スラスト軸受24とスラストカラー2
5が設けられている。回転側スラスト軸受24は、スラ
ストディスク26に固定され、このスラストディスク2
6は砂よけ27を介して主軸7の端部に設けられたネジ
およびナット28によって固定されている。
【0026】前記軸受ブラケット21はモータフレーム
側板16に設けられたインローに弾性材からなるOリン
グ29を介して挿入されている。また軸受ブラケット2
1は弾性材からなるガスケット30を介してモータフレ
ーム側板16に当接している。なお、図中31はラジア
ル軸受22と摺動部を形成するスリーブである。
【0027】次に、スラスト荷重側の軸受周辺部につい
て説明する。軸受ブラケット32には、ラジアル軸受3
3が設けられている。図中34はラジアル軸受32と摺
動部を形成するスリーブであり、スリーブ34は座金3
5に当接し、この座金35は羽根車9、スリーブ42及
び羽根車8を介して主軸7の端部に設けられたネジおよ
びナット36によって固定されている。軸受ブラケット
32は、モータフレーム側板15に設けられたインロー
に弾性材からなるOリング37を介して挿入されてい
る。そして、軸受ブラケット32はモータフレーム側板
15に当接している。
【0028】次に、前述のように構成された全周流型ポ
ンプの組立方法について図3を参照して説明する。ま
ず、図3(A)に示されるようにステータ13等を内包
したモータフレーム外胴14にモータフレーム側板1
5,16をあらかじめ溶接するとともに、ステー43を
溶接してモータフレーム組立体50を製作する。次に、
外筒2内にモータフレーム組立体50を挿入し、外筒2
の穴2aにターミナルケース20を外筒2の外側から挿
入する。そして、図3(B)に示されるようにターミナ
ルケース20の穴20cの周囲とモータフレーム外胴1
4の着座部位14aとを密封溶接するとともに、ターミ
ナルケース20と外筒2とを密封溶接する。またステー
43と外筒2とを溶接する。これによりモータフレーム
組立体50が外筒2に固定される。そして、吐出ケーシ
ング4を外筒2にフランジ51,52によって固定す
る。
【0029】次に、回転子18及び反スラスト荷重側の
軸受等を一体に組み込んだ主軸7をモータフレーム組立
体50に挿入したのち、スラスト荷重側の軸受及び羽根
車8,9を主軸7に装着するとともに第1,第2内ケー
シング10,11を固定する。
【0030】次に、第2内ケーシング11に弾性シール
12を保持させた状態で外筒2に吸込ケーシング3をフ
ランジ51,52によって固定する。次にモータのリー
ド線(図示せず)と外部ケーブル(図示せず)とを接続
し、これらをターミナルケース20に収納する。以上の
作業によって、全周流型モータポンプは組立が完了す
る。
【0031】本実施例は、底部にリード線通過用の穴2
0cを備えたターミナルケース20を設け、ターミナル
ケース20を外筒2に設けた穴2aに外筒外側から挿入
すると共に、ターミナルケース20と外筒2を溶接固定
し、且つ、ターミナルケース20のモータフレーム外胴
14側の穴20cの周辺をモータフレーム外胴14と溶
接固定するようにしたため、モータフレーム外胴14の
端部を覆いかくすように外筒2を軸方向に延長すること
ができる。
【0032】この結果、インライン型の全周流型ポンプ
においては、ポンプ吸込ケーシングおよび吐出ケーシン
グの軸方向の深さを浅くしてプレス成形等の容易な形状
にすることができる。また、両吸込型ポンプにおいて
は、外筒を軸方向に延長してそこに吸込窓を設けること
で、極めて好適な構造とすることができる。
【0033】また本実施例によれば、ターミナルケース
20を半径方向に延設しても外筒2の取付けが可能なた
め、リード線接続用の空間を十分に確保できる。更に本
実施例では、モータフレーム外胴14にターミナルケー
ス20と対応する着座部位14aを、一体に設けるか、
又は別部品を溶接することによって設けているので、タ
ーミナルケース20の底部20bを曲面に成形する必要
がない。従ってターミナルケース20の成形が容易であ
ると共に、ターミナルケース20をモータフレーム外胴
14に溶接する際、3次元溶接(曲面溶接)を行う必要
がなく、溶接が容易である。
【0034】図4及び図5は本発明のポンプ組立体の第
