JP2954313B2 - セルロース系消臭材料 - Google Patents

セルロース系消臭材料

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は室内、冷蔵庫内、或は種々の環境内に存在す
る悪臭成分を除去するための消臭材料に関するものであ
り、更に詳しくはセルロース系消臭材料に関するもので
ある。
(従来の技術) 室内、冷蔵庫内等の悪臭成分、例えばアンモニア、メ
チルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル、硫化水
素、トリメチルアミン、アセトアルデヒド等を除去する
ために、従来より特開平2−107264号公報等で種々の消
臭材料が提案されている。
古くは活性炭を主成分とする消臭材料があるが、活性
炭は粒状で且つ黒色であるため、外観の良い容器に格納
して利用する必要があり、かさ高くなるため利用する際
にも種々の制約があった。
このため、自由な形状に成形が可能な消臭材料が望ま
れており、使用後の処理も容易なセルロース系繊維、酸
化セルロース系繊維等のセルロース系物質を基材とする
セルロース系消臭材料が特に望まれてきている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来提案されているセルロース系消臭
材料は低水分状態における消臭性能、即ち冷蔵庫等での
低水分環境下における消臭性能は十分には満足いくもの
ではなかった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは鋭意検討した結果、セルロース系繊維、
酸化セルロース系繊維等のセルロース系物質にアルギン
酸及び/又はアルギン酸ナトリウム等のアルギン酸のア
ルカリ金属塩と、特定の金属元素とを、順に固定化させ
てなるセルロース系消臭材料が、低水分状態においても
幅広い悪臭成分に対して有効に作用することを見いだし
本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明はセルロース系物質に アルギン酸及び/又はアルギン酸のアルカリ金属塩
と、 特定の金属元素からなる群より選ばれた1種以上の金
属元素とを、 順に固定化させてなることを特徴とするセルロース系消
臭材料を要旨とするものである。
本発明に用いられるセルロース系物質としては、晒サ
ルファイトパルプ(NBSP、LBSP、NDSP及びLDSP等)及び
晒クラフトパルプ(NBKP、LBKP等)等のパルプ繊維、マ
ニラ麻及びシュート等の麻、脱脂綿等の木綿、コットン
リンター、コウゾ及びミツマタ等の天然繊維及びそのパ
ルプ化物或はレーヨン等々のセルロース系繊維、これら
を酸化処理した酸化セルロース系繊維等が挙げられる。
更には、もみがら、そば殻及びおがくず等のその他のセ
ルロース系繊維含有物及びこれらを酸化処理したものも
使用できる。これらのセルロース系物質は2種以上併用
しても良い。
本発明において用いる酸化セルロース系繊維等の酸化
処理方法としては従来より公知の方法を適用すれば良
く、例えば二酸化窒素による酸化処理方法、次亜塩素酸
塩による酸化処理方法等が挙げられる。酸化処理により
酸化が進むと前記の特定の金属元素と化学結合する官能
基が多くなると共に脆くなる傾向にあるため、酸化処理
の程度は目的とする消臭材料の消臭性能と加工形態によ
って適宜選択する。例えば、顆粒状に成形する場合は酸
化を進めた方が成形しやすい。
本発明に用いられる特定の金属元素は原子番号12〜1
3、20〜30、38〜51、57〜83及び88〜89の金属元素であ
り、中でもCu、Zn及びFeは固定性及びセルロース系消臭
材料としての消臭性能が優れているためより好ましい。
本発明において上記のセルロース系物質にアルギン酸
及び/又はアルギン酸のアルカリ金属塩と、上記の金属
元素からなる群より少なくとも1種以上の金属元素と
を、順に化学結合或は付着させて固定化しセルロース系
消臭材料とするには、(イ)水に溶解させたアルギン酸
及び/又はアルギン酸のアルカリ金属塩と、(ロ)前記
の特定の金属元素の化合物のうち水溶性の化合物を、セ
ルロース系物質に水系にて(イ)(ロ)の順に添加して
固定化させる。
本発明に用いられる特定の金属元素の水溶性化合物と
しては、特に限定されないが、例えば塩化カルシウム、
硝酸カルシウム、硫酸銅、塩化銅、硝酸銅、酢酸銅、硫
酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸鉄(II
I)九水和物、モリブデン酸カリウム、タングステン酸
ナトリウム等が挙げられる。これらの金属は2種以上を
混合使用してもよい。
(イ)(ロ)の順に添加した後、反応系のpHを水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム等のアルカリ性物質を用いて概ね3.0〜10.
