JPH0647718Y2 - 塗装仕上げメラミン化粧板及び塗装仕上げメラミン化粧板貼り部材 - Google Patents

塗装仕上げメラミン化粧板及び塗装仕上げメラミン化粧板貼り部材

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JPH0647718Y2
JPH0647718Y2 JP8456792U JP8456792U JPH0647718Y2 JP H0647718 Y2 JPH0647718 Y2 JP H0647718Y2 JP 8456792 U JP8456792 U JP 8456792U JP 8456792 U JP8456792 U JP 8456792U JP H0647718 Y2 JPH0647718 Y2 JP H0647718Y2
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JP
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decorative board
melamine decorative
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layer
coating
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重夫 高島
恒夫 三橋
寛之 石井
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Aica Kogyo Co Ltd
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Aica Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は家具、住宅機器、事務器
などの表面材に用いる塗装仕上げを施したメラミン化粧
板ならびにメラミン化粧板貼り部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メラミン化粧板に塗装した場合、
メラミン化粧板と塗料との密着性が劣るため、殆ど一般
的な用途ではメラミン化粧板は塗装せずに、そのまま、
基材に貼着され、使用されていた。
【0003】また、表面の膜厚感。超光沢仕上げなど、
質感に対する要求から、特に塗装した使用する場合、メ
ラミン化粧板の表面を研摩紙や、スチールウールなどで
研摩した後、塗料を塗布していたが、塗膜の密着性が十
分でなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】メラミン化粧板は、表
面が硬いので、傷や摩耗に対して強く、耐熱性、耐汚染
性に富んでいる。また、強度が高く、剛性があり、貼り
上がり外観も良いので一般的にはそのまま基材に貼り合
わせて使用する。
【0005】しかしながら、特に高度の質感、意匠性を
要求する場合、表面の塗膜感が乏しく、材料構成とし
て、図柄模様を印刷したパターン層の上に更にメラミン
樹脂を含浸したαセルロース紙の層、即ちオーバーレイ
層を有しているため、図柄の表現に於いて、僅かながら
鮮明度が低下する問題があった。
【0006】また、ある程度の光沢仕上げは可能である
が、貼り合わされる基材表面の凹凸や材料である紙の地
合ムラが表面に現われ、超光沢仕上げの化粧面を得るこ
とが困難であった。
【0007】表面の質感の向上をはかる為、塗装を行う
場合、メラミン化粧板と合成樹脂塗料の密着性が悪いの
で、表面を十分に研摩しなければならないが、表面は硬
く、均一に研摩することが困難で、研摩過多による端部
のだれ、図柄の摩耗、未研摩部分の発生などの欠点を生
じ易かった。
【0008】本考案は、メラミン化粧板の表面と合成樹
脂塗料の塗膜面との間にアクリル系ポリオールと無黄変
イソシアネートよりなる下塗り層が設けられることによ
り、合成樹脂塗料の密着性が向上し、塗膜の補強効果が
生じると共に、図柄の鮮明度、膜厚感、平滑性、光沢度
の優れた塗装仕上げメラミン化粧板及び塗装仕上げメラ
ミン化粧部材を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】メラミン化粧板表面に、
アクリル系ポリオールと無黄変タイプイソシアネートを
主成分とする下塗り剤の層が形成され、該下塗り剤の層
の上に合成樹脂塗料が塗布されていることを特徴とする
塗装仕上げメラミン化粧板ならびに塗装仕上げメラミン
化粧板貼り部材を構成したものである。以下、図1及び
図2に基づいて詳細に説明する。
【0010】本考案ではメラミン化粧板1の表面に塗膜
が形成されるため、メラミン化粧板1のオーバーレイ層
の構成を必要としない。また、塗膜の密着性向上のため
の表面研摩も特に必要とせず、直接メラミン化粧板1の
表面に塗装することができる。
【0011】メラミン化粧板1の表面を溶剤などでクリ
ーニングした後、アクリル系ポリオールと無黄変タイプ
イソシアネートを主成分とする下塗り剤2の溶液を塗布
し乾燥硬化させた後、下塗り剤2の塗布表面を研摩す
る。
【0012】下塗り材を構成するアクリル系ポリオール
としては、メチルメタアクリレートとハイドロキシエチ
ルメタアクリレート共重合物などの水酸基含有ポリアク
リレートであり、無黄変タイプポリイソシアネートは、
脂肪族系、脂環式系のイソシアネートおよび、それらの
ビウレット、アダクト、イソシアネート、ブロックイソ
シアネート、プレポリマー体などで、架橋硬化剤として
の作用を有するものである。
【0013】アクリル系ポリオールならびに、無黄変タ
イプポリイソシアネートは、いずれもトルエンなどの有
機溶剤に溶かしたものを用い、使用直前に混合すること
が望ましい。
【0014】次にポリエステル樹脂系、アクリル樹脂
系、ポリウレタン系などの合成樹脂塗料3を少なくとも
一回塗布する。
【0015】合成樹脂塗料3の硬化方法は室温硬化、加
