JPH05169016A - 鏡面木質材 - Google Patents

鏡面木質材

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JPH05169016A
JPH05169016A JP33905191A JP33905191A JPH05169016A JP H05169016 A JPH05169016 A JP H05169016A JP 33905191 A JP33905191 A JP 33905191A JP 33905191 A JP33905191 A JP 33905191A JP H05169016 A JPH05169016 A JP H05169016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
coating
base material
polishing
framing
Prior art date
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Pending
Application number
JP33905191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Yoshitake
賢一 吉武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP33905191A priority Critical patent/JPH05169016A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 各々、樹脂シートを貼着してその上に上塗り
塗装を施し、鏡面仕上げした中央開口部を有する枠体か
らなる框組とこの開口部を塞ぐ鏡板とを組立て取付けし
てなる鏡面木質材。 【効果】 下塗り、中塗り、研磨という従来の方法にお
いては欠かせなかった多数の工程と作業を必要とするこ
となしに、しかも溝部等の複雑形状を有する扉等木質材
においても、溝部等の塗料タレもなく、効率的に、均一
平滑性と、均一鏡面性とを有し、外観性の良好な鏡面木
質材を実現することができる。実際、このようにしてキ
ャビネット扉材としての鏡面板を優れた生産性と品質で
得ることができる。もちろん、この発明は、以上の例に
限定されることなく、様々な態様が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鏡面木質材に関するも
のである。さらに詳しくは、この発明は、溝部等の存在
によって複雑な断面形状を有する木質材であっても外観
性が良好で、塗装工程数の低減によって生産性良く効率
的に製造することのできる鏡面塗装木質材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、家具扉等の木質材の表面には
ピアノタッチの鏡面塗装を施すことがしばしば行われて
きており、そのための方法についても様々な工夫がなさ
れてきている。通常、このような鏡面木質材は、たとえ
ば図6にその工程を示したように、木質基材(ア)の表
面に下塗り(イ)および中塗り(ウ)を順次施し、研磨
・バフ(エ)を行った後に上塗り(オ)し、さらに研磨
・バフ(カ)仕上げを施すという多数の工程によってそ
の表面に鏡面を形成して製造している。
【0003】ピアノタッチのこのような鏡面木質材は、
家具扉等に使用することによって優れた質感と高級感を
与えるものとして注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鏡面木質材については、図6からも明らかな
ように、下塗り(イ)、中塗り(ウ)、研磨・バフ
(エ)、上塗り(オ)および研磨・バフ(カ)という多
段の、しかも数多くの工程によって製造するため、作業
能率、生産性の向上に大きな制約があった。
【0005】また、この従来の製造方法の場合には、た
とえば図7に示したような溝部(キ)、あるいは段差部
等の存在によって複雑な断面形状を有する木質材(ア)
に塗装しようとすると、この溝部(キ)あるいは段差部
が図8および図9に例示したようないずれの形状のもの
であっても、この溝部(キ)の内表面に研磨・バフ仕上
げを施すことは極めて困難であった。
【0006】通常、下塗り(イ)および中塗り(ウ)の
後に研磨・バフ仕上げを施さない場合には、表面の平滑
性が得られずに鏡面としての外観性が著しく劣ってしま
うため、これまでは複雑断面形状の木質材(ア)につい
て鏡面形成することはほとんどなく、仮に鏡面形成しよ
うとすると、大変な労力と時間をかけて手作業で細かく
研磨仕上げするほかになく、生産性の向上、生産コスト
の低減には大きな制約があった。
【0007】そこで、この発明の発明者は、このような