2実施例を示す図であり、図4は縦断面図、図5は図4
のV−V線断面図である。本実施例に係るポンプ組立体
は、両吸込形ポンプである。図4において、図1の構成
要素と同一の作用および機能を有する構成要素は同一符
号を付して説明する。
【0035】図4に示される全周流型両吸込ポンプは、
ポンプケーシング1内の中央にキャンドモータ6を備え
ており、このキャンドモータ6の主軸7の両軸端に、軸
方向外方に開口した吸込部を有する羽根車8A,9A;
8B,9Bがそれぞれ固定されている。モータフレーム
外胴14にはターミナルケース20が固定されている。
キャンドモータ6と外筒2とは、前述した実施例と同様
にターミナルケース20と、ステー43とによって一体
に固定されている。そして、外筒2の両端にはカバー6
3,63がフランジ51及び52によって一体に固定さ
れている。外筒2は両端近傍に吸込窓2b,2cを具備
し、これら吸込窓2b,2cは吸込カバー55によって
接続されている。吸込カバー55の中央部には、ポンプ
吸込口55aが形成されるとともに吸込フランジ56が
固定されている。
【0036】また外筒2の外部には、インバータ76を
収容するケース77が溶接固定されている。そして、イ
ンバータ76よりターミナルケース20を介してステー
タ13に給電用の配線がなされている。外筒2の内部に
は内ケーシング65,65が配設されている。内ケーシ
ング65,65は円筒部材65a,65aとカバー65
b,65bとにより略円筒容器状をなし、円筒部材65
a,65aの1側部にシール部材75,75が固定さ
れ、カバー65b,65bに吸込開口65c,65cが
形成されている。
【0037】前記内ケーシング65,65は、ボルト6
6によって、それぞれモータフレーム側板15,16に
接続されている。そして、各内ケーシング65内には、
それぞれライナリング45,45を保持した保持部材4
6,46と、第1段目の羽根車8A又は8Bから吐出さ
れた流体を第2段目の羽根車9A又は9Bに導く戻り羽
根47,47と、第2段目の羽根車9A又は9Bから吐
出された流体を半径方向から軸方向に導く案内装置48
とが配設されている。
【0038】前記外筒2とモータフレーム外胴14との
間には環状流路40が形成されている。また、外筒2の
中央部には、図5に示されるように吐出口2dが形成さ
れるとともに吐出ノズル68が接続されている。なお吐
出ノズル68には吐出フランジ69が固定されている。
【0039】上述のように構成された両吸込型ポンプ
は、図1乃至図3に示す実施例と略同様な方法で組立て
られる。すなわち、モータフレーム組立体50を製作し
た後、外筒2内にモータフレーム組立体50を挿入し、
外筒2の穴2aにターミナルケース20を外筒2の外側
から挿入し、さらにターミナルケース20の穴20cの
周囲とモータフレーム外胴14とを密封溶接するととも
にターミナルケース20と外筒2とを密封溶接する。次
に、回転子18及び一方の軸受等を一体に組み込んだ主
軸7をモータフレーム組立体50に挿入した後、他方の
軸受を装着すると共にモータの両端に羽根車、内ケーシ
ング等のポンプ部品を装着する。そして、最後に、外筒
2の両端にカバー63,63を固定する。本実施例にお
いても、図1乃至図3に示す第1実施例と同様の効果が
得られる。
【0040】図6及び図7は本発明のポンプ組立体の第
3実施例を示す図であり、図6は縦断面図、図7はポン
プ組立体の組立手順を示す説明図である。本実施例に係
るポンプ組立体は図4及び図5に示す実施例と同様に両
吸込型ポンプである。図6において、図4の構成要素と
同一の作用および機能を有する構成要素は同一符号を付
して説明する。
【0041】図6に示される全周流型両吸込ポンプは、
中央にキャンドモータ6を備えており、このキャンドモ
ータ6の主軸7の両軸端に、軸方向外方に開口した吸込
部を有する羽根車8A,9A;8B,9Bがそれぞれ固
定されている。キャンドモータ6と外筒2とは、ターミ
ナルケース20Aと、ステー43とによって一体に固定
されている。カバー63,吸込カバー55の構成は図4
に示す第2実施例と同様である。
【0042】外筒2の内部には仕切板80,80が固定
されている。仕切板80,80は略円筒容器状をなし、
