JPH0523330Y2 - - Google Patents

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JPH0523330Y2
JPH0523330Y2 JP7797188U JP7797188U JPH0523330Y2 JP H0523330 Y2 JPH0523330 Y2 JP H0523330Y2 JP 7797188 U JP7797188 U JP 7797188U JP 7797188 U JP7797188 U JP 7797188U JP H0523330 Y2 JPH0523330 Y2 JP H0523330Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、天然皮革の床革を素材とし、その表
面に金属様の光沢面を設けた新規構成の皮革に関
する。
〔従来の技術〕
天然皮革の銀面層を染料によつて染色したり、
あるいは着色用塗料を塗工したのち仕上塗布加工
した銀付皮革は、表面に天然皮革特有の微細な凹
凸を有するうえに優れた光沢ならびに感触性を備
えることから各種の鞄や靴などの部材として有用
されている。
また、この種の銀付皮革の表面に更に金属光沢
を付与するために金属蒸着を施すことも既に実施
されており、このようにして金属光沢加工された
皮革は高級感に富む材料として歓迎されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、銀付皮革は原反が非常に高価で
ある関係で製品価格が高騰化する問題点がある。
このため、銀付皮革に酷似した各種の人工皮革の
製造が試みられ実用に供されているが、未だに天
然皮革の有する特有の感触性を得るまでに至つて
いない。
本考案は、上記の問題点を解消する目的でなさ
れたもので、天然皮革の床革を素材とし、これに
金属蒸着フイルムをラミネート化することにより
従来の銀付皮革と同等の性状を備える安価な皮革
材料を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本考案により提供される金属光沢を
有する皮革は、天然皮革床革にポリウレタンもし
くは多孔性ポリウレタンの樹脂層を形成した基材
Aと、ポリエステルフイルムにアクリル−ポリウ
レタン樹脂層を形成し更にその表面に金属蒸着層
を設けた基材Bとを、前記樹脂層と金属蒸着層の
面を対向させてポリエステル系接着剤により接合
してなることを特徴とする。
〔作用〕
本考案に用いられる床革は天然皮革をスライス
して得られる安価な素材であるが、これにポリウ
レタンもしくは多孔性ポリウレタンの樹脂層を形
成することにより銀付皮革と同様の平滑面とシボ
模様を呈する基材Aに転化する。一方、金属光沢
を付与するための基材Bはポリエステルフイルム
に例えばアルミニウムのような金属を蒸着するこ
とによつて形成されるが、この際予めポリエステ
ルフイルム面に形成されたアクリル−ポリウレタ
ン樹脂層は金属蒸着層をフイルムに均一かつ強固
に接着させるために有効に機能する。
したがつて、基材Aの樹脂層と基材Bの金属蒸
着層の両面を対向させてポリエステル系接着剤に
より接合して形成される本考案の皮革は、上記の
作用が相俟つて天然皮革本来の表面性状ならびに
感触性を有しながら良好な金属光沢を備える一体
ラミネート構造を具現する。
〔実施例〕
以下、本考案を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。
第1図は基材Aを示した拡大断面図で、天然皮
革をスライスして得た床革1にポリウレタンもし
くは多孔性ポリウレタンの樹脂層2が形成されて
いる。
このうち、ポリウレタン樹脂層を形成する例を
示すと、2液硬化性ポリウレタン樹脂層溶液〔大
日精化工業(株)製“セイカボンドU−524”〕100重
量部、ポリイソシアネート型硬化剤溶液〔大日精
化工業(株)製“セイカボンドUD−C”〕10重量部、
および酢酸エチル50重量部からなる組成の塗料を
離型紙に約100g/m2の塗布量で2回塗布したの
