JP2922650B2 - 鏡面木質材 - Google Patents

鏡面木質材

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JP2922650B2
JP2922650B2 JP2404727A JP40472790A JP2922650B2 JP 2922650 B2 JP2922650 B2 JP 2922650B2 JP 2404727 A JP2404727 A JP 2404727A JP 40472790 A JP40472790 A JP 40472790A JP 2922650 B2 JP2922650 B2 JP 2922650B2
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賢一 吉武
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鏡面木質材に関する
ものである。さらに詳しくは、この発明は、溝部、ある
いは段差部等の存在によって複雑な断面形状を有する木
質材であっても外観性が良好で、塗装工程数の低減に
よって生産性良く効率的に製造することのできる鏡面塗
装木質材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、家具扉等の木質材の表面に、
ピアノタッチの鏡面塗装を施すことがしばしば行われて
きており、そのための方法についても様々な工夫がなさ
れてきている。通常、このような鏡面木質材は、たとえ
ば図2にその工程を示したように、木質基材(ア)の表
面に下塗り(イ)および中塗り(ウ)を順次施し、研磨
・バフ(エ)を行った後に上塗り(オ)し、さらに研磨
・バフ(カ)仕上げを施すという多数の工程によってそ
の表面に鏡面を形成して製造している。
【0003】ピアノタッチのこのような鏡面木質材は、
家具扉等に使用することによって優れた質感と高級感を
与えるものとして注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鏡面木質材については、図2からも明らかな
ように、下塗り(イ)、中塗り(ウ)、研磨・バフ
(エ)、上塗り(オ)および研磨・バフ(カ)という多
段の、しかも数多くの工程によって製造するため、作業
能率、生産性の向上には大きな制約があった。
【0005】また、この従来の製造方法の場合には、た
とえば図3に示したような溝部(キ)、あるいは段差部
等の存在によって複雑な断面形状を有する木質材(ア)
に塗装しようとすると、この溝部(キ)あるいは段差部
が図4および図5に例示したようないずれの形状のもの
であっても、この溝部(キ)の内表面に研磨・バフ仕上
げを施すことは困難であった。
【0006】通常、下塗り(イ)および中塗り(ウ)の
後に研磨・バフ仕上げを施さない場合には、表面の平滑
性が得られずに鏡面としての外観性が著しく劣ってしま
う。このため、これまでは、断面複雑形状の木質材
(ア)について鏡面形成することはほとんどなく、仮に
鏡面形成しようとすると、大変な労力と時間をかけて手
作業で細かく研磨仕上げするほかになく、生産性の向
上、生産コストの低減には大きな制約があった。
【0007】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
れたものであり、従来鏡面形成が困難であった断面複雑
形状の木質材であって、外観性大きく損なわれず
に、しかも効率的鏡面形成を可能とした、新しい鏡面
木質材を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、溝部あるいは段差部が表面に形
成され、複雑な断面形状を有する木質基材表面に樹脂
シートが貼着され、この樹脂シートの全表面に上塗り塗
され、次いでそれら溝部、段差部の内表面を除い
た上塗り塗装面が鏡面仕上げされてなることを特徴とす
る鏡面木質材を提供する。この発明においては、木
材の種類に特別の制限はなく、ムク材、パーティクルボ
ード、集成材、その他の任意の木質材を使用することが
でき、また、樹脂シートについても特段の限定はなく、
塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル系樹
脂、その他の樹脂であって、比較的硬質な表面を有する
適宜な樹脂シートを用いることができる。シートの厚み
にも限定はない。たとえば0.1 〜0.2mm 、さらにはそれ
以下、以上の適宜な厚みとすることができる。