開口部80a,80aにシール部材75,75が固定さ
れ、底部80b,80bに吸込開口80c,80cが形
成されている。
【0043】また、仕切板80,80の内側には、それ
ぞれ第1段の羽根車8A,8Bを収容する第1内ケーシ
ング10A,10Bと第2段の羽根車9A,9Bを収容
する第2内ケーシング11A,11Bが設置されてい
る。
【0044】次に、上述のように構成された両吸込型ポ
ンプの組立手順を図7を参照して説明する。まず、図7
(A)に示されるようにステータ13等を内包したモー
タフレーム外胴14にモータフレーム側板15,16を
あらかじめ溶接する。さらにモータフレーム外胴14に
容器状のターミナルケース20Aを溶接するとともに、
ステー43を溶接してモータフレーム組立体50を製作
する。このターミナルケース20Aはモータフレーム外
胴14側が開放端20aになっており、反対側が底部2
0bになっている。
【0045】次に、図7(B)に示されるように軸方向
に分割された2つのリング状部材2A,2Bを用意す
る。このリング状部材2A,2Bの端部には切欠き2
n,2nが形成されている。
【0046】次に、図7(C)及び図7(D)に示され
るように、モータフレーム外胴14の外側に設けられた
ターミナルケース20Aにリング状部材2A,2Bの切
欠き2n,2nを対応させ、ターミナルケース20Aと
リング状部材2A,2Bとを溶接固定する。そして、リ
ング状部材2A,2Bを相互に円周方向に突合せ溶接に
より溶接固定して一体の外筒2を製作する。またステー
43と外筒2とを溶接する。この際、外筒2に穴をあけ
た状態で外筒2とステー43とを溶接固定する。これに
より、モータフレーム組立体50が外筒2に固定され
る。これ以降の組立手順は図4に示す実施例と同様であ
るため、説明は省略する。
【0047】本実施例によれば、外筒2を軸方向に分割
された少なくとも2個以上のリング状部材2A,2Bに
て構成し、上記リング状部材2A,2Bの端部に切欠き
2n,2nを設け、モータフレーム外胴14の外側に設
けられたターミナルケース20Aにリング状部材2A,
2Bの切欠き2n,2nを対応させ、ターミナルケース
20Aと上記リング状部材2A,2Bを溶接すると共
に、上記リング状部材2A,2B相互を円周方向に溶接
固定している。したがって、モータフレーム外胴14の
端部を覆いかくすように外筒2を軸方向に延長すること
ができる。
【0048】この結果、インライン型の全周流型ポンプ
においては、ポンプ吸込ケーシングおよびポンプ吐出ケ
ーシングの軸方向の深さを浅くしてプレス成形等の容易
な形状にすることができる。また、両吸込型ポンプにお
いては、外筒を軸方向に延長して、そこに吸込窓を設け
ることで、極めて好適な構造とすることができる。
【0049】また本実施例によれば、ターミナルケース
20Aを半径方向に延長しても外筒2の取付けが可能な
ため、リード線接続用の空間を十分に確保できる。
【0050】更に本実施例は、リング状部材相互2A,
2Bの接合部に対応する位置にモータフレーム外胴14
と外筒2を支持するステー43を設けたため、リング状
部材相互2A,2Bの接合を行う溶接と同時に、外筒2
とステー43の溶接を行うことができ、生産性が良い。
【0051】図8及び図9は本発明のポンプ組立体の第
4実施例を示す図であり、図8は断面図、図9は図8の
IX−IX線断面図である。本実施例に係るポンプ組立体
は、図6に示す実施例と同様に両吸込型ポンプである。
図8において、図6の構成要素と同一の作用および機能
を有する構成要素は同一符号を付して説明を省略する。
【0052】図8に示される全周流型両吸込ポンプは、
外筒2の外周部に吐出ノズル68が接続されている。な
お吐出ノズル68には吐出フランジ69が固定されてい
る。そして、吐出ノズル68の軸方向位置と対応する位
置にモータフレーム外胴14と外筒2とを接続固定する
ステー43が設置されている。この場合、吐出ノズル6
8に代わって吸込ノズルであってもよい。このように、
両吸込型ポンプにおいて、ノズルの軸方向位置と対応す
る位置にステーを設けることで、吸込流れ又は吐出流れ
を整流することができ、同時にモータフレーム外胴14
