JPH05149061A - 扉用化粧パネル及びその製造方法 - Google Patents

扉用化粧パネル及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05149061A
JPH05149061A JP31097191A JP31097191A JPH05149061A JP H05149061 A JPH05149061 A JP H05149061A JP 31097191 A JP31097191 A JP 31097191A JP 31097191 A JP31097191 A JP 31097191A JP H05149061 A JPH05149061 A JP H05149061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative panel
door
decorative
base material
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31097191A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Sugiyama
滋 杉山
Kazuhiro Sugiyama
一弘 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP31097191A priority Critical patent/JPH05149061A/ja
Publication of JPH05149061A publication Critical patent/JPH05149061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 MDFの長所を十分に生かしながら、耐水性
にも優れた扉用の化粧パネルを簡単な構成によって提供
すること。 【構成】 中比重繊維板からなる基材11と、その表面
に形成した化粧層12を有して、厨房等の水を使用する
場所に配置される家具の扉を構成する化粧パネル10で
あって、この化粧パネル10の樹脂シーラ剤13を含浸
させた小口面11aに、これを覆って各化粧層12の端
部に連続する塗膜14を形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扉用の化粧パネルに関
し、特にこの扉が厨房等の水が使用される場所に配置さ
れる家具を構成するための扉用化粧パネルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】中比重繊維板(以下単にMDFという)
は、板材の形状・比重・厚さ等の種々な物理特性を自由
に選択できること、品質が一定したものを安定供給する
ことができる等の多くのメリットを有するものであり、
種々な分野で利用されてきている。そして、このような
MDFの表面に、メラミン樹脂等の材料を使用して化粧
層を形成することにより、非常に硬質で傷が付きにく
く、美しい表面を有した化粧パネルとして構成すること
が行われてきている。
【0003】このような長所を有する化粧パネルではあ
るが、これを厨房等の水を使用することの多い場所で、
家具の扉材として使用する場合には、次のような欠点が
ある。すなわち、以上のような化粧パネルの小口面に
は、そのままではMDFを構成している木質繊維が化粧
層から露出するから、例えば塗装等を施すことによって
これを美麗に仕上げなければならない。ところが、その
塗装を施した化粧パネルを、厨房に置かれる家具の扉に
使用した場合には、厨房中の湿気あるいは直接落下して
きた水がこの小口面からMDF中に容易に侵入し得るも
のである。MDFそれ自体は水分に弱いものであり、湿
気や水分によって容易に膨潤してしまい、表面の化粧層
が剥離してしまう等の現象が生じて扉としての用をなさ
なくなってしまうことがあるのである。
【0004】勿論、このような化粧パネルの小口面に、
例えば特開平3−138109号公報に示されているよ
うな「エッジ」を形成して前述した欠点を解決すること
が考えられるけれども、この「エッジ」を形成した化粧
パネルは相当高価なものとなって、厨房に置かれる家具
の扉とするには不適当なものとならざるを得ないのであ
る。
【0005】そこで、本発明者等は、前述したMDFの
長所を十分生かしながら耐久性にも優れた扉の化粧パネ
ルとするにはどうしたらよいかについて種々検討を重ね
てきた結果、本発明を完成したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、MDFを使用した化粧パネルの耐水性の欠如
である。
【0007】そして、まず請求項1に係る発明の目的と
するところは、MDFの長所を十分に生かしながら、耐
水性にも優れた扉用の化粧パネルを簡単な構成によって
提供することにある。また、請求項2に係る発明の目的
とするところは、請求項1の化粧パネルを確実かつ容易
に製造することのできる方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】以上の課題を解
決するために、請求項1に係る発明の採った手段は、実
施例において使用する符号を付して説明すると、「中比
重繊維板からなる基材11と、その表面に形成した化粧
層12を有して、厨房等の水を使用する場所に配置され
る家具20の扉を構成する化粧パネル10であって、こ
の化粧パネル10の樹脂シーラ剤13を含浸させた小口
面11aに、これを覆って各化粧層12の端部に連続す
る塗膜14を形成したことを特徴とする扉用化粧パネル
10」である。
【0009】すなわち、この化粧パネル10は、湿気や
水分に比較的弱い小口面11aに、これを覆う塗膜14
を形成する前に、耐水性を高めるためのウレタン等の樹
脂シーラ剤13を塗布や吹付等の手段によって予じめ染
み込ませたものなのである。
【0010】以上のように構成した化粧パネル10にお
いては、これを水に濡れ易い場所においた家具20の扉
としても、十分な耐水性を有して耐久性に優れたものと
なっているのである。すなわち、化粧パネル10の両面
がメラミン樹脂等からなる化粧層12によって覆われて
いるから、化粧パネル10の両面から湿気や水分が侵入
することはないのは当然として、化粧パネル10の小口
面11aにおいても、これに染み込ませた樹脂シーラ剤
13及び塗膜14によって湿気や水分がMDFからなる
基材11中に侵入することはないのである。
