JPH0649061B2 - 酸化セルロース系消臭材料 - Google Patents

酸化セルロース系消臭材料

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JPH0649061B2
JPH0649061B2 JP63201040A JP20104088A JPH0649061B2 JP H0649061 B2 JPH0649061 B2 JP H0649061B2 JP 63201040 A JP63201040 A JP 63201040A JP 20104088 A JP20104088 A JP 20104088A JP H0649061 B2 JPH0649061 B2 JP H0649061B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は室内、冷蔵庫内、或は種々の環境内に存在する
悪臭成分を除去するための消臭材料に関するものであ
り、更に詳しくは酸化セルロース系消臭材料に関するも
のである。
(従来の技術) 従来、室内及び冷蔵庫内等の悪臭成分を除去するために
活性炭を主成分とする消臭剤等が使用されている。これ
らの悪臭成分としてはアンモニア、メチルメルカプタ
ン、硫化メチル、二硫化メニル、硫化水素、トリメチル
アミン及びアセトアルデヒドが挙げられる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記の活性炭を主成分とする消臭剤は活
性炭が粒状で、且つ黒色であるため、外観の良い容器に
格納して利用する必要があり、かさ高くなるため利用す
る際にも種々の制約があった。このため、自由な形状に
成形が可能な消臭材料が望まれており、使用後の処理が
容易なセルロース系繊維等のセルロース系物質を基材と
する消臭材料が特に望まれていた。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは鋭意検討した結果、酸化セルロース系繊維
等の酸化セルロース含有物に特定の金属元素を化学結合
させてなる酸化セルロース系消臭性物質が幅広い悪臭成
分に対して有効に作用して悪臭成分を除去し、特にパル
ブ、天然繊維、レーヨン等の酸化処理したもの等繊維状
物の場合は、更にシート状、ハニカム状、顆粒状或は糸
状等の実用性が高い形状に成形する成形性が優れている
ことを見いだし本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明は 1)酸化セルロース含有物に特定の金属元素からなる群
より選ばれた少なくとも1種以上の金属元素を化学結合
させてなることを特徴とする酸化セルロース系消臭性物
質。
2)選ばれた金属元素がCu及び/又はZnであること
を特徴とする第1項記載の酸化セルロース系消臭性物
質。
3)酸化セルロース含有物が酸化セルロース系繊維であ
ることを特徴とする第1項記載の酸化セルロース系消臭
性物質。
4)特定の金属元素からなる群より選ばれた少なくとも
1種以上の金属元素を化学結合させた酸化セルロース含
有物を含有してなることを特徴とする酸化セルロース系
消臭材料。
5)選ばれた金属元素がCu及び/又はZnであること
を特徴とする第4項記載の酸化セルロース系消臭材料。
6)酸化セルロース含有物が酸化セルロース系繊維であ
ることを特徴とする第4項記載の酸化セルロース系消臭
材料。
に関するものである。
本発明に用いられる酸化セルロース含有物はセルロース
系繊維等のセルロース系物質を酸化処理したものであ
り、晒サルファイトパルプ(NBSP、LBSP、ND
SP及びLDSP等)及び晒クラフトパルプ(NBK
P、LBKP等)等のパルプ繊維、マニラ麻及びジユー
ト等の麻、脱脂綿等の木綿、コットンリンター、コウゾ
及びミツマタ等の天然繊維及びそのパルプ化物、或はレ
ーヨン等のセルロース系繊維を酸化処理した酸化セルロ
ース系繊維、もみがら、そば殻及びおがくず等のその他
