JPH09291456A - 消臭性を有する複合不織布の製造方法 - Google Patents

消臭性を有する複合不織布の製造方法

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JPH09291456A
JPH09291456A JP8100786A JP10078696A JPH09291456A JP H09291456 A JPH09291456 A JP H09291456A JP 8100786 A JP8100786 A JP 8100786A JP 10078696 A JP10078696 A JP 10078696A JP H09291456 A JPH09291456 A JP H09291456A
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acid
nonwoven fabric
composite non
composite
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JP8100786A
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Masayo Maeda
雅代 前田
Kozo Tajiri
耕三 田尻
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度と柔軟性に優れ、加工も容易で塩基性ガ
スや酸性ガスに対する消臭速度が非常に速い消臭性能を
有する複合不織布の製造方法の提供。 【解決手段】 消臭性を有する複合不織布の製造方法で
あって、合成長繊維からなるスパンボンド不織布の上に
セルロース繊維シートを積層し、水ジェット交絡法によ
りスパンボンド不織布の合成繊維と、セルロース繊維と
を相互に交絡、一体化させて複合不織布とし、次いで該
複合不織布のセルロース繊維を、カルボキシアルキル化
剤、アルカリ金属水酸化物、架橋剤及び水からなる水性
反応液でカルボキシアルキル化してアルカリ金属塩のカ
ルボキシル基を有するカルボキシアルキルセルロースと
した後、該複合不織布を酸水溶液に浸漬してアルカリ金
属塩のカルボキシル基を酸型に転換する。酸型のカルボ
キシル基の複合不織布を2価の銅化合物を含有する水溶
液中に浸漬して、銅塩型のカルボキシル基のものに転換
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭性を有する複
合不織布の製造方法に関する。更に詳しく述べれば、本
発明は、消臭速度が非常に速く、強度に優れ、加工も容
易で、各種の衛生材料、農業資材、包装材料、土木・建
築材料等の広い分野において有用な消臭性を有する不織
布の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、一般家庭のトイレット、台所、居
室といった生活環境や、工場、病院、家畜の飼育場等の
労働環境で発生する様々な悪臭に対して多くの消臭性能
を有する材料が用いられている。これらをその消臭機構
ごとに分類すると、感覚的消臭、生物的消臭、物理的消
臭、化学的消臭の4種類に分けられる。
【0003】感覚的消臭の代表的方法としては、芳香剤
を用いたマスキングにより悪臭を感じさせなくする方法
が挙げられる。このタイプの消臭剤は、現在一般家庭で
多種の製品が広く用いられているが、この方法は悪臭を
根本的に消滅させるものではないため強い臭気には使用
できず、使用する芳香剤についても不特定多数の人々に
好まれる臭いを選定するには限界がある。生物的消臭に
よる方法は、微生物が悪臭物質を分解(主に酸化分解)
する作用を利用した方法である。この方法は、安全で、
二次公害の恐れも少ないが、反応条件の制約や反応に時
間を要するため設備が必要となり、汎用消臭材料として
製造、販売するには不適当である。また、悪臭を消臭剤
に物理的に吸着させる物理的消臭による方法は、現在広
く普及している方法であり、その代表例としては活性
炭、シリカゲル等が挙げられる。これらは比較的安価で
多くの悪臭に有効な優れた消臭剤であるが、吸着可能な
悪臭成分の種類が各々制限されるという欠点がある。例
えば、活性炭は有機物の生物的な分解によって生じ、一
般家庭の代表的な悪臭の一つであるアンモニアのような
沸点の低い塩基性ガスに対しては消臭効果が著しく弱
い。
【0004】一方、化学的消臭機構を有する消臭剤も、
様々の製品が一般家庭用並びに業務用として市販されて
いる。中でも、酸性又は塩基性の悪臭を中和反応によっ
て消臭する中和型消臭剤は反応速度が速いという利点が
あるため、その使用例も多い。この消臭速度の速さを効
率的に生かすべく、不活性ガスによるエアゾール、スプ
レー噴射等で消臭剤を微小液滴状態にし、直接悪臭に噴
射するタイプの製品も多数市販されている。確かにこれ
らの製品の消臭速度は速いものの、噴霧された薬剤が周
囲に付着、残留しシミとなったり、人間や動・植物が薬
剤を吸引することで有害な影響を及ぼされる危険性があ
るため、本来、適用薬剤・対象、使用条件が大きく限定
されるべきものである。
【0005】従って、化学的消臭機構を用いた汎用消臭
剤としては、使用環境に悪影響を及ぼさないという点で
大気中にむやみに薬剤を撒き散らすことのない固体型が
適しているという結論に到達する。しかし消臭剤が固体
型の場合、エアゾール型に比べ消臭速度は遅くなりがち
であるため、消臭剤と臭気物質との接触が多くなるよう
消臭材料の表面積を出来るだけ大きくする必要がある。
そのため、消臭剤の形状は粉体状よりも繊維状といった
ように反応有効面積が広いものが好ましく、さらに、加
工、使用時の取り扱い性を考慮すると、望ましい形態と
して柔軟なシート状のものが挙げられる。
【0006】シート状消臭材料の製造方法も数多く提案
がなされており、これらのいくつかは実用化されてい
る。中でも、特開平3−121068号公報記載の珪酸
マグネシウムを含有する粘土鉱物粒子のごとき粉末状消
臭材料を複数枚のシート状材料に積層して担持させる方
法や、特開昭59−132937号公報記載の鉄(II)
化合物等を含有する水溶液のように消臭剤を含有するス
ラリー溶液にシート状材料を含浸させた後乾燥すること
で消臭剤をシート状材料に含有させる方法といったシー
ト化方法の開示例が大半を占める。これらの方法を用い
れば、取り扱い難い粉末若しくは液体の状態の消臭剤を
非常に簡単にシート化することが可能であるが、この方
法で得られたシート状消臭材は、消臭剤を担持する基材
と消臭剤との間には何ら化学的結合がないため消臭剤の
脱落が生じる危険性がある。
【0007】また、特開平1−121058号公報に
は、カルボキシル基を有する高分子に脱臭性能を有する
銅及び/又は亜鉛を、高分子錯体を形成させることで得
られる脱臭性組成物をシート状に成形することを特徴と
する脱臭性組成物が開示されているが、脱臭性高分子を
プレス成型等で単純に固体化して得られたシートは非常
に高密度となるため、臭気性のガスと脱臭剤との接触面
積が表面だけに限定されるという問題点、即ちシート内
部に保持されている脱臭剤が有効に活用されないという
問題点がある。一方、特開昭63−270900号公報