【0011】特に、小口面11aにおいて各化粧層12
とは別に形成した塗膜14と、各化粧層12との間に
は、この種の化粧パネル10を永年使用することによっ
て、両者を異質材料によって形成した場合等に水分が入
り込む隙間が形成され易いのであるが、このような隙間
が仮に形成されて水分が侵入しようとしても、この小口
面11aにおいては水分の侵入を防止する樹脂シーラ剤
13が存在しているのであるから、その水分は基材11
の内部へ侵入することはないのである。
【0012】従って、以上のように構成した化粧パネル
10は、これを永年使用したとしても、特にその小口面
11aからの水分等の侵入が全くなくて耐水性に非常に
優れたものとなっているのであり、耐久性のあるものと
なっているのである。
【0013】以上のような化粧パネル10は、請求項2
に係る発明によって製造されるものであり、この製造方
法の採った手段は、実施例において使用する符号を付し
て説明すると、「中比重繊維板からなる基材11と、そ
の表面に形成した化粧層12を有して、厨房等の水を使
用する場所に配置される家具20の扉を構成する化粧パ
ネル10を、次の各工程を経て製造する方法。 (1)基材11の両面に化粧層12を熱圧形成した後
に、所定形状の小口面11aを形成する工程; (2)小口面11aに吹付あるいは塗布によって樹脂シ
ーラ剤13を含浸させる工程; (3)各化粧層12の小口面11aの周囲に位置する部
分にマスキングフィルムを形成して、小口面11aに塗
膜14を形成する工程; (4)マスキングフィルム15を除去してから塗膜14
の突出部分を除去する工程」 である。
【0014】すなわち、この方法においては、まず
(1)基材11の両面に化粧層12を熱圧形成した後
に、所定形状の小口面11aを形成しなければならない
のであるが、この階段小口面11aの形状を家具20の
扉として必要なものとしておくのである。換言すれば、
この階段で化粧パネル10の小口面11aの形状を決定
しておくのである。
【0015】次に、(2)小口面11aに吹付あるいは
塗布によって樹脂シーラ剤13を含浸させるのである。
この場合の樹脂シーラ剤13としては、MDFからなる
基材11内に外部から容易に染み込んで自ら硬化するも
のであればどのような材料からなるものであってもよ
く、例えばユリア樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等
の樹脂材料からなるものがある。以下に示す実施例にお
いては、安価でかつ吹付や塗布等の作業が容易に行える
等の理由によって、ウレタン樹脂によって形成した樹脂
シーラ剤13を採用している。
【0016】そして、(3)各化粧層12の小口面11
aの周囲に位置する部分にマスキングフィルムを形成し
て、小口面11aに塗膜14を形成し、(4)マスキン
グフィルム15を除去してから塗膜14の突出部分を除
去するのである。これによって、基材11の両面に形成
した化粧層12の表面を汚損することなく塗膜14が形
成できるのであり、かつこの塗膜14が各化粧層12の
滑らかに連続するものである。
【0017】以上のようにして、耐久性に優れかつ美麗
な化粧パネル10が容易に完成されるのである。
【0018】
【実施例】次に、各発明の実施例を図面に従って説明す
るが、請求項2の製造方法によって完成されるのが請求
項1に係る化粧パネル10であるから、以下において
は、この化粧パネル10の製造方法を中心に説明する。
【0019】まず、本実施例においては、図1に示すよ
うな厨房において使用されるキッチンである家具20の
扉を形成するために、厚さ約12mmのMDFからなる
基材11を使用して、この基材11の両面にメラミン樹
脂からなる化粧層12を熱圧成形により一体化した。こ
の場合の化粧層12には、例えば木材の導管を再現した
エンボス加工による模様が付してある。
【0020】この両面を化粧層12によって被覆した基
材11の小口面11aに、図3に示したように、家具2
0の基材11として必要な形状とするための加工を施し
て、ウレタンを主材とする樹脂シーラ剤13を吹付によ
って塗布した。この場合、樹脂シーラ剤13の吹付量が
60g/m2となるように調整した。そして、この樹脂
シーラ剤13が基材11内に十分浸透して硬化するよう
に、20℃の空気中にて約2時間放置した。
【0021】次いで、図4に示すように、両化粧層12
の表面に、小口面11aのみが露出するようにしてマス
キングフィルム15を形成した。そして、これらマスキ
ングフィルム15から露出している小口面11aにウレ
タン樹脂塗料を塗布することによって塗膜14を形成
し、この塗膜14が硬化・乾燥するのを待ってマスキン
グフィルム15を剥離した。最後に、両化粧層12から
突出している塗膜14の部分を、研磨等の手段によって
除去することにより、図2に示したような小口面形状を
有した化粧パネル10としたのである。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る本発
明においては、上記実施例にて例示した如く、「中比重
繊維板からなる基材11と、その表面に形成した化粧層
12を有して、厨房等の水を使用する場所に配置される
家具20の扉を構成する化粧パネル10であって、この
化粧パネル10の樹脂シーラ剤13を含浸させた小口面
11aに、これを覆って各化粧層12の端部に連続する
塗膜14を形成した」ことにその特徴があり、これによ
りMDFの長所を十分に生かしながら、耐水性にも優れ
た扉用の化粧パネルを簡単な構成によって提供すること
ができるのである。
【0023】また、請求項2に係る製造方法によれば、
上記のような効果を有する化粧パネル10を確実にかつ
容易に製造することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化粧パネルを使用して構成した家
具の斜視図である。
【図2】同化粧パネルの部分拡大断面図である。
【図3】基材に化粧層を一体化して所定形状の小口面を
形成した状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】マスキングフィルムを使用して小口面に塗膜を
形成した状態の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 化粧パネル 11 基材 11a 小口面 12 化粧層 13 樹脂シーラ剤 14 塗膜 15 マスキングフィルム 20 家具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中比重繊維板からなる基材と、その表面
