JP2001226895A - セルロース系繊維シート状物 - Google Patents

セルロース系繊維シート状物

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JP2001226895A
JP2001226895A JP2000031294A JP2000031294A JP2001226895A JP 2001226895 A JP2001226895 A JP 2001226895A JP 2000031294 A JP2000031294 A JP 2000031294A JP 2000031294 A JP2000031294 A JP 2000031294A JP 2001226895 A JP2001226895 A JP 2001226895A
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JP
Japan
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cellulosic fiber
sheet
copper
animal bone
fiber sheet
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JP2000031294A
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Rikio Imamura
力男 今村
Takashi Era
孝 江良
Sanai Fujita
左内 藤田
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YAMAICHI WASHI KOGYO KK
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Olympus New Century Ltd
Original Assignee
YAMAICHI WASHI KOGYO KK
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Olympus New Century Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅広い悪臭物質に対して優れた悪臭除去機能
を有すると共に、優れた抗菌性を有する、消臭材料、鮮
度保持材料等に好適に使用できるセルロース系繊維シー
ト状物を提供する。 【構成】 動物骨粉、銅を担持したセルロース系繊維、
及びセルロース系繊維を湿式抄紙法で抄紙することによ
り、動物骨粉及び銅を担持したセルロース系繊維シート
状物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性、悪臭除去機
能等を有するセルロース系繊維シート状物、詳しくは動
物骨粉及び銅を担持した、消臭材料、鮮度保持材料等と
して好適な、セルロース系繊維シート状物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内をはじめとする種々の環境内
に存在する臭気、食品等に基づく各種臭気等の除去、あ
るいは野菜、果物等の生鮮食品等の鮮度保持、等のため
に、銅、銀、亜鉛等の金属、あるいはゼオライト、シリ
カゲル等の無機化合物をセルロース系繊維に担持させ
た、悪臭除去、抗菌性、保温性等の機能を有するシート
状物が知られている。これらシート状物は、様々な用途
に使用され得るが、求める用途により、より機能を高め
たものが要求されている。
【0003】かかる要求に応えるものとして、例えば特
開平11−315492号公報には、銅等の金属を担持
させた無機多孔結晶を含有した紙等が提案されており、
ガス吸着能、難燃性、保温性等に抗菌性、悪臭除去能等
の性質が更に付与されることが記載されている。しかし
ながらこれら機能は、十分なものとは言い難かった。本
発明者らは、先に、動物骨粉を含浸、塗布した抗菌、抗
カビ、脱臭機能を有するシート、あるいは鮮度保持包装
材を提案(特開平8−133902号公報、同8−13
5042号公報)したが、臭気の種類、用途によっては
満足できない点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、硫化水素等
の含硫黄物質にとどまらず各種悪臭物質に対して高い除
去性能を有すると共に、高い抗菌性をも有する、消臭材
料、鮮度保持材料等として好適なセルロース系繊維シー
ト状物を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、下記の本
発明によって解決される。すなわち本発明は、(1)動
物骨粉及び銅を担持したセルロース系繊維シート状物、
(2)動物骨粉が、動物生骨を煮沸し900〜1100
℃前後で焼成し粉砕したものである上記(1)記載のセ
ルロース系繊維シート状物、(3)動物骨粉の担持量が
5〜30重量%である上記(1)及び(2)記載のセル
ロース系繊維シート状物、(4)銅の担持量が0.1〜
2重量%である上記(1)〜(3)記載のセルロース系
繊維シート状物、(5)セルロース系繊維がパルプ繊維
である上記(1)〜(4)記載のセルロース系繊維シー
ト状物、(6)動物骨粉、銅を担持したセルロース系繊
維及びセルロース系繊維を湿式抄紙法で抄紙した、動物
骨粉及び銅を担持したセルロース系繊維シート状物の製
造方法、に関するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる動物骨粉は、動物生骨を煮沸し900〜11
00℃前後で焼成し粉砕したもので、例えば、特開平1
−274807号公報、同2−6306号公報、同9−
77551号公報等に記載の方法により容易に製造する
ことができる。動物生骨としては、牛、馬等の硬骨を主