記載の、カルボキシルメチル基置換度0.35以下のカ
ルボキシメチル化セルロース系繊維に、銅及び/又は亜
鉛イオンを吸着させた脱臭性能を有するシート化可能な
セルロース系繊維及びそれを用いたシート状物のよう
に、湿式で抄紙機により抄造して脱臭性セルロース系繊
維をシート化すると比較的低密度のシートを作成するこ
とが出来る。しかしながら、シートの密度を低下させる
ことは、シート強度の低下にもつながるため取扱い性に
限界があり、湿式の抄造によって低密度で、高い強度を
有するシートを得ることは極めて困難である。また、カ
ルボキシメチル化セルロース系繊維は置換度が高くなる
ほど、湿式では抄造が難しくなり、一方、置換度が低下
すると共に含有可能な高分子錯体の量も低く抑えられ、
そのため消臭性能も自ずと限定される。
【0008】一方、特開平7―54255号公報には、
合成繊維とセルロース系繊維からなる複合不織布をカル
ボキシメチル化剤、アルカリ及び架橋剤からなる混合水
溶液に含浸させた後、加熱してセルロース系繊維を架橋
されたカルボキシメチルセルロースとすることによって
得られる吸水性不織布が開示されている。またその改良
法として、特開平8−60542号公報には、セルロー
ス系繊維を含む材料をカルボキシアルキル化剤、アルカ
リ金属水酸化物、架橋剤及び水からなる水性反応液に含
浸し、次いで水を一部蒸発させ、含浸された水性反応液
中の水の割合を反応液全重量当たり20〜60重量%に
なるように調節した後、加熱することにより、セルロー
スのカルボキシアルキル化と架橋を同時に行わせて、前
記の吸水性不織布より高い吸水能力を有する吸水性セル
ロース材料の製造方法が開示されている。そしてその更
なる改良法として、本発明者等はセルロース繊維を含む
材料をカルボキシアルキル化剤、アルカリ金属水酸化
物、及び水からなる水性反応液に含浸し、次いで水を一
部蒸発させ、含浸された水性反応液中の水の割合を反応
液全重量当たり20〜60重量%の範囲内で、且つ蒸発
前の水の割合よりも少なくとも5重量%低くなるように
調節した後、架橋剤を含む有機溶媒を均一に含有せし
め、その後加熱することにより、セルロースのカルボキ
シアルキル化と架橋を同時に行わせて、前記の吸水性不
織布より更に高い吸水能力を有する吸水性セルロース材
料を安価に製造する方法(特願平7−241190号)
を提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
状況を鑑み、従来技術の有する欠点を解決すべく鋭意研
究した結果、固体型消臭剤においては消臭反応のための
有効面積が消臭速度に大きく影響を及ぼすという知見の
もとに、非常に低密度な基材に化学的結合により優れた
消臭性能を持つ官能基を導入することで、消臭反応のた
めの有効面積が広く、効果的に消臭性能を発揮しうる消
臭性を有する不織布材料の製造を試みることとした。そ
こで、合成長繊維からなるスパンボンド不織布とセルロ
ース繊維シートを高圧水ジェット流を用いた繊維交絡法
によりスパンボンド不織布の合成繊維とセルロース繊維
とを相互に交絡させて得られる非常に低密度の複合不織
布を基材として用い、該複合不織布のセルロース繊維
を、予めカルボキシアルキル化剤、アルカリ金属水酸化
物、架橋剤及び水からなる水性反応液でカルボキシアル
キル化して得られるカルボキシアルキルセルロースのア
ルカリ塩は、吸水性に極めて優れ、一方、塩基性ガスや
酸性ガスに対しては全く吸収性を示さないが、本発明者
等は、カルボキシアルキルセルロースのカルボキシル基
のアルカリ金属塩を、酸水溶液に浸漬して酸型に転換し
たものは塩基性ガスを極めて迅速に吸収し、更に前記酸
型のカルボキシル基の一部若しくは全部を、2価の銅化
合物を含有する水溶液に浸漬して特定範囲のpHで銅塩
型に転換したものは、塩基性ガスと酸性ガスに対して極
めて優れた吸収性を示し、それらの臭気を迅速に消失さ
せることを見出し本発明を完成するに至った。本発明の
目的は、従来の消臭性シートの有する欠点を解消し、代
表的な悪臭であるアンモニア、トリメチルアミン等の塩
基性ガスや硫化水素、メチルメルカプタン等の還元性の
硫黄化合物を含む酸性ガスの消臭速度が非常に速く、ま
た強度と柔軟性に優れ、加工も容易な消臭性を有する複
合不織布を製造する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、合成長
繊維からなるスパンボンド不織布とセルロース繊維シー
トを積層し、次いで水ジェット交絡法によりスパンボン
ド不織布の合成長繊維と、セルロース繊維とを相互に交
絡させて複合不織布とし、該複合不織布のセルロース繊
維を、カルボキシアルキル化剤、アルカリ金属水酸化
物、架橋剤及び水からなる水性反応液によりカルボキア
ルキル化してアルカリ金属塩のカルボキシル基を有する
カルボキシアルキルセルロースとした後、該複合不織布
を酸水溶液に浸漬してアルカリ金属塩のカルボキシル基
を酸型のカルボキシル基に転換することを特徴とする臭
気性ガスに対して優れた消臭性を有する複合不織布の製
造方法である。本発明の第二は、前記酸水溶液が塩酸、
硫酸、硝酸、臭化水素酸及びリン酸の強酸、又は酢酸と
クエン酸の弱酸の中から選ばれた1種又は2種以上の混
合物及び0.1〜4.0規定の濃度で構成され、前記複
合不織布を、絶乾複合不織布1kg当り10〜150k
gの前記水溶液中に20〜180分間浸漬することを特
徴とする請求項1記載の臭気性ガスに対して優れた消臭
性を有する複合不織布の製造方法である。本発明の第三
は、本発明第一又は第二のいずれか一つに記載の酸型の
カルボキシル基を有するカルボキシアルキルセルロース
を、2価の銅化合物を含有する水溶液中に浸漬して酸型
のカルボキシル基の一部又は全部を銅塩型のカルボキシ
ル基に転換することを特徴とする臭気性ガスに対して優
れた消臭性を有する複合不織布の製造方法である。本発
明の第四は、前記2価の銅化合物を含有する水溶液が、
硫酸銅、塩化銅、硝酸銅及び酢酸銅から選ばれた1種又
は2種以上の混合物及び0.05〜3.0モル/リット
ルの濃度で構成され、前記酸型のカルボキシル基を有す
る複合不織布を、絶乾複合不織布1kg当り10〜15
0kgの前記2価の銅化合物を含有する水溶液中に20
〜180分間浸漬することを特徴とする本発明第三に記
載の消臭性を有する複合不織布の製造方法である。
【0011】本発明で用いられる合成繊維からなるスパ
ンボンド不織布は、公知の溶融押出し機を用いて熱可塑
性の合成樹脂を溶融紡糸し、紡出された連続フィラメン
ト群をエジェクターからの高速エアーで引き取り、延
伸、解繊し、移動している捕集用支持体上に補集・堆積
させてウェブを形成させ、その後ウェブを熱エンボスロ
ールに通して部分的に熱圧着して0.03〜4mm2
自己融着区域を不織布の全表面積当り2〜30面積%有
するものである。スパンボンド不織布を構成する合成繊
維としては、公知の熱可塑性の合成樹脂からのものをそ
のまま使用することができ、例えば、ポリオレフィン系
繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリア
クリル酸エステル系繊維、ポリウレタン系繊維等を挙げ
ることができ、これらの中から適宜選択して用いられ
る。合成繊維の繊度は、1〜10デニールの範囲であ