欠点を解消するために、図10に示したように、あらか
じめ溝部(キ)を形成した木質材(ア)の表面に樹脂シ
ート(ク)を貼着し、この樹脂シート(ク)の上に上塗
り塗装(ケ)を施し、これを鏡面仕上げする方法を提案
した。この方法は、複雑形状の木質材であっても、その
外観性を損うことなく優れた生産性で鏡面木質材(コ)
を提供するものとして有利である。
【0008】しかしながら、その後の検討において、こ
の樹脂シート(ク)の貼着による鏡面形成法においても
依然として解決すべき課題が残されていることが明らか
になった。それと言うのも、この改善された方法の場合
には、溝部、たとえば図9に示した枠体と鏡板との境界
部における溝部(キ)と平面部との塗装が不均一になり
やすく、その原因が塗料の溝部(キ)への流れ込み、い
わゆる塗料タレによるものであることが見出されたから
である。
【0009】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来、その鏡面形成が困難であった
断面複雑形状の木質材においても、溝部等の境界部への
塗料タレもなく、これら溝部等と平面部との塗装不均一
性も生じることなく、その外観性を大きく損うことなく
効率的に鏡面形成することのできる新しい鏡面木質材を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、各々、樹脂シートを貼着してそ
の上に上塗り塗装を施し、鏡面仕上げした、中央開口部
を有する枠体からなる框組とこの開口部を塞ぐ鏡板とを
組立て取付けしてなることを特徴とする鏡面木質材を提
供する。
【0011】また、この発明は、前記鏡板の突出表面に
は厚手の樹脂シートを貼着し、他の表面には薄手の樹脂
シートを貼着することをその一つの態様としてもいる。
もちろん、この発明においては、基材としての木質材の
種類に特別の制限はなく、ムク材、パーティクルボー
ド、集成材、その他の任意の木質材を使用することがで
き、また、樹脂シートについても特段の限定はなく、塩
化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル系樹脂、
その他の樹脂であって、比較的硬質な表面を有する適宜
な樹脂シートを用いることができる。そのシートの厚み
にも限定はない。平均的には、0.2〜0.5mm程度
のものを使用することができる。ただ、前記したよう
に、鏡板の突出表面等の比較的平面積の大きな部分につ
いては比較的厚手の、たとえば0.5mm以上のものを
用い、シート貼り後の表面平滑性を確保することが好ま
しい。その他の部分については、平面部の面積が小さい
ため、木質基材の特色によって平面平滑性が若干乏しい
としても、それ程めだたないため、たとえば0.5mm
未満の比較的薄手の樹脂シートを用いてることができ
る。
【0012】この厚みを変化させることによって、全体
としてバランスのとれた仕上げが可能となる。樹脂シー
トの上記の木質基材への貼付けには、真空プレス等の手
段によって、接着剤としてウレタン系、ポリエステル系
等を用いることにより容易に貼着させることができる。
【0013】樹脂シート貼着後の框組と鏡板についての
各々の上塗りは、ポリエステル、ポリウレタン系等の、
たとえばポリクリアー塗料等を用いて行うことができ、
その塗膜の厚みも任意である。なお、この上塗りについ
ては、着色剤を混入した塗料を用いてもよい。次いでこ
の発明においては、上塗り塗装表面に対して研磨・バフ
仕上げを施すことができる。もちろん、仕上げ鏡面形成
としては様々に可能である。このようにして鏡面形成し
たこの発明の枠体としての框組と鏡板とは、次いで実結
合等の構造を採用することによって組立て取付けする。
【0014】以上のようなこの発明の木質材において
は、基材に樹脂シートを貼着することにより表面平滑性
を確保し、上塗り後の研磨・バフ等の仕上げ処理を溝部
や段差部の内表面に施さないとしても、木質材としての
鏡面性は大きく損われることはない。以下、実施例を示
して、さらに詳しくこの発明について説明する。
【0015】
【実施例】図1、図2および図3に示した工程に沿っ
て、たとえば図4に示すことのできるこの発明の鏡面木
質材を製造した。すなわち、図1に例示したように、 (a)まず、たとえば中密度ファイバーボード(MD
F)を用いて、家具扉材としての枠体框組基材(1)
と、鏡板基材(2)とを用意する。
【0016】(b)この框組基材(1)および鏡板基材
(2)の表面に、ウレタン系接着剤を用いて真空プレス
により塩化ビニルシートを貼着する。 (c)次いで、各々の塩化ビニルシートの表面に、たと
えばポリエステル系塗料によって上塗り塗装を施す。 この上塗りによる塗膜は、乾燥硬化させる。種類によっ
ては光硬化処理を行ってもよい。
【0017】(d)この硬化処理後に、その塗装面に研