    に形成した化粧層を有して、厨房等の水を使用する場所
    に配置される家具の扉を構成する化粧パネルであって、 この化粧パネルの樹脂シーラ剤を含浸させた小口面に、
    これを覆って前記各化粧層の端部に連続する塗膜を形成
    したことを特徴とする扉用化粧パネル。
  2. 【請求項2】 中比重繊維板からなる基材と、その表面
    に形成した化粧層を有して、厨房等の水を使用する場所
    に配置される家具の扉を構成する化粧パネルを、次の各
    工程を経て製造する方法。 (1)前記基材の両面に前記化粧層を熱圧形成した後
    に、所定形状の小口を形成する工程; (2)前記小口面に吹付あるいは塗布によって樹脂シー
    ラ剤を含浸させる工程; (3)前記各化粧層の前記小口面の周囲に位置する部分
    にマスキングフィルムを形成して、前記小口面に塗膜を
    形成する工程; (4)前記マスキングフィルムを除去してから塗膜の突
    出部分を除去する工程。
JP31097191A 1991-11-26 1991-11-26 扉用化粧パネル及びその製造方法 Pending JPH05149061A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31097191A JPH05149061A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 扉用化粧パネル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31097191A JPH05149061A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 扉用化粧パネル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05149061A true JPH05149061A (ja) 1993-06-15

Family

ID=18011605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31097191A Pending JPH05149061A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 扉用化粧パネル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05149061A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11277508A (ja) * 1998-03-31 1999-10-12 Nippon Paper Industries Co Ltd 目隙の少ない床材
KR20030090231A (ko) * 2002-05-21 2003-11-28 황준민 가구용 판상체의 엣지 마감용 핫멜트 도포방법 및 그장치
JP2007176099A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Matsushita Electric Works Ltd 木質板及び木質板の耐液処理方法
JP2015199322A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 化粧板及び化粧板の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11277508A (ja) * 1998-03-31 1999-10-12 Nippon Paper Industries Co Ltd 目隙の少ない床材
KR20030090231A (ko) * 2002-05-21 2003-11-28 황준민 가구용 판상체의 엣지 마감용 핫멜트 도포방법 및 그장치
JP2007176099A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Matsushita Electric Works Ltd 木質板及び木質板の耐液処理方法
JP4702049B2 (ja) * 2005-12-28 2011-06-15 パナソニック電工株式会社 木質板及び木質板の耐液処理方法
JP2015199322A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 化粧板及び化粧板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8677707B2 (en) Door skin, method of manufacturing a door produced therewith, and door produced therefrom
JPH05149061A (ja) 扉用化粧パネル及びその製造方法
JPH08323709A (ja) 木質フロアー材及びその製造方法
JPS6220029B2 (ja)
JP2736722B2 (ja) 化粧パネルの製造方法
KR100921024B1 (ko) 나무매트의 제조방법 및 이에 의해 제조된 매트
JPS60165241A (ja) 不織布コ−テイング突板の製造方法
JPH0960268A (ja) 内装建築板の製造方法
JP2558382Y2 (ja) 化粧単板シート
JPH0244997Y2 (ja)
JPH0736979Y2 (ja) フラッシュパネル
JPS5942625B2 (ja) 強化化粧石膏ボ−ド
JPS5847347B2 (ja) 化粧合板の製法
JPH0357443Y2 (ja)
JPS6240190B2 (ja)
JPH0416813Y2 (ja)
JPS5850973Y2 (ja) 外装合板
JPH07186355A (ja) 建材用化粧板
JPS6297672A (ja) 凹凸模様入りプラスチツク製品の製造方法
JPH07259244A (ja) 曲端縁を有する化粧複合板及びその製造方法
JPS5845136A (ja) 着色模様付ガラス板の製法
JPH10128912A (ja) 框レイアウト化粧板とそれを用いたドア乃至扉
JPH05318994A (ja) 浮き彫り模様のある化粧板及びその製造方法
JP2017170915A (ja) 金属化粧材及びその製造方法
JPH0257499B2 (ja)