る。繊度が10デニールを超えて太くなると、不織布の
柔軟性が低下し、消臭性不織布の構成に取り入れた場
合、柔軟性、風合い、加工適性などが劣ってくる。又、
繊度が1デニール未満になると、不織布を製造するため
の条件が厳しくなって連続して不織布を製造することが
できない。
【0012】また、本発明で用いられるセルロース繊維
シートはセルロース繊維を公知の湿式抄紙機で抄造し、
乾燥して得られる。セルロース繊維としては、木材から
製造されるパルプ繊維、草本類から製造される非木材パ
ルプ繊維、再生セルロース繊維などが挙げられる。木材
から製造されるパルプ繊維としては、例えば針葉樹或い
は広葉樹をクラフト法、サルファイト法、ソーダ法、ポ
リサルファイド法等で蒸解して得られる化学パルプ、更
にはレファイナー、グラインダー等の機械的磨砕力によ
ってパルプ化した機械パルプ、薬品による前処理の後、
機械的磨砕力によってパルプ化したセミケミカルパル
プ、或いは新聞紙、上質紙、オフィスから排出される使
用済みの事務用紙等からの古紙パルプ等を例示でき、そ
れぞれ未晒若しくは晒の状態で使用することができる。
【0013】草本類から製造される非木材パルプ繊維と
しては、例えば綿、マニラ麻、亜麻、藁、竹、パガス、
ケナフ、楮、三椏等を木材パルプと同様の方法でパルプ
化した繊維が挙げられる。再生セルロース繊維として
は、セルロースをビスコースの形で溶液とした後、酸の
中でセルロースを再生・紡糸したビスコースレーヨン、
セルロースを銅アンモニア溶液中に溶解した後、酸の中
で再生・紡糸した銅アンモニアレーヨン、N−メチルモ
ルフォリン−N−オキサイドの如き、非水系セルロース
溶媒に溶解したした後、紡糸して得られる再生セルロー
ス繊維等が例示される。
【0014】合成繊維からなるスパンボンド不織布の上
に、セルロース繊維シートを積層し、次いで一体化して
複合不織布を製造する方法としては、公知の方法をその
まま本発明に応用することができる。例えば、“Resear
ch disclosure,17060,June1978 ”、特開平5−25
3160号公報、特開平5−277053号公報、特開
平5−285083号公報、特開平5−286100号
公報、特開平6−17365号公報等には、高圧の水ジ
ェット流を、積層されているセルロース繊維シートとス
パンボンド不織布の上に噴射し、繊維同士を交絡させる
方法が開示されているが、これらの公知の方法によりス
パンボンド不織布とセルロース繊維シートを水ジェット
流で交絡させて得られる複合不織布が、風合い、加工性
の面で優れており、本発明に好適に用いられる。この場
合の合成繊維とセルロース繊維との重量割合は、合成繊
維1に対してセルロース繊維が1〜19の範囲である。
合成繊維に対するセルロース繊維の割合が1未満では、
合成繊維に対するセルロース系繊維の量が相対的に少な
くなり、得られる消臭性不織布の消臭性能が低下する。
逆にセルロース繊維の割合が19を越えて多くなると、
合成繊維とセルロース繊維との交絡が起こり難くなり、
また、得られた複合不織布を洗浄する際セルロース繊維
が脱落し易くなり、更に湿潤引張り強度が低下してしま
うので適さない。
【0015】本発明では、前記したように、スパンボン
ド不織布の上にセルロース繊維シートを積層し、次いで
セルロース繊維シートの上から不織布の中を貫通するよ
うに高圧の水ジェット流を噴射することによって、合成
繊維とセルロース繊維同士を交絡させて一体化した複合
不織布を得るが、次いでこの複合不織布のセルロース繊
維のカルボキシアルキル化を行う。カルボキシアルキル
化は、特開平7―54255号公報に開示されている公
知の方法のように、合成繊維とセルロース系繊維からな
る複合不織布をカルボキシアルキル化剤、アルカリ金属
水酸化物、架橋剤及び水からなる混合水溶液(水性反応
液)に含浸させた後、加熱してセルロース系繊維を架橋
されたカルボキシアルキルセルロースとする方法でも良
い。
【0016】また、セルロース系繊維を含む材料をカル
ボキシアルキル化剤、アルカリ金属水酸化物、架橋剤及
び水からなる水性反応液に含浸し、次いで水を一部蒸発
させ、含浸された水性反応液中の水の割合を反応液全重
量当たり20〜60重量%になるように調節した後、加
熱することにより、セルロースのカルボキシアルキル化
と架橋を同時に行わせて、前記の吸水性不織布より高い
置換度で、それによって高い吸水能力を有する吸水性セ
ルロース材料の製造方法(特開平8−60542号公
報)によっても良い。更に、セルロース繊維を含む材料
をカルボキシアルキル化剤、アルカリ金属水酸化物及び
水からなる水性反応液に含浸し、次いで水を一部蒸発さ
せ、含浸された水性反応液中の水の割合を反応液全重量
当たり20〜60重量%の範囲内で、且つ蒸発前の水の
割合よりも少なくとも5重量%低くなるように調節した
後、架橋剤を含む有機溶媒を均一に含有せしめ、その後
加熱することにより、セルロースのカルボキシアルキル
化と架橋を同時に行わせて、前記の吸水性不織布より更
に高い置換度で吸水能力を有する吸水性セルロース材料
を製造するという本発明者等が提案している方法(特願
平7−241190号)も好適に使用できる。
【0017】これらはどれもセルロースを含む材料にカ
ルボキシアルキル化及び架橋反応を施すことで、高置換
度で高い吸水性能を持つカルボキシアルキルセルロース
のアルカリ金属塩を製造する方法であり、これらに記載
されているカルボキシアルキル化反応を得る方法は、本
発明で用いる消臭性の複合不織布の出発材料を得るため
に好適な方法である。例えば、これらの方法で複合不織
布に、最も代表的なカルボキシメチル化反応を施すと、
置換度が0.35〜1.60のように低い置換度から極
めて高いものまで幅広い置換度のカルボキシメチルセル
ロースが得られ、この置換度が高いほど消臭性を有する
不織布の消臭能力、即ち消臭速度と消臭量は向上する。
また、これらの方法ではカルボキシメチル化反応と同時
に、又は別個に架橋反応を行っている。本発明では、カ
ルボキシメチル化反応後、複合不織布内に導入されたカ
ルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩を酸型にす
る際、カルボキシメチルセルロースが過度に膨潤し、ス
パンボンド不織布から脱落する恐れがあるため、架橋反
応を行うほうが望ましい。
【0018】本発明では、複合不織布のセルロース繊維
に、前記の反応によってカルボキシアルキル化と架橋を
施し、カルボキシル基のアルカリ金属塩を生成させる
が、続いてこのアルカリ金属塩を酸型に転換する。得ら
れる酸型のカルボキシル基を有するカルボキシアルキル
セルロースは、アンモニア、トリメチルアミン等の塩基
性ガスを迅速に吸収して臭気を消失させる。更に、得ら
れた酸型のカルボキシル基の一部若しくは全部を銅塩型
に転換したものは、前記の塩基性ガスと硫化水素、メチ
ルメルカプタン等の還元性硫黄化合物からなる酸性ガス
を迅速に吸収して臭気を消失させる能力を有することが
判明したのである。このような転換の方法としては水中
における公知のイオン交換反応を利用すれば良いが、ま
ず酸型のカルボキシル基に完全に転換するためには、ア
ルカリ金属塩のカルボキシアルキル化複合不織布を0.