磨・バフ仕上げを行って、鏡面を形成する。 (e)そして最後に、鏡面形成した框組と鏡板とを組立
て取付けする。 この図1の工程を、鏡板について示したものが図2であ
る。鏡板基材(2)の上にはまず樹脂シート(3)を貼
着し、その上に仕上げ塗装(4)を施し、これを乾燥硬
化後に、研磨・バフ仕上げして鏡面形成する。
【0018】図3は、前記の組立取付けの例を示したも
のである。鏡面形成した框組(11)の溝(13)に、
鏡板(12)の両側縁(14)が嵌入して組立取付けさ
れるようにしている。図4は、その組立と完成状態を示
した平面図と断面図である。以上の工程においては、塩
化ビニル樹脂シート(3)として、鏡板基材(2)には
厚み0.8mmのものを、その他には、0.3mm厚の
ものを使用した。均一で、外観性に優れた家具扉材が製
造された。組立と取付け後の境界溝部(15)には塗料
タレもなく、簡便な製造が可能であった。
【0019】もちろん、この工程においては、鏡板基材
(2)の表裏の両面を処理してもよいし、あるいは表面
だけを仕上げ処理してもよい。上塗り(4)について
は、フローコーティング、ハケ塗り、ロール塗布、ドク
ターブレード塗布、その他の適宜な手段が採用され、ま
た、研磨・バフについても、通常の手段の各種のものが
使用できる。
【0020】また、組立て取付けについては、上記の例
によって何ら限定されることはない。たとえば図5に例
示したように、框組(11)の段差部(16)に、その
裏面から鏡板(12)の側縁(14)が当接し、接着さ
れるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の工程からも明らかなように、下塗
り、中塗り、研磨という従来の方法においては欠かせな
かった多数の工程と作業を必要とすることなしに、しか
も溝部等の複雑形状を有する扉等木質材においても、溝
部等の塗料タレもなく、効率的に、均一平滑性と、均一
鏡面性とを有し、外観性の良好な鏡面木質材を実現する
ことができる。
【0022】実際、このようにしてキャビネット扉材と
しての鏡面板を優れた生産性と品質で得ることができ
る。もちろん、この発明は、以上の例に限定されること
なく、様々な態様が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鏡面木質材製造のための工程ブロッ
ク図である。
【図2】図1に対応する鏡板の製造工程ブロック断面図
である。
【図3】この発明の組立て取付け工程を例示した斜視図
である。
【図4】この発明の例としての扉材を示した平面図と断
面図である。
【図5】この発明の別の組立て取付け例を示した断面斜
視図である。
【図6】従来の製造法を示した断面図である。
【図7】複雑形状の木質材を例示した斜視図である。
【図8】図3に例示した木質材の断面を示した断面図で
ある。
【図9】さらに別の断面を示した断面図である。
【図10】従来の改良性としての樹脂シート使用による
鏡面形成性を示した工程断面図である。
【符号の説明】
1 框組基材 2 鏡板基材 3 樹脂シート 4 仕上げ塗装 11 框組 12 鏡板 13 溝 14 側縁 15 境界溝部 16 段差部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂シートを貼着してその上に上塗り塗
    装を施し、鏡面仕上げした、中央開口部を有する枠体か
    らなる框組とこの開口部を塞ぐ鏡板とを組立て取付けし
    てなることを特徴とする鏡面木質材。
  2. 【請求項2】 鏡板の突出表面には厚手の樹脂シート
    を、またその他の表面には薄手の樹脂シートを貼着した
    請求項1の鏡面木質材。
JP33905191A 1991-12-20 1991-12-20 鏡面木質材 Pending JPH05169016A (ja)

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JP33905191A JPH05169016A (ja) 1991-12-20 1991-12-20 鏡面木質材

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JP (1) JPH05169016A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462650B1 (ko) * 2002-03-19 2004-12-17 최덕용 목재 프레임을 갖는 손거울 및 그 제조방법
CN102343737A (zh) * 2010-08-06 2012-02-08 陆伟 相册及图书制作行业快速高效打磨喷漆法

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