のセルロース系物質を酸化処理したものが挙げられる。
これらの酸化セルロース含有物は2種以上併用しても良
い。
上記の酸化セルロース系繊維等の酸化セルロース含有物
は市販のものを使用しても良く、セルロース系物質を酸
化処理して用いても良いが、希望する酸化度の市販品が
ない場合は、例えば以下のような方法で得ることができ
る。
本発明において用いるセルロース系物質の酸化処理方法
としては従来より公知の方法を適用すれば良く、例えば
二酸化窒素による酸化処理方法、次亜塩素酸塩による酸
化処理方法等が挙げられる。酸化処理により酸化が進む
と前記の特定の金属元素と化学結合する官能基が多くな
ると共に脆くなる傾向にあるため、酸化処理の程度は目
的とする消臭材料の消臭性能と加工形態によって適宜選
択する。例えば、顆粒状に成形する場合は酸化を進めた
方が成形しやすい。
本発明に用いられる特定の金属元素は原子番号12〜1
3、20〜30、38〜51、57〜83及び88〜8
9の金属元素であり、これら以外の金属元素は固定性と
消臭性能の点で好ましくない。中でもCu及びZnは固
定性及び消臭性能が優れているためより好ましい。
本発明において上記の酸化セルロース含有物に該金属元
素からなる群より少なくとも1種以上の金属元素を化学
結合させて酸化セルロース系消臭性物質とするには、前
記の特定の金属元素の化合物のうち水溶性の化合物の水
溶液と酸化セルロース含有物とを水系にて反応させる。
本発明に用いられる特定の金属元素の水溶性化合物とし
ては、特に限定されないが、例えば塩化カルシウム、硝
酸カルシウム、硫酸銅、塩化銅、硝酸銅、酢酸銅、硫酸
亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛、モリブデン酸カ
リウム、タングステン酸ナトリウム等が挙げられる。こ
れらの金属を1種又は2種以上を混合使用してもよい。
反応後、反応系のpHを水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等のアルカリ性
物質を用いて概ね6.0〜11.0、更に好ましくは
8.0〜9.0の範囲に調整すると前記の金属元素の化
学結合により固定性が良くなるためより好ましい。
以上の様にして得られた酸化セルロース系消臭性物質を
そのまま消臭材料としても良く、更に公知の抄紙法等に
よりシート状又は立体状の成形体に加工して消臭材料と
しても良く、或は公知の紡績法により糸状の成形体に加
工して消臭材料としても良い。
また必要な消臭性能及び加工適性を満足する範囲内で前
記の金属元素を化学結合させていない酸化セルロース含
有物又は他の種類のセルロース系物質を混合しても良
い。
また、成形体に加工する場合には、あらかじめ成形体の
消臭性能及び加工適性を損なわない範囲内で、繊維等に
通常使用される湿潤紙力増強剤、高分子凝集剤等の抄紙
用助剤、或は紡績用助剤を添加しても良い。更に、以上
のようにして得られた成形体をハニカム状等に二次加工
して消臭材料としても良い。
(発明の効果) 特定の金属元素、より好ましくはCu及び/又はZnを
化学結合させた酸化セルロース含有物を含有してなる本
発明の酸化セルロース系消臭材料はアンモニア、メチル
メルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル、硫化水素、
トリメチルアミン及びアセトアルデヒドの悪臭ガス成分
等、或は水溶液中のアンモニア、硫化水素に作用し消臭
性能を示し、中でもアンモニア、硫化水素等に優れた消
臭性能を示す。
更に、本発明の金属元素を化学結合させた酸化セルロー
ス系消臭性物質は、単体としても優れた消臭材料である
が、中でも繊維状のものは成形性に優れており、実用性
があるシート状、ハニカム状、顆粒状、糸状等の任意の
形状の成形体に加工して消臭材料とすることができ、幅
広い消臭分野に適用できる。