0、更に好ましくは5.0〜7.0の範囲に調整するとアルギ
ン酸及び/又はアルギン酸のアルカリ金属塩と前記の金
属元素の固定性が良くなるためより好ましい。
以上の様にして得られたセルロース系消臭材料をその
まま消臭材料としても良く、更に公知の抄紙法等により
シート状又は立体状の成形体に加工して消臭材料として
も良く、或は公知の紡績法により糸状の成形体に加工し
て消臭材料としても良い。
また、必要な消臭性能及び加工適性を満足する範囲内
でアルギン酸及び/又はアルギン酸のアルカリ金属塩と
前記の金属元素とを固定化させていないセルロース系物
質を混合しても良い。
また、成形体に加工する場合には、あらかじめ成形体
の消臭性能及び加工適性を損なわない範囲内で、繊維等
に通常使用される湿潤紙力増強剤、高分子凝集剤等の抄
紙用助剤、或は紡績用助剤を添加しても良い。更に、以
上のようにして得られた成形体をハニカム状等に二次加
工して消臭材料としても良い。
(発明の効果) セルロース系物質にアルギン酸及び/又はアルギン酸
のアルカリ金属塩と、特定の金属元素、より好ましくは
Cu、Zn又はFeとを、順に固定化してなる本発明のセルロ
ース系消臭材料は低水分の状態、即ち冷蔵庫等の低湿度
環境下においても、アンモニア、メチルメルカプタン、
硫化メチル、二硫化メチル、硫化水素、トリメチルアミ
ン及びアセトアルデヒドの悪臭ガス成分等、或は水溶液
中のアンモニア、硫化水素に対して十分な消臭性能を示
し、中でもアンモニア、硫化水素等に優れた消臭性能を
示す。
更に、本発明のセルロース系消臭材料は、単体として
も優れた消臭材料であるが、中でも繊維状のものは成形
性に優れており、実用性があるシート状、ハニカム状、
顆粒状、糸状等の任意の形状の成形体に加工して消臭材
料とすることができ、幅広い消臭分野に適用できる。
(実施例) 以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例の測定値は以下の方法により測定した。
(1)Cu及びZnの濃度 原子吸光光度法により測定した。
(2)測定試料の水分(%) JIS P8203による。
(3)相対粘度 JIS P8101による。
実施例1 ウエルナー型粉砕機にて、3重量%濃度のアルギン酸
ナトリウム水溶液6kgにNDSPのパウダー状繊維920gを攪
拌しながら加え30分間混合してスラリー状に離解し、次
いで21重量%硫酸銅水溶液をCu換算でNDSPパウダー状繊
維に対して7.6重量%添加し30分間攪拌した後、更に10
重量%水酸化ナトリウム水溶液にて反応系のpHを7.0に
調整して30分攪拌し、NDSPパウダーにアルギン酸ナトリ
ウムとCuを順次固定化させたNDSP消臭性繊維の分散液を
得た。
次いで、該分散液よりNDSP消臭性繊維を濾別し、更に
1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパウダ
ー状のNDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
アルギン酸ナトリウム量はNDSP繊維に対して16重量%で
あり、Cu量はNDSP繊維に対して5.7重量%であった。
更に、消臭性繊維について下記の方法にてH2Sガス及
びNH3ガスに対する消臭性能テストを行った。
消臭性能テスト法 1.5L容のビニール袋に測定試料1gをいれ、所定濃度の
悪臭ガス(いずれの場合も100ppm)1.5Lを入れて密封し
た後、所定時間後の密封袋内の残存している悪臭ガスの
濃度をガス検知管により測定し残留率(%)を求めた。
得られた結果を表1〜2に示す。
実施例2 ウエルナー型粉砕機にて、3重量%濃度のアルギン酸
ナトリウム水溶液3.7kgにNDSPのパウダー状繊維999gを
攪拌しながら加え30分間混合してスラリー状に離解し、
次いで21重量%硫酸銅水溶液をCu換算でNDSPパウダー状
繊維に対して7.1重量%添加し30分間攪拌した後、更に1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液にて反応系のpHを7.0に
調整して30分攪拌し、NDSPパウダーにアルギン酸ナトリ
ウムとCuを順次固定化させたNDSP消臭性繊維の分散液を
得た。
次いで、該分散液よりNDSP消臭性繊維を濾別し、更に
1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパウダ
ー状のNDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
アルギン酸ナトリウム量はNDSP繊維に対して11重量%で
あり、Cu量はNDSP繊維に対して5.8重量%であった。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてH2S
ガス及びNH3ガスに対する消臭性能テストを行った。得
られた結果を表1〜2に示す。
実施例3 ウエルナー型粉砕機にて、3重量%濃度のアルギン酸
ナトリウム水溶液6kgにNDSPのパウダー状繊維920gを攪
拌しながら加え30分間混合してスラリー状に離解し、次
いで20重量%硫酸亜鉛水溶液をZn換算でNDSPパウダー状
繊維に対して7.6重量%添加し30分間攪拌した後、更に1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液にて反応系のpHを6.0に
調整して30分攪拌し、NDSPパウダーにアルギン酸ナトリ
ウムとZnを順次固定化させたNDSP消臭性繊維の分散液を
得た。
次いで、該分散液よりNDSP消臭性繊維を濾別し、更に
1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパウダ
ー状のNDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
アルギン酸ナトリウム量はNDSP繊維に対して16重量%で
あり、Zn量はNDSP繊維に対して3.0重量%であった。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてH2S
ガス及びNH3ガスに対する消臭性能テストを行った。得
られた結果を表1〜2に示す。
実施例4 ウエルナー型粉砕機にて、3重量%濃度のアルギン酸
ナトリウム水溶液3.7kgにNDSPのパウダー状繊維990gを
攪拌しながら加え30分間混合してスラリー状に離解し、
次いで20重量%硫酸亜鉛水溶液をZn換算でNDSPパウダー
状繊維に対して7.1重量%添加し30分間攪拌した後、更
に10重量%水酸化ナトリウム水溶液にて反応系のpHを6.