ち乾燥し、直ちに天然皮革床革1とラミネート
し、熟成後、離型紙を剥がして基材Aを得る。ま
た、多孔性ポリウレタン樹脂層を形成する例を示
すと、1液型湿式凝固用ポリウレタン重量溶液
〔大日精化工業(株)製“レザミンCU−4210”〕100重
量部と顔料2重量部をジメチルホルムアミド溶剤
50重量部に混合した塗料をポリプロピレンフイル
ム(離型用フイルム)に約100g/m2の塗布量で
2回塗布して乾燥し、直ちに水中に浸漬してポリ
ウレタン樹脂を湿式凝固させることによつて多孔
質化したのち天然皮革床革1とラミネートし、熟
成後、ポリプロピレンフイルムを剥がして基材A
を得る。
第2図は基材Bを示した拡大断面図で、ポリエ
ステルフイルム3にアクリル−ポリウレタン樹脂
層4が形成され、更にその表面には金属蒸着層5
が形成されている。
基材Bを構成するための一例を示すと、アクリ
ル−ポリウレタン樹脂〔三菱レイヨン(株)製“アク
リナール6200”〕100重量部、1/2秒ニトロセルロ
ース樹脂4重量部、ポリイソシアネート型硬化剤
溶液〔日本ポリウレタン工業(株)製“コロネート
L”〕10重量部、酢酸エチル50重量部およびエチ
ルセルソルブアセテート50重量部からなる組成の
アクリル−ポリウレタン樹脂塗料をポリエステル
フイルム3の表面に約10μmの膜厚になるように
塗布乾燥後、付着したアクリル−ポリウレタン樹
脂層4の膜面にアルミニウムを蒸着して金属蒸着
層5を形成する。
第3図は最終的に得られる本考案の皮革を示し
た拡大断面図で、基材Aと基材Bは、基材Aの樹
脂層2と基材Bの金属蒸着層5が対向する状態で
ポリエステル系接着剤6を介して接合されてい
る。
好ましいポリエステル系接着剤6の組成例は、
ポリエステル樹脂接着剤溶液〔大日精化工業(株)製
“セイカボンドT−143”〕100重量部に必要に応じ
てポリイソシアネート型硬化剤溶液〔日本ポリウ
レタン工業(株)製“コロネートL”〕4重量部を添
加してメチルエチルケトン50重量部とトルエン重
量部との混合溶媒に溶解したものである。
このようにして形成された一体ラミネート構造
を有する本考案の皮革は、天然皮革の平滑面、シ
ボ模様ならびに感触性を備え、優美な金属光沢を
有するものであつた。
〔考案の効果〕
以上のとおり、本考案の金属光沢を有する皮革
は常に天然皮革本来の表面性状と感触性を具備す
るからビニールレザーなどに金属蒸着した従来の
人工皮革材料に比べ著しく高級感に富んでいる。
したがつて、各種の履物、家具の表張り、アク
セサリー用皮革工芸品、自動車の内装部品用など
広汎な用途に適用することができる。
なお、本考案は素材として天然皮革の床革を用
いるため銀付皮革より安価に製造することができ
るが、一度染色加工して長期間放置しておいた天
然皮革の床革部分でも十分に使用可能であるた
め、この種の再生品利用により一層コストの低減
化が計れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は基材Aを示した拡大断面図、第2図は
基材Bを示した拡大断面図である。第3図は本考
案の金属光沢を有する皮革を示した拡大断面図で
ある。 1……床革、2……樹脂層、3……ポリエステ
ルフイルム、4……アクリル−ポリウレタン樹脂
層、5……金属蒸着層、6……ポリエステル系接
着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 天然皮革床革1にポリウレタンもしくは多孔性
    ポリウレタンの樹脂層2を形成した基材Aと、ポ
    リエステルフイルム3にアクリル−ポリウレタン
    樹脂層4を形成し更にその表面に金属蒸着層5を
    設けた基材Bとを、前記樹脂層2と金属蒸着層5
    の面を対向させてポリエステル系接着剤6により
    接合してなる金属光沢を有する皮革。
JP7797188U 1988-06-13 1988-06-13 Expired - Lifetime JPH0523330Y2 (ja)

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