(実施例) 以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例の測定値は以下の方法により測定した。
(1)Cu及びZnの濃度 原子吸光光度法により測定した。
(2)測定試料の水分(%) JIS P8203による。
(3)相対粘度 JIS P8101による。
実施例1 20Lの水にセルロース系繊維としてNDSP1000
gを加え離解機にてスラリー状に離解しNDSP5重量
%離解液を得た。
該NDSP5重量%離解液に次亜塩素酸ソーダを有効塩
素換算でNDSPに対して10%添加しNDSP4重量
%液に調整した後、液温58℃に加温し液温58℃の状
態での初期相対粘度4.5から攪拌しながら相対粘度
1.8まで酸化処理を行い、更に脱水、洗浄して酸化サ
ルロース系繊維として酸化NDSPを得た。この酸化N
DSP100g中のCOOH基は11.0meq/100
gであった。
次に、酸化NDSPの4重量%分散液を調整し、硫酸銅
をCu換算で酸化NDSPに対して0.5重量%添加し
1時間攪拌して酸化NDSPにCuを化学結合させ、更
に水酸化ナトリウムにて反応系のpHを8.0に調整して
30分攪拌し酸化NDSP系消臭性繊維の分散液を得
た。
次いで、該分散液より酸化NDSP系消臭性繊維を濾別
し、シートマシンを用いてシート化し乾燥して約410
g/m2のシートを得た。シート化の際の濾水性は良好で
あった。
以上の様にして得られたシート中に固定化されたCu量
は繊維に対して0.42重量%であった。更に、該シー
トについて下記の方法にてH2Sガス及びNH3ガスに対
する消臭性能テストを行った。
消臭性能テスト法 1.5L容のビニール袋に測定試料1gをいれ、所定濃
度の悪臭ガス(いずれの場合も100ppm)1.5L
を入れて密封した後、所定時間後の密封袋内の残存して
いる悪臭ガスの温度をガス検知管により測定し残留率
(%)を求めた。
得られた結果を表−1〜2に示す。
実施例2 セルロース系繊維として麻を使用し実施例1と同様にし
て初期相対粘度4.8から2.0まで酸化処理を行い酸
化セルロース系繊維として酸化麻を得た。この酸化麻1
00g中のCOOH基は11.6meq/100gであっ
た。
次に、酸化麻の4重量%分散液を調整し、硫酸銅をCu
換算で酸化麻に対して0.5重量%添加し1時間攪拌し
て酸化麻にCuを化学結合させ、更に水酸化ナトリウム
にて分散液のpHを8.0に調整して30分攪拌し酸化麻
系消臭性繊維の分散液を得た。
次いで、該分散液より酸化麻系消臭性繊維を濾別し、実
施例1と同様にしてシートマシンを用いてシート化し乾
燥して約410g/m2のシートを得た。酸化麻系消臭性
繊維はシート化の際の濾水性は良好であった。
以上の様にして得られたシート中に固定化されたCu量
は繊維に対して0.42重量%であった。更に、得られ
たシートについて実施例1と同様にしてH2Sガス及び
NH3ガスに対する消臭性能テストを行った。
得られた結果を表−1〜2に示す。
実施例3 セルロース系繊維として綿を使用し実施例1と同様にし
て初期相対粘度11.0から2.0まで酸化処理を行い
酸化セルロース系繊維として酸化綿を得た。この酸化綿
100g中のCOOH基は5.2meq/100gであっ
た。
次に、酸化綿の4重量%分散液を調整し、硫酸銅をCu
換算で酸化綿に対して0.5重量%添加し1時間攪拌し
て酸化綿にCuを化学結合させ、更に水酸化ナトリウム
にて分散液のpHを8.0に調整して30分攪拌し酸化綿
系消臭性繊維の分散液を得た。
次いで、該分散液より酸化綿系消臭性繊維を濾別、乾燥
後、紡績して糸状物を得た。
以上の様にして得られた糸に固定化されたCu量は繊維
に対して0.44重量%であった。更に、該糸状物につ
いて実施例1と同様にしてH2Sガス及びNH3ガスに対
する消臭性能テストを行った。
得られた結果を表−1〜2に示す。
実施例4 セルロース系繊維としてレーヨンを使用し実施例1と同
様にして初期相対粘度1.5から0.9まで酸化処理を