0に調整して30分攪拌し、NDSPパウダーにアルギン酸ナ
トリウムとZnを順次固定化させたNDSP消臭性繊維の分散
液を得た。
次いで、該分散液よりNDSP消臭性繊維を濾別し、更に
1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパウダ
ー状のNDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
アルギン酸ナトリウム量はNDSP繊維に対して11重量%で
あり、Zn量はNDSP繊維に対して2.0重量%であった。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてH2S
ガス及びNH3ガスに対する消臭性能テストを行った。得
られた結果を表1〜2に示す。
実施例5 ウエルナー型粉砕機にて、3重量%濃度のアルギン酸
ナトリウム水溶液6kgにNDSPのパウダー状繊維920gを攪
拌しながら加え30分間混合してスラリー状に離解し、次
いで20重量%硫酸鉄(III)水溶液をFe換算でNDSPパウ
ダー状繊維に対して7.6重量%添加し30分間攪拌した
後、更に10重量%水酸化ナトリウム水溶液にて反応系の
pHを6.0に調整して30分攪拌し、NDSPパウダーにアルギ
ン酸ナトリウムとFeを順次固定化させたNDSP消臭性繊維
の分散液を得た。
次いで、該分散液よりNDSP消臭性繊維を濾別し、更に
1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパウダ
ー状のNDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
アルギン酸ナトリウム量はNDSP繊維に対して16重量%で
あり、Fe量はNDSP繊維に対して6.2重量%であった。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてH2S
ガス及びNH3ガスに対する消臭性能テストを行った。得
られた結果を表1〜2に示す。
実施例6 ウエルナー型粉砕機にて、3重量%濃度のアルギン酸
ナトリウム水溶液3.7kgにNDSPのパウダー状繊維990gを
攪拌しながら加え30分間混合してスラリー状に離解し、
次いで20重量%硫酸鉄(III)水溶液をFe換算でNDSPパ
ウダー状繊維に対して7.1重量%添加し30分間攪拌した
後、更に10重量%水酸化ナトリウム水溶液にて反応系の
pHを6.0に調整して30分攪拌し、NDSPパウダーにアルギ
ン酸ナトリウムとFeを順次固定化させたNDSP消臭性繊維
の分散液を得た。
次いで、該分散液よりNDSP消臭性繊維を濾別し、更に
1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパウダ
ー状のNDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
アルギン酸ナトリウム量はNDSP繊維に対して11重量%で
あり、Fe量はNDSP繊維に対して4.8重量%であった。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてH2S
ガス及びNH3ガスに対する消臭性能テストを行った。得
られた結果を表1〜2に示す。
実施例7 20Lの水にNDSPのパウダー状繊維1kgを加え離解機にて
スラリー状に離解しNDSP5重量%離解液を得た。
該NDSP5重量%離解液に次亜塩素酸ソーダを有効塩素
換算でNDSPに対して10%添加しNDSP4重量%液に調整し
た後、液温58℃に加温し液温58℃の状態での初期相対粘
度4.5から攪拌しながら相対粘度1.8まで酸化処理を行
い、更に脱水・洗浄して酸化セルロース系繊維として酸
化NDSPのパウダー状繊維を得た。この酸化NDSP100g中の
COOH基は11.0meq/100gであった。
ウエルナー型粉砕機にて、3重量%濃度のアルギン酸
ナトリウム水溶液18kgに上記の酸化NDSPのパウダー状繊
維540gを攪拌しながら加え30分間混合してスラリー状に
離解し、次いで21重量%硫酸銅水溶液をCu換算で酸化ND
SPパウダー状繊維に対して6.2重量%添加し30分間攪拌
した後、更に10重量%水酸化ナトリウム水溶液にて反応
系のpHを7.0に調整して30分攪拌し、酸化DNSPパウダー
にアルギン酸ナトリウムとCuを順次固定化させた酸化ND
SP消臭性繊維の分散液を得た。
次いで、該分散液より酸化NDSP消臭性繊維を濾別し、
更に1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパ
ウダー状の酸化NDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