熱硬化、紫外線硬化などの方法で行うことが出来る。
【0016】ポストフォーム部材などの部材ではメラミ
ン化粧板1を基本材4に貼着した後、下塗り剤2、合成
樹脂塗料3を塗布することによって、工程中発生する軽
微な傷などの欠点が塗膜で被覆されねので目立たなくな
る。
【0017】
【実施例】実施例1 厚さ20mm、巾450mm、長さ600mmの寸法で、長さ
方向の両端が半円形の曲面に加工されたパーチクルボー
ド基材表面に、オーバーレイ層を有しない木目模様の厚
さ0.8mmメラミン化粧板が曲面部を含め片面に貼合わ
された、謂ゆるポストフォーム加工パネルのメラミン化
粧板表面をメタノールを含んだ布で拭い、汚れや、付着
している油脂を取り除く。
【0018】次に、アクリル系ポリオール35%溶液
と、無黄変タイプイソシアネート56%溶液とシンナー
の比率が8:1:5の重量比になるように調整した下塗
り剤溶液を、スプレーガンで70〜80g/m2の塗布
量になるように塗布し、24時間放置し、硬化させる。
【0019】次に、この下塗り剤塗膜面をJIS R6
253に規定されるAA240の耐水研摩紙で軽く研摩
する。
【0020】次に、研摩された下塗り剤塗膜面に、硬化
剤としてメチルエチルケトンパーオキサイド、硬化促進
剤、ナフテン酸コバルトを含むポリエステル系中塗塗料
を厚さ350μmになるように塗布し、30℃の温度で
5時間放置し、硬化させた後、AA80、AA400、
AA600の各番手の耐水研摩紙で順次研摩し、表面を
平滑に仕上げる。
【0021】次に、上塗りとして紫外線硬化型アクリル
系クリヤー塗料をフローコーターで100〜120g/
2になるように塗布し、紫外線硬化装置により80W
/cm2の照射量で5秒間照射、硬化させ、家具扉用塗装
仕上げメラミン化粧板貼り部材を得た。
【0022】この塗装仕上げメラミン化粧板貼り部材は
塗膜の密着性がよく、肉厚感に富んでいた。また、均一
な超光沢仕上げとなりクラスAの平滑度が得られた。
【0023】
【考案の効果】メラミン化粧板表面と合成樹脂塗料の塗
膜との間にメラミン化粧板ならびに合成樹脂塗料に対し
て親和性が高く、密着性のよい、アクリル系ポリオール
と無黄変タイプイソシアネートを主成分とする下塗り剤
層を構成することによって従来、困難であったメラミン
化粧板への塗装が可能になる。
【0024】本考案の塗装仕上げメラミン化粧板は下塗
り剤を介して、化粧板面へ合成樹脂塗膜が強固に接着し
ているので、衝撃などの外力に対して剥がれ難く、耐久
性が向上する。メラミン化粧板と合成樹脂塗料の塗膜が
積層された複合構造となるので、メラミン化粧板の硬
さ、強度が付加され、その補強効果により、塗膜が破壊
され難くなる。一般に塗膜が薄い場合、下地の影響を受
け、塗膜の実用硬度が低下することがあるが、メラミン
化粧板を下地とする本考案では、このような実用硬度の
低下がない。
【0025】メラミン化粧板の表面研摩工程が不要にな
るので、省力化の効果があり、また、削り過ぎによる図
柄の損傷や、研摩むらによる塗膜の密着性のバラツキを
生じる恐れがない。また、メラミン化粧板の表面の構成
材料である、オーバーレイ層が不要になり、図柄、色彩
を鮮明に表現することが可能になる。更に、塗膜を着色
することによって、図柄のイメージを変化させることも
出来る。
【0026】メラミン化粧板は、他の化粧材に較べて、
硬く、剛性に富んでいるので、基材に貼着した場合、基
材面の凹凸が表面に現われ難いが、更に、その上に合成
樹脂塗料の塗膜層が形成されるので、その相乗効果によ
り、高度の意匠性をもった外観が得られる。また、メラ
ミン化粧板が基材の組織の動きを抑えるので、長期間の
使用中に平滑性、光沢が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の塗装仕上げメラミン化粧板の一部を示
す断面図。
【図2】本考案の塗装仕上げメラミン化粧板貼り部材の
構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 メラミン化粧板 2 下塗り材 3 合成樹脂塗料 4 基材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン化粧板表面にアクリル系ポリオ
    ールと無黄変タイプイソシアネートを主成分とする下塗
    剤の層が形成され、該下塗剤の層の上に合成樹脂塗料が
    塗布されていることを特徴とする塗装仕上げメラミン化
    粧板。
  2. 【請求項2】 基材に貼着されたメラミン化粧板表面に
    アクリル系ポリオールと無黄変タイプイソシアネートを
    主成分とする下塗り剤の層が形成され、該下塗剤の層の
    上に合成樹脂塗料が塗布されていることを特徴とする塗
    装仕上げメラミン化粧板貼り部材。
JP8456792U 1992-11-12 1992-11-12 塗装仕上げメラミン化粧板及び塗装仕上げメラミン化粧板貼り部材 Expired - Lifetime JPH0647718Y2 (ja)

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JPH0642155U JPH0642155U (ja) 1994-06-03
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US9777438B2 (en) 2007-01-31 2017-10-03 Aica Kogyo Co., Ltd. Melamine decorative laminated sheet

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JP6269414B2 (ja) * 2013-09-24 2018-01-31 Toto株式会社 加飾材
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