1〜4.0規定の濃度の酸性水溶液に20〜180分浸
漬する。このような酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、臭
化水素酸、リン酸等の強酸、更には酢酸、クエン酸等の
弱酸が挙げられ、これらの中から選択されて1種又は2
種以上の混合物が用いられる。酸濃度が0.1規定未満
では、複合不織布内のカルボキシアルキルセルロースが
激しく膨潤し、スパンボンド不織布から脱落する危険が
生じるので適さない。
【0019】しかしながら、酸濃度が0.1規定以上で
あれば、複合不織布のカルボキアルキルセルロースが膨
潤を起こしても、その膨潤度は脱膨潤できなくなるほど
過度なものではなく、むしろ適度な膨潤は、得られる消
臭性不織布の密度の低下につながり、消臭速度を向上さ
せる効果があるため望ましい。また、酸濃度が4.0規
定を超えるとカルボキシアルキルセルロースが加水分解
されたり、酸水溶液に浸漬後に、複合不織布に付着した
余分な酸の除去に負担が増大するため適さない。酸水溶
液の添加量は、酸濃度との関係で決定されるが、カルボ
キシアルキル化された複合不織布の重量1kgに対し1
0〜150kgの範囲内で添加すれば良い。酸水溶液に
前記複合不織布を浸漬する時間も酸濃度との関係で変化
するが、20〜180分の範囲である。酸濃度が低い場
合には、浸漬に長時間を必要とするし、酸濃度が高い場
合には短い時間で十分である。但し浸漬時間が20分未
満では酸濃度が高くても酸型への転換が完全に終了しな
い危険性がある。
【0020】酸水溶液に浸漬して処理された複合不織布
は、水洗を十分に行い、残留する酸や無機塩類を除去
し、その後乾燥することにより、カルボキシル基が酸型
に転換され、アンモニア等の塩基性ガスを良く吸収する
消臭性不織布が得られる。更に、前記したように、塩基
性ガスと、還元性硫黄化合物からなる酸性ガスの両方の
ガスに対する消臭能力を付与するためには、酸型のカル
ボキシル基の一部若しくは全部を銅塩型にする必要があ
り、そのため、カルボキシル基を酸型にした複合不織布
を濃度が0.05〜3.0モル/リットルの2価の銅化
合物を含む水溶液に20〜180分間浸漬する。浸漬す
る際の酸型のカルボキシル基を有する複合不織布は、乾
燥前であっても差し支えないが、その場合、2価の銅化
合物を含む水溶液の濃度は前記不織布に含まれる水分量
を考慮の上調整される。しかしながら、前記不織布が、
酸に浸漬した後、水洗浄がなされていないか、不十分の
場合、酸が2価の銅化合物を含む水溶液中に持ち込ま
れ、酸濃度が高くなり、反応が進み難くなるので水洗浄
を十分行った酸型のカルボキシル基を有する複合不織布
を用いる。
【0021】2価の銅化合物を含む水溶液に用いられる
2価の銅化合物としては、硫酸銅、塩化銅、硝酸銅、酢
酸銅等の水に対する溶解度が比較的高いものを挙げるこ
とができ、これらの中から選択して1種或いは2種以上
の混合物が用いられる。前記水溶液の濃度が0.05モ
ル/リットル未満では、酸型のカルボキシル基の銅塩型
への転換の割合が少なくなり過ぎ、酸性ガスの吸収性能
が不十分となる。また、前記水溶液の濃度が3.0モル
/リットルを超えると後に述べるように、銅化合物を含
む水溶液の酸濃度が高くなるため、平衡反応において銅
塩型への転換反応が進み難くなるだけでなく、余分な酸
の除去が困難になるため適さない。2価の銅化合物を含
む水溶液の酸型のカルボキシル基を有する複合不織布に
対する添加量は、前記水溶液の濃度との関係で決定され
るが、酸型の複合不織布の重量1kgに対し10〜15
0kgの範囲内で添加すれば良い。
【0022】カルボキシル基を酸型にした複合不織布
を、2価の銅化合物を含む水溶液に浸漬すると、カルボ
キシル基が酸型から銅塩型に転換され、それと共に2価
の銅化合物を有する水溶液中に、酸型に転換する際に用
いた酸が遊離し、酸濃度が上昇する。従って、可逆反応
である銅塩化反応を平衡状態を破って更に反応を進行さ
せるためには、前記水溶液中に遊離してくる酸濃度の上
昇を抑制する目的でpH調整剤を添加するのが有効であ
る。この場合のpH調整剤としては、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の弱酸
と強塩基の塩のごとき弱アルカリ性物質を挙げることが
でき、これらの中から適宜選択されて用いられるが、こ
のpH調整剤は、浸漬に用いた水溶液を循環させながら
この循環液に少量ずつ添加するのが望ましい。この時の
pHは、3〜7の範囲、好ましくは4〜6の範囲に調整
される。pHが3未満では、銅塩型への転換反応が停止
し、pHが7を超えるとカルボキシル基がナトリウムや
カリウムの塩型に転換されるので適さない。
【0023】pH調整剤として水酸化ナトリウムのよう
な強塩基を用いると、難溶性で粘着性の著しい水酸化銅
が瞬時に析出し、不織布中のカルボキシル基の銅塩化反
応が不均一となるため不適当である。また、そのような
強アルカリにより水溶液のpHが上がりすぎると、酸型