行い酸化セルロース系繊維として酸化レーヨンを得た。
この酸化レーヨン100g中のCOOH基は18.5me
q/100gであった。
次に、酸化レーヨンの4重量%分散液を調整し、硫酸銅
をCu換算で酸化レーヨンに対して0.5重量%添加し
1時間攪拌して酸化レーヨンにCuを化学結合させ、更
に水酸化ナトリウムにて分散液のpHを8.0に調整して
30分攪拌し酸化レーヨン系消臭性繊維の分散液を得
た。
次いで、該分散液より酸化レーヨン系消臭性繊維を濾
別、乾燥後、紡績して糸状物を得た。
以上の様にして得られた糸に固定化されたCu量は繊維
に対して0.46重量%であった。更に、該糸状物につ
いて実施例1と同様にしてH2Sガス及びNH3ガスに対
する消臭性能テストを行った。
得られた結果を表−1〜2に示す。
実施例5 セルロース系繊維として麻を使用し実施例2と同様にし
て初期相対粘度4.8から2.0まで酸化処理を行い酸
化セルロース系繊維として酸化麻を得た。この酸化麻1
00g中のCOOH基は11.6meq/100gであっ
た。
次に、酸化麻の4重量%分散液を調整し、硫酸亜鉛をZ
u換算で酸化麻に対して0.5重量%添加し1時間攪拌
して酸化麻にZnを化学結合させ、更に水酸化ナトリウ
ムにて分散液のpHを9.0に調整して30分攪拌し酸化
麻系消臭性繊維の分散液を得た。
次いで、該分散液より酸化麻系消臭性繊維を濾別し、実
施例1と同様にしてシートマシンを用いてシート化し乾
燥して約410g/m2のシートを得た。酸化麻系消臭性
繊維はシート化の際の濾水性は良好であった。
以上の様にして得られたシート中に固定化されたZn量
は繊維に対して0.40重量%であった。
更に、該シートについて実施例1と同様にしてH2Sガ
ス及びNH3ガスに対する消臭性能テストを行った。得
られた結果を表−1〜2に示す。
また、表−1及び表−2の結果より本発明の酸化セルロ
ース系消臭性繊維が充分な消毒性能を示すことが明らか
であり、表−1の結果より本発明の酸化セルロース系消
臭材料の内、繊維状のものに金属元素としてCu、Zn
を結合したものはシート加工性、紡績性等に優れている
ことが判る。
実施例6 セルロース系繊維としてNDSPを使用し実施例1と同
様にして初期相対粘度4.5から2.0まで酸化処理を
行い酸化セルロース系繊維として酸化NDSPを得た。
この酸化NDSP100g中のCOOH基は9.3meq
/100gであった。
次に、酸化NDSPを塩酸で酸処理し、次いで水酸化ナ
トリウムでアルカリ処理することにより酸化NDSPの
COOH等の官能基をNa型に置換し、更に濾別、洗浄
してNa型酸化NDSPを得た。
次に、Na型酸化NDSPの4重量%分散液を調整し、
塩化カルシウムをCu換算でNa型酸化NDSPに対し
て0.5重量%添加し1時間攪拌してNa型酸化NDS
PにCaを化学結合させ、更に水酸化ナトリウムにて反
応系のpHを8.0に調整して30分攪拌し酸化NDSP
系消臭性繊維の分散液を得た。
次いで、該分散液より酸化NDSP系消臭性繊維を濾別
し、シートマシンを用いてシート化し乾燥して約410
g/m2のシートを得た。シート化の際の濾水性は良好で
あった。
別にワキガ臭をしみこませワキガ臭のするガーゼ2gを
1.5L容デシケーター中に入れ1時間放置してデシケ
ータ中に臭気を充満させた後,素早くガーゼを取去り,
前記の消臭性シート10gを入れ1夜放置した後、デシ
ケータ中の臭気を評価したところ臭気は感じられなかっ
た。
実施例7 実施例6と同様にして得たNa型酸化NDSPの4重量
%分散液を調整し、モリブデン酸カリウムをMo換算で
Na型酸化NDSPに対して0.5重量%添加し1時間
攪拌してNa型酸化NDSPにMoを化学結合させ、更
に水酸化ナトリウムにて反応系のpHを8.0に調整して
30分攪拌し酸化NDSP系消臭性繊維の分散液を得
た。
次いで、該分散液より酸化NDSP系消臭性繊維を濾別
し、シートマシンを用いてシート化し乾燥して約410