と外筒2を固定することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、底
部にリード線通過用の穴を備えたターミナルケースを設
け、該ターミナルケースを外筒に設けた穴に外筒外側か
ら挿入すると共に、、該ターミナルケースと外筒を溶接
固定し、且つ、上記ターミナルケースのモータフレーム
外胴側の開口部周辺をモータフレーム外胴と溶接固定し
ている。
【0054】したがってモータフレーム外胴の端部を覆
いかくすように外筒を軸方向に延長することができる。
この結果、インライン型の全周流型ポンプにおいては、
ポンプ吸込ケーシングおよび吐出ケーシングの軸方向の
深さを浅くしてプレス成形等の容易な形状にすることが
できる。また、両吸込型ポンプにおいては、外筒を軸方
向に延長してそこに吸込窓を設けることで、極めて好適
な構造とすることができる。
【0055】更に本発明によれば、ターミナルケースを
半径方向に延設しても外筒の取付けが可能なため、リー
ド線接続用の空間を十分に確保できる。更に本発明で
は、モータフレーム外胴にターミナルケースと対応する
着座部位を、一体に設けるか、又は別部品を溶接するこ
とによって設けているので、ターミナルケースの底部を
曲面に成形する必要がない。従ってターミナルケースの
成形が容易であると共に、ターミナルケースをモータフ
レーム外胴に溶接する際、3次元溶接(曲面溶接)を行
う必要がなく、溶接が容易である。
【0056】また本発明は、外筒を軸方向に分割された
少なくとも2個以上のリング状部材にて構成し、上記リ
ング状部材の端部に切欠きを設け、モータフレーム外胴
の外側に設けられた突起物に上記リング状部材の切欠き
を対応させ、上記突起物と上記リング状部材を溶接する
と共に、上記リング状部材相互を円周方向に溶接固定し
ている。したがって、モータフレーム外胴の端部を覆い
かくすように外筒を軸方向に延長することができる。
【0057】この結果、インライン型の全周流型ポンプ
においては、ポンプ吸込ケーシングおよびポンプ吐出ケ
ーシングの軸方向の深さを浅くしてプレス成形等の容易
な形状にすることができる。また、両吸込型ポンプにお
いては、外筒を軸方向に延長して、そこに吸込窓を設け
ることで、極めて好適な構造とすることができる。
【0058】更に本発明によれば、突起物の1つをケー
ブルハウジングとし、このケーブルハウジングを半径方
向に延長しても外筒の取付けが可能なため、リード線接
続用の空間を十分に確保できる。
【0059】更に本発明は、リング状部材相互の接合部
に対応する位置にモータフレーム外胴と外筒を支持する
ステーを設けたため、リング状部材相互の接合を行う溶
接と同時に、外筒とステーの溶接を行うことができ、生
産性が良い。
【0060】更に本発明は、外筒外周部に吸込又は吐出
ノズルを設け、該ノズルの軸方向位置と対応する位置
に、モータフレーム外胴と外筒を支持するステーを設け
ることを提案している。外筒外周部に吸込又は吐出ノズ
ルを設けたポンプ、特に両吸込型ポンプにおいて該ノズ
ルの軸方向位置と対応する位置にステーを設けること
で、吸込流れ又は吐出流れを整流することができ、同時
にモータフレーム外胴と、外筒を固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポンプ組立体の一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1及び図2に示すポンプ組立体の組立方法を
説明する説明図である。
【図4】本発明に係るポンプ組立体の第2実施例を示す
断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】本発明に係るポンプ組立体の第3実施例を示す
断面図である。
【図7】図6に示すポンプ組立体の組立方法を示す説明
図である。。
【図8】本発明に係るポンプ組立体の第4実施例を示す