若しくは銅塩型のカルボキシル基がアルカリ金属塩型に
転換され、塩基性ガスの消臭性能が低下するだけでなく
セルロース誘導体部分の激しい膨潤による脱落を引き起
こす危険性があるため、pH調整剤の使用はあくまで
も、前記したように、水溶液のpHが7を超えて上昇し
ない範囲に限定できるように、pH調整剤の種類と添加
量を決定する。以上に述べた方法により2価の銅化合物
を含む水溶液に浸漬して処理されて得られる銅塩型のカ
ルボキシル基を含む複合不織布を、必要に応じて水洗浄
し、無機塩や残留酸を除去して乾燥することにより、硫
化水素等の還元性硫黄化合物を含む酸性ガス及びアンモ
ニア等の塩基性ガスを迅速に吸収して有効な消臭性を示
す複合不織布を得ることができる。
【0024】しかしながら、酸性ガスに対する消臭性
は、カルボキシル基の一部を銅塩型に転換しただけでは
効果が不十分であり、銅塩型に転換した際に複合不織布
に含有される銅含有量は、Cuとして絶乾複合不織布の
重量当り2〜15重量%の範囲とする必要がある。酸性
ガスに対する消臭率を短時間、例えば120分以内で5
0容量%以上とするためには、前記銅含有量を3〜13
重量%の範囲となるように調整すれば良い。銅含有量が
2重量%未満では、塩基性ガスに対しては極めて優れた
消臭性を示すが、酸性ガスに対しては十分な消臭速度が
得られない。また、銅含有量の増加に伴い、酸性ガスに
対する消臭性能は順次向上し、銅含有量が13重量%程
度で極めて優れた酸性ガスに対する消臭性能が得られる
が、逆に、塩基性ガスに対する消臭性能が低下するた
め、その場合処理時間の延長等の対策を講じる必要があ
る。銅含有量を15重量%を超えて増加させることは、
理論的には高い置換度のものを使用すれば可能である
が、銅塩型に転換する際のpH調整がうまく行い難く、
製造コストが高くなる等の不利な点が多くなり、適さな
い。
【0025】本発明の酸型のカルボキシル基を有する複
合不織布は、アンモニア、トリメチルアミン等の塩基性
ガスを良く吸収して優れた消臭性を示し、銅塩型のカル
ボキシル基を有する複合不織布は、塩基性ガスと硫化水
素、メチルメルカプタン等の酸性ガスを良く吸着して優
れた消臭性を示す。但し、銅塩型のカルボキシル基を有
する複合不織布の塩基性ガスに対する消臭性能は、前記
したように、酸型のカルボキシル基のみを有する複合不
織布より塩基性ガスの吸収能力、特に吸収速度に若干劣
るので、消臭性を有する複合不織布中のカルボキシル基
の酸型と銅塩型の割合は、前記銅含有量の範囲内で、該
消臭性不織布を使用しようとする環境の臭気ガス組成に
応じて調整される方が望ましい。
【0026】更に、必要であれば、乾燥前に消臭性不織
布を柔軟化剤水溶液に浸漬し、乾燥して、乾燥後の消臭
性を有する複合不織布の剛度を抑制し、柔軟性及び風合
いを高めることができる。柔軟化剤としては、公知の界
面活性剤であればカチオン性、アニオン性、非イオン性
何れであっても良く、柔軟化剤水溶液の濃度も柔軟化剤
の種類によって異なるが、0.01〜1.0重量%の範
囲が望ましい。柔軟化剤を含む水溶液の濃度が0.01
重量%未満では、剛度の抑制効果が充分に得られず、濃
度が1.0重量%を超えると、柔軟化剤の使用量が増大
するためコスト的に不利なだけでなく、乾燥後の消臭性
不織布のベトつきの原因となり、特にカチオン性界面活
性剤を用いた場合、界面活性剤とカルボキシル基の結合
が多くなるため消臭性能の著しい低下も生じるので適さ
ない。同様に、必要であれば、乾燥前に消臭性不織布を
抗菌剤を含む溶液に浸漬することで、乾燥後の消臭性不
織布に抗菌性能を付与することもできる。このような抗
菌剤としては、塩化ベンザルコニウムのような第四級ア
ンモニウム塩や芳香族ハロゲン化物、有機金属化合物
等、抗菌剤として公知のものであれば何れであっても良
く、薬剤溶液の溶媒、濃度、浸漬時間等も薬剤の種類に
よって適宜選択され、用いられる。
【0027】本発明の酸型のカルボキシル基を有する消
臭性の複合不織布は、代表的な悪臭であるアンモニア、
トリメチルアミン等の塩基性ガスを吸収して中和反応に
よって効果的に消臭し、銅塩型のカルボキシル基を有す
るものは、前記の塩基性ガスと、同じく代表的悪臭であ
る硫化水素、メチルメルカプタン等の還元性硫黄化合物
を含む酸性ガスに対しても消臭性が有効であり、本発明
の複合不織布は極めて低い密度であるため前記悪臭ガス
は不織布に容易に浸透し、酸型或いは銅塩型のカルボキ
シル基との接触が効率よく起こるので消臭速度が極めて
速いのである。また、基材として合成繊維からのスパン
ボンド不織布が用いられているため強度と柔軟性に優
れ、加工も容易である。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明は、これらによって限定される
ものではない。尚、実施例及び比較例において%とある
のは全て重量%を示す。
【0029】実施例1 繊度2.5デニールの長繊維ポリプロピレン連続フィラ
メントからなる米坪量12g/m2のスパンボンド不織