【0009】樹脂シートの上記の木質基材への貼付けに
は、真空プレス等の手段によって、接着剤としてウレタ
ン系、ポリエステル系等を用いることにより容易に貼着
させることができる。樹脂シート貼着後の上塗りは、ポ
リエステル、ポリウレタン系等の、たとえばポリクリア
ー塗料等を用いて行うことができ、その塗膜の厚みも任
意である。なお、この上塗りについては、着色剤を混入
した塗料を用いてもよい。
【0010】次いでこの発明においては、木質基材の溝
部あるいは段差部の内表面を除いた上塗り塗装面に対し
鏡面仕上げを行う。たとえば研磨・バフ仕上げする
とができる。もちろん、鏡面形成の方式については様々
に可能である。以上のようなこの発明の鏡面木質材にお
いては、木質基材に樹脂シートを貼着することにより
表面平滑性を確保し、上塗り後の研磨・バフ等の鏡面
上げ処理を溝部や段差部の内表面に施さないとしても、
木質材としての鏡面性大きく損なわれることはない。
【0011】以下、実施例を示して、さらに詳しくこの
発明について説明する。
【0012】
【実施例】図1に例示したこの発明の製造工程に沿って
鏡面木質材を製造した。 (a)中密度ファイバーボード(MDF)を家具扉材と
して用い、その表面に溝部(1)を形成して木質基材
(2)とした。 (b)この木質基材(2)にウレタン系接着剤を用いて
真空プレスにより塩化ビニル樹脂シート(3)を貼着す
る。
【0013】(c)次いでこの塩化ビニル樹脂シート
(3)の表面にポリエステル系塗料によって上塗り
(4)塗装を施す。この上塗り(4)は、溝部(1)の
内表面にも施す。次いで上塗り(4)層は、乾燥硬化さ
せる。塗料の種類によっては、光硬化処理を行ってもよ
い。(d)上塗り(4)層が硬化した後、溝部(1)の
内表面を除いて、木質材(2)の塗装面に対して研磨・
バフ仕上げを施す。
【0014】この時、木質材(2)の扉材としての表裏
面を処理してもよいし、あるいは表面だけを仕上げ処理
してもよい。なお、この図1の例のように、樹脂シート
(3)を貼着して上塗り(4)したものにおいては、表
面および裏面の両面に対して鏡面形成することができる
という特徴がある。
【0015】以上の通りの工程により、鏡面(5)が形
成される。ただし、溝部(1)の内表面は上塗り(4)
のままとなる。この状態においても、塩化ビニル樹脂シ
ート(3)の存在によって表面平滑性が確保されるた
め、扉材全体としては、鏡面(5)の外観が従来方法の
ように損われることはない。なお、上塗り(4)につい
ては、フローコーティング、ハケ塗り、ロール塗布、ド
クターブレード塗布、その他の適宜な手段が採用され、
また、研磨・バフについても、通常の手段の各種のもの
が使用できる。
【0016】以上の工程からも明らかなように、下塗
り、中塗り、研磨という従来の方法においては欠かせな
かった多数の工程と作業を必要とせずに、しかも溝部
(1)という断面複雑形状を有する木質材、効率的
に、外観性の良好な鏡面木質材として実現することがで
きる。実際、キャビネット扉材としての鏡面板が、優れ
た生産性と品質において実現された。
【0017】もちろん、この発明は、以上の例に限定さ
れることなく、様々な態様が可能である。
【0018】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、溝部、段差部等の複雑な断面形状を有する木質材で
あっても外観性の良好な鏡面木質材として提供するこ
とができる。この鏡面木質材は、生産性も優れ、低コ
スト化可能でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鏡面木質材の製造工程を例示した斜
視図である。
【図2】従来の製造工程を示した断面図である。
【図3】断面複雑形状を有する木質材を例示した斜視図
である。
【図4】図3に例示した木質材の断面図である。
【図5】さらに別の断面を示した断面図である。
【符号の説明】
1 溝部 2 木質材 3 塩化ビニル樹脂シート 4 上塗り 5 鏡面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝部あるいは段差部が表面に形成され、
    複雑な断面形状を有する木質基材表面に樹脂シートが
    貼着され、この樹脂シートの全表面に上塗り塗装
    、次いでそれら溝部、段差部の内表面を除いた上塗り
    塗装面が鏡面仕上げされてなることを特徴とする鏡面木
    質材。
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