g/m2のシートを得た。シート化の際の濾水性は良好で
あった。
以上の様にして得られたシート10gを1.5L容のビ
ニール袋に入れ、10ppmのH2Sガスを1.5L入
れて密封した。一夜放置後、ガス検知管にてガス濃度を
測定したところH2Sガスは検知されなかった。
実施例8 実施例6と同様にして得たNa型酸化NDSPの4重量
%分散液を調整し、タングステン酸ナトリウムをW換算
でNa型酸化NDSPに対して0.5重量%添加し1時
間攪拌してNa型酸化NDSPにWを化学結合させ、更
に水酸化ナトリウムにて反応系のpHを8.0に調整して
30分攪拌し酸化NDSP系消臭性繊維の分散液を得
た。
次いで、該分散液より酸化NDSP系消臭性繊維を濾別
し、シートマシンを用いてシート化し乾燥して約410
g/m2のシートを得た。シート化の際の濾水性は良好で
あった。
以上の様にして得られたシート10gを1.5L容のビ
ニール袋に入れ、10ppmのH2Sガスを1.5L入
れて密封した。
一夜放置後、ガス検知管にてガス濃度を測定したところ
2Sガスは検知されなかった。
実施例9 セルロース系繊維としてもみがらを使用し次亜塩素酸ソ
ーダを用いて酸化処理を行い酸化セルロース含有物とし
て酸化もみがら得た。
次に、酸化もみがらを塩酸で酸処理し、次いで水酸化ナ
トリウムでアルカリ処理することにより酸化もみがらの
COOH等の官能基をNa型に置換し、更に濾別、洗浄
してNa型酸化もみがらを得た。
次に、Na型酸化もみがらの4重量%分散液を調整し、
硫酸銅をCu換算でNa型酸化もみがらに対して0.5
重量%添加し1時間攪拌してNa型酸化もみがらにCu
を化学結合させ、更に水酸化ナトリウムにて反応系のpH
を8.0に調整して30分攪拌した後、濾別、乾燥して
もみがらを基材とする消臭性物質を得た。
以上の様にして得られた消臭性物質を1.5L容のビニ
ール袋に入れ、10ppmのH2Sガスを1.5L入れ
て密封し、一夜放置後、ガス検知管にて袋中のH2Sガ
ス濃度を測定したところH2Sガスは検知されなかっ
た。
以上の実施例6〜9の結果から、本発明の酸化セルロー
ス含有物に金属元素を化学結合させた消臭材料は結合す
る金属元素としてCu,Zuの他Ca、Mo、W等の幅
広い金属元素が適用できることがわかる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化セルロース含有物に特定の金属元素か
    らなる群より選ばれた1種以上の金属元素を化学結合さ
    せてなることを特徴とする酸化セルロース系消臭性物
    質。
  2. 【請求項2】選ばれた金属元素がCu及び/又はZnで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の酸化
    セルロース系消臭性物質。
  3. 【請求項3】酸化セルロース含有物が酸化セルロース系
    繊維であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の酸化セルロース系消臭性物質。
  4. 【請求項4】特定の金属元素からなる群より選ばれた少
    なくとも1種以上の金属元素を化学結合させた酸化セル
    ロース含有物を含有してなることを特徴とする酸化セル
    ロース系消臭材料。
  5. 【請求項5】選ばれた金属元素がCu及び/又はZnで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の酸化
    セルロース系消臭材料。
  6. 【請求項6】酸化セルロース含有物が酸化セルロース系
    繊維であることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    の酸化セルロース系消臭材料。
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