布の上に、セルロース繊維として針葉樹晒クラフトパル
プを用い、公知の湿式抄紙機で抄造された米坪量76g
/m2の紙シートを積層した後、90kg/m2の高圧の
水ジェット流からなる水柱流を紙シート側からスパンボ
ンド不織布に向けて噴射し、合成繊維とパルプ繊維を水
流交絡させて、不織布と紙シートを一体化させ、米坪量
80g/m2の複合不織布を得た。この複合不織布を2
0cm×30cm(重量4.8g)の寸法に断裁して、
水酸化ナトリウム8.55%、モノクロロ酢酸ナトリウ
ム24.91%、水66.54%からなる水性反応液に
一分間浸漬した後、取り出し、濾紙の間に挟んでプレス
し、絶乾複合不織布1g当り3gの水性反応液(カルボ
キシメチル化剤/グルコース残基=1.3モル/モル)
が含有されるように調整した。
【0030】次いで、排気設備を備えた電熱式熱風乾燥
器を80℃に保ち、排気を行いながら水性反応液を含有
する複合不織布をこの乾燥器に3分間入れて水を蒸発さ
せた。該複合不織布に含有される水性反応液中の水の割
合は42%であった。このように水の割合を調節した複
合不織布を乾燥器から取り出し、0.89%のエピクロ
ルヒドリンを含むイソプロピルアルコール13.8gを
霧吹きを用いて複合不織布に均一に散布した。この場合
のイソプロピルアルコール添加率は、複合不織布重量当
り288%で、エピクロルヒドリン添加率は絶乾パルプ
重量当り3%であった。直ちにポリエチレン製袋に入れ
て密封し、水及びイソプロピルアルコールが蒸発しない
ようにして、再度80℃の乾燥器中で2時間加熱して反
応させ、パルプ繊維のカルボキシメチル化と架橋を行っ
た。反応終了後、この複合不織布を1.0規定の塩酸1
00ml中に1時間浸漬し、不織布中のカルボキシル基
を酸型に転換させた後、不織布を酸性溶液から取り出
し、濾紙で挟んでプレスし、過剰な酸性溶液を除去し
た。次いで、該複合不織布を水に浸漬して、取り出し、
濾紙の間に挟んでプレスする操作を4回繰り返し、該複
合不織布を水で十分洗浄した。最後に、0.1%柔軟剤
(ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド)水溶
液50mlに10分間浸漬した後、取り出し、風乾して
柔軟な、酸型に転換され、消臭性を有する米坪量が99
g/m2の複合不織布を得た。このようにして得られた
複合不織布の置換度、アンモニア消臭性能及び複合不織
布の密度を下記に示す試験方法で測定し、その測定結果
を表1に示した。
【0031】試験法 (1)置換度 精秤した10cm×10cm(試料がシート状でない場
合は1g)の供試試料を300ml容の三角フラスコに
入れ、0.1規定の水酸化ナトリウム溶液40mlと純
水100mlを添加して1時間ゆっくり撹拌した後、
0.1規定塩酸溶液でフェノールフタレインを指示薬と
して滴定し、式(1)及び(2)により置換度を計算で
求めた。 Y=0.1A−0.1B (1) 置換度=162Y/(1000W−58Y) (2) ただし、 A:0.1規定水酸化ナトリウム溶液の量
(ml) B:0.1規定塩酸の量(ml) Y:カルボキシメチル基量(ミリ当量) W:カルボキシメチルセルロース重量(g)
【0032】(2)消臭性能 10cm×10cmの供試試料を3リットル容のテフロ
ン製袋に入れ、これに臭気ガス3リットルを注入後放置
し、袋内の臭気ガス濃度経時変化を北川式ガス検知管で
測定した。尚、使用した臭気ガスの初期濃度は、アンモ
ニアガスの800ppmであり、式(3)により消臭率
(%)を計算で求めた。 消臭率(%)=100(1−A/B) ただし、 A:試料を入れた袋中の臭気ガス濃度(pp
m) B:試料を入れてない袋中の臭気ガス濃度(ppm)(3)複合不織布の密度 JIS P 8118(紙及び板紙の厚さと密度の試験
方法)により測定。
【0033】実施例2 実施例1で用いた合成繊維とパルプ繊維を水流交絡させ
て得られた米坪量80g/m2の複合不織布を、水酸化
ナトリウム7.27%、モノクロロ酢酸ナトリウム2
1.19%、エチレングリコールジグリシジルエーテル
5%、水66.54%からなる水性反応液に含浸し、乾
燥器中で水を蒸発させて該複合不織布に含有された水性
反応液中の水の割合を42%に調整した後、イソプロパ
ノールを散布しなかったこと以外は、実施例1と同様に
して酸型に転換され、消臭性を有する米坪量が97g/
2の複合不織布を製造した。このようにして得られた
複合不織布のアンモニアと硫化水素に対する消臭性能を
試験した。尚、硫化水素ガスによる消臭試験は、別の試
料を用いて、更にアンモニアの代わりに硫化水素を用
い、硫化水素の初期濃度を53ppmとしたこと以外
は、実施例1、(2)と同様にして実施した。アンモニ
アと硫化水素に対する消臭性能及び複合不織布の置換度
と密度を表1に示した。
【0034】実施例3 実施例1で用いた合成繊維とパルプ繊維を水流交絡させ
て得られた米坪量80g/m2の複合不織布に、水酸化
ナトリウム10.4%、モノクロロ酢酸カリウム34.
