JP2954331B2 - 粉末状消臭材料 - Google Patents

粉末状消臭材料

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敬三 山路
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は室内、冷蔵庫、或は種々の環境内に存在する
アンモニア、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化
メチル、硫化水素、トリメチルアミン及びアセトアルデ
ヒド等の悪臭成分を除去するための消臭材料に関するも
のであり、更に詳しくは粉末状消臭材料に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、室内及び冷蔵庫内等の悪臭成分を除去する為に
活性炭を収蔵したもの等、種々の消臭材料が提案されて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の粉末状消臭材料の消臭性能は十
分に満足のいくものではなかった。
(課題を解決する為の手段) 本発明者らは、これらの課題を解決する為に鋭意検討
した結果、パウダー状の粉末状物にキトサンを固定化
し、これに特定の金属元素を固定して得られる粉末状消
臭材料が、あらゆる悪臭成分に対する消臭性能に非常に
優れていることを見い出し、本発明を完成するに至った
ものである。即ち、本発明は 1.42〜400メッシュ/インチ通過の粉末状物にキトサン
を固定化し、その後に原子番号12〜13、20〜30、38〜5
1、57〜83及び88〜89の金属元素からなる群より選ばれ
る一種又は二種以上の金属元素を固定化させてなること
を特徴とする粉末状消臭材料。
を要旨とするものである。
更に詳しく説明すると、本発明に用いられる粉末状物
としては例えば、パウダー状の有機系及び無機系の微細
繊維、有機系及び無機系粉末が挙げられる。パウダー状
微細繊維としては、 (イ)セルロースパルプ(晒サルファイトパルプ、晒ク
ラフトパルプ等)、麻、セルロース等の天然繊維のパウ
ダー (ロ)ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリクラール、人
絹、PVA等の合成繊維のパウダー (ハ)ガラス繊維、マイクロガラスウール、ロックウー
ル、鉱さい綿、アルミナシリカ繊維、アルミナ繊維、ム
ライトファイバー、ほう素繊維、石英繊維、溶融シリカ
繊維、チタン酸カリ繊維、フォスフェートファイバー、
ポロシリケート繊維、フォスファゼン繊維等の無機系繊
維のパウダー等が挙げられ、又、有機系、無機系粉末と
しては、シリカゲル、ゼオライト、デンプン等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。これらの粉
末状物は粉末状消臭材料とした際の消臭性能の点ではよ
り細かなものが好ましい。例えば、パウダー状繊維とし
ては実用的には概ね、42〜400メッシュ/インチ通過の
繊維が好ましい。
本発明の粉末状消臭材料とするには前記の粉末状物
と、例えば酢酸水溶液にて溶解したキトサンを加えて十
分に混合した後に原子番号12〜13、20〜30、38〜51、57
〜83、88〜89の金属元素の水溶性化合物を加えて反応さ
せる。上記原子番号以外の金属元素は固定性と消臭性能
の点で好ましくない。中でも、銅、亜鉛及び鉄は消臭性
能が優れている為、より好ましい。用いられる金属原子
の水溶性化合物としては例えば、硫酸銅、塩化カルシウ
ム、硝酸カルシウム、塩化銅、硝酸銅、酢酸銅、硫酸亜
鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸鉄、塩化鉄、
硝酸鉄等が挙げられるが、これらに限定されるわけでは
ない。これらの金属元素の水溶性化合物は、一種又は二
種以上混合してもよい。
反応後、反応系のpHをアルカリ性物質を用いて概ね5.
0〜11.0、更に好ましくは7.0〜8.0の範囲に調整する。
前記の反応系のpHを調整するアルカリ性物質としては水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重
炭酸ナトリウム等が挙げられるがこれらに限定されるわ
けではない。
以上のようにして得られた粉末状消臭材料はそのまま
使用してもよいが、微細なパウダー状繊維を減量とした
粉末状消臭材料である為、小さい顆粒でも優れた外観に
加工することができる。この加工の場合にはセルロース
系材料では特に助剤は必要ないが、必要により予め顆粒
状での消臭性能を損なわない範囲内で繊維等に通常使用
される湿潤紙力増強剤を添加してもよい。
(発明の作用及び効果) 上記の方法で得られた粉末状消臭材料は、悪臭ガスを
無臭性ガスに化学変化させるものであり、アンモニア、
メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル、硫化
水素、トリメチルアミン及びアセトアルデヒド等の悪臭
成分、或は水溶液中のアンモニア、硫化水素に作用し、
特にアンモニア、硫化水素に優れた消臭性能を示す。
(実施例) 以下に本発明を実施例により具体的に説明するが本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、実
施例の測定値は以下の方法により測定した。