断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプケーシング 2 外筒 3 吸込ケーシング 4 吐出ケーシング 6 キャンドモータ 7 主軸 8,9 羽根車 13 固定子 14 モータフレーム外胴 15,16 モータフレーム側板 17 キャン 18 回転子 20,20A ターミナルケース 21,32 軸受ブラケット 22,33 ラジアル軸受 23 固定側スラスト軸受 24 回転側スラスト軸受 43 ステー 50 モータフレーム組立体 55 吸込カバー 63 カバー 65 内ケーシング 80 仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊勢本 耕司 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株式会社 荏原総合研究所内 (72)発明者 上井 圭太 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株式会社 荏原総合研究所内 (72)発明者 宮崎 義晶 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株式会社 荏原総合研究所内 (56)参考文献 特開 平6−50283(JP,A) 特開 平5−302599(JP,A) 特開 平7−158594(JP,A) 特開 平6−88599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/40 - 29/56 F04D 29/00 F04D 13/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ固定子を収容するモータフレーム
    外胴と、該モータフレーム外胴外周面との間に環状空間
    を形成する外筒と、前記環状空間に取扱液を導くポンプ
    部とを備えたポンプ組立体において、 底部にリード線通過用の穴を備えたターミナルケースを
    設け、該ターミナルケースを外筒に設けた穴に外筒の外
    側から挿入すると共に、該ターミナルケースと外筒を溶
    接固定し、且つ、前記ターミナルケースのモータフレー
    ム外胴側の開口部周辺をモータフレーム外胴と溶接固定
    することを特徴とするポンプ組立体。
  2. 【請求項2】 前記モータフレーム外胴に前記ターミナ
    ルケースと対応する着座部位を一体に設けたことを特徴
    とする請求項1記載のポンプ組立体。
  3. 【請求項3】 前記モータフレーム外胴に前記ターミナ
    ルケースと対応する着座部位を別部品を溶接することに
    よって設けたことを特徴とする請求項1記載のポンプ組
    立体。
  4. 【請求項4】 モータ固定子を収容するモータフレーム
    外胴と、該モータフレーム外胴外周面との間に環状空間
    を形成する外筒と、前記環状空間に取扱液を導くポンプ
    部とを備えたポンプ組立体において、 前記外筒を軸方向に分割された少なくとも2個以上のリ
    ング状部材にて構成し、前記リング状部材の端部に切欠
    きを設け、前記モータフレーム外胴の外側に設けられた
    突起物に前記リング状部材の切欠きを対応させ、前記突
    起物と前記リング状部材を溶接すると共に、前記リング
    状部材相互を円周方向に溶接固定することを特徴とする
    ポンプ組立体。
  5. 【請求項5】 前記モータフレーム外胴の外側に設けら
    れた突起物の少なくとも1つがモータフレーム外胴の外
    面に設けられたリード線取出用のターミナルケースであ
    ることを特徴とする請求項4記載のポンプ組立体。
  6. 【請求項6】 前記リング状部材相互の接合部に対応す
    る位置に、前記モータフレーム外胴と外筒を支持するス
    テーを設けたことを特徴とする請求項4記載のポンプ組
    立体。
  7. 【請求項7】 モータ固定子を収容するモータフレーム
    外胴と、該モータフレーム外胴外周面との間に環状空間
    を形成する外筒と、前記環状空間に取扱液を導くポンプ
    部とを備えたポンプ組立体において、前記外筒外周部に
    吸込又は吐出ノズルを設け、該ノズルの軸方向位置と対
    応する位置に、前記モータフレーム外胴と外筒を支持す
    るステーを設けたことを特徴とするポンプ組立体。
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