6%、エピクロロヒドリン1.0%、水54.0%から
なる水系反応液を含浸後、乾燥器内で水を蒸発させず
に、該複合不織布を直ちにポリエチレン製袋に入れて密
封し、60℃の乾燥器中で4時間加熱して反応させ、パ
ルプ繊維のカルボキシメチル化と架橋を行ったこと以外
は、実施例1と同様にして酸型に転換され、消臭性を有
する米坪量が92g/m2の複合不織布を製造した。こ
のようにして得られた前記複合不織布の置換度、アンモ
ニア消臭性能及び複合不織布の密度を測定し、その測定
結果は表1に示した。
【0035】実施例4 乾燥前に柔軟剤水溶液に浸漬しなかったこと以外は、実
施例2と同様にして得られた酸型に転換された米坪量9
7g/m2の複合不織布を、0.1モル/リットルの硫
酸銅水溶液200ml中に1時間浸漬し、不織布中の酸
型のカルボキシル基を銅塩型に転換させた後、この不織
布を硫酸銅水溶液から取り出し、濾紙で挟んでプレス
し、過剰な溶液を除去した。次いで、この不織布を水に
浸漬して、取り出し、濾紙の間に挟んでプレスする操作
を4回繰り返し、不織布を水で十分洗浄した後、風乾し
て銅塩型に転換され、消臭性を有する米坪量が99g/
2の複合不織布を得た。このようにして得られた消臭
性不織布の銅含有量を下記に示す試験方法で測定し、そ
の測定結果をアンモニアと硫化水素に対する消臭性能及
び複合不織布の密度と共に表1に示した。
【0036】試験法 (4)銅含有量 精秤した供試試料10cm×10cm(試料がシート状
でない場合は1g)をフラスコに入れ、この中に1.0
規定硝酸100mlを添加し、1時間ゆっくり攪拌した
後、混合物を濾別した。更に、試料を純水で十分洗浄
後、濾別で得られた硝酸溶液及び洗浄液に溶解した銅イ
オンを原子吸光法により測定し、絶乾試料(複合不織
布)の重量当りの重量百分率で示した。
【0037】実施例5 乾燥前に柔軟剤水溶液に浸漬しなかったこと以外は、実
施例2と同様にして得られた酸型の米坪量97g/m2
の複合不織布を、1.0モル/リットルの硫酸銅水溶液
200ml中に1時間浸漬したこと以外は、実施例4と
同様にして銅塩型に転化され、消臭性を有する米坪量が
100g/m2の複合不織布を得た。このようにして得
られた前記消臭性不織布の銅含有量、アンモニアと硫化
水素に対する消臭性能及び複合不織布の密度を測定し、
その測定結果を表1に示した。
【0038】実施例6 乾燥前に柔軟剤水溶液に浸漬しなかったこと以外は、実
施例2と同様にして得られた酸型に転換された米坪量9
7g/m2の複合不織布を、1.0規定の硫酸銅水溶液
200ml中に入れた後、系内の溶液を十分攪拌しなが
らpH調整剤として炭酸ナトリウムを21.2g加えて
から1時間浸漬を行ったこと以外は、実施例4と同様に
して銅塩型に転換された消臭性を有する米坪量が110
g/m2の複合不織布を得た。このようにして得られた
前記消臭性不織布の銅含有量、アンモニアと硫化水素に
対する消臭性能及び複合不織布の密度を測定し、その測
定結果を表1に示した。
【0039】比較例1 絶乾重量で20gの針葉樹晒クラフトパルプを家庭用ミ
キサーで離解して綿状物とした。この綿状物を反応容器
に入れ、これにイソプロパノール400ml、水40m
l、及び水酸化ナトリウム6.20gを混合し、一時間
攪拌してアルカリセルロースとした。これにモノクロロ
酢酸ナトリウム17.3gとエピクロロヒドリン0.6
gを添加し、30分間攪拌し、更に30分間放置した。
次に反応容器に還流冷却器を取り付け、混合液をオイル
バスの中で3時間還流した。反応終了後、ガラスフィル
ター(2G)で濾過して得られた反応生成物を5リット
ル容ビーカーへ移し、1.0規定の塩酸3リットルを入
れて30分間撹拌後、更に30分間放置した。この混合
物をガラスフィルター(2G)でろ過して酸型のカルボ
キシル基を有する架橋されたカルボキシメチルセルロー
スを分離し、更に余分の酸を除去するため100%メタ
ノールで洗浄とろ過を繰り返した後、50℃で3時間減
圧乾燥して置換度が1.0のカルボキシル基を有する架
橋された繊維状カルボキシメチルセルロース27gを得
た。
【0040】前記酸型の繊維状カルボキシメチルセルロ
ース1.30gと針葉樹晒クラフトパルプ0.64gを
水に分散し、TAPPI標準丸型手抄きマシンにより、
実施例2で得られた消臭性不織布と単位面積当たり同モ
ル量のカルボキシル基、及び同米坪量(97g/m2
を有する紙シートの抄造を試みたが、湿ったサンプルを
ワイヤー面から剥離し難く、破損等が生じ、手抄きシー
トの作製は困難であった。繊維状物の分散液としてメタ
ノールを用いても同様に抄造は困難であった。
【0041】比較例2 比較例1で用いた酸型の繊維状カルボキシメチルセルロ
ース0.88gと針葉樹晒クラフトパルプ0.96gを
水に分散し、TAPPI標準丸型手抄きマシンにより、
実施例3で得られた消臭性不織布と単位面積当たり同モ
ル量の酸型のカルボキシル基を有し、米坪量が92g/
2の紙シートの作製を試みたが、湿ったサンプルをワ
イヤー面から剥離し難く、破損等が生じ、作製は困難で
あった。しかし、繊維状物の分散液としてメタノールを
用いたところ、シートの作製は可能であったが、繊維状
の酸型カルボキシメチルセルロースの離解性が悪いた
め、得られた紙シートは地合が悪く、強度及び柔軟性も
劣るものであった。この紙シートのアンモニア消臭性能
と密度の測定結果を表1に示した。
【0042】比較例3 比較例1で用いた酸型の繊維状カルボキシメチルセルロ
ース5gを1.0モル/リットルの硫酸銅水溶液200
ml中に1時間浸漬し、カルボキシメチルセルロース中
のカルボキシル基を銅塩型に転換させた後、この混合物
をガラスフィルター(2G)で濾過して銅塩型にしたカ
ルボキシル基を有する架橋されたカルボキシメチルセル
ロースを分離し、更に余分な酸を除去するために100
%メタノールで洗浄と濾過を繰り返した後、50℃で3
時間減圧乾燥して銅含有量4.5%の架橋された繊維状
カルボキシメチルセルロース(置換度1.0)を得た。
前記銅塩型にしたカルボキシル基を有する繊維状カルボ
キシメチルセルロース0.89gと針葉樹晒クラフトパ
ルプ0.95gを水に分散し、TAPPI標準丸型手抄
きマシンにより、実施例3で得られた消臭性不織布と単
位面積当り同モル量のカルボキシル基を有し、米坪量が
92g/m2の紙シートの作製を試みたが、湿ったサン
プルをワイヤー面から剥離し難く、破損等が生じ、作製
は困難であった。しかし、繊維状物の分散液としてメタ
ノールを用いたところ、シートの作製墓能であったが、
繊維状カルボキシメチルセルロースの離解性が悪いた
め、得られた紙シートは地合が悪く、強度及び柔軟性も
劣るものであった。このようにして得られた前記紙シー
トの銅含有量、アンモニアと硫化水素に対する消臭性能
及びシートの密度を測定し、その測定結果を表1に示し
た。
【0043】比較例4 実施例1で用いた合成繊維とパルプ繊維を水流交絡させ
て得られた米坪量80g/m2の複合不織布を、水酸化
ナトリウム7.27%、モノクロロ酢酸ナトリウム2
1.19%、エチレングリコールジグリシジルエーテル
5%、水66.54%からなる水性反応液に含浸し、乾
燥器中で水を蒸発させて該複合不織布に含有された水性
反応液中の水の割合を42%に調整した後、0.89%
のエピクロルヒドリン水溶液13.8gを霧吹きを用い