(1)Cu、Zn、及びFeの濃度 原子吸光光度法により測定した。
(2)測定試料の水分(%) JIS P8203による。
実施例1 6kgの1重量%酢酸溶液に溶解した3重量%キトサン
水溶液に920gの晒サルファイトパルプ(NBSP)のパウダ
ー(60メッシュ/インチ通過)を加えて充分に混合した
後、これに対し20重量%硫酸銅水溶液をCu換算で5重量
%添加し、Cuを固定化させ、更に水酸化ナトリウム10%
水溶液で反応系のpHを7.0に調整して30分撹拌すること
により粉末状消臭材料含有分散液を得た。次いで概分散
液より粉末状消臭材料を濾別し、更に一回水洗後、熱風
乾燥機にて乾燥し、粉末状物を得た。
以上のようにして得られた粉末状態の固定化されたCu
含有率はパウダーに対して4.9重量%であり、キトサン
含有率は15.0重量%であった。更にこの粉末状物につい
て下記の方法でH2Sガス及びNH3ガスに対する消臭性能テ
ストを行った。
消臭性能テスト法 1.5L容のビニール袋に測定試料1gを入れ、所定濃度の
悪臭ガス(いずれの場合も100ppm)1.5Lを入れて密封し
た後、所定時間後の密封袋内に残存している悪臭ガスの
濃度をガス検知管により測定し、悪臭ガス残存率(%)
を求めた。
実施例2 3.7kgの1重量%酢酸溶液に溶解した3重量%キノサ
ン溶液に990gの晒サルファイトパルプ(NBSP)のパウダ
ー(60メッシュ/インチ通過)を加えて十分に混合した
後、これに対し20重量%の硫酸銅水溶液をCu換算で5重
量%添加し、Cuを固定化させ、更に水酸化ナトリウム10
%水溶液で反応系のpHを7.0に調整し、以下、実施例1
と同様な方法によって粉末状物を得た。得られた粉末状
物の固定化されたCu含有率はパウダーに対して5.0重量
%であり、キトサン含有率は9.2重量%であった。更に
この粉末状物について上記方法にて消臭性能テストを行
った。
実施例3 6kgの1重量%の酢酸溶液に溶解した3重量%キトサ
ン水溶液に920gの晒サルファイトパルプ(NBSP)のパウ
ダー(60メッシュ/インチ通過)を加えて十分に混合し
た後、これに対して20重量%の硫酸亜鉛水溶液をZn換算
で5重量%添加し、Znを固定化させ、更に水酸化ナトリ
ウム10%水溶液で反応系のpHを8.0に調整し、以下、実
施例1と同様に処理し、粉末状物を得た。以上のように
得られた粉末状物の固定化されたZn含有率は、パウダー
に対し3.9重量%であり、キトサン含有率は15.1重量%
であった。更に、この粉末状物について上記方法にて消
臭性能テストを行った。
実施例4 3.7kgの1重量%の酢酸溶液に溶解した3重量%のキ
トサン水溶液に990gの晒サルファイトパルプ(NBSP)の
パウダー(60メッシュ/インチ通過)を加えて十分に混
合した後、これに対し20重量%の硫酸亜鉛水溶液をZn換
算で5重量%添加し、Znを固定化させ、更に水酸化ナト
リウム10%水溶液で反応系のpHを8.0に調整し、以下、
実施例1と同様な方法で粉末状物を得た。得られた粉末
状物の固定化されたZn含有率はパウダーに対して3.6重
量%であり、キトサン含有率は9.5重量%であった。更
に、この粉末状物について上記方法にて消臭性能テスト
を行った。
実施例5 6kgの1重量%酢酸溶液に溶解した3重量%キトサン
水溶液に920gの晒サルファイトパルプ(NBSP)のパウダ
ー(60メッシュ/インチ通過)を加えて十分に混合した
後、これに対し20重量%の硫酸鉄(III)水溶液をFe換
算で5重量%添加し、Feを固定化させ、更に水酸化ナト
リウム10%水溶液で反応系のpHを8.0に調整し、以下、
実施例1と同様に処理し、粉末状物の固定化されたFe含
有率はパウダーに対して5.5重量%であり、キトサン含
有率は14.8重量%であった。更に、この粉末状物につい
て上記方法にて消臭性能テストを行った。
実施例6 3.7kgの1重量%酢酸溶液に溶解した3重量%キトサ
ン水溶液に990gの晒サルファイトパルプ(NBSP)のパウ
ダー(60メッシュ/インチ通過)を加えて十分に混合し
た後、これに対し20重量%の硫酸鉄(III)水溶液をFe
換算で5重量%添加し、Feを固定化させ、更に水酸化ナ
トリウム10%水溶液で反応系のpHを8.0に調整し、以
下、実施例1と同様な方法で粉末状物を得た。得られた
粉末状物の固定化されたFe含有率はパウダーに対して5.
3重量%であり、キトサン含有率は9.1重量%であった。
更に、その粉末状物について上記方法にて消臭性能テス
トを行った。
以上、得られた結果を表1〜2に示す。
実施例7 実施例1と全く同様に処理して得られた粉末状消臭材
料に水を加え、これを糖衣式造粒機により造粒し、熱風
乾燥機により乾燥して直径約1.1mmの真円度が優れ取扱
性が容易な顆粒状消臭材料を得た。
この顆粒状消臭材料を実施例1の場合と同様の方法で
消臭性能テストを行った。得られた結果を表3に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】42〜400メッシュ/インチ通過の粉末状物
    にキトサンを固定化し、その後に原子番号12〜13、20〜
    30、38〜51、57〜83及び88〜89の金属元素からなる群よ
    り選ばれる一種又は二種以上の金属元素を固定化させて
    なることを特徴とする粉末状消臭材料。
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