体とするものが望ましい。
【0007】本発明に用いられるセルロース系繊維とし
ては、晒サルファイトパルプ(NBSP、LBSP、N
DSP、LDSP等)、晒クラフトパルプ(NBKP、
LBKP等)等のパルプ繊維、マニラ麻、ジュート等の
麻、脱脂綿等の木綿、コウゾ、ミツマタ等の天然繊維及
びそのパルプ化物あるいはレーヨン等々のセルロース系
繊維、これらを酸化処理した酸化セルロース繊維、カル
ボキシアルキル化セルロース等を例示することができ
る。
【0008】本発明のシート状物は、動物骨粉及び銅を
担持したセルロース系繊維からなる。動物骨粉の担持量
は5〜30重量%が好ましく、銅の担持量は0.1〜2
重量%が好ましい。
【0009】本発明のシート状物は、種々の方法で製造
できるが、動物骨粉、銅及びセルロース系繊維とを湿式
抄紙法で抄紙する方法が特に好ましい。また、銅として
は、銅を担持したセルロース系繊維を用いることが望ま
しく、かかる繊維としてはいずれの方法により製造した
ものでも使用できるが、好適には、例えば、特開平1−
121058号公報、同1−320059号公報、同4
−259463号公報等に記載の方法により製造したも
のが好ましい。抄紙条件は通常の湿式抄紙法の条件が適
用でき、また、通常使用される添加剤を添加することが
できる。
【0010】本発明のシート状物は、動物骨粉と銅との
相乗作用により、含硫黄物質のみならず、アンモニア、
イソ吉草酸等の幅広い悪臭物質を除去できるため、居住
空間等の消臭材料として、また、例えば果実の代表的な
病気である輪紋病の広がりを有効に防止できる等、優れ
た抗菌性のため、野菜、果物等の生鮮食品の鮮度保持材
料として、好適に使用することができる。
【0011】
【実施例】以下実施例を挙げ、本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 セルロース系繊維NBSP38重量部を水に加え解離機
にてスラリー状に離解した。これに、動物骨粉(オリン
パスニューセンチュリー製、ボーンセラ)24重量部、
2重量%の銅を担持したパルプ(興人製、クリーンスカ
イ)38重量部を加え、十分に攪拌の後、シートマシー
ンを用いてシート化し乾燥することにより、100g/
のシート状物を得た。
【0012】評価例1 実施例1で得たシート状物を用いて消臭試験を実施し
た。なお、比較評価例として、2重量%の銅を担持した
パルプ(興人製、クリーンスカイ)を用いた。結果を表
1に示す。表1から、本発明のシート状物は、アンモニ
ア、イソ吉草酸にも優れた悪臭除去機能があることが分
かる。 (方法)1.5L容のビニール袋に測定試料1gを入れ、
所定濃度の悪臭ガス(いずれの場合も100ppm)
1.5Lをいれて密封した後、所定時間後の密封袋内の
残存している悪臭ガスの濃度をガス検知器により測定
し、残留率(%)を求めた。
【0013】
【表1】
【0014】評価例2 実施例1で得たシート状物を用いて、鮮度保持試験を実
施した。結果を表2に示す。表2から、本発明のシート
状物を使用したものは腐敗の発生がすくないことが分か
る。更に、本発明のシート状物を使用した場合、果実の
表面に黒い点でポチンととどまっているものが複数箇所
みられ、輪紋病の広がりを防止する効果があることが分
かった。 (方法)ラ・フランス20個をダンボールにおいて本発
明のシート状物をシワ紙状態で使用した。 試験期間:平成11年11月11日〜24日 試験場所:山形県経済連東京営業所
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、硫化水素等の含硫黄物質にとどまらず各種悪臭物質
に対して高い除去性能を有すると共に、果実の代表的な
病気の一つである輪紋病の広がりを防止できる等の高い
抗菌性をも有する、消臭材料、鮮度保持材料等として好
適なセルロース系繊維シート状物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江良 孝 東京都中央区日本橋室町4丁目1番21号株 式会社興人内 (72)発明者 藤田 左内 埼玉県所沢市北所沢町2256−13 Fターム(参考) 4L055 AF02 AF08 AF44 AG03 AG99 AH21 AH50 FA30 GA05 GA27 GA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物骨粉及び銅を担持したセルロース系
    繊維シート状物。
  2. 【請求項2】 動物骨粉が、動物生骨を煮沸し900〜
    1100℃前後で焼成し粉砕したものである、請求項1
    記載のセルロース系繊維シート状物。
  3. 【請求項3】 動物骨粉の担持量が5〜30重量%であ
    る請求項1及び2記載のセルロース系繊維シート状物。
  4. 【請求項4】 銅の担持量が0.1〜2重量%である請
    求項1〜3記載のセルロース系繊維シート状物。
  5. 【請求項5】 セルロース系繊維がパルプ繊維である請
    求項1〜4記載のセルロース系繊維シート状物。
  6. 【請求項6】 動物骨粉、銅を担持したセルロース系繊
    維及びセルロース系繊維を湿式抄紙法で抄紙することを
    特徴とする、動物骨粉及び銅を担持したセルロース系繊
    維シート状物の製造方法。
JP2000031294A 2000-02-09 2000-02-09 セルロース系繊維シート状物 Pending JP2001226895A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009091274A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Kao Corp 化粧シート用不織布

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