て複合不織布に均一に散布した。エピクロルヒドリンの
添加率は、絶乾パルプ重量当り3%であった。直ちに、
複合不織布をポリエチレン製袋に入れて密封し、水が蒸
発しないようにして、再度80℃の乾燥器中で2時間加
熱して反応させ、パルプ繊維のカルボキシメチル化と架
橋を行った。反応が終了した複合不織布を70容量%メ
タノール―水混合物に浸漬して、取り出し、濾紙の間に
挟んでプレスし、この操作を使用済みの洗浄液が中性に
なるまで繰り返し洗浄した。更に、100%メタノール
で1回洗浄してから、0.1%柔軟剤(ジステアリルジ
メチルアンモニウムクロライド)のメタノール液50m
lに10分間浸漬した後、取り出し、風乾して柔軟な、
ナトリウム塩型の米坪量が103g/m2の複合不織布
を得た。このようにして得られた複合不織布の置換度、
アンモニアと硫化水素に対する消臭性能及び複合不織布
の密度を前記に示す試験方法で測定し、その測定結果を
表1に示した。
【0044】参考例 実施例1で用いた素パン本度不織布と紙シートを単に高
圧水ジェット流で処理して得られる複合不織布のアンモ
ニアと硫化水素に対する消臭性能及び密度を前記に示す
試験法で測定し、その測定結果を表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、本発明によれ
ば、得られる消臭性不織布は、非常に低密度のバルキー
なシートであるため反応のための有効面積が広く、酸型
及び銅塩型のカルボキシル基を有するものは、アンモニ
アに対する消臭速度が極めて速い(実施例1〜6)。ま
た、合成繊維とセルロース繊維からなる複合不織布の液
透過性は極めて優れているため、消臭性能を付与するた
めの酸水溶液及び銅イオン含有水溶液に浸漬して化学的
処理を行う際にも反応ムラは全く見られず、シート状物
の均一性にも何等問題はない。更に、銅塩型のカルボキ
シル基を有する複合不織布は、アンモニアと硫化水素ガ
スに対する消臭性に優れている(実施例4〜6)。但
し、銅含有量の多いもの(実施例6)は、アンモニアに
対する吸収速度がやや遅く、更に銅の含有量が低いもの
(実施例4)は銅含有量が高いもの(実施例6)に比べ
て硫化水素ガスに対する吸収速度が遅いので、処理時間
を延長する等の処理を施す必要がある。
【0047】一方、酸型のカルボキシル基を有するもの
は、硫化水素ガスに対する吸収性は殆どない(実施例2
と実施例4との比較)。銅塩に転換する際の銅含有量の
コントロールは容易であるため、臭気を含有する環境に
おける臭気組成に応じて、塩基性ガス又は塩基性ガスと
酸性ガスに対して優れた吸収性能を付与することがで
き、得られる複合不織布はシート形状を有し柔軟性にも
優れているので加工や取り扱いに優れる消臭性を有する
不織布の製造が可能である。これに対し、予め化学的処
理を施して消臭性能を付与した繊維状セルロース材料
は、公知の抄紙技術を用いてもカルボキシメチルセルロ
ースが膨潤するため、本発明で得られる消臭性不織布と
単位面積当たり同モル量のカルボキシル基を有するシー
トを得ようとしても、湿式方式ではシート化が困難であ
る(比較例1)。
【0048】但し、抄造時に分散液としてメタノールを
使用すれば、本発明実施例3で得られる低置換度品と同
モル量のカルボキシル基を有する紙シートの抄造は可能
であるが、カルボキシメチルセルロースの離解性が悪い
ため得られる紙シートの地合は悪く、強度、柔軟性も劣
り、且つシート密度が高いため消臭速度も遅い。更に、
有機溶剤を多量に使用するためコスト的にも不利であ
り、湿式によるシート化は経済的な理由で実質的に採用
できない(比較例2、3)。低密度で、反応有効面積が
大きくても、ナトリウム塩型の複合不織布は消臭性能が
殆どなく、アンモニアに対する消臭率の数値は複合不織
布の有する水分(13%)によるものと考えられる(比
較例4)。カルボキシアルキル化を施していない複合不
織布も当然消臭性能はまったくなく、アンモニアに対す
る消臭率の数値も複合不織布に含まれる水分(6%)に
よるものと考えられる(参考例)。
【0049】
【発明の効果】本発明は、従来の消臭性シートの有する
欠点を解消し、非常に低密度であるため反応有効面積が
広く、代表的な悪臭であるアンモニア、トリメチルアミ
ン等の塩基性ガスや硫化水素、メチルメルカプタン等の
還元性硫黄を含む酸性ガスの消臭速度が非常に優れ、強
度が高く、加工も容易な消臭性不織布を製造する方法を
提供するという効果を奏する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/46 A41B 13/02 B D06M 13/217 D06M 13/20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成長繊維からなるスパンボンド不織布
    とセルロース繊維シートを積層し、次いで水ジェット交
    絡法によりスパンボンド不織布の合成長繊維と、セルロ
    ース繊維とを相互に交絡させて複合不織布とし、該複合
    不織布のセルロース繊維を、カルボキシアルキル化剤、
    アルカリ金属水酸化物、架橋剤及び水からなる水性反応
    液によりカルボキアルキル化してアルカリ金属塩のカル
    ボキシル基を有するカルボキシアルキルセルロースとし
    た後、該複合不織布を酸水溶液に浸漬してアルカリ金属
    塩のカルボキシル基を酸型のカルボキシル基に転換する
    ことを特徴とする臭気性ガスに対して優れた消臭性を有
    する複合不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記酸水溶液が塩酸、硫酸、硝酸、臭化
    水素酸及びリン酸の強酸、又は酢酸とクエン酸の弱酸の
    中から選ばれた1種又は2種以上の混合物及び0.1〜
    4.0規定の濃度で構成され、前記複合不織布を、絶乾
    複合不織布1kg当り10〜150kgの前記水溶液中
    に20〜180分間浸漬することを特徴とする請求項1
    記載の臭気性ガスに対して優れた消臭性を有する複合不
    織布の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれか一つに記載の
    酸型のカルボキシル基を有するカルボキシアルキルセル
    ロースを、2価の銅化合物を含有する水溶液中に浸漬し
    て酸型のカルボキシル基の一部又は全部を銅塩型のカル
    ボキシル基に転換することを特徴とする臭気性ガスに対
    して優れた消臭性を有する複合不織布の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記2価の銅化合物を含有する水溶液
    が、硫酸銅、塩化銅、硝酸銅及び酢酸銅から選ばれた1
    種又は2種以上の混合物及び0.05〜3.0モル/リ
    ットルの濃度で構成され、前記酸型のカルボキシル基を
    有する複合不織布を、絶乾複合不織布1kg当り10〜
    150kgの前記2価の銅化合物を含有する水溶液中に
    20〜180分間浸漬することを特徴とする請求項3記
    載の消臭性を有する複合不織布の製造方法。
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