アルギン酸ナトリウム量は酸化NDSP繊維に対して49重量
%であり、Cu量は酸化NDSP繊維に対して3.0重量%であ
った。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてNH3
ガスに対する消臭性能テストを行った。得られた結果を
表3に示す。
比較例1 3重量%濃度のアルギン酸ナトリウム水溶液18kgをウ
エルナー型粉砕機に入れ、硫酸銅133gを溶解した硫酸銅
水溶液600mlを加え、30分間攪拌した後、濾過・水洗・
乾燥して573gのアルギン酸−銅錯体を得た。得られたア
ルギン酸−銅錯体中のCu量は5.8重量%であった。
同様にして調製したアルギン酸−銅錯体573gと水17kg
をウエルナー型粉砕機に入れ、実施例7と同様にして調
製した酸化NDSPのパウダー状繊維540gを攪拌しながら加
え30分間混合してスラリー状に離解し、酸化NDSPパウダ
ーにアルギン酸銅錯体を固定化させ、酸化NDSP消臭性繊
維の分散液を得た。
次いで、該分散液より酸化NDSP消臭性繊維を濾別し、
更に1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパ
ウダー状の酸化NDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
アルギン酸−銅錯体はCu換算で酸化NDSP繊維に対して3.
0重量%であった。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてNH3
ガスに対する消臭性能テストを行った。得られた結果を
表3に示す。
比較例2 ウエルナー型粉砕機にて、水17kgに実施例7と同様に
して調製した酸化NDSPのパウダー状繊維1080gを攪拌し
ながら加えて30分間混合してスラリー状に離解した後、
21重量%硫酸銅水溶液をCu換算で酸化NDSPパウダー状繊
維に対して3.1重量%添加し30分間攪拌し、更に10重量
%水酸化ナトリウム水溶液にて反応系のpHを7.0に調整
して30分攪拌し、酸化NDSPパウダーにCuを固定化させた
酸化NDSP消臭性繊維の分散液を得た。
次いで、該分散液より酸化NDSP消臭性繊維を濾別し、
更に1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパ
ウダー状の酸化NDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
Cu量は酸化NDSP繊維に対して3.0重量%であった。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてNH3
ガスに対する消臭性能テストを行った。得られた結果を
表3に示す。
比較例3 ウエルナー型粉砕機にて、1重量%の酢酸溶液にて溶
解した3重量%濃度のキトサン水溶液18kgに実施例7と
同様にして調製した酸化NDSPのパウダー状繊維540gを攪
拌しながら加え30分間混合してスラリー状に離解し、次
いで21重量%硫酸銅水溶液をCu換算で酸化NDSPパウダー
状繊維に対して6.2重量%添加し30分間攪拌した後、更
に10重量%水酸化ナトリウム水溶液にて反応系のpHを7.
0に調整して30分攪拌し、酸化NDSPパウダーにキトサン
とCuを順次固定化させた酸化NDSP消臭性繊維の分散液を
得た。
次いで、該分散液より酸化NDSP消臭性繊維を濾別し、
更に1回水洗後濾別した後、熱風乾燥器にて乾燥してパ
ウダー状の酸化NDSP消臭性繊維を得た。
以上の様にして得られた消臭性繊維中に固定化された
キトサン量は酸化NDSP繊維に対して49重量%であり、Cu
量は酸化NDSP繊維に対して3.0重量%であった。
更に、消臭性繊維について実施例1と同様にしてNH3
ガスに対する消臭性能テストを行った。得られた結果を
表3に示す。
表3の結果から、本発明の消臭性繊維が低水分の状態
でもNH3ガスに対して優れた消臭性能を示すことが明ら
かである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61L 9/01 B01D 53/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース系物質に アルギン酸及び/又はアルギン酸のアルカリ金属塩
    と、 特定の金属元素からなる群より選ばれた1種以上の金
    属元素とを、 順に固定化させてなることを特徴とするセルロース系消
    臭材料。
  2. 【請求項2】選ばれた金属元素がCu、Zn又はFeであるこ
    とを特徴とする請求項1のセルロース系消臭材料。
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