JPH0244997Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は諸々の造作部材及び家具等の外装用と
しての化粧用突板に関し、更に詳細には、突板の
片面に不織布を接着すると共に、他の片面に樹脂
系塗料によつて透明被膜を形成して成る所謂不織
布コーテイング式の化粧用突板に関するものであ
る。

前記の如き化粧用突板は、造作部材及び家具等
の基材に防湿防水機能を付与し、同時に低級材料
基材を高級化したり、又基材の曲面に貼着し得る
点よりして従来より周知に属するが、従来式のも
のにおいては、突板の亀裂防止と、美観の点より
して、未だ充分なる満足を得られ難いものであつ
た。

本考案は叙上の点に着目して成されたもので、
即ち本考案の目的は、不織布コーテイング突板本
来の機能を有することは勿論、突板の亀裂を良く
防止し得る化粧用突板を提供するにある。

又本考案の他の目的は、従来のものに比し格段
と良好なる美観を得られる化粧用突板を提供する
にある。

次に、上記の目的を達成し得る本考案の一実施
例を、添付図面について詳細に説明する。

添付図面は化粧用突板の拡大した断面図で、１
は不織布（例えば商標名バイリーン、パネロン
等）２は樹脂系塗料（例えばウレタン系による被
膜）３は樹脂系接着剤（例えばポリエステル系）
４は厚は0.25mm程度の突板（例えば檜材の）５は
樹脂系塗料による着色又は無色の透明被膜（例え
ばポリエステル系）６は透明の表面被膜が示され
ている。

そして不織布１の表面に樹脂系塗料をコーテイ
ングすることにより接着剤封性のための被膜２が
形成され、突板４の裏面に樹脂系接着剤３により
不織布１が接着され、突板１の表面に樹脂系塗料
による着色又は無色の透明被膜５が形成され、又
熱圧が施されることは、従来のものと同様であ
る。

透明の表面被膜６は、前記被膜５面にサンダ
ー、目止め、着色、乾色、乾操、サンダー、塗料
塗布により形成されているが、なお必要に応じ人
工乾燥とサイダー加工を追加することもある。

叙上の構成に成る本考案品によれば、不織布コ
ーテイング突板本来の機能を有するは勿論、突板
の亀裂を良く防止し得ると共に、従来のものに比
し格段と良好なる美観を得られる効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る化粧用突板の拡大断面図で
ある。 １……不織布、２……樹脂系塗料による被膜、
３……樹脂系接着剤、４……突板、５……樹脂系
塗料による透明被膜、６……透明の表面被膜。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 不織布の表面に樹脂系塗料による被膜を形成
   し、該被膜上に樹脂系接着剤で突板を接着し、該
   突板の表面に樹脂系塗料により透明被膜を形成し
   たものにおいて、前記透明被膜面にサンダー、目
   止め、着色、乾操、サンダー、塗料塗布による透
   明の表面被膜を形成して成ることを特徴とする化
   粧用突板。